JPH05286619A

JPH05286619A - 画像形成装置の排紙装置

Info

Publication number: JPH05286619A
Application number: JP4085730A
Authority: JP
Inventors: Yasufumi Nakazato; 保史中里; Hiroshi Hosokawa; 浩細川; Tetsuo Yamanaka; 哲夫山中; Hiroyuki Shibaki; 弘幸芝木
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-04-07
Filing date: 1992-04-07
Publication date: 1993-11-02

Abstract

(57)【要約】【目的】特に線速が速く、あるいはカットシートの間隔
が小さい画像形成装置の排紙装置において、先に排紙さ
れたシートが排紙トレイにスタックされる前に、その後
端が後で排紙されたシートの先端で干渉されて、スタッ
ク性に悪影響が出るのを防止する。【構成】排紙径路内に２枚以上のシート１０ａ、１０ｂ
を重ね合わせるシート重ね合わせ部３を設け、このシー
ト重ね合わせ部３で重ね合わせた２枚以上のシート１０
ａ、１０ｂを排紙トレイに排出しスタックする。また、
径路長の異なる複数の排紙径路を設け、排出すべきシー
トを順次長い排紙径路から短い排紙径路へ変更して通紙
することにより、排紙部にて重なり合うようにして、２
枚以上のシートを重ね合わせて排紙トレイに排出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、レーザプリンタ等のカットシートを使用する画像形
成装置の排紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】前記の排紙装置において、排紙したシー
トのスタック性を向上させるために、従来次のような各
種の提案がなされている。

【０００３】排出されたシートを上方に吸引してシート
の排出速度を低減させ、シートを整然と落下、収容する
（特開昭６１−５１４５９号公報）。

【０００４】排出されたシートをその進行方向よりも下
方に向ける排出ガイドを設け、良好にトレイに落下させ
る（特開平２−２０４２７０号公報）。

【０００５】スタックされたシートの高さを検知して、
トレイの高さを変えることにより、排紙の整列性を損な
わずに、大量部数のシートをスタックする（特開平２−
３８２５９号公報）。

【０００６】ところで、特に線速が速く、またはシート
間隔が極めて小さい従来の排紙装置では、先に排出され
たシートの後端を、後で排出されたシートの先端で押し
てしまい、その結果スタック性に悪影響を及ぼすと言う
問題があった。また、先に排出されたシートと後で排出
されたシートの順番が入れ替わり、そのため頁揃えがで
きなくなると言う問題も生じている。

【０００７】これらの問題の原因は、排紙されるシート
の間隔が小さく、先に排出されたシートが排紙トレイに
スタックされる前に、後で排出されたシートにより干渉
されるためである。このような問題に対し、前記の各種
の提案はいずれも有効ではない。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特に
線速が速くかつ（または）シート間隔の小さい、そして
カットシートを使用する従来の画像形成装置における前
述の欠点を解消することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、排紙径路内に２枚以上のシートを重ね合わせるシ
ート重ね合わせ部を設け、このシート重ね合わせ部で重
ね合わせた２枚以上のシートを排紙トレイに排出しスタ
ックすることにより解決される。

【００１０】さらに、前記の課題は、本発明により、長
さの異なる複数の排紙径路と、排出すべきシートを順次
長い排紙径路から短い排紙径路へ変更して通紙する手段
とを設け、各排紙径路を通紙するシートが排紙部にて重
なり合うようにして、２枚以上のシートを重ね合わせて
排紙トレイに排出しスタックすることにより解決され
る。

【００１１】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記シート重ね合わせ部の出口側に、シートを１
時止めるためのストッパ部を設けることを提案する。

【００１２】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、シート重ね合わせ部の出口側に設けた排紙ローラ
対、または前記ストッパ部が除電機能を備えていること
を提案する。

【００１３】

【作用】画像形成装置の排紙装置において、排紙径路内
に２枚以上のシートを重ね合わせるシート重ね合わせ部
を設け、小さい間隔で搬送されてシート重ね合わせ部で
重ね合わせた２枚以上のシートを排紙トレイに排出しス
タックする。このときは、シートを重ね合わせている時
間が、排紙されているときのシート間隔となる。また、
径路長の異なる複数の排紙径路を設け、排出すべきシー
トを順次長い排紙径路から短い排紙径路へ変更して通紙
することにより、排紙部にて重なり合うようにして、２
枚以上のシートを重ね合わせて排紙トレイに排出する。
このときは、シートが長い排紙径路を通過している時間
が、排出されるときのシート間隔となる。

【００１４】

【実施例】以下に、本発明（第１発明および第２発明）
を図面に示す実施例により説明する。

【００１５】図１において、画像形成装置の画像形成部
１にて画像を形成されたシートは、定着部２にて該画像
を定着され、ついで第１発明により構成したシート重ね
合わせ部３に達する。ここで以下に説明するように重ね
合わせられた２枚以上のシートが、排紙トレイ４に排出
される。

【００１６】図２に示す第１発明により構成したシート
重ね合わせ部３は、入口側に配置した搬送ローラ対５
と、シート重ね合わせ空間６と、出口側に配置した排紙
ローラ対７とを備えている。８は、排紙ガイド板であ
る。

【００１７】前記のシート重ね合わせ部３のシート重ね
合わせ機能を、図３（ａ）〜図３（ｅ）により説明す
る。

【００１８】図３（ａ）において、シート１０ａが排紙
ガイド板８を通り、搬送ローラ対５により挾み込まれ
て、シート重ね合わせ部３のシート重ね合わせ空間６内
へ導かれる。

【００１９】図３（ｂ）において、シート１０ａはシー
ト重ね合わせ空間６内を送られ、このとき停止している
排紙ローラ対７に突き当たり、シート重ね合わせ空間６
内に１時ストックされる。このとき、既に次のシート１
０ｂが小さい間隔で搬送されてくる。

【００２０】図３（ｃ）において、シート１０ｂが搬送
ローラ対５によりシート重ね合わせ空間６内へ、ここに
１時ストックされているシート１０ａの上方を導かれ
る。

【００２１】図３（ｄ）において、シート１０ｂが排紙
ローラ対７に突き当たり、シート重ね合わせ空間６内に
両シート１０ａ、１０ｂの重ね合わせ体が形成される。
排紙ガイド板８には、さらに次のシート１０ｃが小さい
間隔で搬送されてきている。

【００２２】図３（ｅ）において、シート重ね合わせ空
間６内に両シート１０ａ、１０ｂの重ね合わせ体が形成
された段階で、排紙ローラ対７が回転し始め、前記シー
ト重ね合わせ体１０ａ、１０ｂを排紙トレイ４に排出す
る。排紙ローラ対７は、上下の両ローラが駆動されるよ
うにして、その搬送力を高められている。このとき次の
シート１０ｃが、搬送ローラ対５により挾み込まれて、
シート重ね合わせ空間６内へ導かれている。

【００２３】前述のように、定着後の排紙経路内でシー
トを２枚重ね合わせて排紙トレイに排出し、ストックす
ることにより、シートを重ね合わせている時間が排紙ト
レイに排出するときのシート間隔となるので、排紙時に
充分なシート間隔を得ることができる。

【００２４】図４に示す第１発明の別の実施例が図２に
示す構成と異なる点は、排紙ローラ対７の排出側にスト
ッパ９を配置していることである。ストッパ９は、実線
で示すストッパ作動位置と、破線で示す非作動位置との
間を移動制御される。図４の実施例のシート重ね合わせ
機能を、図５（ａ）〜図５（ｅ）により説明する。

【００２５】図５（ａ）に示すように、排紙ガイド板８
を通り、搬送ローラ対５によりシート重ね合わせ部３の
シート重ね合わせ空間６内へ導かれたシート１０ａは、
排紙ローラ対７を通過してストッパ９に突き当たる（図
５（ｂ））。このとき、排紙ローラ対７は駆動されず、
通過するシート１０ａに連れ回りするのみである。排紙
ガイド板８には、次のシート１０ｂが小さい間隔で搬送
されてきている。

【００２６】ストッパ９に突き当たったシート１０ａ
は、シート重ね合わせ空間６内に１時ストックされる状
態となり、次のシート１０ｂがシート重ね合わせ空間６
内に送られて来る（図５（ｃ））。

【００２７】次のシート１０ｂは、排紙ローラ対７を通
過してストッパ９に突き当たり、シート重ね合わせ空間
６内に両シート１０ａ、１０ｂの重ね合わせ体が形成さ
れ、そして排紙ガイド板８にはさらに次のシート１０ｃ
がきている（図５（ｄ））。

【００２８】ついで、図５（ｅ）に示すように、ストッ
パ９が非作動位置へ移動し、排紙ローラ対７が駆動され
る。かくして、前記両シート１０ａ、１０ｂの重ね合わ
せ体は排紙トレイ４に排出される。

【００２９】前述の実施例では、シート重ね合わせ部３
に導かれたシートを確実にストップさせ、シートを２枚
重ね合わせるようにすることができる。

【００３０】前記の各実施例では、２枚のシートを重ね
合わせて排出することを説明したが、３枚以上のシート
を重ね合わせて排出する動作を行わせることも、勿論可
能である。

【００３１】図６に示す画像形成装置では、定着部２に
第２発明により構成したシート重ね合わせ部１３が接続
されている。同シート重ね合わせ部１３の拡大図を、図
７に示す。

【００３２】図７において、シート重ね合わせ部３の入
口側に配置した搬送ローラ対５と出口側に配置した排紙
ローラ対７との間に、径路長の大きい第１排紙径路１１
と、これよりも径路長の小さい第２排紙径路１２とが設
けられている。第１および第２排紙径路１１、１２は、
搬送ローラ対５の出口側にて分岐し、排紙ローラ対７の
入口側で再び合体する。前記出口側の分岐点に切換え羽
根１４が設けられ、さらに各排紙径路１１、１２の中途
にそれぞれ送りローラ対１５、１６が配置されている。
図７に示すシート重ね合わせ部１３の機能を、図８
（ａ）〜図８（ｄ）により説明する。

【００３３】図８（ａ）において、シート１０ａが排紙
ガイド板８を通り、搬送ローラ対５に挾み込まれ、切換
え羽根１４により第１排紙径路１１に導かれている。

【００３４】図８（ｂ）において、シート１０ａが第１
排紙径路１１を通過している間に、シート１０ｂが切り
替わった切換え羽根１４により第２排紙径路１２に導か
れる。

【００３５】図８（ｃ）において、シート１０ａは送り
ローラ対１５により、そしてシート１０ｂは送りローラ
対１６により送られるが、第１および第２排紙径路１
１、１２の径路長の差により、両シート１０ａ、１０ｂ
は排紙ローラ対７の入口側で一緒になる。このとき、小
さい間隔で搬送されてきたシート１０ｃが、既に切換え
羽根１４により第１排紙径路１１に導かれている。

【００３６】図８（ｄ）において、排紙ローラ対７の入
口側で一緒になった両シート１０ａ、１０ｂは、重なり
合ったまま排紙される。さらに、シート１０ｃが第１排
紙径路１１を通過中に、シート１０ｄが切換え羽根１４
により第２排紙径路１２に導かれる。

【００３７】前述の説明中、排紙ローラ対７は上下の両
ローラを駆動し、搬送力を上げるのがよい。

【００３８】図６ないし図８に示すシート重ね合わせ部
１３は、２枚のシートを重ねて排紙する例であるが、３
枚以上のシートを重ね合わせて排紙することも可能であ
る。図９は、４枚のシートを重ね合わせて排紙するシー
ト重ね合わせ部３３を示す。シート重ね合わせ部３３
は、第１排紙径路２１ないし第４排紙径路２４を備え、
それらの径路長は、第１排紙径路２１から第４排紙径路
２４へ順次短くなっている。２５は、搬送ローラ対５よ
り送られてくるシートをいずれかの排紙径路へ選択的に
導くための複数の切換え羽根であり、２６〜２９は各排
紙径路に付設の送りローラ対である。このシート重ね合
わせ部３３の機能は、図８（ａ）ないし図８（ｄ）に示
すシート重ね合わせ部１３の機能説明より容易に理解で
きる。

【００３９】静電写真技術を用いた画像形成装置では、
画像形成時シートが静電気を帯びることが一般に知られ
ている。その主な原因は、感光体上に形成されたトナー
像をシートに転写するときに、シート裏側から転写チャ
ージャによりトナーが帯びている電荷とは逆極性の電位
をかけ、そのときシートも静電気を帯びてしまうためで
ある。このようにシートが静電気を帯びると、シート同
志が反発しあい、シートのスタック性が非常に悪くな
る。この問題は、前述したシート重ね合わせ部におい
て、次のようにして解決する。

【００４０】図１０および図１１は、図２に示すシート
重ね合わせ部および図４に示すシート重ね合わせ部に対
応するものであるが、シートのストップ作用を行う図２
の排紙ローラ対７および図４のストッパ９を、それぞれ
導電部材で構成し、それをアースに落すことにより、除
電効果を達成して前記の問題を解決し、シートの良好な
スタック性を確保する。

【００４１】前述の各実施例では、シートが順次上に積
み重なり、印字面が上側にある場合、頁揃えが逆にな
る。このような場合、頁揃えを順序よく行いたいとき
は、図１２に示すように、シートを反転させた後に本発
明を適用すればよい。

【００４２】

【発明の効果】第１発明では、複数のシートを重ね合わ
せている時間が、排紙されているときのシート間隔とな
り、従って排紙時に充分なシート間隔が得られる。

【００４３】また、第２発明では、シートが長い排紙径
路を通過している時間が排出されるときのシート間隔と
なり、従って排紙時に充分なシート間隔が得らる。

【００４４】従って、第１発明および第２発明ともに、
先に排紙されたシートの後端を後で排紙されたシートの
先端で押すということがなくなり、排紙が安定して、シ
ートの確実かつ良好なスタック性が確保される。また、
先に排紙されたシートと後で排紙されたシートの順番が
入れ替わるという不具合も解消される。

【００４５】請求項３に記す第１発明の実施例では、ス
トッパ部を設けたことにより、シートをさらに確実に重
ね合わせることが可能となった。

【００４６】請求項４または請求項５に記す実施例で
は、排紙ローラ対またはストッパ部の除電機能により排
紙されるシートの静電気を除去し、シート同志が反発し
合うのを防止するので、確実かつ良好なスタック性が確
保される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は第１発明を適用した画像形成装置の図式
説明図である。

【図２】図２は第１発明によるシート重ね合わせ部の断
面図である。

【図３（ａ）】図３（ａ）はシート重ね合わせ部へ導か
れるシートを示す説明図である。

【図３（ｂ）】図３（ｂ）はシート重ね合わせ部に１時
ストックされるシートを示す説明図である。

【図３（ｃ）】図３（ｃ）は１時的にストックされたシ
ートに次のシートを重ね合わせるのを示す説明図であ
る。

【図３（ｄ）】図３（ｄ）はシート重ね合わせ部で重ね
合わせたシートを示す説明図である。

【図３（ｅ）】図３（ｅ）は重ね合わせたシートを排出
するのを示す説明図である。

【図４】図４は第１発明の別の実施例を示す断面図であ
る。

【図５（ａ）】図５（ａ）は前記実施例にてシート重ね
合わせ部へ導かれるシートを示す説明図である。

【図５（ｂ）】図５（ｂ）はシート重ね合わせ部に１時
ストックされるシートを示す説明図である。

【図５（ｃ）】図５（ｃ）は１時的にストックされたシ
ートに次のシートを重ね合わせるのを示す説明図であ
る。

【図５（ｄ）】図５（ｄ）はシート重ね合わせ部で重ね
合わせたシートを示す説明図である。

【図５（ｅ）】図５（ｅ）は重ね合わせたシートを排出
するのを示す説明図である。

【図６】図６は第２発明を適用した画像形成装置の図式
説明図である。

【図７】図７は第２発明によるシート重ね合わせ部の断
面図である。

【図８（ａ）】図８（ａ）は第２発明にてシート重ね合
わせ部の第１排紙径路へ導かれるシートを示す説明図で
ある。

【図８（ｂ）】図８（ｂ）は第１排紙径路を通過するシ
ートおよび第２排紙径路へ導かれるシートを示す説明図
である。

【図８（ｃ）】図８（ｃ）は排紙ローラ対のところで１
緒になったシートを示す説明図である。

【図８（ｄ）】図８（ｄ）はシートを重ね合わせて排出
するのを示す説明図である。

【図９】図９は第２発明の別の実施例を示す断面図であ
る。

【図１０】図１０は図２に示す第１発明の実施例の変形
例の説明図である。

【図１１】図１１は図４に示す第１発明の実施例の変形
例の説明図である。

【図１２】図１２は各発明の適用例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

３、１３、３３シート重ね合わせ部４排紙トレイ９ストッパ１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄシート１１、１２排紙径路１４、２５切換え羽根２１〜２４排紙径路

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成５年２月２２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３（ａ）】

【図３（ｂ）】

【図３（ｃ）】

【図３（ｄ）】

【図３（ｅ）】

【図４】

【図５（ａ）】

【図５（ｂ）】

【図５（ｃ）】

【図５（ｄ）】

【図５（ｅ）】

【図６】

【図７】

【図８（ａ）】

【図８（ｂ）】

【図８（ｃ）】

【図８（ｄ）】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

フロントページの続き (72)発明者芝木弘幸東京都大田区中馬込１丁目３番６号株式会社リコー内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】排紙径路内に２枚以上のシートを重ね合わ
せるシート重ね合わせ部を設け、このシート重ね合わせ
部で重ね合わせた２枚以上のシートを排紙トレイに排出
しスタックすることを特徴とする画像形成装置の排紙装
置。
【請求項２】径路長の異なる複数の排紙径路と、排出す
べきシートを順次長い排紙径路から短い排紙径路へ変更
して通紙する手段とを設け、各排紙径路を通紙するシー
トが排紙部にて重なり合うようにして、複数のシートを
重ね合わせて排紙トレイに排出しスタックすることを特
徴とする画像形成装置の排紙装置。
【請求項３】前記シート重ね合わせ部の出口側に、シー
トを１時止めるためのストッパ部を設けたことを特徴と
する、請求項１に記載の画像形成装置の排紙装置。
【請求項４】シート重ね合わせ部の出口側に設けた排紙
ローラ対が除電機能を備えていることを特徴とする、請
求項１または請求項２に記載の画像形成装置の排紙装
置。
【請求項５】シート重ね合わせ部の出口側に設けたスト
ッパ部が除電機能を備えていることを特徴とする、請求
項３に記載の画像形成装置の排紙装置。