JPH05287520A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH05287520A
JPH05287520A JP9063692A JP9063692A JPH05287520A JP H05287520 A JPH05287520 A JP H05287520A JP 9063692 A JP9063692 A JP 9063692A JP 9063692 A JP9063692 A JP 9063692A JP H05287520 A JPH05287520 A JP H05287520A
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JP
Japan
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substrate
sputtering
chamber
materials
evaporated
Prior art date
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Pending
Application number
JP9063692A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kitahata
顕弘 北畠
Saburo Tabata
三郎 田畑
Fujio Kajikawa
不二雄 梶川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Shinku Kogyo KK
Original Assignee
Sanyo Shinku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Sanyo Shinku Kogyo KK filed Critical Sanyo Shinku Kogyo KK
Priority to JP9063692A priority Critical patent/JPH05287520A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程の簡略化を図り、時間を短縮すると
ともに、特性の向上した複合膜を得ることができる成膜
装置を提供する。 【構成】 熱電子を発生するフィラメントとその熱電子
を加速する電極とその熱電子をハース内に収容された蒸
発物質に導く熱電子線偏向・集束電極とにより構成され
たEBガンと、スパッタリングターゲットとが、真空チ
ャンバ内側壁に沿ってそれぞれ1個あるいは複数個設け
られているとともに、そのチャンバ内で基板を回転走行
させながらスパッタあるいはEB蒸着を行う成膜装置に
おいて、蒸発物質は、昇華性物質により形成されてお
り、かつ、その露出面がチャンバ底面に対し垂直となる
ような姿勢でハース内に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成膜装置に関し、更に
詳しくは、一つの装置でスパッタリングとEB蒸着によ
り複合膜を形成することのできる成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空チャンバ内でEB蒸着を行う場合、
通常10-4Torr以下に真空引きを行った後、蒸発源から
蒸発物質を加熱蒸発させ、その蒸発分子は残留ガス中で
飛行し、それを基板表面上に凝縮させて薄層状に堆積を
行う。
【0003】図5に従来行われているEB蒸着装置に用
いられている180°電磁偏向型の電子銃いわゆるEB
ガンの構成を示す。この装置は磁場により電子線を集束
する磁場偏向型で、熱電子を発生するW線フィラメント
54、その熱電子を加速する電子加速電極55、電子線
を偏向・集束するためのコイル53およびハース内に載
置された蒸発源となる蒸発物質51により構成されてい
る。
【0004】なお、このハース52は真空チャンバの底
面に水平に取り付けられており、EB蒸着時には蒸発分
子流は上方に向かって噴出する。また、スパッタリング
を行って薄膜を形成する場合も同様に、所定のターゲッ
トを設置し、真空引きおよび基板の加熱を行った後、ス
パッタリングを行い、薄膜を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の装置では、真空チャンバ内でTFEL( Thin FilmE
lectro Luminescence) 等の複合膜を形成する場合、ス
パッタリングやEB蒸着を設けて、これらの工程を連続
的に行うには、各工程毎に真空チャンバ内の排気を行
い、基板を加熱した後、スパッタリングあるいはEB蒸
着を行い、さらにチャンバ内を大気圧に戻し基板を洗浄
する等の一連の処理を各工程毎に行って、所望の複合膜
を形成しなければならない。従って、従来の装置では、
時間がかかる上、基板を何度も大気中に晒すため、汚染
等により膜特性は低下し、歩留りが低下するという問題
があった。
【0006】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、製造工程の簡略化を図り、時間を短縮す
るとともに、特性の向上した複合膜を得ることができる
成膜装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明の成膜装置は、熱電子を発生するフィラ
メントとその熱電子を加速する電極とその熱電子をハー
ス内に収容された蒸発物質に導く熱電子線偏向・集束電
極とにより構成されたEBガンと、スパッタリングター
ゲットとが、真空チャンバ内側壁に沿ってそれぞれ1個
あるいは複数個設けられているとともに、そのチャンバ
内で基板を回転走行させながらスパッタあるいはEB蒸
着を行う成膜装置において、上記蒸発物質は、昇華性物
質により形成されているとともに、その露出面が上記チ
ャンバ底面に対し垂直となるような姿勢で上記ハース内
に固定されていることによって特徴付けられる。
【0008】
【作用】昇華性物質よりなる蒸発物質は、ハースに固定
した状態でその取り付け角度は自在である。特に、蒸発
物質の露出面を真空チャンバの底面に対し垂直となる姿
勢で設けられた状態では、EB蒸着の際の蒸発分子流は
真空チャンバの底面にほぼ水平に導かれ、基板上にその
蒸発分子が堆積する。
【0009】また、真空チャンバ側壁に沿って設けられ
たスパッタリングターゲットやEBガンを適宜選択し、
チャンバ内を所定の真空度にした状態でスパッタリング
あるいはEB蒸着を連続的に行うことができる。
【0010】
【実施例】図1および図2はそれぞれ本発明実施例の模
式的平面図および斜視図である。以下、これらの図面に
基づいて本発明実施例を説明する。
【0011】真空チャンバ1の側壁には、スパッタリン
グターゲット3a,3b、EBガン2a,2b、および
ガラスよりなる基板Sを加熱するヒータ4が、設けられ
ている。また、真空チャンバ1には、スパッタリング用
のガスを導入するガス供給系Gおよび真空チャンバ内を
真空排気する排気系Vが備えられている。また、真空チ
ャンバ1内には、回転載置台(図示せず)が設けられ、
真空チャンバ1近傍に備えられた回転機構(図示せず)
により回転がなされる。そして、回転載置台上には基板
Sを装着した基板取り付け用治具(図示せず)が設けら
れている。
【0012】図4は本発明実施例で用いられるEBガン
構成をしめす図である。このEBガンは、熱電子を発生
するW線フィラメント9、その熱電子を加速する電子加
速電極11、電子線を偏向・集束するためのコイル10
およびハース7内に載置された蒸発源となる蒸発物質5
により構成されている。
【0013】図3に示すように、この蒸発物質5は円柱
形状をなし、この蒸発物質5を固定・保持するペレット
保持器6の内径は、蒸発物質5の径よりやや小さく、ま
た、スリット8が形成されている。このペレット保持器
6はMo,Ta,W等の高融点物質で作成されている。
このように蒸発物質5が固定されたペレット保持器6は
水冷ハース7に固定されて、蒸発物質5の露出面が真空
チャンバ1の底面に垂直になるように設置された状態で
EB蒸着が行われる。
【0014】次に、以上の構成よりなる本発明実施例の
動作を説明する。真空チャンバ1の側壁に、所望の膜を
形成するための物質からなるスパッタリングターゲット
3a,3b、および所望のEB蒸着膜を形成するための
蒸発物質を取り付けたEBガン2a,2bが設けられた
状態で、真空チャンバ1内を排気系Vにより所定の真空
度に真空排気するとともに、回転載置台に装着された基
板Sをヒータ4により加熱して所定の基板温度にする。
そして、この基板S表面を真空チャンバ1の側壁に向
け、回転させながら、スパッタリングあるいはEB蒸着
することにより、基板S上に薄膜が形成される。
【0015】まず、スパッタリングにより薄膜を形成す
る場合は、真空チャンバを所定の真空度に真空排気した
後、スパッタリング用のガスをガス供給系Gから導入す
る。そして、例えばSiのターゲットにArとO2 の混
合ガスを導入してスパッタリングすることにより、所定
温度に加熱したガラス基板S上にSiO2 膜が形成さ
れ、続いてターゲットは同一のままで、ガス供給系Gか
ら導入するガスをN2 ガスとし、スパッタリングするこ
とにより、Si3N4 膜が形成される。
【0016】次に、EB蒸着膜をEB蒸着法により形成
する場合は、上述したスパッタリング工程に引き続い
て、真空チャンバを所定の真空度に真空排気した後、例
えば、ZnS;Mnなる蒸発材料5により、EB蒸着を行う
と、この蒸発分子流は真空チャンバにほぼ水平に噴出
し、蒸発物質5は飛散せず、基板S上にほぼ垂直に蒸着
し、EB蒸着膜が形成される。
【0017】このように、同一チャンバ内で膜を連続的
に形成することができ、また、ターゲットや蒸発物質を
適宜設けることにより、所望の複合膜を作成できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成膜装置
によれば、スパッタリングターゲットと、EBガンと
が、真空チャンバ側壁に沿ってそれぞれ1個あるいは複
数個設けられ、蒸発物質の露出面が真空チャンバ底面に
対し垂直となる姿勢で設置され、かつ、基板を回転走行
させながらスパッタあるいはEB蒸着を行うよう構成し
たから、同一チャンバ内で連続的にスパッタ膜あるいは
EB蒸着膜を形成することができる。従って、従来薄膜
形成毎に行われていた洗浄、排気および基板の加熱等の
工程を省くことができ、大幅な時間短縮が実現できる。
しかも、従来に比べ、形成された薄膜を大気に晒すこと
も少ないため、性能の良い複合膜を得ることができる。
この結果、歩留りの向上およびコストの低減が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を示す模式的平面図
【図2】本発明実施例を示す斜視図
【図3】本発明実施例に用いられる蒸発物質がペレット
保持器に保持された状態の斜視図
【図4】本発明実施例に用いられるEBガンの構成を示
す図
【図5】従来例に用いられるEBガンの構成を示す図
【符号の説明】
1・・・・真空チャンバ 2a,2b・・・・EBガン 3a,3b・・・・ターゲット 4・・・・ヒータ 5・・・・蒸発物質 6・・・・ペレット保持器 7・・・・水冷ハース 8・・・・スリット 9・・・・フィラメント 10・・・・偏向・集束用コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電子を発生するフィラメントとその熱
    電子を加速する電極とその熱電子をハース内に収容され
    た蒸発物質に導く熱電子線偏向・集束電極とにより構成
    されたEBガンと、スパッタリングターゲットとが、真
    空チャンバ内側壁に沿ってそれぞれ1個あるいは複数個
    設けられているとともに、そのチャンバ内で基板を回転
    走行させながらスパッタあるいはEB蒸着を行う成膜装
    置において、上記蒸発物質は、昇華性物質により形成さ
    れているとともに、その露出面が上記チャンバ底面に対
    し垂直となるような姿勢で上記ハース内に固定されてい
    ることを特徴とする成膜装置。
JP9063692A 1992-04-10 1992-04-10 成膜装置 Pending JPH05287520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9063692A JPH05287520A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9063692A JPH05287520A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 成膜装置

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Publication Number Publication Date
JPH05287520A true JPH05287520A (ja) 1993-11-02

Family

ID=14003987

Family Applications (1)

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JP9063692A Pending JPH05287520A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 成膜装置

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JP (1) JPH05287520A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7678241B2 (en) * 2002-01-24 2010-03-16 Seiko Epson Corporation Film forming apparatus, substrate for forming oxide thin film and production method thereof
US9095066B2 (en) 2008-06-18 2015-07-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Printed board

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0361357A (ja) * 1989-07-28 1991-03-18 Asahi Glass Co Ltd 蒸着装置
JPH03211275A (ja) * 1989-11-13 1991-09-17 Optical Coating Lab Inc マグネトロンスパッタリング装置及び方法

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