JPH0529336A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法Info
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- JPH0529336A JPH0529336A JP20539691A JP20539691A JPH0529336A JP H0529336 A JPH0529336 A JP H0529336A JP 20539691 A JP20539691 A JP 20539691A JP 20539691 A JP20539691 A JP 20539691A JP H0529336 A JPH0529336 A JP H0529336A
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Abstract
微細化に適したヘテロ接合バイポーラトランジスタ及び
その製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 半導体基板(1)上に第1の導電型のエミッ
タ領域(5)と、第2の導電型のベース領域(4)と、
第1の導電型のコレクタ領域(2,3)とが形成されて
なるメサ型のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおい
て、前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタの動作状態
において完全に空乏化するかまたは第2の導電型を有す
るワイドギャップ半導体(8,9)よりなり、前記ベー
ス領域(4)の厚さよりも長い幅を有し、エミンタメサ
の周辺すべてを囲むようにエミッタメサに対して、セル
フアライン形成されたガードリング(9)と、エミッタ
メサの上及びエミッタメサの側壁とは隔離し、前記ガー
ドリング(9)に対してセルフアライン形成されたベー
ス電極(12)と、平坦性を確保され前記ベース電極
(12)の上まで伸張するエミッタ電極(13)とを有
することを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジス
タ及びその製造方法としての構成を有する。
Description
ランジスタとその製造方法に関するものである。
下HBTと略す)は、エミッタにベースよりもバンドギ
ャップの大きい半導体材料を使うことにより、ベースを
高濃度としてもエミッタ注入効率を大きく保てるなどの
利点を有し、ホモ接合バイポーラトランジスタよりも高
速動作が可能である。
て、従来から図15に示す構造がよく知られている。即
ち、半絶縁性GaAs基板1上にn型不純物を高濃度に
含むGaAsからなるサブコレクタ層2、n型のGaA
sからなるコレクタ層3、p+ GaAsからなるベース
層4、n型AlGaAsのエミッタ層5、n+ GaAs
のエミッタキャップ層6が積層され、GaAsサブコレ
クタ層2、p+ GaAsベース層4、n+ GaAsエミ
ッタキャップ層6の上には、それぞれ、例えばAuGe
/Ni、AuZn、AuGe/Niからなるコレクタ電
極11′、ベース電極12′、エミッタ電極13′を有
して構成されている。
スタの動作速度を高速化し、あるいは集積回路の構成要
素として用いて集積回路の性能を向上させるためには、
素子を微細化することが不可欠であるが、前述の構造の
トランジスタでは、次のような問題点があり微細化が困
難であったり、信頼性に欠けたりする。
の上にエミッタメサよりも小さい面積でもって存在する
ために、パタンの合わせ余裕度がない。更に、エミッタ
電極13′の上で配線とエミッタ電極13′のコンタク
トのためのスルーホールを開孔しなければならないとい
う事情が合わせ余裕度のない状況を一層厳しくする。従
って、エミッタ電極13′の微細化が困難である。
しても、ベースを微細化することが難しい。これはエミ
ッタメサとベース電極(12′)端の距離にやはりマー
ジンが必要なためである。エミッタメサ・ベース電極
(12′)端の距離を短縮できないことは、ベース抵抗
を低減できないことに、またベース電極12′を微細化
できないことはベース・コレクタ間の容量を低減できな
いことに結びつき、共にトランジスタの高性能化を妨げ
る原因となる。
出している部位が存在しているため、そこでの再結合に
起因するベース電流を低減することができない。この影
響は、エミッタの大きさを小さくするほど相対的に大き
くなり、エミッタ及びベースの微細化が物理的に図られ
たとしても電流増幅率が減少してしまう。
ク電極を使用しているため電極微細化が難しい。また、
半導体と金属の間で構成原子の相互拡散があるためオー
ミック抵抗が増大したり半導体のpn接合の特性に影響
が現れることもあり、信頼性にも欠ける。
ベース層4を露出させなければならないが、この工程の
余裕度がない。即ち、ベース層4を露出させ、更にオー
バーにエッチングしてしまうと、ベース抵抗が増大した
り、ベース・コレクタ接合特性が劣化したりしてしま
う。
を同時に解決した、高速性、信頼性、均一性に優れ、微
細化に適したヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
バイポーラトランジスタは、基本的には図15に示す従
来構造のヘテロ接合バイポーラトランジスタと同様な構
造を有するが、エミッタメサの周辺すべてを囲むよう
に、エミッタメサにセルフアライン的にワイドギャップ
半導体のガードリングと、そのガードリングに対してセ
ルフアライン的に形成されかつエミッタメサの上及びそ
の側壁には伸張しないベース電極と、平坦性を確保され
ベース電極の上まで伸張するエミッタ電極を有すること
を特徴とする。
において完全に空乏化するかまたは第1の導電型を有す
るワイドギャップ半導体よりなり、ベース層の厚さより
も長い幅を有するものとする。更に本発明によるヘテロ
接合バイポーラトランジスタは、ベース電極と接触する
半導体層は、エミッタ層が完全に除去されており、その
表面には、拡散またはイオン注入法によって形成された
第2の導電型の不純物を高濃度に含み、また、エミッタ
電極とベース電極の一方または両方が、耐熱性金属層ま
たは、半導体と密着性を確保するための半導体と反応す
る薄い金属層と耐熱性金属層の組み合わせよりなること
を特徴とする。
方法では、セルフアライン的にベース電極を形成する際
に、エミッタメサを、そのメサの上及びメサの側壁に残
す絶縁膜で覆う形にする工程とその絶縁膜を含むメサ全
体と、露出されたベース層または拡散などによって形成
された第2の導電型の半導体層の表面をすべて覆うよう
に、第2の導電型の半導体層とオーミック接合を形成で
きかつプラズマエッチングによってエッチングされ得る
性質をもつベース電極を形成する工程と、更に、メサ形
状を覆う該ベース電極全体を、ECRを用いたプラズマ
CVD法を用いてシリコン酸化膜で覆う工程と該シリコ
ン酸化膜のうちメサ側壁についたもののみをその脆弱性
を利用してウェットエッチングによって除去する工程
と、側壁のシリコン酸化膜の除去によって露出された側
壁のベース電極をECRを用いたプラズマエッチングに
よって除去する工程とを含むことを特徴とする。
ち、本発明は、半導体基板(1)上に、第1の導電型の
エミッタ領域(5)と、第2の導電型のベース領域
(4)と、第1の導電型のコレクタ領域(2,3)とが
形成されてなるメサ型のヘテロ接合バイポーラトランジ
スタにおいて、
動作状態において完全に空乏化するかまたは第2の導電
型を有するワイドギャップ半導体(8,9)よりなり、
前記ベース領域(4)の厚さよりも長い幅を有し、エミ
ッタメサの周辺すべてを囲むようにエミッタメサに対し
てセルフアライン形成されたガードリング(9)と、
とは隔離し、前記ガードリング(9)に対してセルフア
ライン形成されたベース電極(12)と、
の上まで伸張するエミッタ電極(13)とを有すること
を特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタとして
の構成を有するものであり、或いはまた、
層(8)は、前記エミッタ領域(5)が完全に除去され
ており、その表面には、拡散またはイオン注入法によっ
て形成された第2の導電型の不純物を高濃度に含むこと
を特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタとして
の構成を有するものであり、或いはまた、
極(12)の一方または両方が、耐熱性金属層または、
半導体と密着性を確保するための半導体と反応する薄い
金属層と耐熱性金属層の組み合わせよりなることを特徴
とするヘテロ接合バイポーラトランジスタとしての構成
を有するものである。
ードリング(9)に対してベース電極(12)をセルフ
アライン形成する際に、
側壁に残す絶縁膜(22,23)で覆う形にする第1の
工程と、
と、露出されたベース領域(4)または拡散などによっ
て形成された第2の導電型の半導体層(8)の表面をす
べて覆うように、第2の導電型の半導体層(8)とオー
ミック接合を形成できかつプラズマエッチングによって
エッチングされ得る性質をもつベース電極(12)を形
成する第2の工程と、
2)全体を、ECRを用いたプラズマCVD法を用いて
シリコン酸化膜(25)で覆う第3の工程と、
についたもののみをその脆弱性を利用してウェットエッ
チングによって除去する第4の工程と、
って露出された側壁のベース電極(12)をECRを用
いてプラズマエッチングによって除去する第5の工程と
を含むことを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジ
スタとしての構成を有するものである。
タは、上述した新規な特徴以外は図15に示した従来構
造のヘテロ接合バイポーラトランジスタと同様の構成を
有する。従って、従来構造と同様なヘテロ接合バイポー
ラトランジスタとしての基本的な機能を有する。
ランジスタでは、以下に掲げる特長を同時に実現するこ
とができる。
れ、ベース電極(12)の上に伸張しているため、エミ
ッタメサに対するエミッタ電極(13)のパタン合わせ
余裕度及びエミッタ電極(13)に対するコンタクトス
ルーホールのパタン合わせ余裕度が増加し、エミッタの
微細化を容易に図ることができる。
サに対してセルフアライン的に形成されるため外部ベー
スの縮小化が容易となり、ベース抵抗が低減化されると
ともにベースコレクタ容量も低減化される。エミッタメ
サの周辺にはエミッタベース接合が露出しないようにセ
ルフアライン的に形成されるワイドギャップの半導体層
(8,9)が存在するため、メサの際における再結合が
減少して素子の微細化に伴う電流増幅率の減少を抑制す
ることができる。また、エミッタ(5)及びベース層
(4)に対してのオーミック電極(13,12)には、
耐熱性金属あるいは、密着性を増加するための薄い半導
体層と反応する金属と耐熱性金属を用いているために信
頼性が増大し、またベース層(4)を薄くすることも可
能である。ベースのオーミックコンタクト領域(8)に
は、高濃度の不純物を含むようにする工程を加えるた
め、ベース抵抗が低減化でき、ベース層(4)を露出さ
せるためのエッチング工程における余裕度を増大するこ
とができる。本発明によるヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタの製造方法ではECRを用いたプラズマCVDと
ECRを用いたエッチングの特徴等を活かして前述の特
長を有するヘテロ接合バイポーラトランジスタを半導体
層にダメージを与えることなく、制御性よく製作するこ
とができる。
す。ここでは、一例として、AlGaAs/GaAs系
のHBTの例を示すが、本発明は、他の材料系のHBT
にも容易に適用できることは、言うまでもない。図2乃
至図13は、図1の構造を実現するための工程図を示し
たものである。
MBEあるいは、MOCVDなどの方法によって、n型
GaAsコレクタ層3にオーミック性接触を形成するた
めのn+ GaAsのサブコレクタ層2、n型または不純
物をドープしないGaAsのコレクタ層3、p+ GaA
sまたはp+ AlGaAsのベース層4、n型AlGa
Asのエミッタ層5、n+ GaAsのエミッタキャップ
層6、エミッタにオーミック性接触をとるためのn+ I
nGaAsのコンタクト層7をエピタキシャル成長させ
る。ここで、ベース層4がAlGaAsである場合のA
lの組成比はコレクタ(3)側端からエミッタ(5)側
端へ移行するにつれて連続的に、例えば0から0.1に
増加するものとする。また、コレクタにおける電子の弾
道的な走行を利用するためにコレクタ(3,2)は例え
ばn+ −n- −p+ −n+ というような多層構造として
もよい。
面前面に例えばプラズマCVD法などによってSiN膜
22とSiO2 膜23を堆積させ、通常のリソグラフィ
工程とC2 F6 プラズマなどを用いたドライエッチング
法によって図2のようにSiN膜22とSiO2 膜23
からなるダミーエミッタを形成する。続いてArとCl
2 を用いたECRのプラズマエッチングによってInG
aAsコンタクト層7とn+ GaAsエミッタキャップ
層6をエッチングする。このエッチングは、InGaA
sコンタクト層7を完全に除去し、n+ GaAsエミッ
タキャップ層6の途中まで行う(図3)。
6の残りをAr+Cl2 +NF3 のECRプラズマを用
いてエッチングする。この系のエッチングでは、GaA
sとAlGaAsのエッチング速度比を15以上にとる
ことができ、n+ GaAsエミッタキャップ層6をn型
AlGaAsエミッタ層5に対して選択的にエッチング
することができる。また、ここでECRを用いているこ
との利点は、プラズマのエネルギーを適切に設定できる
ことである。即ち、エネルギーは、エッチング中にn+
GaAsエミッタキャップ層6またはn型AlGaAs
エミッタ層5の上に残留物を残さない程度に充分な大き
さとし、かつn型AlGaAsエミッタ層5に結晶欠陥
を残さないように低く設定する。この選択エッチングの
後に残るn型AlGaAsエミッタ層5の厚さを約50
0Åになるようにして、HBTの動作状態においてn型
AlGaAsエミッタ層5のうちエミッタメサの外側に
ある領域は完全に空乏化させるものとする。
iNとSiO2 の層からなるサイドウォール24を形成
する。ここでSiN層を形成する理由は、次に述べるZ
n拡散のときにZnが半導体と膜の界面において横方向
に大きく拡散してしまうのを防止するためである。その
後、プラズマエッチングによって、n型AlGaAsエ
ミッタ層5を取り除く。この時サイドウォール24の下
にあるn型AlGaAsエミッタ層5はエッチングされ
ずに残り、キャリアの再結合を防止するためのガードリ
ング9を形成する。従って、サイドウォール24の厚さ
は、ガードリング9となるAlGaAs層5の幅を規定
する。またこの時のエッチングにおいて、表面30にダ
メージが残らないようにエッチング条件(パワーと圧
力)を制御する。
散を行い、ベースコンタクト抵抗を下げるためにp型不
純物のZnを高濃度に含むコンタクト層8を形成する
(図5)。ここでZn拡散の深さは、1000Å以内と
し、横方向拡散によってガードリング9の一部または全
部をp型化し、かつ拡散領域がn+ GaAsエミッタキ
ャップ層6に到達しないものとする。Zn拡散を行うこ
とにより、n型AlGaAsエミッタ層5のエッチング
の際にオーバーエッチングによってサイドウォール24
より外側のp+ GaAsまたはp+ AlGaAsベース
層4が完全にエッチオフされていても拡散によって形成
される外部ベース領域となるコンタクト層8とエミッタ
メサの下の真性ベース領域は電気的に接続される。
ドウォール24を覆うようにTi/W/WSi層12を
公知の方法によって形成する。これらの金属層はSF6
やNF3 のようにフッ素ラジカルを含むプラズマによっ
て容易にエッチングされる。このとき、フッ素ラジカル
はAlGaAsやGaAsの半導体層を化学的にはエッ
チングしないので選択エッチングが可能となる。Ti/
W/WSi層12を堆積させた後、ECRを励起法とし
て、O2とSiH4 をプロセスガスとして用いたCVD
により全面に例えば2500Åの厚さのSiO2 膜25
を堆積させ(図7)、室温の緩衝フッ酸(HF:NH4
F=1:100)に1分間浸すことにより、メサの側壁
についたSiO2 膜25のみを選択的に除去して図8の
ような形状を形成する。ECRを用いたCVDで形成し
たSiO2 膜25は、平らな部分に形成された膜に比べ
てメサの側壁に形成された膜が脆弱となる性質を有して
おり、例えば膜形成時の反応炉の圧力を0.5mTor
rとし、O2 、SiH4 の流量をそれぞれ20scc
m、18sccmとすることにより、緩衝フッ酸による
平坦部と側壁部の膜のエッチング速度の比を非常に大き
くすることが可能である。
さらすことによりエミッタメサの側壁についたTi/W
/WSi層12をエッチングする。ここでECRを用い
ることが重要である。その理由は、反応時の圧力を低く
でき、かつ励起するイオンまたはラジカルのエネルギー
を低くできるためである。圧力が低いことにより、図9
のようにエミッタメサの上及びエミッタメサの際のTi
/W/WSi層12にアンダーカットはほとんどはいら
ない。エッチングの条件としては、例えば、反応ガスと
してNF3 を用いて圧力を1mTorrとすることによ
り、WとSiO2 のエッチング速度の比を5以上にでき
る。この工程によって、図9の31で示した外部ベース
のエミッタメサの際の表面は一時的に露出されることに
なるが、再度全面をSiO2 (図10の26)で被覆す
ることにより電気的絶縁性は確保される。続いて、全面
をホトレジスト27で覆い(図10)、O2 ,C
2 F6 ,SF6 を用いたRIEによりエミッタメサのI
nGaAsコンタクト層7の表面までエッチバックし
て、全体を平坦化する(図11)。
電極13の形成であり、平坦化された表面全体に、Ti
/W/WSiエミッタ電極層13をスパッタ法によって
堆積させる。ここで全体が平坦化されているためにエミ
ッタメタルの堆積法としては、さまざまな手法をとるこ
とができる。本実施例にあっては、薄いTi層は、半導
体表面とWの間にあって密着性を増す効果とInGaA
sコンタクト層7またはその表面に意図的にではなく形
成された酸化膜と反応してコンタクト抵抗を低減させる
効果を持つ。Wは、耐熱性金属でInGaAsコンタク
ト層7とは反応しない。
て、エミッタ電極13を残す領域をカバーするようにレ
ジストのパタンニングを行い(図13の28)、そのレ
ジスト28をマスクにTi/W/WSiエミッタ電極層
13、SiO2膜26及び25、Ti/W/WSiベー
ス電極層12、Zn拡散層(コンタクト層)8、n型G
aAsコレクタ層3をエッチングする。この時のエッチ
ングの手法は、13と12に対してはSF6 のRIE、
26と25に対してはC2 F6 のRIE、8と3に対し
てはAr+Cl2 のECR RIEである。この結果、
素子能動領域を除いてGaAsサブコレクタ層2が露出
される。
ミッタ電極13が、平坦性を保たれてTi/W/TiW
ベース電極12の上に伸張していることである。このた
めエミッタ幅が1μm以下の微細な場合においても、通
常のホトリソグラフィを用いて、エミッタメサの上でT
i/W/WSiエミッタ電極13と配線をつなぐための
スルーホールコンタクトを形成することが可能である。
図1の構造を実現するための続く工程は、公知の手法を
とるので説明を省略する。
タ領域(5)の周辺すべてを取り囲む薄いAlGaAs
層からなるガードリング9が具備されておりエミッタ周
辺での再結合が小さく抑えられる。しかも、ガードリン
グ9はエミッタに対してセルフアライン的にかつ制御性
よく形成され、かつそのガードリング9に対してTi/
W/TiWベース電極12がセルフアライン的に形成さ
れるためベース・コレクタ面積の低減とベース抵抗の低
減も図られる。Ti/W/WSiベース電極12の形成
には、ECRによるSiO2 堆積とECRエッチングを
用いているためにメサ型HBTにおけるエミッタ・ベー
ス間の短絡の問題は、完全に回避される。更にTi/W
/WSiエミッタ電極(13)は、平坦性を保たれてT
i/W/WSiベース電極12の上に伸張しており、エ
ミッタ幅1μm以下にした場合でもエミッタの上でエミ
ッタ電極13と配線をつなぐためのスルーホールコンタ
クトを形成することが可能である。
一性、制御性に優れ電流増幅率の低下のない微細なHB
Tを製作することが可能である。
り、本発明によって製作したHBTのエミッタの大きさ
と電流増幅率の関係を示すものであり、0.5×2μm
2 の微細なエミッタを有するHBTでも80以上の電流
増幅率が確保されている。
トランジスタの模式断面構造図である。
2)、SiO2 膜(23)からなるダミーエミッタを形
成する工程図である。
sコンタクト層(7)、n+ GaAsエミッタキャップ
層(6)をエッチングする工程図である。
(24)を形成する工程図である。
エミッタ層(5)をエンチング除去し、サイドウォール
(24)の下のn型AlGaAsエミッタ層(5)を残
すことによってガードリング(9)を形成する工程及び
Zn拡散によりコンタクト層(8)を形成する工程図で
ある。
ようにTi/W/WSi層(12)を堆積形成する工程
図である。
CR励起CVDにより全面にSiO2 膜(25)を堆積
する工程図である。
0)に1分間浸すことにより、メサの側壁についたSi
O2 膜(25)のみを除去する工程図である。
よりエミッタメサの側壁についたTi/W/WSi層
(12)をエッチングする工程図である。
面をホトレジスト(27)で覆う工程図である。
りエミッタメサのInGaAsコンタクト層(7)の表
面までエッチバックして全体を平坦化する工程図であ
る。
エミッタ電極層(13)をスパッタ法によって堆積させ
る工程図である。
/WSiエミッタ電極層(13)を残す領域をカバーす
るようにレジストのパタンニングを行い(28)、その
レジストをマスクにTi/W/WSiエミッタ電極層
(13)、SiO2 膜(26,25)、Ti/W/WS
iベース電極層(12)、Zn拡散層(コンタクト層)
(8)、n型GaAsコレクタ層(3)をエッチングす
る工程図である。
って製作した素子の電流増幅率とエミッタサイズ依存性
の関係を示したものである。
構造の一例である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板上に、第1の導電型のエミッ
タ領域と、第2の導電型のベース領域と、第1の導電型
のコレクタ領域とが形成されてなるメサ型のヘテロ接合
バイポーラトランジスタにおいて、 前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタの動作状態にお
いて完全に空乏化するかまたは第2の導電型を有するワ
イドギャップ半導体よりなり、前記ベース領域の厚さよ
りも長い幅を有し、エミッタメサの周辺すべてを囲むよ
うにエミッタメサに対してセルフアライン形成されたガ
ードリングと、 エミッタメサの上及びエミッタメサの側壁とは隔離し、
前記ガードリングに対してセルフアライン形成されたベ
ース電極と、 平坦性を確保され前記ベース電極の上まで伸張するエミ
ッタ電極とを有することを特徴とするヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ。 - 【請求項2】 前記ベース電極と接触する半導体層は、
前記エミッタ領域が完全に除去されており、その表面に
は、拡散またはイオン注入法によって形成された第2の
導電型の不純物を高濃度に含むことを特徴とする請求項
1記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。 - 【請求項3】 前記エミッタ電極と前記ベース電極の一
方または両方が、耐熱性金属層または、半導体と密着性
を確保するための半導体と反応する薄い金属層と耐熱性
金属層の組み合わせよりなることを特徴とする請求項1
記載のヘテロバイポーラトランジスタ。 - 【請求項4】 エミッタメサまたはガードリングに対し
てベース電極をセルフアライン形成する際に、 エミッタメサを、そのメサの上及びメサの側壁に残す絶
縁膜で覆う形にする第1の工程と、 その絶縁膜を含むメサ全体と、露出されたベース領域ま
たは拡散などによって形成された第2の導電型の半導体
層の表面をすべて覆うように、第2の導電型の半導体層
とオーミク接合を形成できかつプラズマエッチングによ
ってエッチングされ得る性質をもつベース電極を形成す
る第2の工程と、 更に、メサ形状を覆う該ベース電極全体を、ECRを用
いたプラズマCVD法を用いてシリコン酸化膜で覆う第
3の工程と、 該シリコン酸化膜のうちメサ側壁についたもののみをそ
の脆弱性を利用してウェットエッチングによって除去す
る第4の工程と、 側壁のシリコン酸化膜の除去によって露出された側壁の
ベース電極をECRを用いたプラズマエッチングによっ
て除去する第5の工程とを含むことを特徴とするヘテロ
接合バイポーラトランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03205396A JP3135003B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03205396A JP3135003B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529336A true JPH0529336A (ja) | 1993-02-05 |
JP3135003B2 JP3135003B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16506138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03205396A Expired - Lifetime JP3135003B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3135003B2 (ja) |
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1991
- 1991-07-22 JP JP03205396A patent/JP3135003B2/ja not_active Expired - Lifetime
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