JPH05291905A - 位相検波回路 - Google Patents

位相検波回路

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JPH05291905A
JPH05291905A JP12000692A JP12000692A JPH05291905A JP H05291905 A JPH05291905 A JP H05291905A JP 12000692 A JP12000692 A JP 12000692A JP 12000692 A JP12000692 A JP 12000692A JP H05291905 A JPH05291905 A JP H05291905A
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JP
Japan
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phase
circuit
signal
signals
sample
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JP12000692A
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Tsuguo Sato
嗣雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス周期が変化しても変換ゲイン、リニア
リティが変化しない位相検波回路を提供する。 【構成】 2つのパルス信号を比較して得られた位相差
パルス信号e0を積分回路12に入力し、積分回路の出
力を位相差パルス信号の立ち上がりエッジのタイミング
でサンプル・ホールド回路14でサンプル・ホールドす
る。さらに積分回路の出力を位相差パルス信号e0の立
ち下がりのタイミングでサンプル・ホールド回路15で
サンプル・ホールドする。2つのサンプル・ホールド回
路の出力を平均化演算器16で平均化して出力する。こ
の平均化して出力した誤差信号はリップル成分を含ま
ず、キャプスタンモータの回転速度の制御に採用すると
回転速度を高精度に安定して制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相検波回路、特にサ
ーボ装置に好適な位相検波回路及び該位相検波回路を使
用したサーボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のキャプスタンサーボ装置において
は、キャプスタンモータの低速回転による記録再生のモ
ードの他に、キャプスタンモータの回転を停止制御する
ことにより磁気テープの停止位置を制御して静止画を再
生するモードや、キャプスタンモータを低速回転から高
速回転まで連続的に制御して、変速再生を行うモードが
備えられており、更に高精度の制御が望まれている。
【0003】そこで、このキャプスタンモータの停止制
御について、速度及び位相サーボループに停止制御回路
を付加したキャプスタンモータの停止位置精度を向上さ
せたものが提案されている(特開昭60ー39382号
公報)。しかし、前記キャプスタンモータ停止制御回路
は、基準信号とCTL信号による位相ループの中にFG
信号による速度ループが入るキャプスタンモータの制御
方式を採用しており、この方式によれば、位相ループの
ループゲインを大きくするほど回転位相精度を上げるこ
とができ、また、キャプスタンモータへのトルク外乱に
対しては速度ループゲインを大きく、周波数特性を高く
するほど回転ムラに対する影響を軽減できる。しかし、
位相ループと速度ループのゲインバランスには妥協点が
ありどちらかを大きくすると相互干渉によりループの不
安定を生じたり引き込み時間が長くなるという問題を招
くことになる。更に速度検出器のリニアリティーが低周
波から高周波まで伸びていないため低速回転から高速回
転まで安定に制御できないという問題があった。
【0004】また、停止制御回路をつけ加えて閉サーボ
ループとは別の停止制御回路に切り換えてキャプスタン
モータの停止制御を行うと、閉サーボループから停止制
御回路への切り換え時のタイミングを迅速にかつ安定に
行うことが難しいという問題があり、十分な特性を得る
ことができなかった。そこでこのような問題点を解決し
キャプスタンモータを停止から低速回転を経て高速回転
までスムーズに連続制御でき、静止画からスロー、高速
再生までスムーズに可変できるキャプスタンサーボ装置
が提案された。
【0005】そこで、従来提案されているキャプスタン
サーボの一例を説明する。図5は、キャプスタンサーボ
装置を示しており、キャプスタンモータ1の回転数を検
出し、互いに90度位相の異なる2相のFG信号を発生
する周波数発電機2(以下FGという。)の2相のFG
信号fa及びfbから互いに90度ずつ位相の異なる4
相の信号f1〜f4を生成すると共に、前記2相のFG
信号を基準周波数信号と位相比較して2ビットの同期信
号(S1、S0)を発生させ、この同期信号により選択
回路5の4相の入力信号f1〜f4の信号から1相を選
び誤差電圧信号を得て、キャプスタンモータ1の回転を
制御する。6は同期信号発生器で、その内部はパルス整
形器7a、7bとNビットのカウンタ回路8と同期検出
回路9より構成されている。
【0006】以下に図6の動作波形図を参照しながら前
記図5に示すサーボ装置の動作を説明する。キャプスタ
ンモータ1の回転により発生するFG信号fa、fb
(周波数fs)は、非反転増幅器3a、3b及び反転増
幅器4a、4bにより90度ずつ位相の異なる図6のA
〜Dに示すような4相の信号f1〜f4を生成し選択回
路5の入力に供給する。同時に、FG信号fa、fbは
同期信号発生回路6に加えられ、パルス整形器7a、7
bにより図6のE、Fのようにデジタル化された信号F
a、Fbとなる。
【0007】一方、キャプスタンモータ1の回転数の基
準となる基準周波数信号fR (Nfs)が同期信号発生
回路6のNビットのカウンタ回路8のクロック入力CK
に加えられN分周される。図6のG、Hに示す波形は、
前記カウンタ回路8の分周出力のNビットのうちの上位
2ビットS0 、S1 であり、この分周出力S0 、S1
同期検出回路9に加えられ前記デジタル化された前記F
G信号Fa、Fbと比較されその出力C0によりカウン
タ回路8の入力CLを制御する。ここで基準周波数信号
R とFG信号の同期化が行われ分周出力S0 、S1
同期信号として選択回路5に加えられる。また、カウン
タ回路8のU/D入力及び同期検出回路9にはキャプス
タンモータ1の正転及び逆転を指示する正逆回転指示信
号が加えられている。
【0008】図6の波形図は、キャプスタンサーボ装置
が同期状態のタイミングの位相関係を示しており、前記
選択回路5において、同期信号(S0 、S1 )の状態の
組み合わせが(0、0)の区間T1 では信号f1 を選択
し、(0、1)の区間T4 では信号f4 を、(1、0)
の区間T2 では信号f2 を、(1、1)の区間T3 では
信号f3 をそれぞれ選択することにより図6のJのよう
に元のFG信号の1/4の周期を持つ左傾斜部分だけか
らなる波形の信号e0 を取り出し、この誤差電圧信号e
0 を駆動器10に加えることにより閉ループが構成され
キャプスタンモータ1を所定の回転数に制御する。
【0009】次に、このサーボ装置の同期化の過程につ
いて説明する。例えば、キャプスタンサーボ装置の電源
が投入されキャプスタンモータ1の回転が立ち上がった
状態を考える。このような非同期状態では、図6のE、
FのFa、Fb 信号は、図6のG、HのS0 、S1 信号
に対し時間関係が安定せず変動する。そこで、S0 、S
1 信号の状態すなわち図6の4つの区間T1 〜T4 とF
a、Fb の関係を調べてみる。
【0010】区間T1 では、Fb が”0”であれば同期
状態であるので、(Fa 、Fb )が(0、1)では遅
れ、(1、1)では進みの状態である。同様に区間T2
では、Fb が”1”であれば同期状態であるので、(F
a 、Fb )が(0、1)では遅れ、(1、1)では進み
の状態、区間T3 では、Fa が”1”であれば同期状態
であるので、(Fa 、Fb )が(0、1)では遅れ、
(1、1)では進みの状態、区間T4 では、Fa が”
0”であれば同期状態であるので、(Fa 、Fb )が
(0、1)では遅れ、(1、1)では進みの状態と、
(S0 、S1 )の4つの状態に対し、(Fa 、Fb )の
遅れ、同期、進みの状態が存在する。
【0011】そこで、同期検出回路9でこの遅れあるい
は進みの状態を検出し、その時の(Fa 、Fb )の状態
にあった同期するための(S0 、S1 )の値にカウンタ
回路8のCL入力を強制的にプリセットすれば同期化を
行うことができる。
【0012】具体例を挙げると、T1 の区間の(S0
1 )が(0、0)の時、(Fa 、Fb )が(0、1)
で遅れであり、この状態にあった(S0 、S1 )の同期
状態は区間T4 相当の(0、1)であり、その値に強制
的にプリセットする制御信号C0 を出力し、入力のFG
信号Fa 、Fb との同期化を行い同期信号S0 、S1
発生し選択回路5を制御する。以上の動作が繰り返され
てサーボループは同期し図6に示す同期状態に至る。
【0013】前記キャプスタンサーボ装置は、信号f1
からf4 はアナログFGの信号fa及びfb が非反転増
幅器及び反転増幅器を経て作成されて選択回路5に入力
される。そして、前記選択回路5の動作は、前記同期信
号(S0 、S1 )によって信号f1 からf4 を選択的に
同期検波することに相当し、信号f1 からf4 のFG入
力はアナログだけでなくデジタルのモータFG(Fa、
Fb)であってもサーボ系としては何ら問題なく動作す
る。ただし選択された信号e0 もデジタルなので、積分
回路を通してからモータ1にフィードバックする必要が
ある。
【0014】ところで、キャプスタンサーボ装置等のサ
ーボ系に使用される位相検波器において、2つの信号を
比較して得られる位相差信号をe0 として、これを検波
する方法として、LPFによる方法、サンプリングによ
る方法等が知られている。図7の(A)に示すように、
2つの信号SAとSBを比較して得られる位相差信号e
0を検波する場合は、基準周期Tに対して十分に大きな
積分時定数にしないと検波出力にリップル電圧が生じ
る。このリップル電圧を小さくするために時定数を大き
くすることは、サーボ系の応答性を悪化させることにな
る。
【0015】さらに、前記サーボ装置は、モータのサー
ボ系であるため目標回転数の回転基準周波数信号fR
応じてe0 の周期も変化する。このように周期が変化す
ると、前記サンプリングによる方法では、図7の(B)
に示すように、位相差信号eO をデュテイが50%の2
つの信号SA(周期T1)、SB(周期T2)として考
えると、信号SA、SBによって積分波D1、D2を作
り、これを信号SA、SBの立ち下がりでサンプリング
すると、サンプリングポイントがP1からP2へ移動す
る。このようにサンプリング方法では信号SA、SBの
パルスデュテイは同じでも周期(T)が変化すると位相
検波のゲインや中心値が変化する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、位相差信号
0 の周期が変化するモータ等のサーボ系に使用される
位相検波回路において、位相検波されるパルスの周期が
変化しても位相検波のゲインや中心値の変化しない且つ
リップル電圧の生じない位相検波回路、及びこの位相検
波回路を利用して安定な応答性の高いサーボ装置を提供
する点にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、2つのパルス
信号を比較することにより得られる位相差パルス信号を
入力信号とする積分回路と、前記位相差パルス信号の立
ち上がりエッジのタイミングで前記積分回路の出力をサ
ンプル・ホールドする第1のサンプル・ホールド回路
と、前記位相差パルス信号の立ち下がりエッジのタイミ
ングで前記積分回路の出力をサンプル・ホールドする第
2のサンプル・ホールド回路と、前記第1及び第2のサ
ンプル・ホールド回路の出力を平均化する平均化演算器
とを備える位相検波回路を構成するとともに、
【0018】キャプスタンモータの回転数を検出し、互
いに90度位相の異なる2相のFG信号を発生する周波
数発電機と、前記2相のFG信号をそれぞれパルス信号
に変換するパルス変換手段と、前記パルス変換手段から
の2相のFGパルス信号をそれぞれ反転及び非反転増幅
して得られる互いに90度ずつ位相の異なる4相の信号
を入力し1相を選択する選択回路と、基準周波数を入力
とするNビット(N≧2)のカウンタを有し、前記カウ
ンタの分周出力の上位2ビットと前記2相のFGパルス
信号とを位相比較し、同期信号を発生する同期信号発生
器と、前記選択回路から前記同期信号により選択される
パルス信号を入力信号とする前記位相検波回路とを具備
し、前記位相検波回路からの誤差電圧信号により、キャ
プスタンモータの回転速度を制御するようにしたことを
特徴とする。
【0019】
【実施例】図3は、本発明サーボ装置のブロック図を示
している。なお、従来例と同じ機能を有する回路は全て
同一符号を付して説明する。図3が示すように、本発明
サーボ装置は、FGの信号fa及びfbを直接非反転増
幅器及び反転増幅器に加えることなく、コンパレータか
らなるパルス整形回路7a及び7Bに加え、その出力F
aを非反転増幅器3a及び反転増幅器4aに、また出力
Fbを非反転増幅器3b及び反転増幅器4bに加える。
その出力信号F1、F2、F3、F4として選択回路5
に入力し、そのパルス出力e0 を後述する本発明位相検
波回路11で検波する回路構成となっており、他の構成
は図5のサーボ装置と変わるところはない。
【0020】次に図4の波形図を参照しながら動作につ
いて説明する。図2の波形図は、キャプスタンサーボ装
置が同期状態のタイミングの位相関係を示している。モ
ータFG信号(fa、fb)はコンパレータ7a及び7
bによってデジタル信号Fa及びFbに変換され、信号
Fa、Fbは非反転増幅器3a、3b及び反転増幅器4
a、4bにより90度ずつ位相の異なる図 に示すよう
な4相の信号F1〜F4を生成し選択回路5の入力に供
給する。
【0021】前記選択回路5において、同期信号(S
0 、S1 )の状態の組み合わせが(0、1)の区間T4
では信号F4 を選択し、(0、0)区間でT1 は信号F
1 を、(1、0)の区間T2 では信号F2 を、(1、
1)の区間T3 では信号F3 をそれぞれ繰り返し選択す
ることにより、図2に示すように信号F1の1/4の周
期を持つ矩形波の信号e0 となりこの信号e0 を取り出
し、この誤差電圧信号e0を位相検波回路11で検波し
て駆動器10に加えることにより、閉ループが構成され
キャプスタンモータ1を所定の回転数に制御する。尚、
他の動作は図5に示すサーボ装置と同様な動作をするの
で、説明は省略する。
【0022】ところで、このサーボ装置においても、モ
ータのサーボ系であるため目標回転数の回転基準周波数
信号fR に応じてe0 の周期も変化する。このように周
期が変化するe0 をサンプリング方法により位相検波す
るとサンプリングポイントが移動し、2つの信号のパル
スデュテイは同じでも周期が変化すると位相検波のゲイ
ンや中心値が変化する。また、LPFによる方法は基準
周期に対して十分に大きな積分時定数にしないと検波出
力にリップル電圧が生じる。このリップル電圧を小さく
するために時定数を大きくすることは、サーボ系の応答
性を悪化させることになる。
【0023】そこで、モータの回転数の変化により前記
パルス信号の周期が変化しても位相検波のゲインや中心
値の変化しない且つリップル電圧の生じない、図3のサ
ーボ装置の位相検波回路11に好適な位相検波回路につ
いて以下に説明する。
【0024】図1は、本発明位相検波回路のブロック図
を示している。同図において、12は、誤差電圧信号e
0 が入力される低域通過ろは器(以下、LPFとい
う。)、13はインバータ、14は第1のサンプル・ホ
ールド回路、15は第2のサンプル・ホールド回路、1
6は前記第1及び第2のサンプル・ホールド回路14、
15の出力を平均化して出力する平均化演算回路であ
る。
【0025】以下に、本発明の位相検波回路の動作を図
2を参照しながら説明する。誤差電圧信号(位相差信
号)e0 は、位相検波回路11を構成するLPF12に
入力されて積分される。この積分された出力Cがe0
立ち上がりエッジのタイミングで第1のサンプル・ホー
ルド回路14でサンプル・ホールドされ、また、その立
ち下がりエッジのタイミングで第2のサンプル・ホール
ド回路15でサンプル・ホールドされる。第1のサンプ
ル・ホールド回路14の出力A及び第2のサンプル・ホ
ールド回路15の出力Bは平均化演算回路16に入力さ
れ、該平均化演算回路16において平均化されて、E0
=(A+B)/2の演算結果が出力される。
【0026】図2の(A)は、周期の異なる2つの位相
差信号についての動作波形図を示している。モータの回
転数に応じて出力されるデューテイ50%で周期の異な
る2つの誤差電圧信号e0 をそれぞれe1 及びe2
し、信号e1 の周期をT1、信号e2の周期をT2とす
る。信号e1 の位相差信号に対するLPF12の積分出
力は、図2の(A)のC1として示す積分波形となり、
第2のサンプル・ホールド回路15に入力されて、この
積分波形のレベルB1、B2がサンプル・ホールド回路
15のサンプリングポイントになる。また、サンプル・
ホールド回路14にも入力されて前記積分波形のレベル
A1、A2がサンプル・ホールド回路14のサンプリン
グポイントになる。
【0027】図2の(A)から明らかなように、サンプ
リングポイントA1、A2は位相差信号e1の立ち上が
りエッジのタイミングに、またサンプリングポイントB
1、B2はその立ち下がりエッジのタイミングに対応し
ている。この立ち上がり時及び立ち下がり時のサンプリ
ングポイントを平均化演算回路16で演算すると次のよ
うな演算結果が得られる。
【0028】位相差信号e1 をデューテイ50%で、そ
のレベルが1VP-P とした時、検波出力E0 の演算結果
は、 E01=(B1+A1)/2=1/2(V) E02=(A1+B2)/2=1/2(V) E03=(B2+A2)/2=1/2(V) となる。前記演算結果から判るように検波出力は0.5
Vとなりリップル電圧(基本波を含む各種高調波)は生
じない。
【0029】またe1 と周期Tの異なる位相差信号e2
の積分波形C2のサンプリングポイントを、平均化演算
回路16で演算しても、その出力は同様0.5Vであ
り、周期Tが変わっても出力のゲインや中心値が変わる
ことはないことは前記説明から明らかである。
【0030】さらに、図2の(B)は周期ではなく、位
相差信号e3 のパルス幅を変えた時の動作波形図を示し
ている。パルス幅比を図2の(B)のように可変にする
と、e3 の立ち下がり及び立ち上がり時に積分波形はサ
ンプリングポイントB3、B4、B5,A3、A4でサ
ンプル・ホールドされる。そしてパルス幅比に応じた平
均化演算回路16の演算結果は、位相差信号e3 のレベ
ルを1VP-P とすると、E04=(B3+A3)/2=E
05=E06=E07>1/2(V)となる。この演算結果を
見ると、前記出力E04〜E07は、P1/(P1+P2)
×1(V)の関係で変化し、かつリップル電圧の少ない
位相検波回路として動作することが理解できる。
【0031】前記実施例は、LPFとしてアナロク積分
器を使用して説明したが、LPFとしてデジタル積分器
を使用しても実施可能であり、この場合は前記サンプル
・ホールド回路に代えてラッチ回路を使用して位相検波
回路を構成する。
【0032】
【発明の効果】本発明位相検波回路によれば、LPFの
カットオフ周波数を基本周波数以上とすることによっ
て、リップル電圧ゼロの位相検波が可能となる。これに
よって、安定な応答性の高いサーボ系を構成できる。さ
らに、繰り返しの基本周波数を可変にしても変換ゲイ
ン、リニアリティの変化しない位相検波回路を実現する
ことができる。
【0033】また、本発明サーボ装置は、キャプスタン
モータの速度ループがFGによる位相サーボだけで制御
できるので、キャプスタンモータの回転速度によるルー
プ特性の変化がないために停止から高速回転までの広範
囲の制御が可能となる。さらに、速度ループと位相ルー
プが縦続接続されているので、キャプスタンモータから
のトルク外乱は速度ループにより吸収され回転ムラが大
きく改善される。また位相ループは基準信号とCTL信
号間の位相を制御するだけで直接キャプスタンモータの
制御をするループとして働かないので、必要以上にルー
プゲインを上げなくても良いために安定性を重視した設
定をすることができる。このようなキャプスタンサーボ
装置をVTRに備えることにより、回転磁気ヘッドに対
する磁気テープの停止位置精度の向上と磁気テープの連
続可変走行を図ることができ、静止画の高画質化と、ス
ロー再生から高速再生までスムーズに連続可変できる特
殊再生機能を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相検波回路のブロック図である。
【図2】本発明の位相検波回路の動作波形図である。
【図3】本発明サーボ装置のブロック図である。
【図4】本発明キャプスタンサーボ装置の動作波形図で
ある。
【図5】従来のキャプスタンサーボ装置のブロック図で
ある。
【図6】従来のキャプスタンサーボ装置の動作波形図で
ある。
【図7】従来の位相検波器の動作波形図である
【符号の説明】
1・・キャプスタンモータ 2・・周波数発電機 5・・選択回路 6・・同期信号発生回路 7a,7b・・コンパレータ 8・・カウンタ回路 9・・同期検出回路 11・・位相検波回路 12・・LPF 13・・インバータ 14・・第1のサンプル・ホールド回路 15・・第2のサンプル・ホールド回路 16・・平均化演算回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのパルス信号を比較することにより
    得られる位相差パルス信号を入力信号とする積分回路
    と、前記位相差パルス信号の立ち上がりエッジのタイミ
    ングで前記積分回路の出力をサンプル・ホールドする第
    1のサンプル・ホールド回路と、前記位相差パルス信号
    の立ち下がりエッジのタイミングで前記積分回路の出力
    をサンプル・ホールドする第2のサンプル・ホールド回
    路と、前記第1及び第2のサンプル・ホールド回路の出
    力を平均化する平均化演算器とを備えることを特徴とす
    る位相検波回路。
  2. 【請求項2】 キャプスタンモータの回転数を検出し、
    互いに90度位相の異なる2相のFG信号を発生する周
    波数発電機と、前記2相のFG信号をそれぞれパルス信
    号に変換するパルス変換手段と、前記パルス変換手段か
    らの2相のFGパルス信号をそれぞれ反転及び非反転増
    幅して得られる互いに90度ずつ位相の異なる4相の信
    号を入力し1相を選択する選択回路と、基準周波数を入
    力とするNビット(N≧2)のカウンタを有し、前記カ
    ウンタの分周出力の上位2ビットと前記2相のFGパル
    ス信号とを位相比較し、同期信号を発生する同期信号発
    生器と、前記選択回路から前記同期信号により選択され
    るパルス信号を入力信号とする請求項1記載の位相検波
    回路とを具備し、 前記位相検波回路からの誤差電圧信号により、キャプス
    タンモータの回転速度を制御するようにしたことを特徴
    とするキャプスタンサーボ装置。
JP12000692A 1992-04-14 1992-04-14 位相検波回路 Pending JPH05291905A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016539347A (ja) * 2013-09-30 2016-12-15 エアバス ディフェンス アンド スペイス リミテッド 剰余数系アナログ−デジタル変換を使用した位相角測定

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016539347A (ja) * 2013-09-30 2016-12-15 エアバス ディフェンス アンド スペイス リミテッド 剰余数系アナログ−デジタル変換を使用した位相角測定

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