JPH05287582A - 非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法 - Google Patents

非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法

Info

Publication number
JPH05287582A
JPH05287582A JP9263792A JP9263792A JPH05287582A JP H05287582 A JPH05287582 A JP H05287582A JP 9263792 A JP9263792 A JP 9263792A JP 9263792 A JP9263792 A JP 9263792A JP H05287582 A JPH05287582 A JP H05287582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
conductive material
acid
plating
acidic solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9263792A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamato
茂 大和
Akiyoshi Ooharada
明美 大原田
Mitsuaki Tadakoshi
光章 只腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuno Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Okuno Chemical Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuno Chemical Industries Co Ltd filed Critical Okuno Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP9263792A priority Critical patent/JPH05287582A/ja
Publication of JPH05287582A publication Critical patent/JPH05287582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非導電性材料に導電性を付与するに際し、無
電解銅メッキ工程を必要とすることなく、電気銅メッキ
工程のみによって絶縁性部分の導通化を可能とし、処理
工程の簡略化、処理時間の短縮、作業環境の改善などに
より、生産性の向上を図ることを主な目的とする。 【構成】 非導電性材料を下記の工程で処理することを
特徴とする非導電性材料のメッキ方法: (1)非導電性材料をアルカリ性過マンガン酸塩溶液に
より処理し、その表面ににマンガン酸化物層を形成させ
る工程、(2)上記(1)工程からの非導電性材料を酸
化重合により導電性ポリマーを形成し得る有機モノマー
の酸性溶液に浸漬して、マンガン酸化物層の酸化作用に
より非導電性材料の表面に導電性ポリマー被膜を形成さ
せる工程、(3)上記(2)工程からの材料に電気銅メ
ッキ層を直接形成させる工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非導電性材料表面に直
接電気銅メッキ層を形成させる方法に関し、さらに詳し
くはプリント配線板のスルーホールに直接電気銅メッキ
層を形成させる方法に関する。
【0002】本明細書において、“%”とあるのは、
“重量%”を意味するものとする。
【0003】
【従来技術とその問題点】プリント配線板に対してスル
ーホールメッキを行なう方法としては、主としてサブト
ラクティブ法が採用されている。この方法では、絶縁性
基材からなる表面材および内面に銅箔を接着した基板を
穴明けし、穴内部の絶縁性部分に薄い無電解銅メッキを
析出させることにより絶縁性部分を導通化した後、電気
銅メッキにより厚い銅皮膜を形成して、銅箔間の導通を
確保し、電気回路を作成する。
【0004】この方法は、すでに技術的に確立された信
頼性の高い方法であり、約20年使用され続けてきた実
績を有している。しかしながら、この方法は、絶縁性部
分の導通化を図るために、複雑な前処理工程を必要とす
る無電解メッキ工程を必須とする。この無電解メッキ工
程で使用するメッキ液は、自己分解性が強くいので、厳
密な浴管理を必要とし、また銅を析出させる還元剤とし
て毒性の高いホルマリンを使用する必要があり、さらに
極く薄い銅皮膜を得るにも長時間を要するなどの種々の
欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来法における大きな技術的制約となっていた無電解銅メ
ッキ工程を必要とすることなく、電気銅メッキ工程のみ
によって絶縁性部分の導通化を可能とし、処理工程の簡
略化、処理時間の短縮、作業環境の改善などにより、生
産性の向上を図ることを主な目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
技術の現状に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の工程
を組合わせて採用する場合には、上記の目的を達成し得
ることを見出した。また、この特定工程の組合せは、一
般の非導電性材料に直接電気銅メッキ層を形成させる場
合にも、有用であることを見出した。
【0007】即ち、本発明は、下記の方法を提供するも
のである; 1 非導電性材料を下記の工程で処理することを特徴と
する非導電性材料のメッキ方法: (1)非導電性材料をアルカリ性過マンガン酸塩溶液に
より処理し、その表面ににマンガン酸化物層を形成させ
る工程、(2)上記(1)工程からの非導電性材料を酸
化重合により導電性ポリマーを形成し得る有機モノマー
の酸性溶液に浸漬して、マンガン酸化物層の酸化作用に
より非導電性材料の表面に導電性ポリマー被膜を形成さ
せる工程、(3)上記(2)工程からの材料に電気銅メ
ッキ層を直接形成させる工程。
【0008】2 上記項1に記載のメッキ方法におい
て、(2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、ア
ニリン、ピロール、チオフェン、フランおよびその誘導
体の少なくとも1種を1〜9g/lの範囲で含み、且つ
ホウフッ酸、過塩素酸、硫酸および芳香族スルホン酸の
少なくとも1種を含むpH4以下の酸性溶液であるメッ
キ方法。
【0009】3 上記項2に記載のメッキ方法におい
て、(2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、さ
らにカーボン、パラジウム−スズコロイド、硫化銅、硫
化ニッケルおよびITOから選ばれた導電性物質の少な
くとも1種の微粉末を含有するメッキ方法。
【0010】4 両面プリント配線板或いは多層プリン
ト配線板を下記の工程で処理することを特徴とするプリ
ント配線板のスルーホールメッキ方法: (1)穴開けして洗浄したプリント配線板をアルカリ性
過マンガン酸塩溶液により処理し、スルーホール内壁の
非導電性部分にマンガン酸化物層を形成させる工程、
(2)上記(1)工程からのプリント配線板を酸化重合
により導電性ポリマーを形成し得る有機モノマーの酸性
溶液に浸漬して、マンガン酸化物層の酸化作用によりス
ルーホール内壁の非導電性部分表面に導電性ポリマー被
膜を形成させる工程、(3)上記(2)工程からのプリ
ント配線板のスルーホール内壁の非導電性部分表面に電
気銅メッキ層を直接形成させる工程。
【0011】5 上記項4に記載のメッキ方法におい
て、(2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、ア
ニリン、ピロール、チオフェン、フランおよびその誘導
体の少なくとも1種を1〜9g/lの範囲で含み、且つ
ホウフッ酸、過塩素酸、硫酸および芳香族スルホン酸の
少なくとも1種を含むpH4以下の酸性溶液であるメッ
キ方法。
【0012】6 上記項5に記載のメッキ方法におい
て、(2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、さ
らにカーボン、パラジウム−スズコロイド、硫化銅、硫
化ニッケルおよびITOから選ばれた導電性物質の少な
くとも1種の微粉末を含有するメッキ方法。
【0013】本発明方法は、一般の非導電性材料表面、
両面プリント配線基板および多層プリント配線基板のス
ルーホールの絶縁性部分などに直接電気銅メッキ層を形
成させることができる。但し、以下においては、両面プ
リント配線基板或いは多層プリント配線基板のスルーホ
ール絶縁性部分への直接電気銅メッキ層の形成を例とし
て、各工程毎に順次説明を行なう。
【0014】膨潤 本発明方法においては、まず、穴開けし、洗浄したプリ
ント配線基板(以下供試材という)を常法に従って膨潤
処理する。膨潤処理条件は、特に限定されるものではな
いが、その一例を挙げれば、下記の通りである。
【0015】 グリコールエーテル系溶剤 50〜900ml/l 、より好ましくは100 〜300ml/l 水酸化ナトリウム 1 〜50g/l 、より好ましくは5 〜30g/l 界面活性剤 適量 処理温度 20〜80℃、より好ましくは40〜70℃ 処理時間 1 〜10分、より好ましくは2 〜7 分過マンガン酸塩溶液処理 次いで、供試材を常法に従って過マンガン酸塩溶液によ
るエッチング処理に供する。エッチング処理条件も、特
に限定されるものではないが、その一例を挙げれば、下
記の通りである。
【0016】 KMnO4 またはNaMnO4 20〜100g/l、より好ましくは40〜60g/l KOHまたはNaOH 5 〜50g/l 、より好ましくは30〜40g/l 界面活性剤 適量 処理温度 50〜95℃、より好ましくは70〜90℃ 処理時間 1 〜15分、より好ましくは2 〜8 分 従来法では、膨潤処理され、過マンガン酸塩溶液による
エッチング処理を受けた供試材は、引続き中和処理され
て、形成されたマンガン酸化物層を除去されるが、本発
明においては、引続く有機モノマー溶液浸漬後にマンガ
ン酸化物層の酸化剤としての作用を利用して、有機モノ
マーの酸化重合を促進させるので、そのまま残存させ
る。
【0017】有機モノマー溶液浸漬 次いで、供試材を有機モノマーの酸性溶液に浸漬する。
有機モノマーとしては、アニリン、ピロール、チオフェ
ン、フランおよびこれらの誘導体(硫酸アニリン、o−
アニリンスルホン酸、m−アミノフェノール、m−アミ
ノ安息香酸、N−メチルピロール、3−メチルチオフェ
ンなど)などが例示され、これらの1種または2種以上
を使用する。また、溶液の溶媒としては、水、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール
などのアルコール類が挙げられ、これらの1種または2
種以上を使用する。この酸性溶液中の有機モノマーの濃
度は、1〜9g/l程度とする。モノマー濃度が高すぎ
る場合には、モノマーの加水分解が促進され、モノマー
の分解による損失が増大するのみならず、多量に生成し
た加水分解物の蓄積により、液の寿命が短くなる。一
方、モノマー濃度が低すぎる場合には、導電性ポリマー
の生成が不十分となり、電気銅めっきの析出性が低下す
る。さらに、この酸性溶液は、ホウフッ酸、過塩素酸、
硫酸および芳香族スルホン酸の少なくとも1種を含み且
つpH4以下であるを必須とする。この様な酸性溶液中
では、前工程において供試材のスルーホールの銅箔部分
に僅かに形成されたマンガン酸化物層が、短時間内に溶
解除去されるので、供試材のスルーホール内の非導電性
部分にのみ選択的にポリマー層が形成される。ポリマー
層の厚さは、特に限定されるものではないが、0.5〜
2μm程度とすることが好ましい。ポリマー層の厚さの
調整は、マンガン酸化物層の厚さとモノマー濃度を調整
することにより、行なうことができる。この様にして形
成されたポリマー層は、高度の導電性と適度の表面粗度
とを有しているので、密着性に優れた電気銅めっき層の
形成が可能となる。
【0018】本発明においては、ポリマー層の導電性を
改善するために、カーボン、パラジウム−スズコロイ
ド、硫化銅、硫化ニッケルおよびITOから選ばれた導
電性物質の少なくとも1種の微粉末を有機モノマーの酸
性溶液に含有させておくことが出来る。これらの導電性
物質は、良好な分散性を得るために、0.1〜1μm程
度の粒度とし、かつ濃度1〜10g/l程度とすること
が好ましい。これらの導電性物質を併用する場合には、
導電性物質を分散した1種のコンポジットポリマー層が
形成される。酸化重合により形成されたポリマー層は、
電気めっき時の還元により、導電性が低下して電気銅め
っきが良好に行ない難い場合があるが、コンポジットポ
リマー層の場合には、導電性の低下が抑制され、より信
頼性の高いスルーホールめっきが得られる。
【0019】活性化処理 次いで、必要ならば、供試材を常法に従って活性化処理
に供する。活性化処理液およびその条件は、特に限定さ
れるものではないが、その具体例を挙げれば、下記の通
りである。 硫酸(98%) 10〜150ml/l 、より好ましくは50〜100ml/l 処理温度 10〜30℃、より好ましくは15〜25℃ 処理時間 0.1 〜3 分、より好ましくは0.5 〜1 分 この活性化処理を行なう場合には、供試材のスルーホー
ルの銅箔部分がより良好に活性化され、引続く工程で形
成される電気めっき層との密着性がより高められる。
【0020】電気メッキ処理 次いで、供試材を常法に従って電気銅メッキ処理に供す
る。電気銅メッキ処理浴および処理条件は、特に限定さ
れるものではないが、その具体例を挙げれば、下記の通
りである。
【0021】 硫酸銅メッキ浴 硫酸銅 40〜100g/l、より好ましくは60〜80g/l 硫酸 100 〜300g/l、より好ましくは150 〜250g/l 塩素イオン 30〜100mg/l 、より好ましくは40〜80mg/l 光沢剤 適量 処理温度 10〜40℃、より好ましくは15〜30℃ 陰極電流密度 0.5 〜10A/dm2 、より好ましくは1 〜5 A/dm2 ピロリン酸メッキ浴 ピロリン酸銅 50〜100g/l、より好ましくは60〜80g/l ピロリン酸カリウム 200 〜500g/l、より好ましくは250 〜400g/l アンモニア水(28%) 1 〜7ml/l 、より好ましくは2 〜4ml/l 光沢剤 適量 処理温度 40〜70℃、より好ましくは50〜60℃ 陰極電流密度 0.5 〜8A/dm 2 、より好ましくは1 〜5 A/dm2 本発明方法は、銅箔層を有しない一般の非導電性材料へ
の直接電気銅メッキ層の形成にも、適用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、無電解銅メッキ工程を
経ることなく、非導電性材料表面に直接電気銅メッキ層
を形成することができる。従って、電気銅メッキ層の形
成に至るまでの時間が、無電解銅メッキ工程を必須とす
る従来法に比して、約1/3程度に短縮されるので、産
業上の利益は、極めて大きい。
【0023】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0024】実施例1 穴明けしたFR−4基板を水溶性溶剤と界面活性剤を含
むアルカリ性溶液(膨潤液)中60℃で5分間処理した
後、過硫酸ナトリウム200g/lと硫酸10ml/l
とを含む水溶液(ソフトエッチング液)中25℃で1分
間銅箔部分をエッチング洗浄し、水洗し、さらに過マン
ガン酸カリウム50g/lと水酸化ナトリウム20g/
lとを含む水溶液(過マンガン酸エッチング液)中80
℃で8分間処理した。
【0025】上記の様にして処理した基板を十分に水洗
した後、ピロール3g/lと過塩素酸25ml/lとを
含む水溶液に20℃で3分間浸漬した。次いで、基板を
水洗し、硫酸50ml/lを含む活性液により約30秒
間活性化した後、下記の硫酸銅メッキ浴を使用して、温
度25℃、陰極電流密度2.5A/dm2 の条件下に5
分間電気メッキを行なった。
【0026】 硫酸銅 80g/l 硫酸 180g/l 塩素イオン 50mg/l プリント配線板用 硫酸銅光沢剤 2.5ml/l (商標“トップルチナ81-HL ”、奥野製薬工業(株)
製) メッキ完了後に、基板のスルーホール内壁は、完全に銅
メッキ皮膜で覆われていた。
【0027】実施例2 穴明けしたFR−4基板を実施例1と同様にして膨潤処
理し、過マンガン酸エッチングし、十分に水洗した後、
ピロール3g/l、過塩素酸25ml/lおよび微粒子
カーボン(約0.2μm)10g/lを含む液中に20
℃で3分間浸漬した。次いで、基板を水洗し、硫酸50
ml/lを含む活性液により約30秒間活性化した後、
実施例1と同様の硫酸銅メッキ浴を使用して、温度25
℃、陰極電流密度2.5A/dm2 の条件下に1分間電
気メッキを行なった。
【0028】メッキ完了後に、基板のスルーホール内壁
は、完全に銅メッキ皮膜で覆われていた。
【0029】実施例3 穴明けしたFR−4基板を実施例1と同様にして膨潤処
理し、過マンガン酸エッチングし、十分に水洗した後、
ピロール5g/l、ホウフッ酸5ml/lおよび微粒子
カーボン(約0.2μm)10g/lを含む液中に20
℃で3分間浸漬した。次いで、基板を水洗し、硫酸50
ml/lを含む活性液により約30秒間活性化した後、
実施例1と同様の硫酸銅メッキ浴を使用して、温度25
℃、陰極電流密度2.5A/dm2 の条件下に3分間電
気メッキを行なった。
【0030】メッキ完了後に、基板のスルーホール内壁
は、完全に銅メッキ皮膜で覆われていた。
【0031】実施例4 穴開けした6層多層基板を実施例1と同様にして膨潤処
理し、過マンガン酸エッチングし、十分に水洗した後、
ピロール5g/l、パラトルエンスルホン酸25ml/
lおよび硫化銅(約1μm)5g/lを含む液中に10
℃で5分間浸漬した。次いで、基板を水洗し、硫酸50
ml/lを含む活性液により約30秒間活性化した後、
実施例1と同様の硫酸銅メッキ浴を使用して、温度25
℃、陰極電流密度2.5A/dm2 の条件下に1分間電
気メッキを行なった。
【0032】メッキ完了後に、基板のスルーホール内壁
は、完全に銅メッキ皮膜で覆われていた。
【0033】実施例5 穴明けしたFR−4基板を実施例1と同様にして膨潤処
理し、過マンガン酸エッチングし、十分に水洗した後、
ピロール8g/l、エチレングリコール30g/l、ス
ルホサリチル酸50g/lおよびパラジウム−スズコロ
イド5g/lを含む液中に20℃で2分間浸漬した。次
いで、基板を水洗し、硫酸50ml/lを含む活性液に
より約30秒間活性化した後、実施例1と同様の硫酸銅
メッキ浴を使用して、温度25℃、陰極電流密度2.5
A/dm2 の条件下に2分間電気メッキを行なった。
【0034】メッキ完了後に、基板のスルーホール内壁
は、完全に銅メッキ皮膜で覆われていた。
【0035】実施例6 穴明けしたFR−4基板を実施例1と同様にして膨潤処
理し、過マンガン酸エッチングし、十分に水洗した後、
硫酸アニリン8g/l、硫酸100ml/lおよびカー
ボン微粉末10g/lを含む液中に5℃で3分間浸漬し
た。次いで、基板を水洗した後、実施例1と同様の硫酸
銅メッキ浴を使用して、温度25℃、陰極電流密度2.
5A/dm2 の条件下に2分間電気メッキを行なった。
【0036】メッキ完了後に、基板のスルーホール内壁
は、完全に銅メッキ皮膜で覆われていた。
【0037】実施例7 穴明けしたFR−4基板を実施例1と同様にして膨潤処
理し、過マンガン酸エッチングし、十分に水洗した後、
m−アミノフェノール8g/l、硫酸50ml/lおよ
びITO微粉末3g/lを含む液中に5℃で3分間浸漬
した。次いで、基板を水洗した後、実施例1と同様の硫
酸銅メッキ浴を使用して、温度25℃、陰極電流密度
2.5A/dm2 の条件下に2分間電気メッキを行なっ
た。
【0038】メッキ完了後に、基板のスルーホール内壁
は、完全に銅メッキ皮膜で覆われていた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非導電性材料を下記の工程で処理すること
    を特徴とする非導電性材料のメッキ方法: (1)非導電性材料をアルカリ性過マンガン酸塩溶液に
    より処理し、その表面ににマンガン酸化物層を形成させ
    る工程、(2)上記(1)工程からの非導電性材料を酸
    化重合により導電性ポリマーを形成し得る有機モノマー
    の酸性溶液に浸漬して、マンガン酸化物層の酸化作用に
    より非導電性材料の表面に導電性ポリマー被膜を形成さ
    せる工程、(3)上記(2)工程からの材料に電気銅メ
    ッキ層を直接形成させる工程。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のメッキ方法において、
    (2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、アニリ
    ン、ピロール、チオフェン、フランおよびその誘導体の
    少なくとも1種を1〜9g/lの範囲で含み、且つホウ
    フッ酸、過塩素酸、硫酸および芳香族スルホン酸の少な
    くとも1種を含むpH4以下の酸性溶液であるメッキ方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のメッキ方法において、
    (2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、さらに
    カーボン、パラジウム−スズコロイド、硫化銅、硫化ニ
    ッケルおよびITOから選ばれた導電性物質の少なくと
    も1種の微粉末を含有するメッキ方法。
  4. 【請求項4】両面プリント配線板或いは多層プリント配
    線板を下記の工程で処理することを特徴とするプリント
    配線板のスルーホールメッキ方法: (1)穴開けして洗浄したプリント配線板をアルカリ性
    過マンガン酸塩溶液により処理し、スルーホール内壁の
    非導電性部分にマンガン酸化物層を形成させる工程、
    (2)上記(1)工程からのプリント配線板を酸化重合
    により導電性ポリマーを形成し得る有機モノマーの酸性
    溶液に浸漬して、マンガン酸化物層の酸化作用によりス
    ルーホール内壁の非導電性部分表面に導電性ポリマー被
    膜を形成させる工程、(3)上記(2)工程からのプリ
    ント配線板のスルーホール内壁の非導電性部分表面に電
    気銅メッキ層を直接形成させる工程。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のメッキ方法において、
    (2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、アニリ
    ン、ピロール、チオフェン、フランおよびその誘導体の
    少なくとも1種を1〜9g/lの範囲で含み、且つホウ
    フッ酸、過塩素酸、硫酸および芳香族スルホン酸の少な
    くとも1種を含むpH4以下の酸性溶液であるメッキ方
    法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のメッキ方法において、
    (2)工程における有機モノマーの酸性溶液が、さらに
    カーボン、パラジウム−スズコロイド、硫化銅、硫化ニ
    ッケルおよびITOから選ばれた導電性物質の少なくと
    も1種の微粉末を含有するメッキ方法。
JP9263792A 1992-04-13 1992-04-13 非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法 Pending JPH05287582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9263792A JPH05287582A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9263792A JPH05287582A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05287582A true JPH05287582A (ja) 1993-11-02

Family

ID=14059967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9263792A Pending JPH05287582A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05287582A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0823164A (ja) * 1994-07-05 1996-01-23 Ebara Densan:Kk プリント基板のめっき方法
JPH08204339A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Nec Toyama Ltd 印刷配線板の製造方法
JP2002151845A (ja) * 2000-11-16 2002-05-24 Hitachi Chem Co Ltd めっき前処理方法
JP2007201508A (ja) * 2007-05-01 2007-08-09 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
JP2007251189A (ja) * 2007-05-01 2007-09-27 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
JP2008112851A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Nitto Denko Corp 配線回路基板の製造方法
JP2008190041A (ja) * 2008-02-19 2008-08-21 Mitsubishi Shindoh Co Ltd 金属化フィルムの製造方法
US7416763B2 (en) 2003-06-18 2008-08-26 Cookson Electronics Co. Process for forming metal layers
USRE40947E1 (en) 1997-10-14 2009-10-27 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board and its manufacturing method, and resin composition for filling through-hole
JP2010503226A (ja) * 2006-09-07 2010-01-28 エントン インコーポレイテッド 導電性ポリマーの堆積および非導電性基板の金属配線
KR101294229B1 (ko) * 2012-12-10 2013-08-07 와이엠티 주식회사 인쇄회로기판의 쓰루 홀 또는 비아 홀 내벽에 전도성폴리머층을 형성하는 방법

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0823164A (ja) * 1994-07-05 1996-01-23 Ebara Densan:Kk プリント基板のめっき方法
JPH08204339A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Nec Toyama Ltd 印刷配線板の製造方法
USRE40947E1 (en) 1997-10-14 2009-10-27 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board and its manufacturing method, and resin composition for filling through-hole
JP2002151845A (ja) * 2000-11-16 2002-05-24 Hitachi Chem Co Ltd めっき前処理方法
US7416763B2 (en) 2003-06-18 2008-08-26 Cookson Electronics Co. Process for forming metal layers
JP2010503226A (ja) * 2006-09-07 2010-01-28 エントン インコーポレイテッド 導電性ポリマーの堆積および非導電性基板の金属配線
US8366901B2 (en) 2006-09-07 2013-02-05 Enthone Inc. Deposition of conductive polymer and metallization of non-conductive substrates
JP2008112851A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Nitto Denko Corp 配線回路基板の製造方法
JP4693748B2 (ja) * 2006-10-30 2011-06-01 日東電工株式会社 配線回路基板の製造方法
JP2007201508A (ja) * 2007-05-01 2007-08-09 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
JP2007251189A (ja) * 2007-05-01 2007-09-27 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
JP2008190041A (ja) * 2008-02-19 2008-08-21 Mitsubishi Shindoh Co Ltd 金属化フィルムの製造方法
KR101294229B1 (ko) * 2012-12-10 2013-08-07 와이엠티 주식회사 인쇄회로기판의 쓰루 홀 또는 비아 홀 내벽에 전도성폴리머층을 형성하는 방법
CN103874344A (zh) * 2012-12-10 2014-06-18 Ymt株式会社 在印刷电路板的通孔和过孔中沉积导电性聚合物层的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2657423B2 (ja) 新規なスルーホールめっき印刷回路基板およびその製造方法
KR100188481B1 (ko) 유전기질과 도금기질을 직접 전기도금 하는 방법
JP2883445B2 (ja) レジスト付きスルーホールめっき印刷回路基板およびその製造方法
TWI221163B (en) Process for metallizing a plastic surface
JP2675841B2 (ja) 電気めっき方法
US5106473A (en) Process for metallizing a through-hole board
KR100541893B1 (ko) 금속으로 기판을 코팅하는 방법
JPH0383395A (ja) 印刷回路基板の製造方法
US5391421A (en) Additive plating process
JPH05287582A (ja) 非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法
JPH06330378A (ja) 非導電性材料表面に電気めっき層を直接形成する方法
GB2070647A (en) Selective chemical deposition and/or electrodeposition of metal coatings, especially for the production of printed circuits
US6632344B1 (en) Conductive oxide coating process
JP2000178752A (ja) 無電解メッキ用パラジウム触媒除去剤
JP3143707B2 (ja) 直接電気メッキ用温和塩基性促進液剤
JPH05287583A (ja) 非導電性材料表面に電気メッキ層を直接形成する方法
JP3117216B2 (ja) 酸化薄層の選択的形成手段
JPH06260757A (ja) プリント回路板の製造方法
JPH0710028B2 (ja) プリント板の製造法
JPH1022612A (ja) 印刷配線板の製造方法
SU293312A1 (ru) Способ изготовления печатных плат
JPS61163693A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH08139451A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH05308189A (ja) スルーホールめっき回路基板とその製造方法
JPH10306142A (ja) 導電性高分子膜の形成方法