JPH0529309A - 半導体集積回路装置の製造方法および装置 - Google Patents
半導体集積回路装置の製造方法および装置Info
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- JPH0529309A JPH0529309A JP3179224A JP17922491A JPH0529309A JP H0529309 A JPH0529309 A JP H0529309A JP 3179224 A JP3179224 A JP 3179224A JP 17922491 A JP17922491 A JP 17922491A JP H0529309 A JPH0529309 A JP H0529309A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 MIOS形メモリセルを構成する極薄酸化膜
の形成処理前後に成長する自然酸化膜を除去する。 【構成】 MIOS形メモリセルを有する半導体集積回
路装置を製造する際に、MIOS形メモリセルの極薄酸
化膜を形成する処理工程(103)の直前にH2 アニー
ル処理を施す工程(102)と、極薄酸化膜上にSi3
N4 膜を形成する処理工程(105)の直前にH2 アニ
ール処理を施す工程(104)とを介在させた。
の形成処理前後に成長する自然酸化膜を除去する。 【構成】 MIOS形メモリセルを有する半導体集積回
路装置を製造する際に、MIOS形メモリセルの極薄酸
化膜を形成する処理工程(103)の直前にH2 アニー
ル処理を施す工程(102)と、極薄酸化膜上にSi3
N4 膜を形成する処理工程(105)の直前にH2 アニ
ール処理を施す工程(104)とを介在させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造方法および装置技術に関し、特に、MIOS(Meta
l Insulator Oxide Semiconductor)形メモリセルを有す
る半導体集積回路装置の製造方法および装置に適用して
有効な技術に関するものである。
製造方法および装置技術に関し、特に、MIOS(Meta
l Insulator Oxide Semiconductor)形メモリセルを有す
る半導体集積回路装置の製造方法および装置に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MIOS形メモリセルは、情報の書き込
みおよび消去を電気的に行えるEEPROM(Electric
ally Erasable andProgrammable ROM)のメモリセルの
一種であり、その代表例として、MNOS(Metal Nitr
ide Oxide Semiconductor)形メモリセルがある。
みおよび消去を電気的に行えるEEPROM(Electric
ally Erasable andProgrammable ROM)のメモリセルの
一種であり、その代表例として、MNOS(Metal Nitr
ide Oxide Semiconductor)形メモリセルがある。
【0003】MNOS形メモリセルは、半導体基板上に
形成された極薄の二酸化ケイ素(SiO2)膜と、そのS
iO2 膜上に形成された窒化ケイ素(Si3 N4)膜と、
そのSi3 N4 膜上に形成された金属からなる制御電極
とから構成されている。
形成された極薄の二酸化ケイ素(SiO2)膜と、そのS
iO2 膜上に形成された窒化ケイ素(Si3 N4)膜と、
そのSi3 N4 膜上に形成された金属からなる制御電極
とから構成されている。
【0004】制御電極は、現在、金属に代えてポリシリ
コンが用いられており、この場合、SNOS(Semicond
uctor Nitride Oxide Semiconductor)形という場合もあ
るが、本明細書では、これもMIOS形メモリセルに含
むとする。
コンが用いられており、この場合、SNOS(Semicond
uctor Nitride Oxide Semiconductor)形という場合もあ
るが、本明細書では、これもMIOS形メモリセルに含
むとする。
【0005】MNOS形メモリセルにおいては、Si3
N4 膜中またはSi3 N4 膜と極薄のSiO2 膜との界
面にキャリアのトラップ(捕縛準位)が存在する。
N4 膜中またはSi3 N4 膜と極薄のSiO2 膜との界
面にキャリアのトラップ(捕縛準位)が存在する。
【0006】そして、情報の書き込みまたは消去は、制
御電極に所定の電圧を印加することにより、上述のトラ
ップと半導体基板との間でキャリアをやりとりさせ、ト
ラップ中の電荷量の多少を情報の「1」, 「0」に対応
させて行っている。
御電極に所定の電圧を印加することにより、上述のトラ
ップと半導体基板との間でキャリアをやりとりさせ、ト
ラップ中の電荷量の多少を情報の「1」, 「0」に対応
させて行っている。
【0007】ところで、従来、MNOS形メモリセルを
形成するには、例えば次のようにしていた。
形成するには、例えば次のようにしていた。
【0008】まず、半導体基板上に極薄のSiO2 膜を
形成する工程に先立ち、半導体基板に対してエッチング
処理を施して半導体基板面を露出させた後、半導体基板
に対して洗浄および乾燥処理を施す。
形成する工程に先立ち、半導体基板に対してエッチング
処理を施して半導体基板面を露出させた後、半導体基板
に対して洗浄および乾燥処理を施す。
【0009】この際、半導体基板上に自然酸化膜が成長
するのを抑制するため、例えば半導体基板のエッチング
処理工程から極薄のSiO2 膜の形成工程までの時間を
数分、エッチング処理工程後の洗浄処理に際しては処理
時間を数秒というように、厳しい時間管理が行われてい
る。
するのを抑制するため、例えば半導体基板のエッチング
処理工程から極薄のSiO2 膜の形成工程までの時間を
数分、エッチング処理工程後の洗浄処理に際しては処理
時間を数秒というように、厳しい時間管理が行われてい
る。
【0010】これは、半導体基板上に自然酸化膜が形成
されてしまうと、極薄のSiO2 膜の性質や膜厚分布の
均一性が劣化する上、極薄のSiO2 膜の膜厚が設計者
の意図した寸法より厚くなり、情報記憶に寄与するキャ
リアの移動が不可能となってしまうからである。
されてしまうと、極薄のSiO2 膜の性質や膜厚分布の
均一性が劣化する上、極薄のSiO2 膜の膜厚が設計者
の意図した寸法より厚くなり、情報記憶に寄与するキャ
リアの移動が不可能となってしまうからである。
【0011】続いて、半導体基板上に熱酸化法等によっ
て極薄のSiO2 膜を形成した後、極薄のSiO2 膜上
に低圧CVD法等によってSi3 N4 膜を形成する。
て極薄のSiO2 膜を形成した後、極薄のSiO2 膜上
に低圧CVD法等によってSi3 N4 膜を形成する。
【0012】この際も極薄のSiO2 膜上に自然酸化膜
が形成されるのを抑制するため、例えばSi3 N4 膜の
形成処理を極薄のSiO2 膜の形成後数分以内に行うと
いうように、厳しい時間管理が行われている。
が形成されるのを抑制するため、例えばSi3 N4 膜の
形成処理を極薄のSiO2 膜の形成後数分以内に行うと
いうように、厳しい時間管理が行われている。
【0013】その後、Si3 N4 膜上にCVD法等によ
って低抵抗ポリシリコンからなる導体膜を堆積し、この
膜をフォトリソグラフィ技術によって所定形状にパター
ンニングして制御電極を形成する。
って低抵抗ポリシリコンからなる導体膜を堆積し、この
膜をフォトリソグラフィ技術によって所定形状にパター
ンニングして制御電極を形成する。
【0014】なお、MNOS形メモリセルについては、
例えば日刊工業新聞社、昭和62年9月29日発行「C
MOSデバイスハンドブック」P383〜P384に記
載があり、EEPROMを代表するMNOS形メモリセ
ルおよびフローティングゲート形メモリセルの構造や書
き込み・消去方法等について説明されている。
例えば日刊工業新聞社、昭和62年9月29日発行「C
MOSデバイスハンドブック」P383〜P384に記
載があり、EEPROMを代表するMNOS形メモリセ
ルおよびフローティングゲート形メモリセルの構造や書
き込み・消去方法等について説明されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
MNOS形メモリセルの製造技術においては、以下の問
題があることを本発明者は見い出した。
MNOS形メモリセルの製造技術においては、以下の問
題があることを本発明者は見い出した。
【0016】すなわち、従来は、MNOS形メモリセル
の形成に際して、極薄のSiO2 膜の形成処理前後にお
ける処理時間の管理が非常に厳しく、MNOS形メモリ
セルを有する半導体集積回路装置の製造が困難である問
題があった。
の形成に際して、極薄のSiO2 膜の形成処理前後にお
ける処理時間の管理が非常に厳しく、MNOS形メモリ
セルを有する半導体集積回路装置の製造が困難である問
題があった。
【0017】また、従来は、その厳しい時間管理を行っ
ても、例えば極薄のSiO2 膜を形成する前の洗浄・乾
燥処理の際に、半導体基板上に6Å程度の自然酸化膜が
成長してしまうので、MIOS形メモリセルを有する製
品の歩留りおよび信頼性が低下する問題があった。
ても、例えば極薄のSiO2 膜を形成する前の洗浄・乾
燥処理の際に、半導体基板上に6Å程度の自然酸化膜が
成長してしまうので、MIOS形メモリセルを有する製
品の歩留りおよび信頼性が低下する問題があった。
【0018】このような自然酸化膜に起因する製品の歩
留りおよび信頼性の低下は、特に、極薄のSiO2 膜の
厚さ寸法の縮小に伴って重大な問題となる。その厚さ寸
法の縮小に伴い、極薄のSiO2 膜中における自然酸化
膜の割合が増加することになるからである。
留りおよび信頼性の低下は、特に、極薄のSiO2 膜の
厚さ寸法の縮小に伴って重大な問題となる。その厚さ寸
法の縮小に伴い、極薄のSiO2 膜中における自然酸化
膜の割合が増加することになるからである。
【0019】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は、自然酸化膜を除去することのでき
る技術を提供することにある。
であり、その目的は、自然酸化膜を除去することのでき
る技術を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、MIOS形メモリセ
ルを有する半導体集積回路装置の信頼性および歩留りを
向上させることのできる技術を提供することにある。
ルを有する半導体集積回路装置の信頼性および歩留りを
向上させることのできる技術を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、MIOS形メモリセ
ルの製造上の時間管理を緩和することのできる技術を提
供することにある。
ルの製造上の時間管理を緩和することのできる技術を提
供することにある。
【0022】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0024】すなわち、請求項1記載の発明は、半導体
基板上に形成された極薄酸化膜と、その極薄酸化膜上に
形成された所定の絶縁膜とからなる情報記憶用絶縁膜上
に制御電極を配置してなるMIOS形メモリセルを有す
る半導体集積回路装置の製造方法であって、前記極薄酸
化膜の形成処理の直前に水素アニール処理を施す工程
と、前記所定の絶縁膜の形成処理の直前に水素アニール
処理を施す工程とを有する半導体集積回路装置の製造方
法とするものである。
基板上に形成された極薄酸化膜と、その極薄酸化膜上に
形成された所定の絶縁膜とからなる情報記憶用絶縁膜上
に制御電極を配置してなるMIOS形メモリセルを有す
る半導体集積回路装置の製造方法であって、前記極薄酸
化膜の形成処理の直前に水素アニール処理を施す工程
と、前記所定の絶縁膜の形成処理の直前に水素アニール
処理を施す工程とを有する半導体集積回路装置の製造方
法とするものである。
【0025】
【作用】上記した請求項1記載の発明によれば、水素
(H2)アニール処理を施すことにより、そのH2 と、半
導体基板または極薄酸化膜上に形成された自然酸化膜の
酸素または水酸基とが化合してH2 Oが生成され、自然
酸化膜を除去することが可能となる。
(H2)アニール処理を施すことにより、そのH2 と、半
導体基板または極薄酸化膜上に形成された自然酸化膜の
酸素または水酸基とが化合してH2 Oが生成され、自然
酸化膜を除去することが可能となる。
【0026】また、H2 アニール処理による自然酸化膜
の除去処理の場合、例えば一ヶ月以上放置して成長した
自然酸化膜でも除去できるので、MIOS形メモリセル
を構成する極薄酸化膜の形成処理前後における処理時間
の管理を緩和することが可能となる。
の除去処理の場合、例えば一ヶ月以上放置して成長した
自然酸化膜でも除去できるので、MIOS形メモリセル
を構成する極薄酸化膜の形成処理前後における処理時間
の管理を緩和することが可能となる。
【0027】
【実施例1】図1は本発明の一実施例である半導体集積
回路装置の製造方法を示す工程図、図2はその半導体集
積回路装置の製造工程中における半導体基板の要部断面
図、図3および図4はその半導体集積回路装置の製造方
法に用いる半導体製造装置の説明図、図5および図6は
その半導体集積回路装置の製造工程中における半導体基
板の要部拡大断面図である。
回路装置の製造方法を示す工程図、図2はその半導体集
積回路装置の製造工程中における半導体基板の要部断面
図、図3および図4はその半導体集積回路装置の製造方
法に用いる半導体製造装置の説明図、図5および図6は
その半導体集積回路装置の製造工程中における半導体基
板の要部拡大断面図である。
【0028】本実施例1の半導体集積回路装置の製造方
法は、例えば図2に示すようなMNOS形メモリセル1
を有する半導体集積回路装置の製造方法である。なお、
図2は、ダイシング工程前の半導体基板2を示してい
る。
法は、例えば図2に示すようなMNOS形メモリセル1
を有する半導体集積回路装置の製造方法である。なお、
図2は、ダイシング工程前の半導体基板2を示してい
る。
【0029】半導体基板2は、例えばn形シリコン(S
i)単結晶からなり、その上部には、pウエル3が形成
されている。pウエル3には、例えばp形不純物のホウ
素(B)が導入されている。
i)単結晶からなり、その上部には、pウエル3が形成
されている。pウエル3には、例えばp形不純物のホウ
素(B)が導入されている。
【0030】pウエル3の上部には、拡散層4a〜4d
が形成されている。拡散層4a〜4dには、例えばn形
不純物のリン(P)が導入されている。
が形成されている。拡散層4a〜4dには、例えばn形
不純物のリン(P)が導入されている。
【0031】拡散層4a,4bの間のpウエル3上およ
び拡散層4c,4dの間のpウエル3上には、それぞれ
ゲート酸化膜5a,5bが形成されている。
び拡散層4c,4dの間のpウエル3上には、それぞれ
ゲート酸化膜5a,5bが形成されている。
【0032】ゲート酸化膜5a,5bは、例えばSiO
2 からなり、その上面には、それぞれゲート電極6a,
6bが形成されている。なお、ゲート電極6a,6b
は、例えばポリシリコンからなる。
2 からなり、その上面には、それぞれゲート電極6a,
6bが形成されている。なお、ゲート電極6a,6b
は、例えばポリシリコンからなる。
【0033】拡散層4b,4cの間のpウエル3上に
は、例えばSiO2 からなる極薄酸化膜7が形成されて
いる。極薄酸化膜7は、その厚さが十数Å程度の極薄の
絶縁膜である。
は、例えばSiO2 からなる極薄酸化膜7が形成されて
いる。極薄酸化膜7は、その厚さが十数Å程度の極薄の
絶縁膜である。
【0034】極薄酸化膜7の上面には、例えばSi3 N
4 からなる絶縁膜(所定の絶縁膜)8が形成されてい
る。絶縁膜8の厚さは、数百Å程度である。
4 からなる絶縁膜(所定の絶縁膜)8が形成されてい
る。絶縁膜8の厚さは、数百Å程度である。
【0035】情報の書き込みおよび消去は、絶縁膜8中
あるいは絶縁膜8と極薄酸化膜7との界面に存在するト
ラップにキャリアが捕縛されることによって行われるよ
うになっている。
あるいは絶縁膜8と極薄酸化膜7との界面に存在するト
ラップにキャリアが捕縛されることによって行われるよ
うになっている。
【0036】絶縁膜8の上面には、例えばポリシリコン
からなる制御電極9が形成されている。制御電極9は、
情報の書き込みおよび消去に寄与するキャリアの移動を
制御するための電極である。
からなる制御電極9が形成されている。制御電極9は、
情報の書き込みおよび消去に寄与するキャリアの移動を
制御するための電極である。
【0037】すなわち、本実施例1のMNOS形メモリ
セル1は、制御電極9に所定の電圧を印加することによ
り、上記トラップと半導体基板1との間でキャリアをや
りとりさせ、トラップの電荷量の多少を情報の「1」、
「0」に対応させて情報の書き込みおよび消去を行うよ
うになっている。
セル1は、制御電極9に所定の電圧を印加することによ
り、上記トラップと半導体基板1との間でキャリアをや
りとりさせ、トラップの電荷量の多少を情報の「1」、
「0」に対応させて情報の書き込みおよび消去を行うよ
うになっている。
【0038】なお、MNOS形メモリセル1は、半導体
基板1上に形成されたフィールド絶縁膜10によって電
気的に分離されている。フィールド絶縁膜10は、例え
ばSiO2 からなる。
基板1上に形成されたフィールド絶縁膜10によって電
気的に分離されている。フィールド絶縁膜10は、例え
ばSiO2 からなる。
【0039】次に、本実施例1の半導体集積回路装置の
製造方法に用いる半導体製造装置を図3および図4によ
り説明する。
製造方法に用いる半導体製造装置を図3および図4によ
り説明する。
【0040】図3は、図2に示した極薄酸化膜7を形成
するための酸化装置11を示している。
するための酸化装置11を示している。
【0041】酸化装置11のプロセスチューブ11a
は、例えば石英からなり、その内部、すなわち、処理室
11bには、例えば極薄酸化膜7の形成前における複数
枚の半導体基板2がボード12a上に置かれた状態で収
容されている。なお、ボード12aは、例えば石英から
なる。
は、例えば石英からなり、その内部、すなわち、処理室
11bには、例えば極薄酸化膜7の形成前における複数
枚の半導体基板2がボード12a上に置かれた状態で収
容されている。なお、ボード12aは、例えば石英から
なる。
【0042】プロセスチューブ11aの長手方向の一端
面側には、開口部(図示せず)が形成されている。そし
て、その開口部には、キャップ11cが着脱自在の状態
で装着されている。キャップ11cは、例えば石英から
なり、酸化処理時における処理室11b内の処理雰囲気
を確保するための封止用部材である。
面側には、開口部(図示せず)が形成されている。そし
て、その開口部には、キャップ11cが着脱自在の状態
で装着されている。キャップ11cは、例えば石英から
なり、酸化処理時における処理室11b内の処理雰囲気
を確保するための封止用部材である。
【0043】ボード12aおよびその上の複数枚の半導
体基板2は、キャップ11cを外した後、その開口部を
通じて出し入れされるようになっている。
体基板2は、キャップ11cを外した後、その開口部を
通じて出し入れされるようになっている。
【0044】一方、プロセスチューブ11aの長手方向
の他端側には、酸素(O2)ガス等のような酸化性ガスを
処理室11b内に供給するためのプロセスガス供給管
(プロセスガス供給手段)11dが設置されている。
の他端側には、酸素(O2)ガス等のような酸化性ガスを
処理室11b内に供給するためのプロセスガス供給管
(プロセスガス供給手段)11dが設置されている。
【0045】そして、本実施例1においては、プロセス
チューブ11aの長手方向の他端面側に、H2 ガスを処
理室11b内に供給するためのH2 ガス供給管(水素ガ
ス供給手段)11eが設置されている。
チューブ11aの長手方向の他端面側に、H2 ガスを処
理室11b内に供給するためのH2 ガス供給管(水素ガ
ス供給手段)11eが設置されている。
【0046】H2 ガス供給管11eは、図2に示した極
薄酸化膜7の形成処理に先立ち、後述するように、半導
体基板2の主面上に成長した自然酸化膜をH2 アニール
処理によって除去する際、そのためのH2 ガスを処理室
11b内に供給することを目的としたガス供給管であ
る。
薄酸化膜7の形成処理に先立ち、後述するように、半導
体基板2の主面上に成長した自然酸化膜をH2 アニール
処理によって除去する際、そのためのH2 ガスを処理室
11b内に供給することを目的としたガス供給管であ
る。
【0047】プロセスチューブ11aの外周には、ヒー
タ(加熱手段)11fが設置されている。ヒータ11f
は、酸化処理時における処理室11b内の処理温度を所
定値に設定するための加熱手段である。
タ(加熱手段)11fが設置されている。ヒータ11f
は、酸化処理時における処理室11b内の処理温度を所
定値に設定するための加熱手段である。
【0048】なお、図示はしないが、酸化装置11に
は、酸化性ガスおよびH2 ガスを排気するための排気管
も設けられている。
は、酸化性ガスおよびH2 ガスを排気するための排気管
も設けられている。
【0049】次に、図4は、図2に示した極薄酸化膜7
上の絶縁膜8を形成するための成膜装置13を示してい
る。
上の絶縁膜8を形成するための成膜装置13を示してい
る。
【0050】本実施例1の成膜装置13は、例えば低圧
CVD(Chemical Vapor Deposition)装置である。
CVD(Chemical Vapor Deposition)装置である。
【0051】成膜装置13のプロセスチューブ13a
は、例えば石英からなり、その内部、すなわち、反応室
13bには、極薄酸化膜7の形成された複数枚の半導体
基板2がボード12b上に置かれた状態で収容されてい
る。なお、ボード12bは、例えば石英からなる。
は、例えば石英からなり、その内部、すなわち、反応室
13bには、極薄酸化膜7の形成された複数枚の半導体
基板2がボード12b上に置かれた状態で収容されてい
る。なお、ボード12bは、例えば石英からなる。
【0052】プロセスチューブ13aの長手方向の両端
面側には、所定の金属等からなるフランジ部13c1 ,
13c2 が着脱自在の状態で装着されている。
面側には、所定の金属等からなるフランジ部13c1 ,
13c2 が着脱自在の状態で装着されている。
【0053】フランジ部13c1 ,13c2 は、成膜処
理に際しての反応室13b内の処理雰囲気を確保するた
めの封止用部材である。
理に際しての反応室13b内の処理雰囲気を確保するた
めの封止用部材である。
【0054】ボード12bおよびその上の複数枚の半導
体基板2は、フランジ部13c1 またはフランジ部13
c2 を外した後、プロセスチューブ13aの端面に形成
された開口部(図示せず)を通じて出し入れされるよう
になっている。
体基板2は、フランジ部13c1 またはフランジ部13
c2 を外した後、プロセスチューブ13aの端面に形成
された開口部(図示せず)を通じて出し入れされるよう
になっている。
【0055】一方のフランジ部13c1 には、反応室1
3b内に所定のプロセスガスを供給するためのプロセス
ガス供給管(プロセスガス供給手段)13dが設置され
ている。
3b内に所定のプロセスガスを供給するためのプロセス
ガス供給管(プロセスガス供給手段)13dが設置され
ている。
【0056】そして、本実施例1においては、フランジ
部13c1 に、反応室13b内にH2 ガスを供給するた
めのH2 ガス供給管(水素ガス供給手段)13eが設置
されている。
部13c1 に、反応室13b内にH2 ガスを供給するた
めのH2 ガス供給管(水素ガス供給手段)13eが設置
されている。
【0057】H2 ガス供給管13eは、図2に示した絶
縁膜8の形成処理に先立ち、後述するように、極薄酸化
膜7上に成長した自然酸化膜をH2 アニール処理によっ
て除去する際、そのためのH2 ガスを反応室13b内に
供給することを目的としたガス供給管である。
縁膜8の形成処理に先立ち、後述するように、極薄酸化
膜7上に成長した自然酸化膜をH2 アニール処理によっ
て除去する際、そのためのH2 ガスを反応室13b内に
供給することを目的としたガス供給管である。
【0058】また、他方のフランジ部13c2 には、プ
ロセスガスを排気するためのプロセスガス排気管13f
と、自然酸化膜除去用のH2 ガスを排気するためのH2
ガス排気管13gとが設置されている。
ロセスガスを排気するためのプロセスガス排気管13f
と、自然酸化膜除去用のH2 ガスを排気するためのH2
ガス排気管13gとが設置されている。
【0059】プロセスチューブ13aの外周には、ヒー
タ(加熱手段)13hが設置されている。ヒータ13h
は、酸化処理時における反応室13b内の処理温度を所
定値に設定するための加熱手段である。
タ(加熱手段)13hが設置されている。ヒータ13h
は、酸化処理時における反応室13b内の処理温度を所
定値に設定するための加熱手段である。
【0060】次に、本実施例1の半導体集積回路装置の
製造方法を図1の工程101〜105に沿って、図2〜
図6により説明する。
製造方法を図1の工程101〜105に沿って、図2〜
図6により説明する。
【0061】まず、極薄酸化膜7の形成前の半導体基板
2に対してエッチング処理を施し、半導体基板2の主面
に成長したSiO2 からなる自然酸化膜を除去した後、
半導体基板2に対して洗浄処理および乾燥処理を順に施
す(図1の工程101)。
2に対してエッチング処理を施し、半導体基板2の主面
に成長したSiO2 からなる自然酸化膜を除去した後、
半導体基板2に対して洗浄処理および乾燥処理を順に施
す(図1の工程101)。
【0062】続いて、エッチング処理、洗浄処理および
乾燥処理の終了した複数枚の半導体基板2をボード12
a上に載置した後、そのボード12aを図3に示した酸
化装置11の処理室11b内に挿入する。
乾燥処理の終了した複数枚の半導体基板2をボード12
a上に載置した後、そのボード12aを図3に示した酸
化装置11の処理室11b内に挿入する。
【0063】その後、本実施例1においては、処理室1
1b内の温度をヒータ11fによって所定値に昇温した
後、酸化装置11のH2 ガス供給管11eを通じて処理
室11b内にH2 ガスを供給し、半導体基板2に対して
H2 アニール処理を施す。なお、この際、H2 ガスを窒
素(N2)ガス等によって希釈した状態で処理室11b内
に流しても良い(工程102)。
1b内の温度をヒータ11fによって所定値に昇温した
後、酸化装置11のH2 ガス供給管11eを通じて処理
室11b内にH2 ガスを供給し、半導体基板2に対して
H2 アニール処理を施す。なお、この際、H2 ガスを窒
素(N2)ガス等によって希釈した状態で処理室11b内
に流しても良い(工程102)。
【0064】すると、例えば上記した洗浄処理や乾燥処
理の際に半導体基板2の主面上に成長したSiO2 から
なる自然酸化膜の酸素または水酸基と、処理室11b内
に供給されたH2 とが反応してH2 Oが生成されること
により、半導体基板2上に成長した自然酸化膜が除去さ
れる。
理の際に半導体基板2の主面上に成長したSiO2 から
なる自然酸化膜の酸素または水酸基と、処理室11b内
に供給されたH2 とが反応してH2 Oが生成されること
により、半導体基板2上に成長した自然酸化膜が除去さ
れる。
【0065】次いで、処理室11b内のH2 ガスを排気
した後、今度は、常圧下において、処理室11b内の温
度をヒータ11fによって所定値に設定した後、酸化装
置11のプロセスガス供給管11dを通じて、例えばO
2ガスを処理室11b内に供給することにより、図5に
示すように、半導体基板2上に極薄酸化膜7を形成す
る。なお、キャリアガスとしては、例えばN2 ガスが使
用されている(工程103)。
した後、今度は、常圧下において、処理室11b内の温
度をヒータ11fによって所定値に設定した後、酸化装
置11のプロセスガス供給管11dを通じて、例えばO
2ガスを処理室11b内に供給することにより、図5に
示すように、半導体基板2上に極薄酸化膜7を形成す
る。なお、キャリアガスとしては、例えばN2 ガスが使
用されている(工程103)。
【0066】この際、本実施例1においては、半導体基
板2上の自然酸化膜が除去されているので、半導体基板
2上に、良質で、しかも膜厚分布の均一な極薄酸化膜7
を形成することが可能となる。
板2上の自然酸化膜が除去されているので、半導体基板
2上に、良質で、しかも膜厚分布の均一な極薄酸化膜7
を形成することが可能となる。
【0067】また、本発明者の研究によれば、H2 アニ
ール処理による自然酸化膜の除去処理の場合、例えば一
ヶ月以上放置して成長した自然酸化膜でも除去すること
ができるので、極薄酸化膜7の形成処理に際して従来の
ような厳しい時間管理を必要としない。
ール処理による自然酸化膜の除去処理の場合、例えば一
ヶ月以上放置して成長した自然酸化膜でも除去すること
ができるので、極薄酸化膜7の形成処理に際して従来の
ような厳しい時間管理を必要としない。
【0068】続いて、酸化装置11のキャップ11cを
外して処理室11b内からボード12aを取り出した
後、今度は、酸化処理の終了した複数枚の半導体基板2
をボード12b上に載置し、そのボード12bを図4に
示した成膜装置13の反応室13b内に挿入する。
外して処理室11b内からボード12aを取り出した
後、今度は、酸化処理の終了した複数枚の半導体基板2
をボード12b上に載置し、そのボード12bを図4に
示した成膜装置13の反応室13b内に挿入する。
【0069】その後、本実施例1においては、反応室1
3b内の温度をヒータ13hによって所定値に昇温した
後、成膜装置13のH2 ガス供給管13eを通じて反応
室13b内にH2 ガスを供給し、半導体基板2に対して
H2 アニール処理を施す。なお、この際、H2 ガスをN
2 ガス等によって希釈した状態で反応室13b内に流し
ても良い(工程104)。
3b内の温度をヒータ13hによって所定値に昇温した
後、成膜装置13のH2 ガス供給管13eを通じて反応
室13b内にH2 ガスを供給し、半導体基板2に対して
H2 アニール処理を施す。なお、この際、H2 ガスをN
2 ガス等によって希釈した状態で反応室13b内に流し
ても良い(工程104)。
【0070】すると、例えば酸化処理の終了した半導体
基板2を酸化装置11から取り出した際に極薄酸化膜7
上等に成長したSiO2 からなる自然酸化膜の酸素また
は水酸基と、反応室13b内に供給されたH2 とが化合
してH2 Oが生成されることにより、極薄酸化膜7上に
成長した自然酸化膜が除去される。
基板2を酸化装置11から取り出した際に極薄酸化膜7
上等に成長したSiO2 からなる自然酸化膜の酸素また
は水酸基と、反応室13b内に供給されたH2 とが化合
してH2 Oが生成されることにより、極薄酸化膜7上に
成長した自然酸化膜が除去される。
【0071】次いで、反応室13b内のH2 ガスを排気
し、かつ、反応室13b内の圧力を減圧状態とした後、
反応室13b内の温度をヒータ13hによって所定値
(例えば700℃以上)に設定し、成膜装置13のプロ
セスガス供給管13dを通じて、例えばシラン(SiH
4)ガスとアンモニア(NH3)ガスとの反応ガスを反応室
13b内に供給することにより、図6に示すように、例
えばSi3 N4 からなる絶縁膜8を半導体基板2上に堆
積する(工程105)。
し、かつ、反応室13b内の圧力を減圧状態とした後、
反応室13b内の温度をヒータ13hによって所定値
(例えば700℃以上)に設定し、成膜装置13のプロ
セスガス供給管13dを通じて、例えばシラン(SiH
4)ガスとアンモニア(NH3)ガスとの反応ガスを反応室
13b内に供給することにより、図6に示すように、例
えばSi3 N4 からなる絶縁膜8を半導体基板2上に堆
積する(工程105)。
【0072】この際、本実施例1においては、H2 アニ
ール処理により極薄酸化膜7上の自然酸化膜が除去され
ているので、上記酸化処理によって形成された極薄酸化
膜7の性質および膜厚分布の均一性を確保したままその
膜7上に絶縁膜8を形成することが可能となる。
ール処理により極薄酸化膜7上の自然酸化膜が除去され
ているので、上記酸化処理によって形成された極薄酸化
膜7の性質および膜厚分布の均一性を確保したままその
膜7上に絶縁膜8を形成することが可能となる。
【0073】また、上記したように、H2 アニール処理
による自然酸化膜の除去処理の場合、一カ月以上放置し
て成長した自然酸化膜でも除去できるので、絶縁膜8の
形成処理に際して従来のような厳しい時間管理を必要と
しない。
による自然酸化膜の除去処理の場合、一カ月以上放置し
て成長した自然酸化膜でも除去できるので、絶縁膜8の
形成処理に際して従来のような厳しい時間管理を必要と
しない。
【0074】このように本実施例1によれば、以下の効
果を得ることが可能となる。
果を得ることが可能となる。
【0075】(1).極薄酸化膜7の形成処理の直前に、H
2 アニール処理を施すことにより、半導体基板2上に形
成された自然酸化膜の酸素または水酸基と、処理室11
b内に供給されたH2 とが化合してH2 Oが生成され、
自然酸化膜を除去することができるので、半導体基板2
上に良質で、しかも膜厚分布の均一な極薄酸化膜7を形
成することが可能となる。
2 アニール処理を施すことにより、半導体基板2上に形
成された自然酸化膜の酸素または水酸基と、処理室11
b内に供給されたH2 とが化合してH2 Oが生成され、
自然酸化膜を除去することができるので、半導体基板2
上に良質で、しかも膜厚分布の均一な極薄酸化膜7を形
成することが可能となる。
【0076】(2).絶縁膜8の形成処理の直前に、H2 ア
ニール処理を施すことにより、極薄酸化膜7上に形成さ
れた自然酸化膜の酸素または水酸基と、反応室13b内
に供給されたH2 とが化合してH2 Oが生成され、自然
酸化膜を除去することができるので、酸化処理によって
形成された極薄酸化膜7の性質および膜厚分布の均一性
を確保したままその膜7上に絶縁膜8を形成することが
可能となる。
ニール処理を施すことにより、極薄酸化膜7上に形成さ
れた自然酸化膜の酸素または水酸基と、反応室13b内
に供給されたH2 とが化合してH2 Oが生成され、自然
酸化膜を除去することができるので、酸化処理によって
形成された極薄酸化膜7の性質および膜厚分布の均一性
を確保したままその膜7上に絶縁膜8を形成することが
可能となる。
【0077】(3).上記(1) ,(2) により、MNOS形メ
モリセル1を有する半導体集積回路装置の歩留りおよび
信頼性を向上させることが可能となる。
モリセル1を有する半導体集積回路装置の歩留りおよび
信頼性を向上させることが可能となる。
【0078】(4).また、H2 アニール処理による自然酸
化膜の除去処理の場合、例えば一ヶ月以上放置して成長
した自然酸化膜でも除去することができるので、MNO
S形メモリセル1の極薄酸化膜7の形成処理前後におけ
る処理時間の管理を緩和することが可能となる。
化膜の除去処理の場合、例えば一ヶ月以上放置して成長
した自然酸化膜でも除去することができるので、MNO
S形メモリセル1の極薄酸化膜7の形成処理前後におけ
る処理時間の管理を緩和することが可能となる。
【0079】(5).上記(1) 〜(4) により、従来、製造時
間の管理が厳しく製造が困難であったMNOS形メモリ
セル1を有する半導体集積回路装置を、比較的容易に、
しかもその歩留りおよび信頼性を下げることなく製造す
ることが可能となる。
間の管理が厳しく製造が困難であったMNOS形メモリ
セル1を有する半導体集積回路装置を、比較的容易に、
しかもその歩留りおよび信頼性を下げることなく製造す
ることが可能となる。
【0080】
【実施例2】図7は本発明の他の実施例である半導体集
積回路装置の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図
である。
積回路装置の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図
である。
【0081】本実施例2の半導体集積回路装置の製造方
法は、例えば半導体基板上に形成された絶縁膜に接続孔
を形成する際のドライエッチング方法である。
法は、例えば半導体基板上に形成された絶縁膜に接続孔
を形成する際のドライエッチング方法である。
【0082】従来は、例えば接続孔を形成するための反
応性イオンエッチング等の際に、その処理時の化学反応
によって接続孔内に自然酸化膜が生成され、接続孔内に
おいて導通不良が発生する場合があった。
応性イオンエッチング等の際に、その処理時の化学反応
によって接続孔内に自然酸化膜が生成され、接続孔内に
おいて導通不良が発生する場合があった。
【0083】そこで、本実施例2においては、例えば次
のようにして接続孔を形成する。
のようにして接続孔を形成する。
【0084】まず、図7に示すように、例えば平行平板
形のドライエッチング装置14の一方の電極14a1 上
に半導体基板2を載置した後、処理室14b内を真空状
態とする。
形のドライエッチング装置14の一方の電極14a1 上
に半導体基板2を載置した後、処理室14b内を真空状
態とする。
【0085】続いて、処理室14b内にガス供給管14
cを通じて所定のエッチングガスを供給した後、電極1
4a1 に高周波電源14dから高周波電圧を印加する。
これにより、処理室14b内の電極14a1 ,14a2
間にプラズマが発生し、エッチング処理が開始される。
cを通じて所定のエッチングガスを供給した後、電極1
4a1 に高周波電源14dから高周波電圧を印加する。
これにより、処理室14b内の電極14a1 ,14a2
間にプラズマが発生し、エッチング処理が開始される。
【0086】エッチング処理が終了した後、エッチング
ガスを排気管14eを通じて排気した後、今度は、ガス
供給管14cからH2 ガスを供給し、処理室14b内に
おいて半導体基板2に対してH2 アニール処理を施す。
これにより、前記実施例1と同様に自然酸化膜を除去す
ることができる。
ガスを排気管14eを通じて排気した後、今度は、ガス
供給管14cからH2 ガスを供給し、処理室14b内に
おいて半導体基板2に対してH2 アニール処理を施す。
これにより、前記実施例1と同様に自然酸化膜を除去す
ることができる。
【0087】自然酸化膜を除去した後、H2 ガスを排気
して処理を終了する。
して処理を終了する。
【0088】このように本実施例2によれば、ドライエ
ッチング処理の終了後にH2 アニール処理を施すことに
より、ドラエッチング処理時に生成された自然酸化膜を
除去することができるので、その自然酸化膜に起因する
接続孔内の導通不良を防止することができ、半導体集積
回路装置の歩留りおよび信頼性を向上させることが可能
となる。
ッチング処理の終了後にH2 アニール処理を施すことに
より、ドラエッチング処理時に生成された自然酸化膜を
除去することができるので、その自然酸化膜に起因する
接続孔内の導通不良を防止することができ、半導体集積
回路装置の歩留りおよび信頼性を向上させることが可能
となる。
【0089】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0090】例えば前記実施例1においては、成膜装置
の反応室内においてH2 アニール処理を行う場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
図8に示すように、H2 アニール処理部13iと、成膜
のための反応室13bとを、それらの間にロードロック
室13jを介在させた状態で分離しても良い。
の反応室内においてH2 アニール処理を行う場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
図8に示すように、H2 アニール処理部13iと、成膜
のための反応室13bとを、それらの間にロードロック
室13jを介在させた状態で分離しても良い。
【0091】ロードロック室13jには、N2 ガス等の
ような非酸化性ガスが供給されている。また、図示はし
ないが、ロードロック室13jは、H2 アニール処理の
終了した半導体基板(図示せず)を反応室に搬送する搬
送機構も備えている。
ような非酸化性ガスが供給されている。また、図示はし
ないが、ロードロック室13jは、H2 アニール処理の
終了した半導体基板(図示せず)を反応室に搬送する搬
送機構も備えている。
【0092】この場合は、処理に際して、H2 アニール
処理部13iで自然酸化膜を除去した後、その処理の終
了した半導体基板(図示せず)をロードロック室13j
を介して反応室13bに搬送させて成膜処理を行うよう
にする。
処理部13iで自然酸化膜を除去した後、その処理の終
了した半導体基板(図示せず)をロードロック室13j
を介して反応室13bに搬送させて成膜処理を行うよう
にする。
【0093】このようにすると、例えばH2 アニール処
理時のH2 に起因するSi3 N4 等からなる絶縁膜の膜
質劣化のおそれを無くすことができるので、MIOS形
メモリセルを有する半導体集積回路装置の信頼性を向上
させることが可能となる。
理時のH2 に起因するSi3 N4 等からなる絶縁膜の膜
質劣化のおそれを無くすことができるので、MIOS形
メモリセルを有する半導体集積回路装置の信頼性を向上
させることが可能となる。
【0094】また、図示はしないが、同様に、酸化装置
の処理室とH2 アニール処理部とをロードロック室を介
在させた状態で分離しても良い。
の処理室とH2 アニール処理部とをロードロック室を介
在させた状態で分離しても良い。
【0095】また、前記実施例1においては、酸化装置
と成膜装置とを別体とした場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば図9の半導体製造
装置15のように、酸化処理部15aと、成膜処理部1
5bとをロードロック室15cを介して一体としても良
い。
と成膜装置とを別体とした場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば図9の半導体製造
装置15のように、酸化処理部15aと、成膜処理部1
5bとをロードロック室15cを介して一体としても良
い。
【0096】ロードロック室15cには、N2 ガス等の
ような非酸化性ガスが供給されている。また、図示はし
ないが、ロードロック室15cは、半導体基板を各処理
部に搬送するための搬送アーム等のような搬送機構を備
えている。
ような非酸化性ガスが供給されている。また、図示はし
ないが、ロードロック室15cは、半導体基板を各処理
部に搬送するための搬送アーム等のような搬送機構を備
えている。
【0097】また、図9の半導体製造装置15において
は、自然酸化膜を除去するためのH2 アニール処理部1
5dを、酸化処理部15aや成膜処理部15bとは別に
設けている。なお、図9のローダ15eは、半導体基板
をロードロック室内に搬入する機構部である。アンロー
ダ15fは、半導体基板をロードロック室から外部に搬
出する機構部である。
は、自然酸化膜を除去するためのH2 アニール処理部1
5dを、酸化処理部15aや成膜処理部15bとは別に
設けている。なお、図9のローダ15eは、半導体基板
をロードロック室内に搬入する機構部である。アンロー
ダ15fは、半導体基板をロードロック室から外部に搬
出する機構部である。
【0098】この場合は、極薄酸化膜の形成処理前後
に、半導体基板をH2アニール処理部15dに挿入して
自然酸化膜を除去するようにする。
に、半導体基板をH2アニール処理部15dに挿入して
自然酸化膜を除去するようにする。
【0099】また、前記実施例1においては、極薄酸化
膜の形成処理に際して常圧酸化法を用いた場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、例えば酸
化処理の際のO2 分圧を低く設定するO2 分圧酸化法等
を用いても良い。
膜の形成処理に際して常圧酸化法を用いた場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、例えば酸
化処理の際のO2 分圧を低く設定するO2 分圧酸化法等
を用いても良い。
【0100】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるMNO
S形メモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法
に適用した場合について説明したが、これに限定されず
種々適用可能であり、例えばMOSトランジスタのゲー
ト酸化膜の形成等のような他の半導体集積回路装置の製
造方法に適用することも可能である。
なされた発明をその背景となった利用分野であるMNO
S形メモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法
に適用した場合について説明したが、これに限定されず
種々適用可能であり、例えばMOSトランジスタのゲー
ト酸化膜の形成等のような他の半導体集積回路装置の製
造方法に適用することも可能である。
【0101】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0102】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
H2 アニール処理を施すことにより、そのH2 と、半導
体基板または極薄酸化膜上に形成された自然酸化膜の酸
素または水酸基とが化合してH2 Oが生成され、自然酸
化膜を除去することが可能となる。
H2 アニール処理を施すことにより、そのH2 と、半導
体基板または極薄酸化膜上に形成された自然酸化膜の酸
素または水酸基とが化合してH2 Oが生成され、自然酸
化膜を除去することが可能となる。
【0103】この結果、良質でしかも膜厚分布の均一な
極薄酸化膜を形成することができるので、MIOS形メ
モリセルを有する半導体集積回路装置の歩留りおよび信
頼性を向上させることが可能となる。
極薄酸化膜を形成することができるので、MIOS形メ
モリセルを有する半導体集積回路装置の歩留りおよび信
頼性を向上させることが可能となる。
【0104】また、H2 アニール処理による自然酸化膜
の除去処理の場合、例えば一ヶ月以上放置して成長した
自然酸化膜でも除去できるので、MIOS形メモリセル
を構成する極薄酸化膜の形成処理前後におけるの処理時
間の管理を緩和することが可能となる。
の除去処理の場合、例えば一ヶ月以上放置して成長した
自然酸化膜でも除去できるので、MIOS形メモリセル
を構成する極薄酸化膜の形成処理前後におけるの処理時
間の管理を緩和することが可能となる。
【0105】これらの結果、従来、時間管理が厳しく製
造が困難であったMIOSメモリセルを有する半導体集
積回路装置を、比較的容易に、しかもその歩留りおよび
信頼性を下げることなく製造することが可能となる。
造が困難であったMIOSメモリセルを有する半導体集
積回路装置を、比較的容易に、しかもその歩留りおよび
信頼性を下げることなく製造することが可能となる。
【図1】発明の一実施例である半導体集積回路装置の製
造方法を示す工程図である。
造方法を示す工程図である。
【図2】その半導体集積回路装置の製造工程中の半導体
基板の要部断面図である。
基板の要部断面図である。
【図3】その半導体集積回路装置の製造方法に用いる半
導体製造装置を説明する説明図である。
導体製造装置を説明する説明図である。
【図4】その半導体集積回路装置の製造方法に用いる半
導体製造装置を説明する説明図である。
導体製造装置を説明する説明図である。
【図5】その半導体集積回路装置の製造工程中における
半導体基板の要部拡大断面図である。
半導体基板の要部拡大断面図である。
【図6】図5に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける半導体基板の要部拡大断面図である。
おける半導体基板の要部拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施例である半導体集積回路装置
の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図である。
の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図である。
【図8】本発明の他の実施例である半導体集積回路装置
の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図である。
の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図である。
【図9】本発明の他の実施例である半導体集積回路装置
の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図である。
の製造方法に用いる半導体製造装置の説明図である。
1 MNOS形メモリセル
2 半導体基板
3 pウエル
4a 拡散層
4b 拡散層
4c 拡散層
4d 拡散層
5a ゲート酸化膜
5b ゲート酸化膜
6a ゲート電極
6b ゲート電極
7 極薄酸化膜
8 絶縁膜(所定の絶縁膜)
9 制御電極
10 フィールド絶縁膜
11 酸化装置
11a プロセスチューブ
11b 処理室
11c キャップ
11d プロセスガス供給管(プロセスガス供給手段)
11e H2 ガス供給管(水素ガス供給手段)
11f ヒータ(加熱手段)
12a ボード
12b ボード
13 成膜装置
13a プロセスチューブ
13b 反応室
13c1 フランジ部
13c2 フランジ部
13d プロセスガス供給管(プロセスガス供給手段)
13e H2 ガス供給管(水素ガス供給手段)
13f プロセスガス排気管
13g H2 ガス排気管
13h ヒータ(加熱手段)
13i H2 アニール処理部
13j ロードロック室
14 ドライエッチング装置
14a1 電極
14a2 電極
14b 処理室
14c ガス供給管
14d 高周波電源
14e 排気管
15 半導体製造装置
15a 酸化処理部
15b 成膜処理部
15c ロードロック室
15d H2 アニール処理部
15e ローダ
15f アンローダ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
H01L 29/788
29/792
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成された極薄酸化膜
と、その極薄酸化膜上に形成された所定の絶縁膜とから
なる情報記憶用絶縁膜上に制御電極を配置してなるMI
OS形メモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方
法であって、前記極薄酸化膜の形成処理の直前に水素ア
ニール処理を施す工程と、前記所定の絶縁膜の形成処理
の直前に水素アニール処理を施す工程とを有することを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。 - 【請求項2】 処理室内に収容された半導体基板上に所
定の酸化膜を形成するための酸化性ガスを供給するプロ
セスガス供給手段と、前記処理室内を所定温度に昇温す
る加熱手段とを有する装置本体に、前記半導体基板上に
成長した自然酸化膜を除去するための水素ガスを処理室
内に供給する水素ガス供給手段を設けたことを特徴とす
る半導体集積回路装置の製造装置。 - 【請求項3】 反応室内に収容された半導体基板上に化
学気相堆積膜を形成するための反応ガスを供給するプロ
セスガス供給手段と、前記処理室内または前記半導体基
板を所定温度に昇温する加熱手段とを有する装置本体
に、前記半導体基板上に成長した自然酸化膜を除去する
ための水素ガスを処理室内に供給する水素ガス供給手段
を設けたことを特徴とする半導体集積回路装置の製造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3179224A JPH0529309A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 半導体集積回路装置の製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3179224A JPH0529309A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 半導体集積回路装置の製造方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529309A true JPH0529309A (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=16062108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3179224A Withdrawn JPH0529309A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 半導体集積回路装置の製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529309A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5794994A (en) * | 1995-08-09 | 1998-08-18 | Ohi Seisakusho Co., Ltd. | Inside door handle unit for automotive vehicle |
JP2009124070A (ja) * | 2007-11-19 | 2009-06-04 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 半導体装置の製造方法および基板処理装置 |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP3179224A patent/JPH0529309A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5794994A (en) * | 1995-08-09 | 1998-08-18 | Ohi Seisakusho Co., Ltd. | Inside door handle unit for automotive vehicle |
JP2009124070A (ja) * | 2007-11-19 | 2009-06-04 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 半導体装置の製造方法および基板処理装置 |
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