JPH05292700A - エアスピンドルユニット - Google Patents
エアスピンドルユニットInfo
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- JPH05292700A JPH05292700A JP11824792A JP11824792A JPH05292700A JP H05292700 A JPH05292700 A JP H05292700A JP 11824792 A JP11824792 A JP 11824792A JP 11824792 A JP11824792 A JP 11824792A JP H05292700 A JPH05292700 A JP H05292700A
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- spindle unit
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- spindle
- bearing
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- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Brushless Motors (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[目的] 容積に比して軸受剛性が高く、高回転、高剛
性、および高負荷容量を同時に達成できるようにしたエ
アスピンドルユニットを提供することを目的とする。 [構成] 工作機械の主軸用スピンドルユニットにおい
て、モータのロータヨーク42の外周側をもラジアル静
圧気体軸受によって受けるようにし、これによってモー
タを内蔵し、しかも全長を短くでき、高回転化を可能に
したものであって、ロータヨーク42の外周部をも軸受
として利用するために、全長が同じ従来のものと比較し
て、高剛性化および高負荷容量化を可能にしている。
性、および高負荷容量を同時に達成できるようにしたエ
アスピンドルユニットを提供することを目的とする。 [構成] 工作機械の主軸用スピンドルユニットにおい
て、モータのロータヨーク42の外周側をもラジアル静
圧気体軸受によって受けるようにし、これによってモー
タを内蔵し、しかも全長を短くでき、高回転化を可能に
したものであって、ロータヨーク42の外周部をも軸受
として利用するために、全長が同じ従来のものと比較し
て、高剛性化および高負荷容量化を可能にしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアスピンドルユニット
に係り、とくにハウジング内に組込まれているスピンド
ルをモータによって高速回転させるようにしたエアスピ
ンドルユニットに関する。
に係り、とくにハウジング内に組込まれているスピンド
ルをモータによって高速回転させるようにしたエアスピ
ンドルユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の工作機械主軸用エアスピンドルユ
ニットは例えば図7に示すような構造になっていた。こ
のエアスピンドルユニットはハウジング1を具備し、そ
の中にスピンドル2を配し、上下の多孔質体3、4によ
ってラジアル静圧気体軸受を構成し、回転可能に支持し
ていた。このスピンドル2の下端には砥石5が取付けら
れるとともに、上端にはスラスト受け円板6が取付けら
れるようになっている。スラスト円板6は多孔質体7お
よび多孔質体3によって構成されるスラスト方向の静圧
気体軸受によって受けられるようになっている。すなわ
ち多孔質体3、4、7には空気供給孔8および空気通路
9を介して加圧空気が供給されるようになっている。
ニットは例えば図7に示すような構造になっていた。こ
のエアスピンドルユニットはハウジング1を具備し、そ
の中にスピンドル2を配し、上下の多孔質体3、4によ
ってラジアル静圧気体軸受を構成し、回転可能に支持し
ていた。このスピンドル2の下端には砥石5が取付けら
れるとともに、上端にはスラスト受け円板6が取付けら
れるようになっている。スラスト円板6は多孔質体7お
よび多孔質体3によって構成されるスラスト方向の静圧
気体軸受によって受けられるようになっている。すなわ
ち多孔質体3、4、7には空気供給孔8および空気通路
9を介して加圧空気が供給されるようになっている。
【0003】そしてスピンドル2の上端側は直流モータ
12のロータ13に直結されるようになっている。ロー
タ13の外周側にはステータコア14が配されるととも
に、このステータコア14にコイル15が巻装されるよ
うになっている。
12のロータ13に直結されるようになっている。ロー
タ13の外周側にはステータコア14が配されるととも
に、このステータコア14にコイル15が巻装されるよ
うになっている。
【0004】そしてコイル15を巻装したステータコア
14はインナケース16の内周面に支持されるととも
に、このインナケース16の外周側にはアウタケース1
7が取付けられており、しかもインナケース16とアウ
タケース17との間の隙間が冷却通路18を構成してい
る。そして冷却通路18に連通するように、アウタケー
ス17には冷却水注入口19と冷却水排出口20とがそ
れぞれ形成されるようになっている。
14はインナケース16の内周面に支持されるととも
に、このインナケース16の外周側にはアウタケース1
7が取付けられており、しかもインナケース16とアウ
タケース17との間の隙間が冷却通路18を構成してい
る。そして冷却通路18に連通するように、アウタケー
ス17には冷却水注入口19と冷却水排出口20とがそ
れぞれ形成されるようになっている。
【0005】以上のような構成において、スピンドル2
は上下一対の多孔質体3、4を介して、空気供給孔8か
ら供給される静圧によってラジル方向に支持されるとと
もに、スラスト受け円板6が上下の多孔質体7、3によ
ってスラスト方向に静圧で支持されることになる。そし
てステータコイル15に通電されると、ロータ13が回
転駆動され、この回転力がスピンドル2を介して先端側
の砥石5に伝達され、砥石5が高速回転されるようにな
る。
は上下一対の多孔質体3、4を介して、空気供給孔8か
ら供給される静圧によってラジル方向に支持されるとと
もに、スラスト受け円板6が上下の多孔質体7、3によ
ってスラスト方向に静圧で支持されることになる。そし
てステータコイル15に通電されると、ロータ13が回
転駆動され、この回転力がスピンドル2を介して先端側
の砥石5に伝達され、砥石5が高速回転されるようにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の主軸
用スピンドルにおいて、モータ内蔵タイプに通常用いら
れている誘導モータあるいは直流モータでは、モータ1
2の部分が軸受を構成できない。従ってエアスピンドル
ユニットの剛性を上げるためにスピンドル2を軸線方向
に長い多孔質体3、4を介して支持しなくてはならず、
このために全長が長くなってしまう。
用スピンドルにおいて、モータ内蔵タイプに通常用いら
れている誘導モータあるいは直流モータでは、モータ1
2の部分が軸受を構成できない。従ってエアスピンドル
ユニットの剛性を上げるためにスピンドル2を軸線方向
に長い多孔質体3、4を介して支持しなくてはならず、
このために全長が長くなってしまう。
【0007】最高回転数を回転部分の固有振動数以下に
しないと、軸が共振して焼付いてしまうために、剛性を
上げなくてはならない。このためには軸の長さを短くす
ればよいが、軸受剛性、とくにラジアル剛性が小さくな
ってしまう。すなわち回転数が50000rpmを超え
るようなスピンドルにおいては、ラジアル剛性は最大で
も10N/μm程度になってしまう。これまでの構造に
よれば、高回転と高剛性、高負荷容量の両立は困難であ
った。
しないと、軸が共振して焼付いてしまうために、剛性を
上げなくてはならない。このためには軸の長さを短くす
ればよいが、軸受剛性、とくにラジアル剛性が小さくな
ってしまう。すなわち回転数が50000rpmを超え
るようなスピンドルにおいては、ラジアル剛性は最大で
も10N/μm程度になってしまう。これまでの構造に
よれば、高回転と高剛性、高負荷容量の両立は困難であ
った。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、高速回転と、高剛性と、そして高負荷
容量とを同時に達成できるようにしたエアスピンドルユ
ニットを提供することを目的とするのものである。
たものであって、高速回転と、高剛性と、そして高負荷
容量とを同時に達成できるようにしたエアスピンドルユ
ニットを提供することを目的とするのものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、エアスピ
ンドルユニットのハウジング内にモータを組込むように
し、前記モータのロータの外周面をラジアル静圧気体軸
受で受けるようにしたことを特徴とするエアスピンドル
ユニットに関するものである。
ンドルユニットのハウジング内にモータを組込むように
し、前記モータのロータの外周面をラジアル静圧気体軸
受で受けるようにしたことを特徴とするエアスピンドル
ユニットに関するものである。
【0010】また第2の発明は、上記第1の発明におい
て、前記モータが直流ブラシレスモータから構成されて
いることを特徴とするエアスピンドルユニットに関する
ものである。
て、前記モータが直流ブラシレスモータから構成されて
いることを特徴とするエアスピンドルユニットに関する
ものである。
【0011】
【作用】第1の発明によれば、モータのロータの外周面
がラジアル静圧気体軸受で受けられながらエアスピンド
ルユニットのスピンドルとともに回転するようになる。
がラジアル静圧気体軸受で受けられながらエアスピンド
ルユニットのスピンドルとともに回転するようになる。
【0012】第2の発明によれば、ブラシレスモータの
ロータの外周面がラジアル静圧気体軸受で受けられた状
態でスピンドルとともに回転することになる。
ロータの外周面がラジアル静圧気体軸受で受けられた状
態でスピンドルとともに回転することになる。
【0013】
【実施例】図1〜図4は本発明の一実施例に係るエアス
ピンドルユニットを示すものであって、このエアスピン
ドルユニットは円柱状をなすハウジング25を備えてい
る。そしてこのハウシング25内にスピンドル26が配
されている。スピンドル26は凹部27内に配されてい
る多孔質体28によって構成されるラジアル静圧気体軸
受によって回転可能に支持されるようになっている。す
なわち多孔質体28へは、給気用継手29および給気通
路30を通して圧縮空気が供給されるようになってい
る。
ピンドルユニットを示すものであって、このエアスピン
ドルユニットは円柱状をなすハウジング25を備えてい
る。そしてこのハウシング25内にスピンドル26が配
されている。スピンドル26は凹部27内に配されてい
る多孔質体28によって構成されるラジアル静圧気体軸
受によって回転可能に支持されるようになっている。す
なわち多孔質体28へは、給気用継手29および給気通
路30を通して圧縮空気が供給されるようになってい
る。
【0014】スピンドル26の下端側にはスラスト受け
円板33が配されており、その上下面は多孔質体34、
35によって受けられるようになっている。そしてこれ
らの多孔質体34、35へも、給気用継手29および給
気通路30を介して圧縮空気が供給されるようになって
いる。
円板33が配されており、その上下面は多孔質体34、
35によって受けられるようになっている。そしてこれ
らの多孔質体34、35へも、給気用継手29および給
気通路30を介して圧縮空気が供給されるようになって
いる。
【0015】スラスト受け円板33の外周側および上記
ラジアル静圧気体軸受を構成する多孔質体28の外周側
は排気通路36に連通されるとともに、この排気通路3
6が排気用継手37に接続されるようになっている。そ
してスラスト受け円板33の先端側には駆動軸38が連
結されるとともに、この駆動軸38の先端側にはカップ
状砥石39が取付けられている。
ラジアル静圧気体軸受を構成する多孔質体28の外周側
は排気通路36に連通されるとともに、この排気通路3
6が排気用継手37に接続されるようになっている。そ
してスラスト受け円板33の先端側には駆動軸38が連
結されるとともに、この駆動軸38の先端側にはカップ
状砥石39が取付けられている。
【0016】つぎにこのエアスピンドルユニットのハウ
ジング25内に組込まれているモータの構造について説
明すると、スピンドル26の上端にはロータヨーク42
が直結されている。そしてこのロータヨーク42の中心
部には中心軸43が取付けられている。ロータヨーク4
2はその外周面が多孔質体44によって構成されるラジ
アル静圧気体軸受で回転可能に支持されるようになって
いる。そしてロータヨーク42の内側にはマグネット4
5が固着されるとともに、このマグネット45の内周側
においてコイル46がハウジング25のエンドプレート
51に固定支持されている。
ジング25内に組込まれているモータの構造について説
明すると、スピンドル26の上端にはロータヨーク42
が直結されている。そしてこのロータヨーク42の中心
部には中心軸43が取付けられている。ロータヨーク4
2はその外周面が多孔質体44によって構成されるラジ
アル静圧気体軸受で回転可能に支持されるようになって
いる。そしてロータヨーク42の内側にはマグネット4
5が固着されるとともに、このマグネット45の内周側
においてコイル46がハウジング25のエンドプレート
51に固定支持されている。
【0017】上記ハウジング25の外周側にはとくに図
5および図6に示すように2条にらせん状の溝49が形
成されている。これらの溝49には図1および図2に示
すように銅パイプ50が取付けられている。これらの銅
パイプ50の端部は、図3に示すようにエンドプレート
51に設けられている冷却水注入口52および冷却水排
出口53にそれぞれ接続されている。また銅パイプ50
の外周側は空間54を介してカバー55によって覆われ
るようになっている。またハウジング25の下端側には
エンドプレート58が取付けられるとともに、このエン
ドプレート58の中央部の開口を覆うようにキャップ5
9が取付けられている。
5および図6に示すように2条にらせん状の溝49が形
成されている。これらの溝49には図1および図2に示
すように銅パイプ50が取付けられている。これらの銅
パイプ50の端部は、図3に示すようにエンドプレート
51に設けられている冷却水注入口52および冷却水排
出口53にそれぞれ接続されている。また銅パイプ50
の外周側は空間54を介してカバー55によって覆われ
るようになっている。またハウジング25の下端側には
エンドプレート58が取付けられるとともに、このエン
ドプレート58の中央部の開口を覆うようにキャップ5
9が取付けられている。
【0018】以上のような構成において、給気用継手2
9および給気通路30を介して、多孔質体44および2
8にゲージ圧が6kgf/cm2 の圧縮空気を供給す
る。このような圧縮空気は多孔質体44とロータヨーク
42の外周面との隙間に供給される。あるいはまたスピ
ンドル26と多孔質体28との間に供給される。これに
よってロータヨーク42およびエアスピンドル26がラ
ジアル静圧気体軸受によって非接触で支持されることに
なる。
9および給気通路30を介して、多孔質体44および2
8にゲージ圧が6kgf/cm2 の圧縮空気を供給す
る。このような圧縮空気は多孔質体44とロータヨーク
42の外周面との隙間に供給される。あるいはまたスピ
ンドル26と多孔質体28との間に供給される。これに
よってロータヨーク42およびエアスピンドル26がラ
ジアル静圧気体軸受によって非接触で支持されることに
なる。
【0019】また上記給気用継手29および給気通路3
0を通して供給される圧縮空気はスラスト円板33の上
下の多孔質体34、35にそれぞれ供給され、これによ
ってスラスト円板33の上下面と多孔質体34、35と
の間の隙間が非接触に支持されるようになり、スラスト
静圧気体軸受によってスラスト受け円板33が非接触で
支持されるようになる。
0を通して供給される圧縮空気はスラスト円板33の上
下の多孔質体34、35にそれぞれ供給され、これによ
ってスラスト円板33の上下面と多孔質体34、35と
の間の隙間が非接触に支持されるようになり、スラスト
静圧気体軸受によってスラスト受け円板33が非接触で
支持されるようになる。
【0020】ここでラジアル隙間はロータヨーク42の
部分で30μmであって、エアスピンドル26の部分で
10μmになっている。またスラスト受け円板33の部
分におけるスラスト隙間は10μmの値に設定されてい
る。また供給された圧縮空気は排気通路36および排気
用継手37を通して排出されるようになっている。
部分で30μmであって、エアスピンドル26の部分で
10μmになっている。またスラスト受け円板33の部
分におけるスラスト隙間は10μmの値に設定されてい
る。また供給された圧縮空気は排気通路36および排気
用継手37を通して排出されるようになっている。
【0021】ハウジング25内のマグネット45とコイ
ル46とによってブラシレスモータが構成されており、
コイル46に通電を行なうことによって、マグネット4
5を備えるロータヨーク42が回転することによって、
このブラシレスモータが出力を生ずるようになる。この
ようなモータの回転はスピンドル26および駆動軸38
を介して先端側のカップ状砥石39に伝達され、この砥
石39が高速で回転して加工を行なうようになる。
ル46とによってブラシレスモータが構成されており、
コイル46に通電を行なうことによって、マグネット4
5を備えるロータヨーク42が回転することによって、
このブラシレスモータが出力を生ずるようになる。この
ようなモータの回転はスピンドル26および駆動軸38
を介して先端側のカップ状砥石39に伝達され、この砥
石39が高速で回転して加工を行なうようになる。
【0022】なお本実施例において、スピンドル26は
刃物39を下に取付けた縦型になっており、先端には外
径が30mmのカップ状砥石39を結合するようにして
いる。また駆動軸38の中心部には研削液供給用の穴6
0が形成されている。
刃物39を下に取付けた縦型になっており、先端には外
径が30mmのカップ状砥石39を結合するようにして
いる。また駆動軸38の中心部には研削液供給用の穴6
0が形成されている。
【0023】このようにして研削を行なうための砥石3
9を駆動するようにしたエアスピンドルユニットにおい
て、高回転を実現するためには、スピンドル26の固有
振動数を毎秒の最高回転数よりも高くする必要がある。
この実施例のエアスピンドルユニットは100000r
pmの目標回転数を設定しているために、固有振動数も
それよりも高い値に設定されている。
9を駆動するようにしたエアスピンドルユニットにおい
て、高回転を実現するためには、スピンドル26の固有
振動数を毎秒の最高回転数よりも高くする必要がある。
この実施例のエアスピンドルユニットは100000r
pmの目標回転数を設定しているために、固有振動数も
それよりも高い値に設定されている。
【0024】またエアスピンドルユニットの軸受剛性
は、スラスト方向に150N/μmとし、またラジアル
方向については130N/μmとしている。このような
高い軸受剛性を達成するために、軸受部表面積はできる
だけ広くする必要がある。そこでスラスト受け円板33
の外径については、最高回転数と使用する材料との組合
わせによって、強度上の限度が欠点されるために、ラジ
アル軸受面積を大きくする構造にしている。
は、スラスト方向に150N/μmとし、またラジアル
方向については130N/μmとしている。このような
高い軸受剛性を達成するために、軸受部表面積はできる
だけ広くする必要がある。そこでスラスト受け円板33
の外径については、最高回転数と使用する材料との組合
わせによって、強度上の限度が欠点されるために、ラジ
アル軸受面積を大きくする構造にしている。
【0025】ロータヨーク42の外周部およびスピンド
ル26の外周部にそれぞれ設けられているラジアル軸受
部での空気の粘性損失とモータの出力とから、ラジアル
軸受面積の限度がある程度決定される。そしてラジアル
軸受部の損失は、直径の3乗に比例するために、面積を
増加させても損失が増えるとは限らない。
ル26の外周部にそれぞれ設けられているラジアル軸受
部での空気の粘性損失とモータの出力とから、ラジアル
軸受面積の限度がある程度決定される。そしてラジアル
軸受部の損失は、直径の3乗に比例するために、面積を
増加させても損失が増えるとは限らない。
【0026】以上の点を考慮に入れて、本実施例のエア
スピンドルユニットにおいては、ハウジング25内に組
込まれているモータのロータヨーク42の外周部を直接
ラジアル軸受によって支持するようにしているために、
スピンドル26の全長を短くでき、軸の固有振動数を高
くすることが可能になる。また限られた軸の表面積を有
効に活用できるという利点をもたらす。
スピンドルユニットにおいては、ハウジング25内に組
込まれているモータのロータヨーク42の外周部を直接
ラジアル軸受によって支持するようにしているために、
スピンドル26の全長を短くでき、軸の固有振動数を高
くすることが可能になる。また限られた軸の表面積を有
効に活用できるという利点をもたらす。
【0027】そしてロータヨーク42とスピンドル26
とが軸を構成することになるが、その直径が途中で変わ
るようになるために、スラスト軸受の面積を大きくする
ことが可能になる。またラジアル軸受の面積を大きくす
るとともに、しかもその直径を細くすることによって損
失を抑えることが可能になる。
とが軸を構成することになるが、その直径が途中で変わ
るようになるために、スラスト軸受の面積を大きくする
ことが可能になる。またラジアル軸受の面積を大きくす
るとともに、しかもその直径を細くすることによって損
失を抑えることが可能になる。
【0028】このように本実施例に係る工作機械用主軸
スピンドルにおいて、モータを内蔵し、しかも高速回転
化および高剛性化を達成するために、モータのロータヨ
ーク42の外周面をラジアル静圧気体軸受によって支持
するようにし、これによって回転部分を短くし、しかも
ラジアル軸受部の面積を最大限に得られる構造とした。
また通常に用いられている誘導モータではなく、直流ブ
ラシレスモータを用いたことによって、回転精度の向上
を達成するようにしている。
スピンドルにおいて、モータを内蔵し、しかも高速回転
化および高剛性化を達成するために、モータのロータヨ
ーク42の外周面をラジアル静圧気体軸受によって支持
するようにし、これによって回転部分を短くし、しかも
ラジアル軸受部の面積を最大限に得られる構造とした。
また通常に用いられている誘導モータではなく、直流ブ
ラシレスモータを用いたことによって、回転精度の向上
を達成するようにしている。
【0029】従って同一容量のスピンドルユニットと比
較して高剛性になる。また回転部分を短くできるため
に、高回転化が可能になる。このことから、高回転、高
剛性、高負荷容量を同時に達成できるようになる。
較して高剛性になる。また回転部分を短くできるため
に、高回転化が可能になる。このことから、高回転、高
剛性、高負荷容量を同時に達成できるようになる。
【0030】さらに本実施例に係るエアスピンドルユニ
ットにおいては、ハウジング25の外周面に図5および
図6に示すように、その外周面に2条ねじ状に円弧状の
溝49を形成するようにしており、これらの溝49に銅
パイプ50を巻付けるようにしている。銅パイプ50の
両端をエンドプレート51(図3参照)に設けられてい
る冷却水注入口52と冷却水排水口53とにそれぞれ接
続するようにしており、冷却水注入口52から冷却水を
注入するとともに、冷却水排出口53から冷却水を排出
するようにしている。そして銅パイプ50の外周側に空
間54を介してカバー55を取付けるようにしている。
ットにおいては、ハウジング25の外周面に図5および
図6に示すように、その外周面に2条ねじ状に円弧状の
溝49を形成するようにしており、これらの溝49に銅
パイプ50を巻付けるようにしている。銅パイプ50の
両端をエンドプレート51(図3参照)に設けられてい
る冷却水注入口52と冷却水排水口53とにそれぞれ接
続するようにしており、冷却水注入口52から冷却水を
注入するとともに、冷却水排出口53から冷却水を排出
するようにしている。そして銅パイプ50の外周側に空
間54を介してカバー55を取付けるようにしている。
【0031】なお本実施例に係るエアスピンドルユニッ
トのハウジング25の外周面に巻かれる銅パイプ50
は、図5および図6に示す縦溝56、57によって軸線
方向に導かれ、その後に2条ねじ状に形成されたらせん
状の溝49に沿って巻かれるようになっている。
トのハウジング25の外周面に巻かれる銅パイプ50
は、図5および図6に示す縦溝56、57によって軸線
方向に導かれ、その後に2条ねじ状に形成されたらせん
状の溝49に沿って巻かれるようになっている。
【0032】従ってこのような冷却構造を採用すること
により、冷却水の経路がその入口52から出口53まで
銅パイプ50によって構成され、Oリング、シール等が
不要になり、構造が非常に単純になる。また銅パイプ5
0によって流路の構造を単純化できるために内部損失が
減少し、同一断面積でも多量の冷却水を流すことがで
き、これによって冷却効率を高めることが可能になる。
により、冷却水の経路がその入口52から出口53まで
銅パイプ50によって構成され、Oリング、シール等が
不要になり、構造が非常に単純になる。また銅パイプ5
0によって流路の構造を単純化できるために内部損失が
減少し、同一断面積でも多量の冷却水を流すことがで
き、これによって冷却効率を高めることが可能になる。
【0033】またハウジング25内に機械加工によって
冷却水の流路を形成する場合に比べて、少ないスペース
で冷却系を構成できる利点がある。しかも同一円周上で
均一な冷却効果が期待できる。
冷却水の流路を形成する場合に比べて、少ないスペース
で冷却系を構成できる利点がある。しかも同一円周上で
均一な冷却効果が期待できる。
【0034】さらにはハウジング25内に直接冷却水を
流す必要がなく、ハウジング25の材料に自由度が大き
くなる。すなわちハウジング25の腐蝕等による冷却水
のスピンドル26の内部へのリークの心配がなくなる。
またスピンドル26のメインテナンス時にハウジング2
5を分解しても、流路内に残った冷却水が漏れてモータ
の部分にかかるようなトラブルを引起す可能性がない。
またハウジング25の最外周部で冷却し、しかもその外
側に空間54を介してカバー55を取付けるようにして
いるために、外部に熱が漏れないようになる。従ってこ
のエアスピンドルユニット内で発生する熱が工作機械本
体に伝わるのを防止できるようになる。
流す必要がなく、ハウジング25の材料に自由度が大き
くなる。すなわちハウジング25の腐蝕等による冷却水
のスピンドル26の内部へのリークの心配がなくなる。
またスピンドル26のメインテナンス時にハウジング2
5を分解しても、流路内に残った冷却水が漏れてモータ
の部分にかかるようなトラブルを引起す可能性がない。
またハウジング25の最外周部で冷却し、しかもその外
側に空間54を介してカバー55を取付けるようにして
いるために、外部に熱が漏れないようになる。従ってこ
のエアスピンドルユニット内で発生する熱が工作機械本
体に伝わるのを防止できるようになる。
【0035】
【発明の効果】第1の発明は、エアスピンドルユニット
のハウジング内にモータを組込むようにし、このモータ
のロータの外周面をラジアル静圧気体軸受で受けるよう
にしたものである。従って回転部分を短くできるため
に、高回転化が可能になり、しかもラジアル軸受部の表
面積が増大するために、軸受剛性が高くなり、高回転、
高剛性、および高負荷容量を同時に達成できるようにな
る。
のハウジング内にモータを組込むようにし、このモータ
のロータの外周面をラジアル静圧気体軸受で受けるよう
にしたものである。従って回転部分を短くできるため
に、高回転化が可能になり、しかもラジアル軸受部の表
面積が増大するために、軸受剛性が高くなり、高回転、
高剛性、および高負荷容量を同時に達成できるようにな
る。
【0036】第2の発明は上記第1の発明において、モ
ータを直流ブラシレスモータから構成するようにしたも
のである。従ってこれにより、回転精度の向上が期待で
きるようになる。
ータを直流ブラシレスモータから構成するようにしたも
のである。従ってこれにより、回転精度の向上が期待で
きるようになる。
【図1】エアスピンドルユニットの縦断面図である。
【図2】図1とは90°ずれた位置のエアスピンドルユ
ニットの縦断面図である。
ニットの縦断面図である。
【図3】エアスピンドルユニットの平面図である。
【図4】エアスピンドルユニットの底面図である。
【図5】ハウジングの平面図である。
【図6】ハウジングの正面図である。
【図7】従来のエアスピンドルユニットの縦断面図であ
る。
る。
25 ハウジング 26 スピンドル 27 凹部 28 多孔質体 29 給気用継手 30 給気通路 33 スラスト受け円板 34、35 多孔質体 36 排気通路 37 排気用継手 38 駆動軸 39 カップ状砥石 42 ロータヨーク 43 中心軸 44 多孔質体 45 マグネット 46 コイル 49 らせん状の溝 50 銅パイプ 51 エンドプレート 52 冷却水注入口 53 冷却水排出口 54 空間 55 カバー 56、57 縦溝 58 エンドプレート 59 キャップ 60 穴
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B24B 41/04 9135−3C F16C 32/06 Z 8613−3J H02K 29/00 Z 9180−5H
Claims (2)
- 【請求項1】 エアスピンドルユニットのハウジング内
にモータを組込むようにし、前記モータのロータの外周
面をラジアル静圧気体軸受で受けるようにしたことを特
徴とするエアスピンドルユニット。 - 【請求項2】 前記モータが直流ブラシレスモータから
構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエア
スピンドルユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11824792A JPH05292700A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | エアスピンドルユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11824792A JPH05292700A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | エアスピンドルユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05292700A true JPH05292700A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14731884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11824792A Pending JPH05292700A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | エアスピンドルユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05292700A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367987B1 (ko) * | 1999-11-04 | 2003-01-14 | 대한민국 (창원대학 공작기계기술연구센터) | 에어베어링 스핀들의 구조 |
JP2009195993A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Okamoto Machine Tool Works Ltd | 基板用の平面研削ヘッドシステム |
JP2013237148A (ja) * | 2013-07-18 | 2013-11-28 | Toshiba Mach Co Ltd | 工作機械のテーブルおよび工作機械 |
CN109571062A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-04-05 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种小孔-多孔质节流组合式气浮主轴 |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP11824792A patent/JPH05292700A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367987B1 (ko) * | 1999-11-04 | 2003-01-14 | 대한민국 (창원대학 공작기계기술연구센터) | 에어베어링 스핀들의 구조 |
JP2009195993A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Okamoto Machine Tool Works Ltd | 基板用の平面研削ヘッドシステム |
JP2013237148A (ja) * | 2013-07-18 | 2013-11-28 | Toshiba Mach Co Ltd | 工作機械のテーブルおよび工作機械 |
CN109571062A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-04-05 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种小孔-多孔质节流组合式气浮主轴 |
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