JPH05293740A - Ｎｃ工作機械に対する操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御盤と離れた位置から該制御盤に所要数値
を設定することを可能とする。 【構成】 操作盤１１と該操作盤とは無線により連絡さ
れる操作器１２とよりなる。該操作器はＮＣ工作機械に
対するＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸方向の方向選択スイツチ２１、
２２、２３と、移行量に相当するパルス数を選択するパ
ルスハンドル２４とを備え、該パルスハンドル２４によ
る設定したパルス数及び方向選択スイツチによる制御方
向信号を、無線により制御盤に伝達し制御盤はこの操作
器よりの指令値により工作機械に所定の駆動指令を付与
する。 【効果】 作業者は制御盤から離れて加工位置に近接し
て作業をすることがてきる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＮＣ工作機械に対する
操作装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記ＮＣ工作機械の、例えばカツタの位
置合わせの制御は該工作機械の一側に設けられる制御盤
（もしくは操作盤、以下総称して単に制御盤と言う）に
より行われ、この際その移行距離をパルス数に換算し、
このパルス数の設定手段としてパルスハンドルが使用さ
れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記パルスハン
ドルは通常制御盤に取付けられており、カツタの位置合
わせ等作業場所とは離れており、従って作業者は該位置
に近接してこれを確かめるため、制御盤と位置合わせ等
の作業場所との間を往復する必要がある。しかも時とし
て作業者は制御盤とは反対側に廻ることが必要とする場
合があり、微調整には極めて不便である。本発明はかゝ
る点に鑑みてなされたもので、制御盤とは離れた位置に
おいても制御盤に所要数値を設定することを可能とする
ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のＮＣ工作機械に対する操作装置は、操作盤と
該操作盤とは無線により連絡される操作器とよりなり、
該操作器はＮＣ工作機械に対するＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸方向
の方向選択スイツチと、移行量に相当するパルス数を選
択するパルスハンドルとを備え、該パルスハンドルによ
る設定パルス数及び方向選択スイツチによる制御方向信
号は、無線により制御盤に伝達し制御盤は上記操作器よ
りの指令値により上記工作機械に所定の駆動指令を付与
するようにしたものである。

【０００５】

【作用】位置調整量をバルス数に換算し、これをバルス
ハンドルにより設定し、制御方向と共にパルス数を無線
により制御盤に伝達する。これにより作業者は加工箇所
に近接して調整を行うことが出来る。

【０００６】

【実施例】図は本発明を孔明け装置に適用した例を示
す。この装置１はフレーム２の前面に取付けたサドル３
に沿って昇降可能に設けたスピンドル４にドリルＤを支
持し、スピンドル昇降用モータＭ１によりスピンドル４
をサドル３に沿って昇降し、被加工物Ｗを載置する加工
テーブル５は前後駆動モータＭ２によりベツド６に沿っ
て前後方向に移行し、かつスピンドル４はサドル３と共
にラム駆動モータＭ３により加工テーブル５の移行方向
とは直角の水平方向に移行する構造しとた例を示す。以
下、被加工物Ｗの前後移行方向をＸ軸方向、ラム駆動モ
ータＭ２による移行方向をＹ軸方向、スピンドルの上下
移行方向をＺ軸方向という。

【０００７】上記孔明け装置１に対する制御装置１０
は、該装置の適所に近接して設けられる制御盤１１と、
該制御盤１１とは無線により連絡を可能とした操作器１
２とよりなる。この操作器１２は作業に際しては、作業
者はこれを携行し制御盤１１に適宜の指令を与えるよう
にしたものである。

【０００８】即ちこの操作器１２は、ケース２０の上部
に前記Ｘ軸、Ｙ軸、Ｚ軸の各方向選択用切換え用スイツ
チ２１、２２、２３と、側部に回転式のパルスハンドル
２４と、表面上部にモニター表示盤２５とを備える。２
６は複数のモニター選択用押釦を示す。なお、必要によ
りその下方に電子計算器２７を、さらにその下方に簡易
操作押釦群２８を備える。図中、２９は送信用押釦、３
０はケース２０に内蔵されるマイコン、また３２は制御
盤１１に収納されるマイコンを示す。

【０００９】パルスハンドル２４は、回転角度によりパ
ルス数を設定するもので、切替え用スイツチ２１、２
２、２３の何れかをＯＮとすることにより１パルス当た
りのＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸の何れかの単位距離の移動を行う
ものとし、所要の移動距離を測定し、その距離からパル
ス数を決定する。そのためには必要に応じ上記電子計算
器２７を使用し、モニター表示盤２５にこれを表示す
る。また簡易操作押釦群２８は、例えばトリルＤの回転
停止、上記Ｘ軸、Ｙ軸、Ｚ軸方向の正逆の切り換え、或
いは緊急停止その他操作に必要な押釦を収納する。

【００１０】上記構成において、作業者は加工箇所に対
し最適の場所に位置して加工状態を監視し、例えば心出
し作業においてＸ軸方向に調整を必要としたとき、その
距離からパルス数を計算する。あるいはその距離をモニ
ター表示盤２５に表示し、適宜の計算用押釦（図示省
略）を押すことにより、該表示盤にパルス数が表示され
る。ついで上記Ｘ軸切り換え用スイツチ２１をＯＮと
し、パルスハンドル２４を回転して所要のパルス数を設
定し、これをモニター表示盤により確認し、送信釦２９
を押す。これら各操作はすべて内蔵するマイコン３０に
入力され、パルス信号はアンテナ３１から発信される。

【００１１】この信号は制御盤１１に内蔵するマイコン
３２にインプツトされる。これによりマイコン３２は上
記前後駆動モータＭ２に所定の信号を送り、被加工物Ｗ
をＸ軸方向に設定された距離を移動する。その他のＹ軸
方向、Ｚ軸方向の移動操作も同様であり、説明を省略す
る。

【００１２】

【発明の効果】以上の如く本発明によるときは、制御装
置を制御盤と操作器とに分け、操作器は無線により制御
盤に連絡するようにし、この操作器にＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸
方向の方向選択用スイツチと、バルス数を設定するバル
スハンドルとを備え、これらパルス数及び方向制御信号
を無線により制御盤に伝達するようにしたから、作業者
は制御盤から離れて加工位置に近接して作業をすること
がてきる。従って加工位置に近接して微細調整が可能で
あり、作業能率の向上を計ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図は本発明の全体概略説明図である。

【符号の説明】

１ ＮＣ工作機械 １０ 制御装置 １１ 制御盤 １２ 操作器 ２１ Ｘ軸方向選択用切替えスイツチ ２２ Ｙ軸方向選択用切替えスイツチ ２３ Ｚ軸方向選択用切替えスイツチ ２４ バルスハンドル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 操作盤と該操作盤とは無線により連絡さ
   れる操作器とよりなり、該操作器はＮＣ工作機械に対す
   るＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸方向の方向選択スイツチと、移行量
   に相当するパルス数を選択するパルスハンドルとを備
   え、該パルスハンドルによる設定パルス数及び方向選択
   スイツチによる制御方向信号は、無線により制御盤に伝
   達し制御盤は上記操作器よりの指令値により上記工作機
   械に所定の駆動指令を付与することを特徴とするＮＣ工
   作機械に対する操作装置。