JPH05290788A - クランプ機構 - Google Patents

クランプ機構

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JPH05290788A
JPH05290788A JP4121284A JP12128492A JPH05290788A JP H05290788 A JPH05290788 A JP H05290788A JP 4121284 A JP4121284 A JP 4121284A JP 12128492 A JP12128492 A JP 12128492A JP H05290788 A JPH05290788 A JP H05290788A
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JP
Japan
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substrate
rod
holding plate
pull
stand
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JP4121284A
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English (en)
Inventor
Junichi Tatemichi
潤一 立道
Masaaki Nukayama
正明 糠山
Yasunori Ando
靖典 安東
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン注入装置において基板を鉛直方向にし
てイオンを照射するとごみなどが基板に付着せず望まし
い。基板の搬送は水平方向になされるから、基板を台の
上に戴置した後、基板を台に固定して台を90度回転し
なければならない。この際に基板を台に固定したり離脱
したりできる機構を提供する。 【構成】 下台5と上台6よりなる支持台を90度回転
可能な回転ブロック2の上に設置する。押え板8を上台
6の上に設け、押え板8の下面に引下げ棒9を固着しこ
れを下台5と上台6の穴に通してバネ10により引き下
げる。引下げ棒と一体に副棒11を設けこれが基板7を
押し上げるようにする。押え板8の両側に揺動棒18と
ロ−ラ17を設け外部の駆動機構により揺動棒18を回
転させる。揺動棒18は3点で停止できる。揺動棒18
の位置により、押え板8が持ち上げられたり、基板7が
持ち上げられたりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン注入装置等の
真空装置において、支持台に基板を固定するためのクラ
ンプ機構に関する。イオン注入装置において半導体ウエ
ハ等にイオンを照射するようになっている。処理は高真
空中で行われる。真空室を試料の交換の度に大気にさら
すのは望ましくない。そこで、基板の搬送は、フォ−ク
等の搬送機構を用いて処理室の真空を破らないように自
動的になされる。搬送機構は基板等を水平に搬送する。
基板を上向きに置き、イオン照射を、上から下に向かっ
てすると、基板の上にごみが付いたりして望ましくな
い。
【0002】そこで、基板を横向きにして、横向きにイ
オン照射がなされる。搬送は水平方向になされるから、
イオン照射のためには基板を90度回転させ基板を横向
きにする必要がある。この場合は、基板を乗せた台を9
0度回転するので基板を台に一時的に固定しなければな
らない。このための機構がクランプ機構である。本発明
は特にガラス基板等の大きく重い基板の場合のクランプ
機構に関する。
【0003】
【従来の技術】Siウエハの場合にイオン注入するとい
うことは既に広く行われている。しかし広く重いガラス
基板のようなものにイオン注入するということはこれま
でにあまりなされていない。たとえなされていたとして
も、基板を上向きにして上からイオンを照射するもので
あった。この場合は基板の台への固定ということが問題
にならない。Siウエハの場合は、より小さく軽いので
基板の保持、搬送等は極めて簡単な機構で行える。また
Siウエハの場合は技術的蓄積が厚く、基板の台への固
定機構も既に用いられている。
【0004】例えば特公昭63−7653号は、Siウ
エハのイオン注入装置に於いて、ウエハを台に保持して
これを90度回転し、水平方向からイオンを照射する機
構が開示されている。これは台と押え板の間にウエハを
挟み、台を90度回転させるものである。押え板の下に
引下げ棒を固着し、引下げ棒をバネにより台から押し下
げている。引下げ棒の下端を押し上げれば、押え板が台
とウエハより上昇する。このために、ウエハを搬送でき
るようになる。このままでは、ウエハを持ち上げること
ができない。そこで台に2本の溝を掘り、2本のベルト
を溝に通してウエハを持ち上げることができるようにな
っている。このような装置において、下から長い棒材で
前記の引下げ棒を突き上げることにより、押え板を台か
ら引き離すことができる。
【0005】このような下方から引下げ棒9を突き上げ
る機構を図10〜図12によって説明する。図10は基
板7を、押え板8と上台6によって挟んだ状態を示す。
これは保持状態である。基板7を保持するための台は上
台6と下台5とよりなる。台は、下方の回転ブロック2
に支持される。回転ブロック2は水平に伸びる回転棒3
によって支持されている。上台6はウエハに対応した大
きさの矩形状の板である。これには穴15、16があ
る。引下げ棒9が外側の穴16を通りうる。引下げ棒9
の一部には副棒11が固着されており、これが、内側の
穴15を貫く。引下げ棒9はバネ10によって上台6に
対して押し下げられている。引下げ棒9の上端は押え板
8の下面に固着してある。バネ10によって押え板8が
台に対して弾性的に押し付けられる。図10はバネ10
の力で基板7が上台6と押え板8の間に固定された状態
である。引下げ棒9の下方には、突き上げ棒50があり
その先端に接触子51がある。
【0006】図11は、突き上げ棒50を上昇させて、
引下げ棒9を上方へ動かしている状態を示す。接触子5
1の上端が、引下げ棒9の下端52を突き上げる。引下
げ棒9が上昇する。これに固着されている押え板8が基
板7から離れ上昇する。このとき、引下げ棒9と同体で
ある副棒11も穴15の中を上昇し、基板7の裏面に接
近している。さらに突き上げ棒50を上昇させると、図
12のようになる。副棒11が基板7を持ち上げてい
る。基板7と上台6の間に空間が生ずるので、この空間
に搬送機構の先端61をさし込むことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような基板の回転
支持機構は、イオン照射を水平方向から行うために必要
になる。以上に説明したものはSiウエハに関するもの
である。これは軽量で薄く小さいので、台や搬送機構も
小さい。図13はイオン照射を水平方向から行うことを
示す概略図である。前方にイオン源があり、処理室の内
部に基板を支持する台がある。これは90度回転でき
る。破線が搬送位置である。実線がイオン注入をするた
めの位置である。上台6、下台7、回転ブロック2、基
板7、押え板8、引下げ棒9ともども回転してしまうの
である。このために突き上げ棒50は別体になってい
る。これは、下方から引下げ棒9を突き上げるものであ
り、真空チャンバが小さい時はこれも小さく短くあまり
問題がない。
【0008】しかし、基板が大きく重いガラスやセラミ
ック板であれば、真空チャンバも大きくならざるとえな
い。この場合に、図10〜12の突き上げ棒を用いると
すれば、棒が長大なものになる。真空チャンバ内の他の
機構や、その運動の邪魔になり、望ましいものではな
い。また長大な棒を用いて圧力をかけるのであるから、
座屈を起こさないようにかなり太い棒を用いる必要があ
る。これも機構を肥大化させる原因になる。さらに棒を
長手方向に動かすのであるから真空チャンバの壁面に大
きいベロ−ズを備えた直線導入器を必要とする。大きい
ベロ−ズの存在は真空チャンバの機構を複雑にし、真空
装置の負担が大きくなる。このような欠点を解決し、機
構がより簡単で動作が円滑であり他の機構の邪魔になら
ない装置を提供することが本発明の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のクランプ機構
も、基板を台と押え板とで挟み、押え板はばねで基板を
弾性的に台に押し付け、押え板には引下げ棒の上端が固
着されている。また引下げ棒と一体の副棒によって基板
を押し上げるようになっている。このような構造は同じ
である。しかし引下げ棒や押え板の上方への移動機構が
異なる。本発明においては、引下げ棒を下から長い突き
上げ棒によって押し上げるのではなく、左右側方から揺
動棒とロ−ラによって押え板を押し上げるようにする。
揺動棒は、外部から駆動力が与えられて回転する。揺動
棒の停止点が3点を取るようにする。これに対応して、
外部に設けられた駆動装置も3点の停止点を持つものと
する。停止点を確実にするために中間点で停止可能なシ
リンダー、例えばタンデムシリンダー((株)小金井製
作所:商品名)や、デュアル行程シリンダー(SMC
(株):商品名)を用いるとよい。
【0010】揺動棒が最下点にあるときは、ロ−ラは押
え板から離れた状態にある。この場合は、押え板はバネ
の弾性力のために基板を上台に押し付けている。基板が
クランプされている。揺動棒が中間位置にあるときは、
ロ−ラが押え板を持ち上げていて、基板は自由である
が、台に乗ったままの状態である。揺動棒が最上点にあ
るときは、押え板がさらに持ち上げられて、基板が副棒
で持ち上げられ台から離れた状態である。この状態で、
基板と台の間に搬送機構の先端を差し込むことができ
る。3点で確実に停止すれば良いので、タンデムシリン
ダ−に限らず、通常のステップモ−タによる駆動も用い
ることができる。
【0011】
【作用】本発明のクランプ機構は、押え板の左右両側か
ら揺動棒によって押え板を持ち上げるので駆動力は全て
回転の形で伝達され、直線運動を伴わない。軸と、軸受
け、歯車は必要であるが、長い軸や、これを長手方向に
移動させるための直線導入器や、大きいベロ−ズを必要
としない。太い棒材を使わなければならないということ
もない。また押え板8の側方に力を加えるので、短い棒
材のみで構成できる。これらの利点は真空チャンバの構
造を大いに簡略化し、真空排気装置の負担を軽減する。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例にかかるクランプ機構
の概略正面図、図2は基板、押え板、揺動棒の近傍のみ
の平面図である。真空チャンバ1はイオンを基板に照射
するための処理室である。真空排気装置(図示せず)が
接続され内部を真空に引くことができる。またゲ−トバ
ルブ(図示せず)により隣接する真空チャンバとつなが
っている。真空チャンバ1の内部には、回転ブロック2
が水平の回転棒3によって支持される。回転棒3はチャ
ンバ壁において回転導入器4によって外部の回転部材と
連結されている。回転ブロック2の上には、下台5と上
台6とが上下に固定される。上台6の上面には基板7が
戴置される。この基板7はガラスセラミック等大きく厚
く重いものである。半導体ウエハのように軽く薄く小さ
いものではない。押え板8が基板7を上から押さえてい
る。押え板8は中央に大きい開口を有する。これはイオ
ンを通すために必要である。押え板8の下面には4本の
引下げ棒9の上端が固着される。
【0013】引下げ棒9は上下に伸びる棒材であるが、
これはバネ10によって押し下げられる。バネ10は、
引下げ棒9の中間の分岐部と、上方の上台6の下面で挟
まれるような配置である。バネ10のために、押え板8
が基板7を上台6に押し付ける。これが固定状態であ
る。引下げ棒9は分岐部から側方に副棒11を備える。
これは基板7を押し上げるためのものである。回転ブロ
ック2と下台5は支持部材12によって結合固着され
る。下台5と上台6とは支持部材13、14によって結
合固着される。上台6には4隅に、内穴15と外穴16
が穿孔されている。内穴15には副棒11が、外穴16
には引下げ棒9の先端が挿通されうる。引下げ棒9と、
副棒11と押え板8とは一体であるから常に同一の変位
をする。引下げ棒9の上端と副棒11の上端の高さは異
なり、副棒11の上端の方が低くなっている。これはま
ず押え板8を持ち上げその後で、基板7を持ち上げるよ
うになっているのである。
【0014】本発明では引下げ棒9を下から押し上げる
のではなく、左右両側から、ロ−ラ17によって押え板
8を持ち上げるのである。これを持ち上げると同時に引
下げ棒9と副棒11も持ち上がる。図2に示すように引
下げ棒9、副棒11は4つある。ロ−ラ17も4つあ
る。ロ−ラ17はそれぞれ短い揺動棒18によって支持
される。2本の平行な揺動棒18は反対側の端部で水平
方向の軸19に固着されている。軸19にはベベルギヤ
20が取り付けられる。これは直角方向の他のベベルギ
ヤ21に噛合う。このベベルギヤ21は垂直方向に真空
チャンバ1の壁を貫く軸22に固着される。実際にはこ
れは回転導入器であるから、軸が内外に連続していると
は限らない。外部の軸には第3のベベルギヤ24が固着
される。これはさらに第4のベベルギヤ25に噛合う。
このベベルギヤ25は、水平の伝達軸26に固着されて
いる。伝達軸26のいずれかの箇所には、ピニオン27
が固着される。これはラック28と噛み合っている。ラ
ックは直線運動してピニオンを回転させる。ラックの運
動については後に述べる。
【0015】この例では4つのベベルギヤを両方の伝達
系に利用している。同等のベベルギヤを使うと、左右の
揺動棒18の回転角速度を同一にできる。また伝達軸2
6は中央から左右に同一方向の回転力を伝えるが、ベベ
ルギヤ25、24の噛合いで左右の軸22の回転方向が
反対になる。このために左右の揺動棒18の回転方向も
互いに逆方向になる。つまり左右の揺動棒18は反対方
向に同一の各速度で回転できる。ベベルギヤの噛合いで
あるから、初めに両方の軸の位相を揃えておけば、揺動
棒18の角度を左右で常に一致させることができる。ピ
ニオン27の回転によって、左右の揺動棒18、18は
同じ高さを保ちながら揺動することができる。これは3
つの異なる回転角の位置で停止できる。最上位置、中間
位置、最下位置ということにする。停止位置が確実に定
められているということが重要である。
【0016】図3〜図5は揺動棒18の位置の違いによ
るクランプ機構の変化を示す。これは従来例において図
10〜12に対応する。図3は、揺動棒18が最下端に
ある場合を示す。ロ−ラ17が押え板8に接触していな
い。引下げ棒9、押え板8は一体である。押え板8はバ
ネ10の弾性力によって下方に引っ張られる。基板7が
押え板8によって上台6に押し付けられる。この状態が
保持状態である。基板7と上台6、回転ブロック2等が
一体であるので回転棒3を回転して、基板7を鉛直方向
(イオン照射位置)にすることができる。
【0017】図4は揺動棒18が中間位置にある場合を
示す。揺動棒18が少し上がるので、ロ−ラ17が左右
から押え板8を少し持ち上げる。揺動棒18の先端にロ
−ラ17があるのは、押え板8を持ち上げるときにこれ
を擦らず傷つけないためである。引下げ棒9は押え板8
に一体であるからこれも引き上げられる。バネ10は少
し圧縮される。この時副棒11は内穴16の中に深く入
っているが、基板7を持ち上げていない。
【0018】図5は揺動棒18が最上位置にある場合を
示す。揺動棒18につれてロ−ラ17も上がる。これが
さらに押え板8を持ち上げる。引下げ棒9が上がり副棒
11も上がるので、これが基板7を持ち上げる。基板7
は上台6から離れる。上台6と基板7の間に空間が生ず
る。この空間に側方から搬送機構の先端(フォ−クな
ど)61を差し入れる。この後、揺動棒18、ロ−ラ1
7を少し下げると、搬送機構先端61の上に基板7が乗
る。搬送機構によって基板7を搬送することができる。
処理済みの基板7はこのようにして運び出す。
【0019】実際には図3〜図5の操作を往復繰り返し
て、一回のイオン注入を行うことができる。初めは図5
の状態で搬送機構から基板7を副棒11の上に置く。揺
動棒18、ロ−ラ17を少し下げる。基板7が上台6の
上に戴置される。これが図4の状態である。さらにロ−
ラ17を下げると。押え板8が基板7を押さえる。基板
7が上台6の上に固定される。これが図3の状態であ
る。次に外部から回転棒3を操作して回転ブロック2を
90度回転し、基板7をイオン源の方へ向ける。図6は
この状態を示す。これは正面図であるが、回転ブロック
2と下台5、回転棒3が見えるが、基板7、押え板8等
はこちらからは見えない。揺動棒18等は上方にありこ
の図の範囲に入らない。
【0020】揺動棒18をこのように3つの停止点をも
つように動かす機構を説明する。揺動棒18は既に述べ
たように、ベベルギヤと軸との組み合わせにより外部の
ピニオン27、ラック28の運動から駆動力を得るよう
になっている。ラック28は直線運動をする。この運動
が問題である。揺動棒18を3点で停止させなければな
らないのであるから、ラック28の直線運動も3点で正
確に停止できるものでなければならない。もちろん駆動
機構は真空チャンバの外部にあるのであるからステップ
モ−タ等によっても駆動できる。しかしここでは別異の
例を示す。
【0021】図7〜図9によってラック28の運動の例
を説明する。これはタンデムシリンダ−31によって駆
動する例である。このタンデムシリンダ−31は、空気
圧または油圧によってふたつのピストンを左右に送るよ
うになっている。第1ピストン32と第2ピストン33
はタンデムシリンダ−31の中に直列に設けられたピス
トンである。第1ピストン32は第1軸34に結合され
ている。第2ピストン33は第2軸35に結合されてい
る。第1軸34はラック28に結合されている。しかし
第2軸35の他端は自由端である。
【0022】タンデムシリンダ−31は壁面に、A口3
6、B口37、C口38を有する。これらから空気圧ま
たは油圧が送給排出される。A口36、B口37は、第
1ピストン32を内蔵する第1室41の両端に連通して
いる。C口38は、第2ピストン33を内蔵する第2室
42の右端に連通している。第2室42の左端には単に
空気または油を自然に吸入しあるいは排除するためのD
口43がある。これは動作に積極的な役割を果たさな
い。第1軸34、第2軸35はタンデムシリンダ−31
の壁面を貫くがここには、シ−ル39が設けられる。第
1ピストン32、第2ピストン33の周囲にはOリング
40が取り付けてある。第1室41の方が、第2室42
よりも長い。
【0023】図7において、A口36から流体を供給す
る。第1ピストン32が右方へ押し込まれる。第1ピス
トン32が中間壁近傍で止まる。同時に第2ピストン3
3が第2室42の壁面近傍で止まる。第2軸35の長さ
を大体第2室42の長さに等しくすればこのようにでき
る。この状態でラック28が最も右側に寄る。図8にお
いて、C口38から流体を供給する。第2ピストン33
が左方に移動する。第2軸35は第1ピストン32を左
方に押すので、ピストンはともに左方に移動する。第2
ピストン33は中間壁の近傍まで動く。しかし第2室4
2は第1室41よりも短いので、第2ピストン33が中
間壁の近傍で停止してもなお第1ピストン32は第1室
41の中間位置に留まっている。この状態でラック28
は中間位置にある。
【0024】図9において、B口37から流体を供給す
る。第1ピストン32がさらに左方へ移動し、左壁の近
傍で停止する。第2軸35の自由端は第1ピストン32
から離れる。図9では第2ピストン33が中間の位置で
止まっている状態を示す。第2ピストン33は他のもの
に結合されていないのでこのような中途半端な状態もあ
るということを示している。ラック28は最左端に寄っ
ている。
【0025】ラック28はピニオン27を回転させ、こ
れは伝達軸26に固着されているのであるから、ラック
28の動きが、揺動棒18を回転させる。ラック28
と、揺動棒18の間には軸とベベルギヤが介在している
のであるから、ラック28の変位と揺動棒18の変位の
間には、厳密な対応がある。滑りはない。勿論ベベルギ
ヤの噛合いのバックラッシュがあるがこれは僅かなもの
である。正確に予め定められた3点にロ−ラ17、揺動
棒18が停止できるので、基板7の押え板8による保持
状態(図3)、押え板8の引下げ棒9による持ち上げ状
態(図4)、副棒11による基板7の持ち上げ状態(図
5)の状態を再現性よく実現できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、イオン注入装置におい
て、基板を鉛直方向に立てた状態でイオン照射できるの
で、基板上にごみ等が付着しない。高品質のイオン注入
を行うことができる。基板の搬送は水平方向になされイ
オン注入は基板を鉛直にしてなされるので、基板をクラ
ンプする機構が必要である。この機構として下方から突
き上げ棒を昇降させる方式は、基板が重く大きい場合は
多くの難点があった。ガラス、セラミック基板のように
大きく重く広いものの場合イオン注入装置が大型かする
が、この時下から突き上げ棒を昇降させると、棒の長さ
が大きくなり真空チャンバの他の機構の邪魔になる。ま
た長柱の座屈の問題も起こる。ストロ−クが大きいので
ベロ−ズを含む直線導入器の寸法が大掛かりになる。
【0027】ところが本発明では側方から揺動棒によっ
て押え板8を持ち上げるようにしているので、長い部材
が不要である。揺動棒や軸等が真空チャンバの内部に備
えられなければならないが、これらは何れも小さい部材
で良いので真空チャンバの内部を狭くしない。真空と大
気の間の関係であるが、従来例の場合は長い直線導入器
を必要としたが、本発明では回転だけを伝達すればよい
のである。シ−ル部の機構が簡略化される。従来の場合
は直線運動をする4本の棒を昇降させなければならず、
当然駆動機構も直線運動をするものでなければならい。
駆動部も大掛かりになってしまった。しかし本発明では
駆動力が全て回転運動として伝達されるら、伝達系が小
体積になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるクランプ機構を有する
真空チャンバの概略断面図。
【図2】実施例に係るクランプ機構において押え板、揺
動棒、ロ−ラ、軸の部分の平面図。
【図3】実施例に係るクランプ機構においてロ−ラが最
下位置にあり、基板が上台と押え板によって保持されて
いる状態を示す断面図。
【図4】実施例に係るクランプ機構においてロ−ラが中
間位置にあり、押え板が引下げ棒によって持ち上げられ
ている状態を示す断面図。
【図5】実施例に係るクランプ機構においてロ−ラが最
上位置にあり、基板が副棒によって持ち上げられている
状態を示す断面図。
【図6】回転棒、回転ブロックを回転することによりク
ランプ機構を90度回転させた状態を示す正面図。
【図7】ラックが最右位置にある時のタンデムシリンダ
−の内部のピストンの位置を示す断面図。
【図8】ラックが中間位置にあるときのタンデムシリン
ダ−の内部のピストンを位置を示す断面図。
【図9】ラックが最左位置にある時のタンデムシリンダ
−の内部のピストンの位置を示す断面図。
【図10】従来のSiウエハを扱うイオン注入装置にお
いて用いられるクランプ機構であって押え板が基板を押
さえている状態の断面図。
【図11】従来のSiウエハを扱うイオン注入装置にお
いて用いられるクランプ機構であって押え板が基板から
離れている状態の断面図。
【図12】従来のSiウエハを扱うイオン注入装置にお
いて用いられるクランプ機構であって押え板がさらに持
ち上げられ副棒が基板を持ち上げている状態の断面図。
【図13】イオン注入装置において基板を90度回転し
てイオン源に向けることを示す概略図。
【符号の説明】
1 真空チャンバ 2 回転ブロック 3 回転棒 5 下台 6 上台 7 基板 8 押え板 9 引下げ棒 10 バネ 11 副棒 15 内穴 16 外穴 17 ロ−ラ 18 揺動棒 19 軸 20 ベベルギヤ 21 ベベルギヤ 22 軸 24 ベベルギヤ 25 ベベルギヤ 26 伝達軸 27 ピニオン 28 ラック 31 タンデムシリンダ− 32 第1ピストン 33 第2ピストン 34 第1軸 35 第2軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバの内部において基板を搬送
    機構によって搬送し、内部の台に基板を支持し台を回転
    して基板を横向きにし、基板に対して処理を行う装置
    の、基板の台に対するクランプ機構であって、真空チャ
    ンバの外部から操作できる回転棒3と、回転棒3の先端
    に固着された回転ブロック2と、回転ブロック2の上に
    設けられる下台5と、この上に設けられ基板を戴置すべ
    き上台6と、基板を押さえるために上台6の上に設けら
    れる押え板8と、押え板8の下面に固着され上台6と下
    台5の穴に挿通された複数の引下げ棒9と、引下げ棒9
    と一体に結合され上台6の穴から上へ突出して基板を持
    ち上げることができる副棒11と、引下げ棒9を押し下
    げるバネ10と、押え板8の左右側方に設けられる揺動
    棒18と、揺動棒18の先端に取り付けられ押え板8を
    下から持ち上げるべきロ−ラ17と、真空チャンバの外
    部に設けられ3つの停止点を有する駆動装置と、駆動装
    置の動力を前記の揺動棒18にまで伝達する動力伝達機
    構を有し、揺動棒18が最下位置にあるときは、押え板
    8によって基板7が上台6に対して押し付けられ、揺動
    棒18が中間位置にあるときは、押え板8がロ−ラ17
    によって持ち上げられ、揺動棒18が最上位置にあると
    きは、ロ−ラ17によって押え板8がさらに持ち上げら
    れ副棒11によって基板7が持ち上げられるようにした
    ことを特徴とするクランプ機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102373422A (zh) * 2010-08-24 2012-03-14 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 真空镀膜系统
CN111485217A (zh) * 2020-05-28 2020-08-04 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种升降基座

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