JPH05288267A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH05288267A
JPH05288267A JP11817592A JP11817592A JPH05288267A JP H05288267 A JPH05288267 A JP H05288267A JP 11817592 A JP11817592 A JP 11817592A JP 11817592 A JP11817592 A JP 11817592A JP H05288267 A JPH05288267 A JP H05288267A
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shift
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俊治 古川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンジ切換弁の切換え制御中と停止中との別
に応じてレンジ検出センサの信号フェールを的確に判定
することにより、それぞれに応じた適切なフェールセー
フ制御を可能とする。 【構成】 シフトバイワイヤ制御部20が、モーター5
0の駆動によるレンジ切換弁30の切換え制御中はレン
ジ検出センサ12の出力電圧の時間当たりの変化率が所
定値を超えたときに、またレンジ切換弁30の停止中は
そのときの切換え位置に対応する出力電圧が所定値をを
超えたときに、それぞれレンジ検出センサ12の信号フ
ェールと判定する手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のシフトレンジの
選択が電気的な制御によって実現される自動変速機の変
速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、前進レンジやリバ
ースレンジさらにはパーキングレンジやニュートラルレ
ンジなどの各シフトレンジの選択は、レンジ切換弁(マ
ニュアルバルブ)の切換えによって行われる。そしてこ
のレンジ切換弁は一般に手動操作によって切換えられて
いたが、これを電気的な制御で行う構成の自動変速機も
すでに提案されている。
【0003】本出願人においても、例えば平成3年特許
願第304182号で提出した明細書及び図面に示され
ているような自動変速機の制御装置を提案している。
【0004】この制御装置は、シフトバイワイヤ制御部
から出力されるレンジ制御信号に基づいて駆動されるモ
ーターにより自動変速機のレンジ切換弁が切換え制御さ
れるようになっている。またこのレンジ切換弁の切換え
位置は、その可変抵抗値がリニア特性を示すロータリー
式ポテンショメータなどを用いたセンサの出力電圧の変
化で検出され、この検出信号は前記シフトバイワイヤ制
御部に送信されるようになっている。すなわち前記モー
ターの駆動によるレンジ切換弁の切換え制御中におい
て、このレンジ切換弁の切換え位置は前記センサにより
常に検出されており、もって自動変速機が目標のシフト
レンジに切換えられるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記センサの検出信号
がフェールした場合、それが前記モーターの駆動による
レンジ切換弁の切換え制御中であればセンサの検出値
(出力電圧値)が変化しているためフェールの判定が難
しい。しかしこのフェール判定を正確に行わない限り、
目標のシフトレンジを達成することができない。また車
両の走行中(モーター及びレンジ切換弁の停止中)にセ
ンサの検出信号がフェールした場合も、このフェールが
判定されなければ誤った検出信号によるシフトレンジ位
置と自動変速機の現実のシフトレンジとが異なることと
なり、これを合わせるための制御を不用意に実行すると
運転者の意図しないシフトレンジが達成されるなどの不
都合が生じる。
【0006】本発明の技術的課題は、レンジ切換弁の切
換え制御中と停止中との別に応じてレンジ検出センサの
信号フェールを的確に判定することにより、それぞれに
応じた適切なフェールセーフ制御を可能とすることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における自動変速機の変速制御装置は次のよ
うに構成されている。すなわちシフトバイワイヤ制御部
から出力されるレンジ制御信号に基づいて駆動されるモ
ーターによりレンジ切換弁が切換え制御され、かつこの
レンジ切換弁の切換え位置をレンジ検出センサの出力電
圧の変化により検出し、その検出信号を前記シフトバイ
ワイヤ制御部に送信する構成の自動変速機の変速制御装
置において、前記シフトバイワイヤ制御部は、前記モー
ターの駆動によるレンジ切換弁の切換え制御中は前記レ
ンジ検出センサの出力電圧の時間当たりの変化率が所定
値を超えたときに、またレンジ切換弁の停止中はそのと
きの切換え位置に対応する出力電圧が所定値を超えたと
きに、それぞれレンジ検出センサの信号フェールと判定
する手段を備えている。
【0008】
【作用】この構成によれば、前記モーターの駆動による
レンジ切換弁の切換え制御中においては前記レンジ検出
センサからシフトバイワイヤ制御部に入力される検出信
号に基づき、このセンサの出力電圧の時間当たりの変化
率が所定値を超えているときにセンサ信号のフェールと
判定される。またレンジ切換弁の停止中においては、そ
のときのレンジ切換弁の位置(自動変速機のシフトレン
ジ)と対応する出力電圧が所定値を超えたときにセンサ
信号のフェールと判定される。これによりレンジ切換弁
の停止中はもちろんのこと、特にフェール判定が困難と
されていたレンジ切換弁の切換え制御中においても正確
なフェール判定ができる。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を図面にしたがって説明
する。図2に自動変速機のシフトレンジを切換えるため
のレンジ切換弁30及びその駆動系の概要が斜視図で示
されている。このレンジ切換弁30はスプールバルブ形
式であって、自動変速機の制御のための基本油圧となる
ライン油圧が供給されている。そしてこのレンジ切換弁
30のスプール30aを軸方向に操作することで、その
排出ポートが切換えられて各シフトレンジを設定するた
めの摩擦係合装置(図示しない)の係合及び解放が制御
される。
【0010】図2に示されているコントロール軸32の
軸上には、ディテントレバー36が固定されている。こ
のコントロール軸32の軸心回りの回転により、前記デ
ィテントレバー36の回動を通じて前記レンジ切換弁3
0のスプール30aがその軸線方向に移動させられるこ
ととなる。またこのディテントレバー36は扇形状であ
り、その外周には複数個の凹凸部36aが形成されてい
る。これらの凹凸部36aのうちの一つの凹部に対し、
ディテントスプリング38の端部に設けられたローラ3
8aが選択的に係合するようになっている。これらの部
材によりコントロール軸32の回転位置、つまりレンジ
切換弁30の各切換え位置を決めるディテント機構34
が構成されている。
【0011】さて前記レンジ切換弁30を切換えるため
のアクチュエータとしては直流モーター50が使用され
ている。このモーター50の駆動軸52に形成されたウ
ォーム54は、前記コントロール軸32と同軸線上に配
置されたウォームホイール56に噛合っている。なおこ
のウォームホイール56の回転軸心部のボス部58に
は、前記コントロール軸32の端部が回転伝達可能に係
合している。これによりコントロール軸32に対して
は、モーター50の駆動軸52の回転がそのウォーム5
4と前記ウォームホイール56との噛合いにより減速さ
れて伝達される。
【0012】図3に前記コントロール軸32の端部とウ
ォームホイール56のボス部58との係合部分が拡大し
て示されている。この図面で明らかなようにコントロー
ル軸32の端部は断面矩形状に形成されていて、この部
分がボス部58の内部に挿入されている。そしてこの係
合部分には、相互間の回転伝達方向に関して所定の遊び
量δが設けられている。すなわちこの遊び量δは、前記
モーター50とレンジ切換弁30との間の動力伝達経路
に設けられており、前記モーター50の駆動に伴うウォ
ームホイール56の回転力は前記遊び量δを詰めた後に
コントロール軸32に伝達されることとなる。
【0013】前記コントロール軸32の回転により、す
でに説明したように前記ディテントレバー36を通じて
レンジ切換弁30が切換えられる。このときレンジ切換
弁30の各レンジポジションにおいて、前記ディテント
スプリング38のローラ38aはディテントレバー36
の凹凸部36aの一つの凸部を乗り越えては隣の凹部に
係合するといった動作を繰り返す。したがってこのロー
ラ38aが凹凸部36aの一つの凸部を越えてから凹部
に至るまでの間は、前記ディテントスプリング38の弾
性力に基づいて前記コントロール軸32がモーター50
の駆動とは無関係に前記遊び量δの範囲内で自走するこ
ととなる。なおこの自走の直後からモーター50の駆動
による前記ウォームホイール56の回転によって遊び量
δが再び詰められるまでの間は、前記コントロール軸3
2の回転量、つまりレンジ切換弁30の動作量はほとん
ど変化しない。
【0014】図1に自動変速機ATのシフトレンジを選
択するための電気制御系統図が示されている。この図面
においてレンジセレクトスイッチ10は、自動変速機A
Tのシフトレンジ(P.R.N.D等)を選択するため
に運転者によるシフトレバー操作に対応して切換えられ
るポジションスイッチあるいは運転者が直接操作するプ
ッシュスイッチなどである。
【0015】また図1に示されているシフトバイワイヤ
制御部(SBW−ECU)20はマイクロコンピュータ
が使用され、自動変速機ATのシフトレンジ切換え及び
それに関連する各種ソフトウェア処理に必要なプログラ
ムを記憶させた読出し専用メモリー(ROM)、このプ
ログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)、プロ
グラムに必要な変数を一時的に記憶する書き込み可能メ
モリー(RAM)などを主体として構成されている。同
じく図1に示されている自動変速制御部(ECT)22
についてもマイクロコンピュータが使用され、この自動
変速制御部22は周知のように車速及びエンジン負荷
(スロットル開度)に基づき自動変速機ATにおける自
動変速用ソレノイドバルブの切換え制御が可能である。
【0016】前記シフトバイワイヤ制御部20(以下
「SBW制御部20」と略称する)には、前記レンジセ
レクトスイッチ10の接点信号、前記レンジ切換弁30
の切換位置を検出するレンジ検出センサとしてのバルブ
センサ12及びニュートラルスイッチ14からのそれぞ
れの検出信号が入力される。またこのSBW制御部20
からは、前記レンジセレクトスイッチ10からの接点信
号に応じた制御信号が前記モーター30の駆動回路2
4、前記自動変速制御部22及びレンジインジケータ2
8に対してそれぞれ出力される。
【0017】前記バルブセンサ12は、図2で示されて
いるように前記コントロール軸32の軸上に設けられた
ロータリー式ポテンショメータなどが使用され、このコ
ントロール軸32の回転角(レンジ切換弁30の動作
量)に応じて変化する電気抵抗値がリニア特性を示すタ
イプであって、その出力電圧の変化でレンジ切換弁30
の切換え位置が検出される。なおこのセンサの検出信号
は図1のアナログ・ディジタルコンバータ26でディジ
タル信号に変換されて前記SBW制御部20に入力され
る。
【0018】前記ニュートラルスイッチ14は、レンジ
切換弁30の切換え位置がニュートラル(N)レンジあ
るいはパーキング(P)レンジにあるときにオンとな
り、その信号が前記SBW制御部20に入力される。ま
た前記レンジインジケータ28は運転席前方の計器パネ
ルに設けられ、基本的には自動変速機ATのシフトレン
ジと対応する箇所を点灯表示する。
【0019】図4に前記モーター50の駆動によるレン
ジ切換弁30の切換え制御時において、時間t(モータ
ー50の回転角)に対する前記バルブセンサ12の出力
電圧値Uの変化が示されている。そして図4(A)はレ
ンジ切換弁30がドライブ(D)レンジ側から前記Pレ
ンジ側へ切換え制御されている場合を示し、図4(B)
はレンジ切換弁30が逆にPレンジ側からDレンジ側へ
切換え制御されている場合を示している。これらの図面
で明らかなように、レンジ切換弁30が前記遊び量δを
詰めてモーター50の駆動に連動しているときの前記出
力電圧値Uは所定角αの傾斜に沿って変化する。また各
レンジ位置においてレンジ切換弁30が前記ディテント
機構34の機能により遊び量δの範囲で自走したとき、
出力電圧値Uが瞬間的に大きく変化し、その後はモータ
ー50の駆動によって遊び量δが再び詰められるまで、
出力電圧値Uはほとんど変化しない。
【0020】図4(A)において仮想線a,bで示され
ている前記出力電圧値Uの特性は次の数式1でそれぞれ
表され、また図4(B)の仮想線c,dで示されている
出力電圧値Uの特性は数式2でそれぞれ表される。
【0021】
【数1】a=U0 +ΔU1 +αt b=U0 −ΔU2 +αt
【数2】c=U0 +ΔU1 −αt d=U0 −ΔU2 −αt
【0022】ただし前記の数式1,2においてU0 はモ
ーター50が駆動する前の出力電圧値、ΔU1 ,ΔU2
は前記バルブセンサ12の信号フェールを判定する場合
の出力電圧値Uの許容値、αtは出力電圧値Uの時間t
当たりの変化率である。したがってバルブセンサ12の
出力電圧値Uが、図4(A)においては仮想線a,bの
範囲内にあれば正常であり、図4(B)では仮想線c,
dの範囲内にあれば正常であることになる。
【0023】前記構成の変速制御装置において、図1に
示されている前記レンジセレクトスイッチ10が切換え
制御されると、その接点信号に応じて前記SBW制御部
20から出力される制御信号に基づいて前記モーター5
0が駆動される。これにより前記レンジ切換弁30が切
換え制御されて自動変速機ATのシフトレンジが選択さ
れる。またこのレンジ切換弁30の切換え位置は、前記
バルブセンサ12からの出力電圧の変化によって常に検
出されている。
【0024】さて図5〜図7に前記バルブセンサ12の
信号フェールを判定するための前記SBW制御部20に
よるソフトウェア処理の内容がフローチャートで示され
ている。まず図5のステップS1において前記レンジセ
レクトスイッチ10の操作によるシフトレンジの切換え
制御中か否かを判断し、その判断結果がイエスの場合は
次のステップS2に移行し、ノーの場合は後で説明する
図7のステップS14に移行する。このステップS2に
おいては前記モーター50が駆動中か否かを判断し、こ
の判断結果がイエスの場合はステップS3に移行してレ
ンジ切換弁30の移動開始フラグFTが「1」か否かを
判断する。
【0025】前記ステップS3での判断結果がイエスの
場合は後で説明する図6のステップS9に移行し、ノー
の場合はステップS4に移行する。このステップS4に
おいてモーター50の回転方向が、レンジ切換弁30を
Pレンジ側へ移動させる方向か否かを判断する。この判
断結果がイエスの場合はステップS5に移行し、ここで
バルブセンサ12の出力電圧値Uが図4(A)の特性に
したがって変化しているか否か(U0 +ΔU<U)を判
断する。
【0026】なおこのステップS5において、U0 はす
でに述べたようにモーター50の駆動開始前の出力電圧
値であり、ΔUは出力電圧の変化値である。したがって
このステップS5での判断結果がイエスの場合は、レン
ジ切換弁30がPレンジ方向への移動を開始しているの
であるからステップS6に移行する。そしてこのステッ
プS6においてレンジ切換弁30の移動開始フラグFT
を「1」にするとともに、タイマーをスタートさせる。
【0027】前記ステップS2での判断結果がノーの場
合、つまりモーター50が駆動されていない場合はステ
ップS7に移行し、ここでレンジ切換弁30の移動開始
フラグFTを「0」にするとともに、タイマーをリセッ
トする。また前記ステップS4の判断結果がノーの場
合、つまりモーター50の回転方向がレンジ切換弁30
をDレンジ側へ移動させる方向の場合はステップS8に
移行する。このステップS8においてバルブセンサ12
の出力電圧値Uが図4(B)の特性にしたがって変化し
ているか否か(U0 −ΔU<U)を判断する。この判断
結果がイエスの場合は、レンジ切換弁30がDレンジ方
向への移動を開始しているのであるから前記ステップS
6に移行して前記と同様の処理を実行する。
【0028】つぎに図6のフローチャートによりレンジ
切換弁30の切換え制御中のフェール判定制御を説明す
る。この図面のステップS9において、モーター50の
回転方向がレンジ切換弁30をPレンジ側へ移動させる
方向か否かを再び判断する。この判断結果がイエスの場
合はステップS10に移行し、ここでバルブセンサ12
の出力電圧値Uが図4(A)の仮想線a,bで表されて
いる特性の範囲内にあるか否か(a<U<b)を判断す
る。また前記ステップS9の判断結果がノーの場合、つ
まりモーター50の回転方向がレンジ切換弁30をDレ
ンジ側へ移動させる方向の場合はステップS13に移行
する。このステップS13では、バルブセンサ12の出
力電圧値Uが図4(B)の仮想線c,dで表されている
特性の範囲内にあるか否か(c<U<d)を判断する。
【0029】前記ステップS10あるいはステップS1
3での判断結果がノーの場合は、レンジ切換弁30の切
換え制御中にバルブセンサ12の信号フェールが発生し
ているのであるからそれぞれステップS11に移行し、
ここで切換え制御中のフェールフラグFL1 を「1」に
する。これに対しステップS10あるいはステップS1
3での判断結果がイエスの場合は、バルブセンサ12の
検出信号は正常と判定されたのであるからそれぞれステ
ップS12に移行し、ここで切換え制御中のフェールフ
ラグFL1 を「0」にする。
【0030】次に図7のフローチャートによりレンジ切
換弁30の停止中のフェール判定制御を説明する。この
図面のステップS14において、レンジ切換弁30の切
換え制御終了時(停止時)におけるバルブセンサ12の
出力電圧値Ue と、図5のステップS1でレンジセレク
トスイッチ10が操作されていないと判断された時点で
の出力電圧値Uとの差の絶対値が、非制御時のフェール
判定電圧値ΔUn の範囲内であるか否か(|U−Ue
<ΔUn )を判断する。この判断結果がノーの場合は、
レンジ切換弁30の停止時においてバルブセンサ12の
信号フェールが発生しているのであるからステップS1
5に移行し、ここで非制御時のフェールフラグFL0
「1」にする。
【0031】前記ステップS14での判断結果がイエス
の場合は、復帰判定のためにステップS16に移行す
る。このステップS16において各シフトレンジ毎に定
められているバルブセンサ12の設定電圧値Un に対す
る実際の出力電圧値Uの誤差が前記のフェール判定電圧
値ΔUn の範囲内にあるか否か、すなわち Un −ΔUn <U<Un +ΔUn が判断される。この判断結果がイエスであればステップ
S17に移行して非制御時のフェールフラグFL0
「0」にする。またステップS16での判断結果がノー
の場合は図示されていない別の制御に移行して所定の循
環処理を続ける。
【0032】このようにレンジ切換弁30の切換え制御
中においては、バルブセンサ12の出力電圧値Uの時間
t当たりの変化率が所定値を超えているときに検出信号
のフェールと判定される。またレンジ切換弁30の停止
中においては、そのときのシフトレンジと対応する出力
電圧値が所定値を超えたときに検出信号のフェールと判
定される。これによりレンジ切換弁30の切換え制御中
あるいは停止中を問わず正確なフェール判定が行われ
る。
【0033】そこでバルブセンサ12の信号フェールと
判定された場合の制御の一例を、図8のフローチャート
によって説明する。まずステップS50において非制御
時のフェールフラグFL0 が「1」か否かを判断し、こ
の判断結果がイエスであれば次のステップS51に移行
する。このステップS51において、前記レンジセレク
トスイッチ10から現在の車両走行とは逆方向の走行レ
ンジを指示する接点信号が入っているか否かを判断す
る。この判断結果がイエスの場合はステップS52に移
行し、ここで前記ニュートラルスイッチ14の検出信号
を利用して自動変速機ATのシフトレンジをNレンジに
切換える。
【0034】前記ステップS50での判断結果がノーの
場合はステップS53に移行し、ここで制御中のフェー
ルフラグFL1 が「1」か否かを判断する。この判断結
果がイエスであれば前記ステップS52に移行して前記
と同様の処理を行う。またステップS53での判断結果
がノーの場合は図示されていない別の制御に移行して所
定の循環処理を続ける。一方、前記ステップS51の判
断結果がノーの場合はステップS54に移行してシフト
レンジの切換え制御をキャンセルする。
【0035】なお自動変速機ATのシフトレンジをNレ
ンジに切換え、あるいは切換え制御をキャンセルした場
合は、前記レンジインジケータ28の所定箇所を点滅表
示したり、図示しないボイスナビゲーションからの音声
などによりバルブセンサ12の信号フェールに基づく制
御が行われたことを運転者に警報することが必要であ
る。
【0036】
【発明の効果】このように本発明によれば、レンジ切換
弁の切換え制御中とレンジ切換弁の停止中とのそれぞれ
においてレンジ検出センサの信号フェールを判定できる
ので、レンジ切換弁の切換え制御中と停止中との別に応
じた適切なフェールセーフ制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機のシフトレンジを選択するための電
気制御系統図である。
【図2】自動変速機のレンジ切換弁及びその駆動系の概
要を表した斜視図である。
【図3】コントロール軸とウォームホイールとの係合部
分の拡大平面図である。
【図4】レンジ切換え制御時におけるセンサ出力電圧の
変化を表した特性図である。
【図5】レンジ切換弁の移動開始を判定するためのフロ
ーチャートである。
【図6】レンジ切換え制御中のフェールを判定するため
のフローチャートである。
【図7】非切換え制御時のフェールを判定するためのフ
ローチャートである。
【図8】フェール判定時の制御を表したフローチャート
である。
【符号の説明】
12 レンジ検出センサ(バルブセンサ) 20 シフトバイワイヤ制御部 30 レンジ切換弁 50 モーター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトバイワイヤ制御部から出力される
    レンジ制御信号に基づいて駆動されるモーターによりレ
    ンジ切換弁が切換え制御され、かつこのレンジ切換弁の
    切換え位置をレンジ検出センサの出力電圧の変化により
    検出し、その検出信号を前記シフトバイワイヤ制御部に
    送信する構成の自動変速機の変速制御装置において、 前記シフトバイワイヤ制御部は、前記モーターの駆動に
    よるレンジ切換弁の切換え制御中は前記レンジ検出セン
    サの出力電圧の時間当たりの変化率が所定値を超えたと
    きに、またレンジ切換弁の停止中はそのときの切換え位
    置に対応する出力電圧が所定値を超えたときに、それぞ
    れレンジ検出センサの信号フェールと判定する手段を備
    えていることを特徴とした自動変速機の変速制御装置。
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