JPH0528696B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0528696B2
JPH0528696B2 JP59209893A JP20989384A JPH0528696B2 JP H0528696 B2 JPH0528696 B2 JP H0528696B2 JP 59209893 A JP59209893 A JP 59209893A JP 20989384 A JP20989384 A JP 20989384A JP H0528696 B2 JPH0528696 B2 JP H0528696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
mmol
added
dimethyl
residue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59209893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6187644A (ja
Inventor
Takamasa Fuchigami
Hisao Urata
Mariko Tanaka
Sei Kondo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute filed Critical Sagami Chemical Research Institute
Priority to JP20989384A priority Critical patent/JPS6187644A/ja
Publication of JPS6187644A publication Critical patent/JPS6187644A/ja
Publication of JPH0528696B2 publication Critical patent/JPH0528696B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 本発明は一般式 〔式中、Rは低級アルキル基であり、 R1は−CH=CHOCOR2又は で表わされる基である(式中、R2は低級アルキ
ル基である。)。〕で表わされる3−メチル酪酸エ
ステルに関する。
〔産業上の利用分野〕
本発明の前記一般式()で表わされる3−メ
チル酪酸エステルは容易に5−オキソ−3,3−
ジメチルペンタン酸エステルに誘導できる(下記
第2工程及び参考例参照)。
5−オキソ−3,3−ジメチルペンタン酸エス
テルはパーメスリン等の殺虫剤の原料として有用
であることが知られている(米国特許4235780参
照)。
〔従来の技術〕
従来、5−オキソ−3,3−ジメチルペンタン
酸エステルを製造するのは3,3−ジメチル−4
−ペンテン酸エステルとチオフエノールとの混合
物をラジカル反応開始剤を添加しつつ、光照射
下、高温で長時間反応させ、得られた化合物をN
−クロロコハク酸イミドと反応させ、更に過剰の
銅塩存在下に酸化させることにより製造していた
(米国特許4235780参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の方法は高価な反応剤を多
量に使用し、更に光照射下、長時間高温の反応を
行なわねばならないため経済的観点から工業的に
は採用しがたい方法である。
本発明者等は従来の欠点を克服すべく検討した
結果、安価に且つ簡便に5−オキソ−3,3−ジ
メチルペンタン酸エステルに誘導できる化合物を
見出し、本発明を完成した。
〔発明の概要〕
本発明の前記一般式()で表わされる3−メ
チル酪酸エステルは下記の反応式に従い製造する
ことができる。
〔第1工程〕 本工程はパラジウム触媒及び酸素の存在下、前
記一般式()で表わされる3,3−ジメチル−
4−ペンテン酸エステルと前記一般式()で表
わされるカルボン酸とを反応させ、前記一般式
(−a)で表わされる5−アシルオキシ−3,
3−ジメチル−4−ペンテン酸エステルと前記一
般式(−b)で表わされる5,5−ジアシルオ
キシ−3,3−ジメチルペンタン酸エステルを製
造するものである。
本工程の原料である前記一般式()で表わさ
れる3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エステル
は工業的に容易に入手可能な化合物であり、3,
3−ジメチル−4−ペンテン酸のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルエステル等を使用すること
ができる。
一方、前記一般式()で表わされるカルボン
酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸などを使
用することができる。
本工程はパラジウム触媒及び酸素の存在下に行
うことが必須の要件である。パラジウム触媒とし
てはパラジウム黒、酢酸パラジウム、塩化パラジ
ウム、硝酸パラジウム、アセチルアセトンパラジ
ウム塩等のパラジウム塩、テトラキス(トリフエ
ニルホスフイン)パラジウム、ジアセチル(トリ
フエニルホスフイン)パラジウム等のパラジウム
錯体、更にパラジウム−炭素、パラジウム−アル
ミナ等パラジウム塩又は金属を担体に担持したも
の等を使用することができる。パラジウム触媒の
使用量は前記一般式()で表わされる3,3−
ジメチル−4−ペンテン酸エステルに対し、通常
0.01〜10モル%用いることにより反応は円滑に進
行する。
また、酸素は化学量論的には1当量存在すれば
充分であるが、通常は過剰量用いて反応を行うも
のである。反応を行う際、酸素は不活性な気体、
例えば窒素、アルゴン等により希釈して用いるこ
ともできる。酸素の分圧は0.2〜100気圧の範囲に
おいて反応を行うことができる。
反応を行うにあたつては前記一般式()で表
わされるカルボン酸を過剰量用いて溶媒として使
用することができるが、他に反応に関与しない溶
媒、例えばヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭
化水素溶媒、エーテル、酢酸エチル、ジメチルホ
ルムアミド等を使用しても何ら差し支えない。
反応は室温〜150℃の温度範囲を選択すること
により円滑に進行する。
〔第2工程〕 本工程はアセタール化触媒の存在下、第1工程
で得られる前記一般式(−a)で表わされる5
−アシルオキシ−3,3−ジメチル−4−ペンテ
ン酸エステル及び前記一般式(−b)で表わさ
れる5,5−ジアシルオキシ−3,3−ジメチル
ペンタン酸エステル単独又はそれらの混合物とし
て、前記一般式()で表わされるアルコールと
反応させることにより前記一般式(−c)で表
わされる5,5−ジアルコキシ−3,3−ジメチ
ルペンタン酸エステルを製造するものである。
前記一般式()で表わされるアルコールとし
てはメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等の低級アルコール及びエチレングリコ
ール、プロパン−1,3−ジオール等の多価アル
コールを使用することができる。
本工程はアセタール化触媒の存在下に行うこと
が必要である。アセタール化触媒としては、p−
トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸、
カルシウムやセリウム等の金属塩およびルテニウ
ムやパラジウムの錯体をはじめ通常のアセタール
化反応に用いられる触媒を好適に使用することが
できる。アセタール化触媒の使用量は通常、前記
一般式(−a)で表わされる5−アシルオキシ
−3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エステルに
対して0.01〜20モル%を使用する。
反応を行なうにあたつては前記一般式()で
表わされるアルコールを過剰量用いて溶媒として
使用することができるが他に反応に関与しない溶
媒、例えばヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭
化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶媒等を使用してもよい。
反応は室温〜100℃の温度範囲を選択すること
により円滑に進行する。
以下、実施例及び参考例により本発明を更に詳
細に説明する。
実施例 1 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下60℃で24時
間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘプ
タデカンを内部基準として加え、GLC分析した
ところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々42%お
よび10%の収率で生成していた。
生成物はGLC分取することにより単離した。
(E)−5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチル 1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.18(s,6H),
2.05(s,3H),2.27(s,2H),3.60(s,
3H),5.55(d,J=12Hz,1H),7.07(d,
J=12Hz,1H). IR(neat):1760,1745cm-1(νc=o)1680cm-1
(νc=c) Mass:m/e(rel.int.)M+200(4),158(19),127
(26),126(41),111(34),85(100),43(73)
. (Z)−5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチル 1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.26(s,6H),
2.13(s,3H),2.46(s,2H),3.63(s,
3H),4.80(d,J=7.5Hz,1H),6.88(d,
J=7.5Hz,1H). IR(neat):1770,1740cm-1(νc=o)1670cm-1
(νc=c) Mass:m/e(rel.int.)200(2),127(22),126
(29),111(30),85(92),43(100), 5,5−ジアセトキシ−3,3−ジメチルペン
タン酸メチル 1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.08(s,6H),
1.86(d,J=6Hz,2H),2.05(s,6H),
2.25(s,2H),3.63,(s,3H),6.80(t,
J=6Hz,1H). IR(neat):1770,1740cm-1(νc=o) Mass:m/e(rel.int.)159(35),127(89),85
(38),73(36),43(100). 実施例 2 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下70℃で12時
間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘプ
タデカンを内部基準として加え、GLC分析した
ところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々48%お
よび10%の収率で生成していた。
実施例 3 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下80℃で10時
間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘプ
タデカンを内部基準として加え、GLC分析した
ところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々52%お
よび7%の収率で生成していた。
実施例 4 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、10気圧の酸素圧下100℃で8
時間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を
減圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘ
プタデカンを内部基準として加え、GLC分析し
たところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4
−ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ
−3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々43%
および7%の収率で生成していた。
実施例 5 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、5気圧の酸素圧下100℃で12
時間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を
減圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘ
プタデカンを内部基準として加え、GLC分析し
たところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4
−ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ
−3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々43%
および6%の収率で生成していた。
実施例 6 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、1気圧の酸素圧下100℃で24
時間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を
減圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘ
プタデカンを内部基準として加え、GLC分析し
たところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4
−ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ
−3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々26%
および4%の収率で生成していた。
実施例 7 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg、
0.02mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下100℃で8
時間加熱撹拌した。冷却後常圧もどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘプ
タデカンを内部基準として加え、GLC分析した
ところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々53%お
よび2%の収率で生成していた。
実施例 8 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(2.2mg、
0.01mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下100℃で12
時間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を
減圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘ
プタデカンを内部基準として加え、GLC分析し
たところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4
−ペンテン酸メチルおよび5,5−ジアセトキシ
−3,3−ジメチルペンタン酸メチルが各々42%
および6%の収率で生成していた。
実施例 9 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、アセチルアセトンパラジウ
ム塩(12mg、0.04mmol)および酢酸(5ml)の
混合物をオートクレーブに入れ、30気圧の酸素圧
下80℃で10時間加熱撹拌した。冷却後常圧もど
し、酢酸を減圧留去した。残留物に10%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、エーテル抽出し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、
残留物にヘプタデカンを内部基準として加え、
GLC分析したところ5−アセトキシ−3,3−
ジメチル−4−ペンテン酸メチルおよび5,5−
ジアセトキシ−3,3−ジメチルペンタン酸メチ
ルが各々45%および3%の収率で生成していた。
実施例 10 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エチル
(156mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下70℃で12時
間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘキ
サデカンを内部基準として加え、GLC分析した
ところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸エチルおよび5,5−ジアセトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸エチルが各々46%お
よび9%の収率で生成していた。生成物はGLC
分取することにより単離した。
5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−ペン
テン酸エチル 1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.20(s,6H),
1.25(t,J=7Hz,3H),2.11(s,3H),
2.31(s,2H),4.11(q,J=7Hz,2H),
5.56(d,J=12.6Hz,1H),7.06(d,J=
12.6Hz,1H). IR(neat):1755,1735cm-1(νc=o)1670cm-1
(νc=c) Mass:m/e(rel.int.)214(2),126(35),111
(36),85(100),43(96). 5,5−ジアセトキシ−3,3−ジメチルペン
タン酸エチル 1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.08(s,6H),
1.25(t,J=7Hz,3H),1.89(d,J=6
Hz,2H),2.05(s,6H),2.25(s,2H),
4.10(q,J=7Hz,2H),6.83(t,J=6
Hz,1H). IR(neat):1770,1735cm-1(νc=o) Mass:m/e(rel.int.):173(27),129(30),
127(99),88(31),85(36),83(40),43
(100). 実施例 11 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エチル
(156mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg,
0.02mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下70℃で12時
間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘキ
サデカンを内部基準として加え、GLC分析した
ところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸エチルおよび5,5−ジアセトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸エチルが各々44%お
よび5%の収率で生成していた。
実施例 12 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エチル
(156mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg、
0.02mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下100℃で8
時間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を
減圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物にヘ
キサデカンを内部基準として加え、GLC分析し
たところ5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4
−ペンテン酸エチルおよび5,5−ジアセトキシ
−3,3−ジメチルペンタン酸エチルが各々44%
および4%の収率で生成していた。
実施例 13 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg、
0.02mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下100℃で8
時間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を
減圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去後、残留物にp−ト
ルエンスルホン酸(4.7mg、0.027mmol)及びメ
タノール(5ml)を加え、16時間加熱還流した。
反応混合物にトリエチルアミン(20mg、
0.2mmol)を加え減圧下溶媒を留去した。残留物
に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えエーテル
抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。エーテ
ルを留去した後残留物にヘプタデカンを内部基準
として、GLC分析したところ5,5−ジメトキ
シ−3,3−ジメチルペンタン酸メチルが47%の
収率で生成していた。また5−オキソ−3,3−
ジメチルペンタン酸メチルが11%副生していた。
生成物はGLC分取により単離した。
5,5−ジメトキシ−3,3−ジメチルペンタ
ン酸メチル 1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.07(s,6H),
1.66(d,J=5Hz,2H),2.27(s,2H),
3.28(s,6H),3.63(s,3H),4.44(t,J
=5Hz,1H). IR(neat):1740cm-1(νc=o) Mass:m/z(rel.int.)173(8),99(22),75
(100),73(25),43(14). 実施例 14 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
(142mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg,
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下70℃で12時
間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去後、残留物にp−トル
エンスルホン酸(3.0mg、0.017mmol)及びメタ
ノール(5ml)を加え、9時間加熱還流した。反
応混合物にトリエチルアミン(20mg,0.2mmol)
を加え減圧下溶媒を留去した。残留物に5%炭酸
水素ナトリウム水溶液を加えエーテル抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。エーテルを留去し
た後残留物にヘプタデカンを内部基準として加
え、GLC分析したところ5,5−ジメトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸メチルが58%の収率
で生成していた。また5−オキソ−3,3−ジメ
チルペンタン酸メチルが4%副生していた。
実施例 15 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エチル
(156mg、1.0mmol)、酢酸パラジウム(10mg、
0.045mmol)および酢酸(5ml)の混合物をオー
トクレーブに入れ、30気圧の酸素圧下70℃で12時
間加熱撹拌した。冷却後常圧にもどし、酢酸を減
圧留去した。残留物に10%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去後、残留物にp−トル
エンスルホン酸(4.2mg,0.024mmol)及びエタ
ノール(5ml)を加え、19時間加熱還流した。反
応混合物にトリエチルアミン(20mg,0.2mmol)
を加え減圧下溶媒を留去した。残留物に5%炭酸
水素ナトリウム水溶液を加えエーテル抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。エーテルを留去し
た後残留物にヘキサデカンを内部基準として加
え、GLC分析したところ5,5−ジエトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸エチルが52%の収率
で生成していた。また5−オキソ−3,3−ジメ
チルペンタン酸エチルが8%副生していた。
5,5−ジエトキシ−3,3−ジメチルペンタ
ン酸エチル 1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.00(s,6H),
1.09(t,J=7.0Hz,6H),1.16(t,J=6.6
Hz,3H),1.61(d,J=5.6Hz,2H),2.17
(s,2H),3.42(q,J=7Hz,2H),3.48
(q,J=7.0Hz,2H),3.99(q,J=6.6Hz,
2H),4.50(t,J=5.6Hz,1H). IR(neat):1735cm-1(νc=o) Mass:m/e(rel.int.)201(93),113(77),
104(21),103(100),87(15),75(64),47
(19). 参考例 1 5−アセトキシ−3,3−ジメチル−4−ペン
テン酸メチル(100mg,0.5mmol)をメタノール
(5ml)に溶解しp−トルエンスルホン酸(3mg,
0.017mmol)を加えて5時間加熱還流させた。反
応混合物にトリエチルアミン(10mg,
0.1mmmol)を加え減圧下溶媒を留去した。残留
物にエーテルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。エ
ーテルを留去後、残留物のヘプタデカンの内部基
準とするGLC分析の結果5,5−ジメトキシ−
3,3−ジメチルペンタン酸メチルが93%の収率
で生成していた。
参考例 2 5,5−ジアセトキシ−3,3−ジメチルペン
タン酸メチル(26mg,0.1mmol)をメタノール
(2ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸(1.7
mg,0.01mmol)を加えて10時間加熱還流させた。
反応混合物にトリエチルアミン(5mg,
0.05mmol)を加え減圧下溶媒を留去した。実施
例16と同様の処理を行つたところ5,5−ジメト
キシ3,3−ジメチルペンタン酸メチルが87%の
収率で生成していた。
参考例 3 5,5−ジメトキシ−3,3−ジメチルペンタ
ン酸メチル(102mg,0.5mmol)をエーテル(5
ml)に溶解し、1M塩酸(5ml)を加えて室温で
2時間撹拌した。有機層を10%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧で留去後、ヘキサデカンを内部基
準とするGLC分析の結果5−オキソ−3,3−
ジメチルペンタン酸メチルが94%の収率で生成し
ていた。生成物がGLC分取により単離した。
5−オキソ−3,3−ジメチルペンタン酸メチ
1H NMR(CDCl3:TMS):δ1.16(s,6H),
2.38(s,2H),2.48(d,J=2.3Hz,2H),
3.64(s,3H),9.81(t,J=2.3Hz,1H). IR(neat):1730cm-1(νc=o) Mass:m/e(rel.int.)127(26),83(43),74
(100),73(65),57(32),55(37),43(59),
41(45).

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされる3−メチル酪酸エステル〔式中、R
    は低級アルキル基であり、R1は −CH=CHOCOR2又は で表わされる基である(式中、R2は低級アルキ
    ル基である。)。〕。
JP20989384A 1984-10-08 1984-10-08 3−メチル酪酸エステル Granted JPS6187644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20989384A JPS6187644A (ja) 1984-10-08 1984-10-08 3−メチル酪酸エステル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20989384A JPS6187644A (ja) 1984-10-08 1984-10-08 3−メチル酪酸エステル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6187644A JPS6187644A (ja) 1986-05-06
JPH0528696B2 true JPH0528696B2 (ja) 1993-04-27

Family

ID=16580389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20989384A Granted JPS6187644A (ja) 1984-10-08 1984-10-08 3−メチル酪酸エステル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6187644A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE314815C (ja) *

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE314815C (ja) *

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6187644A (ja) 1986-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2664393B2 (ja) コハク酸tert―アルキルエステルの製造方法
Kataoka et al. Palladium (II)-gatalyzed oxidative rearrangement of propargyl esters
WO1997032836A1 (en) Process for producing unsaturated alcohols
JP2693615B2 (ja) 1‐ハロ‐4,6,10‐ヘキサデカトリエン化合物およびその製造方法
JPH04297437A (ja) 新規α−ヒドロキシル酸およびその製造方法
JPH0528696B2 (ja)
JPH0129783B2 (ja)
JP2533506B2 (ja) 含フツ素カルボン酸エステルの製法
EP0144484B1 (en) Dicyclopentadiene dicarboxylic acid derivatives and process for their preparation
US6441218B2 (en) Process for producing 2-substituted propionic acid
EP1120391B1 (en) Molecular compounds containing novel carboxylic acid derivatives as the constituent compound
JPH0466216B2 (ja)
JP3819503B2 (ja) 重合性トリオルガノシリル不飽和カルボキシレートの製造法
JPH0791216B2 (ja) α−(3−(1−フエニルエチル)フェニル)プロピオン酸
JP2812701B2 (ja) エチレン‐テトラカルボン酸エステルを合成するための接触法
JPH05194323A (ja) フルオロシクロプロパンカルボン酸誘導体の製法
JPS5984843A (ja) マイケル付加体の製造方法
JP2617017B2 (ja) ソルビン酸の還元方法
JP2001220369A (ja) α−ビニロキシアルキルアクリル酸エステル類およびその製造方法
WO1998016495A1 (fr) Processus de preparation de monoesters d'acide dicarboxylique
JPH04178350A (ja) 新規なヒメコガネ(Anomala rufocuprea)性フェロモンの合成中間体であるメチルエステル及びその製法、並びにこのエステルを用いるヒメコガネ(Anomala rufocuprea)性フェロモンの製法
JPH0417171B2 (ja)
JPS6187645A (ja) 5−アシルオキシ−3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エステル及び5,5−ジアシルオキシ−3,3−ジメチルペンタン酸エステルの製造方法
JPH0316932B2 (ja)
JPH0157105B2 (ja)