JPH0528639A - デイジタル磁気記録再生装置 - Google Patents

デイジタル磁気記録再生装置

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JPH0528639A
JPH0528639A JP20544191A JP20544191A JPH0528639A JP H0528639 A JPH0528639 A JP H0528639A JP 20544191 A JP20544191 A JP 20544191A JP 20544191 A JP20544191 A JP 20544191A JP H0528639 A JPH0528639 A JP H0528639A
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JP
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recording
digital
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time
signal processing
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JP20544191A
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English (en)
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Sadanobu Ishida
禎宣 石田
Kenji Goshima
賢治 五嶋
Manabu Tsukamoto
学 塚本
Yasuo Kondo
康雄 近藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ヘッド方式の高音質マルチチャンネルデ
ィジタル磁気記録装置を提供する。 【構成】 記録時には、n(n:1以上の整数)チャン
ネル・m(m:2以上の整数)系統のディジタル信号を
マルチプレクサ34で時間軸圧縮すると共に時分割多重
してm×nチャンネル1系統のディジタル信号を生成し
記録する。再生時には逆に、時分割多重された1系統の
ディジタル信号を再生し、デマルチプレクサ41で時間
軸伸張すると共に、元のm系統・nチャンネルのディジ
タル信号に変換する。A/DおよびD/A変換の際の標
本化周波数を高めたり、量子化ビット数を増加させる余
地もある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転ヘッドにより磁
気テープに複数チャネルのディジタルオーディオ信号を
記録再生する回転ヘッド型のディジタル磁気記録再生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルオーディオ信号を記録再生で
きる従来のディジタル磁気記録再生装置として、8mm
幅の磁気テープを使用する8mmVTRが知られてい
る。図12は、磁気テープ3上に記録されている8mm
VTRの標準的な傾斜トラックパターンを示す図であ
り、5A,5Bの領域には、ビデオ信号とFM変調され
たオーディオ信号が周波数多重されて記録される。ま
た、4A,4Bの領域には、PCM化されたディジタル
オーディオ信号が記録される。磁気テープ3は、図13
に示すように、回転ドラム2に沿って221°(度)巻
き付けられて走行され、180°対向して取り付けられ
た2個の回転ヘッド1A,1Bによって信号が記録され
る。
【0003】図14は従来の8mmVTRの装置の回路
ブロック図を示しており、図14において、1A,1B
は回転ヘッド、6はビデオ信号入力端子(VideoI
n)、7はビデオ信号出力端子(VideoOut)、
8はビデオ信号処理回路、9はスイッチ回路、10A,
10Bは記録再生アンプ、11A〜11Cは入力制御信
号、12はオーディオ信号入力端子、13,18はロー
パスフィルタ(以下、LPFという)、14はアナログ
ノイズ除去回路、15はアナログ/ディジタル変換回路
(以下、A/D変換回路という)、16はオーディオ信
号処理回路、17はディジタル/アナログ変換回路(以
下、D/A変換回路という)、19はオーディオ信号出
力端子(AudioOut)である。
【0004】次に、図14の回路ブロック図を使用して
ビデオ信号とPCM化されたディジタルオーディオ信号
の記録再生動作について説明する。記録時においては、
ビデオ信号がビデオ信号入力端子6から入力され、ビデ
オ信号処理回路8で所定の信号処理が施されて、スイッ
チ回路9、記録再生アンプ10A,10Bを介して、回
転ヘッド1A,1Bにより磁気テープ3のトラック上の
5A,5Bの領域に記録される。一方、オーディオ信号
は、オーディオ信号入力端子12から入力され、LPF
13で帯域制限され、アナログノイズ除去回路14でノ
イズリダクションが行われ、A/D変換回路15でディ
ジタルオーディオデータに変換され、次のオーディオ信
号処理回路16で誤り訂正符号の付加,時間軸の圧縮が
行われて、スイッチ回路9(A側),記録再生アンプ1
0A,10Bを介して、回転ヘッド1A,1Bにより磁
気テープ3のトラック上の4A,4Bの領域に記録され
る。記録再生アンプ10A,10Bへの入力制御信号1
1A,11Bは記録と再生とを切換える制御信号であっ
て、記録時の極性は、例えばハイレベルになっている。
【0005】再生時においては、入力制御信号11A,
11Bがローレベルとなる。記録再生アンプ10A,1
0Bは再生モードとなり、回転ヘッド1A,1Bにより
再生された信号が記録再生アンプ10A,10Bで増幅
される。磁気テープ3のトラック上の5A,5Bの領域
から読出された再生ビデオ信号は、スイッチ回路9を介
して、ビデオ信号処理回路8で所定の信号処理が施さ
れ、ビデオ信号出力端子7から外部に出力される。
【0006】一方、磁気テープ3のトラック上の4A,
4Bの領域から読出された再生ディジタルオーディオ信
号は、スイッチ回路9(A側)を介して、オーディオ信
号処理回路16に与えられる。ここで時間軸の伸張後、
誤り訂正符号の復号による誤りの訂正および補正が行わ
れて、D/A変換回路17に出力される。そして、D/
A変換回路17でディジタルデータからアナログ信号へ
変換された後、アナログノイズ除去回路14で記録時と
は逆の信号処理が行われ、LPF18を介して、オーデ
ィオ信号出力端子19から外部に出力される。なお、ス
イッチ回路9は、記録および再生を問わず、回転ヘッド
が磁気テープ3のビデオ信号を記録する領域5A,5B
を走査する時はV側のターミナルと、また、ディジタル
オーディオ信号記録領域を走査する時はA側のターミナ
ルと接続するように、入力制御信号11Cにより制御さ
れている。
【0007】8mmVTR等のトラックパターンでは、
例えば特開昭58−222402号公報に示されている
ように、トラック上のビデオ信号記録領域を、さらに5
つの領域に分割して、上記のディジタルオーディオ信号
記録領域と併せて、1トラックを6つの領域に分けて、
トラック上に全てディジタルオーディオ信号を記録する
フォーマットがある。この信号記録のフォーマットは、
図15のようになっており、CH1〜CH6の各領域は
36°毎に区切られている。各々の領域にはL,Rの2
チャネルのディジタルオーディオ信号が記録され、合計
12チャネルのオーディオ信号が記録される。36°毎
のディジタルオーディオ信号記録領域を拡大してみる
と、ディジタルデータ記録区間21の前後に、ランイン
区間20とアフレコマージン区間22とがある。この信
号記録のフォーマットを使用したマルチチャネル(12
チャネル)のディジタルオーディオテープレコーダは、
実際には、図16に示すように構成される。図16にお
いて、スイッチ回路23を除いては、上記の図14に示
した一般的な8mmVTRの回路ブロック図におけるオ
ーディオ信号の記録再生と同様な動作が行われているの
で、動作の説明は省略する。スイッチ回路23は、回転
ヘッドがCH1〜CH6の各領域を走査する時に対応し
て、それぞれの回路に接続するように制御されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の8mmVTRに
おけるディジタルオーディオ信号の記録再生は、標本化
周波数がビデオ信号の水平同期信号周波数の2倍である
31.5kHz、量子化ビット数が8ビットと規格化さ
れている。したがって、周波数帯域は15.75kHz
となり、量子化ビット数が8ビットでは少ないので、ダ
イナミックレンジを上げるために、アナログのノイズ除
去システムと、10ビットの情報を8ビットに圧縮する
ノンリニアの量子化方法を併用している。
【0009】アナログのノイズ除去システムおよびノン
リニアな量子化方法を採用していても、16ビットリニ
アの量子化によるディジタルオーディオ信号に比べる
と、ダイナミックレンジ、歪率の点で性能が劣り、ま
た、標本化周波数も、48kHzを採用しているディジ
タルオーディオテープレコーダ(DAT)に比べて低
く、再生可能な周波数帯域の点で不十分である。さら
に、8mmVTRのディジタルオーディオ信号の記録フ
ォーマットでは、1トラックで完結してディジタルデー
タが配列されて記録されるので、片方の回転ヘッドが目
詰まりを起こした場合、1トラック毎に信号が欠落して
再生されることになり、音質が著しく損なわれるという
問題があった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、量子化ビット数が16ビット
以上で、標本化周波数も48kHz以上あって極めて音
質がよく、また片方の回転ヘッドが目詰まりを起こす等
により片方のトラックからの再生信号が欠落しても、音
質を著しく劣化させずに再生のできるマルチチャンネル
のディジタル磁気記録再生装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係るデ
ィジタル磁気記録再生装置では、図1で示すように、所
定の周波数および所定の量子化ビット数で標本化する変
換手段(A/D変換回路32A〜32D、D/A変換回
路42A〜42D)と、この変換手段で標本化された2
チャンネル分のディジタルデータに対し、記録時には、
単位時間毎に誤り訂正符号の付加等所定の記録信号処理
を行い、再生時には、入力する再生データの誤り訂正等
所定の再生信号処理を行うm個のディジタル信号処理手
段(ディジタル信号処理回路33A〜33D)と、上記
m個のディジタル信号処理手段から記録信号処理された
ディジタルデータを取り込み、時間軸圧縮すると共に、
所定のタイミングで時分割多重して2×mチャンネル分
のデータを含む1系統のディジタル信号に変換する時間
軸圧縮・時分割多重手段(マルチプレクサ回路34)
と、時分割多重化された上記1系統のディジタル信号
を、磁気記録媒体(磁気テープ39)上に記録再生する
記録再生手段(ヘッド38A,38B)と、上記記録再
生手段から再生されたディジタル信号を所定のタイミン
グで取り込み、時間軸圧縮すると共に、m系統のディジ
タル信号に分離する時間軸伸張手段(デマルチプレクサ
回路41)とを備えた。この第2発明に係るディジタル
磁気記録再生装置では、図8で示すように、上記所定の
量子化ビット数および上記所定の周波数の2倍の周波数
で標本化する変換手段(A/D変換回路61A〜61
D,D/A変換回路62A〜62D)と、上記標本化さ
れた信号を処理するディジタル信号手段(ディジタル信
号処理回路83A〜83D)とを設けた。この第3の発
明に係るディジタル磁気記録再生装置では、図10で示
すように、上記所定の周波数および上記所定の量子化ビ
ット数を越える量子化ビットで標本化する変換手段(A
/D変換回路63A〜63D、D/A変換回路64A〜
64D)と、上記標本化された信号を処理するディジタ
ル信号手段(ディジタル信号処理回路93A〜93D)
を設けた。この第4の発明に係るディジタル磁気記録再
生装置では、図示していないが、上記装置に、単位時間
当りの記録信号を磁気テープ上の複数個のトラックに記
録する記録手段を設けた。
【0012】
【作用】この第1の発明におけるディジタル磁気記録再
生装置では、記録時には、入力されるnチャンネルのア
ナログ信号が、m個設けられた各系統毎に、変換手段に
より標本化され、ディジタル信号に変換される。また、
この標本化は、所定の周波数および量子化ビット数で行
われる。上記ディジタル信号は、各系統毎にディジタル
信号処理手段により記録処理される。記録処理されたデ
ィジタル信号は、時間軸圧縮・時分割多重手段により時
間軸圧縮と共に時分割多重され、m×nチャンネル1系
統のディジタル信号が生成される。このディジタル信号
は、記録再生手段により磁気記録媒体(磁気テープ)上
に記録される。次に、再生時には、まず、記録再生手段
により磁気記録媒体上から時分割多重されたm×nチャ
ンネル1系統のディジタル信号が再生される。このディ
ジタル信号は、上記時間軸伸張手段により時間軸伸張さ
れ、m個のディジタル信号処理手段に供給される。m個
のディジタル信号処理手段は、それぞれディジタル信号
に再生処理を施す。再生処理が施されたディジタル信号
は、変換手段に取り込まれる。変換手段は、ディジタル
信号をアナログ信号に変換して出力する。このように、
この第1の発明においては、m系統nチャンネルの入出
力であっても、磁気記録再生がm×nチャンネル1系統
として行われる。この結果、マルチチャンネルの記録再
生ができるだけでなく、変換手段および変換手段におけ
る標本化周波数の向上、量子化ビット数の増大の余地が
生ずる。この第2の発明におけるディジタル磁気記録再
生装置では、記録時には、単位時間毎の偶数番目の標本
化データと奇数番目の標本化データとを2つのグループ
に分けて所定の記録信号処理を行い、再生時には、所定
の再生信号処理終了後に偶数番目データと奇数番目デー
タとを元の順に合成して出力する。この第3の発明にお
けるディジタル磁気記録再生装置では、記録時には、入
力するディジタルデータを上位ビットと下位ビットに分
けて所定の記録信号処理を行い、再生時には、所定の再
生信号処理終了後に上位ビットと下位ビットに分けられ
たデータを元のデータに合成して出力する。この第4の
発明におけるディジタル磁気記録再生装置では、各トラ
ックの記録エリアをm分割し、それぞれの記録エリアに
対して、2チャンネルのディジタルデータを単位時間毎
の偶数番目のデータと奇数番目のデータに分け、上記偶
数番目のデータと上記奇数番目のデータとをそれぞれ別
のトラックの別の記録エリアに記録する。
【0013】
【実施例】以下、この第1の発明の一実施例を図につい
て説明する。図1は、この第1の発明の一実施例である
8チャンネルのディジタル・オーディオ信号を記録再生
するディジタル磁気記録再生装置の回路ブロック図であ
る。図1において、31A〜31DはCH(チャンネ
ル)1〜8のアナログ信号入力端子、32A〜32Dは
変換手段としてのアナログ/ディジタル変換回路(以
下、A/D変換回路という)、33A〜33Dはディジ
タル信号処理手段としてのディジタル信号処理回路、3
4は時間軸圧縮・時分割多重手段としてのマルチプレク
サ回路、35は記録アンプ、36はスイッチ回路、37
は回転ドラム、38A,38Bは記録再生手段としての
回転ヘッド(Aヘッド,Bヘッド)、39は磁気テー
プ、40は再生アンプ、41は時間軸伸張手段としての
デマルチプレクサ回路、44はマルチ・デマルチプレク
サ部、42A〜42Dは変換手段としてのディジタル/
アナログ変換回路(以下、D/A変換回路という)、4
3A〜43Dはアナログ信号出力端子、45はシステム
コントロール回路、46はキー入力、47は表示器、4
8はサブコード信号、49はサーボ回路である。
【0014】アナログ信号入力端子31A〜31Dは、
それぞれ2チャンネルのアナログオーディオ信号を入力
する4系統(A系統,B系統,C系統,D系統)の入力
端子で、これらの端子は図示しないローパスフィルタ
(LPF)を介して、それぞれ4系統のA/D変換回路
32A〜32Dに接続されている。A/D変換回路32
A〜32Dは、例えば、標本化周波数48kHzで動作
し、入力する2チャンネルのアナログオーディオ信号
を、それぞれ16ビットのディジタルデータに変換す
る。
【0015】ディジタル信号処理回路33A〜33D
は、4系統のディジタル信号処理回路であり、回転ドラ
ム37の1回転に要する単位時間毎に、2チャンネル分
のディジタルデータに対し、記録時においては、データ
のインタリーブを行って、誤り訂正符号を付加した後に
ディジタル変調を施し、再生時においては、入力データ
をディジタル復調した後に、誤り訂正したデータのデイ
ンタリーブを行う。また、誤り訂正が不可能な時は、デ
ータ補正を行う。
【0016】マルチプレクサ回路34は、記録時におい
ては、4系統のディジタル信号処理回路33A〜33D
からの出力信号を入力し、それらの信号の時間軸を圧縮
後、時分割多重して、後述するサブコード信号と共に1
系統の記録信号に変換する回路である。記録アンプ35
は、マルチプレクサ回路34の出力信号を増幅するアン
プ、スイッチ回路36は、記録系回路と再生系回路との
接続を切換えるスイッチ回路である。回転ドラム37
は、例えば直径が62mmφのドラムであり、例えば20
00RPMで回転する。回転ヘッド38A,38Bは、
回転ドラム37に180°(度)対向して取り付けられ
ている回転ヘッドで、磁気テープ39は、信号が記録再
生される磁気記録媒体である。
【0017】再生アンプ40は、回転ヘッド38A,3
8Bからの再生信号を増幅する。デマルチプレクサ41
は、再生アンプ40で増幅された再生信号を入力し、時
分割多重されている再生信号の時間軸を伸張して、元の
4系統のディジタル信号別に戻して出力する。D/A変
換回路42A〜42Dは、ディジタル信号処理回路33
A〜33Dに接続され、誤り訂正または補正の行われた
2チャンネル分のディジタルデータを、A/D変換回路
32A〜32Dと同一の標本化周波数で動作し、元のア
ナログオーディオ信号に変換する。アナログ信号出力端
子43A〜43Dは、図示しないLPFを介して、D/
A変換回路42A〜42Dに接続されている。システム
コントロール回路45は、キー入力46のデコード、表
示器47への表示信号の送出、その他システム全体の接
続を行っている。
【0018】また、この装置では、ディジタルオーディ
オ信号を記録再生する以外に、記録再生に関連するサブ
コード信号、例えば、曲頭信号、時間情報等を記録再生
することができ、システムコントロール回路45は、サ
ブコード信号48を生成する機能も有している。この実
施例では、サブコード信号48は、システムコントロー
ル回路45とディジタル信号処理回路33D間を送受信
されている。また、サーボ回路49は、回転ドラム37
の回転速度、磁気テープ39の走行速度等を制御し、ク
ロック発生回路50は、システム全体に必要なクロック
信号を供給する。
【0019】図2は図1のマルチ・デマルチプレクサ部
の回路構成をさらに詳細に示す回路ブロック図である。
図2のマルチ・デマルチプレクサ部44において、52
A〜52D,55は記録時のディジタル変調信号、53
A〜53Hはバッファメモリ、54,57A〜57Dは
セレクタ回路、56,59A〜59Dは再生時の信号で
ある。なお、図2では信号の接続場所を図1のブロック
番号で示している。図3は図1の装置における記録時の
タイミングチャ−ト、図4は図1の装置における再生時
のタイミングチャ−トである。また、図5〜図7は図1
の装置で記録される磁気テープのトラック構成を示す図
である。図3のタイミングチャートでは、記録時のクロ
ック発生回路50から出力されるT1〜T6の半周期1
5msecのフレーム信号51、CH1,2に係るアナ
ログオーディオ信号(CH1,2IN)、CH7,8に
係るアナログオーディオ信号(CH7,8IN)、シス
テムコントロール回路45とディジタル信号処理回路3
3Dとの間のサブコード信号48、マルチ・デマルチプ
レクサ部44における信号52D、同じくマルチ・デマ
ルチプレクサ部44のセレクタ54からの出力される信
号55における記録タイミングを示している。また、図
4のタイミングチャ−トでは、再生時の図3と同じフレ
ーム信号51、再生アンプ40からの信号56、ディジ
タル信号処理回路33Aへの信号59A、CH1,2に
係るアナログオーディオ信号(CH1,2OUT)、デ
ィジタル信号処理回路33Dへの信号59D、CH7,
8に係るアナログオーディオ信号(CH7,8OU
T)、サブコード信号48における再生タイミングを示
している。
【0020】次に、この実施例の動作について、図1〜
図7を用いて説明する。まず、記録時または再生時の概
要の動作について説明し、次に各部における詳細な動作
について説明する。
【0021】記録時においては、入力される8チャンネ
ル(CH1〜CH8)のアナログ信号が、A/D変換回
路32A〜32Dで標本化され、ディジタル信号に変換
される。これらのディジタル信号は、各系統毎にディジ
タル信号処理回路33A〜33Dにより記録処理され、
マルチプレクサ回路34によって時間軸圧縮と共に時分
割多重化され、記録アンプ35、スイッチ回路36(R
EC側)、回転ヘッド38A,38Bを介して、磁気テ
ープ39に記録される。
【0022】さらに、詳細に説明すると、記録時におい
ては、アナログ信号入力端子31A〜31Dにそれぞれ
2チャンネルずつのアナログオーディオ信号が入力さ
れ、図示しないLPFを介して、次段のA/D変換回路
32A〜32Dに入力される。A/D変換回路32A〜
32Dに入力された各アナログオーディオ信号は、図3
で示すように、クロック発生回路50から出力されるフ
レーム信号51の周期30msec(回転ドラム1回
転)で取り扱われ、この周期毎にフレーム番号が付加さ
れる。このフレーム番号は、それぞれのチャンネルを表
す符号、例えばCH1,2にサフィックスを付加して、
CH1,2・1、CH1,2・2、CH1,2・3のよ
うに表される。
【0023】A/D変換回路32A〜32Dは、クロッ
ク発生回路50から供給される48kHzの標本化クロ
ック信号に応じて、アナログオーディオ信号(CH1,
2〜CH7,8)の標本化を行い、16ビットのディジ
タルオーディオ信号に変換する。これによって得られる
ディジタルオーディオ信号は、それぞれ4系統のディジ
タル信号処理回路33A〜33Dに供給される。そし
て、ディジタル信号処理回路33A〜33Dは、互いに
並列動作を行い、2チャンネル毎のディジタルデータに
所定のインタリーブを行い、さらに、誤り訂正および検
出用の信号の付加を行う。これらの誤り訂正および検出
用信号の付加が行われたディジタルオーディオ信号は、
さらに、4系統のディジタル信号制御回路33A〜33
Dによってディジタル変調され、磁気テープ39の記録
に適したデータ列に変換される。これらの4系統のディ
ジタル信号処理回路33A〜33Dにより得られるデー
タ列は、図2に示すディジタル変調信号52A〜52D
として、マルチ・デマルチプレクサ部44のマルチプレ
クサ回路34に供給される。
【0024】例えば、ディジタル信号処理回路33Aに
より得られるデータ列は、ディジタル変調信号52Aと
してバッファメモリ53Aおよびペアのバッファメモリ
53Bに供給される。同様にして、ディジタル信号処理
回路33B〜33Dより得られるデータ列は、ディジタ
ル変調信号52B〜52Dとしてそれぞれのバッファメ
モリ53C〜53Hに供給される。そして、バッファメ
モリ53A〜53Hは、入力されるディジタル変調信号
52A〜52Dを一時蓄積する。
【0025】ここで、上記バッファメモリ53A〜53
Hへの書込み動作は、例えばクロック発生回路50から
のフレーム信号51がローレベルの時(図3のT2,T
4,T6)には、バッファメモリ53A、バッファメモ
リ53C、バッファメモリ53E、バッファメモリ53
Gに対して行われる。一方、それらのバッファメモリに
対し、ペアとなっているバッファメモリ(バッファメモ
リ53A〜53H)から、データの読出し動作が書込み
動作より速い速度で行われている。また、フレーム信号
51がハイレベルの時(T1,T3,T5)には、バッ
ファメモリ53B、バッファメモリ53D、バッファメ
モリ53F、バッファメモリ53Hにディジタル信号処
理回路の出力のデータ列の信号52A〜52Dを書込ん
でおり、その間にペアのバッファメモリから、高速でデ
ータの読出し動作が行われている。以上のように、書込
み時より、読出し速度を向上させることにより、時間軸
圧縮が実現される。各バッファメモリからのデータ読出
し動作は、所定のタイミングで行われ、読出された信号
が次のセレクタ回路54で順次選択されて、最終的に時
分割多重された1系統の信号55が生成される。この信
号55が記録アンプ35で増幅され、スイッチ回路36
を介し、2個の回転ヘッド38A,38Bにより、磁気
テープ39上に記録される。
【0026】図5には磁気テープ39(テープ幅1/2
インチ)上のトラックパターンを示している。図5にお
いて、58Aは回転ヘッド38Aにより記録される+ア
ジマストラックで、58Bは回転ヘッド38Bにより記
録される−アジマストラックである。1つのトラック
は、588ブロックで構成されており、トラックの中央
部分に4つのPCMデータ記録領域が、その両側に2個
のサブコードデータ記録領域がある。各領域間には、一
定周波数の信号が記録されているIBG(Inter
Block Gap)領域がある。テープ下端には、再
生時のトラッキングサーボを行うためのコントロール信
号を記録するコントロールトラックがあり、テープ上端
には2本のオプショナルトラックがある。図6には図5
のヘリカルトラックのさらに詳細な構成図を示す。PC
Mデータ記録領域は、PCM〜PCMまで、それぞ
れ128ブロックで構成されており、サブコードデータ
記録領域は、それぞれ8ブロックで構成されている。各
領域間のIBGは、10ブロックで構成され、トラック
両端には、それぞれ5ブロックの一定周波数記録領域が
ある。
【0027】上記のように、記録時においては、各ディ
ジタル信号処理回路33A〜33Dで、入力する2チャ
ンネルのディジタルデータに対し、データのインタリー
ブが行われるが、その結果、実際に磁気テープ上に記録
されるデータの配置を図7に示す。図7は、1つのPC
Mデータ記録領域のデータ配置を示したもので、2チャ
ンネル分(CH−A,CH−B)のデータは、各チャン
ネル共に2つのトラックにわたって記録され、しかも、
パリティ領域Qをはさんで、偶数番目のサンプルMと奇
数番目のサンプルNが対角になるようにデータ配列され
ている。ここで、CH−AはCH1,CH3,CH5,
CH7を示し、CH−BはCH2,CH4,CH6,C
H8を示している。
【0028】次に、再生時の動作について説明する。再
生時においては、磁気テープ39から回転ヘッド38
A,38Bによってディジタル信号が再生され、スイッ
チ回路36(PB側),再生アンプ40を介してデマル
チプレクサ回路41に入力され、時間軸伸張される。そ
して、D/A変換回路42A〜42Dでディジタル/ア
ナログ変換されて出力される。
【0029】さらに、詳細に説明すると、磁気テープ3
9上に記録された信号は、図4の信号56で示すよう
に、記録時に時間軸伸張および時分割多重が施された信
号である。このような信号56が磁気テープ39から、
回転ヘッド38A,38Bによって読出されると、再生
アンプ40が信号56を増幅し、マルチ・デマルチプレ
クサ部44内のバッファメモリ53A〜53Hに供給す
る。そしてバッファメモリ53A〜53Hでは、再生ア
ンプ40から供給された信号56を一時蓄積する。同様
にして、CH1,2に係る信号56は、バッファメモリ
53A,53Bに一時蓄積され、同様にして、CH3,
4、CH5,6、CH7,8に係る信号56は、バッフ
ァメモリ53C〜53Hに一時蓄積される。
【0030】そして、バッファメモリ53A〜53Hに
一時蓄積された信号56は、今度は記録時とは逆に、書
込み時より遅い速度で読出され、時間軸が伸張される。
セレクタ回路57Aには、バッファメモリ53A,53
Bから、時間軸が伸張されたデータが供給される。そし
て、セレクタ回路57Aは、図4の信号59Aで示され
る信号をディジタル信号処理回路33Aに供給する。同
様にして、各系統のセレクタ回路57B〜57Dは、バ
ッファメモリ53C〜53Hから時間軸が伸張されたデ
ータを取り込み、図4の信号59Aをディジタル信号処
理回路33B〜33Dに供給する。このように、再生時
に各系統2個のバッファメモリ(例えば、A系統ではバ
ッファメモリ53Aとペアのバッファメモリ53B)を
使用するのは、記録時と同様に、書込みおよび読出しが
同時に行われるからである。
【0031】ディジタル信号処理回路33A〜33D
は、入力される信号をそれぞれベースバンドとなる信号
に復調し、データの復号、誤りの検出および訂正を行
う。このディジタル信号処理回路33Aにより誤り訂正
が施されるのは、CH1,2に係るディジタルオーディ
オ信号であり、このようにして得られた信号は、D/A
変換回路42Aに供給され、所定の周波数を有するクロ
ック発生回路50からの標本化クロック信号によってア
ナログオーディオ信号に変換される。得られたアナログ
オーディオ信号は、図示しないLPFに供給され、帯域
制限を受けた後に、アナログ信号出力端子43Aから各
チャンネル毎に出力される。
【0032】同様にして、ディジタル信号処理回路33
Dでも、復調したデータを復号し、誤りの検出及び訂正
を行う。この結果、得られるディジタルオーディオ信号
は、CH7,8のディジタルオーディオ信号であり、D
/A変換回路42Dに供給される。D/A変換回路42
Dは、D/A変換回路42Aと同様に、標本化クロック
信号によってディジタルオーディオ信号をアナログオー
ディオ信号に変換し、図示しないLPFを介して、CH
7,8に係るアナログ信号出力端子43Dに供給する。
【0033】以上、PCMデータの記録再生動作につい
て説明したが、次に、サブコードデータの記録再生動作
について説明する。記録時においては、システムコント
ロール回路45で生成されたサブコード信号48は、図
3に示すタイミングで、例えばディジタル信号処理回路
33Dに送信され、ここで、誤り訂正符号が付加され、
図3の52Dに示すような波形で、マルチプレクサ回路
34に送出され、マルチプレクサ回路34は、他のPC
M信号と共に、時間軸圧縮・多重化して、図3の55に
示すような1系統の記録信号に変換して出力する。この
信号が磁気テープ39上に記録される。次に、再生時に
おいては、図4の56で示すような信号が再生され、こ
の信号がデマルチプレクサ回路41で時間軸伸張され、
元の4系統の信号に戻される。サブコード信号は、図4
の59Aに示す信号の形でディジタル信号処理回路33
Dに入力され、ここで、誤り訂正が行われた後、図4の
48に示すタイミングで、システムコントロール回路4
5に送信される。
【0034】図8は、この第2の発明の一実施例を示す
ディジタル磁気記録再生装置の回路ブロック図であり、
図9は図8の装置で記録された磁気テープ上のデータ配
列を示す図である。図8において、61A〜61Dは変
換手段としてのA/D変換回路、62A〜62Dは変換
手段としてのD/A変換回路、83A〜83Dはディジ
タル信号処理手段としてのディジタル信号処理回路、上
記以外の部分の機能については第1の発明と同じであ
る。A/D変換回路61A〜61DおよびD/A変換回
路62A〜62Dはそれぞれ標本化周波数が48kHz
の倍の96kHzで動作し、1チャンネル分のオーディ
オ信号の変換処理を行う。ディジタル信号処理回路83
A〜83Dは、A/D変換回路61A〜61Dからの標
本化されたディジタルデータに対し、記録時には、単位
時間毎の偶数番目の標本化データと奇数番目の標本化デ
ータとを2つのグループに分けて、所定の記録信号処理
を行い、再生時には、所定の再生信号処理終了後に偶数
番目データと奇数番目データとを元の順に合成して出力
する。
【0035】記録時においては、アナログ信号入力端子
31A〜31Dに、それぞれ、1チャンネルのアナログ
オーディオ信号が入力され、図示しないLPFを介して
A/D変換回路61A〜61Dに供給される。A/D変
換回路61A〜61Dは、標本化周波数が第1の発明の
2倍の96kHzで動作し、入力したアナログオーディ
オ信号を16ビットのディジタルデータに変換する。A
/D変換回路61A〜61Dから出力するディジタルデ
ータは、それぞれディジタル信号処理回路83A〜83
Dに入力される。この第2の発明の実施例では、入力さ
れる96kHzで標本化されたディジタル信号のデータ
列を、フレーム周期単位毎に例えば偶数番目の標本化デ
ータと奇数番目の標本化データに2分し、それぞれのデ
ータを、第1の発明の48kHzで標本化されたデータ
と見なし、データのインタリーブ、誤り訂正符号の付加
等の信号処理を行う。以下、第1の発明の実施例と同様
の過程で、ディジタルオーディオデータが磁気テープ3
9上に記録される。
【0036】第2の発明の実施例における磁気テープ上
のデータ配列は、図9に示すようになっている。すなわ
ち、偶数サンプルM1,M2と奇数サンプルN1,N2
の2グループに分けられたディジタルデータが、2トラ
ックに渡り、さらに、パリティ領域Qの対角上に、 M1=4i,M2=4i+2 (i=0,・・・,719) N1=4i+1,N2=4i+3 (i=0,・・・,719) のディジタルデータが配置される。
【0037】再生時においては、2個の回転ヘッド38
A,38Bにより再生された信号は、第1の発明の実施
例と同様の過程で、信号の処理が行われて、4系統のデ
ィジタル信号に戻され、それぞれディジタル信号処理回
路83A〜83Dに入力される。ディジタル信号処理回
路83A〜83Dは、入力した信号を復調した後、誤り
訂正および訂正を行い、再度96kHzで標本化された
ディジタルデータ列に合成して、次のD/A変換回路6
2A〜62Dに出力する。D/A変換回路62A〜62
Dは、A/D変換回路61A〜62Dと同一の標本化周
波数96kHzで動作し、入力したディジタルデータを
元のアナログオーディオ信号に変換出力する。D/A変
換回路62A〜62Dから出力されるアナログオーディ
オ信号は、図示しないLPFを介してアナログ信号出力
端子43A〜43Dから外部に出力される。
【0038】図10は、この第3の発明の一実施例を示
すディジタル磁気記録再生装置の回路ブロック図であ
り、図11は図10の装置で記録された磁気テープ上の
データ配列を示す図である。図10において、63A〜
63Dは変換手段としてのA/D変換回路、64A〜6
4Dは変換手段としてのD/A変換回路、93A〜93
Dはディジタル信号処理手段としてのディジタル信号処
理回路、上記以外の部分については第1の発明と同じで
ある。A/D変換回路63A〜63DおよびD/A変換
回路64A〜64Dは量子化ビット数が20ビットであ
り、それぞれ1チャンネル分のオーディオ信号の変換処
理を行う。ディジタル信号処理回路93A〜93Dは、
標本化されたディジタルデータに対し、記録時には、入
力するディジタルデータを上位ビットと下位ビットに分
け、所定の記録信号処理を行い、再生時には、所定の再
生信号処理終了後に上位ビットと下位ビットに分けられ
たデータを元のデータに合成して出力する。
【0039】記録時においては、アナログ信号入力端子
31A〜31Dにそれぞれ1チャンネルのアナログオー
ディオ信号が入力され、図示しないLPFを介してA/
D変換回路63A〜63Dに供給される。A/D変換回
路61A〜61Dは、入力したアナログオーディオ信号
を20ビットのディジタルデータに変換する。A/D変
換回路63A〜63Dから出力されるディジタルデータ
は、それぞれディジタル信号処理回路93A〜93Dに
入力される。この第3の発明の実施例では、入力する2
0ビットのディジタルデータ列を、フレーム周期単位
に、偶数番目のサンプルと奇数サンプルに分け、さら
に、例えば上位16ビットのデータと下位4ビットのデ
ータに分けてデータのインタリーブ、誤り訂正符号の付
加等の信号処理を行う。以下、第1,第2の発明の実施
例と同様の過程でディジタルオーディオデータが磁気テ
ープ39上に記録される。
【0040】第3の発明の実施例の磁気テープ上のデー
タ配列は、図11に示すように、偶数サンプルの上位1
6ビットのデータMU、下位4ビットのデータML、奇
数サンプルの上位16ビットのデータNU、下位4ビッ
トのデータNLが2トラックに渡り、さらにパリティ領
域Qをはさんで対角上に配置されている。下位4ビット
のデータML,NLはさらに2重書きされる。
【0041】再生時においては、2個の回転ヘッド38
A,38Bにより再生された信号は、第1,第2の発明
の実施例と同様の過程で、信号の処理が行われて、4系
統のディジタル信号に戻され、それぞれディジタル信号
処理回路93A〜93Dに入力される。ディジタル信号
処理回路93A〜93Dは入力した信号を復調した後、
誤り訂正および訂正を行って、再度20ビットのディジ
タルデータ列に合成して、次の20ビットのD/A変換
回路64A〜64Dに出力する。20ビットD/A変換
回路64A〜64Dは、入力したディジタルデータを元
のアナログオーディオ信号に変換して出力する。D/A
変換回路62A〜64Dの出力アナログオーディオ信号
は、図示しないLPFを介してアナログ出力端子43A
〜43Dから外部に出力される。
【0042】第4の発明のディジタル磁気記録再生装置
では、図示しないが、単位時間当たりの記録信号を、磁
気テープ上の複数個のトラックに記録する記録手段をデ
ィジタル磁気記録再生装置に備える。そして、上記の各
トラックの記録エリアをm分割し、それぞれのm分割さ
れた記録エリアに対して、2チャンネルのディジタルデ
ータを、単位時間毎の偶数番目のデータに分け、偶数番
目のデータと奇数番目のデータを、磁気テープ上のそれ
ぞれ別のトラックの別の記録エリアに、上記記録手段で
記録する。
【0043】以上説明したように、上記実施例では、記
録信号としてのアナログオーディオ信号を入力して、A
/D変換回路でディジタルデータに変換された装置につ
いて説明したが、EIAJ規格CP−340で制定され
ているディジタルオーディオインタフェースフォーマッ
トで伝送されたデータを記録するようにしてもよく、こ
の場合は、各ディジタル信号処理回路にディジタルオー
ディオインタフェース回路を接続すればよい。
【0044】また、第1の発明の実施例では、標本化周
波数が48kHzで、16ビットで量子化されたデータ
を8チャンネル分、第2の発明の実施例では、標本化周
波数が96kHzで、16ビットで量子化されたデータ
を4チャンネル分、第3の発明の実施例では標本化周波
数が48kHzで、20ビットで量子化されたデータを
4チャンネル分を記録再生するディジタル磁気記録再生
装置について個々に説明したが、これらをモード指定に
より切換えて実行できるようにしてもよい。
【0045】さらに、第2の発明の実施例では、標本化
周波数の2倍の96kHzの装置について説明したが、
標本化周波数をさらに2倍にし、192kHzで標本化
したデータを2分して、2系統のディジタル信号処理回
路に入力させるようにすれば、192kHzの高速クロ
ック信号で標本化される2チャンネル分のオーディオデ
ータを記録再生することができる。
【0046】上記第1〜第4の発明の実施例では、例え
ば第1の発明の実施例のように標本化周波数48kHz
で16ビットで量子化されたデータを8チャンネル分記
録する装置について説明したが、時間軸圧縮の比率を変
えれば、さらにチャンネル数を増加させることができ、
また、例えば回転ドラムの回転数、テープスピードを2
倍にすれば、記録できるチャンネル数を2倍にすること
ができる。また、テープスピードを2倍にし、回転ヘッ
ドをさらに2個増加すれば、記録できるチャンネル数を
2倍にすることができる。
【0047】また、上記第1〜第4の発明の実施例で
は、ディジタルオーディオ信号の記録再生を行う記録再
生装置について説明したが、ディジタル信号処理回路に
入力させる信号として、ビデオ信号をディジタル化した
データを入力させてもよく、この場合には、静止画像の
記録再生装置としても応用展開できる。この場合、1系
統のディジタル信号処理回路をオーディオ信号記録再生
チャネルとして利用すれば、高品質ステレオサウンド付
き静止画像記録再生装置として使用可能である。
【0048】また、上記第1〜第4の発明の実施例で
は、ディジタルオーディオデータのテープ上の配置例と
して、図6,図9,図11に示すように、1つのPCM
記録領域に限定して説明を行った、+アジマストラック
と−アジマストラックの2本のトラックにわたってペア
となって配置されるデータ群を、異なるPCM記録領域
に記録するようにしてもよい。すなわち、図6を例にと
ると、+アジマストラック上のデータ群を、図5におけ
るPCM領域に−アジマストラック上のデータ群を、
図5におけるPCM領域に配置させるようにしてもよ
い。
【0049】また、上記第1〜第4の発明の実施例で
は、ディジタルオーディオ信号の記録再生を行わせるだ
けでなく、コンピュータ等の数値データの記録再生で使
用することができる。ただし、この場合には、再生時の
ディジタル信号処理回路には、平均値補間等のデータの
補正を行わせないようにする必要がある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この第1の発明に
よれば、変換手段と、ディジタル信号処理手段と、時間
軸圧縮・時分割多重手段と、記録再生手段と、時間軸伸
張手段とを備えているため、m系統nチャンネルのアナ
ログ信号が入力された場合であっても、これをmnチャ
ンネル1系統として磁気記録再生が行われ、変換手段に
おける標本化周波数の量子化ビット数の増大の余地が生
ずる。このような余地をより高い標本化周波数による磁
気記録再生に適用した場合には、上記周波数が高いため
原音のより忠実な記憶が可能となり、ハイビットの量子
化として実現した場合には、従来より高い量子化ビット
数が求められる用途に適用できる。したがって、量子化
ビット数が16ビット以上で、標本化周波数も48kH
z以上あって極めて音質がよく、また片方の回転ヘッド
が目詰まりを起こす等により片方のトラックからの再生
信号が欠落しても、音質を著しく劣化させずに再生ので
きる効果がある。この第2,第3および第4の発明によ
れば、上記変換手段および上記ディジタル信号処理手段
をさらに改良したため、第1の発明の効果に加えて、デ
ータをトラック上のPCM信号領域に配列する時、+ア
ジマストラックと−アジマストラックの2トラックに渡
り、偶数サンプルと奇数サンプルとをパリティ領域Qを
はさんで対角上に配置した。このため、例えば、各PC
M信号領域の前半または後半部分のデータが誤っても、
あるいは、片方のトラックの再生信号が全て誤って再生
されても、また、補正音となるものでも、S/N比およ
びダイナミックレンジが落ちていない再生音を出力する
ことができる効果がある。また、第1〜第4の発明で
は、誤り訂正符号の付加,再生データの誤り訂正を行う
ディジタル信号処理を行う回路として、従来の回路、例
えばDATの回路をそのまま変更せずに使用できるた
め、装置を安価に構成することができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例であるディジタル磁気記
録再生装置の回路ブロック図である。
【図2】図1の装置のマルチ・デマルチプレクサ回路部
分の詳細な回路ブロック図である。
【図3】図1の装置の記録時のタイミングチャートであ
る。
【図4】図1の装置の再生時のタイミングチャートであ
る。
【図5】図1の装置で磁気テープ上に形成されるトラッ
クパターンを示す図である。
【図6】図5のヘリカルトラックの信号フォーマットを
示す図である。
【図7】図1の装置による磁気テープ上のデータ配列を
示す図である。
【図8】第2の発明の一実施例であるディジタル磁気記
録再生装置の回路ブロック図である。
【図9】図8の装置による磁気テープ上のデータ配列を
示す図である。
【図10】第3の発明の一実施例であるディジタル磁気
記録再生装置の回路ブロック図である。
【図11】図10の装置による磁気テープ上のデータ配
列を示す図である。
【図12】従来の技術の一例を示す磁気テープの傾斜ト
ラックパターンを示す図である。
【図13】従来の技術の一例を示す回転ドラムと巻き付
け角との関係を示す図である。
【図14】従来の技術の一例を示す8mmVTRの構成
を示す回路ブロック図である。
【図15】図14の装置による磁気テープ上のPCMマ
ルチチャネルトラックフォーマットを示す図である。
【図16】図14の装置を使用したマルチチャネルPC
M録音機の構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
32A〜32D,61A〜61D,63A〜63D A
/D変換回路 42A〜42D,62A〜62D,64A〜64D D
/A変換回路 33A〜33D,83A〜83D,93A〜93D デ
ィジタル信号処理回路 34 マルチプレクサ回路 37 回転ドラム 38A,38B 回転ヘッド 41 デマルチプレクサ回路 53A〜53H バッファメモリ 54,57A〜57H セレクタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 康雄 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社通信機製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数および所定の量子化ビット
    数で標本化する変換手段と、この変換手段で標本化され
    た2チャンネル分のディジタルデータに対し、記録時に
    は、単位時間毎に誤り訂正符号の付加等所定の記録信号
    処理を行い、 再生時には、入力する再生データの誤り訂正等所定の再
    生信号処理を行うm個のディジタル信号処理手段と、上
    記m個のディジタル信号処理手段から記録信号処理され
    たディジタルデータを取り込み、時間軸圧縮すると共
    に、所定のタイミングで時分割多重して2×mチャンネ
    ル分のデータを含む1系統のディジタル信号に変換する
    時間軸圧縮・時分割多重手段と、時分割多重化された上
    記1系統のディジタル信号を、磁気記録媒体上に記録再
    生する記録再生手段と、上記記録再生手段から再生され
    たディジタル信号を所定のタイミングで取り込み、時間
    軸伸張すると共に、m系統のディジタル信号に分離する
    時間軸伸張手段とを備えたことを特徴とするディジタル
    磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記変換手段は上記所定の量子化ビット
    数および上記所定の周波数の2倍の周波数で標本化し、
    上記ディジタル信号処理手段は、上記標本化されたディ
    ジタルデータに対し、記録時には、単位時間毎の偶数番
    目の標本化データと奇数番目の標本化データとを2つの
    グループに分けて所定の記録信号処理を行い、再生時に
    は、所定の再生信号処理終了後に偶数番目データと奇数
    番目データとを元の順に合成して出力することを特徴と
    する請求項1記載のディジタル磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記変換手段は、上記所定の周波数およ
    び上記所定の量子化ビット数を越える量子化ビット数で
    標本化し、上記ディジタル信号処理手段は、上記標本化
    されたディジタルデータに対し、記録時には、入力する
    ディジタルデータを上位ビットと下位ビットに分けて所
    定の記録信号処理を行い、再生時には、所定の再生信号
    処理終了後に上位ビットと下位ビットとに分けられたデ
    ータを元のデータに合成して出力することを特徴とする
    請求項1記載のディジタル磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記ディジタル磁気記録再生装置に、単
    位時間当りの記録信号を複数個のトラックに記録する記
    録手段を備え、磁気テープ上の各トラックの記録エリア
    をm分割し、それぞれの記録エリアに対して、2チャン
    ネルのディジタルデータを単位時間毎の偶数番目のデー
    タと奇数番目のデータとに分け、上記偶数番目のデータ
    と上記奇数番目のデータとをそれぞれ別のトラックの別
    の記録エリアに上記記録手段で記録するようにしたこと
    を特徴とする請求項1,2または3記載のディジタル磁
    気記録再生装置。
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