JPH05286172A - Ledアレイを用いた記録装置 - Google Patents

Ledアレイを用いた記録装置

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Publication number
JPH05286172A
JPH05286172A JP31514692A JP31514692A JPH05286172A JP H05286172 A JPH05286172 A JP H05286172A JP 31514692 A JP31514692 A JP 31514692A JP 31514692 A JP31514692 A JP 31514692A JP H05286172 A JPH05286172 A JP H05286172A
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JP
Japan
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led array
charger
array
charging
photoconductor
Prior art date
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Application number
JP31514692A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tomita
寛 冨田
Yuji Yasuda
裕次 安田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体の小型化を図り、安価に製作するこ
とができ、さらに、LEDアレイの駆動に悪影響が及ば
ないLEDアレイを用いた記録装置を提供する。 【構成】 LEDアレイ25とその駆動用ドライバIC
36を搭載した基板40を、帯電器24及びロッドレン
ズアレイ32と共に保持ケース37で一体に保持して帯
電・LEDアレイユニット23を構成すると共に、その
ロッドレンズアレイ32の共役長のためにある程度距離
が開く基板40と感光体22との間に帯電器24を配設
して、保持ケース37を装置本体に固定することによ
り、装置本体を小型で安価なものとする。また、帯電器
24のケーシングを電気的絶縁材料で形成する等して、
保持ケース37の帯電を防止し、LEDアレイ25の駆
動にチャージの悪影響が及ばないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LEDアレイを用いた
電子写真方式の光プリンタであるLEDプリンタ、複写
機、ファクシミリ等の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた記録装置には、感
光体の表面を帯電器によって一様に帯電させ、LEDア
レイに列設された多数の発光ダイオード(LED)を選
択的に発光させ、その光をロッドレンズアレイにより集
束させて、帯電された感光体の表面を露光することによ
って潜像を形成するようにしたLEDプリンタがある。
このようなタイプの記録装置は、構成が簡単である上に
装置全体を小さくできる利点がある。
【0003】そのLEDアレイと帯電器の保持方法とし
て、例えば図11に示すように、LEDアレイ9とそれ
を搭載した基板10とLEDアレイ9の駆動用ドライバ
IC11とロッドレンズアレイ7とを保持ケース12,
13で保持してLEDアレイユニット1を構成し、この
LEDアレイユニット1を記録装置の装置本体に設けら
れた保持部材3a,3bにより保持し、また、ケーシン
グ15,チャージワイヤ14,グリッド6等からなる帯
電器2を装置本体に設けた別の保持部材4a,4bに取
り付けることにより、LEDアレイユニット1と帯電器
2とを共に現像器5近くに配置し、グリッド6とロッド
レンズアレイ7とを感光体8の表面に対向させたものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにLEDアレイユニットと帯電器とを、それぞれ別の
保持部材によって装置本体に取り付けている場合には、
装置全体のコンパクト化が図れず、また、部品点数も多
くなるためコストアップになるという問題点がある。
【0005】また、上記のように、LEDアレイユニッ
トと帯電器とを現像器の近くに配設している場合には、
それらが現像器から飛散する浮遊トナーによって汚れ易
いため、このような記録装置では汚れを清掃するための
清掃部材が必要であり、それがLEDアレイユニットと
帯電器とのそれぞれに設けられている場合には問題ない
が、LEDアレイユニットに設けられていない場合に
は、LEDアレイユニットが汚れたままになるため、潜
像形成上の問題が生じることがある。
【0006】また、このように、LEDアレイユニット
と帯電器とを備えた記録装置では、装置の小型化を図る
ためにLEDアレイを基板を介して保持する保持ケース
と、帯電器のケーシング(電気的に浮いた状態にある)
とを、互いに接触させて配置することも考えられるが、
このようにした場合には、帯電器には高電圧が印加され
て帯電(チャージ)が行われ帯電器のケーシングが帯電
し、それによってLEDアレイを保持する保持ケースも
帯電するため、LEDアレイの駆動に悪影響を及ぼすお
それがある。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、帯電器とLEDアレイの周辺をコンパクトに
することにより、装置全体の小型化を図ると共に、部品
点数を少なくすることによって安価に製作できるように
することを目的とする。
【0008】また、帯電器のチャージによってLEDア
レイの駆動に悪影響が及ばないようにしたり、帯電器や
ロッドレンズアレイ等が汚れた場合には、それを容易に
清掃することができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、上述したLEDアレイを用いた記録装置
において、LEDアレイ及びその駆動用ドライバICを
基板上に帯電器の長手方向に沿って搭載すると共に、そ
の基板とロッドレンズアレイと帯電器とを保持ケースで
一体に保持して帯電・LEDアレイユニットを構成し、
帯電器を感光体と基板との間でロッドレンズアレイより
感光体の回転方向の上流側に配置した。
【0010】また、LEDアレイを基板上の感光体の回
転方向の下流側に配設したり、帯電器をそのケーシング
と保持ケースとの間に電気的絶縁部材を介在させてその
保持ケースに一体に固定する。
【0011】さらに、上記LEDアレイを用いた記録装
置において、帯電・LEDアレイユニットをその長手方
向に沿って引き出し自在に装置本体に保持させ、帯電・
LEDアレイユニットの引き出し側の端部に対応する装
置本体側に、引き出し過程にある帯電・LEDアレイユ
ニットの帯電器のグリッド又はチャージワイヤ及びロッ
ドレンズアレイの感光体と対向する面に同時に接する清
掃部材を設ける。
【0012】さらに、その清掃部材を、清掃位置と感光
体の引き出しを阻害しない退避位置とに移動可能に設け
る。
【0013】さらに、上記LEDアレイを用いた記録装
置において、帯電器のケーシングを電気的絶縁材料で形
成した帯電器保持部材で保持し、その帯電器保持部材を
保持ケースに一体に固定する。
【0014】
【作用】このように構成したLEDアレイを用いた記録
装置によれば、LEDアレイが搭載されている基板が帯
電器及びロッドレンズアレイと共に同一の保持ケースに
よって装置本体に固定されるので、それらを個々の保持
部材によって装置本体に固定する場合に比べて部品点数
が減るためコストダウンになる。
【0015】また、LEDアレイからの光を感光体の表
面に集束させるロッドレンズアレイの共役長はある程度
距離が必要であるため、LEDアレイが搭載されている
基板と感光体との間はその共役長に応じた距離だけ間隔
が開くが、その部分のスペースを有効に利用して帯電器
を配設しているので、装置全体がコンパクトになる。
【0016】さらに、LEDアレイを基板上で感光体の
回転方向の下流側に配設すれば、そのLEDアレイの上
流側の基板と感光体との間には広い空間ができるので、
そこに帯電器を配設することによって、帯電・LEDア
レイユニットを感光体の回転方向の下流側に突出させな
いようにすることができるため、帯電・LEDアレイユ
ニットと現像器とを狭いスペース内に近接配置すること
ができ、これにより、更に装置全体をコンパクトにする
ことができる。
【0017】また、帯電器のケーシングと保持ケースと
の間に電気的絶縁部材を介在させたり、帯電器のケーシ
ングを電気的絶縁材料で形成した帯電器保持部材で保持
し、その帯電器保持部材を保持ケースに一体に固定すれ
ば、帯電器に高電圧が印加されてそのケーシングが帯電
しても保持ケースは帯電しないので、LEDアレイの駆
動に帯電器のチャージによる悪影響が及ばない。
【0018】さらに、帯電・LEDアレイユニットを引
き出し可能にしてその引き出し側の装置本体に清掃部材
を設けることにより、帯電器のグリッド又はチャージワ
イヤ或いはロッドレンズアレイの感光体に対向する面が
トナー等によって汚れたときには、帯電・LEDアレイ
ユニットを装置本体から引き出すだけでそれらを清掃部
材によって同時に清掃することができるので、常に初期
の状態に近い良好な性能を維持することができる。
【0019】さらに、清掃部材を清掃位置と退避位置と
に移動可能に設けることにより、感光体をメンテナンス
等により装置本体から引き出したいときには、清掃部材
を退避位置に移動させることにより、感光体を清掃部材
に干渉させることなく容易に引き出すことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例であるLEDアレイを
用いた記録装置の要部を示す構成図、図2は同じくその
記録装置であるLEDプリンタの全体を簡略化して示す
全体構成図である。
【0021】このLEDプリンタは、図2に示すよう
に、装置本体21の略中央にドラム状の感光体22を矢
印方向に回転可能に設け、帯電器24とLEDアレイ2
5等とを一体に構成した帯電・LEDアレイユニット2
3と、トナータンク27を備えた現像器26と、転写器
(図示せず)を備えた転写・搬送部28と、クリーニン
グ装置31とを前記感光体22の周囲に配列している。
【0022】前記感光体22は、図1に示すチャージワ
イヤ48とグリッド47とを備えた帯電器24によりそ
の表面が一様に帯電され、その帯電部分にLEDアレイ
25に配設された多数の発光ダイオード(LED)の発
光部から選択的に発光された光がロッドレンズアレイ3
2により集束されることによって潜像が形成される。そ
の潜像は、図2に示す現像器26の位置に達するとトナ
ーにより現像されて可視像となり、転写・搬送部28へ
と移動される。
【0023】一方、給紙部17の給紙カセット18から
は用紙Pが給紙され、その用紙Pが感光体22上の可視
像と一致するタイミングで転写・搬送部28に搬送され
て、その上面に画像が転写される。そして、その用紙P
上の画像は定着部33で定着され、排紙ローラ34によ
り排紙トレイ35上に排出される。
【0024】帯電・LEDアレイユニット23は、図3
に示すように、例えば、アルミナ等のセラミックスによ
って形成された板状の絶縁基板(以下単に基板と云う)
40の幅方向の一側に多数のLED43を感光体22の
軸方向に沿って列設してなるLEDアレイ25と、基板
40の幅方向の中央部分においてLEDアレイ25に沿
って列設された駆動用ドライバIC36とを備えてお
り、そのLEDアレイ25を図1に示すように、基板4
0上の感光体22の回転方向の下流側(図で右方側)に
配設し、その上流側にLEDアレイ25の駆動用ドライ
バIC36を配設して、その基板40とロッドレンズア
レイ32と帯電器24とを電気的絶縁部材で形成した保
持ケース37で一体に保持している。
【0025】そして、帯電器24を感光体22と基板4
0との間でロッドレンズアレイ32より感光体22の回
転方向の上流側(図1で左方側)に配置している。
【0026】このように、この帯電・LEDアレイユニ
ット23は、一つの保持ケース37によってLEDアレ
イ25を搭載した基板40と帯電器24とロッドレンズ
アレイ32とを共に保持し、その保持ケース37が帯電
器24のケースをも兼ねるようにしているので、帯電器
24とLEDアレイ25とを個々の保持部材によって保
持する場合に比べて部品点数が減るためコストダウンに
なる。
【0027】図1において、保持ケース37の上部両側
にはそれぞれ等しい突出量をもって係合部38,39が
形成され、これらの係合部38,39は保持部材41,
42の内面側に形成された溝に摺動自在に係合されてい
る。保持部材41,42は装置本体21(図2参照)に
固定されるもので、これにより、帯電・LEDアレイユ
ニット23は装置本体21に対して引き出し可能であ
る。
【0028】ロッドレンズアレイ32は、例えば、自己
収束型のファイバーガラスを多数列設することにより形
成され、LEDアレイ25に対応して保持ケース37に
固定されている。
【0029】そして、LEDアレイ25のLED43の
発光部(図3参照)から選択的に発光される光がロッド
レンズアレイ32によって感光体22の表面に集束さ
れ、その集束部分に光書き込みが行われる。
【0030】なお、図1に示すように、基板40には駆
動用ドライバIC36に電気的に接続されたコネクタ4
4が取り付けられ、このコネクタ44に電源側のコネク
タ45が接続される。
【0031】また、基板40は、一般的に中高速用プリ
ンタの場合には上記したアルミナ等のセラミックス基板
を使用するが、低速記録用ではガラスエポキシによって
形成した絶縁基板を使用し、大電流を必要とする超高速
記録用では絶縁された金属基板を使用するとよい。
【0032】ところで、LEDアレイ25からの光を感
光体22の表面に集束させるロッドレンズアレイ32の
共役長はある程度距離が必要である。そのため、LED
アレイ25が取り付けられている基板40と感光体22
との間はその共役長に応じた距離だけ間隔が開くが、こ
の実施例では大きな設置スペースを必要としない駆動用
ドライバIC36等を、図1に示すようにLEDアレイ
25の左方側に寄せて搭載(片側実装)し、その駆動用
IC36と感光体22との間に帯電器24を配設したの
で、同図において左右方向のサイズが小さな帯電・LE
Dアレイユニット23となり、それだけ装置全体をコン
パクトにすることができる。
【0033】図4は基板の幅方向の略中央にLEDアレ
イを配設すると共に、その両側に駆動ドライバICを配
設するようにした、LEDアレイを用いた記録装置の実
施例を示す構成図であり、図1と対応する部分には同一
の符号を付してある。
【0034】このLEDアレイを用いた記録装置は、図
1の実施例に対し、基板40の幅方向の中央にLEDア
レイ25を配列すると共に、その両側に駆動用ドライバ
IC36’,36”を配設(両側実装)して、LEDア
レイ25に対応させてロッドレンズアレイ32を中央に
配置した点と、アルミ合金等の放熱性及び加工性に優れ
た材料で形成した金属保持ケース57,58と、電気的
絶縁性の樹脂(電気的絶縁材料)で形成した絶縁保持ケ
ース59とにより保持ケース60を構成した点のみが前
記実施例と異なる。なお、金属保持ケース57の両側に
は保持部材41,42の内側に形成された溝に摺動自在
に保持される係合部62,63が形成されている。
【0035】このように、LEDアレイ25と駆動用ド
ライバIC36’,36”とロッドレンズアレイ32と
をそれぞれ配設して帯電・LEDアレイユニット53を
構成しても、帯電器54の絶縁保持ケース59と金属保
持ケース57,58とをネジ等によって互いに固定して
一体化し、金属保持ケース57を装置本体の保持部材4
1,42に取り付けることにより、帯電器54とLED
アレイ25を搭載した基板40とロッドレンズアレイ3
2とを一体で保持することができるため、装置を小型化
することができる。
【0036】また、LEDアレイ25及び駆動用ICド
ライバ36’,36”を搭載した基板40を、放熱性に
優れたアルミ合金等によって形成した金属保持ケース5
7,58により保持しているので充分に放熱させること
ができ、帯電器54のケーシング部分を絶縁保持ケース
59にしているので、帯電器54に高電圧が印加されて
チャージが行われても金属保持ケース57,58は帯電
しないため、LEDアレイ25の駆動に悪影響が及ばな
い。
【0037】なお、このようなLEDアレイ25を基板
40の幅方向の中央に配置した場合には、帯電器54が
図1の実施例に対して図4で左方側に寄る分だけ帯電・
LEDアレイユニット53の幅が増す。
【0038】図5は帯電器を電気的絶縁部材を介して保
持ケースに一体に固定するようにしたLEDアレイを用
いた記録装置の実施例を示す構成図であり、図1及び図
4と対応する部分は同一符号を付してある。
【0039】このLEDアレイを用いた記録装置は、図
1の実施例に対して帯電器64をそのケーシング66と
金属保持ケース58の間に電気的絶縁部材61を介在さ
せてその金属保持ケース58に一体に固定するようにし
た点のみが異なる。
【0040】その帯電器64のケーシング66の金属保
持ケース58への固定は、強力な貼着力を有する電気絶
縁性の両面テープを直接電気的絶縁部材として用いた
り、貼着力をもたない樹脂等の電気的絶縁部材を電気絶
縁性ビス等によって固定する。
【0041】この実施例によれば、図4の実施例と同様
に、帯電器64のチャージによるLEDアレイ25の駆
動への悪影響を防止することができる。
【0042】図6は帯電・LEDアレイユニットの引き
出し側の端部に対応する装置本体に清掃部材を設けるよ
うにしたLEDアレイを用いた記録装置の実施例を示す
構成図であり、図1と対応する部分には同一符号を付し
てある。
【0043】このLEDアレイを用いた記録装置は、帯
電・LEDアレイユニット23の引き出し側(図で手前
側)の端部に対応する装置本体21(図2参照)に、引
き出し過程にある帯電・LEDアレイユニット23の帯
電器24のグリッド47(チャージワイヤ48であって
もよい)とロッドレンズアレイ32の感光体22に対向
する面32aとにパッド51を接触させてそれらを同時
に清掃する清掃部材50を設けた点のみが図1の実施例
にと異なる。
【0044】この実施例では、前述の各実施例と同様
に、帯電・LEDアレイユニット23が帯電器24の長
手方向(図6で手前側)に沿って引き出し可能に装置本
体に保持されている。
【0045】そして、その帯電・LEDアレイユニット
23を装置本体から引き出すと、その帯電・LEDアレ
イユニット23の引き出し側の端部に対応する装置本体
の側板(図示せず)に設けた清掃部材50の弾力性のあ
るパッド51の部分が、その引き出し過程において帯電
器24のグリッド47とロッドレンズアレイ32の面3
2aとに接するので、それらの部位にトナー等が付着し
ている場合にはそれが同時に払拭される。
【0046】その清掃部材50は、支持部55に一端が
軸56によって支持されており、図6に実線で示す清掃
位置と、仮想線で示すように感光体22の引き出しを阻
害しない退避位置との間で回動可能に保持されている。
したがって、感光体22をメンテナンス等により装置本
体から引き出したいときには、清掃部材50を仮想線で
示す退避位置に回動させることにより、感光体22を清
掃部材50に干渉させることなく引き出すことができ
る。
【0047】なお、清掃部材50の退避位置への移動は
回動運動に限られるものではなく、スライド移動させる
ようにしてもよい。
【0048】図7は帯電器を帯電・LEDアレイユニッ
トの保持ケースから単独で引き出すことができるように
したLEDアレイを用いた記録装置の実施例を示す構成
図であり、図1及び図4と対応する部分には同一符号を
付してある。
【0049】このLEDアレイを用いた記録装置は、金
属板で形成した帯電器74のケーシング79の両下端に
張出し部79a,79bをそれぞれ外側に向けて突設
し、これらの張出し部79a,79bが摺動自在に保持
されるケーシング保持溝59a,59bを絶縁保持ケー
ス59に形成することにより、ケーシング79とチャー
ジワイヤ48とグリッド47とを有する帯電器74を単
独で引き出せるようにしたものである。片側しか図示し
ないが、張出し部79aとケーシング保持溝59aとの
関係を図8に示す。
【0050】従来の一部のものに見られるように、帯電
器をLEDアレイと一体でしか装置本体から引き出すこ
とができないものでは、帯電器のみを単独で清掃するこ
とができず、メンテナンスに時間がかかるが、この実施
例によれば、帯電器74だけを装置本体から単独で引き
出すことができるのでメンテナンスが容易になる。
【0051】図9は帯電器をユニットの保持ケースに帯
電器保持部材を介してネジ止め固定するようにしたLE
Dアレイを用いた記録装置の実施例を示す構成図であ
り、図7と対応する部分は同一符号を付してある。
【0052】この実施例は、帯電器74のケーシング7
9を電気的絶縁材料で形成した帯電器保持部材80で保
持すると共に、金属保持ケース57に結合された金属保
持ケース58に帯電器保持部材80をネジ81によって
固定して保持ケース82を構成し、図9において帯電器
74のケーシング79をチャージワイヤ48及びグリッ
ド47等と共に手前側に引き出し可能に帯電器保持部材
80で保持したものである。
【0053】このようにすれば、図7の実施例と同様に
帯電器74を単独で帯電器保持部材80から引き出すこ
とができるので、帯電器74のメンテナンスが容易とな
り、ネジ81も帯電器保持部材80と同様に電気的絶縁
材料で形成すれば、LEDアレイ25の駆動に帯電器7
4のチャージによる悪影響が及ばない。
【0054】また、保持ケースを帯電器保持部材80と
金属保持ケース57,58とに分割することにより、こ
れらの帯電器保持部材80と金属保持ケース57,58
とは形状が単純化され設計及び製作が容易となり、さら
に、同じLEDアレイを異なるスピードのプリンタに用
いる場合には線速に伴う帯電器の幅(感光体チャージ
幅)を変える必要があるが、この実施例によれば、帯電
器保持部材80の部分を帯電器74と共に変更するだけ
で対応することができ、他の部品を共通使用することが
できるためコストダウンを図ることが可能である。
【0055】さらに、一般的に帯電器はオゾン吸引やト
ナー等による汚れ防止の理由により、また、LEDアレ
イは放熱の目的でそれらの周囲には空気の流れ(気流)
起す必要があるが、従来のように帯電器とLEDアレイ
とを別の保持部材によって装置本体に固定する場合に
は、その保持部材により最適な空気の流れを生じさせる
ように設計することは困難であるが、上記各実施例によ
れば、保持ケース(保持部材)37,60,82がコン
パクトに一体化されているので、最適な空気の流れを生
じさせるように設計することは容易である。
【0056】次に、帯電・LEDアレイユニットと偏向
走査型の露光器とを備えた記録装置の実施例を図10示
すデジタル複写機を例として説明する。全体構成におい
ては図2と同一部分は同一符号を付して説明し、帯電・
LEDアレイユニットについてはこれまで述べた実施例
と同一の符号を付して説明する。83は装置本体で、こ
の装置本体83の上部には、自動原稿供給装置84によ
って供給された原稿の画像を読み取る原稿読取装置85
が設けられている。この原稿読取装置85は、自動原稿
供給装置84によりコンタクトガラス86上に供給され
た原稿を光源87により照明し、その原稿の反射画像
を、複数のミラー88,89,90により順次反射し、
結像レンズ91によりCCDイメージセンサ(固体撮像
素子)92に結像するものである。このCCDイメージ
センサ92は、フィルタ(図示せず)により色分解され
た原稿画像をそれぞれの色に対応する電気信号に変換す
る。
【0057】原稿読取装置85の下方には、感光体22
が回転自在に設けられている。この感光体22の周囲に
は、帯電器93と、偏向走査型の露光器94と、現像器
95と、帯電器24,54,64,74の何れかを含む
帯電・LEDアレイユニット23又は53と、現像器2
6と、転写器29を備えた転写・搬送部28と、クリー
ニング装置31とが配列されている。また、装置本体8
3には、この装置本体83の下部の一側に装着された給
紙トレイ(図示せず)上の用紙Pを送り出す給紙ローラ
96と、複数の搬送ローラ97と、レジストローラ98
と、定着部33とが設けられている。
【0058】偏向走査型の露光器94は、レーザーダイ
オード等のビーム発光素子(図示せず)から照射された
ビーム光をシリンドリカルレンズ(図示せず)により副
走査方向に集光し、集光されたビーム光をモータ99に
より駆動されるポリゴンミラー100で偏向し、偏向さ
れたビーム光をミラー101,102,103を介して
感光体22に照射するものである。
【0059】このような構成において、原稿読取装置8
5によって読み取られた画像データ、すなわち、CCD
イメージセンサ92によってそれぞれの色に応じて電気
信号に変換された画像データは、画像処理部(図示せ
ず)で変換され、続いて、特定の色(例えば黒色)の画
像データは偏向走査型の露光器94に出力され、他の色
(例えば赤色)の画像データは一旦メモリ(図示せず)
に格納された後、特定の色の画像データより遅れたタイ
ミングで帯電・LEDアレイユニット23に出力され
る。一方、感光体22は時計方向に駆動され、所定のタ
イミングで放電する帯電器93と帯電器24とにより帯
電される。この帯電部分に偏向走査型の露光器94と帯
電・LEDアレイユニット23のLEDアレイとにより
潜像が形成される。これらの潜像はそれぞれ現像器95
又は26により現像される。そして、給紙ローラ96と
搬送ローラ97とレジストローラ98とにより供給され
た用紙Pが感光体22の下部外周に搬送されると、感光
体22上の現像画像が転写・搬送部28により用紙P上
に転写される。この用紙Pは定着部33により熱と圧力
とを受けるため、転写画像が定着される。
【0060】このような2色のデジタル複写機では、白
黒画像をメインと考え、画素の密度が高い偏向走査型の
露光器94により解像度の高い画像を形成する。印刷頻
度が少ないと思われる赤色等の他の色の画像について
は、画像品質のレベルを下げる考えの基に、光路長が短
く構造が簡易な帯電・LEDアレイユニット23のLE
Dアレイにより画像を形成することにより、感光体22
の周囲の部品配置を容易にし、現像器95,26のトナ
ー容器を大きくすることができ、しかも、装置本体83
の小型化を図ることが可能となる。
【0061】
【発明の効果】本発明は、上述したように、LEDアレ
イが取り付けられた基板を帯電器及びロッドレンズアレ
イと共に同一の保持ケースによって装置本体に固定保持
するので、それらを別の保持ケースによってそれぞれ固
定する場合に比べて装置を小型化すると共にコストダウ
ンを図ることができ、また、ロッドレンズアレイが必要
とする共役長により、LEDアレイを保持する基板と感
光体との間にはある程度の距離を開ける必要があるが、
その両者間のスペースに帯電器を有効に配置したので、
装置全体をコンパンクトにすることができる等の効果を
有する。
【0062】また、LEDアレイを基板上に感光体の回
転方向の下流側に配設することにより、その上流側に大
きく開いたスペースに帯電器を配設することができるの
で、帯電・LEDアレイユニットを感光体の回転方向の
下流側に突出させないようにすることができるため、帯
電・LEDアレイユニットと現像器とを狭いスペース内
に近接配置することができ、これにより、更に装置全体
をコンパクトにすることができる。
【0063】さらに、帯電器のケーシングと保持ケース
との間に電気的絶縁部材を介在させたり、帯電器のケー
シングを電気的絶縁材料で形成した帯電器保持部材で保
持し、その帯電器保持部材を保持ケースに一体に固定す
ることにより、帯電器に高電圧が印加されてそのケーシ
ングが帯電しても保持ケースは帯電しないので、LED
アレイの駆動に帯電器のチャージによる悪影響が及ばな
い。
【0064】さらに、帯電器のグリッドと感光体の表面
及びロツドレンズアレイと感光体との間は非常に接近し
てその間に清掃部材を設けることが困難であるが、帯電
・LEDアレイユニットを引き出し可能にしてその引き
出し側の装置本体に清掃部材を設けることにより、帯電
器のグリッド又はチャージワイヤ或いはロッドレンズア
レイの感光体に対向する面がトナー等によって汚れたと
きには、帯電・LEDアレイユニットを装置本体から引
き出すだけでそれらを清掃部材によって同時に清掃する
ことができるので、常に初期の状態に近い良好な性能を
維持することができる。
【0065】さらに、清掃部材を清掃位置と退避位置と
に移動可能に設けることにより、感光体をメンテナンス
等により装置本体から引き出したいときには、清掃部材
を退避位置に移動させることにより、感光体を清掃部材
に干渉させることなく容易に引き出すことができるの
で、操作性が向上する等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるLEDアレイを用いた
記録装置の要部を示す構成図である。
【図2】同じくその記録装置であるLEDプリンタの全
体を簡略化して示す全体構成図である。
【図3】LEDアレイとその駆動用ドライバICとを搭
載した基板を示す平面図である。
【図4】基板の幅方向の略中央にLEDアレイを配設す
ると共にその両側に駆動用ドライバICを配設するよう
にしたLEDアレイを用いた記録装置の実施例を示す構
成図である。
【図5】帯電器を電気的絶縁部材を介して保持ケースに
一体に固定するようにしたLEDアレイを用いた記録装
置の実施例を示す構成図である。
【図6】帯電・LEDアレイユニットの引き出し側の端
部に対応する装置本体側に清掃部材を設けるようにした
LEDアレイを用いた記録装置の実施例を示す構成図で
ある。
【図7】帯電器を帯電・LEDアレイユニットの保持ケ
ースから単独で引き出すことができるようにしたLED
アレイを用いた記録装置の実施例を示す構成図である。
【図8】その帯電器のケーシングの支持構造を拡大して
示す一部の断面図である。
【図9】帯電器を帯電器保持部材を介して保持ケースに
ネジ止め固定するようにしたLEDアレイを用いた記録
装置の実施例を示す構成図である。
【図10】帯電・LEDアレイユニットと偏向走査型の
露光器とを備えた記録装置であるデジタル複写機の全体
構成図である。
【図11】従来のLEDアレイを用いた記録装置のLE
Dアレイと帯電器との保持構造を示す構成図である。
【符号の説明】
21,83 装置本体 22 感光体 23,53 帯電・LEDアレイユニッ
ト 24,54,64,74 帯電器 25 LEDアレイ 32 ロッドレンズアレイ 32a 面 36,36’,36” 駆動用ドライバIC 37、60、82 保持ケース 40 基板 47 グリッド 48 チャージワイヤ 50 清掃部材 61 電気的絶縁部材 66,79 ケーシング 80 帯電器保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/02 101 15/04 116 9122−2H 21/00 111 H01L 33/00 N 8934−4M H04N 1/036 A 9070−5C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LEDアレイからの光をロッドレンズア
    レイにより集束させ、帯電器により帯電された感光体の
    表面を露光して電子写真方式により潜像を形成するLE
    Dアレイを用いた記録装置において、 前記LEDアレイ及びその駆動用ドライバICを基板上
    に前記帯電器の長手方向に沿って搭載すると共に、該基
    板と前記ロッドレンズアレイと前記帯電器とを保持ケー
    スで一体に保持して帯電・LEDアレイユニットを構成
    し、前記帯電器を前記感光体と前記基板との間で前記ロ
    ッドレンズアレイより前記感光体の回転方向の上流側に
    配置したことを特徴とするLEDアレイを用いた記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のLEDアレイを用いた記
    録装置において、前記LEDアレイを前記基板上の前記
    感光体の回転方向の下流側に配設したことを特徴とする
    LEDアレイを用いた記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のLEDアレイを用
    いた記録装置において、前記帯電器を、そのケーシング
    と前記保持ケースとの間に電気的絶縁部材を介在させて
    該保持ケースに一体に固定したことを特徴とするLED
    アレイを用いた記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    LEDアレイを用いた記録装置において、前記帯電・L
    EDアレイユニットをその長手方向に沿って引き出し自
    在に装置本体に保持させ、前記帯電・LEDアレイユニ
    ットの引き出し側の端部に対応する装置本体側に、引き
    出し過程にある前記帯電・LEDアレイユニットの前記
    帯電器のグリッド又はチャージワイヤ及び前記ロッドレ
    ンズアレイの前記感光体と対向する面に同時に接する清
    掃部材を設けたことを特徴とするLEDアレイを用いた
    記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のLEDアレイを用いた記
    録装置において、前記清掃部材を、清掃位置と前記感光
    体の引き出しを阻害しない退避位置とに移動自在に設け
    たことを特徴とするLEDアレイを用いた記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    LEDアレイを用いた記録装置において、前記帯電器の
    ケーシングを電気的絶縁材料で形成した帯電器保持部材
    で保持し、該帯電器保持部材を前記保持ケースに一体に
    固定したことを特徴とするLEDアレイを用いた記録装
    置。
JP31514692A 1992-02-13 1992-11-25 Ledアレイを用いた記録装置 Pending JPH05286172A (ja)

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JP4-28290 1992-02-14

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