JPH05282932A - 酸化物超電導導体およびその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導導体およびその製造方法

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JPH05282932A
JPH05282932A JP4081155A JP8115592A JPH05282932A JP H05282932 A JPH05282932 A JP H05282932A JP 4081155 A JP4081155 A JP 4081155A JP 8115592 A JP8115592 A JP 8115592A JP H05282932 A JPH05282932 A JP H05282932A
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昭 香川
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康裕 飯島
Tsukasa Kono
宰 河野
Shigeo Nagaya
重夫 長屋
Toshio Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材とこの基材の成膜面上に形成された多結
晶薄膜とこの多結晶薄膜上に形成された酸化物超電導層
とを具備してなる酸化物超電導導体において、前記多結
晶薄膜が立方晶系の多結晶薄膜であり、基材の成膜面と
平行な面に沿う各結晶粒の同一結晶軸が構成する粒界傾
角が30度以下に形成されてなり、かつ前記酸化物超電
導層が、化学気相成長法により形成された多結晶薄膜で
あり、各結晶粒が前記結晶薄膜の結晶配向に整合されて
形成された酸化物超電導導体。 【効果】 酸化物超電導層の結晶軸の配向性が揃えら
れ、そのc軸が成膜面と直角に向いて並び、成膜面に沿
う方向に電流が流れ易いa軸またはb軸が向いた構造と
なり、臨界電流密度(Jc)が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超電導コイルや電力輸送
用超電導線、超電導デバイス、超電導膜材などの種々の
超電導利用機器に適用される酸化物超電導導体に係り、
特に臨界電流密度の向上を図った酸化物超電導導体およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年になって発見された酸化物超電導体
は、液体窒素温度(約77K)を超える臨界温度を示す
優れた超電導体であるが、現在、この種の酸化物超電導
体を実用的な超電導体として使用するためには、種々の
解決するべき問題点が存在している。その問題点の1つ
が、酸化物超電導体の臨界電流密度が低いという問題で
ある。
【0003】前記酸化物超電導体の臨界電流密度が低い
という問題は、酸化物超電導体の結晶自体に電気的な異
方性が存在することが大きな原因となっており、特に酸
化物超電導体はその結晶軸のa軸方向とb軸方向には電
気を通し易いが、c軸方向には電気を通し難いことが知
られている。このような観点から酸化物超電導体を基材
上に形成してこれを超電導体として使用するためには、
基材上に結晶配向性の良好な状態で緻密な超電導体を形
成し、しかも、電気を流そうとする方向に酸化物超電導
体の結晶のa軸あるいはb軸を配向させ、その他の方向
に酸化物超電導体のc軸を配向させる必要がある。
【0004】従来、基板や金属テープなどの基材上に結
晶配向性の良好な酸化物超電導層を形成するために種々
の手段が試みられてきた。その1つの方法として、酸化
物超電導体と結晶構造の類似したMgOあるいはSrT
iO3などの単結晶基材を用い、これらの単結晶基材上
にスパッタリングなどの成膜法により酸化物超電導層を
形成する方法が実施されている。
【0005】前記MgOあるいはSrTiO3の単結晶
基材を用いてスパッタリングなどの成膜法を行なえば、
酸化物超電導層の結晶が単結晶基材の結晶を基に結晶成
長するために、その結晶配向性を良好にすることが可能
であり、これらの単結晶基材上に形成された酸化物超電
導層は、数十万〜数百万A/cm2程度の十分に高い臨
界電流密度を発揮することが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、酸化物超電
導体を導電体として使用するためには、テープ状などの
長尺の基材上に結晶配向性の良好な酸化物超電導層を形
成する必要がある。ところが、金属テープなどの基材上
に酸化物超電導層を直接形成すると、金属テープ自体が
多結晶体でその結晶構造も酸化物超電導体と大きく異な
るために、結晶配向性の良好な酸化物超電導層は到底形
成できないものである。しかも、酸化物超電導層を形成
する際に行なう熱処理によって金属テープと酸化物超電
導層との間で拡散反応が生じて酸化物超電導層の結晶構
造が崩れ、超電導特性が劣化する問題がある。
【0007】そこで従来、金属テープなどの基材上に、
スパッタ装置を用いてMgOやSrTiO3などの中間
層を被覆し、この中間層上に酸化物超電導層を形成する
ことが行われている。ところがこの種の中間層上にスパ
ッタ法や化学気相成長法(CVD法)により形成した酸
化物超電導層は、単結晶基材上に形成された酸化物超電
導層よりもかなり低い臨界電流密度(例えば数千〜1万
A/cm2程度)しか示さないという問題があった。こ
れは、以下に説明する理由によるものと考えられる。
【0008】図5および図6は、金属テープ1や金属ワ
イヤ2などの基材上にスパッタ装置により中間層3を形
成し、さらにこの中間層3上に酸化物超電導層4を形成
した酸化物超電導導体の構造を示すものである。これら
の図に示す構造において、酸化物超電導層4は多結晶状
態であり、多数の結晶粒5が無秩序に結合した状態とな
っている。
【0009】このように酸化物超電導層の結晶粒毎に、
その結晶軸(a軸、b軸、c軸)の向きが無秩序になる
と、結晶配向性の乱れた結晶粒界において超電導状態の
量子的結合性が失われる結果、超電導特性、特に臨界電
流密度の低下を引き起こすものと思われる。また、前記
酸化物超電導層4がその結晶軸が配向していない多結晶
状態となるのは、その下に形成された中間層3の各結晶
軸が配向していない多結晶状態であるために、酸化物超
電導層4を成膜する場合に、中間層3の結晶に整合する
ように酸化物超電導層4が成長するためであると思われ
る。
【0010】本発明は前記課題に鑑みてなされたもの
で、基材の成膜面に対して直角向きに結晶軸のc軸を配
向させることができると同時に、成膜面と平行な面に沿
って結晶軸のa軸およびb軸をも揃えることができ、結
晶配向性に優れた酸化物超電導層を備えた酸化物超電導
導体の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、基材とこの基材の成膜面上に
形成された多結晶薄膜とこの多結晶薄膜上に形成された
酸化物超電導層とを具備してなる酸化物超電導導体にお
いて、前記多結晶薄膜が、基材の成膜面上に形成された
多数の結晶粒を結晶粒界を介して結合してなる立方晶系
の多結晶薄膜であり、基材の成膜面と平行な面に沿う各
結晶粒の同一結晶軸が構成する粒界傾角が30度以下に
形成されてなり、かつ前記酸化物超電導層が、化学気相
成長法により形成された多数の結晶粒を結晶粒界を介し
て結合してなる多結晶薄膜であり、各結晶粒が前記結晶
薄膜の結晶配向に整合されて形成されてなることを特徴
とする酸化物超電導導体を提供する。
【0012】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1記載の多結晶薄膜を安定化ジルコニア
の薄膜としたものである。
【0013】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、基材の成膜面上に多結晶薄膜を形成し、次いで
該多結晶薄膜上に酸化物超電導層を形成する酸化物超電
導導体の製造方法において、基材の成膜面上に多結晶薄
膜を成膜する際に、イオンビームを基材の成膜面に対し
て斜めに照射しつつスパッタ粒子を堆積させて多結晶薄
膜を形成し、この多結晶薄膜上に化学気相成長法を用い
て酸化物超電導層を形成するものである。
【0014】
【作用】本発明で用いられる多結晶薄膜にあっては、X
線の入射方向と回折X線の計測用カウンターとのなす角
度を一定値(2θ=58.7度)に保持してX線照射し
つつ多結晶薄膜を回転させて得られる(311)面の回
折ピークが多結晶薄膜の回転に伴って90度おきに表わ
れる。これは、基材成膜面内における(011)ピーク
に相当しており、多結晶薄膜が面内配向していることを
意味する。即ち、X線が照射された多結晶薄膜におい
て、立方晶の各結晶粒の結晶軸のa軸どうしおよびb軸
どうしがそれぞれ配向している。また、多結晶薄膜を回
転させて得られる回折ピークにあっては、0〜30度ま
では回折ピークが表われるが、45度では消失する。よ
って多結晶薄膜を構成する結晶粒の結晶軸は成膜面に平
行な面に沿って面内配向している。
【0015】また、スパッタリングによりターゲットか
ら叩き出した構成粒子を基材の成膜面に堆積する際に、
斜め方向からイオンを同時に照射するので、構成粒子が
効率的に活性化される結果、基材の成膜面に対してc軸
配向性に加えてa軸配向性とb軸配向性も向上する。そ
の結果、結晶粒界が多数形成された多結晶薄膜であって
も、結晶粒ごとのa軸配向性とb軸配向性とc軸配向性
のいずれもが良好になり、膜質の向上した多結晶薄膜が
得られる。よってこの多結晶薄膜上に成膜法で酸化物超
電導層を形成するならば、酸化物超電導層が多結晶薄膜
に沿って結晶成長する結果、酸化物超電導層もa軸配向
性とb軸配向性とc軸配向性の良好なものが得られる。
【0016】また、前記のような配向性の良好な多結晶
薄膜を形成するには、イオンの照射角度を45度にする
ことが最も好ましい。よって角度調整機構を作動させて
イオンの照射角度を好適な角度に調整することで、配向
性の良好な多結晶薄膜が得られ、結果的に配向性の良好
な酸化物超電導層が生成する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る酸化物超電導導体の一
実施例を示すものであり、本実施例の酸化物超電導導体
10は、板状の基材Aと、この基材Aの上面に形成され
た多結晶薄膜Bと、多結晶薄膜Bの上面に、CVD法に
よって形成された酸化物超電導層Cとからなっている。
【0018】基材Aは、例えば板材、線材、テープ材な
どの種々の形状のもので、基材Aは、白金、ステンレス
鋼、銅、ハステロイなどの金属材料や合金、あるいは、
各種ガラスあるいは各種セラミックスなどからなるもの
である。
【0019】多結晶薄膜Bは、立方晶系の結晶構造を有
する微細な結晶粒9が、多数、結晶粒界を介して接合一
体化されてなり、各結晶粒9の結晶軸のc軸は基材Aの
上面(成膜面)に対して直角に向けられ、各結晶粒9の
結晶軸のa軸どうしおよびb軸どうしは、互いに同一方
向に向けられて面内配向されている。また、各結晶粒9
のc軸が基材Aの(上面)成膜面に対して直角に配向さ
れている。多結晶薄膜Bの各結晶粒9のa軸(あるいは
b軸)どうしは、図2に示すようにそれらのなす角度
(図2に示す粒界傾角K)を30度以内にして接合一体
化されている。
【0020】酸化物超電導層Cは、多結晶薄膜Bの上面
に被覆されたものであり、その結晶軸のc軸は多結晶薄
膜Bの上面に対して直角に配向され、その結晶軸のa軸
とb軸は先に説明した多結晶薄膜Bと同様に基材上面と
平行な面に沿って面内配向している。この酸化物超電導
層を構成する酸化物超電導体は、Y1Ba2Cu3Ox、Y
2Ba4Cu8Ox、Y3Ba3Cu6Oxなる組成、あるいは
(Bi,Pb)2Ca2Sr2Cu3Ox、(Bi,Pb)2
Ca2Sr3Cu4Oxなる組成、または、Tl2Ba2
2Cu3Ox、Tl1Ba2Ca2Cu3Ox、Tl1Ba2
Ca3Cu4Oxなる組成などに代表される臨界温度の高
い酸化物超電導体である。
【0021】次に前記多結晶薄膜を製造する装置につい
て説明する。図3は多結晶薄膜Bを基材上に形成する装
置の一例を示すものであり、この例の装置は、スパッタ
装置にイオンビームアシスト用のイオン源を設けた構成
となっている。
【0022】本例の装置は、基材Aを水平に保持する基
材ホルダ11と、この基材ホルダ11の斜め上方に所定
間隔をもって対向配置された板状のターゲット12と、
前記基材ホルダ11の斜め上方に所定間隔をもって対向
され、かつ、ターゲット12と離間して配置されたイオ
ン源13と、前記ターゲット12の下方においてターゲ
ット12の下面に向けて配置されたスパッタビーム照射
装置14を主体として構成されている。また、図中符号
15は、ターゲット12を保持したターゲットホルダを
示している。
【0023】また、本実施例の装置は図示略の真空容器
に収納されていて、基材Aの周囲を真空雰囲気に保持で
きるようになっている。更に前記真空容器には、ガスボ
ンベなどの雰囲気ガス供給源が接続されていて、真空容
器の内部を真空などの低圧状態で、かつ、アルゴンガス
あるいはその他の不活性ガス雰囲気または酸素を含む不
活性ガス雰囲気にすることができるようになっている。
【0024】なお、基材Aとして長尺の金属テープ(ハ
ステロイ製あるいはステンレス製などのテープ)を用い
る場合は、真空容器の内部に金属テープの送出装置と巻
取装置を設け、送出装置から連続的に基材ホルダ11に
基材Aを送り出し、続いて巻取装置で巻き取ることでテ
ープ状の基材上に多結晶薄膜を連続成膜することができ
るように構成することが好ましい。
【0025】前記基材ホルダ11は内部に加熱ヒータを
備え、基材ホルダ11の上に位置された基材Aを所要の
温度に加熱できるようになっている。また、基材ホルダ
11の底部には角度調整機構Dが付設されている。この
角度調整機構Dは、基材ホルダ11の底部に接合された
上部支持板5と、この上部支持板5にピン結合された下
部支持板6と、この下部支持板6を支持する基台7を主
体として構成されている。前記上部支持板5と下部支持
板6とはピン結合部分を介して互いに回動自在に構成さ
れており、基材ホルダ11の水平角度を調整できるよう
になっている。なお、本実施例では基材ホルダ11の角
度を調整する角度調整機構Dを設けたが、、イオンの照
射角度を調整するようにしても良い。また、角度調整機
構は本実施例の構成に限るものではなく、種々の構成の
ものを採用することができるのは勿論である。従って例
えば、傾斜角度の異なる基材ホルダ11を数種類用意し
てそれぞれ角度毎に使いわけても良い。
【0026】前記ターゲット12は、目的とする多結晶
薄膜を形成するためのものであり、目的の組成の多結晶
薄膜と同一組成あるいは近似組成のものなどを用いる。
ターゲット12として具体的には、MgOあるいはY2
3で安定化したジルコニア(YSZ)、MgO、Sr
TiO3などを用いるがこれに限るものではなく、形成
しようとする多結晶薄膜に見合うターゲットを用いれば
良い。
【0027】前記イオン源13は、容器の内部に、蒸発
源を収納し、蒸発源の近傍に引き出し電極を備えて構成
されている。そして、前記蒸発源から発生した原子また
は分子の一部をイオン化し、そのイオン化した粒子を引
き出し電極で発生させた電界で制御してイオンビームと
して照射する装置である。粒子をイオン化するには直流
放電方式、高周波励起方式、フィラメント式、クラスタ
イオンビーム方式などの種々のものがある。フィラメン
ト式はタングステン製のフィラメントに通電加熱して熱
電子を発生させ、高真空中で蒸発粒子と衝突させてイオ
ン化する方法である。また、クラスタイオンビーム方式
は、原料を入れたるつぼの開口部に設けられたノズルか
ら真空中に出てくる集合分子のクラスタを熱電子で衝撃
してイオン化して放射するものである。本実施例におい
ては、図4に示す構成の内部構造のイオン源13を用い
る。このイオン源13は、筒状の容器16の内部に、引
出電極17とフィラメント18とArガスなどの導入管
19とを備えて構成され、容器16の先端からイオンを
ビーム状に平行に照射できるものである。
【0028】前記イオン源13は、図1に示すようにそ
の中心軸Sを基材Aの上面(成膜面)に対して傾斜角度
θでもって傾斜させて対向されている。この傾斜角度θ
は4角度調整機構Dをイオン源13に取り付けてイオン
源13の傾斜角度を調整し30〜60度の範囲が好まし
いが、特に45度前後が好ましい。従ってイオン源13
は基材Aの上面に対して傾斜角θでもってイオンを照射
できるように配置されている。なお、イオン源13によ
って基材Aに照射するイオンは、He+、Ar+、X
+、Kr+などの不活性ガスのイオン、あるいは、これ
らに酸素ガスを添加した混合ガスでも良い。
【0029】前記スパッタビーム照射装置14は、イオ
ン源13と同等の構成をなし、ターゲット12に対して
イオンを照射してターゲット12の構成粒子を叩き出す
ことができるものである。なお、本発明装置ではターゲ
ット13の構成粒子を叩き出すことができることが重要
であるので、ターゲット12に高周波コイルなどで電圧
を印可してターゲット12の構成粒子を叩き出し可能な
ように構成し、スパッタビーム照射装置14を省略して
も良い。
【0030】次に酸化物超電導層Cを成膜するCVD装
置について説明する。図5は酸化物超電導層を形成する
のに好適なCVD装置の一例を示すものである。このC
VD装置は、反応チャンバ21と、酸化物超電導体を構
成する元素の化合物原料の気化ガスを供給する複数の気
化器22,23,24と、各気化器からの気化ガスを集合するガ
ス集合部25と、このガス集合部25からの混合ガス
と、酸素ガスとを混合して反応チャンバ21内に供給す
るガス混合室26とを主な構成要素として備えて構成さ
れている。各気化器22,23,24には、マスフローコントロ
ーラ27,28,29を介してArガスの供給路30が接続さ
れ、各気化器内にArガスを供給可能な構成になってい
る。
【0031】反応チャンバ9は排気装置(図示略)に接
続されており、チャンバ内の残ガスを排気する構成とな
っている。また反応チャンバ9内には、基材加熱用のヒ
ータ22が配設され、反応チャンバ9内に送り込まれる
中間層形成基材8を加熱するようになっている。
【0032】各気化器22,23,24は、それらの内部に収容
された酸化物超電導体の構成元素を含むCVD原料化合
物31,32,33が収容される。また、各気化器22,23,24に
は、各CVD原料化合物を加熱気化させるための加熱手
段が設けられている。これらCVD原料化合物として
は、例えばY−Ba−Cu−O系の酸化物超電導体の作
製では、Y-ビス-2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタン
ジオナート(略称:Y(DPM)3)やBa-ビス-2,2,
6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート(略称:B
a(DPM)2)やCu-ビス-2,2,6,6-テトラメチル-3,
5-ヘプタンジオナート(略称:Cu(DPM)2)など
の金属錯体が好適に用いられる。
【0033】次に図3に示す装置を用いて基材A上にY
SZの多結晶薄膜Bを形成し、その後に酸化物超電導層
Cを形成する場合について説明する。基材A上に多結晶
薄膜を形成するには、YSZのターゲットを用いるとと
もに、角度調整機構Dを調節してイオン源13から照射
されるイオンを基材ホルダ11の上面に45度前後の角
度で照射できるようにする。次に基材Aを収納している
容器の内部を真空引きして減圧雰囲気とする。そして、
イオン源13とスパッタビーム照射装置14を作動させ
る。
【0034】スパッタビーム照射装置14からターゲッ
ト12にイオンを照射すると、ターゲット12の構成粒
子が叩き出されて基材A上に飛来する。そして、基材A
上に、ターゲット12から叩き出した構成粒子を堆積さ
せると同時に、イオン源13からArイオンと酸素イオ
ンの混合イオンを照射する。このイオン照射する際の照
射角度θは、45度が最も好ましく、40〜60度の範
囲ならば好適である。ここでθを90度とすると、多結
晶薄膜のc軸は基材Aの成膜面に対して直角に配向する
ものの、基材Aの成膜面上に(111)面が立つので好
ましくない。また、θを30度とすると、多結晶薄膜は
c軸配向すらしなくなる。前記のような好ましい範囲の
角度でイオン照射するならば多結晶薄膜の結晶の(10
0)面が立つようになる。
【0035】このような照射角度でイオン照射を行ない
ながらスパッタリングを行なうことで、基材A上に形成
されるYSZの多結晶薄膜の結晶軸のa軸とb軸とを配
向させることができるが、これは、堆積されている途中
のスパッタ粒子が適切な角度でイオン照射されたことに
より効率的に活性化された結果によるものと思われる。
【0036】前記のように、基材Aの成膜面上にYSZ
の多結晶薄膜Bを形成したならば、この多結晶薄膜B上
に酸化物超電導層Cを形成する。酸化物超電導層Cを多
結晶薄膜B上に形成するには図5に示すCVD装置を使
用する。
【0037】多結晶薄膜Bが形成された基材Aを送出側
ローラに取付け、その一端を反応チャンバ21内を通し
て巻取側ローラに固定する。そして各気化器22,23,24内
部の温度を、それらに収容された各原料化合物31,32,33
の気化温度以上まで加熱するとともに、反応チャンバ2
1内のヒータ34によって基材Aを加熱する。次に、各
気化器22,23,24内に、Arガス供給路30からArガス
を供給するとともに、ガス混合室26に接続された酸素
ガス供給路35から酸素ガスを送り込み、各気化器22,2
3,24からArをキャリアガスとして供給される原料化合
物の気化ガスと混合して反応チャンバ21内に導入す
る。この時反応チャンバ21内は排気されている。
【0038】反応チャンバ21内に導入された各原料化
合物の気化ガスと酸素ガスとは、加熱された基材A表面
部で化学反応し、酸化物超電導粒子が生成し、それが基
材Aの多結晶薄膜Bの表面に堆積する。ここで酸化物超
電導粒子の堆積の際に多結晶薄膜Bが予めc軸配向し、
a軸とb軸でも配向しているので、多結晶薄膜B上に形
成される酸化物超電導層Cの結晶のc軸とa軸とb軸も
多結晶薄膜Bに整合するように成長して結晶化する。こ
れによって結晶配向性の良好な酸化物超電導層Cが得ら
れる。
【0039】前記多結晶薄膜B上に形成された酸化物超
電導層Cは、多結晶状態となるが、この酸化物超電導層
Cの結晶粒の1つ1つにおいては、図1に示すように基
材Aの厚さ方向に電気を流しにくいc軸が配向し、基材
Aの長手方向にa軸どうしあるいはb軸どうしが配向し
ている。従って得られた酸化物超電導層は結晶粒界にお
ける量子的結合性に優れ、結晶粒界における超電導特性
の劣化が少ないので、基材Aの面方向に電気を流し易
く、臨界電流密度の優れたものが得られる。
【0040】(製造例)図3に示す構成の装置を使用
し、この装置を収納した容器内部を真空ポンプで真空引
きして3.0×10-4トールに減圧した。基材は、幅1
0mm、厚さ0.5mm、長さ10cmのハステロイC
276テープを使用した。ターゲットはYSZ(安定化
ジルコニア)製のものを用い、スパッタ電圧1000
V、スパッタ電流100mA、イオン源のビームの照射
角度を45度あるいは90度に設定し、イオン源のアシ
スト電圧を300V、500V、700Vにそれぞれ設
定するとともに、イオン源の電流を15〜50mAにそ
れぞれ設定して基材上にスパッタリングと同時にイオン
照射を行なって厚さ0.3μmの膜状のYSZ層を形成
した。
【0041】得られた各YSZの多結晶薄膜についてC
uKα線を用いたθ-2θ法によるX線回折試験を行な
った。図6〜図8は、イオン源の入射角45度でイオン
ビーム電圧とイオンビーム電流を適宜変更して測定した
試料の回折強さを示す図である。図6〜図8に示す結果
から、YSZの(200)面あるいは(400)面のピ
ークが認められ、YSZの多結晶薄膜の(100)面が
基材表面と平行な面に沿って配向しているものと推定す
ることができ、YSZの多結晶薄膜がそのC軸を基材上
面に垂直に配向させて形成されていることが判明した。
なお、図6〜図8に示された各ピークの大きさの比較か
ら、ビーム電流が多く、ビーム電圧が小さい方が、即
ち、イオンを低い速度で大量に照射した方が多結晶薄膜
のc軸配向性を向上できることが判明した。
【0042】図9〜図11は、イオン源の入射角度90
度でイオンビーム電圧とイオンビーム電流を適宜変更し
て測定した試料の回折強さを示す図である。図9〜図1
1に示す結果から、イオン源の入射角度を90度に設定
してもc軸配向性に関しては十分な配向性が認められ
た。
【0043】次に、前記のようにc軸配向された試料に
おいて、YSZ多結晶薄膜のa軸あるいはb軸が配向し
ているか否かを測定した。その測定のためには、図12
に示すように、基材A上に形成されたYSZの多結晶薄
膜にX線を角度θで照射するとともに、入射X線を含む
鉛直面において、入射X線に対して2θ(58.7度)
の角度の位置にX線カウンター40を設置し、入射X線
を含む鉛直面に対する水平角度φの値を適宜変更して、
即ち、基材Aを図11において矢印に示すように回転角
φだけ回転させることにより得られる回折強さを測定す
ることにより多結晶薄膜Bのa軸どうしまたはb軸どう
しの配向性を計測した。その結果を図13と図14に示
す。
【0044】図13に示すようにイオンビームの入射角
度を45度に設定して製造した試料の場合、回折ピーク
が表われず、φを90度と0度とした場合、即ち、回転
角φに対して90度おきにYSZの(311)面のピー
クが現われている。これは、基板面内におけるYSZの
(011)ピークに相当しており、YSZ多結晶薄膜の
a軸どうしまたはb軸どうしが配向していることが明ら
かになった。これに対し、図14に示すように、イオン
ビーム入射角度を90度に設定して製造した試料の場
合、特別なピークが見られず、a軸とb軸の方向は無秩
序になってることが判明した。
【0045】以上の結果から前記装置によって製造され
た試料の多結晶薄膜は、c軸配向は勿論、a軸どうし、
および、b軸どうしも配向していることが明らかになっ
た。よって配向性に優れたYSZなどの多結晶薄膜を製
造できることが明らかになった。
【0046】一方、図15は、図13で用いたYSZ多
結晶薄膜の試料を用い、この試料の多結晶層の各結晶粒
における結晶配向性を試験した結果を示す。この試験で
は、図12を基に先に説明した方法でX線回折を行なう
場合、φの角度を−10度〜45度まで5度刻みの値に
設定した際の回折ピークを測定したものである。図15
に示す結果から、得られたYSZの多結晶薄膜の回折ピ
ークは、粒界傾角30度以内では表われるが、45度で
は消失していることが明らかである。従って、得られた
多結晶薄膜の結晶粒の粒界傾角は、30度以内に収まっ
ていることが判明し、良好な配向性を有することが明ら
かになった。
【0047】次に、前記多結晶薄膜上に図5に示す構成
のCVD装置を用いて酸化物超電導層を形成した。CV
D原料化合物として、Y(DPM)3,Ba(DP
M)2,Cu(DPM)2を用い、これらを収容する気化
器の加熱温度とArガス(キャリアガス)流量を調整し
て各気化ガスの供給比率をY:Ba:Cu=1:2:3
(モル比)となるように調整し、減圧下でCVD成膜を
行った。
【0048】このようにして得られた酸化物超電導導体
を冷却し、臨界温度と臨界電流密度の測定を行なった結
果、臨界温度=90K、 臨界電流密度= 105A/
cmを示し、極めて優秀な超電導特性を発揮することを
確認できた。
【0049】図16は、多結晶薄膜を製造するための装
置の他の例を示すものである。この例の装置において図
3に記載した装置と同等の構成部分には同一符号を付し
てそれらの説明を省略する。この例の装置において図3
に示す装置と異っているのは、ターゲット12を3個設
け、スパッタビーム照射装置14を3個設け、基材Aと
ターゲット12に高周波電源39を接続した点である。
【0050】この例の装置では、3個のターゲット1
2、12、12から、それぞれ別種の粒子を叩き出して
基材A上に堆積させて複合膜を形成することができるの
で、より複雑な組成の多結晶膜でも製造できる特徴があ
る。また、高周波電源39を作動させてターゲット12
からスパッタすることもできる。この例の装置を用いて
前記方法を実施する場合も図3に示す装置の場合と同様
に配向性に優れた多結晶薄膜を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の酸化物超電
導導体は、基材上に多結晶薄膜を形成し、その上にCV
D法によって酸化物超電導層を形成している。前記多結
晶薄膜は、それを回転させて得られるX線回折の回折ピ
ークが90度おきに出現するので、多結晶薄膜を構成す
る結晶粒の面内配向性が良好であり、その上に結晶配向
性の良好な酸化物超電導層が形成されていることにな
る。また、本発明で用いる多結晶薄膜は、結晶粒のa軸
どうしあるいはb軸どうしの粒界傾角が30度以内であ
るので、a軸どうしあるいはb軸どうしの結晶配向性に
優れるものである。よってその上に形成される酸化物超
電導層もa軸どうしあるいはb軸どうしが配向する結
果、臨界電流密度の高い酸化物超電導導体を得ることが
できる。
【0052】更に、スパッタリングによりターゲットか
ら叩き出した構成粒子を基材の成膜面に堆積する際に斜
め方向から所定の角度でイオンビームを照射するので、
構成粒子を効率的に活性化できる結果、基材の成膜面に
対して多結晶薄膜のc軸配向性に加えてa軸配向性とb
軸配向性も向上させることができる。よって本発明を実
施することで、結晶粒界が多数形成された多結晶薄膜で
あっても、結晶粒ごとのa軸配向性とb軸配向性とc軸
配向性のいずれもが良好になっている多結晶薄膜を形成
することができ、その多結晶薄膜を基本としてCVD法
によって結晶配向性の良好な酸化物超電導層を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の酸化物超電導導体の一実施例を
示す構成図である。
【図2】図2は図1に示す酸化物超電導導体の多結晶薄
膜の結晶粒を示す拡大平面図である。
【図3】図3は基材上に多結晶薄膜を製造する装置の一
例を示す構成図である。
【図4】図4は図3に示す装置のイオン源の一例を示す
断面図である。
【図5】図5は多結晶薄膜上に酸化物超電導層を形成す
るためのCVD装置の一例を示す構成図である。
【図6】図6はビーム電圧300Vで製造した多結晶薄
膜のX線回折結果を示すグラフである。
【図7】図7はビーム電圧500Vで製造した多結晶薄
膜のX線回折結果を示すグラフである。
【図8】図8はビーム電圧700Vで製造した多結晶薄
膜のX線回折結果を示すグラフである。
【図9】図9はビーム電圧300Vで製造した比較試料
のX線回折結果を示すグラフである。
【図10】図10はビーム電圧500Vで製造した比較
試料のX線回折結果を示すグラフである。
【図11】図11はビーム電圧700Vで製造した比較
試料のX線回折結果を示すグラフである。
【図12】図12は多結晶薄膜のa軸およびb軸配向性
を調べるために行なった試験を説明するための構成図で
ある。
【図13】図13は製造された多結晶薄膜の(311)
面の回折ピークを示すグラフである。
【図14】図14は製造された多結晶薄膜の(311)
面の回折ピークを示すグラフである。
【図15】図15は得られた多結晶薄膜の回転角度5度
毎の回折ピークを示すグラフである。
【図16】図16は本発明装置の他の実施例を示す構成
図である。
【図17】図17は従来の装置で製造された多結晶薄膜
を示す斜視図である。
【図18】図18は従来の多結晶薄膜の別の例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
A…基材、B…多結晶薄膜、C…酸化物超電導層、9…
結晶粒、10…酸化物超電導導体、20…結晶粒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 昭 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 飯島 康裕 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 河野 宰 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 長屋 重夫 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 井上 俊夫 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材とこの基材の成膜面上に形成された
    多結晶薄膜とこの多結晶薄膜上に形成された酸化物超電
    導層とを具備してなる酸化物超電導導体において、前記
    多結晶薄膜が、基材の成膜面上に形成された多数の結晶
    粒を結晶粒界を介して結合してなる立方晶系の多結晶薄
    膜であり、基材の成膜面と平行な面に沿う各結晶粒の同
    一結晶軸が構成する粒界傾角が30度以下に形成されて
    なり、かつ前記酸化物超電導層が、化学気相成長法によ
    り形成された多数の結晶粒を結晶粒界を介して結合して
    なる多結晶薄膜であり、各結晶粒が前記結晶薄膜の結晶
    配向に整合されて形成されてなることを特徴とする酸化
    物超電導導体。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の多結晶薄膜が安定化
    ジルコニアの薄膜であることを特徴とする酸化物超電導
    導体。
  3. 【請求項3】 基材の成膜面上に多結晶薄膜を形成し、
    次いで該多結晶薄膜上に酸化物超電導層を形成する酸化
    物超電導導体の製造方法において、基材の成膜面上に多
    結晶薄膜を成膜する際に、イオンビームを基材の成膜面
    に対して斜めに照射しつつスパッタ粒子を堆積させて多
    結晶薄膜を形成し、この多結晶薄膜上に化学気相成長法
    を用いて酸化物超電導層を形成することを特徴とする酸
    化物超電導導体の製造方法。
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