JPH05293862A - モールド成形装置の型締力検出方法および型締力検出装置 - Google Patents

モールド成形装置の型締力検出方法および型締力検出装置

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JPH05293862A
JPH05293862A JP10094892A JP10094892A JPH05293862A JP H05293862 A JPH05293862 A JP H05293862A JP 10094892 A JP10094892 A JP 10094892A JP 10094892 A JP10094892 A JP 10094892A JP H05293862 A JPH05293862 A JP H05293862A
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mold clamping
clamping force
platen
displacement sensor
displacement
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至 松尾
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/7653Measuring, controlling or regulating mould clamping forces

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低精度で安価な変位センサを1つ使用して型
締力を正確に求める。 【構成】 上部プラテン3をタイバー5に沿って移動自
在に設け、タイバー5に、上部プラテン3を下方へ付勢
する圧縮コイルばね23を装着させる。上部プラテン3
の中央部の変位を変位センサ21に検出させる。変位セ
ンサ21に、上部プラテン3の移動量から型締力を求め
るCPU25を接続した。型締時のストロークが圧縮コ
イルばね23の縮み分だけ伸び、変位センサ21の検出
ストロークを大きくできる。また、変位センサ21では
各タイバー5に対する変位量の略平均となる値が検出さ
れる。このため、低精度で安価な変位センサを1つ使用
して正確に型締力を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子を樹脂封止
する際に使用するモールド成形装置の型締力検出方法お
よび型締力検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂封止用モールド成形装置にお
いて型締め時にモールド金型の型締力を求めるには、金
型取付用プラテンを支持するタイバーが型締め時に伸び
ることを利用して算出していた。この種の型締力検出装
置を図2によって説明する。
【0003】図2は従来の型締力検出装置を備えたモー
ルド成形装置の正面図で、同図においてはタイバー貫通
部を破断して示した。同図において、1は上金型、2は
上金型1に下方から型締めされる下金型で、これら上下
金型1,2は樹脂成形用のものであり、固定プラテンと
しての上部プラテン3,移動プラテン4にそれぞれ支持
固定されている。
【0004】前記上部プラテン3および移動プラテン4
にはタイバー5が複数本貫通し、上部プラテン3はナッ
ト3a,3bによってそのタイバー5の上端部に固定さ
れている。各タイバー5は長手方向を上下に向けて各々
が互いに平行になるように設けられており、下端部が後
述する下部プラテン6を貫通しその下部プラテン6にナ
ット6a,6bによって固定されている。そして、下金
型2を支持する移動プラテン4は、このタイバー5をガ
イドとして上下に移動できるようタイバー5に装着され
ている。なお、図2では構造を理解しやすいように移動
プラテン4のタイバー貫通穴を実際より大きく描いた。
【0005】7は前記移動プラテン4を昇降させるため
の駆動源となる型締駆動モータで、このモータ7の出力
軸はクラッチ8およびウォーム減速機9を介して下部プ
ラテン駆動用ボールネジ10に連結されている。このボ
ールネジ10は下部プラテン6に装着されており、ウォ
ーム減速機9によって回転駆動されるねじ軸10aと、
このねじ軸10aと螺合するナット(図示せず)を有し
かつ下部プラテン6に固定されたホルダー11とを備
え、ねじ軸10aが回転されることによってホルダー1
1が上昇あるいは下降するように構成されている。
【0006】すなわち、型締駆動モータ7が作動すると
その出力軸の回転がクラッチ8,ウォーム減速機9を介
してボールネジ10に伝えられ、ねじ軸10aが回転し
て移動プラテン4が昇降することになる。
【0007】12は前記移動プラテン4が図に示す状態
から上昇して下金型2と上金型1とが型締めされたとき
の型締力を検出するための変位センサである。この変位
センサ12は、本体部分から突出する方向へ付勢された
検出子12aの移動寸法を検出する構成とされ、その検
出子12aを下方へ向けてタイバー5の上端部に固定さ
れている。そして、前記検出子12aの突出端(下端)
は、本体部分を支持するタイバー5の下端に対して固定
された検出棒13の上端部に当接されている。なお、前
記検出棒13の下端は連結板14を介してタイバー5の
下端に固定されている。
【0008】すなわち、上下両金型1,2を型締めした
状態でさらに移動プラテン4を上方へ付勢すると、反力
が下部プラテン6に作用して各タイバー5が伸び、検出
棒13の上端と変位センサ12の本体部分との間隔が拡
がって検出子12aが本体部分から僅かに突出するよう
になる。このとき、変位センサ12はその検出子12a
の移動量を変位として検出する。
【0009】15は前記変位センサ12から出力された
信号を増幅するアンプ、16は前記アンプ15から出力
された変位信号S1 から型締力を算出するための演算装
置で、この演算装置16は、CPU17と演算手段18
とを備えている。前記CPU17はアンプ15を介して
変位センサ12に電気的に接続され、演算手段18によ
って算出された型締力値を型締力データ19として例え
ば不図示のディスプレイ等に出力するように構成されて
いる。
【0010】前記演算手段18は、CPU17から送ら
れた変位データ(タイバー5の伸び寸法)に定数Kを乗
じて型締力値を算出し、その値をCPU17に出力する
ように構成されている。
【0011】さらに、前記CPU17は、演算手段18
で算出された型締力値が予め定めた値より大きくなった
ときにクラッチ制御回路20へクラッチ開放信号S2
出力するように構成されている。このクラッチ制御回路
20は前記クラッチ8の連結、開放を切換え制御するた
めのもので、CPU17からクラッチ開放信号S2 が入
力されたときにクラッチ8へクラッチ開閉信号S3 を出
力してクラッチ8を開放側へ動作させるように構成され
ている。
【0012】次に、上述したように構成された従来の型
締力検出装置の動作について説明する。先ず、樹脂封止
しようとするリードフレーム(図示せず)等を下金型2
に装着し、型締駆動モータ7を作動させて下金型2を移
動プラテン4と共に上昇させ上金型1に下金型2を対接
させる。
【0013】そして、所定の型締力が得られるまで下金
型2を上金型1側へ付勢し、金型内に樹脂を充填して樹
脂封止を行う。型締力を求めるには、変位センサ12に
よって検出された検出棒13の下がり量(タイバー5の
伸び量)を演算装置16が演算することで行われる。
【0014】すなわち、上金型1に下金型2を押し付け
ようとする力(型締力)が大きくなると、その反力によ
ってタイバー5が伸びると共に検出棒13が変位センサ
12に対して下がり、その変位を変位センサ12が検出
するようになる。そして、変位センサ12から出力され
る信号はアンプ15で増幅され、変位信号S1 として演
算装置16に入力される。演算装置16では、変位が型
締力に比例する関係に基づいて型締力をCPU17と演
算手段18とが算出し、型締力データ19としてディス
プレイ等に出力する。
【0015】このようにして求められた型締力が予め定
めた値に達したときに、型締駆動モータ7を停止させ、
樹脂封止工程へ移行することになる。
【0016】また、演算装置16で演算した結果、型締
力が過大であったときにはCPU17がクラッチ制御回
路20へクラッチ開放信号S2 を出力する。これによっ
てクラッチ8が開放側へ動作されて型締駆動トルクが遮
断されることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、型締力を求
めるに当たってタイバー5の伸び動作によって移動する
検出棒13の変位を検出する手法を採ると、型締時のタ
イバー5の伸びはきわめて小さいので変位センサ12と
して高精度のものが必要になるという問題があった。高
精度の変位センサ12を使用するとコストが高くなるば
かりか、型締時に振動が加えられたりすると検出値の誤
差が大きくなってしまう。
【0018】また、下金型2が傾いたりして両金型に偏
荷重が加わった場合には各タイバー5に均等に型締力が
分配されなくなるので、平均荷重または総荷重を求める
ためには各タイバー5毎に変位センサ12が必要になっ
てしまう。
【0019】さらに、従来の型締力検出装置では演算装
置16での演算結果から型締力が過大となったことを検
出するため、クラッチ8を開放させて型締駆動トルクを
遮断するまでに遅れが生じるという問題もあった。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るモール
ド成形装置の型締力検出方法は、移動プラテンをタイバ
ーに沿って固定プラテン側へ移動させて両プラテンのモ
ールド金型どうしを対接させ、その後、移動プラテンを
固定プラテン側へ付勢することによって、タイバーに装
着された圧縮コイルばねの弾発力に抗して固定プラテン
を移動させると共に、この固定プラテンの中央部の金型
対接後の移動量をタイバーに対して固定された変位セン
サによって検出し、この変位センサから得られる変位量
を基にして型締力を求めるものである。
【0021】第2の発明に係る型締力検出装置は、モー
ルド成形装置の固定プラテンをタイバーに沿って移動自
在に設け、かつ前記タイバーに、固定プラテンを移動プ
ラテン側へ付勢する圧縮コイルばねを装着させると共
に、前記固定プラテンにおける移動プラテンとは反対側
の面の中央部に検出部が位置づけられた変位センサを支
持させ、この変位センサに、固定プラテンの移動量を基
にして型締力を求める型締力検出手段を接続したもので
ある。
【0022】第3の発明に係る型締力検出装置は、モー
ルド成形装置の固定プラテンをタイバーに沿って移動自
在に設け、かつ前記タイバーに、固定プラテンを移動プ
ラテン側へ付勢する圧縮コイルばねを装着させると共
に、前記固定プラテンにおける移動プラテンとは反対側
の面の中央部に検出部が位置づけられた変位センサを支
持させ、この変位センサに、固定プラテンの移動量を基
にして型締力を求める型締力検出手段と、比較器を備え
変位センサで求められる変位量が予め定めた値より大き
くなったときに移動プラテン用加圧装置での加圧を停止
させる保護手段とを接続したものである。
【0023】
【作用】第1および第2の発明では、型締時のストロー
クが圧縮コイルばねの縮み分だけ伸び、変位センサで検
出する変位量が大きくなる。また、変位センサは固定プ
ラテンの中央部の移動を検出するので、型締時に固定プ
ラテンが移動したときに各タイバーに対する変位量の略
平均となる値が検出される。
【0024】第3の発明では変位センサで検出された変
位量と予め定めた値とを比較器が比較し、変位量が前記
設定値より大きくなったときに比較器が移動プラテン用
加圧装置での加圧を停止させるから、変位量をCPU等
によって演算処理してから加圧を停止させる場合に較べ
て停止動作に要する時間が短縮される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1によって詳細
に説明する。図1は本発明に係る型締力検出装置を備え
たモールド成形装置の正面図である。同図において前記
図2で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0026】図1において、21は上金型1および上部
プラテン3の変位を検出する変位センサで、この変位セ
ンサ21は検出子21aの移動ストロークが従来のもの
に較べて大きい以外は従来のものと同等の構造とされて
おり、センサ固定板22に支持固定されている。
【0027】センサ固定板22は、複数本設けられたタ
イバー5に架け渡されるよう各タイバー5の上端部に固
定ナット22a,22bによって固定されている。そし
て、このセンサ固定板22の下面の中央部に変位センサ
21が配置されている。変位センサ21の配置位置は、
変位センサ21からタイバー5までの距離がタイバー5
毎に等しくなるような位置に設定されている。なお、そ
の位置としては、センサ固定板22の中央に厳密に位置
づけられていなくてもよく、中央の近傍であれば同等の
効果が得られる。
【0028】このように変位センサ21をセンサ固定板
22に取付けると、変位センサ21の検出子21aの下
端は上部プラテン3の上面における中央部に対向するよ
うになる。なお、本発明の装置に用いる上部プラテン3
は、タイバー5をガイドとしてタイバー5に沿って上下
に移動できる構造とされており、タイバー5に螺着され
たストッパーナット3cに支承されて下方へ移動するの
を規制されている。
【0029】23は前記上部プラテン3を下方へ付勢す
る圧縮コイルばねで、この圧縮コイルばね23は、その
中央部にタイバー5が挿通された状態で上部プラテン3
とセンサ固定板用固定ナット22bとの間に弾装されて
いる。
【0030】すなわち、上部プラテン3は、型締前の状
態では圧縮コイルばね23によってストッパーナット3
cに押し付けられて初期位置に停止することになる。な
お、上部プラテン3の初期位置およびセンサ固定板22
の固定位置は、型締前のときに変位センサ21の検出子
21aが上部プラテン3の上面に当接するような位置に
設定される。
【0031】前記上部プラテン3は、型締時に下金型2
が上金型1に当接した状態で下金型3によってさらに上
方へ付勢されると、その上向きの力が圧縮コイルばね2
3のばね力より大きくなったときに上側へ移動を開始す
る。そして、その上部プラテン3の変位を変位センサ2
1が検出することになる。
【0032】24は前記変位センサ21から出力された
信号を増幅するアンプ、25はこのアンプ24から出力
される変位信号S1 と、後述するテーブルデータ26と
から型締力を求める型締力検出手段としてのCPUであ
る。
【0033】テーブルデータ26には変位センサ21か
ら出力される変位信号に対する型締力データが記録され
ている。そして、前記CPU25は、このテーブルデー
タ26から変位信号S1 に相当する型締力データ27を
読み出し、それを不図示のディスプレイ等に出力するよ
うに構成されている。なお、前記テーブルデータ26に
記録される型締力データは、上部プラテン3を加圧力可
変式の実験用加圧装置によって上側へ加圧する実験を行
って求め、上部プラテン3の変位量(変位センサ21か
ら出力された変位信号)に応じた加圧力とされている。
【0034】28は保護手段としての型締リミッター
で、この型締リミッター28は比較器を備えており、変
位信号S1 によって示される変位量が予め定めた値より
大きいときにクラッチ制御回路20へ過大型締力検出信
号S4 を出力するように構成されている。また、このク
ラッチ制御回路20は前記過大型締力検出信号S4 が入
力されたときにクラッチ8へクラッチ開閉信号S3 を出
力してクラッチ8を開放側へ動作させるように構成され
ている。
【0035】次に、上述した型締力検出装置を使用した
型締力検出方法について詳細に説明する。先ず、従来の
装置と同様に樹脂封止しようとするリードフレーム(図
示せず)等を下金型2に装着し、型締駆動モータ7を作
動させて下金型2を移動プラテン4と共に上昇させ上金
型1に下金型2を対接させる。
【0036】そして、上下両金型どうしが対接した状態
で移動プラテン4をさらに上昇させると、圧縮コイルば
ね23が縮んで上部プラテン3が上側へ移動するように
なる。このとき、型締力としては、上部プラテン3が圧
縮コイルばね23のばね力に抗して上昇するにしたがっ
て大きくなる。
【0037】その後、型締力が所定値に達した状態で前
記型締駆動モータ7を停止させ、金型内に樹脂を充填し
て樹脂封止を行う。
【0038】型締力を求めるには、変位センサ21によ
って検出された上部プラテン3の変位量に相当する型締
力データを、CPU25がテーブルデータ26から読み
出すことによって行われる。
【0039】すなわち、上部プラテン3の変位(上昇寸
法)が変位センサ21によって検出され、変位センサ2
1から出力された信号はアンプ24によって増幅されて
変位信号S1 としてCPU25に入力される。そして、
CPU25が変位信号S1 をテーブルデータ26と比較
し、そのテーブルデータ26から変位信号S1 に相当す
る型締力データを読み出す。
【0040】このようにして求められた型締力が予め定
めた値に達したときに、型締駆動モータ7を停止させ、
樹脂封止工程へ移行することになる。
【0041】また、変位センサ21で検出された変位が
大きく型締力が過大であるときには、型締リミッター2
8によってクラッチ8が開放動作されるようになる。す
なわち、型締リミッター28内の比較器が変位信号S1
と基準信号とを常時比較しており、変位量が基準値を越
えたときにクラッチ制御回路20へ過大型締力検出信号
4 を出力することになる。これによってクラッチ8が
開放側へ動作されて型締駆動トルクが遮断されることに
なる。
【0042】したがって、本発明に係る型締力検出装置
によれば、型締時のストロークが圧縮コイルばね23の
縮み分だけ伸び、変位センサ21で検出する変位量が大
きくなるから、単位変位量当たりの型締力が従来に較べ
てきわめて小さくなる。このため、高精度で高価な変位
センサを使用しなくとも型締力を高精度に求めることが
できる。しかも、型締時に装置に振動が加えられたとし
ても、変位量が大きい分だけ検出誤差が小さくなる。
【0043】また、変位センサ21は上部プラテン3の
中央部の移動を検出するので、型締時に上部プラテン3
が移動したときに各タイバー5に対する変位量の略平均
となる値が検出される。このため、変位センサ21の使
用個数を一つとしても正確な型締力を得ることができ
る。
【0044】さらに、比較器を備えた型締リミッター2
8によって型締力が過大になったことを検出するように
すると、変位量をCPU等によって演算処理してから加
圧を停止させる場合に較べて停止動作に要する時間が短
縮される。
【0045】加えて、本実施例で示したように型締力デ
ータを求めるに当たってテーブルデータ26を使用する
ようにすると、圧縮コイルばね23の変位量と型締力と
の関係が直線的比例関係でない場合や、変位センサ21
の精度が低い場合等であっても型締力を正確に求めるこ
とができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係るモ
ールド成形装置の型締力検出方法は、移動プラテンをタ
イバーに沿って固定プラテン側へ移動させて両プラテン
のモールド金型どうしを対接させ、その後、移動プラテ
ンを固定プラテン側へ付勢することによって、タイバー
に装着された圧縮コイルばねの弾発力に抗して固定プラ
テンを移動させると共に、この固定プラテンの中央部の
金型対接後の移動量をタイバーに対して固定された変位
センサによって検出し、この変位センサから得られる変
位量を基にして型締力を求めるものであり、第2の発明
に係る型締力検出装置は、モールド成形装置の固定プラ
テンをタイバーに沿って移動自在に設け、かつ前記タイ
バーに、固定プラテンを移動プラテン側へ付勢する圧縮
コイルばねを装着させると共に、前記固定プラテンにお
ける移動プラテンとは反対側の面の中央部に検出部が位
置づけられた変位センサを支持させ、この変位センサ
に、固定プラテンの移動量を基にして型締力を求める型
締力検出手段を接続したものであるため、型締時のスト
ロークが圧縮コイルばねの縮み分だけ伸び、変位センサ
で検出する変位量が大きくなる。
【0047】このため、高価で高精度の変位センサを使
用しなくとも正確に型締力を求めることができるので、
コストダウンを図ることができる。しかも、型締時に装
置に振動が加えられたとしても、変位量が大きい分だけ
検出誤差が小さくなるので、振動に起因して誤動作する
ようなことがなくなる。
【0048】また、変位センサは固定プラテンの中央部
の移動を検出するので、型締時に固定プラテンが移動し
たときに各タイバーに対する変位量の略平均となる値が
検出される。このため、変位センサを1つ使用するだけ
でも正確に型締力を求めることができる。
【0049】第3の発明に係る型締力検出装置は、モー
ルド成形装置の固定プラテンをタイバーに沿って移動自
在に設け、かつ前記タイバーに、固定プラテンを移動プ
ラテン側へ付勢する圧縮コイルばねを装着させると共
に、前記固定プラテンにおける移動プラテンとは反対側
の面の中央部に検出部が位置づけられた変位センサを支
持させ、この変位センサに、固定プラテンの移動量を基
にして型締力を求める型締力検出手段と、比較器を備え
変位センサで求められる変位量が予め定めた値より大き
くなったときに移動プラテン用加圧装置での加圧を停止
させる保護手段とを接続したため、変位センサで検出さ
れた変位量と予め定めた値とを比較器が比較し、変位量
が前記設定値より大きくなったときに比較器が移動プラ
テン用加圧装置での加圧を停止させるから、変位量をC
PU等によって演算処理してから加圧を停止させる場合
に較べて停止動作に要する時間が短縮される。
【0050】このため、第3の発明に係る型締力検出装
置によれば、型締力が過大となったときに速やかに停止
動作されるから、安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型締力検出装置を備えたモールド
成形装置の正面図である。
【図2】従来の型締力検出装置を備えたモールド成形装
置の正面図である。
【符号の説明】
1 上金型 2 下金型 3 上部プラテン 4 移動プラテン 5 タイバー 7 型締駆動モータ 21 変位センサ 23 圧縮コイルばね 25 CPU 28 型締リミッター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るモール
ド成形装置の型締力検出方法は、移動プラテンをタイバ
ーに沿って固定プラテン側へ移動させて両プラテンのモ
ールド金型どうしを対接させ、その後、移動プラテンを
固定プラテン側へ付勢することによって、タイバーに装
着された弾性体の弾発力に抗して固定プラテンを移動さ
せると共に、この固定プラテンの中央部の金型対接後の
移動量をタイバーに対して固定された変位センサによっ
て検出し、この変位センサから得られる変位量を基にし
て型締力を求めるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】第2の発明に係る型締力検出装置は、モー
ルド成形装置の固定プラテンをタイバーに沿って移動自
在に設け、かつ前記タイバーに、固定プラテンを移動プ
ラテン側へ付勢する弾性体を装着させると共に、前記固
定プラテンにおける移動プラテンとは反対側の面の中央
部に検出部が位置づけられた変位センサを支持させ、こ
の変位センサに、固定プラテンの移動量を基にして型締
力を求める型締力検出手段を接続したものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】第3の発明に係る型締力検出装置は、モー
ルド成形装置の固定プラテンをタイバーに沿って移動自
在に設け、かつ前記タイバーに、固定プラテンを移動プ
ラテン側へ付勢する弾性体を装着させると共に、前記固
定プラテンにおける移動プラテンとは反対側の面の中央
部に検出部が位置づけられた変位センサを支持させ、こ
の変位センサに、固定プラテンの移動量を基にして型締
力を求める型締力検出手段と、比較器を備え変位センサ
で求められる変位量が予め定めた値より大きくなったと
きに移動プラテン用加圧装置での加圧を停止させる保護
手段とを接続したものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【作用】第1および第2の発明では、型締時のストロー
クが弾性体の縮み分だけ伸び、変位センサで検出する変
位量が大きくなる。また、変位センサは固定プラテンの
中央部の移動を検出するので、型締時に固定プラテンが
移動したときに各タイバーに対する変位量の略平均とな
る値が検出される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】23は前記上部プラテン3を下方へ付勢す
弾性体としての圧縮コイルばねで、この圧縮コイルば
ね23は、その中央部にタイバー5が挿通された状態で
上部プラテン3とセンサ固定板用固定ナット22bとの
間に弾装されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係るモ
ールド成形装置の型締力検出方法は、移動プラテンをタ
イバーに沿って固定プラテン側へ移動させて両プラテン
のモールド金型どうしを対接させ、その後、移動プラテ
ンを固定プラテン側へ付勢することによって、タイバー
に装着された弾性体の弾発力に抗して固定プラテンを移
動させると共に、この固定プラテンの中央部の金型対接
後の移動量をタイバーに対して固定された変位センサに
よって検出し、この変位センサから得られる変位量を基
にして型締力を求めるものであり、第2の発明に係る型
締力検出装置は、モールド成形装置の固定プラテンをタ
イバーに沿って移動自在に設け、かつ前記タイバーに、
固定プラテンを移動プラテン側へ付勢する弾性体を装着
させると共に、前記固定プラテンにおける移動プラテン
とは反対側の面の中央部に検出部が位置づけられた変位
センサを支持させ、この変位センサに、固定プラテンの
移動量を基にして型締力を求める型締力検出手段を接続
したものであるため、型締時のストロークが弾性体の縮
み分だけ伸び、変位センサで検出する変位量が大きくな
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】第3の発明に係る型締力検出装置は、モー
ルド成形装置の固定プラテンをタイバーに沿って移動自
在に設け、かつ前記タイバーに、固定プラテンを移動プ
ラテン側へ付勢する弾性体を装着させると共に、前記固
定プラテンにおける移動プラテンとは反対側の面の中央
部に検出部が位置づけられた変位センサを支持させ、こ
の変位センサに、固定プラテンの移動量を基にして型締
力を求める型締力検出手段と、比較器を備え変位センサ
で求められる変位量が予め定めた値より大きくなったと
きに移動プラテン用加圧装置での加圧を停止させる保護
手段とを接続したため、変位センサで検出された変位量
と予め定めた値とを比較器が比較し、変位量が前記設定
値より大きくなったときに比較器が移動プラテン用加圧
装置での加圧を停止させるから、変位量をCPU等によ
って演算処理してから加圧を停止させる場合に較べて停
止動作に要する時間が短縮される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:20 B29L 31:34 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動プラテンをタイバーに沿って固定プ
    ラテン側へ移動させて両プラテンのモールド金型どうし
    を対接させ、その後、移動プラテンを固定プラテン側へ
    付勢することによって、タイバーに装着された圧縮コイ
    ルばねの弾発力に抗して固定プラテンを移動させると共
    に、この固定プラテンの中央部の金型対接後の移動量を
    タイバーに対して固定された変位センサによって検出
    し、この変位センサから得られる変位量を基にして型締
    力を求めることを特徴とするモールド成形装置の型締力
    検出方法。
  2. 【請求項2】 モールド成形装置の固定プラテンをタイ
    バーに沿って移動自在に設け、かつ前記タイバーに、固
    定プラテンを移動プラテン側へ付勢する圧縮コイルばね
    を装着させると共に、前記固定プラテンにおける移動プ
    ラテンとは反対側の面の中央部に検出部が位置づけられ
    た変位センサを支持させ、この変位センサに、固定プラ
    テンの移動量を基にして型締力を求める型締力検出手段
    を接続したことを特徴とする型締力検出装置。
  3. 【請求項3】 モールド成形装置の固定プラテンをタイ
    バーに沿って移動自在に設け、かつ前記タイバーに、固
    定プラテンを移動プラテン側へ付勢する圧縮コイルばね
    を装着させると共に、前記固定プラテンにおける移動プ
    ラテンとは反対側の面の中央部に検出部が位置づけられ
    た変位センサを支持させ、この変位センサに、固定プラ
    テンの移動量を基にして型締力を求める型締力検出手段
    と、比較器を備え変位センサで求められる変位量が予め
    定めた値より大きくなったときに移動プラテン用加圧装
    置での加圧を停止させる保護手段とを接続したことを特
    徴とする型締力検出装置。
JP10094892A 1992-04-21 1992-04-21 モールド成形装置の型締力検出方法および型締力検出装置 Expired - Lifetime JP2836362B2 (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1568461A1 (de) * 2000-12-22 2005-08-31 Netstal-Maschinen AG Spritzgiessmaschine zur Herstellung von Präzisionsteilen
US7005998B2 (en) 2002-10-23 2006-02-28 Toshiba Machine Co., Ltd. Malfunction-detection method during die clamping step in injection molding machines
JP2007261031A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Sumitomo Heavy Ind Ltd 竪型射出成形機の型締装置および型締力調整方法
JP2008006651A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd 型締力設定方法
CN102873847A (zh) * 2011-07-15 2013-01-16 住友重机械工业株式会社 立式注射成型机
CN104416845A (zh) * 2013-08-30 2015-03-18 恩格尔奥地利有限公司 丝杆单元、注射单元、闭合单元和成型机
KR102452842B1 (ko) * 2021-05-18 2022-10-07 이기하 사출금형의 성형부 변위를 측정하기 위한 금형변위센서

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