JPH05286651A - 粗糸ボビンの搬送システム - Google Patents

粗糸ボビンの搬送システム

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JPH05286651A
JPH05286651A JP11819992A JP11819992A JPH05286651A JP H05286651 A JPH05286651 A JP H05286651A JP 11819992 A JP11819992 A JP 11819992A JP 11819992 A JP11819992 A JP 11819992A JP H05286651 A JPH05286651 A JP H05286651A
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carriage
rail
bobbin
rails
roving
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JP11819992A
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Inventor
Shunji Ito
俊司 伊藤
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精紡機群、粗紡機群間でボビンキャリッジを
用いる粗糸搬送システムにおいて、搬送切換のための転
てつ器を極力少なくし得るシステムを得る。 【構成】 精紡機群SFGと粗紡機群RMGの間に運搬
車70を走行停止自在に設け、この運搬車70は上下2
段の分配レール部、収容レール部、昇降レールから成る
ボビンキャリッジ収容レール89を有し、このボビンキ
ャリッジ収容レール89の端は、ドッフィングレール1
0、クリールレール4,5、ストレージレール25、ボ
ビン処理ライン30のレール31,33と接続可能とな
っており、粗糸ボビンを吊下したボビンキャリッジをキ
ャリッジ要素45a,45bに2分して前記各レールか
ら運搬車70内へ収容し、また各レールへ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は精紡機群と粗紡機群の
間で粗糸ボビンをボビンキャリッジのボビンハンガに吊
下した状態で搬送する粗糸ボビンの搬送システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような搬送システムとして、
精紡機群と粗紡機群を主搬送レールで接続し、この主
搬送レールから精紡機群を構成している各精紡機の機台
上方に夫々クリールレールを分岐させ、また、粗紡機群
の各粗紡機の上方に夫々ドッフィングレールを分岐さ
せ、これらの主搬送レール、クリールレール、ドッフィ
ングレールに沿って移動するようにボビンキャリッジを
支持して、ボビンキャリッジ下側に取付けた多数のボビ
ンハンガに粗糸ボビンを吊下し、レール各所に設けたキ
ャリッジ移送装置によってボビンキャリッジを搬送する
ようにしたもの(実開平1−102163号、特開平1
−156284号)、工場の一階に粗紡機群を設置
し、二階に精紡機群を設置するような場合に、一階にお
いて粗紡機群と、一階と二階の間で昇降する昇降装置の
間に第1主搬送レールを設け、二階において精紡機群と
昇降装置の間に第2主搬送レールを設け、第1,第2主
搬送レールは粗紡機、精紡機の上方へ夫々ドッフィング
レール、クリールレールを分岐し、かつ、昇降装置には
一階では第1主搬送レールに、二階では第2主搬送レー
ルに夫々接続可能なレールを備え、一方の階で昇降装置
に粗糸ボビンを吊下したボビンキャリッジを移送して昇
降させ、他方の階の主搬送レールへ送り込むようにした
もの(特開昭63−101284号)などが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術,
ともに、粗紡機、精紡機上方へ主搬送レールからドッフ
ィングレール、クリールレールが分岐し、この分岐点に
はボビンキャリッジの進行方向を切換える転てつ器が用
いられている。この転てつ器は主搬送レールから分岐し
ているドッフィングレール、クリールレールの本数と同
数必要となり、1つの工場内でその数は極めて多く、設
備費が高騰する上に粗糸搬送に伴う転てつ器の切換制御
が複雑となる。また、転てつ器は可動部分を持つので、
数が多い故に故障を起す頻度も高くなり、メンテナンス
に手間がかかる問題があった。
【0004】また、従来技術には、多品種の粗糸ボビ
ンを効率良く搬送するために、主搬送レールから更にボ
ビン品種と対応した数のストレージレールを分岐したも
のも開示されているが、このような場合には転てつ器の
数が更に増加して、前述のような問題がますます顕著と
なる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明はボビンキャリ
ッジを用いて粗糸ボビン搬送を行なうシステムにおい
て、転てつ器の数を極めて少なくし得る搬送システムを
得ることを目的とし、精紡機群と粗紡機群の各機台端に
沿って運搬車を走行停止するように設け、この運搬車は
ボビンキャリッジ収容レールを備え、このボビンキャリ
ッジ収容レールの端が粗紡機のドッフィングレール、精
紡機のクリールレール端と接続可能になっていることを
特徴とする。
【0006】
【作用】前記構成では、運搬車が移動して粗紡機、又は
精紡機のドッフィングレール、クリールレールにボビン
キャリッジ収容レールをつなぐことで、ドッフィングレ
ール、クリールレールからボビンキャリッジをボビンキ
ャリッジ収容レールへ取出し、また、ボビンキャリッジ
収容レールに吊下したボビンキャリッジをドッフィング
レール、クリールレールへ直接供給する。これによって
従来の主搬送レールはなくなり、主搬送レールからの分
岐点の転てつ器は無くなる。
【0007】
【実施例】図1において多数の精紡機1を並設して精紡
機群SFGが構成してある。各精紡機1は図2に示すよ
うに機台2上方のクリール3内に、機台長手に沿ってク
リールレール4,5が左右2列ずつ設けてある。図1で
は1台のみについてクリールレール4,5を示し、他は
省略した。クリールレール4,5の一端は解放され、後
述の運搬車70のボビンキャリッジ収容レール85と接
続可能である。各クリールレール4,5は粗紡機1台分
の粗糸ボビンBを吊下した後述のボビンキャリッジ45
の2本を収容できる長さであり、この粗糸ボビンBから
粗紡機のドラフト部へ粗糸が供給される。
【0008】精紡機群SFGと対向して複数の粗紡機6
を並設して粗紡機群RMGが構成される。各粗紡機6の
機台7端部上方を通り、粗紡クリール8のケンス9上方
にかけてU字状にドッフィングレール10が設けてあ
る。ドッフィングレール10の一端は解放され、運搬車
70のボビンキャリッジ収容レール85と接続可能であ
る。
【0009】粗紡機群RMGの群端部には満、空ボビン
を吊下した後述のボビンキャリッジ45をストックして
おくキャリッジストッカ20が複数設けてある。各キャ
リッジストッカ20は、図3に示すように床面FLから
立上げた支柱21をつなぐ横梁22が上下2段に設けて
あり、各横梁22上に、前後方向に伸びる縦梁23が横
架され、この縦梁23から吊下具24を介して多数のス
トレージレール25が取付けて構成される。ストレージ
レール25の一端部は運搬車70のボビンキャリッジ収
容レール85と接続可能である。ストレージレール25
はこの実施例では粗紡機1台分の粗糸ボビンBを吊下す
るボビンキャリッジ45を1本収容する長さである。
【0010】精紡機群SFGの群端にはボビン処理ライ
ン30が設けてある。ボビン処理ライン30は精紡機1
で使用された残ボビンを吊下したボビンキャリッジ45
を受入れる複数本の残ボビンストレージレール31と、
周知のロービングストリッパ32で残粗糸を除去された
空ボビンを吊下したボビンキャリッジ45を一時ストッ
クする複数本の空ボビンストレージレール33とを備え
ている。これらの各レール4,5,10,25,31,
33は図4に示すように下方を開口した左右案内面36
を有する断面形状であって、各レール4,5,10,2
5,31,33の水平面35上をボビンキャリッジ45
の案内ローラ49が転動するようになっている。これら
の各レール4,5,10,25,31,33はクリール
レール4,5とストレージレール25の下側のものを除
いて同一高さである。
【0011】また、各ドッフィングレール10の、ボビ
ンキャリッジ収容レール85との接続端には、キャリッ
ジ移送装置40が配設してある。この移送装置40は特
開昭60−67368号公報に開示されている周知のも
ので、図4に示すようにボビンキャリッジ45のキャリ
ッジバー47を両側から弾性的に挾む2つのローラ41
の一方を駆動モータ42によりベルト伝動機構43を介
して回転させてボビンキャリッジをリレー式に搬送させ
るものである。
【0012】45は粗紡機6で玉揚げされた粗糸ボビン
を吊下して搬送する為のボビンキャリッジで図面では2
本のボビンキャリッジ要素45a,45bを切離し可能
に連結して構成されている。このボビンキャリッジ要素
45a,45bは夫々図5に示すように所定ピッチTで
多数のボビンハンガー46(図面では6本)を吊下した
キャリッジバー47を多数本互いにリンク48により水
平揺動自在にピン連結して構成され、各キャリッジバー
47の上側には案内ローラ49が水平軸回りに回動自在
に軸支され、その前後には左右ガイドローラ50が垂直
軸回りに回動するように支持され、左右ガイドローラ5
0の下側には浮き上がり防止用のスペーサ51を位置さ
せてある。52はキャリッジバー47の上面に所定ピッ
チ毎に設けた移送ピンで、ボビンキャリッジ43をドッ
フィングレール10上で周知の間欠移送装置11(図
1)によって間欠移送する為のものである。
【0013】ボビンキャリッジ要素45a,45bは夫
々粗紡機6の錘数の半分と同じ数のボビンハンガー46
を備え、粗紡機6から玉揚される1回分の粗糸ボビンの
半分を吊下するようにしてある。ボビンキャリッジ45
の2本のボビンキャリッジ要素45a,45bは連結切
離し装置55によって切離しされるように連結されてい
る。この連結切離し装置55は実開平3−11075号
に開示してあるもので、図6に示すようにボビンキャリ
ッジ要素45a,45bの対向端部にピン56により水
平揺動自在に枢着した支持部材56a,56bに当接片
57a,57bを設け、一方の支持部材56bに上下方
向に回動可能に設けた連結部材58の先端の引掛部58
aをばね59力によって当接片57aに引掛けてボビン
キャリッジ要素45a,45bを互いに連結し、また、
連結部材58の解除片58bを後述のカム片60で押上
げて引掛部58aを当接片57aから外してボビンキャ
リッジ45を丁度中央で2分するようにしてある。各ボ
ビンキャリッジ要素45a,45bの、連結切離し装置
55と逆側端には当接部材61が取着され、当接部材6
1と夫々先端のボビンハンガ46の距離及び当接片57
a,57b端面と連結切離し装置55方向端部のボビン
ハンガ46の距離は夫々T/2になっている。
【0014】粗紡機群RMG、キャリッジストッカ20
の並びと、精紡機群SFG、ボビン処理ライン30の並
びの間には、床面FL上に機台端に沿って2条のレール
69が敷設してある。このレール69上には図7に示す
ように運搬車70の本体71前後に設けた走行輪72が
載置してある。走行輪72の一方のものは本体71下部
の走行モータ73で積極駆動される。
【0015】運搬車70の本体71は上板74、底板7
5、縦フレーム76、横フレーム77、前後フレーム7
8を溶着、ボルト締め等によって枠組みして構成されて
いる。この本体71の内部には、上下2つのキャリッジ
リフタ80a,80bが設けてある。図8に示すように
各キャリッジリフタ80a,80bは左右2つの側枠8
1の間を、長手方向に所定間隔の横枠82でつなぎ、両
端部内側には4つの昇降ブロック82A(下側のキャリ
ッジリフタ80bにあっては昇降ブロック82B)が固
着され、その上面を夫々接続板83A(83B)で連結
してある。昇降ブロック82A(82B)には、後述の
昇降ガイドバー121に案内される昇降ガイド84と昇
降用の送りねじ軸122a,122bと螺合する送りね
じナット85が設けてある。横枠82、接続板83A
(83B)の下面にはキャリッジバー収容レール89が
一体固着してある。
【0016】キャリッジバー収容レール89は長手方向
前後部分の分配レール部86と、分配レール部86間の
収容レール部87と、分配レール部86に対して昇降す
る4つの昇降レール88とから成る。収容レール部87
は幅方向に4本の収容レール90a〜90dが並設され
て構成され、各収容レール90a〜90dはキャリッジ
要素45a,45b1本を収容できる長さにしてある。
各収容レール90a〜90dの前後端僅か内側にはキャ
リッジバー要素45a,45bの1本分より短い間隔で
前述したと同様のキャリッジ移送装置40が設けてあ
り、その内側には近接スイッチ91が設けてある。ま
た、前後2ヵ所の分配レール部86は夫々4つの転てつ
器92を組合せて構成される。転てつ器92は図10に
示すように切換片93をシリンダ94等で動かして合流
部92aと分岐部92bの走行路の切換えをするように
してある。側枠81から一端を突出した左右の案内レー
ル95の他端が転てつ器92の分岐部92bに夫々接続
され、その転てつ器92の合流部92aに次の転てつ器
92の合流部92aが接続され、その転てつ器92の分
岐部92bに夫々更に次の2つの転てつ器92の合流部
92aが接続され、これら2つの転てつ器92の分岐部
92bが前記各収容レール90a〜90dと接続してあ
る。尚、下側のキャリッジリフタ80bも上側と同様の
構造であるが、上、下のキャリッジリフタ80a,80
bを夫々独立して昇降させるために、送りねじ軸122
bと螺合する送りねじナット85の位置が異なる。昇降
ガイド84は同一の昇降ガイドバー121に案内される
ように上側のものと同一位置である。
【0017】次に各キャリッジリフタ80a,80bの
昇降装置120について説明する。図11,12に示す
ように運搬車70の前後部には上板74、底板75間に
前記上下のキャリッジリフタ80a,80bの昇降ガイ
ド84に挿通され、キャリッジリフタ80a,80bを
昇降案内する昇降ガイドバー121が設けてある。ま
た、上下夫々のキャリッジリフタ80a,80bの送り
ねじナット85と螺合する送りねじ軸122a,122
bは夫々のキャリッジリフタ80a,80bと対応して
4本ずつ上板74と底板75間に回動自在に支持されて
いる。各送りねじ軸122a,122bの上端は上板7
4上方へ突出していてウオームホイール123が楔着さ
れている。上側(又は下側)のキャリッジリフタ80a
(80b)を昇降させる4つの送りねじ軸122a(1
22b)の各ウオームホイール123は、夫々運搬車7
0の幅方向両側において夫々上板74に回動自在に支持
したラインシャフト124a(124b)に2つずつキ
ー連結されているウオームギヤ125に噛合している。
ラインシャフト124a(124b)の一方は正逆転モ
ータ126a(126b)によってチェン他の駆動系1
27を介して回動され、この回動はラインシャフト12
4a(124b)の一端のベベルギヤ128と伝達軸1
29を介して他方のラインシャフト124a(124
b)へ伝わるようにしてある。従って正逆転モータ12
6a(126b)の回動で対応する4つの送りねじ軸1
22a(122b)が同方向に同期回動し、対応するキ
ャリッジリフタ80a(80b)を昇降させることにな
る。
【0018】キャリッジリフタ80a(80b)の昇降
位置は上側、下側のキャリッジリフタ80a,80bの
夫々について本実施例では4ヵ所ある。各キャリッジリ
フタ80a,80bはキャリッジストッカ20の上段の
もの(ドッフィングレール10、ボビン処理ライン30
のレール31,33も同じ)の高さ位置と一致する第1
位置と、キャリッジストッカ20の下段のものの高さ位
置と一致する第2位置と、精紡機1のクリールレール4
5の高さ位置と一致する第3位置の3ヵ所を共通の昇降
位置とし、上側のキャリジリフタ80aは下側のキャリ
ッジリフタ80bが第1位置に位置する時に、これと干
渉しない上昇端位置に位置し、また下側のキャリッジリ
フタ80bは、上側のキャリッジリフタ80aが第2位
置にある時に上側のキャリッジリフタのキャリッジ収容
レール89にキャリッジ要素45a,45bを吊下して
もその粗糸ボビンBと干渉しない下降端位置に位置する
ようにしてある。尚、上側のキャリッジリフタ80aが
第3位置にあって下側のキャリッジリフタ80bが第2
位置にある時には上下のキャリッジリフタ80a,80
b間及び下側のキャリッジリフタ80bと底板75間に
は粗糸ボビンBを吊下したキャリッジ要素45a,45
bを収容する充分な空間があることはもちろんである。
また、キャリッジバー収容レール89及び転てつ器92
は前述のクリールレール4,5等の断面と同じであって
ボビンキャリッジ45を吊下搬送するものであることは
言う迄もない。
【0019】次に昇降レール88について説明する。4
つの昇降レール88は全て同一構造であるので、その1
つについて説明する。図8,12に示すように、前記キ
ャリッジリフタ80a,80bの側枠82と本体71と
の間で前記分配レール部86の案内レール95端と対応
する位置に上下方向のガイドロッド101が上板74、
底板75間に立設してある。このガイドロッド101と
並設してねじ軸102が上、底板74,75間に回動自
在に支持してある。ねじ軸102は昇降体103の送り
ナット104と螺合し、またガイドロッド101は昇降
体103のリニアガイド105に上下方向に挿通してあ
る。ねじ軸102は正逆転モータ106によって回動さ
れるウオームギヤ107とウオームホイール108を介
して回動され、これによって昇降体103は昇降する。
【0020】昇降体103には接続レール109が取付
けられ、接続レール109の先端はドッフィングレール
4,5等との間でキャリッジバー45の受渡しが円滑に
行なわれるように拡開している。接続レール109の後
端は案内レール95端と接続可能な開放端にしてある。
接続レール109の上部には前述のキャリッジ移送装置
40がまたがっている。このキャリッジ移送装置40の
手前には前記キャリッジ連結切離し装置55を切離すカ
ム60がブラケット60aを介して設けてある。このキ
ャリッジ移送装置40と収容レール部87のキャリッジ
移送装置40との間隔もキャリッジ要素45a,45b
の1本分長さよりも短くしてある。
【0021】運搬車70の本体71の前後端左右用には
各昇降レール88と対応する昇降レール88の昇降スイ
ッチSW1、キャリッジリフタ80a,80bの上側、
下側の選択用スイッチSW2、選択されたキャリッジリ
フタ80a,80bの昇降用スイッチSW3、選択され
たキャリッジリフタ80a,80bの収容レール選択用
スイッチSW4、昇降レール88のキャリッジ移送装置
40と、選択されたキャリッジリフタ80a,80bに
おいて昇降レール88とつながった収容レール90a〜
90dの前記昇降レール88のキャリッジ移送装置40
に近い側のキャリッジ移送装置40とを正、逆駆動する
ためのスイッチSW5が設けてある。尚、この時、収容
レール部87のキャリッジ要素45a,45b進入側と
逆側のキャリッジ移送装置40は駆動されず、また、キ
ャリッジ移送装置40の駆動はキャリッジ要素45a,
45bが収容レール90に収容される時、キャリッジ要
素進入側と逆側の近接スイッチ91がキャリッジ要素4
5a,45bを検知して、タイマでカウントし、駆動さ
れていない逆側のキャリッジ移送装置40に至ったとき
に停止されるようにしてある。
【0022】次に作用を説明する。粗紡機群RMGの粗
紡機6が2台ずつ組となって異なる2種のゲレンの粗糸
を紡出し、精紡機群SFGも2群に分けられて各群が上
記ゲレンと対応しているとする。
【0023】いま、キャリッジストッカ20のストレー
ジレール25に番手の異なる粗糸満ボビンBが吊下され
たキャリッジバー45が各番手につき8本ずつストック
されており、全く空のストレージレール25が4本ある
として、精紡機1のある機台、例えば群端の精紡機1が
特定のゲレンの粗糸を消尽した時を考える。この実施例
では精紡機1の粗糸替えは全錘一斉に行なう。従って粗
糸がなくなった時には、精紡機1は停止される。次い
で、収容レール90a〜90dが空の運搬車70が走行
してきて、精紡機1側の接続レール109の1つをクリ
ールレール4,5の内側のクリールレール4のうちの1
本につなぐ。精紡機1のクリールレール4はボビンキャ
リッジ2本分即ちキャリッジ要素4本分のボビンキャリ
ッジ45を吊下しているので、まず上側のキャリッジリ
フタ80aを上昇端にして、下側のキャリッジリフタ8
0bの案内レール95をクリールレール4とつながった
接続レール109と一致させる。次いで作業者がボビン
キャリッジ45先頭の当接部61を引掛ける長いサオの
ような引掛ロッド(図示なし)で引掛けて昇降レール8
8の移送装置40のローラ41,41間へ送り込む。次
に収容レール90aを選択すると転てつ器92が切換っ
て接続レール95が第1の収容レール90aとつなが
り、駆動スイッチSW5を押すとボビンキャリッジ45
が移送措置40によって第1の収容レール90aへ進入
する。ボビンキャリッジ45の長手中央部分の連結切離
し装置55が昇降レール88のカム60と係合すると引
掛部58aがばね59力に抗して前方の当接片57aか
ら外れ、先端が素手に収容レール90aに入っているキ
ャリッジ要素45a1本のみが収容レール90aに送り
込まれ、残る後半のキャリッジ要素45bは昇降レール
88のカム60よりクリールレール4側に残る。
【0024】収容レール90a内に進入したキャリッジ
要素45aが反進入側の移送装置(回転していない)4
0に達すると、近接スイッチ91に組合わせたタイマの
信号で移送装置40を止める。そしてクリールレール4
側に残っていた後半のキャリッジ要素45bを前記同様
に人手によって昇降レール88の移送装置40へ送り込
み、次いで第2の収容レール90bを選択すると前記同
様転てつ器92が切換わり、昇降レール88の移送装置
40と収容レール90bの進入側の移送装置40を駆動
して後半のキャリッジ要素が収容レール90bに収容さ
れる。クリールレール4にはまだ1本のボビンキャリッ
ジ45が残っているが、前記と同様にして下側のキャリ
ッジリフタ80bの残る2本の収容レール90c,90
dに収容する。
【0025】次に運搬車70を移動して内側のクリール
レール4,4の他の1本4と接続レール109を接続
し、下側のキャリッジリフタ80bを下降させて、上側
のキャリッジリフタ80aの案内レール95を接続レー
ル109と接続し、前記同様にクリールレール4の2本
のボビンキャリッジ45を4本のキャリッジ要素45
a,45bに分離し、収容レール90a〜90dに収容
する。
【0026】こうして精紡機半台分のボビンキャリッジ
45を8本のキャリッジ要素45a,45bに切離して
収容した運搬車70は、自走してキャリッジストッカ2
0まで移動する。キャリッジストッカ20の空ストレー
ジレール25と昇降レール88の1つとが対応する位置
で停止させる。今、空のストレージレール25が下段に
4本あるとすると、まず昇降レール88を下降してその
接続レール109を下段の1本の空ストレージレール2
5と接続し、下側のキャリッジリフタ80bをこれの高
さに合わせる。そして下側のキャリッジリフタ80bに
おいて収容レール90aを選択し、ストレージレール2
5と接続した昇降レール88の移送装置40と昇降レー
ル88へつながった収容レール90aの移送装置40を
駆動してまず収容レール90a前半のボビンキャリッジ
要素45aをストレージレール25へ送り込む。次いで
収容レール90bに切換え、後半のキャリッジ要素45
bを同じストレージレール25へ送り込む。
【0027】この時、後のキャリッジ要素45bが前の
キャリッジ要素45aを押して送り込まれるので、後の
キャリッジ要素45bの連結部材58が前のキャリッジ
要素45aの当接片57aに引掛かり、2本のキャリッ
ジ要素45a,45bは再び接続される。この動作を残
り3本の空ストレージレール25に対して行ない、精紡
機1からの残ボビンはボビンキャリッジ45に吊下され
たままキャリッジストッカ20の4つのストレージレー
ル25にストックされる。
【0028】次いでキャリッジストッカ20の8本の満
ボビンキャリッジのうちの4本を、満ボビンキャリッジ
を吊下しているストレージレール25に、ボビンキャリ
ッジ収容レール85をつないで前記同様に運搬車70の
上下のキャリッジリフタ80a,80bの収容レール9
0a〜90dに8本のキャリッジ要素45a,45bに
分離して送り込む。そして運搬車70の昇降レール88
の1つを精紡機1の空となった内側2本のクリールレー
ル4,4に順次接続し、まず上側のキャリッジリフタ8
0aの4本の満ボビンキャリッジ45を一方のクリール
レール4に送り込み、次いで上側のキャリッジリフタ8
0aを上昇端位置にして下側のキャリッジリフタ80b
を昇降レール88に合わせて他方のクリールレール4へ
下側のキャリッジリフタ80bから4本のキャリッジ要
素45a,45bを送り込む。精紡機1の残り半台分の
クリールレール5,5の残ボビンキャリッジ45も同様
に取出して運搬車70でキャリッジストッカ20へ運
び、キャリッジストッカ20へ送り込んだ後、キャリッ
ジストッカ20から残り4本の満ボビンキャリッジ45
を運搬車70へ収容して精紡機1の外側2本のクリール
レール5,5へ供給して満ボビン供給が完了する。
【0029】キャリッジストッカ20へ取出された残ボ
ビンキャリッジ45は、適宜タイミングで再び運搬車7
0に収容されて、ボビン処理ライン30へ送られる。ボ
ビン処理ライン30で周知のロービングストリッパ32
で残粗糸を取除かれた空ボビンを吊下したボビンキャリ
ッジ45を再び空ボビンキャリッジストレージレール3
3から運搬車70に収容し、空ボビンを必要としている
粗紡機6のドッフィングレール10又はストレージレー
ル25へと搬送する。また粗紡機6においては、満管と
なると満粗糸ボビンを粗紡機前方に設けた一斉管替装置
12で取出し、特開昭58−41919号に示されるボ
ビン昇降装置13でドッフィングレール10のボビンの
吊下されていないボビンキャリッジ45へ吊下し、この
満ボビンキャリッジも運搬車70に収容されてキャリッ
ジストッカ20まで運ばれて送り込まれる。ただし粗紡
機6のドッフィングレール10は昇降レール88との接
続端が粗紡クリール8のケンス9上方に位置していて、
引掛ロッドで作業者がボビンキャリッジ45を引掛けに
くいためにドッフィングレール10に移送装置40を有
しているので、ドッフィングレール10から運搬車70
への送り込みはこの移送装置40で行なうことになる。
【0030】本実施例では運搬車70のボビンキャリッ
ジ収容レール89を昇降するようにしたので、キャリッ
ジストッカ20のストレージレール25を上下多段にし
てもストレージレール25とボビンキャリッジ収容レー
ル89を自在に接続でき、キャリッジストッカ20を多
段にした分だけキャリッジストッカ20の占める空間を
小さくできる利点がある。また運搬車70はボビンキャ
リッジ収容レール89を複数備えた構造であるから、一
度に大量のボビンキャリッジを運搬できる。また、ボビ
ンキャリッジ収容レール89にはボビンキャリッジ45
をキャリッジ要素45a,45bに切離して収容するよ
うにしてあるので、キャリッジ要素45a,45bを直
線状態に収容する場合であっても、運搬車70の全長を
短くできる。
【0031】尚、この実施例では精紡機の粗糸交換は全
錘一斉に行なうもので説明したが、本発明の搬送システ
ムの適用はこれに限らない。例えば精紡機上方には機台
片側において前後2列のクリールがあって粗糸ボビンが
吊下されており(クリールレールではない)、その手前
にボビンキャリッジを案内する予備レールをクリールレ
ールとして備え、この予備レールに満ボビンキャリッジ
を予め搬送準備し、小玉となったクリールの粗糸ボビン
とこの満ボビンを篠継ぎして満ボビンとクリールの粗糸
ボビンを交換していく方式の篠交換にも使用できる。
【0032】更に、この実施例ではクリールレール、ボ
ビン処理ラインの各レール及びストレージレールには移
送装置を設けずに人手で運搬車へボビンキャリッジを送
込んでいたが、これらのレールの各所にボビンキャリッ
ジの1本分より短い間隔で移送装置を設けて全自動搬送
とすることもできる。この場合、上下多段のストレージ
レールには夫々収納番地が付され、どのストレージレー
ルにどの番手のどういう状態の(満か空か)粗糸ボビン
を吊下したボビンキャリッジから収容されているか、あ
るいはストレージレールが空なのか、を管理し、その情
報と精紡機群、粗紡機群、ボビン処理ラインの稼動状態
の情報(満、空ボビンの要求、引取要求、残ボビンの処
理状況など)をつき合わせて必要な種類の、必要な状態
のボビンを吊下したボビンキャリッジをそのボビンを要
求するレールへ搬送するコンピュータ管理の制御装置が
必要となることは言う迄もない。また本発明は多層階構
造の工場、即ち1階に粗紡機群が、2階に精紡機群が設
置されている場合において運搬車自体を、1階と2階の
間でリフトして各階において各機台まで走行してボビン
キャリッジを運ぶようにすることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明にあってはボビンキ
ャリッジをボビンキャリッジ収容レールに吊下した運搬
車が走行して、そのボビンキャリッジを必要とする精紡
のクリールレールあるいは粗紡機のドッフィングレール
へ直接供給するようにし、また、粗紡機、精紡機からボ
ビンキャリッジを引取る時にも運搬車が移動して粗紡機
のドッフィングレール、精紡機のクリールレールから直
接引取るようにし、精紡機群と粗紡機群とを運搬車でつ
なぐようにしたので、従来の搬送システムで必要であっ
た主搬送レールが省略され、クリールレール、ドッフィ
ングレールへの分岐点を無くすことができ、搬送システ
ム全体の転てつ器の数を極めて少なくできる。従って、
転てつ器の数が多かった従来のシステムに比べ、搬送シ
ステムの制御等が容易となり、また、システム全体のメ
ンテナンス性が向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体平面図である。
【図2】図1のII−II断面拡大図である。
【図3】図1のIII視拡大図である。
【図4】キャリッジ移送装置を示す図である。
【図5】ボビンキャリッジを示す図である。
【図6】ボビンキャリッジの連結切離装置を示す図であ
る。
【図7】運搬車の正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】図8のIX−IX断面拡大図である。
【図10】転てつ器を示す図である。
【図11】運搬車の平面図である。
【図12】図11のXII−XII断面拡大図である。
【符号の説明】
1 精紡機、 4,5 クリールレール、 6 粗紡
機、10 ドッフィングレール、 45 ボビンキャリ
ッジ、 70 運搬車、89 ボビンキャリッジ収容レ
ール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台上方にドッフィングレールを有する
    粗紡機を多数並設した粗紡機群と、機台上方にクリール
    レールを有する精紡機を多数並設した精紡機群との間
    で、粗糸ボビンを上記各レールに吊下案内されるボビン
    キャリッジに吊下して搬送するようにした粗糸ボビンの
    搬送システムであって、精紡機群と粗紡機群の各機台端
    に沿って運搬車を走行停止するように設け、この運搬車
    はボビンキャリッジ収容レールを備え、このボビンキャ
    リッジ収容レールの端が前記ドッフィングレール、クリ
    ールレール端と接続可能になっていることを特徴とする
    粗糸ボビンの搬送システム。
JP11819992A 1992-04-09 1992-04-09 粗糸ボビンの搬送システム Pending JPH05286651A (ja)

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