JPH05287725A - 土木用補強材 - Google Patents
土木用補強材Info
- Publication number
- JPH05287725A JPH05287725A JP11417392A JP11417392A JPH05287725A JP H05287725 A JPH05287725 A JP H05287725A JP 11417392 A JP11417392 A JP 11417392A JP 11417392 A JP11417392 A JP 11417392A JP H05287725 A JPH05287725 A JP H05287725A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- civil engineering
- reinforcing material
- fibers
- inorganic
- synthetic fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Revetment (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築現場等の盛土、埋め立て箇所等に埋設施
工し、軟弱地盤の補強材、不等沈下防止材、安定材とし
て使用する土木用補強材を提供することを目的とする。 【構成】 無機質繊維からなる繊維層と合成樹脂からな
るシートとを結合する。
工し、軟弱地盤の補強材、不等沈下防止材、安定材とし
て使用する土木用補強材を提供することを目的とする。 【構成】 無機質繊維からなる繊維層と合成樹脂からな
るシートとを結合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度の優れた土木用補
強材に関する。
強材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木用補強材としては、例えばポ
リエステル、ポリプロピレン等の合成繊維を加熱処理等
をすることによって帯状にし、この帯を交互に編んでシ
ート状としたものを、工事現場などの盛土、埋め立て箇
所等に埋設施工し、軟弱地盤の補強材、不等沈下防止
材、安定材として使用している。
リエステル、ポリプロピレン等の合成繊維を加熱処理等
をすることによって帯状にし、この帯を交互に編んでシ
ート状としたものを、工事現場などの盛土、埋め立て箇
所等に埋設施工し、軟弱地盤の補強材、不等沈下防止
材、安定材として使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシート状の補強材は、細い合成繊維を熱等で帯状に
結合したものであることから、引張強度は強いが、吸水
性、保水性、水平方向への透水性がほとんど期待出来な
いという欠点がある。そこで、軟弱地盤の補強、安定化
のために土壌中の水分を抜いて、圧密作用により、地盤
を高強度化するためには、シート状の補強材とは別にポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成繊
維や、椰子殻繊維等の天然繊維からなる不織布を排水材
として別に埋設したり、あるいは、サンドパイルや砂層
を設ける工法が取られている。ところが、合成繊維の不
織布からなる排水材は土との馴染みが悪いために、埋設
施工後短時間で目詰まりを起こし易く、又、繊維そのも
のの親水性が劣るために保水性が低く、連続した毛管が
保持されにくい為に水平方向の透水性が小さいという欠
点を有している。また、天然繊維の不織布からなる排水
材は、排水性能は良いが腐朽し易いために、使用期間が
短いという欠点を有していた。さらに、サンドパイルや
砂層を設ける工法は大面積の施工区では、土壌の圧密作
用が不均一になりやすく不等沈下の原因となったり、ま
た、施工コストが高いという問題があった。
うなシート状の補強材は、細い合成繊維を熱等で帯状に
結合したものであることから、引張強度は強いが、吸水
性、保水性、水平方向への透水性がほとんど期待出来な
いという欠点がある。そこで、軟弱地盤の補強、安定化
のために土壌中の水分を抜いて、圧密作用により、地盤
を高強度化するためには、シート状の補強材とは別にポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成繊
維や、椰子殻繊維等の天然繊維からなる不織布を排水材
として別に埋設したり、あるいは、サンドパイルや砂層
を設ける工法が取られている。ところが、合成繊維の不
織布からなる排水材は土との馴染みが悪いために、埋設
施工後短時間で目詰まりを起こし易く、又、繊維そのも
のの親水性が劣るために保水性が低く、連続した毛管が
保持されにくい為に水平方向の透水性が小さいという欠
点を有している。また、天然繊維の不織布からなる排水
材は、排水性能は良いが腐朽し易いために、使用期間が
短いという欠点を有していた。さらに、サンドパイルや
砂層を設ける工法は大面積の施工区では、土壌の圧密作
用が不均一になりやすく不等沈下の原因となったり、ま
た、施工コストが高いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記した欠点
を解消するため鋭意検討を行った結果、従来使用されて
いる土木用補強材に親水性化処理した無機質繊維を積層
することに気付き本発明を完成した。すなわち、本発明
は、無機質繊維を柔軟性バインダー樹脂で一体化した繊
維層と、合成繊維を編成したシートとを結合してなるこ
とを特徴とする土木用補強材である。
を解消するため鋭意検討を行った結果、従来使用されて
いる土木用補強材に親水性化処理した無機質繊維を積層
することに気付き本発明を完成した。すなわち、本発明
は、無機質繊維を柔軟性バインダー樹脂で一体化した繊
維層と、合成繊維を編成したシートとを結合してなるこ
とを特徴とする土木用補強材である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用する無機質繊維としては、ロックウール、ガラスウ
ール、セラミックファイバー等の無機質繊維を挙げるこ
とができる。ロックウール、ガラスウール、セラミック
ファイバーをそれぞれ単独に使用することもできるが、
これらを配合することによって、ロックウール又はガラ
スウール製繊維層の強度を向上することができる。柔軟
性バインダー樹脂としては、加熱によって接着性を発現
する塩ビ系、酢ビ系、アクリル系、スチレン系、ポリオ
レフィン系、ポリエステル系、ナイロン系等の熱可塑性
樹脂の粉末、溶液、エマルジョン等が挙げられ、より好
ましくは、これらを繊維状に成型加工し、軟化温度の異
なる複数の熱可塑性樹脂で構成されたクラッド/コアタ
イプの熱融着繊維である。
使用する無機質繊維としては、ロックウール、ガラスウ
ール、セラミックファイバー等の無機質繊維を挙げるこ
とができる。ロックウール、ガラスウール、セラミック
ファイバーをそれぞれ単独に使用することもできるが、
これらを配合することによって、ロックウール又はガラ
スウール製繊維層の強度を向上することができる。柔軟
性バインダー樹脂としては、加熱によって接着性を発現
する塩ビ系、酢ビ系、アクリル系、スチレン系、ポリオ
レフィン系、ポリエステル系、ナイロン系等の熱可塑性
樹脂の粉末、溶液、エマルジョン等が挙げられ、より好
ましくは、これらを繊維状に成型加工し、軟化温度の異
なる複数の熱可塑性樹脂で構成されたクラッド/コアタ
イプの熱融着繊維である。
【0006】これらを一体化して繊維層とする方法とし
ては、無機質繊維と柔軟性バインダー樹脂とを解繊、混
合した後、加熱成型して所定の厚さのシート状又はフェ
ルト状にしたものが使用される。また、湿式抄造法を用
いてもよい。無機質繊維層は、例えば柔軟性バインダー
樹脂を配合したロックウールをシート状或いはマット状
に成型した後、剥離強度を向上させるために必要に応じ
てニードリング処理を行うことができる。この製造の段
階或いは製造後に加熱することにより、バインダー樹脂
の粘着力を発現させ、無機質繊維相互を結合する。この
繊維層は、内部に多数の空隙を有していることから、透
水性が高く、しかも、繊維同志が互いにからみあって構
成されていることから、引張り強度が強い。この繊維層
の密度は30〜300kg/m3 、好ましくは60〜2
50kg/m3 、繊維層の厚さとしては1〜30mm、
好ましくは2〜20mmであり、幅、長さは任意でよ
い。
ては、無機質繊維と柔軟性バインダー樹脂とを解繊、混
合した後、加熱成型して所定の厚さのシート状又はフェ
ルト状にしたものが使用される。また、湿式抄造法を用
いてもよい。無機質繊維層は、例えば柔軟性バインダー
樹脂を配合したロックウールをシート状或いはマット状
に成型した後、剥離強度を向上させるために必要に応じ
てニードリング処理を行うことができる。この製造の段
階或いは製造後に加熱することにより、バインダー樹脂
の粘着力を発現させ、無機質繊維相互を結合する。この
繊維層は、内部に多数の空隙を有していることから、透
水性が高く、しかも、繊維同志が互いにからみあって構
成されていることから、引張り強度が強い。この繊維層
の密度は30〜300kg/m3 、好ましくは60〜2
50kg/m3 、繊維層の厚さとしては1〜30mm、
好ましくは2〜20mmであり、幅、長さは任意でよ
い。
【0007】さらに、本発明で使用する無機質繊維は、
それ自体親水性材料ではあるが、柔軟性バインダー樹脂
の配合により親水性が低下するため、陽イオン系、陰イ
オン系、非イオン系の界面活性剤を添加し、親水性化処
理を行う。その場合、非イオン系や高級アルコール系界
面活性剤等の環境汚染が少なく、植物の生育に実質的に
支障のない物質の添加が好ましい。
それ自体親水性材料ではあるが、柔軟性バインダー樹脂
の配合により親水性が低下するため、陽イオン系、陰イ
オン系、非イオン系の界面活性剤を添加し、親水性化処
理を行う。その場合、非イオン系や高級アルコール系界
面活性剤等の環境汚染が少なく、植物の生育に実質的に
支障のない物質の添加が好ましい。
【0008】本発明で用いる合成繊維製のシートとして
は、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ナイロン系等
の繊維の複数本を熱処理又は接着剤によって帯状に加工
した合成繊維の帯状体を作成し、この帯状体を交互に編
んだ、基布が使用される。無機質繊維層とこの合成繊維
製のシートを積層して土木用排水材を構成するが、単に
重ねただけでは、取扱が不便であることから、両者を何
らかの方法によって結合することが好ましい。結合する
方法としては、従来公知の方法が使用できる。例えば、
糸や接着剤を使用して、補強材の周囲や中心付近を部分
的に固定する方法や全面的に固定することや、積層状態
でニードリングにより結合を行うことも可能である。後
者の場合には基布の帯状体の移動が少なくなり、より好
ましいものとなる。
は、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ナイロン系等
の繊維の複数本を熱処理又は接着剤によって帯状に加工
した合成繊維の帯状体を作成し、この帯状体を交互に編
んだ、基布が使用される。無機質繊維層とこの合成繊維
製のシートを積層して土木用排水材を構成するが、単に
重ねただけでは、取扱が不便であることから、両者を何
らかの方法によって結合することが好ましい。結合する
方法としては、従来公知の方法が使用できる。例えば、
糸や接着剤を使用して、補強材の周囲や中心付近を部分
的に固定する方法や全面的に固定することや、積層状態
でニードリングにより結合を行うことも可能である。後
者の場合には基布の帯状体の移動が少なくなり、より好
ましいものとなる。
【0009】
【実施例】ロックウール(エスファイバー、新日鐵化学
(株)製)を無機質繊維の主原料とし、これに柔軟性バ
インダー樹脂として、融点の異なるポリエステル系樹脂
を用いた芯鞘タイプの熱融着性繊維(ベルコンビ、鐘紡
(株)製)10重量%と耐熱性非イオン系界面活性剤1
重量%を配合した。そして、シート状に成型した後にニ
ードリングし、加熱処理し、密度180kg/m3 、厚
さ2.5mmの繊維層を得た。この繊維層と市販のポリ
オレフィン系土木用補強材(バロン土木シート180−
Y、小泉製麻(株)製)厚さ1.1mm、目付量270
g/m2 とを積み重ね、耐水性の糸(ポリエステル縫
糸)で、二重環縫いのステッチ、縫い目ピッチ5mm、
幅方向に30cmの糸間隔をもって縫合して、土木用補
強材を得た。
(株)製)を無機質繊維の主原料とし、これに柔軟性バ
インダー樹脂として、融点の異なるポリエステル系樹脂
を用いた芯鞘タイプの熱融着性繊維(ベルコンビ、鐘紡
(株)製)10重量%と耐熱性非イオン系界面活性剤1
重量%を配合した。そして、シート状に成型した後にニ
ードリングし、加熱処理し、密度180kg/m3 、厚
さ2.5mmの繊維層を得た。この繊維層と市販のポリ
オレフィン系土木用補強材(バロン土木シート180−
Y、小泉製麻(株)製)厚さ1.1mm、目付量270
g/m2 とを積み重ね、耐水性の糸(ポリエステル縫
糸)で、二重環縫いのステッチ、縫い目ピッチ5mm、
幅方向に30cmの糸間隔をもって縫合して、土木用補
強材を得た。
【0010】この土木用補強材の引張強度をJIS A
−1096に従って測定したところ、320kg/5c
mであり、引裂強さ80kgであった。さらに、この土
木用補強材を75mm×75mmのサイズに切り出し、
20分間水中に浸漬した時の保水性を測定したところ、
440重量%であった。また、みの土木用補強材を長さ
350mm×幅100mmのサイズに切り出し、吸い上
げ高さ20mm、水平距離200mm、落下長100m
mのサイフォン状にセットした時のこの土木用補強材の
水平方向への透水量は、2340ml/分であった。
−1096に従って測定したところ、320kg/5c
mであり、引裂強さ80kgであった。さらに、この土
木用補強材を75mm×75mmのサイズに切り出し、
20分間水中に浸漬した時の保水性を測定したところ、
440重量%であった。また、みの土木用補強材を長さ
350mm×幅100mmのサイズに切り出し、吸い上
げ高さ20mm、水平距離200mm、落下長100m
mのサイフォン状にセットした時のこの土木用補強材の
水平方向への透水量は、2340ml/分であった。
【0011】
【発明の効果】本発明は、無機質繊維を柔軟性バインダ
ー樹脂で一体化、さらに親水性化処理した無機質繊維層
と、合成繊維を編成したシートとを結合してなることを
特徴とする土木用補強材であるから、軟弱地盤の補強と
同時に排水作用を維持し、地盤の安定化を促進するとい
う効果を奏する。
ー樹脂で一体化、さらに親水性化処理した無機質繊維層
と、合成繊維を編成したシートとを結合してなることを
特徴とする土木用補強材であるから、軟弱地盤の補強と
同時に排水作用を維持し、地盤の安定化を促進するとい
う効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 無機質繊維を柔軟性バインダー樹脂で一
体化した繊維層と、合成繊維を編成したシートとを結合
してなることを特徴とする土木用補強材。 - 【請求項2】 繊維層が親水性化処理されてなる請求項
1記載の土木補強材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11417392A JPH05287725A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 土木用補強材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11417392A JPH05287725A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 土木用補強材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287725A true JPH05287725A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14631011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11417392A Withdrawn JPH05287725A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 土木用補強材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05287725A (ja) |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP11417392A patent/JPH05287725A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990608 |