JPH0529381B2 - - Google Patents

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JPH0529381B2
JPH0529381B2 JP63168195A JP16819588A JPH0529381B2 JP H0529381 B2 JPH0529381 B2 JP H0529381B2 JP 63168195 A JP63168195 A JP 63168195A JP 16819588 A JP16819588 A JP 16819588A JP H0529381 B2 JPH0529381 B2 JP H0529381B2
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JP
Japan
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dialkyl
substituted
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benzoquinones
reaction
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JP63168195A
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JPH0219336A (ja
Inventor
Masao Shimizu
Katsuomi Takehira
Hideo Orita
Takashi Hayakawa
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、リンまたはケイ素を中心元素とし、
モリブデン又はタングステンを含むヘテロポリ酸
を酸化触媒として使用するジアルキル置換p−ベ
ンゾキノン類の製造方法に関するものである。 更に詳しくは、リンまたはケイ素を中心元素と
し、モリブデン又はタングステンを含むヘテロポ
リ酸を触媒として過酸化水素を酸化剤として用い
て一般式()で表わされるジアルキル置換フエ
ノール類を酸化して効率よく一般式()で表わ
されるジアルキル置換p−ベンゾキノン類を製造
する方法に関するものである。 [従来技術] キノン類は生体中、各種誘導体の形で存在し、
生理活性を示すものが多くあり、p−ベンゾキノ
ン類は医薬品中間体として有用な化合物となる。
例えば、2,3,5−トリメチルベンゾキノン
は、合成ビタミンEなどの原料となり、2,3−
ジメトキシ−5−メチルベンゾキノンは捕酵素Q
の原料となる。また、2,3−ジメチルベンゾキ
ノンは、天然物イソペタノール合成の出発原料と
なることが知られ2−メチル−1,4−ナフトキ
ノン(メナジオン)あるいは2−イソプロピル−
5−メチル1,4−ベンゾキノン(チモキノン)
も同様に有用な化合物である。これらのキノン類
を製造するための従来の諸方法は、原料が入手困
難であり、あるいは特殊な試薬を必要とし、しか
も重金属イオンなどの産業廃棄物を副生するもの
であつた。 フエノール類を一段で酸化してp−ベンゾキノ
ン類を製造する方法については、従来数多くの検
討がなされており、酸化剤として、硝酸(特公昭
59−95145号)、過安息香酸(特公昭59−39847
号)、次亜ハロゲン酸(特公昭60−81135号)、酸
素−サルコサミン(石油学会誌、28,293(1985))
等を用いる方法が提案されている。しかしなが
ら、これらの方法でも、有害ガス発生、高価な酸
化剤の使用、副生物の生成等の点で問題がある。
酸化剤として、過酸化水素を使用する製造方法
は、安価な酸化剤であるうえ酸化剤からの副生物
が水のみなので、公害防止という観点から工業的
に優れた方法である。これまで、過酸化水素を酸
化剤として、ジアルキル置換フエノール類からジ
アルキル置換p−ベンゾキノン類を製造する際、
触媒として塩化ルテニウム(Chem.Lett.,24
5249(1983))を触媒として用いる方法は公知であ
る。しかしながら、かかる従来の方法では、触媒
として高価なレアメタルを使うことや、収率10%
以下と悪いこと等の欠点を有していた。 [発明が解決しようとする問題点] そこで、本発明者らは、フエニール類を過酸化
水素で酸化し、p−ベンゾキノン類を製造する際
の酸化触媒について鋭意研究を重ねた結果、安価
に市販されているリン又はケイ素を中心元素と
し、モリブデンまたはタングステンを含むヘテロ
ポリ酸を酸化触媒として使用することにより、高
収率で目的とする一般式()で表わされるジア
ルキル置換p−ベンゾキノン類を製造し得ること
を見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至
つた。 [問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、一般式()で表わされ
るジアルキル類置換フエノール類を過酸化水素と
反応させて、一般式()で表わされるジアルキ
ル置換p−ベンゾキノン類を製造するにあたり、
リンまたはケイ素を中心元素とし、モリブデンま
たはタングステンを含むヘテロポリ酸を酸化触媒
として使用することを特徴とするジアルキル置換
p−ベンゾキノン類の製造方法を提供するもので
ある。 本発明は、ジアルキル置換フエノール類とヘテ
ロポリ酸と過酸化水素水を溶媒中、温和な条件下
で単に混合攪拌するだけで容易に達成され、極め
て簡便かつ安全な酸化方法である。 本発明において、一般式()で表わされるジ
アルキル置換フエノール類の代表例として、チモ
ール、カルバクロール、2,3−ジメチルフエノ
ール、2,5−ジメチルフエノール、2,6−ジ
メチルフエノール、3,5−ジメチルフエノー
ル、2,6−ジイソプロピルフエノール、2,6
−ジ−tert−ブチルフエノール、3,5−ジ−
tert−ブチルフエノール、6−tert−ブチル−o
−クレゾール、4−インダノール、5,6,7,
8−テトラヒドロ−1−ナフトールなどがあげら
れる。 また本発明において、ジアルキル置換フエノー
ル類を酸化するために酸化剤の過酸化水素水と触
媒量のヘテロポリ酸が用いられ得る。過酸化水素
水としては、各種濃度のものが入手できるが、一
般に市販されている30%から、さらに高濃度の50
〜60%のものが使用可能である。一方、触媒であ
るヘテロポリ酸としては、ケイモリブテン酸、ケ
イタングステン酸、リンタングステン酸、リンモ
リブデン酸さらに、それらのアンモニウム塩、ア
ルカリ金属塩などを例示することができる。かか
る酸化剤及び酸化触媒の使用量は、最適収率に応
じて適宜選択すればよいが、通常は前者が反応に
必要な化学量論量の1〜30倍量、好ましくは2〜
10倍量が適当であり、後者はジアルキル置換フエ
ノール類に対して、0.05モル倍量以下、好ましく
は0.001〜0.03モル倍量である。 本発明の方法において、反応に際して用いられ
る有機溶媒としては、酸化剤として過酸化水素水
を使用していることから、反応を均一系にするこ
とが望ましく、水溶性の有機溶媒が好ましい。具
体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸などの
有機酸、アセトニトリル、メタノール、エタノー
ル、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミドな
どがあげられるが、特に酢酸などの有機酸が望ま
しい。 本反応における反応温度は、特に厳密な制御を
必要としないが、低温では反応温度が低下し、高
温では過酸化水素の分解などの副反応が多くなる
ため、室温〜70℃の温度範囲が好ましい。反応時
間は、過酸化水素水の温度ならびに触媒の使用量
に左右されるが、通常は1〜15時間で十分であ
る。 反応進行と共に溶液の色は黄色となる。反応終
了後、水を加え塩化メチレンなど、非水溶性有機
溶媒で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、
溶媒を濃縮することによりジアルキル置換p−ベ
ンゾキノン類が得られる。このものは公知の方法
によつて別途に合成した標品とガスクロマトグラ
フの保持時間の一致及びNMRスペクトルの一致
により確認した。 [発明の効果] 本発明方法に従うと、ジアルキル置換フエノー
ル類からジアルキル置換p−ベンゾキノン類を一
段階で、しかも高い収率で得ることができる上
に、従来法の欠陥であつた、産業廃棄物を副生す
ること、触媒が高価であること、低収率であるこ
となどの欠点が除かれるので、工業的なジアルキ
ル置換p−ベンゾキノン類の製造方法として好適
である。 [実施例] 次に本発明を実施例により、さらに詳細に説明
する。 実施例 1〜4 ガラス製フラスコに、チモール300mg(2mm
ol)、ヘテロポリ酸として下記のもの100mgを酢酸
10mlに溶かし、60%過酸化水素水を2ml滴下し
た。窒素雰囲気下、温度を30℃に保ちながら5時
間攪拌を続けた。反応終了後、水を50ml加え、20
mlの塩化メチレンで3回抽出した。抽出液を1回
水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、生成し
たチモキノンの量をガスクロマトグラフにより分
析した結果を、第1表に示した。
【表】 実施例 5〜8 実施例1〜4において、チモールの代わりにカ
ルバクロールを用いたところ、第2表のチモキノ
ンが得られた。
【表】 実施例 9〜12 実施例1〜4において、チモールの代わりに
2,3−ジメチルフエノールを用いたところ、第
3表の2,3−ジメチル−p−ベンゾキノンが得
られた。
【表】 実施例 13〜16 実施例1〜4において、チモールの代わりに
2,5−ジメチルフエノールを用いたところ、第
4表の2,5−ジメチル−p−ベンゾキノンが得
られた。
【表】 実施例 17〜20 実施例1〜4において、チモールの代わりに
2,6−ジメチルフエノールを用いたところ、第
5表の2,6−ジメチル−p−ベンゾキノンが得
られた。
【表】 実施例 21〜24 実施例1〜4において、チモールの代わりに
3,5−ジメチルフエノールを用いたところ、第
6表の2,6−ジメチル−p−ベンゾキノンが得
られた。
【表】 実施例 25〜28 実施例1〜4において、チモールの代わりに
5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフトール
を用いたところ、第7表の5,6,7,8−テト
ラヒドロ−1,4−ナフトキノンが得られた
【表】 実施例 29〜30 実施例1,3において、温度を50℃で反応を行
つたところ、第8表のチモキノンが得られた。
【表】 比較例 1 実施例1において、リンモリブデン酸を用いな
いで反応を行つたところ、第9表のチモキノンが
得られた 比較例 2 実施例5において、リンモリブデン酸を用いな
いで反応を行つたところ、第9表のチモキノンが
得られた。 比較例 3 実施例9において、リンモリブデン酸を用いな
いで反応を行つたところ、第9表の2,3−ジメ
チル−p−ベンゾキノンが得られた。 比較例 4 実施例13において、リンモリブデン酸を用いな
いで反応を行つたところ、第9表の2,5−ジメ
チル−p−ベンゾキノンが得られた。 比較例 5 実施例17において、リンモリブデン酸を用いな
いじ反応を行つたところ、第9表の2,6−ジメ
チル−pベンゾキノンが得られた。 比較例 6 実施例21において、リンモリブデン酸を用いな
いで反応を行つたところ、第9表の2,6−ジメ
チル−p−ベンゾキノンが得られた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式()で表わされるジアルキル置換フ
    エノール類を酸化して、一般式()で表わされ
    るジアルキル置換p−ベンゾキノン類を製造する
    にあたり、酸化剤として過酸化水素、酸化触媒と
    してリンまたはケイ素を中心元素とし、モリブデ
    ンまたはタングステンを含むヘテロポリ酸を使用
    することを特徴とするジアルキル置換p−ベンゾ
    キノン類の製造方法。 【式】 【式】 (式中、R1及びR2はアルキル基を表わす。R1
    とR2は、閉環して炭素環を形成してもよい。)
JP63168195A 1988-07-06 1988-07-06 ジアルキル置換p−ベンゾキノン類の製造方法 Granted JPH0219336A (ja)

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