JPH05283606A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH05283606A
JPH05283606A JP4081767A JP8176792A JPH05283606A JP H05283606 A JPH05283606 A JP H05283606A JP 4081767 A JP4081767 A JP 4081767A JP 8176792 A JP8176792 A JP 8176792A JP H05283606 A JPH05283606 A JP H05283606A
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semiconductor pellet
semiconductor
pellet
external terminals
pellets
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JP4081767A
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Kyoko Ishii
京子 石井
Kazuyoshi Oshima
一義 大嶋
Manabu Kadozaki
学 角▲ざき▼
Yasuhiro Kasama
靖裕 笠間
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • H01L2224/44Structure, shape, material or disposition of the wire connectors prior to the connecting process
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    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
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    • H01L2224/4826Connecting between the body and an opposite side of the item with respect to the body
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation

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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一回路システムを搭載した複数個の半導体
ペレット2をその厚さ方向に積層する半導体装置1にお
いて、製品価格の低減、小型化、動作性能の向上及びシ
ステムに組込む際の実装密度の向上を図る。 【構成】 半導体装置1において、第1半導体ペレット
2A、第2半導体ペレット2Bの夫々が、一表面20、
裏面21の夫々を相互に向い合わせ、夫々の厚さ方向を
一致した状態で順次積層され、第1半導体ペレット2A
の一表面20に配置される外部端子24(F)、第2半
導体ペレット2Bの一表面20から裏面21に通じる接
続孔22内に形成された接続孔配線23を通して回路シ
ステムに接続される裏面21に配置された外部端子24
(UF)の夫々が、第1半導体ペレット2A、第2半導
体ペレット2Bの夫々の間に位置するリード3の一端に
接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路システムが搭載さ
れた半導体ペレットを有する半導体装置に適用して有効
な技術に関する。特に、本発明は、いずれも実質的に同
一の記憶回路システムが夫々搭載される複数個の半導体
ペレットを積層する半導体装置に適用して有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】大型高速コンピュ−タ、パ−ソナルコン
ピュ−タ等のコンピュータシステムは、DRAM(yn
amic andom ccess emory)を記憶素子とする主記
憶回路ユニットが組み込まれる。主記憶回路ユニットは
一般的に大記憶容量が必要とされ、この主記憶回路ユニ
ットは実装基板(メモリボード)に多数個のDRAMを
実装し構成される。
【0003】DRAMは、その需要が高いので、比較的
製造コストが安い樹脂封止型半導体装置で構成される。
樹脂封止型半導体装置はその実装形式に基づきSOP
mall ut-line ackage)構造、DIP(ual
n-line ackage)構造、ZIP(igzag n-line
ackage)構造等のいずれかの構造が採用される。
【0004】樹脂封止型半導体装置は、一般的に、半導
体ペレットの一表面に配列された外部端子(ボンディン
グパッド)に内部リードの一端が電気的に接続され、こ
の半導体ペレット及び内部リードが樹脂封止体(レジ
ン)で封止される。半導体ペレットは単結晶珪素で構成
され、この半導体ペレットの一表面にDRAM(記憶回
路システム)が搭載される。外部リードは、前記内部リ
ードの他端に電気的に接続され(一体に構成され)、樹
脂封止体の外部に配列される。
【0005】半導体ペレットに搭載されるDRAMの記
憶容量が 16〔Mbit〕又はそれ以上に大記憶容量化さ
れると、半導体ペレットの外径サイズが大型化し、樹脂
封止体に占める半導体ペレットの割合が大きくなる。樹
脂封止型半導体装置の外径サイズは標準規格に基づき決
定され、樹脂封止型半導体装置の外径サイズの大型化の
割合に対して半導体ペレットの外径サイズの大型化の割
合は大きい。つまり、樹脂封止型半導体装置は、樹脂封
止体の半導体ペレットの外周囲に内部リードの引き回わ
し領域を確保できなくなり、半導体ペレットの一表面上
に内部リードを引き回わすLOC(ead n hip)
構造の採用が必須となる傾向にある。
【0006】特願昭62−155478号に、前述の主
記憶回路ユニットの実装密度の向上に(記憶容量の増加
に)好適な半導体装置の構造が提案されている。この半
導体装置は一表面を互いに向い合わせて2個の半導体ペ
レットが積層される(重ね合わされる)。2個の半導体
ペレットのうち、一方の半導体ペレットの外部端子は、
他方の半導体ペレットの外部端子に対してミラー反転形
状で構成される。両方の半導体ペレットの外部端子は2
個の半導体ペレットの間に配置される内部リードの一端
に電気的に接続される。この内部リードは一方、他方の
夫々の半導体ペレットに共通の内部リードとして共用さ
れる。つまり、2個の半導体ペレットの夫々で使用され
る同一信号が伝達されるリードを相互に共用し、リード
の配列本数を少なくできるので、半導体装置は全体の外
径サイズを縮小できる。すなわち、前述のように、半導
体装置の実装密度を向上できる特徴がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者は、前述の半導体装置において、以下の問題点を見出
した。
【0008】前記半導体装置は、2個の半導体ペレット
に搭載される外部端子を相互にミラー反転形状で構成す
るので、2種類の半導体ペレットの設計開発を行い、こ
の2種類の半導体ペレットの製造が行われる。このた
め、設計開発から製造が終了し製品化されるまでに要す
る総合的な開発期間が長くなる。
【0009】また、設計開発費用、製造費用のいずれも
増大し、半導体装置の最終的な製品価格が増大する。
【0010】本発明の目的は、以下のとおりである。 (1)複数個の半導体ペレットをその厚さ方向に積層す
る半導体装置において、製品価格を低減し、小型化を図
るとともに、動作性能を向上する。 (2)前記目的(1)を達成し、前記半導体装置をシス
テムに組込む際の実装密度を向上する。 (3)前記目的(1)の半導体装置において、回路動作
速度の高速化を図る。 (4)前記目的(1)の半導体装置において、回路動作
上の信頼性を向上する。 (5)複数個の半導体ペレットをその厚さ方向に積層す
る半導体装置において、複数個積層された半導体ペレッ
トの機械的な安定性の向上を図り、併せて積層された半
導体ペレットの相互間の電気的な接続の信頼性の向上を
図る。 (6)ZIP構造を採用する半導体装置において、前記
目的(1)乃至目的(5)のいずれかを達成する。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
【0013】(1)一表面に回路システムが搭載された
半導体ペレットがその厚さ方向に複数個積層され、この
複数個積層された半導体ペレットの夫々の一表面に配置
される外部端子がリードに電気的に接続される半導体装
置において、以下の構成(A)及び構成(B)を備え
る。(A)いずれも実質的に同一回路システムが一表面
に搭載される第1半導体ペレット、第2半導体ペレット
の夫々を有し、この第1半導体ペレット、第2半導体ペ
レットの夫々が、夫々の一表面に搭載された夫々の回路
システムを重復させ、第1半導体ペレットの一表面に第
2半導体ペレットの一表面と対向する裏面を向い合わ
せ、第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々の
厚さ方向を一致した状態で、順次積層され、(B)前記
第1半導体ペレットの一表面に配置される外部端子、前
記第2半導体ペレットの一表面から裏面に通じる接続孔
内に形成された接続孔配線を通して一表面に搭載された
回路システムに接続される裏面に配置された外部端子の
夫々が、前記第1半導体ペレットの一表面と第2半導体
ペレットの裏面との間に位置するリードの一端に電気的
に接続される。
【0014】(2)前記手段(1)に記載される半導体
装置において、以下の構成(A)及び構成(B)を備え
る。(A)前記第1半導体ペレットの一表面と対向する
裏面に、前記第1半導体ペレットに搭載された回路シス
テムと実質的に同一回路システムが搭載された一表面を
向い合わせて第3半導体ペレットが、夫々の一表面に搭
載された夫々の回路システムを重復させ、夫々の厚さ方
向を一致した状態で積層されるとともに、前記第2半導
体ペレットの一表面に、前記第2半導体ペレットに搭載
された回路システムと実質的に同一回路システムが搭載
された一表面と対向する裏面を向い合わせて第4半導体
ペレットが、夫々の一表面に搭載された夫々の回路シス
テムを重復させ、夫々の厚さ方向を一致した状態で積層
され、(B)前記積層された第1半導体ペレットの一表
面に搭載された回路システム、前記第3半導体ペレット
の一表面に搭載された回路システムの夫々が、前記第1
半導体ペレットの一表面から裏面に通じる接続孔内に形
成された接続孔配線を通して電気的に接続されるととも
に、前記積層された第2半導体ペレットの一表面に搭載
された回路システム、前記第4半導体ペレットの一表面
に搭載された回路システムの夫々が、前記第4半導体ペ
レットの一表面から裏面に通じる接続孔内に形成された
接続孔配線を通して電気的に接続される。
【0015】(3)前記手段(1)に記載される第2半
導体ペレットに搭載される回路システムは少なくとも2
個に分割され、この第2半導体ペレットは回路システム
が2個に分割された夫々の間において前記接続孔及び接
続孔配線が配置される、又は前記手段(2)に記載され
る第1半導体ペレット若しくは第4半導体ペレットに搭
載される回路システムは少なくとも2個に分割され、こ
の第1半導体ペレット若しくは第4半導体ペレットは回
路システムが2個に分割された夫々の間において前記接
続孔及び接続孔配線が配置される。
【0016】(4)前記手段(3)に記載される接続孔
は第2半導体ペレット又は第1半導体ペレット若しくは
第4半導体ペレットの一表面に配置される外部端子と重
復する領域に配置され、この外部端子と接続孔内に形成
された接続孔配線が前記重復する領域において電気的に
接続される。
【0017】(5)前記手段(4)に記載される半導体
装置は、第1半導体ペレットの一表面上に絶縁体を介在
し延在するリードの一端に第1半導体ペレットの一表面
に配置された外部端子が電気的に接続されるとともに、
前記リードの一端又は前記第2半導体ペレットの裏面に
絶縁体を介在し延在するリードの一端に第2半導体ペレ
ットの裏面に配置された外部端子が電気的に接続され、
前記第1半導体ペレット及び第2半導体ペレット又は第
1半導体ペレット乃至第4半導体ペレット、前記リード
の一端側の夫々が封止体で封止される。
【0018】(6)一表面に回路システムが搭載された
半導体ペレットがその厚さ方向に複数個積層され、この
複数個積層された半導体ペレットの夫々の一表面に配置
される複数個の外部端子の夫々が複数本のリードの一端
の夫々に個々に電気的に接続される半導体装置におい
て、以下の構成(A)乃至構成(C)を備える。(A)
いずれも実質的に同一回路システムが一表面に搭載され
る第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々を有
し、この第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫
々が、夫々の一表面に搭載された夫々の回路システムを
重復させ、第1半導体ペレットの一表面に第2半導体ペ
レットの一表面と対向する裏面を向い合わせ、第1半導
体ペレット、第2半導体ペレットの夫々の厚さ方向を一
致した状態で、順次積層され、(B)前記第1半導体ペ
レットの一表面に配置される複数個の外部端子のうち一
部の複数個の信号系外部端子、前記第2半導体ペレット
の一表面から裏面に通じる接続孔内に形成された接続孔
配線を通して一表面に搭載された回路システムに接続さ
れる裏面に配置された複数個の外部端子のうち一部の複
数個の信号系外部端子の夫々が、前記第1半導体ペレッ
トの一表面若しくは裏面又は第2半導体ペレットの一表
面若しくは裏面に絶縁体を介在し、複数本のリードのう
ち、同一方向に延在する一部の複数本の信号系リードの
一端の夫々に電気的に接続され、(C)前記第1半導体
ペレットの一表面に配置された一部の複数個の信号系外
部端子又は前記第2半導体ペレットの裏面に配置された
一部の複数個の信号系外部端子の夫々と前記一部の複数
本の信号系リードの一端の夫々との間に、前記複数本の
信号系リードの延在方向と交差する方向に延在する、複
数本のリードのうちの残部の電源系リードが配置され、
この電源系リードが、前記第1半導体ペレットの一表面
に配置された複数個の外部端子のうちの残部の複数個の
電源系外部端子、前記第2半導体ペレットの裏面に配置
された複数個の外部端子のうちの残部の複数個の電源系
外部端子の夫々に電気的に接続される。
【0019】(7)一表面に回路システムが搭載された
半導体ペレットがその厚さ方向に複数個積層される半導
体装置において、以下の構成(A)乃至構成(C)を備
える。(A)いずれも実質的に同一回路システムが一表
面に搭載される第1半導体ペレット、第2半導体ペレッ
トの夫々を有し、この第1半導体ペレット、第2半導体
ペレットの夫々が、夫々の一表面に搭載された夫々の回
路システムを重復させ、第1半導体ペレットの一表面に
第2半導体ペレットの一表面と対向する裏面を向い合わ
せ、第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々の
厚さ方向を一致した状態で、順次積層され、(B)前記
第1半導体ペレットの一表面の中央領域に配置される外
部端子、前記第2半導体ペレットの一表面から裏面に通
じる接続孔内に形成された接続孔配線を通して一表面に
搭載された回路システムに接続される裏面の中央領域に
配置された外部端子の夫々が、半田電極を介在して電気
的に接続されるとともに、(C)前記第1半導体ペレッ
トの一表面と第2半導体ペレットの裏面との間であっ
て、前記第1半導体ペレットの一表面の周辺領域に、前
記半田電極と同一材料で形成され、電気的な機能を持た
ず、かつ前記第1半導体ペレット、第2半導体ペレット
の夫々を機械的に保持する(補強する)ダミー半田層を
設ける。
【0020】(8)半導体ペレットの一表面に配置され
た複数個の外部端子の夫々に複数本のリードの一端の夫
々が電気的に接続され、前記半導体ペレット及び複数本
のリードの一端側の夫々が封止体で封止されるととも
に、前記複数本のリードの夫々の他端が前記封止体の一
表面から突出しかつこの一表面に配列される半導体装置
において、以下の構成(A)及び構成(B)を備える。
(A)前記複数本のリードのうち、一部の複数本のリー
ドの一端の夫々が、前記半導体ペレットの一表面側に配
置されるとともに、この半導体ペレットの一表面に配列
された複数個の外部端子のうち一部の複数個の外部端子
の夫々を個々に通して半導体ペレットの一表面に搭載さ
れる回路システムに電気的に接続され、(B)前記複数
本のリードのうち、残部の複数本のリードの一端が、前
記半導体ペレットの一表面と対向する裏面側に配置され
るとともに、複数個の外部端子のうち残部の複数個の外
部端子の夫々及び前記半導体ペレットの一表面から裏面
に通じる接続孔内に形成された接続孔配線を通して、前
記半導体ペレットの一表面に搭載された回路システムに
電気的に接続される。
【0021】
【作用】上述した手段(1)によれば、以下の作用効果
が得られる。 (A)前記第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの
夫々を積層し、夫々の占有面積を重復できるので、平面
的な占有面積を縮小でき、半導体装置の小型化が図れ
る。この半導体装置の小型化は配線基板等に実装する際
の実装密度が向上できる。 (B)前記第1半導体ペレットの回路システムが搭載さ
れた一表面に裏面を向い合わせて第2半導体ペレットを
積層し、実質的に同一回路システムが搭載された第1半
導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々を積層できる
(相互に回路システムがミラー反転された2種類の半導
体ペレットを用意する必要がない)ので、半導体ペレッ
トの設計開発から製造が終了し半導体装置として製品化
されるまでに要する総合的な開発期間が短縮できる。ま
た、1種類の回路システムの設計開発を行えばよいの
で、半導体装置の設計開発コスト、製造コストのいずれ
も低減できる。 (C)前記第1半導体ペレットの一表面に搭載された回
路システム、第2半導体ペレットの一表面に搭載された
回路システムの夫々が第2半導体ペレットの占有面積内
(主に、回路システムが配置されない空領域又は外部端
子の配列領域)において形成された接続孔及び接続孔配
線を通して電気的に接続され、第2半導体ペレットの占
有面積に前記接続孔及び接続孔配線を形成する領域の占
有面積を重復できるので、この接続孔及び接続孔配線を
形成する領域に相当する分(第1半導体ペレット、第2
半導体ペレットの夫々の回路システムの間を電気的に接
続する領域を他に確保する分)、第2半導体ペレットの
サイズを縮小でき、半導体装置の小型化が図れる。この
半導体装置の小型化は配線基板に実装する際の実装密度
が向上できる。 (D)前記第1半導体ペレットの一表面に搭載された回
路システム、第2半導体ペレットの一表面に搭載された
回路システムの夫々が前記第1半導体ペレットの一表面
と第2半導体ペレットの裏面との間に位置するリードに
電気的に接続され、しかも第2半導体ペレットの接続孔
配線は前記第2半導体ペレットの厚さに相当する極めて
短い配線長で形成されるので、リードと第1半導体ペレ
ットに搭載された回路システム、第2半導体ペレットに
搭載された回路システムの夫々との間の配線長を均一化
でき、短縮できる。つまり、リードと第1半導体ペレッ
トに搭載された回路システム、第2半導体ペレットに搭
載された回路システムの夫々との配線長が短縮される
と、信号系配線の場合、信号伝達速度を速くでき、第1
半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々に搭載され
た回路システムの回路動作速度の高速化が図れ、半導体
装置の動作速度の高速化が図れる。また、電源系配線の
場合、電源の揺れ(ノイズ)が発生する確率を低減で
き、若しくは電源の揺れを迅速に吸収できるので、第1
半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々に搭載され
る回路システムの回路動作上の信頼性を向上できる。ま
た、電源の揺れを低減できるので、連続した回路動作間
の待機時間を短縮し、第1半導体ペレット、第2半導体
ペレットの夫々に搭載される回路システムの回路動作速
度の高速化が図れる。
【0022】上述した手段(2)によれば、前記作用効
果(1)の他に、以下の作用効果が得られる。 (A)前記第1半導体ペレットの一表面に搭載された回
路システム、第3半導体ペレットの一表面に搭載された
回路システムの夫々が第1半導体ペレットの占有面積内
において形成された接続孔及び接続孔配線を通して電気
的に接続され、第1半導体ペレットの占有面積に前記接
続孔及び接続孔配線を形成する領域の占有面積を重復で
きるとともに、前記第2半導体ペレットの一表面に搭載
された回路システム、第4半導体ペレットの一表面に搭
載された回路システムの夫々が第4半導体ペレットの占
有面積内において形成された接続孔及び接続孔配線を通
して電気的に接続され、第4半導体ペレットの占有面積
に前記接続孔及び接続孔配線を形成する領域の占有面積
を重復できるので、これらの接続孔及び接続孔配線を形
成する領域に相当する分、第1半導体ペレット及び第4
半導体ペレットのサイズを縮小でき、半導体装置の小型
化が図れる。 (B)前記第1半導体ペレットの一表面に搭載された回
路システム、第3半導体ペレットの一表面に搭載された
回路システムの夫々が前記第1半導体ペレットの厚さに
相当する極めて短い配線長で結線されるとともに、前記
第2半導体ペレットの一表面に搭載された回路システ
ム、第4半導体ペレットの一表面に搭載された回路シス
テムの夫々が前記第4半導体ペレットの厚さに相当する
極めて短い配線長で結線され、リードと第3半導体ペレ
ットに搭載された回路システム、第4半導体ペレットに
搭載された回路システムの夫々との間の配線長を均一化
でき、短縮できる(つまり、リードから第1半導体ペレ
ット乃至第4半導体ペレットの夫々に搭載される夫々の
回路システムまでの配線長を均一化でき、短縮でき
る)。この結果、半導体装置の回路動作速度の高速化が
図れ、又、半導体装置の回路動作上の信頼性を向上でき
る。
【0023】上述した手段(3)によれば、前記作用効
果(1)の他に、前記第2半導体ペレットに搭載される
回路システムの2個に分割されたうちの一方と接続孔配
線とを接続する配線、他方と接続孔配線とを接続する配
線の夫々の配線長を均一化ししかも短縮でき、回路シス
テムの動作速度を律則し遅延させる配線長の長い配線を
低減できる。この結果、前記配線長が均一化された配線
が信号系配線の場合、配線の信号伝達速度を速くできる
ので、第2半導体ペレットに搭載された回路システムの
回路動作速度の高速化が図れ、半導体装置の動作速度の
高速化が図れる。配線が電源系配線の場合、電源の揺れ
が発生する確率を低減でき、若しくは電源の揺れを迅速
に吸収できるので、第2半導体ペレットの夫々に搭載さ
れる回路システムの回路動作上の信頼性を向上できる。
さらに、配線が電源系配線の場合、連続した回路動作間
の待機時間を短縮し、第2半導体ペレットに搭載される
回路システムの回路動作速度の高速化が図れるので、半
導体装置の動作速度の高速化が図れる。
【0024】また、前記作用効果(2)の他に、前記第
1半導体ペレット若しくは第4半導体ペレットに搭載さ
れる回路システムの2個に分割されたうちの一方と接続
孔配線とを接続する配線、他方と接続孔配線とを接続す
る配線の夫々の配線長を均一化ししかも短縮でき、回路
システムの動作速度を律則し遅延させる配線長の長い配
線を低減できる。この結果、前記配線長が均一化された
配線が信号系配線の場合、配線の信号伝達速度を速くで
きるので、第1半導体ペレット若しくは第4半導体ペレ
ットに搭載された回路システムの回路動作速度の高速化
が図れ、半導体装置の動作速度の高速化が図れる。配線
が電源系配線の場合、電源の揺れが発生する確率を低減
でき、若しくは電源の揺れを迅速に吸収できるので、第
1半導体ペレット若しくは第4半導体ペレットの夫々に
搭載される回路システムの回路動作上の信頼性を向上で
きる。さらに、配線が電源系配線の場合、連続した回路
動作間の待機時間を短縮し、第1半導体ペレット若しく
は第4半導体ペレットに搭載される回路システムの回路
動作速度の高速化が図れるので、半導体装置の動作速度
の高速化が図れる。
【0025】上述した手段(4)によれば、前記作用効
果(3)の他に、以下の作用効果が得られる。 (A)前記第2半導体ペレット又は第1半導体ペレット
若しくは第4半導体ペレットの一表面に配置される外部
端子、接続孔配線の夫々を結線する配線長を短縮でき
(実質的に結線領域を廃止でき)、信号系外部端子の場
合、信号伝達速度を速くできるので、回路システムの回
路動作速度の高速化が図れ、半導体装置の動作速度の高
速化が図れる。また、電源系外部端子の場合、電源の揺
れが発生する確率を低減でき、若しくは電源の揺れを迅
速に吸収できるので、回路システムの回路動作上の信頼
性を向上できる。また、電源系外部端子の場合、連続し
た回路動作間の待機時間を短縮し、回路システムの回路
動作速度の高速化が図れるので、半導体装置の動作速度
の高速化が図れる。 (B)前記第2半導体ペレット又は第1半導体ペレット
若しくは第4半導体ペレットの一表面に配置される外部
端子の占有面積に接続孔及び接続孔配線の占有面積を重
復し、接続孔及び接続孔配線を配置する領域に相当する
分、第2半導体ペレット又は第1半導体ペレット若しく
は第4半導体ペレットのサイズを縮小できるので、半導
体装置の小型化が図れる。
【0026】上述した手段(5)によれば、前記作用効
果(4)の他に、以下の作用効果が得られる。 (A)前記第1半導体ペレット又は第2半導体ペレット
の占有面積内にリードの一端側つまりリードの内部リー
ドを延在し、前記第1半導体ペレット又は第2半導体ペ
レットの外周囲において内部リードの引き伸しを減少で
きるので、内部リードの引き伸しの減少に相当する分、
封止体の占有面積を縮小し、半導体装置の小型化が図れ
る。
【0027】(B)前記作用効果(A)に基づき、前記
内部リードのリード長を縮小でき、信号系リードの場
合、信号伝達速度を速くできるので、第1半導体ペレッ
ト又は第2半導体ペレットに搭載された回路システムの
回路動作速度の高速化が図れ、半導体装置の動作速度の
高速化が図れる。また、電源系リードの場合、電源の揺
れが発生する確率を低減でき、若しくは電源の揺れを迅
速に吸収できるので、第1半導体ペレット若しくは第2
半導体ペレットに搭載される回路システムの回路動作上
の信頼性を向上でき、半導体装置の動作信頼性を向上で
きる。また、電源系リードの場合、連続した回路動作間
の待機時間を短縮し、第1半導体ペレット若しくは第2
半導体ペレットに搭載される回路システムの回路動作速
度の高速化が図れるので、半導体装置の動作速度の高速
化が図れる。上述した手段(6)によれば、前記作用効
果(1)の作用効果(A)乃至作用効果(C)の他に、
前記第1半導体ペレットの一表面に配置される複数個の
電源系外部端子又は前記第2半導体ペレットの裏面に配
置される複数個の電源系外部端子の夫々の配列方向に沿
って電源系リードが配置され、この電源系リードといず
れかの電源系外部端子の夫々との間においても最短距離
で電気的な接続が行えるので、電源の揺れが発生する確
率を低減でき、若しくは電源の揺れを迅速に吸収できる
ので、第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々
に搭載される回路システムの回路動作上の信頼性を向上
できる。また、電源の揺れを低減できるので、連続した
回路動作間の待機時間を短縮し、第1半導体ペレット、
第2半導体ペレットの夫々に搭載される回路システムの
回路動作速度の高速化が図れる。
【0028】上述した手段(7)によれば、前記作用効
果(1)の作用効果(A)乃至作用効果(C)の他に、
以下の作用効果が得られる。前記第1半導体ペレットと
第2半導体ペレットとの間に機械的な安定性を確保で
き、第1半導体ペレットの一表面の中央領域に配置され
る外部端子、第2半導体ペレットの裏面の中央領域に配
置される外部端子の夫々の電気的な接続部分にその電気
的な接続部分を中心とするモーメント等の外力の発生を
低減できるので、前記電気的な接続部分の損傷や破壊を
防止し、半導体装置の電気的信頼性や機械的信頼性を向
上できる。
【0029】上述した手段(8)によれば、以下の作用
効果が得られる。 (A)前記封止体の内部において、複数本のリードのう
ち、一部の複数本のリードの夫々の配置位置に対して残
部の複数本のリードの夫々の配置位置を異なる平面と
し、前者に対して後者を重復した状態で引き回わせるの
で、前者又は後者のいずれかの本数のリードの引き回し
が減少でき、このリードの引き回しを減少した分、封止
体のサイズが縮小され、半導体装置の小型化が図れる。
この半導体装置の小型化は、配線基板に実装する際に実
装密度を向上できる。 (B)前記作用効果(A)に基づき、前記リードの引き
回わし長さを全体的に短くでき、信号系リードの場合、
信号伝達速度を速くできるので、半導体ペレットに搭載
される回路システムの回路動作速度を速くし、半導体装
置の動作速度の高速化が図れる。電源系リードの場合、
電源の揺れが発生する確率を低減でき、若しくは電源の
揺れを迅速に吸収できるので、半導体ペレットに搭載さ
れる回路システムの回路動作上の信頼性を向上し、半導
体装置の動作信頼性を向上できる。また、電源系リード
の場合、連続した回路動作間の待機時間を短縮し、半導
体ペレットに搭載される回路システムの回路動作速度の
高速化が図れるので、半導体装置の動作速度の高速化が
図れる。以下、本発明の構成について、一表面にDRA
Mが搭載された半導体ペレットを複数個積層する樹脂封
止型半導体装置に本発明を適用した実施例とともに説明
する。
【0030】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0031】
【実施例】(実 施 例 1)本実施例1は、DRAMが
搭載された半導体ペレットを複数個積層したSOJ(
mall ut-line -bend Package)構造を採用する樹
脂封止型半導体装置に本発明を適用した、本発明の第1
実施例である。
【0032】本発明の実施例1であるSOJ構造を採用
する樹脂封止型半導体装置の基本構造を図1(要部断面
図)に示す。
【0033】図1に示すように、本実施例1のSOJ構
造を採用する樹脂封止型半導体装置1は4個の半導体ペ
レット2A乃至2Dが樹脂封止体6で封止される。4個
の半導体ペレット2A乃至2Dの夫々の一表面(素子形
成面)20にはいずれも実質的に同一のDRAMが搭載
される。本実施例1においてはこれに限定されないが、
半導体ペレット2A乃至2Dの夫々は夫々16〔Mbi
t〕×16〔bit〕構成のDRAMが搭載される。つま
り、本実施例1の樹脂封止型半導体装置1は、4個の半
導体ペレット2A乃至2Dを有するので、合計64〔M
bit〕×16〔bit〕構成のDRAMが搭載される。
【0034】前記樹脂封止型半導体装置1の半導体ペレ
ット2A乃至2Dの夫々は、夫々の一表面20に搭載さ
れたDRAMが相互に重復し、夫々の厚さ方向が一致す
る状態で積層される。つまり、4個の半導体ペレット2
A乃至2Dの夫々は、実質的に実装面(例えば、配線基
板の表面)の同一領域において、高さ方向に積み重ねら
れる。
【0035】前記半導体ペレット2A乃至2Dの夫々
は、夫々の一表面20が図1中上方に位置し(図1中、
一表面20は太い実線で表示する)、夫々の一表面20
と対向する裏面21が図1中下方に位置する。すなわ
ち、半導体ペレット2A乃至2Dの夫々は、夫々同一方
向に一表面20が位置し、夫々実質的に同一のDRAM
が搭載された1種類で構成される。つまり、本実施例1
の樹脂封止型半導体装置1は相互にミラー反転されたD
RAMで形成される2種類の半導体ペレット2を必要と
しない。
【0036】半導体ペレット2A乃至2Dのうち、半導
体ペレット2A、2Bの夫々は、半導体ペレット2Aの
一表面20と半導体ペレット2Bの裏面21とを向い合
わせ、半導体ペレット2Aを下側、半導体ペレット2B
を上側として積層される。半導体ペレット2Cは、その
一表面20と半導体ペレット2Aの裏面21とを向い合
わせ、半導体ペレット2Cを下側、半導体ペレット2A
を上側として積層される。半導体ペレット2Dは、その
裏面21と半導体ペレット2Bの一表面20とを向い合
わせ、半導体ペレット2Bを下側、半導体ペレット2D
を上側として積層される。つまり、樹脂封止型半導体装
置1は、図1中、下側から上側に向って、半導体ペレッ
ト2C、2A、2B、2Dの夫々が順次積層される。
【0037】前記図1及び図2(封止体の一部を取り除
いた平面図)に示すように、前記半導体ペレット2Aの
一表面20には複数個の外部端子24(F:一表面20
に配置された外部端子を表示する)が配置される。半導
体ペレット2A以外の他の半導体ペレット2B乃至2D
の夫々は、図示しないが、半導体ペレット2Aと実質的
に同一構造で構成される。半導体ペレット2Aは、図2
(A)(半導体ペレットの一表面側を示す平面図)に示
すように、平面形状が長方形で形成され、外部端子24
(F)は、半導体ペレット2Aの短辺と一致する方向に
おいてほぼ中央領域に配置され、長辺に沿って複数個配
列される。本実施例1の樹脂封止型半導体装置1は、こ
れに限定されないが、長辺に沿って2列に外部端子24
が配列される。
【0038】前記半導体ペレット2Aの一表面20に配
置された複数個の外部端子24(F)のうち、信号が入
力若しくは出力される信号系外部端子24Sは、信号系
内部リード3Aの一端に電気的に接続される。信号とし
ては、アドレス系信号、入力情報系信号若しくは出力情
報系信号、回路動作制御系信号等が使用される。信号系
内部リード3Aは半導体ペレット2Aの対向する2個の
長辺の夫々にこの長辺に沿って2列に所定間隔で複数本
配列される。複数本の信号系内部リード3Aの夫々の一
端側は、大半が半導体ペレット2Aの長辺と交差し、半
導体ペレット2Aの外周囲から中央領域まで、半導体ペ
レット2Aの一表面20上を延在する。
【0039】半導体ペレット2Aの一表面20(詳細に
は、図5に示す最上層の表面被覆膜237)とその上を
延在する信号系内部リード3Aとの間には絶縁体4が構
成される。絶縁体4は、例えばポリイミド系樹脂、エポ
キシ系樹脂等、絶縁性を有する樹脂を主体に構成され、
表面層に接着層を備えたものが使用される。
【0040】前記半導体ペレット2Aの一表面20に配
置された複数個の外部端子24(F)のうち、電源が供
給される電源系外部端子24Vは、電源系内部リード
(バスバー配線とも呼ばれる)3Eに電気的に接続され
る。電源としては、半導体ペレット2Aに搭載されたD
RAMの回路動作電源となる電源Vcc例えば5
〔V〕、回路動作上接地電源となる電源Vss例えば0
〔V〕の夫々が使用される。電源系内部リード3Eは、
電源Vccの供給及び電源Vssの供給を目的として、
2本配置され、いずれも半導体ペレット2Aの一表面2
0上に配置される。電源Vccが供給される電源系内部
リード3Eは、図2(A)中、半導体ペレット2Aの下
方の長辺と交差する複数本の信号系内部リード3Aの一
端の夫々と2列に複数個配列された外部端子24のうち
の下列に配列された複数個の外部端子24との間に配置
される。電源系内部リード3Eは、信号系内部リード3
Aの配列方向、外部端子24の配列方向の夫々に一致す
る方向(図2(A)中、横方向)に延在する。同様に、
電源Vssが供給される電源系内部リード3Eは、図2
(A)中、半導体ペレット2Aの上方の長辺と交差する
複数本の信号系内部リード3Aの一端の夫々と2列に複
数個配列された外部端子24のうちの上列に配列された
複数個の外部端子24との間に配置される。電源系内部
リード3Eは、信号系内部リード3Aの配列方向、外部
端子24の配列方向の夫々に一致する方向、つまり電源
Vccが供給される電源系内部リード3Eに平行に延在
する。
【0041】前記複数本の信号系内部リード3Aの一端
の夫々には夫々信号系外部リード3Bの一端が電気的に
接続されかつ一体に構成される。同様に、電源系内部リ
ード3Eの両端の夫々には夫々電源系外部リード3Bの
一端が電気的に接続されかつ一体に構成される。これら
の信号系外部リード3Bの他端側、電源系外部リード3
Bの他端側の夫々は、図2(A)に示すように、平面形
状が長方形で構成される樹脂封止体6の2個の対向する
長辺の夫々に突出し、夫々の長辺に沿って配列され、J
型形状に成型される。
【0042】つまり、本実施例1のSOJ構造を採用す
る樹脂封止型半導体装置1は、リード配列構造として2
方向リード配列構造(デュアルインライン構造)が採用
され、一部分に樹脂封止体6の内部構造として半導体ペ
レット2Aの一表面20上に内部リード3Aを配置する
LOC構造が採用される。
【0043】前記樹脂封止型半導体装置1の外部リード
3Bは、標準規格に基づき、各端子に番号が付され、夫
々に伝達される信号や供給される電源が規定される。前
述のように、内部リード3A、3Eの夫々は外部リード
3Bと一体に成型されるので、内部リード3A、3Eの
夫々に伝達される信号や電源は外部リード3Bに伝達さ
れる信号や電源と同様である。
【0044】これに限定されないが、本実施例1の樹脂
封止型半導体装置1は、図2(A)に示すように、合計
42本(42ピン)の外部リード3Bが配列される。信
号系外部リード3Bは、アドレス系信号A0〜A11、
入力情報系信号若しくは出力情報系信号D0〜D15、
カラムアドレスストローブ信号CE0〜CE3、ロウア
ドレスストローブ信号REB、ライトイネーブル信号W
B、基板電位発生信号GBのいずれかが伝達される。本
実施例1の樹脂封止型半導体装置1は4個の半導体ペレ
ット2A乃至2Dを備えているので、4つのカラムアド
レスストローブ信号CE0〜CE3は4個の半導体ペレ
ット2A乃至2Dのうちの1個を選択する(DRAMを
動作状態とする)セレクト信号としても使用される。図
2(A)中、信号系外部リード3Bに付けた符号NCは
ノンコネクタピンつまり空端子である。また、電源系外
部リード3Bは、一方に電源Vccが、他方に電源Vs
sが夫々供給される。
【0045】前記内部リード3A(3Eも含む)及び外
部リード3Bは、樹脂封止型半導体装置1の組立プロセ
スにおいて、リードフレームから切断されかつ成型され
ることにより形成される。前記リードフレームは一枚の
板状材料で構成され、このリードフレームは、プレス技
術に基づく打抜き加工又はエッチング技術に基づくエッ
チング加工により、内部リード3A、外部リード3B等
の形状が形成される。
【0046】前記リードフレームは、電気伝導性、熱伝
導性、機械的強度等に優れた例えば鉄−ニッケル(Fe
−Ni)合金(例えばNiの含有量は42又は50
〔%〕)で形成される。このリードフレームは例えば1
00〜200〔μm〕の板厚で形成される。これに限定
されないが、リードフレームのうち、内部リード3Aの
一端の表面つまりボンディング領域には、ボンダビリテ
ィの向上等を目的として例えば図示しないが銀(Ag)
メッキ層が構成される。なお、リードフレームは、前記
Fe−Ni合金の他に、それに比べて電気伝導性、熱伝
導性等に優れたCu又はCu系合金で形成してもよい。
【0047】前記半導体ペレット2Aの複数個の信号系
外部端子24Sの夫々と信号系内部リード3Aの一端の
夫々との間の接続は個々にワイヤ5を通して電気的に接
続される。同様に、半導体ペレット2Aの複数個の電源
系外部端子24Vの夫々と電源系内部リード3Eとの間
は個々にワイヤ5を通して電気的に接続される。ワイヤ
5は、例えばAuワイヤが使用され、このボンディング
方法に限定はされないが、熱圧着に超音波振動を併用し
たボ−ル・ボンディング法でボンディングされる。ボ−
ル・ボンディング法は、ワイヤ5の半導体ペレット2A
の外部端子24にボンディングされる一端にボールを形
成するボンディング方法であり、ボンダビリティが向上
できる。なお、ワイヤ5は、Auワイヤに変えて、Cu
ワイヤ、ALワイヤ、金属性ワイヤの表面に絶縁性被膜
を形成した所謂被覆ワイヤ等を使用してもよい。
【0048】前記半導体ペレット2Aは図3(DRAM
の平面レイアウト図)に示すように一表面20に16
〔Mbit 〕の大記憶容量を有するDRAMが搭載される
(他の半導体ペレット2B乃至2Dについては同様の構
成なので説明は省略する)。
【0049】図3に示す半導体ペレット2Aの一表面2
0に搭載されたDRAMはフォールデットビットライン
方式(2交点方式)で構成される。DRAMは半導体ペ
レット2Aの一表面20のほぼ全面にメモリセルアレイ
(メモリセルマット)201を配置する。このメモリセ
ルアレイ201は64個に細分化され配置される。細分
化された1つのメモリセルアレイ201は256〔Kbi
t 〕の容量で構成される。前記64個に細分化されたメ
モリセルアレイ201は、図3中、半導体ペレット2A
の左上の16個、右上の16個、左下の16個、右下の
16個を夫々1つのブロックとし、16個毎に集結され
た合計4個のブロックを構成する。
【0050】前記64個に細分化されたメモリセルアレ
イ201のうち、図2(A)中、横方向において(Y方
向において)隣接する2個のメモリセルアレイ201間
にはセンスアンプ回路202が配置される。また、64
個に細分化されたメモリセルアレイ201の夫々の半導
体ペレット2Aの中央領域側には直接系周辺回路である
ロウアドレスデコーダ回路(XDEC)205及びワー
ドドライバ回路204が配置される。
【0051】前記4個のブロックのうち、左上、右上の
夫々のブロック間には直接系周辺回路及び間接系周辺回
路が配置される。直接系周辺回路としてはカラムアドレ
スデコーダ回路(YDEC)203が配置される。間接
系周辺回路としてはREB系回路209、WB系回路2
10、出力バッファ系回路211、X系アドレスバッフ
ァ回路208、X系冗長回路207、X系アドレスドラ
イバ回路206、電源Vcc用リミッタ回路212等が
配置される。前記4個のブロックのうち、左下、右下の
夫々のブロック間には同様に直接系周辺回路及び間接系
周辺回路が配置される。直接系周辺回路としてはカラム
アドレスデコーダ回路(YDEC)203が配置され
る。間接系周辺回路としてはテスト機能系回路216、
CE系回路217、Y系アドレスバッファ回路215、
Y系冗長回路214、Y系アドレスドライバ回路21
3、電源VDL用リミッタ回路218等が配置される。
これらの直接系周辺回路、間接系周辺回路の夫々は基本
的に相補型MISFETを主体とする半導体素子で構成
される。また、直接系周辺回路、間接系周辺回路の夫々
は、バイポーラトランジスタを主体とする半導体素子若
しくは相補型MISFETとバイポーラトランジスタと
を組み合わせた半導体素子を主体として構成される。
【0052】前記4個のブロックのうち、左上、左下の
夫々のブロック間、及び右上、右下の夫々のブロック間
には間接系周辺回路としてのメインアンプ回路219が
配置される。また、4個のブロックのうち、左上、左下
の夫々のブロック間には間接系周辺回路としてのVCH
系回路220、基板電位発生回路(VBBジェネレータ回
路)221の夫々が配置される。
【0053】前記4個のブロックのうち、左上、左下の
夫々のブロック間、及び右上、右下の夫々のブロック間
には前述の複数個の信号系外部端子24S(図3中、□
印で表わす)、複数個の電源系外部端子24V(図3
中、■印で表わす)の夫々を含む複数個の外部端子24
が配列される。本実施例1の樹脂封止型半導体装置1は
一部分にLOC構造が採用され、半導体ペレット2Aの
一表面20の中央領域まで複数本の信号系内部リード3
Aの一端側が引き回わされているので、外部端子24は
前述のように半導体ペレット2Aの一表面20の中央領
域に集中的に配列される。
【0054】前記64個に細分化されたメモリセルアレ
イ201の夫々には相補性データ線とワード線との交差
部において1〔bit 〕の情報を記憶保持するメモリセル
が配置され、このメモリセルは行列状に複数配置され
る。メモリセルはメモリセル選択用MISFETと情報
蓄積用容量素子との直列回路で構成される。なお、本実
施例1のDRAMはメモリセルアレイ201内に配置さ
れたメモリセルの回路動作は降圧電圧例えば3〜3.3
〔V〕で行われる。
【0055】前記半導体ペレット2Aは、図5(要部拡
大断面図)に示すように、単結晶珪素からなる半導体基
板230を主体に構成される。この半導体基板230の
主面、図5中、上側の表面は半導体ペレット2Aの一表
面20に相当し、DRAMが搭載される。
【0056】前記半導体基板230の主面には、素子分
離絶縁膜231で周囲を規定された活性領域内に、図示
しない半導体素子(例えば、MISFET)が構成され
る。半導体基板230の主面上には複数層の導電層が層
間絶縁膜(各層の導電層の間に形成される層間絶縁膜や
最終保護膜を総称して符号234で表示する。以下、同
様。)234を介在して配置される。本実施例のDRA
Mは、この構造に限定されないが、4層構造のゲート配
線232及び2層構造の金属配線233を有する、合計
6層配線構造で構成される。
【0057】前記4層構造のゲート配線232のうち、
最下層の第1層目のゲート配線は例えば多結晶珪素膜及
びその上層に積層された高融点金属珪化(例えば、WS
2)膜で構成される。第1層目のゲート配線はメモリ
セルのメモリセル選択用MISFETのゲート電極、ワ
ード線、周辺回路のMISFEETのゲート電極等を構
成する。第2層目のゲート配線は例えば多結晶珪素膜で
構成される。第2層目のゲート配線は主にメモリセルの
情報蓄積用容量素子の下層電極を構成する。この情報蓄
積用容量素子は下層電極上に誘電体膜を介在して上層電
極(共通プレート電極)が積層される積層構造(スタッ
クド構造)で構成される。第3層目のゲート配線は例え
ば多結晶珪素膜で構成される。第3層目のゲート配線は
前記情報蓄積用容量素子の上層電極を構成する。最上層
の第4層目のゲート配線は例えば高融点金属珪化(例え
ば、WSi2 )膜で構成される。第4層目のゲート配線
は主に相補性データ線を構成する。前記4層構造のゲー
ト配線232のうち、最下層の第1層目のゲート配線を
除き、第2層目のゲート配線から最上層の第4層目のゲ
ート配線までは、主にメモリセルアレイ201において
構成される。
【0058】前記2層構造の金属配線233のうち、下
層の第1層目の金属配線は例えば高融点金属(例えば、
W)膜で構成される。第1層目の金属配線は、メモリセ
ルアレイ201の領域においては主にセレクト信号線
(YSL系信号線)として構成され、周辺回路の領域に
おいては半導体素子間、回路間等の相互の結線用配線と
して使用される。最上層の第2層目の金属配線は例えば
アルミニウム合金膜を主体とする積層膜で構成される。
この積層膜は、例えば、アルミニウム合金膜の下層にバ
リアメタル膜としてのTiW膜が、上層にアルミニウム
ヒルロック防止膜や反射防止膜としてのTiW膜が夫々
含まれる。第2層目の金属配線は、メモリセルアレイ2
01の領域においては主にシャント用ワード線として構
成され、周辺回路の領域においては半導体素子間、回路
間等の相互の結線用配線として使用される。また、第2
層目の金属配線は、最上層に形成され、本来の外部端子
(ボンディングパッドBP)を構成する。本実施例1の
DRAMは、最上層の第2層目の金属配線の上層にさら
に外部端子24及び下地金属膜235としての金属層が
構成され、半導体ペレット2Aとしては外部端子24及
び下地金属膜235が最上層となる。
【0059】前記2層構造の金属配線233のうち、最
上層の第2層目の金属配線で構成される外部端子(B
P)は、層間絶縁膜(実際には最終保護膜)234に形
成されたボンディング開口234Hを通して、半導体ペ
レット2Aの一表面20に配置された外部端子24
(F)に電気的に接続される。例えば、ボンディング開
口234Hは開口形状がほぼ正方形状で形成される場
合、このボンディング開口234Hの開口の一辺が10
0〔μm〕程度の寸法で構成される。外部端子24
(F)は、少なくともボンディング開口234Hに対し
て(実際には表面被覆膜237に形成された開口237
Hに比べて)製造プロセスにおけるマスク合せずれ量に
相当する分、大きい寸法例えば一辺が120〜130
〔μm〕程度の寸法で構成される。前記ボンディング開
口234H(又は及び開口237H)は、開口の角部分
での外部端子24(F)に基づく応力集中を低減する目
的で、開口形状を六角形状、八角形状等の多角形状に若
しくは円形状に構成してもよい。外部端子24(F)
は、比抵抗値が小さく、ステップカバレッジが高く、製
造プロセスでの性質の安定性が高い等の要件を備えた、
例えば高融点金属(例えばW)膜で構成される。
【0060】前記外部端子24(F)の表面上には下地
金属膜235が構成される。下地金属膜235は主に外
部端子24(F)とその表面に電気的かつ機械的に接続
される半田電極25との接着性(濡れ性若しくはボンダ
ビリティ)を向上する目的で構成される。半田電極25
は、例えば、下層から上層に向ってCr膜、Cu膜、A
u膜の夫々を順次積層した積層膜で構成される。
【0061】この外部端子24(F)は、層間絶縁膜2
34特にその最終保護膜の上層に表面被覆膜237を介
在して配置される。この表面被覆膜237は、後述する
が、半導体ペレット2Aつまり半導体基板230の一表
面20と対向する裏面(図5中、下側)21上等にも構
成される。表面被覆膜237は、例えば酸化珪素膜若し
くは窒化珪素膜又はそのいずれかを含む積層膜つまり絶
縁性を有し、主に外部端子24(F)等を他の導電性領
域から絶縁分離する目的で構成される。
【0062】前記外部端子24(F)は、ボンディング
開口234Hのほぼ上層、つまり本来の外部端子(B
P)233のほぼ上層であって、この外部端子(BP)
233が配置された領域とほぼ同一の領域に配置され
る。外部端子24(F)は、表面被覆膜237の表面上
での引き回わしを最小限に抑え、信号伝達経路の短縮
化、又は電源経路の短縮化を目的として構成される。
【0063】前記外部端子24(F)は、同図5及び前
記図1に示すように、ワイヤ5の一端のボール部と電気
的に接続される。
【0064】前記半導体ペレット2Aの一表面20に配
置された外部端子24(F)と実質的に同一領域におい
て、この半導体ペレット2Aの裏面21つまり半導体基
板230の裏面には外部端子24(UF:裏面21に配
置された外部端子を表示する)が配置される。この外部
端子24(UF)は、半導体ペレット2Aの一表面20
から裏面21に通じる基板貫通孔(接続孔)22内に形
成された接続孔配線23を通して、一表面20に配置さ
れる外部端子24(F)に電気的に接続される。つま
り、半導体ペレット2Aの一表面20に配置された外部
端子24(F)、この外部端子24(F)が配置された
領域と実質的に同一領域において裏面21に配置された
外部端子24(UF)の夫々は、接続孔配線23を対し
て電気的に短絡され、同一信号が伝達され又は同一電源
が供給される。裏面21に配置された外部端子24(U
F)は、本実施例1においては一表面20に配置された
外部端子24(F)、接続孔配線23の夫々と同一材料
で形成され、一体に構成されかつ同一製造プロセスで形
成される。
【0065】裏面21に配置された外部端子24(U
F)は、同図5に示すように、半導体基板230の裏面
21に形成された凹部236の表面上に形成される。こ
の凹部236は、主に、基板貫通孔22が配置される領
域において半導体基板230の裏面21に形成され、こ
の半導体基板230の厚さを減少し、基板貫通孔22の
長さ(深さ)を短縮する目的で構成される。基板貫通孔
22の長さの短縮は、製造プロセスにおいて、基板貫通
孔22の加工を容易にでき、又接続孔配線23の断線不
良を低減できる。
【0066】前記裏面21に配置された外部端子24
(UF)と半導体基板230との間、基板貫通孔22に
おいて半導体基板230と接続孔配線23との間の夫々
は表面被覆膜237を介在して電気的に分離される。
【0067】また、裏面21に配置された外部端子24
(UF)の表面上(図5中、下面)には下地金属膜23
5が構成される。この下地金属膜235は一表面20に
配置された外部端子24(F)の表面上に構成された下
地金属膜235と同一のもので構成される。この外部端
子24(UF)の表面上には、同図5及び前記図1に示
すように、半田電極(又は突起電極若しくはCCB電
極)25が構成される。半田電極25は、半導体ペレッ
ト2Aの裏面21に配置された外部端子24(UF)、
半導体ペレット2Aの下層に積層される半導体ペレット
2Cの一表面20に配置される外部端子24(F)の夫
々を電気的かつ機械的に接続する。つまり、半田電極2
5は、結果的に、半導体ペレット2Aの一表面20に搭
載されたDRAM、半導体ペレット2Cの一表面20に
搭載されたDRAMの夫々の信号系端子間や電源系端子
を電気的に接続する。
【0068】前記半田電極25は、半導体ペレット2A
の製造プロセスつまり所謂ウエーハプロセスの終了時、
半田電極25が存在してもしなくてもいずれの場合でも
よいが、少なくとも樹脂封止型半導体装置1の組立プロ
セスにおいて半導体ペレット2A乃至2Dが積層された
時点では存在する。半田電極25は例えばPb−Sn系
半田で構成される。
【0069】前記半導体ペレット2Aの一表面20にお
いて、外部端子24(F)が配置された領域以外の領域
に、図5に示すように(図3には配置位置を表示するた
めに便宜的にダミー半田層25Dを示す)、ダミー外部
端子24Dが配置される。なお、半導体ペレット2C、
2Bの夫々において、前記図1に示すように、一表面2
0に配置されたダミー外部端子24Dの表面上には半導
体ペレット2A、2Dの夫々の裏面21に配置されたダ
ミー半田層25Dが配置される。
【0070】ダミー外部端子24Dは、半導体ペレット
2Aの一表面20に搭載されたDRAMには電気的に接
続されておらず、主に、ダミー半田層25Dとともに、
半導体ペレット2A、2Cの夫々を積層した際の機械的
な安定性を確保する目的で構成される。図3及び図5に
示すように、本実施例1において、半導体ペレット2A
の一表面20に搭載されるDRAMは、前述のように、
樹脂封止型半導体装置1の一部にLOC構造が採用さ
れ、半導体ペレット2Aの一表面20の中央領域に外部
端子24(F)が集中的に配列され、同様に裏面21の
中央領域に外部端子24(UF)が集中的に配列され
る。この結果、半導体ペレット2A、2Cの電気的及び
機械的な接続領域(主に、半田電極25の部分)におい
て、この接続領域にそれを中心とするモーメントが発生
する。このモーメントの発生は半田電極25の損傷や破
壊(例えば、断線不良)を誘発する。前記ダミー外部端
子24D及びダミー半田層25Dは、前述の接続領域に
発生するモーメント等の外力が加わることを防止でき
る。
【0071】図3に示すように、ダミー外部端子24
D、ダミー半田層25Dの夫々は、半導体ペレット2A
の一表面20、裏面21の夫々において、長方形状の各
辺に沿った周辺、長方形状の対角線に実質的に一致する
領域、長方形状の各角部等、外力の発生を防止できる領
域に配置する。ダミー外部端子24D、ダミー半田層2
5Dの夫々は、一表面20において、基本的にはDRA
Mのメモリセルアレイ201や周辺回路が配置されない
領域に配置することがそれらの損傷や破壊を防止する目
的で好ましい。しかし、損傷や破壊の確率が極めて小さ
く若しくは最終保護膜(234)に樹脂膜等の衝撃吸収
作用がある膜を使用する場合においては、メモリセルア
レイ201や周辺回路が配置された領域にダミー外部端
子24D、ダミー半田層25Dの夫々を重復させて配置
できる。本実施例1のDRAMは、図示しないが、最終
保護膜(234)にα線を吸収する目的でポリイミド樹
脂膜が含まれており、このポリイミド樹脂膜を衝撃吸収
膜として兼用する。
【0072】前記樹脂封止型半導体装置1の半導体ペレ
ット2A以外の半導体ペレット2B乃至2Dの夫々は前
記半導体ペレット2Aと実質的に同一構造で構成され
る。
【0073】樹脂封止型半導体装置1の半導体ペレット
2Aの一表面20に配置された外部端子24(F)は、
前記図1及び図2(A)に示すように、ワイヤ5を通し
て内部リード3Aの一端に電気的に接続される。
【0074】半導体ペレット2Cの一表面20の外部端
子24(F)は半田電極25を介在して半導体ペレット
2Aの裏面21に配置された外部端子24(UF)に電
気的かつ機械的に接続される。つまり、半導体ペレット
2Aの一表面20に配置された外部端子24(F)は、
半導体ペレット2Aの接続孔配線23、裏面21に配置
された外部端子24(UF)、半田電極25の夫々を通
して、半導体ペレット2Cの一表面20に配置された外
部端子24(F)に電気的に接続される。
【0075】また、樹脂封止型半導体装置1の半導体ペ
レット2Bの裏面21に配置された外部端子24(U
F)は、前記図1及び図2(B)(半導体ペレットの裏
面から見た平面図)に示すように、ワイヤ5を通して内
部リード3Cの一端に電気的に接続される。半導体ペレ
ット2Bの裏面21に配置された外部端子24(UF)
は、この半導体ペレット2Bの接続孔配線23を通し
て、半導体ペレット2Bの一表面20に配置された外部
端子24(F)に電気的に接続され、かつ一表面20に
搭載されたDRAMに電気的に接続される。内部リード
3Cの他端側は、樹脂封止体6の内部において、内部リ
ード3Aの他端側に電気的かつ機械的に接続される。内
部リード3C、3Aの夫々の接続は例えば溶接により行
われ、内部リード3Cは内部リード3Aと実質的に同一
材料で構成される。前記半導体ペレット2Aの一表面2
0上に配置された電源系内部リード3Dと同様に、半導
体ペレット2Bの裏面21において、内部リード3Cの
一端と裏面21に配置された外部端子24(UF)との
間には電源系内部リード3Eが配置される。つまり、樹
脂封止型半導体装置1は、一部分に内部リード3C上に
半導体ペレット2Bを配置するCOL(hip n ea
d)構造が採用される。
【0076】半導体ペレット2Dの一表面20の外部端
子24(F)はこの半導体ペレット2Dの接続孔配線2
3を通して裏面21に配置された外部端子24(UF)
に電気的に接続される。この半導体ペレット2Dの裏面
21に配置された外部端子24(UF)は半田電極25
を介在して半導体ペレット2Bの一表面20に配置され
た外部端子24(F)に電気的かつ機械的に接続され
る。
【0077】前記半導体ペレット2A、2Cの夫々の積
層に際しては、半導体ペレット2Aの裏面21に配置さ
れたダミー外部端子24D、ダミー半田層25D及び半
導体ペレット2Cの一表面20に配置されたダミー外部
端子24Dを介在して行われる。つまり、半導体ペレッ
ト2A、2Cの夫々の積層は機械的な安定性が確保され
る。半導体ペレット2Aの裏面21に配置されたダミー
外部端子24Dは裏面21に配置された外部端子24
(UF)と、半導体ペレット2Cの一表面20に配置さ
れたダミー外部端子24Dは一表面20に配置された外
部端子24(F)と夫々同一製造プロセスで形成され
る。ダミー半田層25Dは、半導体ペレット2A、2C
の夫々に搭載されたDRAMの夫々を電気的に接続する
半田電極25と同一製造プロセスで形成される。
【0078】同様に、前記半導体ペレット2D、2Bの
夫々の積層に際しては、半導体ペレット2Dの裏面21
に配置されたダミー外部端子24D、ダミー半田層25
D及び半導体ペレット2Bの一表面20に配置されたダ
ミー外部端子24Dを介在して行われる。つまり、半導
体ペレット2D、2Bの夫々の積層は機械的な安定性が
確保される。半導体ペレット2Dの裏面21に配置され
たダミー外部端子24Dは裏面21に配置された外部端
子24(UF)と、半導体ペレット2Bの一表面20に
配置されたダミー外部端子24Dは一表面20に配置さ
れた外部端子24(F)と夫々同一製造プロセスで形成
される。ダミー半田層25Dは、半導体ペレット2D、
2Bの夫々に搭載されたDRAMの夫々を電気的に接続
する半田電極25と同一製造プロセスで形成される。
【0079】前記樹脂封止型半導体装置1において積層
された4個の半導体ペレット2A乃至2Dの夫々は、図
4(DRAMのシステム構成図)に示すように、制御系
信号のカラムアドレスストローブ信号CE0〜CE3を
除き、他の信号や電源が共用される。共用される他の信
号としては、ロウアドレスストローブ信号REB、ライ
トイネーブル信号WB、アドレス系信号Address(A0
〜A11)、入力情報系信号Din若しくは出力情報系信
号Dout (D0〜D16)等である。共用される電源と
しては電源Vcc、電源Vssの夫々である。つまり、
積層された4個の半導体ペレット2A乃至2Dの夫々の
同一位置に配置された外部端子24には同一の信号が伝
達され若しくは電源が供給される。
【0080】前記カラムアドレスストローブ信号CE0
〜CE3の夫々は半導体ペレット2A乃至2Dのいずれ
かに搭載されたDRAMの回路動作を制御する選択信号
(チップセレクト信号)としても使用される。つまり、
樹脂封止型半導体装置1にカラムアドレスストローブ信
号CE0が入力されると半導体ペレット2Cに搭載され
たDRAMの回路動作が行われる。同様に、カラムアド
レスストローブ信号CE1は半導体ペレット2Aに搭載
されたDRAMの、カラムアドレスストローブ信号CE
2は半導体ペレット2Bに搭載されたDRAMの、カラ
ムアドレスストローブ信号CE3は半導体ペレット2D
に搭載されたDRAMの夫々の回路動作を制御する。
【0081】前記半導体ペレット2A乃至2Dの夫々に
搭載されたDRAMの夫々へのカラムアドレスストロー
ブ信号CE0〜CE3の夫々の伝達は、ワイヤ5の有
無、外部端子(BP)233から引き出される配線23
3の有無の夫々を組合わせて行われる。また、このカラ
ムアドレスストローブ信号CE0〜CE3のいずれか該
当する半導体ペレット2への取り込みは半田電極25の
有無を併用して行ってもよい。また、カラムアドレスス
トローブ信号CE0〜CE3のいずれか該当する半導体
ペレット2への取り込みは、半導体ペレット2A乃至2
Dの夫々に夫々毎に作り込まれた(マスター化された)
選択回路を配置し、この選択回路を通して行ってもよ
い。
【0082】なお、選択信号としては、カラムアドレス
ストローブ信号CEに変えて、ロウアドレスストローブ
信号REBを使用してもよいし、これらの信号と別の信
号を使用してもよい。
【0083】前記図1及び図2に示す樹脂封止体6はト
ランスファーモールド法で成型される。樹脂封止体6は
例えばフェノール硬化型エポキシ系樹脂で形成される。
このフェノール硬化型エポキシ系樹脂にはシリコーンゴ
ム及びフィラー等が添加される。シリコーンゴムは、若
干量添加され、フェノール硬化型エポキシ系樹脂の弾性
率を低減させる作用がある。フィラーは、球形の酸化珪
素粒で形成され、熱膨張率を低減させる作用がある。
【0084】次に、前記半導体ペレット2の製造プロセ
ス(ウエーハプロセス)、SOJ構造を採用する樹脂封
止型半導体装置1の組立プロセスの夫々について、簡単
に説明する。
【0085】《ウエーハプロセス》前記半導体ペレット
2のウエーハプロセスについて、図6(工程(A)乃至
工程(E)毎に示す要部拡大断面図)に示す。
【0086】まず、図6(A)に示すように、単結晶珪
素からなる半導体基板(ダイシング工程前は半導体ウエ
ーハ)230の一表面20にDRAMを搭載する。DR
AMは前述のように複数個の半導体素子、複数層の配線
層等を備えて構成される。
【0087】次に、図6(B)に示すように、半導体基
板230の裏面21の外部端子24の形成領域に凹部2
36を形成する。凹部236は例えばフォトリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術を使用することで形成され
る。エッチング技術としては外部端子24(UF)の段
差部でのステップカバレッジを高める目的で等方性エッ
チング技術を使用する。例えば、厚さ300〜400
〔μm〕程度の半導体基板230を使用する場合、凹部
236が形成された領域の半導体基板230の厚さを2
00〔μm〕程度まで薄くする。凹部236が形成さ
れ、半導体基板230の厚さが薄くされると、この領域
に形成される基板貫通孔22を形成する際に深さ方向の
エッチング量を減少できるので、基板貫通孔22の加工
精度を向上でき、しかも製造プロセス上の歩留りを向上
できる。
【0088】次に、前記半導体基板230の一表面20
の層間絶縁膜(最終保護膜)234に外部端子(BP)
233上においてボンディング開口234Hを形成す
る。ボンディング開口234Hはフォトリソグラフィ技
術及びエッチング技術を使用することで形成される。こ
の後、図6(C)に示すように、ボンディング開口23
4H内において、外部端子(BP)233、半導体基板
230等を突き抜け、半導体基板230の一表面20か
ら裏面21の凹部236内に通じる基板貫通孔22を形
成する。基板貫通孔22は、前記ボンディング開口23
4Hの形成で使用されるマスクを兼用し若しくは別に新
たにフォトリソグラフィ技術でマスクを形成し、エッチ
ング技術を使用することで形成できる。エッチング技術
としては例えばRIE等の異方性エッチング技術が使用
される。基板貫通孔22は、例えば開口形状が正方形で
形成される場合、開口の一辺を約1〜数十〔μm〕程度
の寸法で形成する。
【0089】次に、半導体基板230の少なくとも一表
面20の層間絶縁膜234の表面上、裏面21及び基板
貫通孔22を含む領域に表面被覆膜237を形成する。
表面被覆膜237は、非常に狭い領域である基板貫通孔
22の内壁に成膜できる、例えばCVD法で堆積された
酸化珪素膜で形成する。表面被覆膜237は、外部端子
24及び接続孔配線23と半導体基板230との間の電
気的な短絡の防止を主目的として形成されるので、前述
の酸化珪素膜で形成する場合、少なくとも300〜50
0〔nm〕程度の膜厚で形成される。表面被覆膜237
としては、スパッタ法若しくはCVD法で堆積した窒化
珪素膜、又はスパッタ法で堆積した酸化珪素膜法で形成
してもよい。
【0090】次に、前記半導体基板230の一表面20
に形成された表面被覆膜237に外部端子(BP)23
3の領域及びボンディング開口234Hの領域において
開口237Hを形成する(図6(E)参照)。開口23
7Hはフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使
用することにより形成する。
【0091】次に、図6(E)に示すように、前記半導
体基板230の一表面20に外部端子24(F)、裏面
21に外部端子24(UF)、基板貫通孔22内に接続
孔配線23の夫々を形成するとともに、外部端子24
(F)、外部端子24(UF)の夫々の表面上に下地金
属膜235を形成する。
【0092】前記外部端子24(F)は、前記半導体基
板230の一表面20の表面被覆膜237の表面上に形
成され、開口237H、ボンディング開口234Hの夫
々を通して外部端子(BP)233に電気的に接続され
る。外部端子24(UF)は、半導体基板230の裏面
21の表面被覆膜237の表面上に凹部236の領域と
一致する領域において形成される。接続孔配線23は、
基板貫通孔22内に表面被覆膜237を介在して埋込ま
れ、一表面20の外部端子24(F)、裏面21の外部
端子24(UF)の夫々に電気的に接続されかつ一体に
形成される。外部端子24(F)、外部端子24(U
F)、接続孔配線23の夫々は、本実施例1において、
同一製造工程で形成される。つまり、外部端子24
(F)、外部端子24(UF)、接続孔配線23の夫々
は、まず、CVD法で半導体基板230の一表面20及
び裏面21の両面の表面被覆膜237の表面上に導電層
を形成し、この導電層にフォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を使用し、パターンニングを施すことによ
り形成できる。導電層としては、比抵抗値が小さく、段
差部分でのステップカバレッジが高く、しかも製造プロ
セスでの性質の安定性が高い、例えばW膜が使用され
る。また、W膜は、半導体基板230の一表面20、裏
面21の夫々に別々に堆積してもよい。この場合、W膜
の堆積法としてはCVD法、スパッタ法のいずれの方法
を使用してもよい。また、導電層としては、W膜以外の
高融点金属膜やWSi2 膜等の高融点金属珪化膜を使用
してもよい。
【0093】前記下地金属膜235は、前記外部端子2
4(F)等を形成する導電層の表面上に重ねて積層さ
れ、この導電層とともにパターンニングされる。
【0094】また、外部端子24(F)、外部端子24
(UF)、接続孔配線23の夫々を形成する工程と同一
製造工程において、前記半導体基板230の一表面2
0、裏面21の夫々の表面被覆膜237の表面上にダミ
ー外部端子24Dが形成される。つまり、ダミー外部端
子24Dは前記外部端子24(F)等と同一製造工程で
形成できるので、このダミー外部端子24Dを形成する
工程に相当する分、製造工程数を削減できる。
【0095】これらの一連の工程を施すことにより、半
導体基板(半導体ウエーハ)230に実質的に同一のD
RAMが搭載された複数個の半導体ペレット2(2A乃
至2D)に相当する領域が形成される。
【0096】次に、前述の図1及び図5に示すように、
半導体基板230に形成された半導体ペレット2に相当
する領域のうち、半導体ペレット2A、2Dの夫々に相
当する領域において、裏面21に配置された外部端子2
4(UF)に半田電極25を形成する。また、逆に、半
導体ペレット2B、2Cの夫々に相当する領域におい
て、一表面20に配置された外部端子24(F)に半田
電極25を形成してもよい。また、半導体ペレット2
A、2Dの夫々に相当する領域において、裏面21に配
置された外部端子24(UF)に半田電極25の一部を
形成するとともに、半導体ペレット2B、2Cの夫々に
相当する領域において、一表面20に配置された外部端
子24(F)に半田電極25の残部を形成してもよい。
この場合、半田電極25の一部、残部の夫々が別々の形
成工程で形成され、半田電極25の一部、残部のうち、
先に形成されるものに比べて後に形成されるものの融点
を若干低く設定する。
【0097】この後、前記半導体基板230にダイシン
グ処理を施し、複数個の半導体ペレット2A乃至2Dの
夫々を形成する。
【0098】なお、前記半田電極25は、ダイシング処
理を施した後に、半導体ペレット2A乃至2Dのうち該
当するものの外部端子24に形成してもよい。
【0099】《組立プロセス》前記樹脂封止型半導体装
置1の組立プロセスについて、図7(工程(A)乃至工
程(E)毎に示す要部断面図)に示す。
【0100】まず、図7(A)、図7(B)の夫々に示
すように、前述のウエーハプロセスで複数個の半導体ペ
レット2A乃至2Dが製造された後、前述のように、半
導体ペレット2A、2Cの夫々を積層するとともに、半
導体ペレット2D、2Bの夫々を積層する。
【0101】次に、図7(C)に示すように、積層され
た半導体ペレット2B、2Dの夫々のうち、半導体ペレ
ット2Bの裏面21に信号系内部リード3C及び電源系
内部リード3Eを装着(所謂、ペレットボンディング)
し、半導体ペレット2Bの裏面21の外部端子24(U
F)にワイヤ5を通して信号系内部リード3C、電源系
内部リード3Eの夫々を接続する(所謂、ワイヤボンデ
ィング)。この半導体ペレット2Bの裏面21の外部端
子24(UF)に信号系内部リード3C、電源系内部リ
ード3Eの夫々を接続することにより、信号系内部リー
ド3C、電源系内部リード3Eの夫々は、接続孔配線2
3を通して半導体ペレット2Bの一表面20の外部端子
24(F)に接続され、さらに半田電極25及び接続孔
配線23を通して半導体ペレット2Bの一表面20の外
部端子24(F)に接続される。
【0102】一方、図7(D)に示すように、積層され
た半導体ペレット2A、2Cの夫々のうち、半導体ペレ
ット2Aの一表面20に信号系内部リード3A及び電源
系内部リード3D(及び外部リード3B)を装着し、半
導体ペレット2Aの一表面20の外部端子24(F)に
ワイヤ5を通して信号系内部リード3A、電源系内部リ
ード3Dの夫々を接続する。この半導体ペレット2Aの
一表面20の外部端子24(F)に信号系内部リード3
A、電源系内部リード3Dの夫々を接続することによ
り、信号系内部リード3A、電源系内部リード3Dの夫
々は、直接、半導体ペレット2Aの一表面20の外部端
子24(F)に接続され、さらに半導体ペレット2Aの
接続孔配線23及び半田電極25を通して半導体ペレッ
ト2Cの一表面20の外部端子24(F)に接続され
る。
【0103】次に、図7(E)に示すように、積層され
た半導体ペレット2A、2Cの夫々のうち半導体ペレッ
ト2Aの一表面20に、積層された半導体ペレット2
B、2Dの夫々のうち半導体ペレット2Bの裏面21を
向い合わせ、半導体ペレット2Aの一表面20上に半導
体ペレット2Bを積層する。つまり、半導体ペレット2
A側に接続される信号系内部リード3A、電源系内部リ
ード3Dの夫々に、半導体ペレット2B側に接続される
信号系内部リード3C、電源系内部リード3Eの夫々を
接続する。この接続は例えば溶接で行われる。
【0104】次に、トランスファーモールド法を使用
し、前記積層された複数個の半導体ペレット2A乃至2
Dを樹脂封止体6で封止する。この後、前記外部リード
3Bを図示しないリードフレームから切断し、この外部
リード3BをJ型形状に成型することにより、前述の図
1に示す、SOJ構造を採用する樹脂封止型半導体装置
1は完成する。
【0105】このように、本実施例1のSOJ構造を採
用する樹脂封止型半導体装置1において、以下の効果が
得られる。
【0106】(1)一表面20にDRAMが搭載された
半導体ペレット2がその厚さ方向に複数個積層され、こ
の複数個積層された半導体ペレット2の夫々の一表面2
0に配置される外部端子(BP)233がリード3に電
気的に接続される樹脂封止型半導体装置1において、以
下の構成(A)及び構成(B)を備える。(A)いずれ
も実質的に同一のDRAMが一表面20に搭載される半
導体ペレット2A、半導体ペレット2Bの夫々を有し、
この半導体ペレット2A、半導体ペレット2Bの夫々
が、夫々の一表面20に搭載された夫々のDRAMを重
復させ、半導体ペレット2Aの一表面20に半導体ペレ
ット2Bの一表面20と対向する裏面21を向い合わ
せ、半導体ペレット2A、半導体ペレット2Bの夫々の
厚さ方向を一致した状態で、順次積層され、(B)前記
半導体ペレット2Aの一表面20に配置される外部端子
24(F)、前記半導体ペレット2Bの一表面20から
裏面21に通じる基板貫通孔(接続孔)22内に形成さ
れた接続孔配線23を通して一表面20に搭載されたD
RAMに接続される裏面21に配置された外部端子24
(UF)の夫々が、前記半導体ペレット2Aの一表面2
0と半導体ペレット2Bの裏面21との間に位置するリ
ード3(本実施例1の場合は、内部リード3A、3Cの
夫々)の一端に電気的に接続される。
【0107】この構成(1)によれば、以下の作用効果
が得られる。(A)前記半導体ペレット2A、半導体ペ
レット2Bの夫々を積層し、夫々の占有面積を重復でき
るので、平面的な占有面積を縮小でき、樹脂封止型半導
体装置1の小型化が図れる。この樹脂封止型半導体装置
1の小型化は配線基板等に実装する際の実装密度が向上
できる。(B)前記半導体ペレット2AのDRAMが搭
載された一表面20に裏面21を向い合わせて半導体ペ
レット2Bを積層し、実質的に同一のDRAMが搭載さ
れた半導体ペレット2A、半導体ペレット2Bの夫々を
積層できる(相互にDRAMがミラー反転された2種類
の半導体ペレット2を用意する必要がない)ので、半導
体ペレット2の設計開発から製造が終了し樹脂封止型半
導体装置1として製品化されるまでに要する総合的な開
発期間が短縮できる。また、1種類のDRAMの設計開
発を行えばよいので、樹脂封止型半導体装置1の設計開
発コスト、製造コストのいずれも低減できる。(C)前
記半導体ペレット2Aの一表面20に搭載されたDRA
M、半導体ペレット2Bの一表面20に搭載されたDR
AMの夫々が半導体ペレット2Aの占有面積内(主に、
回DRAMが配置されない空領域又は外部端子(BP)
233の配列領域)において形成された基板貫通孔22
及び接続孔配線23を通して電気的に接続され、半導体
ペレット2Aの占有面積に前記基板貫通孔22及び接続
孔配線23を形成する領域の占有面積を重復できるの
で、この基板貫通孔22及び接続孔配線23を形成する
領域に相当する分(半導体ペレット2A、半導体ペレッ
ト2Bの夫々のDRAMの間を電気的に接続する領域を
他に確保する分)、半導体ペレット2A、2Bの夫々の
サイズを縮小でき、樹脂封止型半導体装置1の小型化が
図れる。(D)前記半導体ペレット2Aの一表面20に
搭載されたDRAM、半導体ペレット2Bの一表面20
に搭載されたDRAMの夫々が前記半導体ペレット2A
の一表面20と半導体ペレット2Bの裏面21との間に
位置するリード3に電気的に接続され、しかも半導体ペ
レット2Bの接続孔配線23は半導体ペレット2Bの厚
さに相当する極めて短い(例えば、ワイヤ5のワイヤ長
に比べて短い)配線長で形成されるので、リード3と半
導体ペレット2Aに搭載されたDRAM、半導体ペレッ
ト2Bに搭載されたDRAMの夫々との間の配線長を均
一化でき、短縮できる。つまり、リード3と半導体ペレ
ット2Aに搭載されたDRAM、半導体ペレット2Bに
搭載されたDRAMの夫々との配線長が短縮されると、
信号系配線の場合、信号伝達速度を速くでき、半導体ペ
レット2A、半導体ペレット2Bの夫々に搭載されたD
RAMの回路動作速度の高速化が図れ、樹脂封止型半導
体装置1の動作速度の高速化が図れる。また、電源系配
線の場合、電源の揺れ(ノイズ)が発生する確率を低減
でき、若しくは電源の揺れを迅速に吸収できるので、半
導体ペレット2A、半導体ペレット2Bの夫々に搭載さ
れるDRAMの回路動作上の信頼性を向上できる。ま
た、電源の揺れを低減できるので、連続した回路動作間
の待機時間を短縮し、半導体ペレット2A、半導体ペレ
ット2Bの夫々に搭載されるDRAMの回路動作速度の
高速化が図れる。
【0108】(2)前記手段(1)に記載される樹脂封
止型半導体装置1において、以下の構成(A)及び構成
(B)を備える。(A)前記半導体ペレット2Aの一表
面20と対向する裏面21に、前記半導体ペレット2A
に搭載されたDRAMと実質的に同一のDRAMが搭載
された一表面20を向い合わせて半導体ペレット2C
が、夫々の一表面20に搭載された夫々のDRAMを重
復させ、夫々の厚さ方向を一致した状態で積層されると
ともに、前記半導体ペレット2Bの一表面20に、前記
半導体ペレット2Bに搭載されたDRAMと実質的に同
一のDRAMが搭載された一表面20と対向する裏面2
1を向い合わせて半導体ペレット2Dが、夫々の一表面
20に搭載された夫々のDRAMを重復させ、夫々の厚
さ方向を一致した状態で積層され、(B)前記積層され
た半導体ペレット2Aの一表面20に搭載されたDRA
M、前記半導体ペレット2Cの一表面20に搭載された
DRAMの夫々が、前記半導体ペレット2Aの一表面2
0から裏面21に通じる基板貫通孔22内に形成された
接続孔配線23を通して電気的に接続されるとともに、
前記積層された半導体ペレット2Bの一表面20に搭載
されたDRAM、前記半導体ペレットの一表面に搭載さ
れた回路システムの夫々が、前記半導体ペレット2Dの
一表面20から裏面21に通じる基板貫通孔22内に形
成された接続孔配線23を通して電気的に接続される。
【0109】この構成(2)によれば、前記構成(1)
の効果(1)の他に、以下の効果が得られる。(A)前
記半導体ペレット2Aの一表面20に搭載されたDRA
M、半導体ペレット2Cの一表面20に搭載されたDR
AMの夫々が半導体ペレット2Aの占有面積内において
形成された基板貫通孔22及び接続孔配線23を通して
電気的に接続され、半導体ペレット2Aの占有面積に前
記基板貫通孔22及び接続孔配線23を形成する領域の
占有面積を重復できるとともに、前記半導体ペレット2
Bの一表面20に搭載されたDRAM、半導体ペレット
2Dの一表面20に搭載されたDRAMの夫々が半導体
ペレット2Dの占有面積内において形成された基板貫通
孔22及び接続孔配線23を通して電気的に接続され、
半導体ペレット2Dの占有面積に前記基板貫通孔22及
び接続孔配線23を形成する領域の占有面積を重復でき
るので、これらの基板貫通孔22及び接続孔配線23を
形成する領域に相当する分、半導体ペレット2A及び半
導体ペレット2Dのサイズを縮小でき、樹脂封止型半導
体装置1の小型化が図れる。(B)前記半導体ペレット
2Aの一表面20に搭載されたDRAM、半導体ペレッ
ト2Cの一表面20に搭載されたDRAMの夫々が前記
半導体ペレット2Aの厚さに相当する極めて短い配線長
で結線されるとともに、前記半導体ペレット2Bの一表
面20に搭載されたDRAM、半導体ペレット2Dの一
表面20に搭載されたDRAMの夫々が前記半導体ペレ
ット2Dの厚さに相当する極めて短い配線長で結線さ
れ、リード3と半導体ペレット2Cに搭載されたDRA
M、半導体ペレット2Dに搭載されたDRAMの夫々と
の間の配線長を均一化でき、短縮できる(つまり、リー
ド3から半導体ペレット2A乃至半導体ペレット2Dの
夫々に搭載される夫々のDRAMまでの配線長を均一化
でき、短縮できる)。この結果、樹脂封止型半導体装置
1の回路動作速度の高速化が図れ、又、樹脂封止型半導
体装置1の回路動作上の信頼性を向上できる。
【0110】(3)前記手段(1)に記載される半導体
ペレット2Bに搭載されるDRAMは少なくとも2個に
分割され(前記図3中、上側の2個のブロックと下側の
2個のブロックとに分割され)、この半導体ペレット2
BはDRAMが2個に分割された夫々の間において前記
基板貫通孔22及び接続孔配線23が配置される、又は
前記手段(2)に記載される半導体ペレット2A若しく
は半導体ペレット2Dに搭載されるDRAMは少なくと
も2個(上述と同様)に分割され、この半導体ペレット
2A若しくは半導体ペレット2DはDRAMが2個に分
割された夫々の間において前記基板貫通孔22及び接続
孔配線23が配置される。
【0111】この構成(3)によれば、前記構成(1)
の効果(1)の他に、前記半導体ペレット2Bに搭載さ
れるDRAMの2個に分割されたうちの一方と接続孔配
線23とを接続する配線(例えば、配線233)、他方
と接続孔配線23とを接続する配線の夫々の配線長を均
一化ししかも短縮でき、DRAMの動作速度を律則し遅
延させる配線長の長い配線を低減できる。この結果、前
記配線長が均一化された配線が信号系配線の場合、配線
の信号伝達速度を速くできるので、半導体ペレット2B
に搭載されたDRAMの回路動作速度の高速化が図れ、
樹脂封止型半導体装置1の動作速度の高速化が図れる。
配線が電源系配線の場合、電源の揺れが発生する確率を
低減でき、若しくは電源の揺れを迅速に吸収できるの
で、半導体ペレット2Bの夫々に搭載されるDRAMの
回路動作上の信頼性を向上できる。さらに、配線が電源
系配線の場合、連続した回路動作間の待機時間を短縮
し、半導体ペレット2Bに搭載されるDRAMの回路動
作速度の高速化が図れるので、樹脂封止型半導体装置1
の動作速度の高速化が図れる。この効果は、樹脂封止型
半導体装置1にLOC構造を採用したことによる効果で
もある。
【0112】また、前記構成(2)の効果(2)の他
に、前記半導体ペレット2A若しくは半導体ペレット2
Dに搭載されるDRAMの2個に分割されたうちの一方
と接続孔配線23とを接続する配線、他方と接続孔配線
23とを接続する配線の夫々の配線長を均一化ししかも
短縮でき、DRAMの動作速度を律則し遅延させる配線
長の長い配線を低減できる。この結果、前記配線長が均
一化された配線が信号系配線の場合、配線の信号伝達速
度を速くできるので、半導体ペレット2A若しくは半導
体ペレット2Dに搭載されたDRAMの回路動作速度の
高速化が図れ、樹脂封止型半導体装置1の動作速度の高
速化が図れる。配線が電源系配線の場合、電源の揺れが
発生する確率を低減でき、若しくは電源の揺れを迅速に
吸収できるので、半導体ペレット2A若しくは半導体ペ
レット2Dの夫々に搭載されるDRAMの回路動作上の
信頼性を向上できる。さらに、配線が電源系配線の場
合、連続した回路動作間の待機時間を短縮し、半導体ペ
レット2A若しくは半導体ペレット2Dに搭載されるD
RAMの回路動作速度の高速化が図れるので、樹脂封止
型半導体装置1の動作速度の高速化が図れる。
【0113】(4)前記構成(3)に記載される基板貫
通孔22は半導体ペレット2B又は半導体ペレット2A
若しくは半導体ペレット2Dの一表面20に配置される
外部端子24(F)と重復する領域に配置され、この外
部端子24(F)と基板貫通孔22内に形成された接続
孔配線23が前記重復する領域において電気的に接続さ
れる。
【0114】この構成(4)によれば、前記構成(3)
の効果(3)の他に、以下の効果が得られる。(A)前
記半導体ペレット2B又は半導体ペレット2A若しくは
半導体ペレット2Dの一表面20に配置される外部端子
24(F)、接続孔配線22の夫々を結線する配線長を
短縮でき(実質的に結線領域を廃止でき)、信号系外部
端子24Sの場合、信号伝達速度を速くできるので、D
RAMの回路動作速度の高速化が図れ、樹脂封止型半導
体装置1の動作速度の高速化が図れる。また、電源系外
部端子24Vの場合、電源の揺れが発生する確率を低減
でき、若しくは電源の揺れを迅速に吸収できるので、D
RAMの回路動作上の信頼性を向上できる。また、電源
系外部端子24Vの場合、連続した回路動作間の待機時
間を短縮し、回路システムの回路動作速度の高速化が図
れるので、樹脂封止型半導体装置1の動作速度の高速化
が図れる。(B)前記半導体ペレット2B又は半導体ペ
レット2A若しくは半導体ペレット2Dの一表面20に
配置される外部端子24S及び24Vの占有面積に基板
貫通孔22及び接続孔配線23の占有面積を重復し、基
板貫通孔22及び接続孔配線23を配置する領域に相当
する分、半導体ペレット2B又は半導体ペレット2A若
しくは半導体ペレット2Dのサイズを縮小できるので、
樹脂封止型半導体装置1の小型化が図れる。
【0115】(5)前記手段(4)に記載される樹脂封
止型半導体装置1は、半導体ペレット2Aの一表面20
上に絶縁体4を介在し延在する内部リード3A(及び電
源系内部リード3D)の一端に半導体ペレット2Aの一
表面20に配置された外部端子24(F)が電気的に接
続されるとともに、前記半導体ペレット2Bの裏面21
に絶縁体4を介在し延在する内部リード3C(及び電源
系内部リード3E)の一端に半導体ペレット2Bの裏面
21に配置された外部端子24(UF)が電気的に接続
され、前記半導体ペレット2A及び半導体ペレット2
B、又は半導体ペレット2A乃至2D、前記内部リード
3Aの一端側、内部リード3Cの一端側の夫々が樹脂封
止体6で封止される。なお、後述するが、後述する実施
例3(図9参照)において説明するが、1本の内部リー
ド3Aの上側表面に半導体ペレット2B及び2D、下側
表面に半導体ペレット2A及び2Cの夫々を構成しても
よい。
【0116】この構成(5)によれば、前記構成(4)
の効果(4)の他に、以下の効果が得られる。(A)前
記半導体ペレット2A又は半導体ペレット2Bの占有面
積内にリード3の一端側つまりリード3の内部リード3
A及び3Cを延在し、前記半導体ペレット2A又は半導
体ペレット2Bの外周囲において内部リード3A及び3
Bの引き伸しを減少できるので、内部リード3A及び3
Bの引き伸しの減少に相当する分、樹脂封止体6の占有
面積を縮小し、樹脂封止型半導体装置1の小型化が図れ
る。この効果は、樹脂封止型半導体装置1にLOC構造
を採用したことによる効果でもある。(B)前記効果
(A)に基づき、前記リード3のリード長を縮小でき、
信号系内部リード3A及び3Cの場合、信号伝達速度を
速くできるので、半導体ペレット2A又は半導体ペレッ
ト2Bに搭載されたDRAMの回路動作速度の高速化が
図れ、樹脂封止型半導体装置1の動作速度の高速化が図
れる。また、電源系内部リード3D及び3Eの場合、電
源の揺れが発生する確率を低減でき、若しくは電源の揺
れを迅速に吸収できるので、半導体ペレット2A若しく
は半導体ペレット2Bに搭載されるDRAMの回路動作
上の信頼性を向上でき、樹脂封止型半導体装置1の動作
信頼性を向上できる。また、電源系内部リード3D及び
3Eの場合、連続した回路動作間の待機時間を短縮し、
半導体ペレット2A若しくは半導体ペレット2Bに搭載
されるDRAMの回路動作速度の高速化が図れるので、
樹脂封止型半導体装置1の動作速度の高速化が図れる。
この効果は、樹脂封止型半導体装置1にLOC構造を採
用したことによる効果でもある。
【0117】(6)一表面20にDRAMが搭載された
半導体ペレット2がその厚さ方向に複数個積層され、こ
の複数個積層された半導体ペレット2の夫々の一表面2
0に配置される複数個の外部端子(BP)233の夫々
が複数本のリード3の一端の夫々に個々に電気的に接続
される樹脂封止型半導体装置1において、以下の構成
(A)乃至構成(C)を備える。(A)いずれも実質的
に同一のDRAMが一表面20に搭載される半導体ペレ
ット2A、半導体ペレット2Bの夫々を有し、この半導
体ペレット2A、半導体ペレット2Bの夫々が、夫々の
一表面20に搭載された夫々のDRAMを重復させ、半
導体ペレット2Aの一表面20に半導体ペレット2Bの
一表面20と対向する裏面21を向い合わせ、半導体ペ
レット2A、半導体ペレット2Bの夫々の厚さ方向を一
致した状態で、順次積層され、(B)前記半導体ペレッ
ト2Aの一表面20に配置される複数個の外部端子24
(F)のうち一部の複数個の信号系外部端子24S、前
記半導体ペレット2Bの一表面20から裏面21に通じ
る基板貫通孔22内に形成された接続孔配線23を通し
て一表面20に搭載されたDRAMに接続される裏面2
1に配置された複数個の外部端子24(UF)のうち一
部の複数個の信号系外部端子24Sの夫々が、前記半導
体ペレット2Aの一表面20若しくは裏面21又は半導
体ペレット2Bの一表面20若しくは裏面21に絶縁体
4を介在し、複数本のリード3のうち、同一方向に延在
する一部の複数本の信号系内部リード3A又は3Cの一
端の夫々に電気的に接続され、(C)前記半導体ペレッ
ト2Aの一表面20に配置された一部の複数個の信号系
外部端子24S又は前記半導体ペレット2Bの裏面21
に配置された一部の複数個の信号系外部端子24Sの夫
々と前記一部の複数本の信号系内部リード3A又は3C
の一端の夫々との間に、前記複数本の信号系内部リード
3A又は3Cの延在方向と交差する方向に延在する、複
数本のリード3のうちの残部の電源系内部リード3D又
は3Eが配置され、この電源系内部リード3D又は3E
が、前記半導体ペレット2A又は2Bの一表面20に配
置された複数個の外部端子24(F)のうちの残部の複
数個の電源系外部端子24V、前記半導体ペレット2B
の裏面21に配置された複数個の外部端子24(UF)
のうちの残部の複数個の電源系外部端子24Vの夫々に
電気的に接続される。
【0118】この構成(6)によれば、前記構成(1)
の効果(1)の効果(A)乃至効果(C)の他に、前記
半導体ペレット2Aの一表面20に配置される複数個の
電源系外部端子24V又は前記半導体ペレット2Bの裏
面21に配置される複数個の電源系外部端子24Vの夫
々の配列方向に沿って電源系リード3D又は3Eが配置
され、この電源系リード3D又は3Eといずれかの電源
系外部端子24Vの夫々との間においても最短距離で電
気的な接続が行えるので、電源の揺れが発生する確率を
低減でき、若しくは電源の揺れを迅速に吸収できるの
で、半導体ペレット2A、半導体ペレット2Bの夫々に
搭載されるDRAMの回路動作上の信頼性を向上でき
る。また、電源の揺れを低減できるので、連続した回路
動作間の待機時間を短縮し、半導体ペレット2A、半導
体ペレット2Bの夫々に搭載されるDRAMの回路動作
速度の高速化が図れる。
【0119】(7)一表面20にDRAMが搭載された
半導体ペレット2がその厚さ方向に複数個積層される樹
脂封止型半導体装置1において、以下の構成(A)乃至
構成(C)を備える。(A)いずれも実質的に同一のD
RAMが一表面20に搭載される半導体ペレット2A、
2Cの夫々(又は半導体ペレット2D、2Bの夫々)を
有し、この半導体ペレット2A、半導体ペレット2Cの
夫々が、夫々の一表面20に搭載された夫々のDRAM
を重復させ、半導体ペレット2Cの一表面20に半導体
ペレット2Aの一表面20と対向する裏面21を向い合
わせ、半導体ペレット2A、半導体ペレット2Cの夫々
の厚さ方向を一致した状態で、順次積層され、(B)前
記半導体ペレット2Cの一表面20の中央領域に配置さ
れる外部端子24(F)、前記半導体ペレット2Aの一
表面20から裏面21に通じる基板貫通孔22内に形成
された接続孔配線23を通して一表面20に搭載された
DRAMに接続される裏面21の中央領域に配置された
外部端子24(UF)の夫々が、半田電極25を介在し
て電気的に接続されるとともに、(C)前記半導体ペレ
ット2Cの一表面20と半導体ペレット2Aの裏面21
との間であって、前記半導体ペレット2Cの一表面20
の周辺領域に、前記半田電極25と同一材料で形成さ
れ、電気的な機能を持たず、かつ前記半導体ペレット2
A、半導体ペレット2Cの夫々を機械的に保持する(補
強する)ダミー半田層25Dを設ける。
【0120】この構成(7)によれば、前記構成(1)
の効果(1)の効果(A)乃至効果(C)の他に、以下
の作用効果が得られる。前記半導体ペレット2Aと半導
体ペレット2Cとの間に機械的な安定性を確保でき、半
導体ペレット2Cの一表面20の中央領域に配置される
外部端子24(F)、半導体ペレット2Aの裏面21の
中央領域に配置される外部端子24(UF)の夫々の電
気的な接続部分にその電気的な接続部分を中心とするモ
ーメント等の外力の発生を低減できるので、前記電気的
な接続部分(特に、半田電極25)の損傷や破壊を防止
し、樹脂封止型半導体装置1の電気的信頼性や機械的信
頼性を向上できる。
【0121】(実 施 例 2)本実施例2は、SOP構
造を採用する樹脂封止型半導体装置において、複数個積
層された半導体ペレットのうち、最下層に位置する半導
体ペレット側から複数個の夫々の半導体ペレットに信号
及び電源を供給する、本発明の第2実施例である。
【0122】本発明の実施例2であるSOP構造を採用
する樹脂封止型半導体装置の基本構造を図8(要部断面
図)に示す。
【0123】本実施例2のSOP構造を採用する樹脂封
止型半導体装置1は、図8に示すように、前記実施例1
と同様に、同一のDRAMが搭載された4個の半導体ペ
レット2A乃至2Dが積層される。半導体ペレット2A
乃至2Dの夫々の一表面20に搭載された夫々のDRA
Mは、最下層に位置する半導体ペレット2Aの裏面21
に引き回わされた内部リード3A、3Dの夫々から信号
が伝達され、電源が供給される。つまり、本実施例2の
樹脂封止型半導体装置1はCOL構造が採用される。
【0124】このように、本実施例2のSOP構造を採
用する樹脂封止型半導体装置1によれば、前記実施例1
の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0125】(実 施 例 3)本実施例3は、SOP構
造を採用する樹脂封止型半導体装置において、信号系内
部リード、電源系内部リードの夫々を別々の層で構成す
るとともに、ワイヤを廃止し、半導体ペレットの外部端
子とリードとの間が電極を介在して接続される、本発明
の第3実施例である。
【0126】本発明の実施例3であるSOP構造を採用
する樹脂封止型半導体装置の基本構造を図9(要部断面
図)、図10(封止体の一部を取り除いた平面図)の夫
々に示す。
【0127】本実施例3のSOP構造を採用する樹脂封
止型半導体装置1は、図9、図10の夫々に示すよう
に、基本的に前記実施例1と同様に4個の半導体ペレッ
ト2A乃至2Dが積層される。
【0128】この複数個の半導体ペレット2A乃至2D
の夫々の一表面20に搭載された夫々のDRAMには、
中間に位置する半導体ペレット2A、2Bの夫々の間に
配置された信号系内部リード3Aを通して信号が伝達さ
れる。また、複数個の半導体ペレット2A乃至2Dの夫
々の一表面20に搭載された夫々のDRAMには、最下
層に位置する半導体ペレット2Cの裏面21に引き回わ
された電源系内部リード3D、最上層に位置する半導体
ペレット2Dの一表面20に引き回わされた電源系内部
リード3Eの夫々を通して電源が供給される。つまり、
信号系内部リード3A、電源系内部リード3D、3Eの
夫々は樹脂封止体6の内部において別々の層(本実施例
3の場合、3枚のリードフレームが使用される)で構成
される。
【0129】同図9及び図10に示すように、半導体ペ
レット2Aの一表面20に配置される信号系外部端子2
4S(F)、半導体ペレット2Bの裏面21に配置され
る信号系外部端子24S(UF)の夫々と信号系内部リ
ード3Aとは半田電極25を通して電気的かつ機械的に
接続される。また、半田電極25に変えてAu電極を使
用してもよい。半導体ペレット2Cの一表面20に配置
される信号系外部端子24Sは半導体ペレット2Aの裏
面21の信号系外部端子24S及び半田電極25を通し
て電気的に接続される。また、半導体ペレット2Dの裏
面21に配置される信号系外部端子24Sは半導体ペレ
ット2Bの一表面20の信号系外部端子24S及び半田
電極25を通して電気的に接続される。
【0130】半導体ペレット2Cの裏面21に配置され
た電源系外部端子24V(UF)、電源系内部リード3
Dの夫々は半田電極25を通して電気的に接続され、半
導体ペレット2C、2Aの夫々の一表面20の電源系外
部端子24V(F)に電源が供給される。同様に、半導
体ペレット2Dの一表面20に配置された電源系外部端
子24V(F)、電源系内部リード3Eの夫々は半田電
極25を通して電気的に接続され、半導体ペレット2
D、2Bの夫々の一表面20の電源系外部端子24V
(F)に電源が供給される。
【0131】このように、本実施例3のSOP構造を採
用する樹脂封止型半導体装置1によれば、前記実施例1
の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0132】また、前記樹脂封止型半導体装置1におい
て、半導体ペレット2の外部端子24、リード(3A、
3D又は3E)の夫々が半田電極25を介在して電気的
かつ機械的に接続されるので、ワイヤ5を廃止し、ワイ
ヤ5間の短絡の防止、ワイヤ5の軌跡に基づく樹脂封止
体6の大型化(特に、厚さ方向)の防止等が図れる。
【0133】(実 施 例 4)本実施例4は、ZIP
ig-zag n-line ackage)構造を採用する樹脂封
止型半導体装置において、小型化、回路動作速度の高速
化等を図った、本発明の第4実施例である。
【0134】本発明の実施例4であるZIP構造を採用
する樹脂封止型半導体装置の基本構造を図11(封止体
の一部を取り除いた平面図)、図12(要部断面図)の
夫々に示す。
【0135】本実施例4のZIP構造を採用する樹脂封
止型半導体装置1は、図11及び図12に示すように、
1個の半導体ペレット2が樹脂封止体6で封止される。
半導体ペレット2の一表面20には前記実施例1と同様
にDRAMが搭載され、この一表面20には複数個の外
部端子24(F)が配置される。
【0136】この半導体ペレット2の一表面20に配置
された複数個の外部端子24(F)のうち、信号系外部
端子(図示しない)24S(F)の夫々は、半導体ペレ
ット2の一表面20上に引き回わされた複数個の信号系
内部リード3Aの一部(3F)の夫々に電気的に接続さ
れ、電源系外部端子24V(F)の夫々は電源系内部リ
ード3Dに電気的に接続される。
【0137】半導体ペレット2の一表面20に配置され
た複数個の外部端子24(F)のうち、少なくとも残部
の複数個の信号系外部端子24Sは、半導体ペレット2
の基板貫通孔22内に形成された接続孔配線23を通し
て裏面21に配置された複数個の信号系外部端子24S
(UF)に電気的に接続される。この複数個の信号系外
部端子24S(UF)は、半導体ペレット2の裏面21
に引き回わされた複数本の信号系内部リード3A(3U
F)に電気的に接続される。
【0138】前述の半導体ペレット2の一表面20側に
引き回わされる信号系内部リード3A(F)、電源系内
部リード3D(F)、裏面21側に引き回わされる信号
系内部リード3A(UF)の夫々は、樹脂封止体6の1
つのリード配列から外部リード3Bとして引き出されか
つ配列される。
【0139】このように、本実施例4のZIP構造を採
用する樹脂封止型半導体装置1によれば、以下の効果が
得られる。
【0140】(8)半導体ペレット2の一表面20に配
置された複数個の外部端子(BP)233の夫々に複数
本のリード3の一端の夫々が電気的に接続され、前記半
導体ペレット2及び複数本のリード3の一端側の夫々が
樹脂封止体6で封止されるとともに、前記複数本のリー
ド3の夫々の他端が前記樹脂封止体6の1つのリード配
列面から突出しかつこのリード配列面に配列されるZI
P構造を採用する樹脂封止型半導体装置1において、以
下の構成(A)及び構成(B)を備える。(A)前記複
数本のリード3のうち、一部の複数本のリード3(3
F)の一端(内部リード)の夫々が、前記半導体ペレッ
ト2の一表面20側に配置されるとともに、この半導体
ペレット2の一表面20に配列された複数個の外部端子
24(F)のうち一部の複数個の外部端子24の夫々を
個々に通して半導体ペレット2の一表面20に搭載され
るDRAMに電気的に接続され、(B)前記複数本のリ
ード3のうち、残部の複数本のリード3(3UF)の一
端が、前記半導体ペレット2の一表面20と対向する裏
面21側に配置されるとともに、複数個の外部端子24
のうち残部の複数個の外部端子24(F)の夫々及び前
記半導体ペレット2の一表面20から裏面21に通じる
基板貫通孔22内に形成された接続孔配線23を通し
て、前記半導体ペレット2の一表面20に搭載されたD
RAMに電気的に接続される。
【0141】この構成(8)によれば、以下の効果が得
られる。(A)前記樹脂封止体6の内部において、複数
本のリード(内部リード)3のうち、一部の複数本のリ
ード3(3F)の夫々の配置位置に対して残部の複数本
のリード3(3UF)の夫々の配置位置を異なる平面と
し、前者に対して後者を重復した状態で引き回わせるの
で、前者又は後者のいずれかの本数のリード3の引き回
しが減少でき、このリード3の引き回しを減少した分、
樹脂封止体6のサイズが縮小され、ZIP構造を採用す
る樹脂封止型半導体装置1の小型化が図れる。この樹脂
封止型半導体装置1の小型化は、配線基板に実装する際
に実装密度を向上できる。(B)前記効果(A)に基づ
き、前記リード3の引き回わし長さを全体的に短くで
き、信号系リードの場合、信号伝達速度を速くできるの
で、半導体ペレット2に搭載されるDRAMの回路動作
速度を速くし、樹脂封止型半導体装置1の動作速度の高
速化が図れる。電源系リード3の場合、電源の揺れが発
生する確率を低減でき、若しくは電源の揺れを迅速に吸
収できるので、半導体ペレット2に搭載されるDRAM
の回路動作上の信頼性を向上し、樹脂封止型半導体装置
1の動作信頼性を向上できる。また、電源系リード3の
場合、連続した回路動作間の待機時間を短縮し、半導体
ペレット2に搭載されるDRAMの回路動作速度の高速
化が図れるので、樹脂封止型半導体装置1の動作速度の
高速化が図れる。
【0142】なお、本発明は、ZIP構造を採用する樹
脂封止型半導体装置1に限定されず、SIP(ingle
n-line ackage)構造を採用する樹脂封止型半導体
装置には広く適用できる。
【0143】(実 施 例 5)本実施例5は、TAB(
ape utomated onding)構造を採用する樹脂封止型
半導体装置に本発明を適用した、本発明の第5実施例で
ある。
【0144】本発明の実施例5であるTAB構造を採用
する樹脂封止型半導体装置の基本構造を図13(要部断
面図)に示す。
【0145】本実施例5のTAB構造を採用する樹脂封
止型半導体装置1は、図13に示すように、フレキシブ
ル性を有する絶縁性樹脂基板7の一表面上に複数個の半
導体ペレット2A乃至2Dが積層され、この複数個の半
導体ペレット2A乃至2Dが樹脂封止体6で封止され
る。前記半導体ペレット2A乃至2Dの夫々は、前述の
実施例1と同様に、積層されかつ夫々の一表面20に搭
載されたDRAMの夫々は相互に接続される。半導体ペ
レット2A乃至2Dのうち、最下層に位置する半導体ペ
レット2Aの一表面20に搭載されたDRAMは絶縁性
樹脂基板7の一表面に構成されたリード配線7Aに電気
的かつ機械的に接続される。
【0146】前記絶縁性基板7は例えばポリイミド樹脂
基板、エポキシ系樹脂基板等の樹脂材で構成される。リ
ード配線7Aは例えばCu膜又はそれを主体とする積層
膜で構成される。樹脂封止体6は例えばポリイミド系樹
脂、エポキシ系樹脂等の樹脂で形成される。
【0147】このように、本実施例5のTAB構造を採
用する樹脂封止型半導体装置1によれば、前述の実施例
1と同様の効果が得られる。
【0148】なお、本発明は、TAB構造を採用する樹
脂封止型半導体装置1に限定されず、単結晶珪素基板、
セラミック配線基板等の配線基板の表面の一領域又は複
数領域に夫々複数個の半導体ペレット2を積層した半導
体装置に適用できる。
【0149】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0150】例えば、本発明は、2個の半導体ペレッ
ト、6個の半導体ペレット、8個の半導体ペレット等、
前述の実施例以外の複数個の半導体ペレットを積層し、
かつ封止する樹脂封止型半導体装置に適用できる。
【0151】また、本発明は、S(tatic)RAM、
ROM(ead nly emory)等の他の記憶回路シス
テム若しくは論理回路システムを半導体ペレットに搭載
した樹脂封止型半導体装置に適用できる。
【0152】また、本発明は、樹脂封止型半導体装置に
限定されず、セラミック封止型(ガラス封止型)半導体
装置に適用できる。
【0153】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0154】(1)複数個の半導体ペレットをその厚さ
方向に積層する半導体装置において、製品価格が低減で
き、小型化が図れるとともに、動作性能が向上できる。 (2)前記効果(1)が得られ、前記半導体装置をシス
テムに組込む際の実装密度が向上できる。 (3)前記効果(1)の半導体装置において、回路動作
速度の高速化が図れる。 (4)前記効果(1)の半導体装置において、回路動作
上の信頼性が向上できる。 (5)複数個の半導体ペレットをその厚さ方向に積層す
る半導体装置において、複数個積層された半導体ペレッ
トの機械的な安定性の向上が図れ、併せて積層された半
導体ペレットの相互間の電気的な接続の信頼性の向上が
図れる。 (6)ZIP構造を採用する半導体装置において、前記
効果(1)乃至効果(5)のいずれかが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1であるSOJ構造を採用す
る樹脂封止型半導体装置の要部断面図。
【図2(A)】 前記樹脂封止型半導体装置の平面図。
【図2(B)】 前記樹脂封止型半導体装置の裏面図。
【図3】 前記樹脂封止型半導体装置に搭載されるDR
AMの平面レイアウト図。
【図4】 前記DRAMのシステム構成図。
【図5】 前記DRAMを搭載する半導体ペレットの要
部拡大断面図。
【図6】 (A)乃至(E)は前記半導体ペレットを工
程毎に示す要部拡大断面図。
【図7】 (A)乃至(E)は前記樹脂封止型半導体装
置を工程毎に示す要部断面図。
【図8】 本発明の実施例2であるSOP構造を採用す
る樹脂封止型半導体装置の要部断面図。
【図9】 本発明の実施例3であるSOP構造を採用す
る樹脂封止型半導体装置の要部断面図。
【図10】 前記樹脂封止型半導体装置の平面図。
【図11】 本発明の実施例4であるZIP構造を採用
する樹脂封止型半導体装置の要部平面図。
【図12】 前記樹脂封止型半導体装置の要部断面図。
【図13】 本発明の実施例5であるTAB構造を採用
する樹脂封止型半導体装置の要部断面図。
【符号の説明】
1…樹脂封止型半導体装置、2,2A〜2D…半導体ペ
レット、201…メモリセルアレイ、202〜221…
周辺回路、230…半導体基板(半導体ウエーハ)、2
32,233…導電層、234…層間絶縁膜、235…
下地金属膜、234H,237H…開口、237…表面
被覆膜、22…基板貫通孔(接続孔)、23…接続孔配
線、BP,F,UF,24…外部端子、236…凹部、
3,3A〜3E…リード、5…ワイヤ、6…樹脂封止
体、25…半田電極、24D…ダミー外部端子、25D
…ダミー半田層、20…一表面、21…裏面、A,D,
CE,REB,WB…信号、Vcc,Vss…電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠間 靖裕 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一表面に回路システムが搭載された半導
    体ペレットがその厚さ方向に複数個積層され、この複数
    個積層された半導体ペレットの夫々の一表面に配置され
    る外部端子がリードに電気的に接続される半導体装置に
    おいて、以下の構成(A)及び構成(B)を備える。 (A)いずれも実質的に同一回路システムが一表面に搭
    載される第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫
    々を有し、この第1半導体ペレット、第2半導体ペレッ
    トの夫々が、夫々の一表面に搭載された夫々の回路シス
    テムを重復させ、第1半導体ペレットの一表面に第2半
    導体ペレットの一表面と対向する裏面を向い合わせ、第
    1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々の厚さ方
    向を一致した状態で、順次積層され、 (B)前記第1半導体ペレットの一表面に配置される外
    部端子、前記第2半導体ペレットの一表面から裏面に通
    じる接続孔内に形成された接続孔配線を通して一表面に
    搭載された回路システムに接続される裏面に配置された
    外部端子の夫々が、前記第1半導体ペレットの一表面と
    第2半導体ペレットの裏面との間に位置するリードの一
    端に電気的に接続される。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載される半導体装置に
    おいて、以下の構成(A)及び構成(B)を備える。 (A)前記第1半導体ペレットの一表面と対向する裏面
    に、前記第1半導体ペレットに搭載された回路システム
    と実質的に同一回路システムが搭載された一表面を向い
    合わせて第3半導体ペレットが、夫々の一表面に搭載さ
    れた夫々の回路システムを重復させ、夫々の厚さ方向を
    一致した状態で積層されるとともに、前記第2半導体ペ
    レットの一表面に、前記第2半導体ペレットに搭載され
    た回路システムと実質的に同一回路システムが搭載され
    た一表面と対向する裏面を向い合わせて第4半導体ペレ
    ットが、夫々の一表面に搭載された夫々の回路システム
    を重復させ、夫々の厚さ方向を一致した状態で積層さ
    れ、 (B)前記積層された第1半導体ペレットの一表面に搭
    載された回路システム、前記第3半導体ペレットの一表
    面に搭載された回路システムの夫々が、前記第1半導体
    ペレットの一表面から裏面に通じる接続孔内に形成され
    た接続孔配線を通して電気的に接続されるとともに、前
    記積層された第2半導体ペレットの一表面に搭載された
    回路システム、前記第4半導体ペレットの一表面に搭載
    された回路システムの夫々が、前記第4半導体ペレット
    の一表面から裏面に通じる接続孔内に形成された接続孔
    配線を通して電気的に接続される。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載される第2半導体ペ
    レットに搭載される回路システムは少なくとも2個に分
    割され、この第2半導体ペレットは回路システムが2個
    に分割された夫々の間において前記接続孔及び接続孔配
    線が配置される、又は前記請求項2に記載される第1半
    導体ペレット若しくは第4半導体ペレットに搭載される
    回路システムは少なくとも2個に分割され、この第1半
    導体ペレット若しくは第4半導体ペレットは回路システ
    ムが2個に分割された夫々の間において前記接続孔及び
    接続孔配線が配置される。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載される接続孔は第2
    半導体ペレット又は第1半導体ペレット若しくは第4半
    導体ペレットの一表面に配置される外部端子と重復する
    領域に配置され、この外部端子と接続孔内に形成された
    接続孔配線が前記重復する領域において電気的に接続さ
    れる。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載される半導体装置
    は、第1半導体ペレットの一表面上に絶縁体を介在し延
    在するリードの一端に第1半導体ペレットの一表面に配
    置された外部端子が電気的に接続されるとともに、前記
    リードの一端又は前記第2半導体ペレットの裏面に絶縁
    体を介在し延在するリードの一端に第2半導体ペレット
    の裏面に配置された外部端子が電気的に接続され、前記
    第1半導体ペレット及び第2半導体ペレット又は第1半
    導体ペレット乃至第4半導体ペレット、前記リードの一
    端側の夫々が封止体で封止される。
  6. 【請求項6】 一表面に回路システムが搭載された半導
    体ペレットがその厚さ方向に複数個積層され、この複数
    個積層された半導体ペレットの夫々の一表面に配置され
    る複数個の外部端子の夫々が複数本のリードの一端の夫
    々に個々に電気的に接続される半導体装置において、以
    下の構成(A)乃至構成(C)を備える。 (A)いずれも実質的に同一回路システムが一表面に搭
    載される第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫
    々を有し、この第1半導体ペレット、第2半導体ペレッ
    トの夫々が、夫々の一表面に搭載された夫々の回路シス
    テムを重復させ、第1半導体ペレットの一表面に第2半
    導体ペレットの一表面と対向する裏面を向い合わせ、第
    1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々の厚さ方
    向を一致した状態で、順次積層され、 (B)前記第1半導体ペレットの一表面に配置される複
    数個の外部端子のうち一部の複数個の信号系外部端子、
    前記第2半導体ペレットの一表面から裏面に通じる接続
    孔内に形成された接続孔配線を通して一表面に搭載され
    た回路システムに接続される裏面に配置された複数個の
    外部端子のうち一部の複数個の信号系外部端子の夫々
    が、前記第1半導体ペレットの一表面若しくは裏面又は
    第2半導体ペレットの一表面若しくは裏面に絶縁体を介
    在し、複数本のリードのうち、同一方向に延在する一部
    の複数本の信号系リードの一端の夫々に電気的に接続さ
    れ、 (C)前記第1半導体ペレットの一表面に配置された一
    部の複数個の信号系外部端子又は前記第2半導体ペレッ
    トの裏面に配置された一部の複数個の信号系外部端子の
    夫々と前記一部の複数本の信号系リードの一端の夫々と
    の間に、前記複数本の信号系リードの延在方向と交差す
    る方向に延在する、複数本のリードのうちの残部の電源
    系リードが配置され、この電源系リードが、前記第1半
    導体ペレットの一表面に配置された複数個の外部端子の
    うちの残部の複数個の電源系外部端子、前記第2半導体
    ペレットの裏面に配置された複数個の外部端子のうちの
    残部の複数個の電源系外部端子の夫々に電気的に接続さ
    れる。
  7. 【請求項7】 一表面に回路システムが搭載された半導
    体ペレットがその厚さ方向に複数個積層される半導体装
    置において、以下の構成(A)乃至構成(C)を備え
    る。 (A)いずれも実質的に同一回路システムが一表面に搭
    載される第1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫
    々を有し、この第1半導体ペレット、第2半導体ペレッ
    トの夫々が、夫々の一表面に搭載された夫々の回路シス
    テムを重復させ、第1半導体ペレットの一表面に第2半
    導体ペレットの一表面と対向する裏面を向い合わせ、第
    1半導体ペレット、第2半導体ペレットの夫々の厚さ方
    向を一致した状態で、順次積層され、 (B)前記第1半導体ペレットの一表面の中央領域に配
    置される外部端子、前記第2半導体ペレットの一表面か
    ら裏面に通じる接続孔内に形成された接続孔配線を通し
    て一表面に搭載された回路システムに接続される裏面の
    中央領域に配置された外部端子の夫々が、半田電極を介
    在して電気的に接続されるとともに、 (C)前記第1半導体ペレットの一表面と第2半導体ペ
    レットの裏面との間であって、前記第1半導体ペレット
    の一表面の周辺領域に、前記半田電極と同一材料で形成
    され、電気的な機能を持たず、かつ前記第1半導体ペレ
    ット、第2半導体ペレットの夫々を機械的に保持するダ
    ミー半田層を設ける。
  8. 【請求項8】 半導体ペレットの一表面に配置された複
    数個の外部端子の夫々に複数本のリードの一端の夫々が
    電気的に接続され、前記半導体ペレット及び複数本のリ
    ードの一端側の夫々が封止体で封止されるとともに、前
    記複数本のリードの夫々の他端が前記封止体の一表面か
    ら突出しかつこの一表面に配列される半導体装置におい
    て、以下の構成(A)及び構成(B)を備える。 (A)前記複数本のリードのうち、一部の複数本のリー
    ドの一端の夫々が、前記半導体ペレットの一表面側に配
    置されるとともに、この半導体ペレットの一表面に配列
    された複数個の外部端子のうち一部の複数個の外部端子
    の夫々を個々に通して半導体ペレットの一表面に搭載さ
    れる回路システムに電気的に接続され、 (B)前記複数本のリードのうち、残部の複数本のリー
    ドの一端が、前記半導体ペレットの一表面と対向する裏
    面側に配置されるとともに、複数個の外部端子のうち残
    部の複数個の外部端子の夫々及び前記半導体ペレットの
    一表面から裏面に通じる接続孔内に形成された接続孔配
    線を通して、前記半導体ペレットの一表面に搭載された
    回路システムに電気的に接続される。
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