JPH05288774A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH05288774A
JPH05288774A JP4118353A JP11835392A JPH05288774A JP H05288774 A JPH05288774 A JP H05288774A JP 4118353 A JP4118353 A JP 4118353A JP 11835392 A JP11835392 A JP 11835392A JP H05288774 A JPH05288774 A JP H05288774A
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村 武 中
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    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
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    • GPHYSICS
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    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微弱な加速度を正確に測定することができる
加速度センサを得る。 【構成】 加速度センサ10は、4角柱状の振動体12
を含む。振動体12は、恒弾性金属材料で形成される。
振動体12の対向する2つの側面には、圧電素子14,
16が形成される。圧電素子14の圧電体14aは、電
極14b側から電極14c側に向かって分極処理されて
いる。同様に、圧電素子16の圧電体16aは、電極1
6b側から電極16c側に向かって分極処理される。振
動体12の圧電素子が形成されていない側面には、その
中央部に支持部材18が取り付けられる。振動体12の
長さ方向の振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数と
を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は加速度センサに関し、
特にたとえば、圧電体を用いた加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電体を用いた加速度センサとし
ては、たとえば圧電体の一端で支持した片持ちばりのも
のや、振動体の両端で支持した両持ちばりのものがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の加速度センサでは、たとえば0.001G程度の
微弱な加速度を検出することができなかった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、微
弱な加速度を正確に測定することができる加速度センサ
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、その軸に対
して回転対称な形状の多角柱状の振動体と、振動体の軸
に対して回転対称となる複数の側面に形成される圧電素
子とを含み、圧電素子の分極方向を振動体の軸からみて
同じ向きとなるようにした、加速度センサである。この
振動体では、長さ方向の振動の共振周波数と屈曲振動の
共振周波数とが、一致させられる。
【0006】
【作用】複数の圧電素子に同位相の駆動信号を印加する
ことによって、振動体は長さ方向に振動し、振動体に慣
性が与えられる。この状態で振動体の側面に直交する方
向に加速度が加わると、振動体に撓みが生じる。振動体
の長さ方向の振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数
とを一致させておくことによって、振動体の撓みは大き
くなる。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、振動体に加速度が加
わって、振動体に撓みが生じると、撓みの大きさに応じ
て圧電素子に電圧が発生する。これらの電圧の大きさを
測定することによって、加速度が加わった向きと、加速
度の大きさとを測定することができる。振動体の長さ方
向の振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数とを一致
一致させることにより、振動体の撓みが大きくなり、微
弱な加速度を測定することができる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1(A)はこの発明の一実施例を示す斜視
図であり、図1(B)はその断面図である。この加速度
センサ10は、たとえば正4角柱状の振動体12を含
む。振動体12は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属
材料で形成される。振動体12の対向する2つの側面に
は、その中央部分に圧電素子14,16が形成される。
圧電素子14は、圧電セラミックなどで形成される圧電
体14aを含む。圧電体14aの両面には、電極14
b,14cが形成される。そして、一方の電極14c
が、振動体12の側面に接着される。同様に、圧電素子
16は圧電体16aを含み、その両面に電極16b,1
6cが形成される。そして、一方の電極16cが、振動
体12の側面に接着される。これらの圧電素子14,1
6の圧電体14a,16aは、それぞれ外側から振動体
12の方向に向かって、分極処理が施される。つまり、
圧電体14aは電極14b側から電極14c側に向かっ
て分極処理が施され、圧電体16aは電極16b側から
電極16c側に向かって分極処理が施される。また、振
動体12の圧電素子が形成されていない側面には、その
中央部に振動体12を支持するための支持部材18が取
り付けられる。
【0010】この振動体10の圧電素子14,16に
は、図2に示すように、発振回路20が並列接続され
る。発振回路20からの信号は、抵抗22,24を介し
て、圧電素子14,16に印加される。圧電素子14,
16に印加される信号は、同位相のものである。このと
き、各圧電素子14,16は、外側から振動体12側に
向かって分極処理が施されているため、図2の矢印に示
すように、振動体12はその長さ方向に振動する。振動
体12が長さ方向に振動することによって、振動体12
に慣性が与えられる。
【0011】さらに、圧電素子14,16は、差動増幅
するためのオペアンプ26の入力端子に接続される。し
たがって、オペアンプ26の出力端子からは、圧電素子
14,16に発生する電圧の差に対応した出力が得られ
る。したがって、振動体12に加速度が加わっていない
場合、圧電素子14と圧電素子16に発生する電圧の大
きさは同じで、かつ同位相である。したがって、オペア
ンプ26の出力は0である。
【0012】振動体12が振動している状態で、たとえ
ば圧電素子14,16の面に直交する向きに加速度が加
わると、図3に示すように、振動体12に撓みが生じ
る。振動体12の撓みによって、圧電素子14,16に
は電圧が発生するが、その電圧は逆位相となる。したが
って、オペアンプ26から、圧電素子14と圧電素子1
6との電圧の差に対応した出力が得られる。したがっ
て、オペアンプ26の出力を測定すれば、加速度センサ
10に加わった加速度を検出することができる。
【0013】この加速度センサ10では、圧電体14
a,16aが外側から振動体12側に向かって分極処理
されているため、加速度が加わったときに発生する電圧
が逆位相となる。したがって、圧電素子14,16の出
力電圧の差を測定すれば、大きな出力を得ることができ
る。そのため、微弱な加速度でも、正確に測定すること
ができる。さらに、振動体12の長さ方向の振動の共振
周波数と屈曲振動の共振周波数とを一致させておけば、
加速度が加わったときの振動体12の撓みが大きくな
る。したがって、微弱な加速度にも大きく感応し、感度
をよくすることができる。
【0014】図4はこの発明の他の実施例を示す回路図
である。この実施例では、振動体12の形状が正3角柱
状に形成されている。そして、振動体12の各側面の中
央部に、圧電素子30,32,34が形成されている。
これらの圧電素子30,32,34の圧電体も、外側か
ら振動体12側に向かって分極処理されている。これら
の圧電素子30,32,34には、抵抗36,38,4
0を介して、発振回路20が並列接続される。
【0015】また、圧電素子30,32,34の中の2
つが組み合わされて、オペアンプ42,44,46の入
力端子に接続される。つまり、圧電素子30,32がオ
ペアンプ46の2つの入力端子に接続され、圧電素子3
2,34がオペアンプ44の2つの入力端子に接続さ
れ、圧電素子30,34がオペアンプ42の2つの入力
端子に接続される。
【0016】この加速度センサ10においても、発振回
路20の信号によって、振動体12はその長さ方向に振
動する。この状態で、加速度センサ10の軸に直交する
方向に加速度が加わると、振動体12に撓みが生じる。
振動体12の撓みに応じて、各圧電素子30,32,3
4に電圧が発生する。つまり、圧電素子30,32,3
4には、振動体12の各側面に直交する向きの加速度成
分に対応した電圧が発生する。そして、オペアンプ4
2,44,46からは、それぞれの入力端子に接続され
た圧電素子の出力電圧の差に対応した出力が得られる。
したがって、これらのオペアンプ42,44,46から
の出力の大きさを測定すれば、どの方向にどれだけの加
速度が加わったかを知ることができる。
【0017】なお、振動体12の形状としては、たとえ
ば正5角柱状など他の形状であってもよい。この場合、
正5角柱状の振動体の各側面の中央部に、圧電素子が形
成される。そして、各圧電素子の圧電体は、外側から振
動体側に向かって分極処理される。このように、振動体
12の形状としては、軸に対して回転対称となる角柱状
であれば、どのよう形状であってもよい。この場合、必
ずしも振動体の全ての側面に圧電素子を形成する必要は
ないが、互いに軸に対して回転対称となるように配置す
る必要がある。さらに、振動体12の形状としては、正
多角柱状に限らず、軸に対して回転対称であればどのよ
うな多角柱状であってもよい。また、上述の各実施例で
は、圧電体を外側から振動体方向に向かって分極処理し
たが、全ての圧電体を振動体側から外側に向かって分極
処理してもよい。つまり、圧電体の分極方向は、振動体
の軸からみて同じ方向であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)はその断面図である。
【図2】図1に示す加速度センサを使用するための回路
図である。
【図3】図1に示す加速度センサに加速度が加わった状
態を示す図解図である。
【図4】この発明の他の例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 加速度センサ 12 振動体 14,16 圧電素子 30,32,34 圧電素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その軸に対して回転対称な形状の多角柱
    状の振動体と、前記振動体の軸に対して回転対称となる
    複数の側面に形成される圧電素子とを含み、 前記圧電素子の分極方向を前記振動体の軸からみて同じ
    向きとなるようにした、加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記振動体の長さ方向の振動の共振周波
    数と屈曲振動の共振周波数とを一致させた、請求項1の
    加速度センサ。
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