JPH0528401Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は調理室の前面開口の下方に操作パネル
を装着した調理器に関する。

(ロ) 従来の技術 上記調理室の開口下方に操作パネルを装着した
ものにおいては、上記開口部より調理室内或いは
被調理物の出し入れ時に流出した煮汁等が、操作
パネルの取付部等から内部に浸入し易い。そこで
例えば特開昭59−81425号公報に示される様に、
操作パネルよりも内側に穿設した開口部に煮汁等
の流入を防止する樋部を設けたものがあるが、こ
の樋部は開口部よりも内側への浸入は防止できる
が、操作パネルの裏側に装着した電装基板部への
浸入は防止できないと共に、構造が複雑になると
いう問題がある。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は操作パネルの裏側に装着した電装基板
への煮汁等の浸入防止、並びに構成の簡素化を目
的とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は調理器本体内に調理室を区画形成する
と共に、調理室の前面開口に扉を開閉自在に装着
し、かつ開口の下方に操作パネルを装着するもの
において、調理室を構成するキヤビテイの開口部
に、これの周縁に位置する枠部と操作パネルを固
定する固定部とを一体に形成した前枠板を固定す
ると共に、固定部に矩形状の抜孔を穿設し、かつ
この抜孔の少なくとも上部孔縁に前方に向つて大
きく突出する支持片を折曲形成し、この支持片の
上面に電波吸収材を装着し、かつ支持片下方の抜
孔内に操作パネルの裏面に固定した電装基板を位
置して成るものである。

(ホ) 作用 電波吸収材を支持する支持片にて、開口と扉と
の間から流れ落ちた煮汁等の電装基板部への流入
を防止する。

(ヘ) 実施例 本考案の実施例を先ず第１図に基づき説明する
と、１は比較的小型の調理器本体で、外装ケース
２内に前面を開口３した調理室４を区画形成して
いると共に、上記開口３には縦開きに扉５を開閉
自在に装着している。

又上記調理室４内には、図示しないマグネトロ
ンにて高周波電波を供給すると共に、調理室４の
後壁６に穿設した多数の熱気孔７，７…より、図
示しないガスバーナの燃焼熱気を供給し、かつ上
記調理器本体１前面の開口３下方には操作パネル
８を装着し、この操作パネルには高周波加熱、高
周波と上記燃焼熱気との同時加熱、燃焼熱気加熱
等を各々選択する選択スイツチ９，９…、並びに
オーブン調理時の調理室４内温度を、例えばイー
スト温度、160℃、180℃、200℃等に選択設定す
る温度設定スイツチ１０，１０…等を配設してい
る。

一方上記調理室４を構成するキヤビテイ１１の
開口３端部には、第２図にて示す様に開口３の外
周縁に位置する枠部１２と、上記操作パネル８を
固定する固定部１３とを一体に形成した前枠板１
４を、第３図にて示す様に少許傾斜して固定して
いる。そして上記固定部１３には、操作パネル８
の取付部に対向位置して矩形状の抜孔１５を穿設
していると共に、第４図にても示す様にこの抜孔
の孔縁には前方に突出する補強を兼ねた折曲片１
６を折曲形成し、かつ上記抜孔１５孔縁の上辺に
は、上記折曲片１６に連続してこれよりも更に大
きく前方に向つて突出する支持片１７を形成して
いる。

更に上記前枠板１４はその外周縁に、前方に向
つて上記扉５の厚さ分突出する囲枠１８を折曲形
成し、かつこの囲枠の内側には枠状の飾り棒１９
を固定し、この飾り棒には上記支持片１７の上面
に装着する周知の電波吸収材２０を押え固定する
固定片２１を形成している。尚上記電波吸収材２
０は、固定片２１と上記固定部１３に設けた切起
し２２，２２とで確実に固定している。

ここで上記操作パネル８は樹脂材の成形品にて
構成し、上記選択スイツチ９，９…、温度設定ス
イツチ１０，１０…等を配設した操作部２３の裏
側に、主にスイツチ２４，２４…、LED等を固
定したスイツチ基板２５と、リレー２６、マイコ
ン等の制御用電装部品を配置した電装基板２７と
をビス２８，２８…にて固定していると共に、左
右端部裏側に鉤状の係止片２９，２９を一体に突
設し、この係止片を上記飾り枠１９に穿設した係
止孔３０，３０に挿入係止することで、操作パネ
ル８を前枠板１４に固定する。

又上記スイツチ基板２５は支持片１７の下方
に、電装基板２７は抜孔１５内に各々位置してお
り、例えば上記調理室４の開口３より、調理中等
に発生した煮汁等が流出しても、この煮汁等は第
４図中に矢印にて示す様に、支持片１７上に流出
した後折曲片１６に沿つて左右に流れ落ち、これ
により上記流出した煮汁等がスイツチ基板２５、
電装基板２７に浸入する事はない。

(ト) 考案の効果 本考案による構成により、電波吸収材を固定す
る支持片にて操作パネルの裏側に固定した電装基
板への煮汁等の浸入を確実に防止すると共に、上
記支持片の利用により部品点数の削減等を計るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は同じく要部
分解斜視図、第３図は同じく要部の側面縦断面
図、第４図は同じく要部の動作説明斜視図であ
る。 １……調理器本体、３……開口、４……調理
室、５…扉、８……操作パネル、１２……枠部、
１３……固定部、１４……前枠板、１５……抜
孔、１７……支持片、２０……電波吸収材、２５
……スイツチ基板、２７……電装基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理器本体内に調理室を区画形成すると共に、
   上記調理室の前面開口に扉を開閉自在に装着し、
   かつ上記開口の下方に操作パネルを装着するもの
   において、上記調理室を構成するキヤビテイの開
   口部に、これの周縁に位置する枠部と上記操作パ
   ネルを固定する固定部とを一体に形成した前枠板
   を固定すると共に、上記固定部に矩形状の抜孔を
   穿設し、かつこの抜孔の少なくとも上部孔縁に前
   方に向つて大きく突出する支持片を折曲形成し、
   この支持片の上面に電波吸収材を装着し、かつ支
   持片下方の抜孔内に上記操作パネルの裏面に固定
   した電装基板を位置する事を特徴とする調理器。