JPH0528405A - 回転ヘツドドラム装置 - Google Patents

回転ヘツドドラム装置

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JPH0528405A
JPH0528405A JP18718791A JP18718791A JPH0528405A JP H0528405 A JPH0528405 A JP H0528405A JP 18718791 A JP18718791 A JP 18718791A JP 18718791 A JP18718791 A JP 18718791A JP H0528405 A JPH0528405 A JP H0528405A
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JP
Japan
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fixed
drum
head
rotary
rotor
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JP18718791A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hasegawa
真一 長谷川
Shuichi Ota
修一 太田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ側の回転トランスと、回転ドラムに取
付けられてヘッドに接続される中継基板とを、確実に接
続するようにする。 【構成】 軸11を垂直に起立固定した固定下ドラム1
0と、軸11の中途部11bに軸受25を介して回転自
在に支持された軸受ハウジング20と、外周面30aに
ヘッド31を突出させて軸受ハウジング20の上部に固
定された回転ドラム30と、軸11の上端部11cに固
定されて回転ドラム30に所定間隔有して対向する固定
上ドラム40と、軸受ハウジング20に固定されたロー
タ51及び固定下ドラム40に固定されてロータ51に
対峙するステータ56から成るモータ50と、回転ドラ
ム30と共に回転するロータ側の回転トランス61と、
回転ドラム30に取付けられてヘッド31に接続される
中継基板90とを備え、回転トランス61と中継基板9
0のランド部91とを、各圧縮コイルバネ80で接続し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気記録再生装置と
してのVTR(ビデオテープレコーダ)等に使用して好
適なヘリカルスキャン方式の回転ヘッドドラム装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置としてのVTRには、
ビデオ信号を記録する磁気ヘッドを有した回転ドラムを
テープ走行方向より少し傾けて配置し、回転させながら
テープ上に斜めのパターンで記録するヘリカルスキャン
方式の回転ヘッドドラム装置が用いられている。これ
を、図14によって具体的に説明すると、100はヘリ
カルスキャン方式の回転ヘッドドラム装置であり、磁気
記録再生可能な8ミリVTRに用いられるものである。
この回転ヘッドドラム装置100は、外周面110aに
ヘッド111を所定量突出させた回転ドラム(上ドラ
ム)110と、この回転ドラム110を円柱状の固定軸
121に嵌合された一対のボールベアリング122,1
23を介して回転自在に支持する固定ドラム(下ドラ
ム)120と、上記回転ドラム110の上面側に固定さ
れたロータ131及び上記固定軸121の上端に固定さ
れて該ロータ131に所定クリアランス有して対峙する
ステータ135から成るモータ130と、記録時に回転
しているヘッド111へビデオ信号を供給すると共に再
生時に再生信号を取り出す、上記回転ドラム110に固
着されたロータ側及び固定ドラム120に固着されたス
テータ側の各トランス141,142から成る回転トラ
ンス140とで大略構成されている。
【0003】上記回転ドラム110は有底の円筒状に形
成してあり、上記一対のボールベアリング122,12
3の外周面に嵌合された略円筒状の軸受ハウジング11
2に止め螺子113を介して締結固定することにより上
記固定軸121に対して回転自在になっている。また、
上記回転ドラム110の底部110bには止め螺子11
5を介してヘッドベース116の基部を固定してある。
このヘッドベース116の上面の先端に上記チップ状の
ヘッド111を接着剤等により固着してある。このヘッ
ド111は上記回転ドラム110の底部110bに形成
された開口凹部110c内に収納されて該回転ドラム1
10の外周面110aに所定量突出している。上記ヘッ
ドベース116の先端側は上記回転ドラム110の底部
110bに形成の雌螺子孔110dに螺合されたペアリ
ング調整螺子としての押し螺子117により下側に押圧
自在にされてヘッド高さ調整(ペアリング調整)自在に
なっている。そして、上記ヘッド111とロータ側の回
転トランス141とは上記軸受ハウジング112の回り
に取付けられた台座としてのヘッドコンタクトベース1
18の弾性変形自在な接触子としての複数の板バネ11
9を介して電気的に接続されている。
【0004】前記モータ130のロータ(ヨーク)13
1は皿状に形成してあり、上記回転ドラム110の底部
110bの上面に止め螺子133により締結固定してあ
る。このロータ131上には環板状のマグネット132
を固着してある。また、上記モータ130のステータ
(ヨーク)135は前記固定軸121の上端に固定され
た環板状のフランジ137に止め螺子138を介して締
結固定してある。このステータ135の下面に一体成形
された複数相のコイル部136は上記ロータ131のマ
グネット132に所定クリアランスを隔てて対峙してい
る。尚、図14中符号134は回転ドラム110の上端
内に嵌合固着されたバックヨーク、139は端子板であ
り、上記止め螺子138によりステータ135の上面中
央に固定してある。この端子板139にはステータ13
5の配線となるフレキシブルプリント基板150をガイ
ドプロテクタ151等を介して取付けてある。
【0005】また、前記固定ドラム120は有底の円筒
状に形成してあり、その外周面に磁気テープ(図示せ
ず)を案内するテープリード部120aを形成してあ
る。この固定ドラム120の底部120b上には前記ス
テータ側の回転トランス142を接着剤により固着して
ある。さらに、この固定ドラム120の底部120bの
底面には、ピン124と端子板125を介してステータ
側回転トランス信号線用の図示しないフレキシブルプリ
ント基板を固定してある。尚、前記固定軸121は上記
固定ドラム120の底部120bの中央に形成された孔
120cに圧入等の手段により垂直に起立するように固
定してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転ヘッド
ドラム装置100では、ロータ側の回転トランス141
と回転ドラム110のヘッド111との配線接続は、上
記ロータ側の回転トランス141に小型の各板バネ11
9を台座としての合成樹脂製のヘッドコンタクトベース
118を用いて取付け、この小型の各板バネ119がヘ
ッドベース116の下面側の図示しない各接点と接触す
ることにより行われているが、上記小型の各板バネ11
9を用いているため、回転ドラム110の回転時の振動
時等にヘッドベース116の各接点に対する各板バネ1
19の圧着力が弱く、良好な接続が保ちにくい欠点があ
った。また、上記各板バネ119とヘッドベース116
の接点面積が小さいため、接点部分の汚れや塵,埃等の
ゴミの付着に弱く、さらに、上記各板バネ119及びそ
の固定台座であるヘッドコンタクトベース118の構成
が複雑で高コストになる不利点があった。
【0007】そこで、この発明は、ロータ側の回転トラ
ンスとヘッドを、基板と圧縮コイルバネ、或は、棒状の
バネ部材を介して良好且つ確実に接続することができる
回転ヘッドドラム装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の回転ヘッドド
ラム装置は、軸を垂直に起立固定した固定下ドラムと、
上記軸の中途部に軸受を介して回転自在に支持された軸
受ハウジングと、外周面にヘッドを所定量突出させて上
記軸受ハウジングの上部に固定された回転ドラムと、上
記軸の上端部に固定されて上記回転ドラムに所定クリア
ランス隔てて対向する固定上ドラムと、上記軸受ハウジ
ングに固定されたロータ及び上記固定下ドラムに固定さ
れて該ロータに対峙するステータから成るモータと、上
記回転ドラムと共に回転するロータ側の回転トランス
と、上記回転ドラムに取付けられて上記ヘッドに接続さ
れる基板とを備え、上記回転トランスと上記基板とを圧
縮コイルバネで接続してある。
【0009】この他の発明の回転ヘッドドラム装置は、
軸を垂直に起立固定した固定下ドラムと、上記軸の中途
部に軸受を介して回転自在に支持された軸受ハウジング
と、外周面にヘッドを所定量突出させて上記軸受ハウジ
ングの上部に固定された回転ドラムと、上記軸の上端部
に固定されて上記回転ドラムに所定クリアランス隔てて
対向する固定上ドラムと、上記軸受ハウジングに固定さ
れたロータ及び上記固定下ドラムに固定されて該ロータ
に対峙するステータから成るモータと、上記回転ドラム
と共に回転するロータ側の回転トランスと、上記回転ド
ラムに取付けられて上記ヘッドに接続される基板とを備
え、上記回転トランスに先端が鉤状に折り曲げられた棒
状のバネ部材を取付け、このバネ部材の先端を上記基板
に形成された係合部に係合自在としてある。
【0010】
【作用】ロータ側の回転トランスと回転ドラムの外周面
に突出したヘッドに接続される基板とを圧縮コイルバネ
で接続したり、或は、ロータ側の回転トランスに先端が
鉤状に折り曲げられた棒状のバネ部材を取付け、このバ
ネ部材の先端を回転ドラムの外周面に突出したヘッドに
接続される基板に形成された係合部に係合自在としたこ
とにより、従来の同様な構成の板バネを用いたものと比
べて基板に対して十分な圧着力が確保でき、上記ロータ
側の回転トランスと基板とが良好且つ確実に接続され
る。また、圧縮コイルバネの先端や棒状のバネ部材の鉤
形の先端と基板との接触部分が線接触であるため、接触
部分の汚れや塵,埃等のゴミによる劣化の影響が少な
く、しかも簡単な構成で低コストで良好且つ確実な接続
が得られる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0012】図1において、1はヘリカルスキャン方式
の回転ヘッドドラム装置であり、磁気記録再生装置とし
ての8ミリVTRに用いられるものである。この回転ヘ
ッドドラム装置1は、底部10aの中央に形成された孔
10bに円柱状の固定軸11が圧入により垂直に起立す
るように固定された固定下ドラム10と、上記固定軸1
1の中途部11bに一対のボールベアリング25,25
を介して回転自在に支持された略円筒状の軸受ハウジン
グ20と、外周面30aの180°隔てた位置に各一対
のヘッド31,31をそれぞれ突出させて上記軸受ハウ
ジング20の下部フランジ21に固定されたディスク状
の回転ドラム30と、上部40aの中央に形成された孔
40bを上記固定軸11の上端部11cに圧入等により
固定した固定上ドラム40と、上記回転ドラム30の上
面に固定されたロータ51及び上記固定上ドラム40に
固定され、上記ロータ51のマグネット53とバックヨ
ーク54間にそれぞれ所定クリアランス有して対峙する
ステータ56から成るコアレス型のモータ50と、記録
時に回転しているヘッド31へビデオ信号を供給すると
共に再生時に再生信号を取り出す、上記軸受ハウジング
20の下部フランジ21の下面に固着されたロータ側及
び固定下ドラム10の底部10aの上面に固着されたス
テータ側の各トランス61,62から成る回転トランス
60とで大略構成されている。
【0013】上記固定下ドラム10は有底の円筒状に形
成してあり、その外周面10dに図示しない磁気テープ
を案内するテープリード部10cを形成してある。この
下ドラム10の底部10aの上面に上記ステータ側の回
転トランス62を接着剤で固着してある。さらに、この
下ドラム10の底部10aの底面には、複数のピン及び
端子板を介してステータ側の回転トランス62の外部接
続用のフレキシブル基板(いずれも図示しない)を取付
けてある。尚、上記磁気テープは、上記固定下ドラム1
0の外周面10dとテープリード部10c,回転ドラム
30の外周面30a,各ヘッド31,固定上ドラム40
の外周面40dにそれぞれ接触する。
【0014】図4,5に示すように、上記軸受ハウジン
グ20の下部には下部フランジ21を一体突出成形して
ある。この下部フランジ21には略扇形の一対の厚肉部
21a,21aと略円弧形の一対の薄肉部21b,21
bとを有しており、この各厚肉部21aの固定軸11寄
りの位置に上記回転ドラム30を締結固定するための雌
螺子孔22,22をそれぞれ形成してある。尚、上記軸
受ハウジング20内に嵌合された前記一対のボールベア
リング25,25間には圧縮コイルバネ26を介装して
あり、固定軸11に対して一対のボールベアリング2
5,25がガタつかないようになっている。
【0015】前記回転ドラム30は肉厚のディスク状に
形成してあり、上記軸受ハウジング20の下部フランジ
21の各雌螺子孔22に螺合される止め螺子32で固定
されて固定軸11に対して回転自在になっている。この
回転ドラム30の外周面30aの下側の一部が、上記固
定下ドラム10の外周面10dと前記固定上ドラム40
の外周面40d間に面一になって露出している。また、
上記回転ドラム30の底面30bには各止め螺子33を
介して180°隔てた位置に一対のヘッドベース34,
34をそれぞれ締結固定してある。この各ヘッドベース
34の上面の先端に異なるアジマス角をもつ上記一対の
ヘッド31,31を接着剤により固着してあり、各ヘッ
ド31の先端は回転ドラム30の底面30b側に形成さ
れた各開口凹部30cより該回転ドラム30の外周面3
0aに所定量それぞれ突出している。この各ヘッドベー
ス34の先端側は各一対のペアリング調整螺子35,3
5の押圧により下方に変形自在になっていて、各ヘッド
31の先端のヘッド高さが微調整(ペアリング調整)で
きるようになっている。さらに、この各一対のペアリン
グ調整螺子35,35は回転ドラム30に形成された各
一対の雌螺子孔30dにそれぞれ噛合している。
【0016】尚、図1中、符号30eは回転ドラム30
に形成され、上記止め螺子33が螺合する雌螺子孔、符
号30fは回転ドラム30に形成された位置決め孔であ
る。また、図6に示すように、各ヘッドベース34の先
端側の中央にはスリット34aを形成してあり、各ペア
リング調整螺子35の押圧により各ヘッドベース34の
一対のヘッド31,31がマウントされている部分が下
方に撓み易くなっている。
【0017】前記固定上ドラム40は上部40aを閉塞
させた円筒状に形成してあり、この上部40aの下面側
は円形の凹部40cになっている。この固定上ドラム4
0の上部40aの孔40bを前記固定軸11の上端部1
1cに圧入すると、上記凹部40cの上面が上記固定軸
11の上端部11cに圧入,固定されている円環板状の
フランジ41に当たると共に、上記孔40bが固定軸1
1の上端部11cの外周面に嵌合されて該固定上ドラム
40が上記固定軸11の上端部11cに高精度に位置決
めされて固定される。この後、上記固定上ドラム40と
フランジ41とは該フランジ41に形成された複数の雌
螺子穴41aに螺合される各止め螺子42により締結固
定されている。
【0018】また、前記モータ50のロータ51は、皿
状のロータケース52と、このロータケース52の上面
に固着された環板状のマグネット53と、円板状のバッ
クヨーク54とから成り、前記回転ドラム30に止め螺
子55を介して締結固定してある。上記バックヨーク5
4は前記軸受ハウジング20の上部に圧入されたバック
ヨーク支え59を介して該軸受ハウジング20の上部に
取付けられている。このバックヨーク54は樹脂を金属
板で挾んだ3層構造の制振材で作られている。さらに、
上記バックヨーク支え59は振動減衰効果の高いポリエ
ステルエラストマー樹脂やゴム等で作られている。ま
た、前記モータ50のステータ56は、円板状のステー
タ基板57と、このステータ基板57の下面に設けられ
た複数相のコイル部58等から成り、上記ステータ基板
57の外周部57aは前記固定上ドラム40の内周面側
に形成された段差部40eに接着剤により固着してあ
る。このステータ56の下面側に設けられた複数相のコ
イル部58は上記ロータ51のマグネット53に所定ク
リアランスを隔てて対峙している。
【0019】また、図4,5に示すように、前記軸受ハ
ウジング20の下部フランジ21の下面には、前記ロー
タ側の回転トランス61を固着してユニット化してあ
り、前記ステータ側の回転トランス62と所定クリアラ
ンス(約25μm)隔てて対向している。このロータ側
の回転トランス61の上面には、ヘッドコンタクトベー
ス70及びヘッドコンタクト端子としての各圧縮コイル
バネ80が取付けられており、上記回転ドラム30の底
面30bに接着された中継基板90を経てロータ側の回
転トランス61と上記各一対のヘッド31,31とを電
気的に接続している。
【0020】上記ヘッドコンタクトベース70は、図
2,4に示すように、合成樹脂により環板状に形成して
あり、相対向する部分に各4つの凹部71をそれぞれ形
成してある。この各凹部71内には各位置決めピン72
を立設してあり、この各位置決めピン72に上記各圧縮
コイルバネ80をそれぞれ遊嵌してある。そして、上記
ロータ側の回転トランス62からの図示しない配線は各
ch毎に上記各圧縮コイルバネ80に所定手段で接続さ
れている。また、上記ヘッドコンタクトベース70の内
周側の所定位置には1本の位相決めピン73を立設して
ある。この位相決めピン73は、上記各圧縮コイルバネ
80と後述する回転ドラム30の底面30bに取付けら
れた上記中継基板90の各4相のランド部91を合わせ
るためのものであり、回転ドラム30の位相決め孔30
fに挿入係合されている。そして、上記各圧縮コイル8
0と中継基板90の各ランド部91が接触しているとき
に、上記各位置決めピン73により各圧縮コイルバネ8
0はその曲がりが防がれ、正しい接触位置が常に保障さ
れるようになっている。また、上記各圧縮コイルバネ8
0は、酸化による劣化防止のために先端部もしくは全体
が金メッキされている(下地にNiメッキ厚15μm,
Auメッキ厚0.4μm)。
【0021】前記回転ドラム30の底面30bには、図
6に示すように、一対の中継基板90,90を取付けて
ある。この各中継基板90の上記ヘッドコンタクトベー
ス70の各圧縮コイルバネ80に対向する位置には各4
相のランド部91〜91をそれぞれ配置してある。この
各中継基板90と前記ヘッドベース34の裏面に固着さ
れた各基板36は配線92を介してそれぞれ接続してあ
る。これにより、各中継基板90と各ヘッド31とは電
気的にそれぞれ接続されている。この各中継基板90の
各ランド部91にも劣化防止のための金メッキが施され
ている。
【0022】而して、前記軸受ハウジング20にロータ
側の回転トランス61とヘッドコンタクトベース70を
組付けた図4に示すユニットを、固定下ドラム10に組
み込んだ状態を図7に示す。この状態から、図8に示す
ように、回転ドラム30を取付ける。その際に、ヘッド
コンタクトベース70の位相決めピン73と回転ドラム
30の位相決め孔30fを合わせ、止め螺子32により
締結固定する。この組立てにより、ヘッドコンタクトベ
ース70の各圧縮コイルバネ80と回転ドラム30の各
中継基板90の各ランド部91が接触し、ロータ側の回
転トランス61と各ヘッド31が電気的に接続されるよ
うになっている。この組立ての際に、各圧縮コイルバネ
80と中継基板90の各ランド部91の接触位置がズレ
ると、接続状態が悪化するが、ヘッドコンタクトベース
70の位相決めピン73と回転ドラム30の位相決め孔
30fにて位置を合わせることで位置ズレが防止される
ようになっている。また、ヘッドコンタクトベース70
の各位置決めピン72により各圧縮コイルバネ80の曲
がりが防止されるようになっている。
【0023】尚、上記実施例では、上記ヘッドコンタク
トベース70の各凹部71に圧縮コイルバネ80の下側
の自由端を接着剤等により固着するようにしているが、
ヘッドコンタクトベース70に所謂インサート成形して
一体形成してもよく、また、図9の(a)に示す圧縮コ
イルバネ80′のように下側の自由端80aを針状にし
てヘッドコンタクトベース70に差し込んで固定するよ
うにしてもよい。さらに、図9の(b)に示すように、
位置決めピン72の変わり鍔部74aを有したピン74
を介してヘッドコンタクトベース70に差し込むように
したり、図9の(c)に示すように圧縮コイルバネ80
の上側の自由端にヘッダ75を取付けて中継基板90の
ランド部91の接触状態を確実にしてもよい。さらにま
た、上側の巻線部を密に、下側の巻線部を粗にした圧縮
コイルバネを用いてもよい。
【0024】また、上記各圧縮コイルバネ80,80′
のバネ特性を図10に示す。このバネ特性図において、
縦軸はたわみ荷重(Kgf)を示し、横軸は自由長さ
(mm)を示す。尚、上記圧縮コイルバネ80は、例え
ば外径が直径1.6mm、長さが3mmで、材質はピア
ノ線である。
【0025】以上実施例の回転ヘッドドラム装置1によ
れば、ロータ側の回転トランス61と、回転ドラム30
の外周面30aに所定量突出した各一対のヘッド31,
31に基板36,配線92等を介して接続される中継基
板90の各ランド部91を、合成樹脂製のヘッドコンタ
クトベース70に形成された各凹部71に位置決めピン
72を介して遊嵌された各圧縮コイルバネ80の先端で
それぞれ接続したので、小型の板バネを用いた従来の接
続手段に比べて構成が簡単で安価に製造することができ
る。しかも、各圧縮コイルバネ80の変位の方向が一直
線上(各位置決めピン72の軸方向と平行)で、十分な
圧着力を確保できるため、良好かつ確実な接続が得られ
る。また、中継基板80の各ランド部91と各圧縮コイ
ルバネ80の先端の接触部分が線接触であるため、当該
接触部分の汚れや塵,埃等のゴミによる劣化を確実に防
止することができる。
【0026】図11〜図13は他の実施例を示す。この
他の実施例のロータ側の回転トランス61上には、図1
1,12に示すように、合成樹脂製の環板状のヘッドコ
ンタクトベース70を接着してある。このヘッドコンタ
クトベース70の略180°隔てた位置には各4本の矩
形棒状のバネ部材81をそれぞれ埋設してある。この各
バネ部材81の先端81aは鉤状に形成されてヘッドコ
ンタクトベース70上に垂直に突出している。また、上
記棒状の各バネ部材81の基端部81bもヘッドコンタ
クトベース70上に突出して上記ロータ側の回転トラン
ス61に各配線63を介して接続してある。この各バネ
部材81に対向する回転ドラム30の底面30bに取付
けられた各中継基板90には各スルーホール(係合部)
93をそれぞれ形成してある。他の構成は前記実施例と
同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。そ
して、図11に示すように、ロータ側の回転トランス6
1上にヘッドコンタクトベース70を介して取付けられ
た棒状の各バネ部材81の鉤状に折り曲げられた先端8
1aを、回転ドラム30の各中継基板90に形成された
各スルーホール93にそれぞれ挿入嵌合して、ロータ側
の回転トランス61と各ヘッド31を接続することによ
り、前記実施例と同様の作用,効果を奏すると共に、棒
状の各バネ部材81の鉤形の先端81aと中継基板90
のスルーホール93の接触が簡単でしかも確実に行え、
回転ドラム30の振動・衝撃にも強い効果がある。
【0027】尚、前記各実施例によれば、上,下固定ド
ラム間に、ディスク状の回転ドラムが回転する所謂プロ
ペラ型の回転ヘッドドラム装置について説明したが、前
記各実施例を、円筒状の上ドラムが円筒状の下ドラムに
対して回転する回転ヘッドドラム装置に適用できること
は勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明の回転ヘッドド
ラム装置によれば、ロータ側の回転トランスと回転ドラ
ムの外周面に突出したヘッドに接続される基板とを圧縮
コイルバネで接続したり、或は、ロータ側の回転トラン
スに先端が鉤状に折り曲げられた棒状のバネ部材を取付
け、このバネ部材の先端を回転ドラムの外周面に突出し
たヘッドに接続される基板に形成された係合部に係合自
在としたことにより、従来の小型の板バネを用いたもの
と比べて、基板に対して十分な圧着力を確保することが
でき、上記ロータ側の回転トランスと基板とを良好且つ
確実に接続することができる。また、上記圧縮コイルバ
ネの先端や棒状のバネ部材の鉤形の先端と基板との接触
部分が線接触であるため、当該接触部分の汚れや塵,埃
等のゴミによる劣化を防止することができ、しかも簡単
な構成で低コストで良好且つ確実な接続を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す回転ヘッドドラム装置
のヘッドコンタクトベースの断面図。
【図2】上記回転ヘッドドラム装置に用いられる平面
図。
【図3】図2のX−X線に沿う断面図。
【図4】上記回転ヘッドドラム装置の軸受ハウジングと
ロータ側の回転トランスのユニットの断面図。
【図5】上記ユニットの平面図。
【図6】上記回転ヘッドドラム装置の回転ドラムの底面
図。
【図7】上記ユニットを固定ドラムに取付けた状態を示
す断面図。
【図8】上記ユニットに回転ドラムを取付けた状態を示
す断面図。
【図9】(a),(b),(c)は上記回転ヘッドドラ
ム装置に用いられる圧縮コイルバネの他の態様の側面
図。
【図10】上記圧縮コイルバネの特性図。
【図11】他の実施例の回転ヘッドドラム装置の拡大断
面図。
【図12】上記他の実施例の回転ヘッドドラム装置に用
いられるロータ側の回転トランスの要部の斜視図。
【図13】上記他の実施例の回転ヘッドドラム装置の回
転ドラムの底面図。
【図14】従来の回転ヘッドドラム装置の断面図。
【符号の説明】
1…回転ヘッドドラム装置、10…固定下ドラム、11
…固定軸、11b…中途部、11c…上端部、20…軸
受ハウジング、25,25…ボールベアリング(軸
受)、30…回転ドラム、30a…外周面、31…ヘッ
ド、40…固定上ドラム、50…モータ、51…ロー
タ、56…ステータ、61…ロータ側の回転トランス、
80…圧縮コイルバネ、81…棒状のバネ部材、81a
…先端、90…基板、93…スルホール(係合部)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を垂直に起立固定した固定下ドラム
    と、上記軸の中途部に軸受を介して回転自在に支持され
    た軸受ハウジングと、外周面にヘッドを所定量突出させ
    て上記軸受ハウジングの上部に固定された回転ドラム
    と、上記軸の上端部に固定されて上記回転ドラムに所定
    クリアランス隔てて対向する固定上ドラムと、上記軸受
    ハウジングに固定されたロータ及び上記固定下ドラムに
    固定されて該ロータに対峙するステータから成るモータ
    と、上記回転ドラムと共に回転するロータ側の回転トラ
    ンスと、上記回転ドラムに取付けられて上記ヘッドに接
    続される基板とを備え、上記回転トランスと上記基板と
    を圧縮コイルバネで接続したことを特徴とする回転ヘッ
    ドドラム装置。
  2. 【請求項2】 軸を垂直に起立固定した固定下ドラム
    と、上記軸の中途部に軸受を介して回転自在に支持され
    た軸受ハウジングと、外周面にヘッドを所定量突出させ
    て上記軸受ハウジングの上部に固定された回転ドラム
    と、上記軸の上端部に固定されて上記回転ドラムに所定
    クリアランス隔てて対向する固定上ドラムと、上記軸受
    ハウジングに固定されたロータ及び上記固定下ドラムに
    固定されて該ロータに対峙するステータから成るモータ
    と、上記回転ドラムと共に回転するロータ側の回転トラ
    ンスと、上記回転ドラムに取付けられて上記ヘッドに接
    続される基板とを備え、上記回転トランスに先端が鉤状
    に折り曲げられた棒状のバネ部材を取付け、このバネ部
    材の先端を上記基板に形成された係合部に係合自在とし
    たを特徴とする回転ヘッドドラム装置。
JP18718791A 1991-07-26 1991-07-26 回転ヘツドドラム装置 Pending JPH0528405A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100465165B1 (ko) * 2002-10-07 2005-01-13 삼성전자주식회사 테이프 레코더의 헤드드럼 조립체

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