JP2723613B2 - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JP2723613B2
JP2723613B2 JP1133449A JP13344989A JP2723613B2 JP 2723613 B2 JP2723613 B2 JP 2723613B2 JP 1133449 A JP1133449 A JP 1133449A JP 13344989 A JP13344989 A JP 13344989A JP 2723613 B2 JP2723613 B2 JP 2723613B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープ等のテープ状体に記録された映
像信号等再生するような情報再生装置に関するものであ
る。
従来の技術 第5図に本発明の対象とする情報再生装置の一例とし
てビデオテープレコーダの構成を示す。磁気テープ513
は、キャプスタンモータ504によってその回転に応じた
速度で走行する。磁気テープ513に記録されている映像
信号は、シリンダモータ502に取り付けられた回転磁気
ヘッド501aと501bによって再生される。シリンダモータ
502の回転速度はシリンダ制御ブロック505によって制御
される。回転磁気ヘッド501aと501bによる再生信号は、
情報再生ブロック506によって所定の再生処理が行わ
れ、再生映像信号や再生音声信号に変換される。キャプ
スタンモータ504は次のようにして、回転速度と回転位
相が制御される。キャプスタンモータ504の回転を回転
センサ503によって検出し、波形整形されキャプスタン
モータ504の回転速度に比例した周波数のセンサ信号a
を得る。周期電圧変換器509はセンサ信号aの周期に比
例した速度電圧信号Seを出力する。コントロール信号c
はコントロール磁気ヘッド512による検出とコントロー
ル信号再生器507による波形整形が行われた後、位相電
圧変換器508に入力される。シリンダ制御ブロック505か
ら出力されるシリンダモータ502の回転に同期した基準
信号hは、位相電圧変換器508に入力される。位相電圧
変換器508では、コントロール信号cと基準信号hの位
相差に比例した位相電圧信号Peを出力する。合成部510
は、速度電圧信号Seと位相電圧信号Peを加算し、加算電
圧eを出力する。駆動器511は、加算電圧cに応動した
電流信号dをキャプスタンモータ504に供給する。この
ようにして、キャプスタンモータ504の制御が行われて
いた。
発明が解決しようとする課題 第5図に示した従来のキャプスタンモータの制御方式
では、キャプスタンモータ504を低速に制御することが
非常に困難であった。特にキャプスタンモータ504の回
転が遅くなると、(a)周期電圧変換器509の変換範囲
の限界(電圧飽和)により正確な変換電圧を得られな
い、(b)検出時間間隔が大きくなり検出遅れの影響に
よって制御が不安定になる、等の制御上の悪影響が生
じ、キャプスタンモータ504の低速制御に限界が生じて
いた。しかしながら、第5図の情報再生装置のキャプス
タンモータ504の場合には、キャプスタンモータ504の停
止近傍の超低速度を含む広範囲の制御が必要とされてお
り、改善が要求されていた。
本発明は、このような点を考慮し、キャプスタンモー
タ504の超低速度を含む広範囲の制御が可能な情報再生
装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 本発明では、テープ状体に記録されている情報を再生
する情報再生手段と、前記テープ状体に所定の距離間隔
で記録されているコントロール信号を再生するコントロ
ール信号再生手段と、前記テープ状体を直接、もしくは
間接的に走行駆動するキャプスタンモータと、前記キャ
プスタンモータの回転に同期したセンサ信号を得るセン
サ手段と、前記センサ信号により所定の時間間隔におけ
る前記キャプスタンモータの回転量に対応した第1のデ
ジタル値を得る回転検出手段と、基準信号と前記コント
ロール信号との位相差に対応した第2のデジタル値を得
る位相検出手段と、前記所定の時間間隔毎に、予め設定
された第1,第2,第3の基準デジタル値から1つの基準デ
ジタル値を前記第2のデジタル値に応じて選択してデジ
タル指令値として出力し、前記第2のデジタル値の絶対
値が小さくなるように前記第2のデジタル値を更新保存
する回転指令手段と、前記所定の時間間隔毎に前記第1
のデジタル値と選択された前記デジタル指令値の差を使
って演算される再帰型のデジタルフィルタを有するフィ
ルタ手段と、前記フィルタ手段の出力信号に応じて前記
キャプスタンモータを駆動する駆動手段を具備し、前記
第2のデジタル値に応じて前記デジタル指令値の大きさ
と出力される時間間隔とを変化させ前記コントロール信
号と前記基準信号との位相同期制御を行う構成によっ
て、上記課題を解決したものである。
作用 本発明では、上記構成にすることによって、キャプス
タンモータの回転に応じたデジタル値を正確にかつ迅速
に回転検出手段によって検出し、回転検出手段のデジタ
ル値がデジタル指令値と一致するように帰還ループを施
している。また基準信号とコントロール信号の位相差を
位置検出手段により正確に検出し、位相差に対応したデ
ジタル指令値を選択するようにしている。これにより、
常にキャプスタンモータは、予め設定された基準デジタ
ル値に対応したデジタル指令値に応じて回転制御される
ため、非常に小さな回転速度変動のもので、基準信号と
コントロール信号とが位相同期するように制御できる。
特に、キャプスタンモータを常に閉ループ制御している
ため超低速を含む広範囲の位相同期制御が可能となる。
また、基準信号の周波数変更にともなう回転速度の変更
は、回転指令手段内のデジタル指令値を変更するだけで
よく、非常に簡単になった。
実施例 以下、本発明の一実施例の情報再生装置について、ビ
デオテープレコーダを例にとり、図面を参照しながら説
明する。情報再生装置の構成図を第2図に示す。磁気テ
ープ513は、キャプスタンモータ504によって回転に対応
した速度で走行する。磁気テープ513に記録されている
映像信号は、シリンダモータ502に取り付けられた回転
磁気ヘッド501aと501bによって再生される。シリンダモ
ータ502の回転速度は、シリンダ制御ブロック505によっ
て回転速度制御される。回転磁気ヘッド501aと501bによ
る再生信号は、情報再生ブロック506(情報再生手段)
によって所定の再生処理が行われ、再生映像信号や再生
音声信号に変換される。次にキャプスタンモータ504の
制御について説明する。キャプスタンモータ504は直流
モータ、もしくはブラシレス直流モータが使用され、磁
気テープ513を直接、もしくは間接的に回転駆動する。
キャプスタンモータ504に取り付けられた回転センサ202
は、キャプスタンモータ504の回転にともなって1回転
あたりZq回(Zqは4以上の整数であり、ここではZq=10
24となる。)のセンサ信号aを発生する。回転センサ20
2のセンサ信号aは回転検出器203に入力され、キャプス
タンモータ504の回転に対応したデジタル信号bを得
る。
第3図に回転検出器203の具体的な構成例を示す。エ
ッジ検出回路32は、センサ信号aのエッジ(立ち上がり
エッジまたは、立ち下がりエッジ)を検出し、エッジ検
出時から所定時間間隔の微分信号g(微小時間の間
“L")を出力する。エッジ検出回路32の微分信号gは、
10ビットのカウンタ回路33に入力され、微分信号gの立
ち上がりエッジの到来毎にカウンタ回路33がカウントア
ップしていく。
タイミング回路34は、所定の時間毎に状態を変化する
タイミング信号qと、タイミング信号qの変化に同期し
てカウンタ回路33の内容をラッチ回路35にラッチさせる
ラッチ信号iと、ラッチ信号iによるラッチ動作直後に
カウンタ回路33の内容をリセットするリセット信号jを
出力する。
このようにして、第3図の回転検出器203は、タイミ
ング回路34の所定の時間におけるキャプスタンモータ50
4のセンサ信号aのエッジ到来個数をラッチ回路35のデ
ジタル値bに出力する。このデジタル信号bは、所定の
時間内におけるキャプスタンモータ504の回転に対応し
たデジタル値になっている。
磁気テープ513に所定の距離間隔で記録されているコ
ントロール信号cはコントロール磁気ヘッド512で検出
され、コントロール信号再生器507(コントロール信号
再生手段)で再生される。第2図の位相検出器206には
シリンダ制御ブロック505によって発生されるシリンダ
モータ502の回転周波数と等しい周波数の基準信号h
と、コントロール信号cとセンサ信号aとが入力され
る。位相検出器206では、基準信号hの立ち上がりエッ
ジからコントロール信号cの立ち上がりエッジまでの時
間間隔をセンサ信号aのエッジを用いてカウントし、そ
のカウント値に対応した値をデジタル信号pとして出力
する。このデジタル信号pは基準信号hとコントロール
信号cの位相差に対応したデジタル値になっている。
第4図に位相検出器206の具体的な構成例を示す。エ
ッジ検出回路41は、コントロール信号cの立ち上がりエ
ッジを検出し、エッジ検出時点から所定時間後に所定時
間間隔の微分信号n(微小時間の間“H")を出力する。
エッジ検出回路42は、基準信号hの立ち上がりエッジを
検出し、エッジ検出時点から所定時間後に所定時間間隔
の微分信号k(微小時間の間“H")を出力する。エッジ
検出回路43は、センサ信号aの立ち上がりエッジを検出
し、エッジ検出時点から所定時間後に所定時間間隔の微
分信号l(微小時間の間“H")を出力する。カウンタ回
路44は、基準信号hの微分信号kの立ち上がりエッジに
より内容がリセットされ、センサ信号aの微分信号lの
立ち上がりエッジ到来毎にカウントアップしていく。コ
ントロール信号cの微分信号nの立ち上がりエッジにて
カウンタ回路44の内容をラッチ回路45にラッチさせる。
また、コントロール信号c微分信号nは、分周回路46に
入力され、分周出力rを得る。この分周出力rは、コン
トロール信号cの微分信号nの立ち下がりエッジ到来毎
に状態を変化させる。
このようにして、第4図の位相検出器206は、基準信
号hの微分信号kの到来時刻からコントロール信号cの
微分信号nの到来時刻までの時間間隔(位相差)に到来
するセンサ信号aの微分信号lの立ち上がりエッジをカ
ウントした値をデジタル信号pとして出力する。センサ
信号aはキャプスタンモータ504の回転に同期した信号
のため、センサ信号aの微分信号lの立ち上がりエッジ
をカウントした値がキャプスタンモータ504の回転量に
対応した値となる。従って、デジタル信号pは基準信号
hとコントロール信号cの位相差に対応したキャプスタ
ンモータ504の回転量となる。
なお、位相検出回路206で使用する微分回路41と42と4
3は微分信号nとkとlの各微分信号が時間的に重なら
ない構成となっている。
第2図の補償器207は、演算器208とメモリ210とD/A変
換器209によって構成され、回転検出器203のデジタル信
号bと位相検出器206のデジタル信号pを後述する内蔵
プログラムによって計算加工し、制御信号eを出力す
る。補償器207の制御信号eは駆動器211に入力され、駆
動器211では電力増幅され駆動信号d(制御信号eの大
きさに比例した電流)を制御信号eの正負に対応した向
きに供給し、キャプスタン504の発生力の大きさと向き
を制御する。従って、キャプスタンモータ504の回転セ
ンサ202(回転センサ手段)と回転検出器203(回転検出
手段)と位相検出器206(位相検出手段)と補償器207と
駆動器211(駆動手段)によって閉ループ制御が構成さ
れ、キャプスタンモータ504の回転速度と回転位相が制
御されている。なお、補償器207には、動作指令器212の
動作指令信号mが入力されている。動作指令信号mは4
ビット程度のデジタル信号であり、キャプスタンモータ
504の動作指令をコード化したものである。ここでは、
正・負方向の回転速度の指令を行っている。
補償器207のメモリ210は、所定のプログラムと定数が
格納されたロム領域(ROM:リードオンリメモリ)と随時
必要な値を格納するラム領域(RAM:ランダムアクセスメ
モリ)に別れている。演算器208はローム領域内のプロ
グラムに従って所定の動作や演算を行っている。第1図
にそのプログラムの具体的な一例を示す。次に、その動
作について詳細に説明する。
[タイミング検出部(1)] まず、演算器208は回転検出部203のタイミング回路34
のタイミング信号qを入力し、タイミング信号qが変化
するのを待っている。例えば、変化前のタイミング信号
qが“L"とすれば、タイミング信号qが“H"になるのを
モニタしている(逆に、変化前のタイミング信号qが
“H"とすれば、タイミング信号qが“L"になるのをモニ
タしている)。すなわち、所定の時間間隔が経過してラ
ッチ回路35に新しいデジタル信号bが得られる時点をタ
イミング信号qの変化によって検出している。
[回転検出デジタル値入力部(2)] タイミング信号qが変化すると、回転検出器203の新
しい検出デジタル信号bを読み込んで、検出デジタル信
号bに対応する回転検出デジタル値Sに直す。
[回転指令部(3)] (3−a)位相タイミング検出部 位相検出器206の分周回路46の分周出力rを入力し、
分周出力rの状態が1タイミング前の状態と変化してい
れば、位相検出デジタル値入力部(3−b)と位相差デ
ジタル値更新部(3−c)の処理を行う。分周出力rの
状態が1タイミング前の状態と変化していないときは、
デジタル指令値設定分岐部(3−d)の処理を行う。
(3−d)位相検出デジタル値入力部 位相検出器206の新しい検出デジタル信号pを読み込
んで、検出デジタル信号pに対応する位相検出デジタル
値Pに直す。
(3−c)位相誤差デジタル値更新部 位相検出デジタル値Pから所定のデジタル値N0を減算
したデジタル値を新しい位相誤差デジタル値Npとする。
(Np←P−N0)その後、デジタル指令値設定分岐部(3
−d)の処理を行う。
(3−d)デジタル指令設定分岐部 位相差デジタル値Npの大きさにしたがって次の処理を
行う。位相差デジタル値Npが−1以下の時は、デジタル
指令値設定部1(3−e)と位相差デジタル値更新部1
(3−f)の処理を行う。位相差デジタル値Npが0の時
は、デジタル指令値設定部2(3−g)の処理を行う。
位相差デジタル値Npが1以上の時は、デジタル指令値設
定部3(3−h)と位相差デジタル値更新部1(3−
i)の処理を行う。
(3−e)デジタル指令値設定部1 デジタル指令値Sdを後述の基準デジタル指令値S-1
する。(Sd←S-1) (3−f)位相差デジタル値更新部1 位相差デジタル値Npに1を加算した値を新しい位相誤
差デジタル値Npとする。(Np←Np+1)その後、デジタ
ル回転誤差検出部(4)の処理を行う。
(3−g)デジタル指令値設定部2 デジタル指令値Sdを後述の基準デジタル指令値S0とす
る。(Sd←S0)その後、デジタル回転誤差検出部(4)
の処理を行う。
(3−h)デジタル指令値設定部3 デジタル指令値Sdを後述の基準デジタル指令値S+1
する。(Sd←S+1) (3−i)位相差デジタル値更新部3 位相差デジタル値Npから1を減算した値を新しい位相
誤差デジタル値Npとする。(Np←Np−1)その後、デジ
タル回転誤差検出部(4)の処理を行う。
以上のように位相差デジタル値Npの値に応じて分岐処
理を行い、デジタル指令値Sdを設定すれば、デジタル指
令値Sdは基準信号hとコントロール信号cとの位相差に
対応した値となる。ここでは、基準デジタル指令値S-1
とS0とS+1は(1)式の関係を満たすように選ぶ。
S-1<S0<S+1 (1) [デジタル回転誤差検出部(4)] デジタル指令値Sdから回転検出デジタル値Sを減算し
て、キャプスタンモータ504の新しいデジタル回転誤差
Eを得る。(E←Sd−S) [再帰形フィルタ部(5)] (5−a)累積フィルタ部 回転検出デジタル値Sとデジタル指令値Sdの差である
デジタル回転誤差Eを1タイミング前の累積デジタル値
Fに加算して新しい累積デジタル値Fを得る(F←F+
E) この再帰形デジタルフィルタにより、デジタル回転誤
差Eの積分値が累積デジタル値Fとなる。
(5−b)補償フィルタ部 累積デジタル値Fと後述のデジタル値Y1とF1を所定の
利得を掛けて合成し、デジタル合成値Y(制御信号デジ
タル値)を得る。(Y←A・Y1+F−B・F1,ここに、
AとBは1以下の定数で、AよりもBの方が十分に大き
い。)Y1にYを代入し(Y1←Y)、F1にFを代入する
(F1←F)。すなわち、1タイミング前のYとFをそれ
ぞれY1とF1にし、新しい累積デジタル値Fを得た時点に
おいて、Y1とF1とFを使って再帰形のデジタルフィルタ
演算を行い、その結果を制御信号デジタル値Yとする。
この再帰形デジタルフィルタによって、累積デジタル値
Fの高周波成分を増強する(低周波成分の利得に比べ高
周波成分の利得が大きい)補償フィルタが構成されてい
る。
[制御信号出力部(6)] 制御信号デジタル値YをD/A変換器209に出力し、その
デジタル値に対応したアナログ電圧(制御信号e)に変
換する。
[動作指令部(7)] (7−a)動作指令信号入力部 演算器208に入力されている動作指令器212の動作信号
mを入力する。
(7−b)基準デジタル指令値更新部 動作指令信号mを判読し、動作指令信号mに対応した
基準デジタル指令値S-1とS0とS+1を設定する。その後、
タイミング検出部(1)の処理に復帰する。
このように構成するならば、キャプスタンモータ504
は基準デジタル指令値S-1とS0とS+1の大きさに対応した
所定の速度にて回転制御される。また基準デジタル指令
値S-1とS0とS+1をそれぞれ設定することにより基準信号
hとコントロール信号cの位相同期制御が行える。以
下、これについて説明する。
まず最初に、簡単のために位相誤差デジタル値Npが零
の場合を考える。この場合、デジタル指令値Sdとして常
に基準デジタル指令値S0が選択される。いま、キャプス
タンモータ504が停止状態にあるとき、基準デジタル指
令値S0を正の所定値、例えば3とした場合を考える。1
回目のタイミングにおいて基準デジタル指令値S0が3の
ため、デジタル指令値Sdも3となり、回転誤差Eも3と
なり累積値Fも3となり制御信号Yも3となり駆動器21
1は駆動力を発生し、キャプスタンモータ504は回転を始
める。2回目のタイミングにおいて、キャプスタンモー
タ504の回転に相当したデジタル信号Sを読み込み、Sd
とSの差により新しいデジタル回転誤差Eを得て、累積
デジタル値Fに加算する。累積値Fを使って再帰形のデ
ジタルフィルタによる補償フィルタを通して制御信号Y
を得る。制御信号Yの値により駆動器211は駆動力を発
生し、キャプスタンモータ504を加速する。このように
して、回転検出デジタル信号Sが基準デジタル指令値S0
に一致するようにキャプスタンモータ504は回転制御さ
れ、その回転速度は基準デジタル指令値S0の大きさに対
応している。
次に、位相誤差デジタル値Npが零でない場合を考え
る。
キャプスタンモータ504により磁気テープ513が回転走
行するため、磁気テープ513に記録されたコントロール
信号cの周波数はキャプスタンモータ504の回転速度に
比例する。このため、デジタル指令値Sdを基準デジタル
指令値S0としたときにコントロール信号cの周波数と基
準信号hの周波数がほぼ等しくなり、デジタル指令値Sd
を基準デジタル指令値S-1としたときにコントロール信
号cの周波数が基準信号hの周波数より低くなり、デジ
タル指令値Sdを基準デジタル指令値S+1としたときにコ
ントロール信号cの周波数が基準信号hの周波数より高
くなるように、基準デジタル指令値S-1とS0とS+1を選択
できる。
いま、基準信号hに対してコントロール信号cの位相
が所定値より遅れている時、位相検出器206の検出デジ
タル信号pに対応する位相検出デジタル値Pが所定のデ
ジタル値N0より大きな値となるため、位相誤差デジタル
値NPは1以上の値となり、デジタル指令値Sdとして基準
デジタル指令値S+1が選択される。基準デジタル指令値S
+1が選択されると磁気テープ513の走行速度が早くな
り、コントロール信号cの周波数が高くなり、この結果
位相誤差がしだいに小さくなる。しかも位相誤差デジタ
ル値Npが1以上のときは、位相差デジタル値更新部3の
(3−i)処理により位相誤差デジタル値Npが常に1だ
け減算されるので、例えばNp=3のときはデジタル指令
値設定分岐部(3−d)の処理により3回だけ(そのと
きNp=0となる)デジタル指令値Sdとして基準デジタル
指令値S+1が選択される。すなわち、位相誤差デジタル
値Npが1以上のとき、デジタル指令値Sdは位相誤差デジ
タル値Npの大きさに比例した時間だけ基準デジタル指令
値S+1(S+1>S0)となるように選択される。その結果、
コントロール信号cの位相は基準信号hの位相に精度よ
く短時間に一致させられる。
また、基準信号hに対してコントロール信号cの位相
が所定値より進んでいる時、位相検出器206の検出デジ
タル信号pに対応する位相検出デジタル値Pが所定のデ
ジタル値N0より小さな値となるため、位相誤差デジタル
値NPは−1以下の値となり、デジタル指令値Sdとして基
準デジタル指令値S-1が選択される。基準デジタル指令
値S-1が選択されると磁気テープ513の走行速度が遅くな
り、コントロール信号cの周波数が低くなり、この結果
位相誤差がしだいに小さくなる。しかも位相誤差デジタ
ル値Npが−1以下のとき、位相差デジタル値更新部1の
(3−f)処理により位相誤差デジタル値Npが常に1だ
け加算されるので、例えばNp=−3のときはデジタル指
令値設定分岐部(3−d)の処理により3回だけ(その
ときNp=0となる)デジタル指令値Sdとして基準デジタ
ル指令値S-1が選択される。すなわち、位相誤差デジタ
ル値Npが−1以下のとき、デジタル指令値Sdは位相誤差
デジタル値Npの大きさに比例した時間だけ基準デジタル
指令値S-1(S-1<S0)となるように選択される。その結
果、位相誤差デジタル値Npが1以上のときと同様に、位
相誤差デジタル値Npが−1以下のときもコントロール信
号cの位相は基準信号hの位相に精度よく短時間に一致
させられる。
このようにして、キャプスタンモータ504の位相同期
制御が行える。
また、基準信号hとしてシリンダモータ502の回転周
波数に同期したさらに低い周波数の信号を入力する。た
とえば、シリンダモータ502の回転周波数の1/N(Nは2
以上の整数)の周波数の信号を基準信号hとして入力す
る。このとき、基準デジタル指令値S-1とS0とS+1に絶対
値として小さな値を設定することにより、キャプスタン
モータ504を超低速度回転にさせ、磁気テープ513を超低
速度走行させながら、基準信号hとコントロール信号c
との位相同期をとることも可能である。なお、基準デジ
タル指令値S-1とS0とS+1として[0,0],[0,1],[1,
1]等のパターンで与えることにより、デジタル指令値S
dの平均値を小さくし、キャプスタンモータ504の回転を
さらに低速度にすることも可能である。もちろん、パタ
ーンを用いなくても、基準デジタル指令値S-1とS0とS+1
の設定自体を等価的に1よりも十分小さな値(絶対値)
にする事も可能である。これは、所定時間毎に検出され
るキャプスタンモータ504の回転量に対応した回転検出
デジタル値Sによって帰還制御がかかっているために、
上述のような超低速回転を行っても、安定な制御動作を
行わせることができる。
なお、前述の実施例において、補償器の出力をデジタ
ル信号やPWM信号(パルス幅変調信号)にしたり、駆動
器の出力信号をPWM信号にしてもよい。また、補償器を
完全なハードウエアによって構成し、前述のプログラム
による動作と同じ動作を行わせるようにしてもよい。そ
の他、本発明の主旨を変えずに種々の変更が可能であ
る。
発明の効果 以上のように、本発明の情報再生装置は、コントロー
ル信号の位相を基準信号の位相に精度よく短時間に一致
させることができ、キャプスタンモータの超低速を含む
非常に広範囲の速度に対しても位相同期制御が可能で、
速度変更も非常に簡単に実現できる。さらに、キャプス
タンモータは予め設定された基準デジタル値に対応した
デジタル指令値に応じて回転制御されるため、超低速回
転においても極めて回転変動が小さい状態で、位相同期
制御が実現できる。従って、本発明にもとづき、ビデオ
テープレコーダのキャプスタンモータを構成するなら
ば、磁気テープの走行速度をきわめて広範囲に正確に位
相同期制御でき、多彩の特殊再生のできる高性能のビデ
オテープレコーダを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の情報再生装置の補償器の内
蔵プログラムの一例を表わすフローチャート図、第2図
は本発明の実施例の制御ブロックの構成を表わす構成
図、第3図は第2図の回転検出器の具体的な構成を表わ
す構成図、第4図は第2図の位相検出器の具体的な構成
を表わす構成図、第5図は従来の制御ブロックの構成を
表わす構成図である。 202……回転センサ、203……回転検出器、206……位相
検出器、207……補償器、208……演算器、209……D/A変
換器、210……メモリ、211……駆動器、212……動作指
令器、501a,501b……回転磁気ヘッド、502……シリンダ
モータ、504……キャプスタンモータ、505……シリンダ
制御ブロック、506……情報再生ブロック、507……コン
トロール再生器、513……磁気テープ、512……コントロ
ール磁気ヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−226052(JP,A) 特開 昭64−5388(JP,A) 特公 昭62−39496(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ状体に記録されている情報を再生す
    る情報再生手段と、前記テープ状体に所定の距離間隔で
    記録されているコントロール信号を再生するコントロー
    ル信号再生手段と、前記テープ状体を直接、もしくは間
    接的に走行駆動するキャプスタンモータと、前記キャプ
    スタンモータの回転に同期したセンサ信号を得るセンサ
    手段と、前記センサ信号により所定の時間間隔における
    前記キャプスタンモータの回転量に対応した第1のデジ
    タル値を得る回転検出手段と、基準信号と前記コントロ
    ール信号との位相差に対応した第2のデジタル値を得る
    位相検出手段と、前記所定の時間間隔毎に、予め設定さ
    れた第1,第2,第3の基準デジタル値から1つの基準デジ
    タル値を前記第2のデジタル値に応じて選択してデジタ
    ル指令値として出力し、前記第2のデジタル値の絶対値
    が小さくなるように前記第2のデジタル値を更新保存す
    る回転指令手段と、前記所定の時間間隔毎に前記第1の
    デジタル値と選択された前記デジタル指令値の差を使っ
    て演算される再帰型のデジタルフィルタを有するフィル
    タ手段と、前記フィルタ手段の出力信号に応じて前記キ
    ャプスタンモータを駆動する駆動手段を具備し、前記第
    2のデジタル値に応じて前記デジタル指令値の大きさと
    出力される時間間隔とを変化させ前記コントロール信号
    と前記基準信号との位相同期制御を行うことを特徴とす
    る情報再生装置。
  2. 【請求項2】回転指令手段は、位相検出手段の第2のデ
    ジタル値を入力し、前記第2のデジタル値から所定のデ
    ジタル値を減算して位相差デジタル値を得る位相差入力
    手段と、前記位相差デジタル値が1以上の時、第1の基
    準デジタル値をデジタル指令値として出力し、前記位相
    差デジタル値が零の時、第2の基準デジタル値を前記デ
    ジタル指令値として出力し、前記位相差デジタル値が−
    1以下の時、第3の基準デジタル値を前記デジタル指令
    値として出力するデジタル指令値出力手段と、前記位相
    差デジタル値の絶対値が小さくなるように前記位相差デ
    ジタル値の値を更新保存する位相差更新手段より構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  3. 【請求項3】回転指令手段で予め設定される第1,第2,第
    3の基準デジタル値は、キャプスタンモータの平均回転
    速度に対応した前記第2の基準デジタル値と、前記第2
    の基準デジタル値を中心に所定の大きさだけ上下に異な
    る第1,第3の基準デジタル値より構成されたことを特徴
    とする請求項2記載の情報再生装置。
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