JPH05283692A - 薄膜トランジスタアレイの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタアレイの製造方法Info
- Publication number
- JPH05283692A JPH05283692A JP4271992A JP4271992A JPH05283692A JP H05283692 A JPH05283692 A JP H05283692A JP 4271992 A JP4271992 A JP 4271992A JP 4271992 A JP4271992 A JP 4271992A JP H05283692 A JPH05283692 A JP H05283692A
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- JP
- Japan
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- amorphous silicon
- film
- etching
- thin film
- transistor array
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】チャンネル堀込み型アモルファスシリコン薄膜
トランジスタの製造方法でエッチング均一性と量産性向
上を目的とする。 【構成】ソース,ドレイン電極および表示電極形成後に
チャンネル部のリンドープアモルファズシリコンおよび
アモルファスシリコンを第4級アンモニウム塩を主成分
とする有機アルカリ溶液でエッチングする薄膜トランジ
スタアレイの製造方法である。この方法は従来に比べて
エッチング均一性が2倍に、生産効率が6倍に向上でき
る。
トランジスタの製造方法でエッチング均一性と量産性向
上を目的とする。 【構成】ソース,ドレイン電極および表示電極形成後に
チャンネル部のリンドープアモルファズシリコンおよび
アモルファスシリコンを第4級アンモニウム塩を主成分
とする有機アルカリ溶液でエッチングする薄膜トランジ
スタアレイの製造方法である。この方法は従来に比べて
エッチング均一性が2倍に、生産効率が6倍に向上でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス
カラー液晶ディスプレイを構成するチャンネル堀込み形
アモルファスシリコン薄膜トランジスタアレイの製造方
法に関する。
カラー液晶ディスプレイを構成するチャンネル堀込み形
アモルファスシリコン薄膜トランジスタアレイの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアモルファスシリコン薄
膜トランジスタアレイの製造方法においては、チャネル
堀込み工程はソース電極,ドレイン電極および表示電極
形成後にフォトレジストまたはソース電極,ドレイン電
極および表示電極をマスクとしてチャネル部のリンドー
プアモルファスシリコンおよびアモルファスシリコンを
六フッ化イオウ(SF6 ),四塩化炭素(Ccl4 )等
をエッチングガスに用いてエッチングするドライエッチ
ング方法が実施されていた。
膜トランジスタアレイの製造方法においては、チャネル
堀込み工程はソース電極,ドレイン電極および表示電極
形成後にフォトレジストまたはソース電極,ドレイン電
極および表示電極をマスクとしてチャネル部のリンドー
プアモルファスシリコンおよびアモルファスシリコンを
六フッ化イオウ(SF6 ),四塩化炭素(Ccl4 )等
をエッチングガスに用いてエッチングするドライエッチ
ング方法が実施されていた。
【0003】また、アモルファスシリコンのウェットエ
ッチング方法として弗酸と硝酸の混合水溶液あるいは弗
酸,硝酸およびリン酸の混合液をエッチング液として用
いる方法はあるが、チャンネル掘り込み工程のエッチン
グ方法としてはゲート絶縁膜,電極や配線材とのエッチ
ング選択性が十分でなく実用化できていない。
ッチング方法として弗酸と硝酸の混合水溶液あるいは弗
酸,硝酸およびリン酸の混合液をエッチング液として用
いる方法はあるが、チャンネル掘り込み工程のエッチン
グ方法としてはゲート絶縁膜,電極や配線材とのエッチ
ング選択性が十分でなく実用化できていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したドライエッチ
ングを用いる方法では、エッチング均一性が±20%と
悪いこと,エッチング中のプラズマダメージ,エッチン
グガスの残溜のため表示画面内の中央と周辺とでトラン
ジスタ特性にばらつきが生じ、液晶ディスプレイとして
の中間調表示で表示ムラとなる欠点があった。そして表
示画面サイズが大きくなるに従って顕著であった。ま
た、スループットが低く、複数枚を一括処理ができない
ため大量生産化のためには設備投資効率が非常に悪かっ
た。
ングを用いる方法では、エッチング均一性が±20%と
悪いこと,エッチング中のプラズマダメージ,エッチン
グガスの残溜のため表示画面内の中央と周辺とでトラン
ジスタ特性にばらつきが生じ、液晶ディスプレイとして
の中間調表示で表示ムラとなる欠点があった。そして表
示画面サイズが大きくなるに従って顕著であった。ま
た、スループットが低く、複数枚を一括処理ができない
ため大量生産化のためには設備投資効率が非常に悪かっ
た。
【0005】本発明の目的は、エッチング均一性が良く
量産性に適した薄膜トランジスタの製造方法を提供する
ことである。
量産性に適した薄膜トランジスタの製造方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、アモルファス
シリコンを用いたチャネル堀込み形薄膜トランジスタの
製造方法において、ソース・ドレイン電極および表示電
極形成後にチャンネル部のリンドープアモルファスシリ
コンおよびアモルファスシリコンを第4級アンモニウム
塩を主成分とする有機アルカリ溶液で選択的にエッチン
グすることを特徴とする。
シリコンを用いたチャネル堀込み形薄膜トランジスタの
製造方法において、ソース・ドレイン電極および表示電
極形成後にチャンネル部のリンドープアモルファスシリ
コンおよびアモルファスシリコンを第4級アンモニウム
塩を主成分とする有機アルカリ溶液で選択的にエッチン
グすることを特徴とする。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例の製造工程途中におけ
る薄膜トランジスタの断面図である。まず、図1(a)
に示すように、ガラス基板1上にクロム膜1000オン
グストロームをスパッタ法により成膜し、フォトレジス
ト法によりパターニングし、ウェットエッチングしてゲ
ート電極2を形成する。次にプラズマCVD法により窒
化シリコン膜3000オングストローム、アモルファス
シリコン膜3000オングストローム、リンドープアモ
ルファスシリコン膜500オングストロームを連続して
成膜し、フォトレジスト法でパターニングし、リンドー
プアモルファスシリコン膜、アモルファスシリコン膜を
ドライエッチングしてゲート絶縁膜3,半導体層4,オ
ーミックコンタクト層5を形成する。次にクロム膜20
00オングストロームをスパッタ法により成膜し、フォ
トレジスト法でパターニングし、ウェットエッチングし
てドレイン電極6,ソース電極7を形成する。さらにI
TO(酸化インジウムスズ)膜800オングストローム
をスパッタ法により成膜し、フォトレジスト法でパター
ニングし、ウェットエッチングして表示電極8を形成す
る。
る。図1は本発明の第1の実施例の製造工程途中におけ
る薄膜トランジスタの断面図である。まず、図1(a)
に示すように、ガラス基板1上にクロム膜1000オン
グストロームをスパッタ法により成膜し、フォトレジス
ト法によりパターニングし、ウェットエッチングしてゲ
ート電極2を形成する。次にプラズマCVD法により窒
化シリコン膜3000オングストローム、アモルファス
シリコン膜3000オングストローム、リンドープアモ
ルファスシリコン膜500オングストロームを連続して
成膜し、フォトレジスト法でパターニングし、リンドー
プアモルファスシリコン膜、アモルファスシリコン膜を
ドライエッチングしてゲート絶縁膜3,半導体層4,オ
ーミックコンタクト層5を形成する。次にクロム膜20
00オングストロームをスパッタ法により成膜し、フォ
トレジスト法でパターニングし、ウェットエッチングし
てドレイン電極6,ソース電極7を形成する。さらにI
TO(酸化インジウムスズ)膜800オングストローム
をスパッタ法により成膜し、フォトレジスト法でパター
ニングし、ウェットエッチングして表示電極8を形成す
る。
【0008】次に、図1(b)に示すように、ドレイン
電極6,ソース電極7とをマスクとしてオーミックコン
タクト層5のリンドープアモルファスシリコンと半導体
層4のアモルファズシリコンの一部を第4級アンモニウ
ム塩を主成分とする有機アルカリ溶液として60℃に加
熱したセミコクリーン23(フルウチ化学製)に3分間
浸漬しエッチングした。リンドープアモルファスシリコ
ンとアモルファスシリコンとのエッチングレートは共に
500オングストローム/分と選択性はないがエッチグ
レートの均一性が良いのでチャネル堀込み量は表示画面
内で1500オングストローム±10%であった。な
お、窒化シリコン膜,ガラス基板,ITO膜,クロム膜
のエッチングレートは測定できないほど少なかった。こ
のため薄膜トランジスタアレイとして層間絶縁膜がな
く、かつゲート絶縁膜やガラス基板の表面荒れが全くな
かった。また液晶ディスプレイとしての中間調表示での
表示ムラも大幅に改善できた。
電極6,ソース電極7とをマスクとしてオーミックコン
タクト層5のリンドープアモルファスシリコンと半導体
層4のアモルファズシリコンの一部を第4級アンモニウ
ム塩を主成分とする有機アルカリ溶液として60℃に加
熱したセミコクリーン23(フルウチ化学製)に3分間
浸漬しエッチングした。リンドープアモルファスシリコ
ンとアモルファスシリコンとのエッチングレートは共に
500オングストローム/分と選択性はないがエッチグ
レートの均一性が良いのでチャネル堀込み量は表示画面
内で1500オングストローム±10%であった。な
お、窒化シリコン膜,ガラス基板,ITO膜,クロム膜
のエッチングレートは測定できないほど少なかった。こ
のため薄膜トランジスタアレイとして層間絶縁膜がな
く、かつゲート絶縁膜やガラス基板の表面荒れが全くな
かった。また液晶ディスプレイとしての中間調表示での
表示ムラも大幅に改善できた。
【0009】さらに浸漬ウェットエッチングのため薄膜
トランジスタアレイ基板を20枚一括処理でき従来のド
ライエッチングに比べて6倍生産効率が向上した。
トランジスタアレイ基板を20枚一括処理でき従来のド
ライエッチングに比べて6倍生産効率が向上した。
【0010】次に第2の実施例としてオーミックコンタ
クト層5のリンドープアモルファスシリコン膜厚を20
0オングストロームとした。第1の実施例と同じ工程で
40℃に加熱したセミコクリーン23の溶液でスプレー
エッチングした。エッチングレートは150オングスト
ローム/分であり、3分間のエッチングによりチャンネ
ル堀込み量は表示画面内で450オングストローム±5
%とさらに向上した。この場合においても生産効率は第
1の実施例とかわらなかった。
クト層5のリンドープアモルファスシリコン膜厚を20
0オングストロームとした。第1の実施例と同じ工程で
40℃に加熱したセミコクリーン23の溶液でスプレー
エッチングした。エッチングレートは150オングスト
ローム/分であり、3分間のエッチングによりチャンネ
ル堀込み量は表示画面内で450オングストローム±5
%とさらに向上した。この場合においても生産効率は第
1の実施例とかわらなかった。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、チャン
ネル堀込み形薄膜トランジスタアレイのチャンネル堀込
み工程を第4級アンモニウム塩を主成分とする有機アル
カリ溶液を用いることにより、スループットが高くかつ
歩留の高い薄膜トランジスタアレイの製造方法を提供で
きる効果がある。
ネル堀込み形薄膜トランジスタアレイのチャンネル堀込
み工程を第4級アンモニウム塩を主成分とする有機アル
カリ溶液を用いることにより、スループットが高くかつ
歩留の高い薄膜トランジスタアレイの製造方法を提供で
きる効果がある。
【図1】(a),(b)は本発明の一実施例の製造工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 ガラス基板 2 ゲート電極 3 ゲート絶縁膜 4 半導体層 5 オーミックコンタクト層 6 ドレイン電極 7 ソース電極 8 表示電極
Claims (1)
- 【請求項1】 アモルファスシリコンを用いたチャネル
堀込み形薄膜トランジスタアレイの製造方法において、
チャネル部のアモルファスシリコンを第4級アンモニウ
ム塩を主成分とする有機アルカリ溶液で選択的にエッチ
ングすることを特徴とする薄膜トランジスタアレイの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4271992A JPH05283692A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 薄膜トランジスタアレイの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4271992A JPH05283692A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 薄膜トランジスタアレイの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05283692A true JPH05283692A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=12643879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4271992A Pending JPH05283692A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 薄膜トランジスタアレイの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05283692A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002158361A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-05-31 | Nec Kagoshima Ltd | 薄膜トランジスタの製造方法 |
US6429456B1 (en) | 1997-04-23 | 2002-08-06 | Nec Corporation | Thin-film transistor elements and methods of making same |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4271992A patent/JPH05283692A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6429456B1 (en) | 1997-04-23 | 2002-08-06 | Nec Corporation | Thin-film transistor elements and methods of making same |
US6566174B1 (en) | 1997-04-23 | 2003-05-20 | Nec Corporation | Thin-film transistor elements and methods of making same |
JP2002158361A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-05-31 | Nec Kagoshima Ltd | 薄膜トランジスタの製造方法 |
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