JPH05292477A - 映像信号の処理装置 - Google Patents

映像信号の処理装置

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JPH05292477A
JPH05292477A JP4096274A JP9627492A JPH05292477A JP H05292477 A JPH05292477 A JP H05292477A JP 4096274 A JP4096274 A JP 4096274A JP 9627492 A JP9627492 A JP 9627492A JP H05292477 A JPH05292477 A JP H05292477A
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signal
memory
read
write
video signal
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JP4096274A
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English (en)
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Kazutaka Naka
一隆 中
Takashi Furuhata
隆 降旗
Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】映像信号を異なる形態の映像信号に変換する信
号変換処理装置などで、フィールド単位で全く非同期な
映像信号に変換可能な映像信号の処理装置を提供する。 【構成】読み書き非同期動作可能なフィールドメモリ
(6)と数ラインの遅延回路(7)を用いて、書込リセ
ット処理と読出リセット処理が所定の時間内に接近した
場合に読出リセット処理を遅らせ、メモリ内での読み書
きの競合を防ぐ。通常はメモリからのデータを遅延させ
出力し、読出リセット遅延時はデータを遅延させずに出
力する。 【効果】フィールド単位でデータの過不足なく完全に、
所望の全く非同期な映像信号に変換できる。入力映像信
号のジッタ、スキューなどの時間軸変動の影響を除去で
きる。読み書きの競合の判定にヒステリシスをもたせ誤
動作が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を異なる形態
の映像信号に変換する信号変換処理装置、あるいは記録
媒体へ記録伝送する際の映像信号の記録伝送装置など
の、時間軸の変換処理を伴う映像信号の処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている映像信号にはN
TSC、PAL,SECAMなどのテレビジョン方式に
代表されるように,フィールド周波数および走査線数が
異なる様々な形態がある。近年では、ハイビジョンなど
の高精細テレビジョンの実用化および、コンピュータグ
ラフィックスの導入などにより、映像信号の信号形態は
さらに多様化している。
【0003】このため、これらの映像信号を他の映像信
号形態に変換して記録伝送あるいは表示するためには信
号変換処理装置が用いられる。この信号変換処理装置で
は、入力された映像信号に同期した書込クロックWCK
を生成し、ディジタル信号に変換した入力映像信号をフ
ィールドあるいはフレーム単位でメモリに書き込む。こ
の後、変換しようとする信号形態に応じた読出クロック
RCKにより、メモリよりデータを読み出しアナログ信
号に変換することにより、フィールドあるいはフレーム
単位で映像信号の方式変換を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような信号変換処
理装置においては、もとの映像信号と、変換しようとす
る映像信号のフィールド周波数が異なっていると、メモ
リのオーバーフロー、アンダーフローが生じてしまうた
め、入力映像信号のフィールド周波数と等しいフィール
ド周波数の信号に変換する必要があった。
【0005】しかし、現在使用されている映像信号に
は、フィールド周波数59.94HzのNTSC、50
HzのPAL方式、フィールド周波数60Hzのハイビ
ジョン信号等の映像信号形態に加え、コンピュータグラ
フィックス等のさまざまなフィールド周波数の映像ソ−
スが存在するため、作成された映像ソフトウェアの映像
信号形態を相互に変換して有効に活用することは困難で
あった。
【0006】また、等しいフィールド周波数の映像信号
に変換しようとする際には、入力映像信号のフィールド
周波数に同期した、変換処理用クロックを安定に生成
し、この信号をもとに変換しようとする映像信号の水
平,垂直の同期信号を生成する必要がある。しかしこの
ような方式は、入力映像信号の時間軸を信号処理のすべ
ての基準として用いるため、入力信号にわずかでも時間
軸の変動があると、安定したクロックが生成できず、動
作が不安定になるという問題があった。
【0007】例えば入力信号としてビデオ・テープ・レ
コーダ(VTR)、ビデオ・ディスク・プレーヤ(VD
P)などから入力されるジッタやスキューなどの時間軸
変動のある映像信号が入力される場合や、これらのVT
R,VDPにおいて、キュー、レビュー、スロー、スチ
ル等の変速再生時の再生映像信号は、ジッタやスキュー
などの時間軸変動があるばかりでなく、フィールド周波
数及びフレーム当りのライン数までもが変化する場合が
あり、これらの信号から変換処理用クロックを安定に生
成し変換処理を実現することは困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
め本発明では、入力された映像信号に同期した書込クロ
ックWCKを生成し、ディジタル信号に変換した入力映
像信号の有効ラインあるいは有効ラインの有効サンプル
をフィールドあるいはフレーム単位で順次メモリに書き
込み、この後、安定な水晶発振子などによる発振回路に
より変換しようとする信号形態に応じた読出クロックR
CKを生成し、この読出クロックRCKにより入力映像
信号とはまったく非同期に、メモリよりデータを読み出
しアナログ信号に変換することにより、フィールドある
いはフレーム単位でフィールド周波数の異なる映像信号
への方式変換を行うようにしたものである。
【0009】さらに、メモリ内の同一アドレスへの映像
信号の書き込みと、読み出しとの重複を検出し、書き込
みあるいは読み出しの開始位置を所定期間(t1)遅ら
せるようにしたものである。
【0010】さらに、上記書き込みあるいは読み出しの
開始位置遅延によって生ずる時間軸の変動を所定の遅延
時間(t1)を有する遅延回路を用いて補正するように
したものである。
【0011】さらに本発明の映像信号の処理回路では、
メモリ内の同一アドレスへの映像信号の書き込みと読み
出しとの重複を検出する方法として、入力映像信号の書
込開始を示す書込リセット信号(WFP)から、読出リ
セット禁止信号(RRG)を生成し、この読出リセット
禁止期間内にメモリからのデータ読み出し開始を表すフ
ィールド基準信号(RFP)が入力されるか否かによっ
て、メモリでの読み書きの重複を検出するようにしたも
のである。
【0012】さらに上記メモリの読み書き重複の検出が
安定に行われるように、読み書きの重複が検出された際
には、読出リセット禁止期間を変化させ、読み書きが重
複しない場合よりも長い設定となるようにしたものであ
る。
【0013】あるいは、メモリ内の同一アドレスへの映
像信号の書き込みと読み出しとの重複を検出する方法と
して、入力映像信号の読み出し開始を示すフィールド基
準信号(RFP)から、書込リセット禁止信号を生成
し、この書込リセット禁止期間内にメモリからのデータ
書き込み開始を表す書込リセット信号(WFP)が入力
されるか否かによって、メモリでの読み書きの重複を検
出するようにしたものである。
【0014】あるいは、入力された映像信号に同期した
書込クロックWCKを生成し、ディジタル信号に変換し
た入力映像信号をフィールドあるいはフレーム単位で2
系統の第1と第2のメモリに交互に書き込み、この後、
安定な水晶発振子などによる発振回路により、変換しよ
うとする信号形態に応じた読出クロックRCKを生成
し、この読出クロックRCKにより入力映像信号とはま
ったく非同期に、入力映像信号の書き込みと重複しない
第1あるいは第2のメモリよりデータを読み出し、アナ
ログ信号に変換することにより、フィールドあるいはフ
レーム単位でフィールド周波数の異なる映像信号への方
式変換を行うようにしたものである。
【0015】さらに、入力映像信号の書き込みと読み出
しが重複しないメモリの選択方法として、第1のメモリ
が書込中であることを示す書込有効信号(WEE)か
ら、このメモリの読出リセット有効信号(REG)を生
成し、この読出リセット有効期間内にメモリからのデー
タ読出開始を表すフィールド基準信号(RFP)が入力
された場合にはこの第1のメモリからデータを読み出
し、読出リセット有効期間以外にメモリからのデータ読
出開始を表すフィールド基準信号(RFP)が入力され
た場合には他方の第2のメモリからデータを読み出すよ
うにしたものである。
【0016】さらに上記読み出しメモリの選択が安定に
行われるように、第1のメモリからデータが読み出され
ている場合と、第2のメモリからデータが読み出されて
いる場合とで、このメモリの読出リセット有効期間を変
化させるようにしたものである。
【0017】また、入力されたインターレース構造を有
する映像信号がをノンインターレースの信号に変換して
フィールド単位でメモリに書き込むようにしたものであ
る。
【0018】
【作用】入力された映像信号に同期した書込クロックW
CKは、入力映像信号に含まれる時間軸変動に追従して
いるため、この書込クロックWCKにより映像信号をサ
ンプリングしてメモリ書き込み、この後、安定な読出ク
ロックRCKによりメモリより読み出すことにより、入
力映像信号は、安定な時間軸に変換される。
【0019】また、この読出クロックRCKは、入力映
像信号とはまったく非同期であるため入力映像信号の形
態にかかわらず、変換しようとする映像信号形態を実現
するためのライン周波数、フィールド周波数に応じた任
意のクロック周波数により映像信号をメモリより読み出
し、所望の映像信号に変換することができる。
【0020】メモリを介して、書き込みと読み出しは完
全に非同期であるため、読み出しのフィールド周波数が
書き込みのフィールド周波数より高い時には、1フィー
ルドの書き込みが終了しない前に、読み出しが開始され
る場合がある。この際にはメモリ内に1フィールド前の
信号が保持されているため、1フィールド前の信号によ
って補間される。また読み出しのフィールド周波数が書
き込みのフィールド周波数より低い時には、1フィール
ドの読み出しが終了しない前に、次のフィールドのデー
タが書き込まれる場合がある。この際にはメモリ内のデ
ータは新しく書きかえられるため、このデータを読み出
すことにより、1フィールドの信号が間引いて出力され
る。このように、メモリに書き込まれたデータが読み出
されたか否かにかかわらず、非同期に書き込み読み出し
動作を行うことにより不足したフィールドは前値保持補
間され、余ったフィールドは間引かれて出力される。
【0021】さらに、メモリ内の同一アドレスへの映像
信号の書き込みと、読み出しとの重複を検出し、書き込
みあるいは読み出しの開始位置を所定期間(t1)遅ら
せることにより、メモリ内の同一アドレスに読み出し書
き込みの競合が発生することを防止でき、また特定のフ
ィールド読み出し途中に、メモリへのデータ書込によっ
てデータ変更されることなく、メモリに書き込まれた映
像信号をフィールド単位で、過不足なく完全に読みだす
ことができる。
【0022】また、メモリ内の同一アドレスへの映像信
号の書き込みと、読み出しとの重複が検出されないばあ
いには、遅延回路を用いてメモリから読み出されたデー
タを所定の時間(t1)遅延させて出力し、上記メモリ
の読み書き重複が検出された場合にはメモリからの読み
出しの開始位置を(t1)遅延させると同時に、メモリ
からの出力データを上記遅延回路を介さずに出力するよ
うに作用するため、出力信号の時間軸には変動が生じな
い。
【0023】あるいは、メモリ内の同一アドレスへの映
像信号の書き込みと、読み出しとの重複が検出されたば
あいには、メモリへの書き込み開始位置を(t1)遅延
させると同時に、遅延回路を用いて入力された映像信号
データを所定の時間(t1)遅延させてメモリに書き込
むように作用するため、メモリ内のデータはメモリの読
み書き重複しない場合と同様に、フィールド単位で所定
のアドレスへ書き込むことができる。
【0024】書込リセット信号(WFP)は、入力映像
信号のフィールドあるいはフレーム周期で、入力映像信
号の書込開始を示しこの後所定の期間メモリへの書き込
みが発生する。またフィールド基準信号(RFP)はメ
モリからのデータ読出開始を表し、この後所定の期間メ
モリからの映像信号データが読み出される。したがっ
て、書込リセット信号(WFP)を含んだ所定の期間
(書込リセット発生の前t2および書込リセット発生の
後t3の期間)にメモリからのデータ読出開始を表すフ
ィールド基準信号(RFP)が発生するか否かによっ
て、同一アドレスへの映像信号の書き込みと読み出しと
の重複を検出することができる。あるいは、フィールド
基準信号(RFP)を含んだ所定の期間(フィールド基
準信号発生の前t2およびフィールド基準信号発生の後
3の期間)にメモリへの入力映像信号の書込開始を示
す書込リセット信号(WFP)が発生するか否かによっ
て、同一アドレスへの映像信号の書き込みと読み出しと
の重複を検出することができる。
【0025】さらに上記メモリの読み書き重複の検出に
おいて、上記判定により一度読み書きの重複が検出され
た際には、読出リセット禁止期間を、読み書きが重複し
ない場合よりも広くし、十分に読み書きが重複しない条
件が満足された場合でなければ上記判定を解除しないよ
うな、いわゆるヒステリシス特性をもたせることによ
り、書込リセット信号(WFP)とフィールド基準信号
(RFP)の位相関係が上記検出の判定境界近傍に接近
した場合にも安定動作させるように作用する。
【0026】また、2系統の第1と第2のメモリへ交互
に入力信号を書き込むことにより、一方のメモリヘの書
き込み周期は2フィールドあるいは2フレームに一度と
なるため、同一メモリ内の同一アドレスへの読み書き重
複の発生頻度は低下し、より広い範囲のフィールドレー
ト変換あるいは処理遅延を含む信号処理が可能となる。
【0027】入力映像信号の書き込みと重複しない第1
あるいは第2のメモリよりデータを読み出し、アナログ
信号に変換することにより、同一メモリ内の同一アドレ
スに読み出し書き込みの競合が発生することを防止で
き、また特定のフィールド読み出し途中に、メモリへの
データ書込によってデータ変更されることなく、メモリ
に書き込まれた映像信号をフィールド単位で、過不足な
く完全に読みだすことができる。
【0028】書込有効信号(WEE)は、第1のメモリ
が書込中であることを示す信号であり、このメモリ書き
込みの後所定の期間はこの第1メモリからデータを読み
だすことができる。またフィールド基準信号(RFP)
はメモリからのデータ読出開始を表し、この後所定の期
間メモリからの映像信号データが読み出される。したが
って、書込有効信号(WEE)を所定の時間遅延させた
第1メモリの読出リセット有効信号(REG)を生成
し,この読出リセット有効期間にメモリからのデータ読
出開始を表すフィールド基準信号(RFP)が入力され
た場合には、この第1のメモリからデータを読み出し、
上記読出リセット有効期間以外にフィールド基準信号
(RFP)が入力された場合には、他方の第2のメモリ
からデータを読み出すことにより入力映像信号の書き込
みと重複しないメモリを選択することができる。
【0029】さらに、入力映像信号と変換出力する映像
信号のフィールド周波数が近接しており、さらに読出リ
セット有効信号(REG)とフィールド基準信号(RF
P)との位相関係が上記選択の判定境界近傍に接近した
場合にも、第1のメモリからデータが読み出されている
場合と、第2のメモリからデータが読み出されている場
合とで、このメモリのリセット有効期間を変化させるこ
とにより、次のフィールドあるいはフレームで発生する
フィールド基準信号(RFP)とふたたび判定境界近傍
の位相となり、連続して不安定な判定条件となることを
防ぐように作用する。
【0030】さらに入力信号をノンインターレースに変
換処理することにより、偶数奇数のフィールドの区別な
くフィールド単位で信号の処理ができる。これにより入
力信号のフィールド周波数と異なるフィールド周波数の
映像信号に変換する際には、映像信号の間引き、前値保
持補間をフィールド単位で行うように作用する。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0032】図1は本発明を入力映像信号を異なる形態
の映像信号に変換する信号変換処理装置に適用した場合
のメモリ周辺の主要部の構成を示すブロック図である。
図1において、1は入力映像信号を書き込みクロックW
CKでディジタル化した映像信号DIの入力端子、2は
入力映像信号に含まれる水平同期信号などの時間軸基準
となる信号をもとに生成した書込クロックWCKの入力
端子、3は入力映像信号の垂直同期信号等をもとに生成
したフィールド周期の書込リセット信号WFPの入力端
子、4は変換しようとするフィールド周波数に応じた固
定周波数の発振回路より与えられる読出クロックRCK
の入力端子、5は読出クロックRCKより生成される変
換しようとするフィールド周期のフィールド基準信号R
FPの入力端子、6は入力映像信号の少なくとも1フィ
ールドの記憶容量を有し読み書きが非同期に可能なメモ
リ、7はメモリ6からの出力信号を読出クロックRCK
によって所定の遅延時間t1だけ遅延させる遅延回路、
8はメモリ6からの出力信号と遅延回路7からの出力を
切り換えて出力信号DOとして出力する切換回路、9は
書込リセット信号WFPとフィールド基準信号RFPと
からメモリでの読み書きの重複を検出し重複検出信号R
D及びメモリへの読出リセット信号RRSTを出力する
制御回路、10は目的の信号形態に変換された映像出力
信号DOの出力端子、11-2は、本発明による映像信
号の信号変換処理装置である。
【0033】なお図1に示すメモリ6は、映像信号処理
用として広く用いられている書き込み・読み出し非同期
動作のファースト・イン、ファースト・アウト(FIF
O)タイプのフィールドメモリであり、メモリ書込クロ
ックとメモリ書込リセット、メモリ読出クロック、メモ
リ読出リセットによって制御される。またメモリ内部の
書込および読出アドレスは、メモリ書込リセットによっ
て書込アドレスは0番地へリセットされ、メモリ書込ク
ロックによってメモリ書込データがメモリ内に書き込ま
れると同時に順次書込アドレスが1番地づつ更新する。
読み出しも同様に、メモリ読出リセットによって読出ア
ドレスは0番地へリセットされ、メモリ読出クロックに
よってメモリ読出データが出力されると同時に順次読出
アドレスが1番地づつ更新するものである。
【0034】図1に示すメモリ6には、メモリ書込デー
タとして端子1からの映像信号DIが入力され、メモリ
書込クロックとして端子2からの書込クロックWCKが
入力されている。また端子3から入力された書込リセッ
ト信号WFPは制御回路9と、メモリ書込リセットとし
てメモリ6に入力される。さらに、メモリ6にはメモリ
読出リセットとして制御回路9からの読出リセット信号
RRSTが入力され、メモリ6からのメモリ読出データ
は遅延回路7及び切換回路8に入力されている。また端
子4から入力された読出クロックRCKは遅延回路7
と、メモリ読出クロックとしてメモリ6に入力されてい
る。
【0035】メモリ6は、フィールド周期の書込リセッ
ト信号WFPがメモリ書込リセット信号として入力され
ることによって、フィールド毎に書込アドレスは0番地
へリセットされ、メモリ書込クロックとして入力される
入力映像信号に含まれる水平同期信号などの時間軸基準
となる信号をもとに生成した書込クロックWCKによ
り、端子1より入力される映像信号DIの有効ラインが
順次、フィールド毎に等しいアドレスとなるように書き
込まれる。
【0036】制御回路9では、端子5から入力される変
換出力信号DOのフィールド周期を有するフィールド基
準信号RFPと、入力映像信号DIのフィールド周期を
有する書込リセット信号WFPとが入力されており、両
者の位相関係によって重複検出信号RDを出力する。こ
の重複検出信号RDは、書込リセット信号WFPとフィ
ールド基準信号RFPが接近し両者の時間間隔が所定の
値以下となった場合に、”H”となり、書込リセット信
号WFPとフィールド基準信号RFPの時間間隔が所定
の値以上であれば”L”のとなる論理信号である。さら
にこの制御回路9では、メモリ6のメモリ読出リセット
として読出リセット信号RRSTをフィールド基準信号
RFPより生成している。この読出リセット信号RRS
Tは、書込リセット信号WFPとフィールド基準信号R
FPの位相が接近せず重複検出信号RDが”L”の場合
にはフィールド基準信号RFPがそのまま出力されてお
り、メモリ読出リセットとしてメモリ6の読出アドレス
を、変換出力信号DOのフィールド周期で0番地へリセ
ットする。一方書込リセット信号WFPとフィールド基
準信号RFPが近接し、重複検出信号RDが”H”の場
合にはフィールド基準信号RFPを所定の時間t1だけ
遅延した信号を読出リセット信号RRSTとして出力す
る。
【0037】一方メモリ6からのデータの読み出しは、
メモリ読出リセットとして制御回路9より与えられる読
出リセット信号RRSTによって読出アドレスを変換出
力信号DOのフィールド周期で0番地へリセットし、順
次読出クロックRCKによりメモリ読出データが出力さ
れ、このメモリ6から読み出された信号は遅延回路7及
び切換回路8に入力される。
【0038】切換回路8はこのメモリ6からの出力と、
遅延回路7から出力されるメモリ6からの出力を所定の
時間t1だけ遅延した信号とが入力されており、制御回
路9からの重複検出信号RDが”H”のときには切換回
路8は図1のa側に切り換わりメモリ6からの出力を選
択し、重複検出信号RDが”L”の場合には切換回路8
は図1のb側に切り換わり遅延回路7からの信号を選択
し出力信号DOとして端子10より出力する。
【0039】すなわち、書込リセット信号WFPとフィ
ールド基準信号RFPの位相が接近せず重複検出信号R
Dが”L”の場合には、メモリ6はフィールド基準信号
RFPによって読出リセット処理し、読み出されたデー
タは遅延回路7で所定の時間t1だけ遅延した後、端子
10より出力信号DOとして出力する。また、書込リセ
ット信号WFPとフィールド基準信号RFPが接近し重
複検出信号RDが”H”の場合には、メモリ6はフィー
ルド基準信号RFPを所定の時間t1だけ遅延した信号
により読出リセット処理し、読み出されたデータはその
まま遅延されずに切換回路8を介して端子10より出力
する。
【0040】なお本実施例は入力映像信号を、1ライン
当たりのサンプル数、1フィールド当たりのライン数、
あるいはフィールド周波数の少なくとも一つが異なった
形態の映像信号に変換する信号変換処理装置に、本発明
を適用したものであり、ここでは1ライン当たり910
(有効768)サンプル、1フィールド525(有効485)ラ
イン、フィールド周波数59.94Hz、ノンインターレース
の入力信号を、1ライン当たりのサンプル数、1フィー
ルド当たりのライン数は同じで、フィールド周波数のみ
60Hzの映像信号に変換する場合を一例として動作につい
て説明する。なおこの際の書込クロックWCKの周波数
は28.636MHz(=910×525×59.94)である。また読出クロ
ックRCKの周波数は、フィールド周波数59.94Hzの入
力映像信号をフィールド周波数のみ60Hzに変換するため
WCKの1.001倍(=59.94/60)の周波数すなわち28.636M
Hz×1.001=28.665MHz(=910×525×60)となる。以下に図
1に示した実施例の具体的な動作について、図1のブロ
ック図及び図2の波形図を用いて説明する。
【0041】図2(a)は図1の端子1より入力される
映像信号DIであり、図中のf1,f2,…fnは順次入
力されるフィールドを示している。図2(b)は図1の
端子3より入力される書込リセット信号WFPであり、
入力映像信号DIのフィールド毎に有効ライン先頭位置
を示すパルスである。この書込リセット信号WFPによ
りメモリ6の書込アドレスは0番地へリセットされ、書
込クロックWCKによって順次映像信号DIはメモリ内
部に書き込まれる。図2(C)はメモリ6の書込及び読
出アドレス値の変化を模式的に示したもので、実線は書
込アドレスを、破線は読出アドレスの変化を示してい
る。すなわち実線の書込アドレスは、書込リセット信号
WFPの入力により0番地へリセットされ、順次映像信
号DIがメモリに書き込まれ、アドレス値が更新(増
加)して行く状態を示したものである。なお図中のアド
レスの上限値Nはメモリ6に書き込まれた1フィールド
の総サンプル数となり、本実施例ではN=441350(=910
サンプル×有効485ライン)となる。また図中の1W,2
W,…nWは、フィールドfnが書き込まれていること
を、同様に1R,2R,…nRはフィールドfnのデー
タが読み出されていることを示している。以上のように
メモリ6には、フィールド毎に等しいアドレスとなるよ
うに、順次入力される映像信号DIがメモリに書き込ま
れる。
【0042】次に、メモリの読み出しについて説明す
る。図2(d)は図1の端子5より入力されるフィール
ド基準信号RFPであり、変換出力信号DOのフィール
ド周期を有するフィールド基準のパルスであり、入力映
像信号DIのフィールドとは非同期で、フィールド周波
数も異なる信号である。このフィールド基準信号RFP
と図1の端子3より入力される書込リセット信号WFP
とは制御回路9に入力され両者の位相関係によって、図
2の(e)に示すように重複検出信号RDを出力する。
この重複検出信号RDは、書込リセット信号WFPとフ
ィールド基準信号RFPの時間間隔が所定の値以下とな
った場合に、図2の(e)に示すように重複検出信号R
Dは”H”となり、書込リセット信号WFPとフィール
ド基準信号RFPの時間間隔が所定の値以上であれば”
L”のとなる論理信号である。この重複検出信号RD
が”L”の場合には、メモリ6への読出リセットとして
制御回路9から出力される読出リセット信号RRSTは
図2の(f)に示すようにフィールド基準信号RFPが
そのまま出力される。また重複検出信号RDが”H”の
場合には、図2の(f)に示すようにフィールド基準信
号RFPを所定の時間t1遅延した信号が読出リセット
信号RRSTとして出力される。
【0043】以上示した読出リセット信号RRST及
び、図1の端子4から入力される読出クロックRCKに
より、メモリ6内部の読出アドレスカウンタは、図2
(C)の破線で示されるように、読出リセット信号RR
STの入力により0番地へリセットされ、順次読出クロ
ックRCKによりアドレス値が図に示すように更新し、
メモリ内の読出アドレスに書き込まれた信号が出力され
て行く。この際に読み出されるデータは、図中に示した
1の書き込み(1W)に続いてf1の読み出し(1
R),f2の書き込み(2W)に続いてf2の読み出し
(2R),更にf2の読み出し(2R)、f3の書き込み
(3W)に続いてf3の読み出し(3R),・・・・・
・・の1R,2R,2R,3R,4R,…の記載が示す
ように、順次入力されたf1,f2,f3,f4のフィール
ドに対し、f2フィールドのデータが重複して出力され
る。このように入出力のフィールド周波数が特定の同期
関係になく、全く独立した周波数であってもフィールド
単位での補間あるいは間引きを行い、信号を出力するこ
とができる。
【0044】このようにメモリ6へ書き込む入力映像信
号と、メモリ6から読み出される出力映像信号のサンプ
ルクロック(WCK,RCK)およびライン周波数、フ
ィールド周波数は、いずれも特定の周波数同期関係を有
している必要はなく、入力映像信号と全く別の映像信号
形態に変換することができる。したがって、出力映像信
号DOのサンプルクロックとなるRCKは、出力映像信
号の形態に応じて任意に周波数を選択することができ、
入力映像信号と独立した、安定な発振周波数を有する水
晶発振子などによる発振回路によって生成することがで
きる。これにより入力映像信号にスキューあるいはジッ
タなどの時間軸変動があっても、安定な時間軸の映像信
号に変換できるという効果がある。
【0045】一方、本発明ではメモリ6に対し、非同期
に書き込み、読み出しを行っているため、メモリの同一
アドレスへの読み書きの重複が生じる可能性がある。こ
の読み書きの重複は、メモリへの書き込み開始を示す書
込リセット処理と、メモリからの読み出し開始を示す読
出リセット処理とが時間的に接近した場合に発生する。
すなわち、書き込み開始直後に読み出しが開始された場
合、読出アドレスが書込アドレスに接近し同一アドレス
となる場合が考えられる。また、読み出し開始直後に書
き込みが開始された場合にも、書込アドレスが読出アド
レスに接近し同一アドレスとなる場合が考えられる。し
たがって、常に書込リセット処理及び読出リセット処理
の時間間隔が一定値以上であれば、同一アドレスへの読
み書きの重複は発生しない。そこで本発明では、書込リ
セット信号WFPとフィールド基準信号RFPの位相が
近接し、時間間隔が所定の値以下となった場合には、重
複検出信号RDによってメモリ読出リセットのタイミン
グをt1だけ遅延させることにより、常に書込リセット
処理及び読出リセット処理の時間間隔が一定値以上とな
り、メモリ内での同一アドレスへの読み書き重複を防ぐ
構成となっている。
【0046】また、重複検出信号RDによってメモリ読
出リセットのタイミングをt1遅延した場合には、メモ
リから読み出される信号も同時にt1だけ遅延すること
になる。そこで、書込リセット信号WFPとフィールド
基準信号RFPの位相が接近せず重複検出信号RDが”
L”の場合、すなわちメモリ読出リセットのタイミング
を遅延させない場合には、メモリ6から読み出されたデ
ータは遅延回路7で所定の時間t1だけ遅延した後、端
子10より出力信号DOとして出力する。また、書込リ
セット信号WFPとフィールド基準信号RFPが接近し
重複検出信号RDが”H”の場合、すなわちメモリ読出
リセットのタイミングをt1遅延した場合には、メモリ
から読み出される信号も同時にt1だけ遅延することに
なるため、メモリ6から読み出されたデータはそのまま
遅延せず出力する。以上のような処理により、図2
(g)に示すように重複検出信号RDの状態にかかわら
ずフィールド基準信号RFPから常に一定の遅延で、フ
ィールド先頭の映像信号を出力することができる。
【0047】次に、図1に示した制御回路9の具体的構
成の一例を図3に示す。図3において9aは書き込みリ
セット信号WFPから読出リセット禁止信号RRGをモ
ノマルチ回路やカウンタ回路により生成するパルス生成
回路、9bはフィールド基準信号RFPを所定の時間t
1だけ遅延する遅延回路、9cはパルス生成回路9aか
らの読出リセット禁止信号RRGをフィールド基準信号
RFPでラッチして重複検出信号RDを出力するDフリ
ップフロップ回路、9dはパルス生成回路9aからの読
出リセット禁止信号RRGを反転して出力する反転回
路、9eは反転回路9dで反転した読出リセット禁止信
号RRGとフィールド基準信号RFPの論理積演算をす
るAND回路、9fはDフリップフロップ回路9cから
の重複検出信号RDと遅延回路9bで遅延されたフィー
ルド基準信号RFPの論理積演算をするAND回路、9
gはAND回路9eの出力とAND回路9fの出力との
論理和演算を行い読み出しリセット信号RRSTを出力
するOR回路である。
【0048】パルス生成回路9aでは、書き込みリセッ
ト信号WFPに基づいて、読出リセット処理が行われた
場合にメモリ6で同一アドレスへの読み書きの重複が発
生する可能性のある期間を示す読出リセット禁止信号R
RGを生成する。この読出リセット禁止信号RRGをD
フリップフロップ回路9cによってフィールド基準信号
RFPでラッチすることにより、書込リセット信号WF
Pとフィールド基準信号RFPの時間間隔が所定の値で
あるか否かを判定し、重複検出信号RDを出力すること
ができる。さらに、この重複検出信号RDおよび読出リ
セット禁止信号RRGによって、読み出しリセット信号
RRSTをとしてフィールド基準信号RFPを遅延して
出力するか否かの制御を行う構成となっている。
【0049】以下にこの、図3に示した制御回路9の具
体的構成例の動作について図4の波形図を用いて説明す
る。パルス生成回路9aでは図4(a)に示すような書
き込みリセット信号WFPの入力に対し、図4(b)の
ような書き込みリセット信号WFPを含んで時刻t2
行して立上り、WFPから時刻t3遅れて立下がるよう
な読出リセット禁止信号RRGを生成する。
【0050】次に図4(c)のようなフィールド基準信
号RFPが入力された際の動作について説明する。フィ
ールド基準信号RFPが入力された際に、読出リセット
禁止信号RRGが”L”である場合すなわち、書き込み
リセット信号WFPに対するフィールド基準信号RFP
との時間間隔がt2ないしt3以上離れている場合には、
Dフリップフロップ回路9cの出力である重複検出信号
RDは”L”となり、入力されたフィールド基準信号R
FPはAND回路9eおよびOR回路9gを介して読み
出しリセット信号RRSTとして出力される。この際に
は遅延回路9bで遅延されたフィールド基準信号RFP
はAND回路9fの1入力である重複検出信号RDが”
L”のためゲートされる。逆にフィールド基準信号RF
Pが入力された際に、読出リセット禁止信号RRGが”
H”である場合すなわち、書き込みリセット信号WFP
に対するフィールド基準信号RFPとの時間間隔がt2
ないしt3以内に接近している場合には、Dフリップフ
ロップ回路9cの出力である重複検出信号RDは”H”
となる。入力されたフィールド基準信号RFPは、AN
D回路9eの1入力が反転回路9dによって”L”とな
り出力されず、遅延回路9bで遅延されたフィールド基
準信号RFPがAND回路9fおよびOR回路9gを介
して読み出しリセット信号RRSTとして出力される。
【0051】以上のような動作により、図4(d)の重
複検出信号RDおよび(e)のリセット信号RRSTに
示すように、書き込みリセット信号WFPに対するフィ
ールド基準信号RFPとの時間間隔が所定の範囲まで近
接した場合には、重複検出信号RDが出力され、リセッ
ト信号RRSTのタイミングが遅延されて出力される。
【0052】図3に示す構成による制御回路を用いて、
図1に示す信号変換処理回路を実現することにより、メ
モリ内の同一アドレスへの映像信号の書き込みと、読み
出しとの重複を検出し、書き込みあるいは読み出しの開
始位置を所定期間(t1)遅らせることにより、メモリ
内の同一アドレスに読み出し書き込みの競合を防ぐこと
ができる。これにより、特定のフィールド読み出し途中
に、メモリへのデータ書込によってデータ変更されるこ
となく、メモリに書き込まれた映像信号をフィールド単
位で、過不足なく完全に読みだすことができる。
【0053】また、メモリ内の同一アドレスへの映像信
号の書き込みと、読み出しとの重複が検出されないばあ
いには、遅延回路を用いてメモリから読み出されたデー
タを所定の時間(t1)遅延させて出力し、上記メモリ
の読み書き重複が検出された場合にはメモリからの読み
出しの開始位置を(t1)遅延させると同時に、メモリ
からの出力データを上記遅延回路を介さずに出力するよ
うに作用するため、出力信号に時間軸の変動を生じるこ
となく安定な出力映像信号を得ることができる。
【0054】図1の実施例は、メモリ内の同一アドレス
への読み書きの重複を防ぐため、メモリ読出リセットの
タイミングを遅延させるように構成したものであった
が、これをメモリ書込リセットのタイミングを遅延させ
るように構成してもよい。以下に、この実施例について
図5のブロック図を用いて説明する。
【0055】図5は本発明を入力映像信号を異なる形態
の映像信号に変換する信号変換処理装置に適用した場合
のメモリ周辺の主要部の構成を示すブロック図である。
図5において、1は入力映像信号を書き込みクロックW
CKでディジタル化した映像信号DIの入力端子、2は
入力映像信号に含まれる水平同期信号などの時間軸基準
となる信号をもとに生成した書込クロックWCKの入力
端子、3は入力映像信号の垂直同期信号等をもとに生成
したフィールド周期の書込リセット信号WFPの入力端
子、4は変換しようとするフィールド周波数に応じた固
定周波数の発振回路より与えられる読出クロックRCK
の入力端子、5は読出クロックRCKより生成される変
換しようとするフィールド周期のフィールド基準信号R
FPの入力端子、6は入力映像信号の少なくとも1フィ
ールドの記憶容量を有し読み書きが非同期に可能なメモ
リ、7は端子1からの入力信号を書込クロックWCKに
よって所定の遅延時間t1だけ遅延させる遅延回路、8
は端子1からの入力信号と遅延回路7からの出力を切り
換えてメモリに入力する切換回路、12は書込リセット
信号WFPとフィールド基準信号RFPとからメモリで
の読み書きの重複を検出し重複検出信号RD及びメモリ
書込リセット信号WRSTを出力する制御回路、10は
メモリ6から読み出される目的の形態に変換された映像
出力信号DOの出力端子、11-2は、本発明による映
像信号の信号変換処理装置である。
【0056】図5に示すメモリ6は図1の実施例と同様
なFIFOメモリであり、メモリ書込データとして切換
回路8の出力信号が入力され,メモリ書込リセットとし
て制御回路12からのメモリ書込リセット信号WRST
が入力されている。また端子2から入力された書込クロ
ックWCKは遅延回路7と、メモリ書込クロックとして
メモリ6に入力されている。さらに、メモリ6からのメ
モリ読み出しデータは出力信号DOとして端子10より
出力され、メモリ読み出しクロックとして端子4からの
読み出しクロックRCKが入力されている。また端子5
からのフィールド基準信号RFPは制御回路12と、メ
モリ読み出しリセットとしてメモリ6に入力されてい
る。
【0057】制御回路12では、変換出力信号DOのフ
ィールド周期を有するフィールド基準信号RFPと、端
子3から入力される入力映像信号DIのフィールド周期
を有する書込リセット信号WFPとが入力されており、
両者の位相関係によって重複検出信号RDを出力する。
この重複検出信号RDは、図1の実施例と同様に書込リ
セット信号WFPとフィールド基準信号RFPが接近し
両者の時間間隔が所定の値以下となった場合に、”H”
となり、書込リセット信号WFPとフィールド基準信号
RFPの時間間隔が所定の値以上であれば”L”のとな
る論理信号である。制御回路12では、メモリ6のメモ
リ書込リセット信号WRSTを書込リセットWFPより
生成している。このメモリ書込リセット信号WRST
は、書込リセット信号WFPとフィールド基準信号RF
Pの位相が接近せず重複検出信号RDが”L”の場合に
は書込リセットWFPがそのまま出力されており、メモ
リ書込リセットとしてメモリ6の書込アドレスを、変換
出力信号DOのフィールド周期で0番地へリセットす
る。一方書込リセット信号WFPとフィールド基準信号
RFPが近接し、重複検出信号RDが”H”の場合には
書込リセット信号WFPを所定の時間t1だけ遅延した
信号をメモリ書込リセット信号WRSTとして出力す
る。
【0058】切換回路8は端子1から入力された映像信
号DIと遅延回路7によって所定の時間t1だけ入力映
像信号DIを遅延した信号とが入力されており、制御回
路12からの重複検出信号RDが”L”の場合には切換
回路8は図1のd側に切り換わり端子1からの入力映像
信号DIを選択し、重複検出信号RDが”H”のときに
は切換回路8は図1のc側に切り換わり遅延回路7から
の信号を選択しメモリ6にメモリ書込データとして入力
するすなわち、書込リセット信号WFPとフィールド基
準信号RFPの位相が接近せず重複検出信号RDが”
L”の場合には、メモリ6は書込リセット信号WFPに
よって書込リセット処理し、端子1から入力された映像
信号DIは切換回路8を介してメモリ6に入力されメモ
リに書き込まれる。また、書込リセット信号WFPとフ
ィールド基準信号RFPが接近し重複検出信号RDが”
H”の場合には、メモリ6は書込リセット信号WFPを
所定の時間t1だけ遅延した信号により書込リセット処
理し、メモリ6のメモリ書込データとして遅延回路7に
より所定の時間t1だけ遅延した入力信号が入力され
る。
【0059】以上のように書込リセット信号WFPとフ
ィールド基準信号RFPの位相が近接し、時間間隔が所
定の値以下となった場合には、重複検出信号RDによっ
てメモリ書込リセットのタイミングをt1だけ遅延させ
ることにより、常に書込リセット処理及び読出リセット
処理の時間間隔が一定値以上となり、これによりメモリ
内での同一アドレスへの読み書き重複を防ぐ構成となっ
ている。
【0060】また、重複検出信号RDによってメモリ書
込リセットのタイミングをt1遅延した場合には、メモ
リの0番地から書込が始まる時間も同時にt1だけ遅延
することになる。そこで、書込リセット信号WFPとフ
ィールド基準信号RFPが接近し重複検出信号RDが”
H”の場合、すなわちメモリ書込リセットのタイミング
をt1遅延した場合には、入力映像信号を遅延回路7で
リセットタイミングの遅延と等しい遅延時間(t1)遅
延させることにより、重複検出信号RDによる書込リセ
ットの遅延にかかわらず常にフィールド先頭のデータを
0番地に書き込むことができる。
【0061】以上のような動作により、図1で示した実
施例と同様に、入力映像信号をフィールド単位で任意の
映像信号形態に変換することができ、図1の実施例と同
様な効果が得られる。なお、図5で示した実施例ではリ
セットタイミング変更に伴うデータ遅延時間の調整をメ
モリ6へ書き込む前に遅延回路7で行っている。したが
ってメモリから読み出されたデータは遅延なく出力さ
れ、フィールド基準信号RFPに即応した信号を出力で
きる効果がある。
【0062】図5に示した制御回路12は、図1の制御
回路9の構成例として示した図3と同様な構成によって
実現できる。具体的には図3と同じ構成で、図3の書込
リセット信号WFPとフィールド基準信号RFPを入れ
代えて信号を入力し、図3の読出リセット信号RRST
をメモリ書込リセット信号WRSTとしてメモリ6に入
力するようにすればよい。
【0063】また、図1及び図5に示した本発明の実施
例では、メモリ6の書き込みあるいは読み出しの開始位
置遅延によって生ずる時間軸の変動を遅延回路7を用い
て補正する構成となっている。このため、遅延回路によ
って遅延処理した信号と、遅延処理しない信号とを切り
換えた場合に信号の有効部分が欠落しないためには、こ
の遅延時間t1をメモリが書き込みあるいは読み出しを
休止する垂直ブランキング期間より短く設定すればよ
い。すなわち、図1の実施例ではメモリの読み出しが休
止する、変換出力信号DOの垂直ブランキングより短い
時間にt1を設定し、図5の実施例ではメモリの書き込
みが休止する、入力信号DIの垂直ブランキングより短
い時間にt1を設定すればよい。
【0064】さらに本発明において図3の構成例で示し
たように、重複検出信号RDの検出条件として、書き込
みリセット信号WFPを含んだ前の期間t2からWFP
より後t3の期間内にフィールド基準信号RFPが入力
された際に重複検出を行う構成とした場合に、メモリの
同一アドレスに読み書きが重複しないようにするために
は以下のようにしてt2,t3を設定すればよい。
【0065】入力映像信号の1フィールド内の有効ライ
ンをメモリに書き込むのに要する時間をTw,信号形態
の変換した出力映像信号として有効ラインをメモリから
読みだすのに要する時間をTrとした場合に、メモリ内
部に必要な遅延処理領域Pwr,Prwを次のように定
義する。
【0066】
【数1】 Tw>Trのとき Pwr=Tw−Tr,Prw=0 …(数1)
【0067】
【数2】 Tw<Trのとき Pwr=0 ,Prw=Tr−Tw …(数2) Pwrは本発明による信号処理の過程で、映像信号の書
き込み開始から読出が開始されるまでに最低限必要な遅
延時間である。すなわちTw>Trの際には、読出速度
の方が書込より速いため、フィールドの先頭で0番地に
書き込まれたデータは、少なくともTw−Tr時間経過
した後で0番地からの読出が開始されなければ、すべて
のフィールドデータが書き込まれないうちに読出が開始
され、同一アドレスに読み書きの重複が発生する。同様
にTw<Trの際には、書込速度の方が読出より速いた
め、0番地のデータが読み出された後少なくともTr−
Tw時間経過した後で、0番地から次のデータが書込を
開始されなければ、すべてのデータが読み出されないう
ちに新たなデータが書き込まれ、同一アドレスに読み書
きの重複が発生する。以上のように、書込リセット処理
と、読み出しリセット処理は少なくとも、このPwrあ
るいはPrw以上の距離を保って動作しなければならな
い。したがってPwr,Prwから、t2,t3を次式を
満たすように設定すればよい。
【0068】
【数3】 t3>Pwr+m …(数3)
【0069】
【数4】 t1−t2>Pwr+m …(数4)
【0070】
【数5】 t2>Prw+m …(数5) ここでmはメモリ内の同一アドレスにデータが書き込ま
れてから読み出されるまで、あるいは読み出されてから
次のデータが書き込まれるまでのメモリアクセス時間余
裕である。また、先に述べたようにt1は映像信号のブ
ランキングにより短くなければない。例えば図1の実施
例で示したような、フィールド周波数59.94Hzの入力映
像信号をフィールド周波数のみ60Hzに変換する場合に
は、TwとTrはほとんど等しくなるため、Pwr+
m,Prw+mが等しく確保されればよい。従って数
3,数4,数5から、垂直ブランキング期間より短い時
間に、遅延回路の遅延時間t1を決定し、t2=t3=t1
/2のように設定すればよい。また、入力映像信号より
もフィールド周波数の高い映像信号に変換する場合に
は、Tw>Trとなるため、t2を十分小さく設定しt3
≧t1−t2となるように設定すればよい。また入力映像
信号よりもフィールド周波数の低い映像信号に変換する
場合には、Tw<Trとなるためt2をt1よりわずかに
短くし、t3≧t1−t2となるように設定すればよい。
【0071】いずれの場合にも映像信号の垂直ブランキ
ング期間が長いほど、遅延回路の遅延時間t1を長くす
ることができ、数4で制限されるメモリアクセス余裕を
十分取ることができる。従って、入力映像信号の垂直ブ
ランキング期間よりも変換した出力信号の垂直ブランキ
ング期間が長い場合には図1に示した構成により、メモ
リ読出後にリセットタイミング遅延に伴うデータ遅延処
理を行い、逆に入力映像信号の垂直ブランキング期間の
ほうが長い場合には図5に示した構成とすればよい。こ
のように構成することで、メモリアクセス余裕をより多
く取ることができ、誤動作の少ない安定した信号処理回
路を実現することができる。
【0072】以上示してきた図1及び図5の実施例で
は、入力映像信号を少なくとも1フィールド記憶可能な
容量をもつ比較的大容量のメモリ6と、遅延回路7を実
現するための垂直ブランキング期間より短い数ラインに
相当するラインメモリによって、入力信号の映像信号形
態を他の形に変換する信号変換処理装置が実現できるこ
とを示した。このように図1及び図5の実施例では一組
のフィールドメモリと数ラインのラインメモリというよ
うな必要最小限のメモリ容量により小規模の回路で信号
処理回路が実現できるという経済的効果がある。
【0073】しかしながら、図1あるいは図5に示す実
施例の構成では、最低限信号処理に必要な遅延時間Pw
r,Prwあるいはメモリアクセス時間余裕mが数4お
よび数5に示されるように、垂直ブランキング期間より
短い時間に設定される遅延回路7の遅延時間t1によっ
て制限されるという問題がある。そこで次に、最低限信
号処理に必要な遅延時間Pwr,Prwあるいはメモリ
アクセス時間余裕mが、映像信号の垂直ブランキング期
間などによる制限なく十分に保持できる信号変換処理装
置のさらに他の実施例について、図6のブロック図を用
いて説明する。
【0074】図6は本発明を入力映像信号を異なる形態
の映像信号に変換する信号変換処理装置に適用した場合
のメモリ周辺の主要部の構成を示すブロック図である。
図6において、1は入力映像信号を書き込みクロックW
CKでディジタル化した映像信号DIの入力端子、2は
入力映像信号に含まれる水平同期信号などの時間軸基準
となる信号をもとに生成した書込クロックWCKの入力
端子、3は入力映像信号の垂直同期信号等をもとに生成
したフィールド周期の書込リセット信号WFPの入力端
子、4は変換しようとするフィールド周波数に応じた固
定周波数の発振回路より与えられる読出クロックRCK
の入力端子、5は読出クロックRCKより生成される変
換しようとするフィールド周期のフィールド基準信号R
FPの入力端子、6-1および6-2は入力映像信号の少
なくとも1フィールドの記憶容量を有し読み書きが非同
期に可能なメモリ、13は書込リセット信号WFPから
メモリ6-1および6-2の書込有効信号WEOおよびW
EEを生成するDフリップフロップ回路、14はメモリ
の書込有効信号WEEから読出リセット有効信号REG
を生成するパルス生成回路、15は読出リセット有効信
号REGとフィールド基準信号RFPとからメモリ6-
1および6-2の読出有効信号REOおよびREEを生
成するDフリップフロップ回路,10はメモリ6-1あ
るいはメモリ6-2から読み出される目的の形態に変換
された映像出力信号DOの出力端子、11-3は、本発
明による映像信号の信号変換処理装置である。
【0075】なお図6のメモリ6-1および6-2は、図
1に示すメモリ6と同様な書き込み・読み出し非同期動
作のファ−スト・イン、ファ−スト・アウト(FIF
O)タイプのフィールドメモリであり、メモリ書込有効
信号、メモリ書込クロック、メモリ書込リセット、メモ
リ読出有効信号、メモリ読出クロック、メモリ読出リセ
ットによって制御される。メモリへの書き込みは、メモ
リ書込有効信号が”H”のときメモリ書込クロックによ
ってメモリ書込データがメモリ内に書き込まれる。また
メモリからの読み出しは、メモリ読出有効信号が”H”
のときメモリ読出クロックによってメモリ内からメモリ
読出データが出力され、メモリ読出有効信号が”L”の
場合にはメモリ読出データの出力端子はハイインピーダ
ンスとなり外部回路と切り離された状態となる。またメ
モリ内部の書込および読出アドレスは、メモリ書込リセ
ットによって書込アドレスは0番地へリセットされ、メ
モリ書込クロックによってメモリ書込データがメモリ内
に書き込まれると同時に順次書込アドレスが1番地づつ
更新する。読み出しも同様に、メモリ読出リセットによ
って読出アドレスは0番地へリセットされ、メモリ読出
クロックによってメモリ読出データが出力されると同時
に順次読出アドレスが1番地づつ更新するものである。
【0076】図6に示すメモリ6-1とメモリ6-2に
は、メモリ書込データとして端子1からの映像信号DI
が入力され、メモリ書込クロックとして端子2からの書
込クロックWCKが入力されている。また端子3から入
力された書込リセット信号WFPはDフリップフロップ
回路13のクロック入力と、メモリ書込リセットとして
メモリ6-1および6-2に入力される。
【0077】Dフリップフロップ回路13のD入力端子
にはDフリップフロップ回路13の反転出力が接続され
ており、クロック入力に接続された書込リセット信号W
FPが入力される度にDフリップフロップ回路13の出
力を反転させる。このDフリップフロップ回路13の出
力はメモリ6-1の書込有効信号WEOとしてメモリ6-
1へ入力され、Dフリップフロップ回路13の反転出力
はメモリ6-2の書込有効信号WEEとしてメモリ6-2
へ入力される。
【0078】さらに、メモリ6-1とメモリ6-2にはメ
モリ読出クロックとして端子4から入力された読出クロ
ックRCKが入力されている。メモリ6-1とメモリ6-
2からのメモリ読出データは出力信号DOとして出力端
子10より出力される。また、端子5からのフィールド
基準信号RFPは、Dフリップフロップ回路15のクロ
ック入力され、さらにメモリ6-1とメモリ6-2のメモ
リ読出リセットとして入力される。
【0079】Dフリップフロップ回路15のD入力端子
にはパルス生成回路14からの読出リセット有効信号R
EGが接続されており、クロック入力に接続されたフィ
ールド基準信号RFPによってラッチされる。このDフ
リップフロップ回路15の出力はメモリ6-2の読出有
効信号REEとしてメモリ6-2へ入力され、Dフリッ
プフロップ回路15の反転出力はメモリ6-1の読出有
効信号REOとしてメモリ6-1へ入力される。
【0080】以下に図6に示した実施例の動作につい
て、図7に示す動作波形図を用いて説明する。図7
(a)は図6の端子1より入力される映像信号DIであ
り、図中のf1,f2,…fnは順次入力されるフィール
ドを示している。図7(b)は図1の端子3より入力さ
れる書込リセット信号WFPであり、入力映像信号DI
のフィールド毎に有効ライン先頭位置を示すパルスであ
る。この書込リセット信号WFPは、メモリ6-1およ
び6-2にメモリ書込リセットとして入力されているた
め、この書込リセット信号WFPによりメモリ6-1、
6-2の書込アドレスは0番地へリセットされる。また
この書込リセット信号WFPが入力される度にDフリッ
プフロップ回路13はその出力が反転するように構成さ
れているため、このDフリップフロップ回路13の出力
であるメモリ6-1の書込有効信号WEOは書込リセッ
ト信号WFPが入力される度に”H”,”L”を繰り返
す。さらに、メモリ6-2の書込有効信号WEEはこの
Dフリップフロップ回路13の反転出力であるため、W
EOが”H”の場合にはWEEは”L”に、WEOが”
L”の場合にはWEEは”H”のように、メモリ6-1
の書込有効信号WEOとメモリ6-2の書込有効信号W
EEは常に反転した信号がDフリップフロップ回路13
より与えられている。これによりメモリ6-1とメモリ
6-2は書込リセット信号WFPが入力される度に交互
に書込有効となり、端子1より入力される映像信号DI
はフィールド毎に交互にメモリ6-1あるいはメモリ6-
2に、書込クロックWCKによって順次書き込まれる。
【0081】図7(C)はDフリップフロップ回路13
より出力されるメモリ6-2の書込有効信号WEEの一
例を示したものであり、f2,f4フィールドの期間、こ
のメモリ6-2の書込有効信号WEEは”H”となるた
め、このf2,f4フィールドはメモリ6-2に書き込ま
れ、他のf1,f3のフィールドはメモリ6-1に書き込
まれる。
【0082】図7の(d)はメモリ6-1の書込及び読
出アドレス値の変化を、また図7(e)はメモリ6-2
の書込及び読出アドレス値の変化をそれぞれ模式的に示
したものであり、図2(c)で示した場合と同様に実線
は書込アドレスを、破線は読出アドレスの変化を示して
いる。すなわち、メモリ6-1の書込アドレスは、書込
リセット信号WFPの入力により0番地へリセットさ
れ、フィールドf1の映像信号がメモリに順次書き込ま
れ、1フィールドの総サンプル数Nに達するまでアドレ
ス値が更新(増加)する。次のフィールドf2はメモリ
6-2に書き込まれ、同様に書込リセット信号WFPの
入力により0番地から1フィールドの総サンプル数のN
番地までデータが書き込まれる。以降交互にメモリ6-
1とメモリ6-2にフィールド毎に入力信号が書き込ま
れて行く。
【0083】図6のパルス生成回路14は、メモリ6-
2の書込有効信号WEEを所定の時間遅延させた図7
(f)に示すような読出リセット有効信号REGを生成
する。この読出リセット有効信号REGはDフリップフ
ロップ回路15に入力され、端子5より入力される、映
像信号の読み出し開始を示すフィールド基準信号RFP
によりラッチされ、このDフリップフロップ回路15の
出力はメモリ6-2の読出有効信号としてメモリ6-2に
入力される。
【0084】すなわち、メモリ6-2の書込有効信号W
EEは、メモリ6-2が書込中であることを示す信号で
あり、このメモリ6-2からはメモリへの書き込み開始
より所定の時間の後でなけばメモリ内のデータを読みだ
すことはできない。したがって、メモリ6-2の書込有
効信号WEEを所定の時間遅延させた読出リセット有効
信号REGを生成し,この読出リセット有効期間に図7
(g)のようなメモリからのデータ読出開始を表すフィ
ールド基準信号RFPが入力された場合には、図7
(h)のようにメモリ6-2の読出有効信号REEを”
H”とし、メモリ6-2からデータを読み出す。逆に、
上記読出リセット有効期間以外にフィールド基準信号R
FPが入力された場合には、他方のメモリ6-1の読出
有効信号REOが”H”となり、メモリ6-1からデー
タを読み出すことにより入力映像信号の書き込みと重複
しないメモリを選択することができる。
【0085】このような動作により、入出力のフィール
ド周波数が特定の同期関係になく、全く独立した周波数
であっても、入力映像信号の書き込みと重複しないメモ
リ6-1あるいはメモリ6-2のいずれか一方のメモリに
対し読出有効信号を出力し信号を読み出すことにより、
フィールド単位での補間あるいは間引きが行われ、図7
(i)に示すような映像信号を出力することができる。
【0086】以上のような構成により、図1あるいは図
5の実施と同様に、メモリへ書き込む入力映像信号と、
メモリから読み出される出力映像信号のサンプルクロッ
ク(WCK,RCK)およびライン周波数、フィールド
周波数は、いずれも特定の周波数同期関係を有している
必要はなく入力映像信号と全く別の映像信号形態に変換
することができ、またRCKは、出力映像信号の形態に
応じて任意に周波数を選択することができ、安定な発振
回路によって生成することができる、などの同等の効果
が得られ、入力映像信号にスキューあるいはジッタなど
の時間軸変動があっても、安定な時間軸の映像信号に変
換できるという効果がある。
【0087】またこの際の読出リセット有効信号REG
を、図7(f)に示すような読出リセット有効期間が書
込リセット信号WFPの前t2’、後t3’の期間となる
ような信号として設定した場合、メモリ6-2での最低
限信号処理に必要な遅延時間Pwr,Prwあるいはメ
モリアクセス時間余裕mは次のようになる。
【0088】
【数6】 t2’>Prw+m …(数6)
【0089】
【数7】 t3’>Pwr+m …(数7) なお、これはメモリ6-2に対する条件であり、メモリ
6-1に対しても等しい条件とするためには、t2’+t
3’の長さが書込リセット信号WFPの周期と等しくな
るようにし、読出リセット有効信号REGのデューティ
ー比が50%(”H”の期間と”L”の期間が等しい長
さ)となるように設定すればよい。また、Prw+mと
Pwr+mとが等しく確保できるようにするためには、
2’=t3’となるように、メモリ6-2の書込有効信
号WEEを1フィールドの半分の時間遅延した信号を読
出リセット有効信号REGとして用いればよい。
【0090】以上のように図6に示す実施例の構成で
は、映像信号の垂直ブランキング期間の長さに制限され
ることなくメモリ内での処理遅延時間やメモリアクセス
時間余裕を十分にとることができ、誤動作の少ない安定
した信号処理回路を実現することができる。さらにこ
の、広い範囲のフィールドレート変換あるいは処理遅延
を含む信号処理が可能となることにより、複数種類の異
なる映像信号が入力でき、この信号を一つの信号処理回
路で特定の形態に変換する、あるいは入力された映像信
号を一つの信号処理回路で複数の異なる映像信号に出力
形態を選択して変換できる信号処理回路ができるなど、
回路の兼用による経済的効果がある。
【0091】なお、図6の実施例では入力映像信号の有
効ラインのみをメモリ6-1あるいはメモリ6-2に書き
込むものであったが、本実施例では図1あるいは図5の
実施例と異なり、2系統のメモリに交互にデータを書き
込むことにより、フィールド毎にメモリ書込の休止期間
が存在するため、ブランキング期間を含むすべての入力
ラインをメモリ6-1あるいはメモリ6-2に書き込むも
のとしてもよい。このような構成にすることにより入力
映像信号の有効ラインを検出する回路が不要となり、回
路規模縮小による経済的効果がある。
【0092】以上示した本発明の実施例はすべてメモリ
周辺の主要部の構成について示したものであったが、以
下に入力映像信号を異なる形態の映像信号に変換する信
号変換処理装置に適用した場合のメモリ周辺の主要部を
含んだ全体の構成について図8に示すブロック図を用い
て説明する。
【0093】図8において、16は映像信号VIの入力
端子、17は入力信号VIから水平同期信号HPとフィ
ールド同期信号FPとを分離する同期分離回路、18は
分離された水平同期信号HPとフィールド同期信号FP
とから書込クロックWCK,書込リセット信号WFP,
および信号処理に必要な制御信号群を生成する書込制御
回路、18aは書込制御回路18内部に設けられた同期
信号HPに位相同期した書込クロックWCKを生成する
クロック生成回路、19は端子1からの入力映像信号V
Iを書込クロックWCKでサンプリングしディジタルデ
ータに変換するA/D変換回路、20はA/D変換され
たディジタルデータを書込制御回路18からの制御信号
群と書込クロックWCKにより処理する信号処理回路、
11は図1及び図5あるいは図6に示した本発明による
信号処理装置、6は図1及び図5あるいは図6に示した
本発明による信号処理回路の内部に設けられたフィール
ドメモリ、21は、変換しようとする映像信号に応じた
フィールド基準信号RFP及び読出クロックRCK,同
期ブランキング付加処理に必要な制御信号群を生成する
読出制御回路、22は本発明による信号処理装置11か
らの出力DOに同期信号やブランキング期間のデータを
読出制御回路21からの制御信号群と読出クロックRC
Kにより付加する同期ブランキング付加回路、23は同
期信号やブランキング期間のデータが付加されたディジ
タルデータをアナログ信号に変換しVOとして出力する
D/A変換回路、24は出力信号VOの出力端子であ
る。
【0094】本実施例は入力映像信号を、1ライン当た
りのサンプル数、1フィールド当たりのライン数、ある
いはフィールド周波数の少なくとも一つが異なった形態
の映像信号に変換する信号変換処理装置に、本発明を適
用したものであり、ここでは1ライン当たり910(有効7
68)サンプル、1フィールド525(有効485)ライン、フ
ィールド周波数59.94Hz、ノンインターレースの入力信
号を、1ライン当たりのサンプル数、1フィールド当た
りのライン数は同じで、フィールド周波数のみ60Hzの映
像信号に変換する場合を一例として動作について説明す
る。なおこの際の書込クロックWCKの周波数fwは28.
636MHz(=910×525×59.94)である。また読出クロックR
CKの周波数frは、フィールド周波数59.94Hzの入力映
像信号をフィールド周波数のみ60Hzに変換するためWC
Kの1.001倍(=59.94/60)の周波数すなわち28.636MHz×
1.001=28.665MHz(=910×525×60)となる。
【0095】端子16より入力された映像信号VIはA
/D変換回路19及び同期分離回路17に入力される。
同期分離回路17では映像信号に含まれる時間軸の基準
となる水平同期信号HPとフィールド同期信号FPとを
分離し、この水平同期信号HPとフィールド同期信号F
Pとを書込制御回路18に入力する。
【0096】この書込制御回路18では、内部に設けら
れたクロック生成回路18aで水平同期信号HPをもと
にHPに位相同期した周波数fwの書込クロックWCK
を生成し、この書込クロックWCKと、水平同期信号H
P及びフィールド同期信号FPをもとに、入力映像信号
のフィールド周期を有する書込リセット信号WFPおよ
び信号処理回路20で必要な制御信号群を生成する。入
力映像信号VIを先に示したように、1ラインあたり9
10サンプルでサンプリングする場合には、WCKを9
10分周した周波数(fw/910)が、HPの周波数と等し
くなるように電圧制御発振器を制御しWCKを生成する
ようなPLLによるクロック生成回路を構成すればよ
い。
【0097】この書込制御回路18内部のクロック生成
回路18aで生成された書込クロックWCKはA/D変
換回路、信号処理回路20および本発明による信号処理
装置11に入力される。A/D変換回路19では書込ク
ロックWCKによって端子1より入力された映像信号V
Iをサンプリングし、ディジタル信号に変換し信号処理
回路20に入力する。
【0098】制御回路18で生成される制御信号群によ
り、信号処理回路20ではA/D変換回路19より入力
映像信号の有効ラインのディジタルデータをディジタル
入力データとして本発明による信号処理装置11に入力
する。
【0099】本発明による信号処理装置11では、図1
及び図5あるいは図6の実施例で示したように、入力さ
れた信号DIを書込クロックWCKと書込リセット信号
WFPによりフィールド毎に等しいアドレスとなるよう
に内部のフィールドメモリ6に書き込む。
【0100】一方、読出制御回路21内部には変換しよ
うとする映像信号に応じた発振周波数fr(=28.665MH
z)を有する、水晶発振子などによる周波数の安定した
発振回路21aにより読出クロックRCKが生成され、
この読出クロックRCKをもとにフィールド基準信号R
FP及び,同期ブランキング付加処理に必要な制御信号
群を生成する。
【0101】これら読出制御回路21により生成され
た、読出クロックRCK及びフィールド基準信号RFP
は本発明による信号処理装置11に入力され、本発明に
よる信号処理装置11では、図1及び図5あるいは図6
の実施例で示したように、フィールドメモリ6より読出
クロックRCKで読み出し、フィールド周波数がフィー
ルド基準信号RFPによって定まる出力信号DOとして
同期ブランキング付加回路22に入力される。
【0102】同期ブランキング付加回路22では、読出
制御回路21で生成された、制御信号群により、出力信
号DOに同期信号やブランキング期間のデータを付加し
て一連の映像信号データにした後、D/A変換回路23
によりアナログ信号に変換され端子24より出力映像信
号VOとして出力される。
【0103】以上のような構成により、入力映像信号を
異なる形態の映像信号に変換する信号変換処理装置を実
現することができる。この際に、読出クロックRCK
は、入力映像信号とはまったく非同期であるため入力映
像信号の形態にかかわらず、変換しようとする映像信号
形態を実現するためのライン周波数、フィールド周波数
に応じた任意のクロック周波数により映像信号をメモリ
6より読み出し、所望の映像信号に変換することができ
る。
【0104】また、メモリを介して書き込みと読み出し
は完全に非同期であるため、読み出しのフィールド周波
数が書き込みのフィールド周波数より高い時には、1フ
ィールドの書き込みが終了しない前に、読み出しが開始
される場合がある。この際にはメモリ内に1フィールド
前の信号が保持されているため、1フィールド前の信号
によって補間される。また読み出しのフィールド周波数
が書き込みのフィールド周波数より低い時には、1フィ
ールドの読み出しが終了しない前に、次のフィールドの
データが書き込まれる場合がある。この際にはメモリ内
のデータは新しく書きかえられるため、このデータを読
み出すことにより、1フィールドの信号が間引いて出力
される。このように、メモリに書き込まれたデータが読
み出されたか否かにかかわらず、非同期に書き込み読み
出し動作を行うことにより、不足したフィールドは前値
保持補間され、余ったフィールドは間引かれるといった
ように、順次書き込まれたフィールドから最も時間的に
近いフィールドが読み出され出力される。このような動
作により、フィールドの欠落、重複を最小限に抑え動画
像などで生ずる画質劣化を少なくすることができる。
【0105】さらに、これまでの実施例で示したように
メモリ内の同一アドレスへの映像信号の書き込みと、読
み出しとの重複を検出し、書き込みあるいは読み出しの
開始位置を所定期間(t1)遅らせる、あるいは2系統
のメモリのうち読み書きの重複しないメモリよりデータ
を出力することにより、メモリ内の同一アドレスに読み
出し書き込みの競合が発生することを防止でき、また特
定のフィールド読み出し途中に、メモリへのデータ書込
によってデータ変更されることなく、メモリに書き込ま
れた映像信号をフィールド単位で、過不足なく完全に読
みだすことができる。
【0106】また以上示した本発明の映像信号の変換処
理装置では、変換された映像信号を生成する時間軸の基
準となる読出クロックRCKを、入力映像信号に含まれ
る時間軸変動の影響を受けずに極めて安定に生成される
ため、時間軸の安定した映像信号へ変換処理できるとい
う効果がある。
【0107】なお、本発明による信号変換処理装置にお
いて、入力映像信号VIにジッタやスキューなどの時間
軸変動が存在する場合には、クロック生成回路18a内
部に設けられた、書込クロックWCK生成のための発振
器として周波数可変範囲の広い電圧制御発振器を用い、
入力映像信号VIの時間軸変動にライン毎に高速に追従
し、残留位相偏差が少なくなるようなループゲインの高
いPLL回路によって構成すればよい。このような構成
とすることで入力映像信号の時間軸のゆらぎに対応した
書込クロックWCKによってフィールドメモリ6に書き
込むことができ、この後安定な読出クロックRCKによ
りメモリ6より映像データを読み出すことにより、入力
映像信号の形態を他の異なる信号形態へ変換すると同時
に、入力映像信号の時間軸変動を補正する効果がある。
【0108】本実施例では、フィールド内の入力映像信
号の有効ラインをすべて本発明による信号処理装置11
内部のフィールドメモリ6に書き込むものであった。こ
れは映像信号の有効ラインに相当する期間だけ書込クロ
ックWCKを用いて信号処理装置11内部のフィールド
メモリ6に書き込み、他の期間は書き込みクロックWC
Kを休止すればよい。あるいは信号処理装置11内部の
フィールドメモリ6の書込有効信号(WEO,WEE)
を用いてメモリの書き込み休止期間の制御を行うよう構
成してもよい。メモリからのデータ読み出しも同様に、
有効ラインのサンプル数に相当する数だけ読出クロック
RCKを用いてメモリ6からデータを読み出し、この後
読出クロックRCKを休止させるか、あるいはメモリ6
の読出有効信号(REO,REE)を用いてメモリから
の読み出しを休止するように構成してもよい。さらに、
この際に信号の出力されない垂直ブランキング期間のデ
ータは、同期ブランキング付加回路22で予め定められ
たデータが付加される。
【0109】また、これまでの実施例ではフィールド内
の入力映像信号の有効ラインをすべて本発明による信号
処理装置11内部のフィールドメモリ6に書き込むもの
であったが、有効ライン内のさらに有効サンプルのみを
メモリ内に書き込むようにしてもよい。このようにする
ことで、1フィールドを記憶するために必要とするメモ
リ容量を低減させることができ、回路規模縮小による経
済的効果がある。この際には、メモリ書込時に削除され
た水平及び垂直のブランキング期間のデータは、同期ブ
ランキング付加回路22によって付加されて出力され
る。
【0110】また入力映像信号の有効ライン内の有効サ
ンプルのみをメモリに書き込み、水平あるいは垂直のブ
ランキング信号を同期ブランキング付加回路22でメモ
リ書込時に削除された水平及び垂直のブランキング期間
よりも多く付加し、1ラインのサンプル数あるいは1フ
ィールドのライン数を増加させるように構成してもよ
い。あるいは、入力映像信号の有効ラインおよび有効サ
ンプルより狭い領域のデータをメモリ6に書き込み、水
平あるいは垂直のブランキング信号を同期ブランキング
付加回路22で水平及び垂直のブランキング期間を付加
し、1ラインのサンプル数あるいは1フィールドのライ
ン数を減少させるように構成してもよい。このようにす
ることで、映像信号を変換する際の縦横比の違いを補正
することができる。
【0111】また、本実施例では、A/D変換回路19
によりサンプリングした入力映像信号VIのデータ1サ
ンプルが、クロック周波数はfwからfrへ変換される
が、そのままD/A変換回路23への1サンプルデータ
として出力されるものであった。このような変換方式に
限ることなく、例えば、サンプリングした入力映像信号
VIのデータ3サンプルを内挿処理によって、4サンプ
ルに変換し、D/A変換回路13へのデータとして出力
するなどのように、サンプル数を内挿するあるいは間引
く変換処理を信号処理回路20あるいは同期ブランキン
グ付加回路22で行う構成としてもよい。また入力映像
信号VIの、例えば3ラインのデータを内挿処理によっ
て、4ラインに変換し、D/A変換回路13へのデータ
として出力するなどのように、ライン数を内挿するある
いは間引く変換処理を信号処理回路20あるいは同期ブ
ランキング付加回路22で行う構成であってもよい。こ
のような構成とすることで、映像信号の形態に変換時に
生ずる縦横比の歪みの補正ができる。また、縦横比の異
なる映像信号へ変換した際に生ずるブランキング領域を
低減させ、映像信号の有効領域を無駄なく活用すること
ができる。
【0112】また、本実施例は入力映像信号を異なる形
態の映像信号に変換する信号変換処理装置に用いた場合
の実施例であったが、入力映像信号の形態と等しい形態
で時間軸変動を補正する、時間軸補正装置へ適用するこ
ともできる。この場合には信号処理装置11での、ライ
ン当りのサンプル数の追加及び削減、フィールド・フレ
−ム当りのライン数の追加及び削減等による信号変換処
理は行なわれず、入力された映像信号データは時間軸の
補正処理のみを行なうように構成すればよい。
【0113】なおここで示した実施例は、1ライン当た
り910サンプル、1フィールド525ライン、フィールド周
波数59.94Hz、ノンインターレースの入力信号を、1ラ
イン当たりのサンプル数、1フィールド当たりのライン
数は同じで、フィールド周波数のみ60Hzの映像信号に変
換する場合を一例として説明したが、これに限ることな
く任意の映像信号を入力とし所望の映像信号に変換する
信号変換処理装置に本発明を適用することができる。
【0114】例えば、1ライン当たり910サンプル、1
フレーム525ライン、フィールド周波数59.94Hz、2:1
インターレースのNTSC信号を入力とし、1ライン当
たり910サンプル、1フィールド525ライン、フィールド
周波数60Hz、ノンインターレースの信号に変換するも
のであってもよい。この際には入力されたNTSC信号
は、信号処理回路20で静止画部分では1フィールド前
の信号を用い、動画部分ではフィールド内の前後のライ
ンから補間するような動き適応補間処理によってノンイ
ンターレース化し、この後、本発明による信号処理装置
11によりフィールド周波数の変換を行うように構成す
ればよい。
【0115】また1ライン当たり910(有効768)サンプ
ル、1フィールド525(有効485)ライン、フィールド周波
数59.94Hz、ノンインターレースの入力信号を、1ライ
ン1200サンプル、1フレーム1125ライン、フィールド周
波数60Hz、2:1インターレースのハイビジョン信号に
変換するものであってもよい。この際には入力映像信号
1フィールドの有効485ライン内の有効768サンプルを信
号処理装置11内部のメモリに書き込み、メモリからの
出力信号に同期ブランキング付加回路22でライン毎に
432サンプルの水平ブランキングデータを付加して1ラ
インあたりのサンプル数を1200(=768+432)サンプルに変
換し、さらに有効ラインを読み出した後に77ラインない
し78ラインの垂直ブランキングデータを付加することで
フィールドあたりのライン数を変換して出力させるよう
に構成すればよい。この際の読み出しクロックの周波数
frはフィールド周波数、フィールドあたりのライン
数、ラインあたりのサンプル数から、fr=60×(1125/2)
×1200=40.5MHzのように入力映像信号とはまったく独立
に設定することができる。さらにこれと等しいラインあ
たりのサンプル数、フィールドあたりのライン数でフィ
ールド周波数が50Hzの映像信号を出力したい場合には、
読み出しクロックの周波数frを50×(1125/2)×1200=3
3.75MHzとし、他は全く同様な構成で実現することがで
きる。
【0116】これまで示した実施例は、すべて入力映像
信号をフィールド単位でメモリ6に書き込むものであっ
たが、入力信号が2:1インターレースの信号である場
合には、フレーム単位でメモリに書き込むように構成し
てもよい。この際には、メモリ6は少なくとも入力信号
1フレームに相当する記憶容量を有するものとし、書込
リセット信号WFPおよびフィールド基準信号RFPを
フレーム単位の信号として構成すればよい。このように
構成することで、入力信号のフィールド周波数と異なる
フィールド周波数の映像信号に変換する際に生じる、映
像信号の間引き、前値保持補間がフレーム単位で行われ
るようになり、奇数フィールドあるいは偶数フィールド
が連続して出力されたり、出力映像信号の偶数奇数フィ
ールドが入れ代わって出力されることを防ぐ効果があ
る。
【0117】また、端子16から入力される映像信号V
Iがノンインターレースの信号であるか、あるいは信号
処理回路20において入力信号をノンインターレースに
変換処理を行うように構成することによって、偶数奇数
のフィールドの区別なく本実施例で示したようにフィー
ルド単位で信号の処理ができる。これにより入力信号の
フィールド周波数と異なるフィールド周波数の映像信号
に変換する際に生じる、映像信号の間引き、前値保持補
間はフィールド単位で行われるため、動画像を変換した
場合などで生ずる動きの不自然さを最小限にとどめて、
所望の映像信号に変換できるという効果がある。
【0118】以上示してきたように、本発明の信号処理
装置ではフィールドメモリを介して、書き込み処理と読
み出し処理が全く非同期に行われる。このため、メモリ
への書き込みフィールド周波数とメモリからの読み出し
フィールド周波数が異なっている場合には、フィールド
単位で映像信号の間引き処理、および前フィールド保持
による補間処理が行われる構成となっている。しかし、
メモリへの書き込みフィールド周波数とメモリからの読
み出しフィールド周波数が、極めて近接した周波数ある
いは等しい周波数の場合には、メモリの同一アドレスへ
の読み書きの検出が誤動作する場合がある。例えば書き
込みフィールド周波数と読み出しフィールド周波数が近
接した場合には、書込リセットパルスWFPとフィール
ド基準信号RFPの位相はゆっくりと変化するため、両
者が所定の位相あるいは時間間隔になるか否かの判定が
明確に行えず、不安定な状態が発生する。すなわちこの
ような判定条件近傍の状態が長く続くことにより、書込
リセットパルスWFPとフィールド基準信号RFPの位
相は変化しないにもかかわらず、メモリの読み書き重複
が検出されたり、検出されなかったりといったような不
安定な動作が発生する。そこでこのような問題を解決す
るために、一度読み書きの重複が検出された際にはこの
検出解除の条件を厳しくし、十分に読み書きが重複しな
い条件が満足された場合でなければ上記判定を解除しな
いような、いわゆるヒステリシス特性をもたせることに
より、誤動作を防止することができる。
【0119】このようなメモリの読み書き重複検出にヒ
ステリシス特性をもたせたるためには、図3に構成例を
示した、図1あるいは図5の制御回路9の内部に設けら
れたパルス生成回路9aの構成を、図9のようにして実
現すればよい。以下に図3のパルス生成回路9aの具体
的構成について図9のブロック図を用いて説明する。
【0120】図9において、9hは書込リセット信号W
FPから第1の読出リセット禁止信号RRG1を生成す
るパルス生成回路、9iは書込リセット信号WFPから
第1の読出リセット禁止信号RRG1のリセット禁止期
間より長いリセット禁止期間を有する第2の読出リセッ
ト禁止信号RRG2を生成するパルス生成回路、9jは
パルス生成回路9hからの第1の読出リセット禁止信号
RRG1とパルス生成回路9iからの第2の読出リセッ
ト禁止信号RRG2とを重複検出信号RDによって切り
換えて読出リセット禁止信号RRGとして出力する切換
回路である。
【0121】図9において重複検出信号RDが”L”の
場合、すなわち書込リセットパルスWFPとフィールド
基準信号RFPの位相が十分ずれており、メモリの読み
書き重複の検出がされていない場合の動作について説明
する。RDが”L”の場合には、切換回路9jは図9の
e側に切り換わっており、パルス生成回路9hからの第
1の読出リセット禁止信号RRG1が読出リセット禁止
信号RRGとして出力されている。この第1の読出リセ
ット禁止信号RRG1は図4(b)に示したような、書
き込みリセット信号WFPを含んで時刻t2先行して立
上り、WFPから時刻t3遅れて立下がる信号であり、
この書き込みリセット信号WFPの前t2およびWFP
の後t3の期間にフィールド基準信号RFPが入力され
た場合にメモリの読み書き重複発生と判定し重複検出信
号RDが”H”となる。
【0122】つぎに、書込リセットパルスWFPとフィ
ールド基準信号RFPの位相が近接し、重複検出信号R
Dが”H”となった場合には、切換回路9jは図9のf
側に切り換わり、パルス生成回路9iからの第2の読出
リセット禁止信号RRG2が読出リセット禁止信号RR
Gとして出力される。この第2の読出リセット禁止信号
RRG2は、第1の読出リセット禁止信号RRG1のリ
セット禁止期間より長いリセット禁止期間を有する信号
である。すなわち、書き込みリセット信号WFPを含ん
で時刻t2よりさらに先行して立上り、WFPから時刻
3よりさらに遅れて立下がる信号であり、この読出リ
セット禁止期間以外にフィールド基準信号RFPが入力
されなければ、メモリの読み書き重複判定は解除され重
複検出信号RDが”L”とならない。
【0123】以上のような動作により、一度重複判定が
行われた場合にはリセット禁止期間をより長く設定し、
十分に読み書きが重複しない条件が満足された場合でな
ければ上記判定を解除しないような、ヒステリシス特性
により判定条件近傍の状態が長く続くことを防止するこ
とができ、これにより、メモリへの書き込みフィールド
周波数とメモリからの読み出しフィールド周波数が、極
めて近接した周波数あるいは等しい周波数である場合に
も誤動作なく安定な信号処理が実現できる。
【0124】以上の図9の構成は、図1あるいは図5で
示した実施例に適用されるものであったが、図6に示し
た構成によって、本発明の信号処理を実現する場合にこ
のようなメモリの読み書き重複検出にヒステリシス特性
をもたせたるためには、図6のパルス生成回路14で生
成される読出リセット有効信号REGによる読出リセッ
ト有効期間を、選択されるメモリを示す第1あるいは第
2のメモリ読出有効信号(REEまたはREO)によっ
て変化させる構成とすればよい。
【0125】
【発明の効果】入力された映像信号に同期した書込クロ
ックWCKは、入力映像信号に含まれる時間軸変動に追
従しているため、この書込クロックWCKにより映像信
号をサンプリングしてメモリ書き込み、この後、水晶発
振などによる周波数の安定な読出クロックRCKにより
メモリより読み出すことにより、出力される映像信号は
安定な時間軸に変換され、入力映像信号のジッタ、スキ
ューなどの時間軸変動の影響を除去できる効果がある。
【0126】また、この読出クロックRCKは、入力映
像信号とはまったく非同期であるため入力映像信号の形
態にかかわらず、変換しようとする映像信号形態を実現
するためのライン周波数、フィールド周波数に応じた任
意のクロック周波数により映像信号をメモリより読み出
し、所望の映像信号に変換することができる。
【0127】入力映像信号のフィールド周波数と変換し
て出力される映像信号のフィールド周波数に特定の周波
数同期関係がなく全く非同期な信号であっても、フィー
ルドあるいはフレーム単位で映像の間引き処理及び前フ
ィールド保持による補間処理が行われる。このような動
作により、順次書き込まれたフィールドから最も時間的
に近いフィールドが読み出され出力される。これにより
フィールドの欠落、重複を最小限に抑え、動画像などで
生ずる画質劣化の少ないフィールド周波数変換処理装置
が得られるという効果がある。
【0128】さらに図1あるいは図5の実施例で示した
ように、メモリ内の同一アドレスへの映像信号の書き込
みと、読み出しとの重複を検出し、書き込みあるいは読
み出しの開始位置を所定期間(t1)遅らせることによ
り、メモリ内の同一アドレスに読み出し書き込みの競合
が発生することを防止できる。これにより、特定のフィ
ールド読み出し途中に、メモリへのデータ書込によって
映像信号データが変更されることなく、メモリに書き込
まれた映像信号をフィールド単位で、サンプル数の過不
足なく完全に、所望の映像信号に変換することができ
る。
【0129】また図1の実施例で示したように、メモリ
内の同一アドレスへの映像信号の書き込みと、読み出し
との重複が検出されないばあいには、遅延回路を用いて
メモリから読み出されたデータを所定の時間(t1)遅
延させて出力し、上記メモリの読み書き重複が検出され
た場合にはメモリからの読み出しの開始位置を(t1)遅
延させると同時に、メモリからの出力デ¥タを上記遅延
回路を介さずに出力するように作用するため、出力映像
信号の時間軸の変動を生じることなく安定した映像信号
が得られる効果がある。
【0130】あるいは図5の実施例で示したように、メ
モリ内の同一アドレスへの映像信号の書き込みと、読み
出しとの重複が検出されたばあいには、メモリへの書き
込み開始位置を(t1)遅延させると同時に、遅延回路
を用いて入力された映像信号データを所定の時間
(t1)遅延させてメモリに書き込むように作用するた
め、メモリ内のデータはメモリの読み書き重複しない場
合と同様に、フィールド単位で所定のアドレスへ書き込
むことができる。これによりメモリからのデータの読み
出しは、メモリ内での読み書きの重複に係らず、一様に
よみだすことで出力映像信号の時間軸の変動を生じるこ
となく安定した映像信号が得られる効果がある。
【0131】さらに図5の実施例ではメモリからのデー
タ読み出し過程に遅延回路が介在しないため、フィール
ド基準信号RFPに即応した信号を出力でき、これによ
り後段での信号処理あるいはその制御回路が簡素化でき
るという経済的効果がある。
【0132】また逆に、図1の実施例ではメモリへのデ
ータ書込み過程に遅延回路が介在しないため、入力映像
信号に時間軸変動がある場合にもこの変動に即応した書
込みリセット信号WFPでメモリヘ書き込むことがで
き、誤動作なく信号処理が実現可能という効果がある。
【0133】また図3の実施例で示したように、書込リ
セット信号(WFP)を含んだ所定の期間(書込リセッ
ト発生の前t2および書込リセット発生の後t3の期間)
にメモリからのデータ読出開始を表すフィールド基準信
号(RFP)が発生するか、あるいは、フィールド基準
信号(RFP)を含んだ所定の期間(フィールド基準信
号発生の前t2およびフィールド基準信号発生の後t3
期間)にメモリへの入力映像信号の書込開始を示す書込
リセット信号(WFP)が発生するかを判定することに
より、映像信号の周期性を利用して極めて簡便な回路で
同一アドレスへの映像信号の書き込みと読み出しとの重
複を検出することができる。これにより映像信号をフィ
ールド単位で、サンプル数の過不足および画質劣化な
く、所望の映像信号に変換可能という効果があるさらに
図9の構成例で示したように、上記メモリの読み書き重
複の検出において、上記判定により一度読み書きの重複
が検出された際には、読出リセット禁止期間を、読み書
きが重複しない場合よりも広くし、十分に読み書きが重
複しない条件が満足された場合でなければ上記判定を解
除しないような、いわゆるヒステリシス特性をもたせる
ことにより、書込リセット信号(WFP)とフィールド
基準信号(RFP)の位相関係が上記検出の判定境界近
傍に接近した場合にも誤動作なく安定に動作させる効果
がある。
【0134】図6の実施例で示したように、入力映像信
号の書き込みと重複しない第1あるいは第2のメモリよ
りデータを読み出し、アナログ信号に変換することによ
り、同一メモリ内の同一アドレスに読み出し書き込みの
競合が発生することを防止でき、また特定のフィールド
読み出し途中に、メモリへのデータ書込によってデータ
変更されることなく、メモリに書き込まれた映像信号を
フィールド単位で、サンプル数の過不足なく完全に、所
望の映像信号に変換することができる。
【0135】また図6の実施例では、2系統の第1と第
2のメモリへ交互に入力信号を書き込むことにより、一
方のメモリヘの書き込み周期は2フィールドあるいは2
フレームに一度となるため、同一メモリ内の同一アドレ
スへの読み書き重複の発生頻度は低下し、より広い範囲
のフィールドレート変換あるいは処理遅延を含む信号処
理が可能という効果がある。
【0136】さらにこの、広い範囲のフィールドレート
変換あるいは処理遅延を含む信号処理が可能となること
により、複数種類の異なる映像信号が入力でき、この信
号を一つの信号処理回路で特定の形態に変換する、ある
いは入力された映像信号を一つの信号処理回路で複数の
異なる映像信号に出力形態を選択して変換できる信号処
理回路ができるなど、回路の兼用による経済的効果があ
る。
【0137】また図6実施例で示したように、書込有効
信号(WEE)を所定の時間遅延させた第1メモリの読
出リセット有効信号(REG)を生成し,この読出リセ
ット有効期間にメモリからのデータ読出開始を表すフィ
ールド基準信号(RFP)が入力されるか否かを判定す
ることにより、映像信号の周期性を利用して極めて簡便
な回路で、入力映像信号の書き込みと重複しないメモリ
を選択することができる。これにより映像信号をフィー
ルド単位で、サンプル数の過不足および画質劣化なく、
所望の映像信号に変換可能という効果があるさらに、入
力映像信号と変換出力する映像信号のフィールド周波数
が近接しており、さらに読出リセット有効信号(RE
G)とフィールド基準信号(RFP)との位相関係が上
記選択の判定境界近傍に接近した場合にも、第1のメモ
リからデータが読み出されている場合と、第2のメモリ
からデータが読み出されている場合とで、このメモリの
リセット有効期間を変化させることにより、次のフィー
ルドあるいはフレームで発生するフィールド基準信号
(RFP)とふたたび判定境界近傍の位相となり、連続
して不安定な判定条件となることを防ぐことにより誤動
作なく安定に動作させる効果がある。
【0138】また、入力信号をノンインターレースに変
換処理することによって、偶数奇数のフィールドの区別
なく本実施例で示したようにフィールド単位で信号の処
理ができる。これにより入力信号のフィールド周波数と
異なるフィールド周波数の映像信号に変換する際に生じ
る、映像信号の間引き、前値保持補間はフィールド単位
で行われるため、動画像を変換した場合などで生ずる動
きの不自然さを最小限にとどめて、所望の映像信号に変
換できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモリ周辺の主要部の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明する波形図で
ある。
【図3】図1に示した制御回路9の具体的な構成を示す
構成図である。
【図4】図1に示した制御回路9の動作を説明する波形
図である。
【図5】本発明のメモリ周辺の主要部の他の実施例を示
すブロック図である。
【図6】本発明のメモリ周辺の主要部のさらに他の実施
例を示すブロック図である。
【図7】図6に示した実施例の動作を説明する波形図で
ある。
【図8】本発明のメモリ周辺の主要部を含んだ全体の構
成の一実施例を示すブロック図である。
【図9】図3に示したパルス生成回路9aの具体的な構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
6…メモリ、 7,9b…遅延回路、 8,9j…切換回路、 9,12…制御回路、 9a,9h,9i,14…パルス生成回路、 11…信号処理装置、 16…入力端子、 17…同期分離回路、 18…書込制御回路、 18a…クロック生成回路、 19…A/D変換回路、 20…信号処理回路、 21…読出制御回路、 22…同期ブランキング付加回路、 23…D/A変換回路、 24…出力端子。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号をメモリを用いて処理する映像信
    号の処理装置において、 入力映像信号に含まれる時間軸情報に基づいて書込クロ
    ック(WCK)とフィールドあるいはフレーム周期の書
    込リセット信号(WFP)とを生成する手段と、 上記書込クロック(WCK)と上記書込リセット信号
    (WFP)とに基づいて入力映像信号をメモリに書き込
    む手段と、 安定な読出クロック(RCK)を生成する手段と、 上記読出クロック(RCK)に基づきフィールド基準信
    号(RFP)を生成する手段と上記読出クロック(RC
    K)と上記フィールド基準信号(RFP)とに基づいて
    メモリに書き込まれた信号を読み出す手段と、 上記メモリから読み出された信号を出力する手段と、 を備えたことを特徴とする映像信号の処理装置。
  2. 【請求項2】上記メモリに書き込まれた信号を読み出す
    手段が、 上記書込リセット信号(WFP)と上記フィールド基準
    信号(RFP)とに基づいて重複検出信号(RD)を生
    成する手段と、 上記重複検出信号(RD)に基づき上記メモリからの読
    み出し開始を所定の(t1)時間遅延する手段と、 上記メモリから読み出された信号を所定の(t1)時間遅
    延する手段と、 上記重複検出信号(RD)に基づいて上記遅延した信号
    と上記メモリから読み出された信号とを切り換えて出力
    する手段と、 を含む構成である請求項1に記載の映像信号の処理装
    置。
  3. 【請求項3】上記メモリに書き込む手段が、 上記書込リセット信号(WFP)と上記フィールド基準
    信号(RFP)とに基づいて重複検出信号(RD)を生
    成する手段と、 上記重複検出信号(RD)に基づいて上記メモリへの書
    き込み開始を所定の(t1)時間遅延する手段と、 入力映像信号を所定の(t1)時間遅延する手段と、 上記重複検出信号(RD)に基づいて上記遅延した信号
    と入力映像信号とを切り換えてメモリに書き込む手段
    と、 を含む構成である請求項1に記載の映像信号の処理装
    置。
  4. 【請求項4】上記書込リセット信号(WFP)と上記フ
    ィールド基準信号(RFP)とに基づいて重複検出信号
    (RD)を生成する手段が、 上記書込リセット信号(WFP)に基づいて書込リセッ
    ト信号(WFP)の近傍の期間を表すリセット禁止信号
    (RRG)を生成する手段と、 上記リセット禁止信号(RRG)と上記フィールド基準
    信号(RFP)との位相に基づいて重複検出信号(R
    D)を生成する手段と、 を含む構成である請求項2に記載の映像信号の処理装
    置。
  5. 【請求項5】上記リセット禁止信号(RRG)を生成す
    る手段が、 上記書込リセット信号(WFP)に基づいて第1のリセ
    ット禁止信号(RRG1)を生成する手段と、 上記書込リセット信号(WFP)に基づいて上記第1の
    リセット禁止信号(RRG1)より広いリセット禁止期
    間を有する第2リセット禁止信号(RRG2)を生成す
    る手段と、 上記重複検出信号(RD)に基づいて上記第1のリセッ
    ト禁止信号(RRG1)と第2リセット禁止信号(RR
    G2)とを切り換えて出力する手段と、 を含む構成である請求項4に記載の映像信号の処理装
    置。
  6. 【請求項6】上記メモリから読み出された信号を出力す
    る手段が、 上記読出クロック(RCK)に基づき予め定められた同
    期信号およびブランキング信号を付加する手段、 を含む構成である請求項1に記載の映像信号の処理装
    置。
  7. 【請求項7】上記メモリに入力信号を書き込む手段が、 入力映像信号の走査線構造がフィールド毎に等しくなる
    ように変換する手段、 を含む構成である請求項1に記載の映像信号の処理装
    置。
  8. 【請求項8】映像信号を2系統のメモリを用いて処理す
    る映像信号の処理装置において、 入力映像信号に含まれる時間軸情報に基づいて書込クロ
    ック(WCK)とフィールドあるいはフレーム周期の書
    込リセット信号(WFP)を生成する手段と、 上記書込リセット信号(WFP)に基づいて書込メモリ
    選択信号(WEE)を生成する手段と、 上記書込メモリ選択信号(WEE)に基づいて第1ある
    いは第2のメモリの一方を書込メモリとして選択する手
    段と、 上記書込クロック(WCK)と上記書込リセット信号
    (WFP)に基づいて上記書込メモリに入力映像信号を
    書き込む手段と、 安定な読出クロック(RCK)を生成する手段と、 上記読出クロック(RCK)に基づきフィールド基準信
    号(RFP)を生成する手段と上記書込メモリ選択信号
    (WEE)と上記フィールド基準信号(RFP)とに基
    づき読出メモリ選択信号(REE)を生成する手段と、 上記読出メモリ選択信号(REE)に基づいて第1ある
    いは第2のメモリの一方を読出メモリとして選択する手
    段と、 上記読出クロック(RCK)と上記フィールド基準信号
    (RFP)に基づいて上記読出メモリから信号を読み出
    す手段と、 上記読出メモリから読み出された信号を出力する手段
    と、 を備えたことを特徴とする映像信号の処理装置。
  9. 【請求項9】上記書込メモリ選択信号(WEE)と上記
    フィールド基準信号(RFP)とに基づき読出メモリ選
    択信号(REE)を生成する手段が、 上記書込メモリ選択信号(WEE)に基づいて、読出有
    効信号(REG)生成する手段と、 上記読出有効信号(REG)と上記フィールド基準信号
    (RFP)との位相に基づいて読出メモリ選択信号(R
    EE)を生成する手段と、 を含む構成である請求項8に記載の映像信号の処理装
    置。
  10. 【請求項10】上記読出有効信号(REG)生成する手
    段が、 上記読出メモリ選択信号(REE)に基づいて、上記読
    出有効信号(REG)の読出有効期間を変化させる手
    段、 を含む構成である請求項9に記載の映像信号の処理装
    置。
  11. 【請求項11】上記読出メモリから読み出された信号を
    出力する手段が、 上記読出クロック(RCK)に基づき予め定められた同
    期信号およびブランキング信号を付加する手段と、 を含む構成である請求項8に記載の映像信号の処理装
    置。
  12. 【請求項12】上記書込メモリに入力信号を書き込む手
    段が、 入力映像信号の走査線構造がフィールド毎に等しくなる
    ように変換する手段、 を含む構成である請求項8に記載の映像信号の処理装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167349A (ja) * 2007-01-04 2008-07-17 Renesas Technology Corp 画像表示制御装置
CN116540951A (zh) * 2023-07-06 2023-08-04 苏州仰思坪半导体有限公司 存储器、数据存取方法、存储装置及存储介质

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