JP3532253B2 - 酸化物超電導導体およびその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導導体およびその製造方法

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JP3532253B2 JP18496094A JP18496094A JP3532253B2 JP 3532253 B2 JP3532253 B2 JP 3532253B2 JP 18496094 A JP18496094 A JP 18496094A JP 18496094 A JP18496094 A JP 18496094A JP 3532253 B2 JP3532253 B2 JP 3532253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製造時の温度管理が容易
であって臨界電流密度の高い酸化物超電導導体およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年になって発見された酸化物超電導体
は、液体窒素温度を超える臨界温度を示す優れた超電導
体であるが、現在、この種の酸化物超電導体を実用的な
超電導体として使用するためには、種々の解決するべき
問題点が存在している。その問題点の1つが、酸化物超
電導体の臨界電流密度が低いという問題である。前記酸
化物超電導体の臨界電流密度が低いという問題は、酸化
物超電導体の結晶自体に電気的な異方性が存在すること
が大きな原因となっており、特に酸化物超電導体はその
結晶軸のa軸方向とb軸方向には電気を流し易いが、c
軸方向には電気を流しにくいことが知られている。この
ような観点から酸化物超電導体を基材上に形成してこれ
を超電導導体として使用するためには、基材上に結晶配
向性の良好な状態の酸化物超電導体を形成し、しかも、
電気を流そうとする方向に酸化物超電導体の結晶のa軸
あるいはb軸を配向させ、その他の方向に酸化物超電導
体のc軸を配向させる必要がある。
【0003】そこで従来、基板や金属テープなどの基材
上に結晶配向性の良好な酸化物超電導層を形成するため
に種々の手段が試みられている。その1つの方法とし
て、酸化物超電導体と結晶構造の類似したMgOあるい
はSrTiO3などの単結晶基材を用い、これらの単結
晶基材上にスパッタリングなどの成膜法により酸化物超
電導層を形成する方法が実施されている。前記MgOや
SrTiO3の単結晶基板を用いてスパッタリングなど
の成膜法を行なえば、酸化物超電導層の結晶が単結晶基
板の結晶を基に結晶成長するために、その結晶配向性を
良好にすることが可能であり、これらの単結晶基板上に
形成した酸化物超電導層は、数万〜数10万A/cm2
程度の十分に高い臨界電流密度を発揮することが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、酸化物超電
導体を導電体として使用するためには、テープ状などの
長尺の耐熱耐酸化性に優れるハステロイなどからなる金
属テープ上に結晶配向性の良好な酸化物超電導層を形成
する必要がある。ところが、金属テープなどの基材上に
酸化物超電導層を直接形成すると、金属テープ自体が多
結晶体であって、その結晶構造が酸化物超電導体と大き
く異なるために、結晶配向性の良好な酸化物超電導層は
到底形成できないものである。しかも、酸化物超電導層
を形成する際に行なう熱処理によって金属テープと酸化
物超電導層との間で拡散反応が生じて酸化物超電導層の
結晶構造が崩れ、超電導特性が劣化する問題がある。
【0005】そこで従来、金属テープなどの基材上に、
スパッタ装置を用いてMgOやSrTiO3などの中間
層を被覆し、この中間層上に酸化物超電導層を形成する
ことが行なわれている。ところがこの種の中間層上にス
パッタ装置により形成した酸化物超電導層は、単結晶基
材上に形成された酸化物超電導層よりもかなり低い臨界
電流密度(例えば数1000〜10000A/cm2
度)しか示さないという問題があった。これは、以下に
説明する理由によるものと考えられる。
【0006】図10は、金属テープなどからなる基材1
上にスパッタ装置により中間層2を形成し、この中間層
2上にスパッタ装置により酸化物超電導層3を形成した
酸化物超電導導体の断面構造を示すものである。図10
に示す構造において、酸化物超電導層3は多結晶状態で
あり、多数の結晶粒4が無秩序に結合した状態となって
いる。これらの結晶粒4の1つ1つを個々に見ると各結
晶粒4の結晶のc軸は基材表面に対して垂直に配向して
いるものの、a軸とb軸は無秩序な方向を向いているも
のと考えられる。
【0007】このように酸化物超電導層の結晶粒毎にa
軸とb軸の向きが無秩序になると、結晶配向性の乱れた
結晶粒界において超電導状態の量子的結合性が失なわれ
る結果、超電導特性、特に臨界電流密度の低下を引き起
こすものと思われる。また、前記酸化物超電導体がa軸
またはb軸配向していない多結晶状態となるのは、その
下に形成された中間層2がa軸またはb軸配向していな
い多結晶状態であるために、酸化物超電導層3を成膜す
る場合に、中間層2の結晶に整合するように酸化物超電
導層3が成長するためであると思われる。
【0008】そこで本発明者らは、金属テープの基材上
にイットリウム安定化ジルコニアの中間層を形成し、こ
の中間層上に酸化物超電導層を形成することで、超電導
特性の優れた酸化物超電導導体を製造する試みを種々行
っている。そして、このような試みの中から本発明者ら
は先に、特願平3ー126836号、特願平3ー126
837号、特願平2ー205551号、特願平4ー13
443号、特願平4ー293464号、などにおいて、
結晶配向性に優れた中間層、およびそれを利用した酸化
物超電導導体の特許出願を行っている。
【0009】これらの特許出願に記載された技術によれ
ば、基材上にイットリウム安定化ジルコニアの粒子を堆
積させる際に、基材の斜め方向からイオンビームを照射
することで結晶配向性に優れた中間層を形成させること
ができるので、この中間層上にレーザ蒸着法などの成膜
法により酸化物超電導層を形成するならば、結晶配向性
に優れ、臨界電流密度の高い酸化物超電導導体を製造す
ることができるものであった。また、前記イットリウム
安定化ジルコニアは、Zr2Oの中に3モル%程度のY2
3を添加することで機械強度や靱性を大きく改善した
もので、機械特性の面から見ても超電導導体の中間層と
して好適な素材である。
【0010】ところが、イットリウム安定化ジルコニア
の中間層上に酸化物超電導層を成膜する際に、基材を所
定の温度に加熱しながら成膜を行う必要があり、その際
の基材の温度管理は厳格に行う必要があった。例えば、
現状では基材温度を750〜790℃の範囲内で所定の
温度に管理して成膜しているが、この際に定めた温度か
ら±10℃以内の温度に制御しながら成膜を行わない
と、得られた超電導導体の臨界電流密度が低下する問題
があった。
【0011】本発明は前記の背景に基づき、前記特許出
願の技術を更に発展させてなされたもので、中間層上に
酸化物超電導層を成膜する場合に、従来よりも基材の温
度管理が容易であって、臨界電流密度が高い酸化物超電
導導体およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、基材と、この基材上に形成さ
れた中間層と、この中間層上に形成された酸化物超電導
層とを具備してなる酸化物超電導導体において、前記基
材が耐熱金属からなる多結晶構造であって、前記中間層
がY23で安定化されたイットリウム安定化ジルコニア
からなり、前記中間層を構成するイットリウム安定化ジ
ルコニア内にY23が5.8モル%以上含有されてな
り、前記酸化物超電導層がイットリウム系の酸化物超電
導層であるものである。
【0013】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1記載の中間層の結晶粒が、粒界傾角を
30度以下にして配向されたものである。
【0014】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、イットリウム安定化ジルコニアのターゲットか
ら発生させた粒子を基材上に堆積させ、基材上にイット
リウム安定化ジルコニアの中間層を形成し、その後に中
間層上にイットリウム系の酸化物超電導層を形成して酸
化物超電導導体を製造する方法において、前記ターゲッ
トとしてY23を5.8モル%以上含有するイットリウ
ム安定化ジルコニアからなるものを用いるとともに、
ットリウム系の酸化物超電導層を中間層上に形成する際
に、基材を750〜790℃の範囲内の所定の温度を中
心として±20℃の範囲内に納まるように温度管理しな
がらイットリウム系の酸化物超電導層を形成するもので
ある。
【0015】請求項4記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項3記載のイットリウム安定化ジルコニア
の粒子を基材上に堆積させる際に、イオン源が発生させ
たイオンビームを基材の成膜面の法線に対して斜め方向
から50〜60度の範囲の入射角度で照射しつつ前記粒
子を堆積させて中間層を形成するものである。
【0016】
【作用】イットリウム安定化ジルコニアに含有させるY
23量を5.8モル%以上とすることで750〜790
℃に高温加熱しながら中間層上にイットリウム系の酸化
物超電導層を形成する場合であっても中間層の結晶構造
を安定化できる結果、その上に形成されるイットリウム
系の酸化物超電導層の結晶構造を整えることができ、臨
界電流密度の高い酸化物超電導導体が得られる。更に、
5.8モル%以上のY23を含むイットリウム安定化ジ
ルコニアの中間層を用い、その上に成膜法によりイット
リウム系の酸化物超電導層を形成するならば、酸化物超
電導層を形成する際の加熱温度の温度管理幅が従来より
も広くても良くなり、従来よりも緩い条件で温度管理し
ても臨界電流密度の高いものが得られる。
【0017】また、ターゲットから発生させたイットリ
ウム安定化ジルコニアの粒子を基材上に堆積させる際
に、基材成膜面の法線に対して斜め方向50〜60度の
範囲からイオンビームも同時に照射すると、基材の成膜
面に対してc軸配向性に加えてa軸配向性とb軸配向性
も向上する。その結果、結晶粒界が多数形成されたイッ
トリウム安定化ジルコニアの中間層であっても、結晶粒
ごとのa軸配向性とb軸配向性とc軸配向性のいずれも
が良好になり、結晶構造の整った中間層が得られる。具
体的には、中間層の結晶粒の粒界傾角が30度以下の配
向性の良いものが得られる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明方法を実施してイットリウム
安定化ジルコニア(YSZ)の中間層を基材上に形成し
たものの一構造例を示すものであり、図1において、A
はテープ状の基材、Bは基材Aの上面に形成された中間
層を示している。前記基材Aは、この例ではテープ状の
ものを用いているが、例えば、板材、線材、条体などの
種々の形状のものを用いることができ、基材Aは、銀、
白金、ステンレス鋼、銅、耐熱耐酸化性のニッケル合金
(例えばハステロイ)などの各種金属材料、あるいは、
各種ガラスあるいは各種セラミックスなどからなるもの
である。
【0019】前記中間層Bは、立方晶系の結晶構造を主
体とするイットリウム安定化ジルコニアの微細な結晶粒
20が、多数、相互に結晶粒界を介して接合一体化され
てなるもので、各結晶粒20の結晶軸のc軸は基材Aの
上面(成膜面)に対して直角に向けられ、各結晶粒20
の結晶軸のa軸どうしまたはb軸どうしが、互いに同一
方向に向けられて面内配向されている。また、各結晶粒
20のc軸が基材Aの(上面)成膜面に対して直角に配
向されている。そして、各結晶粒20のa軸(あるいは
b軸)どうしは、それらのなす角度(図2に示す粒界傾
角K)を30度以内にして接合一体化されている。
【0020】また、中間層Bを構成するイットリウム安
定化ジルコニアは、Zr2Oの中にY23を5.8モル%
以上含有したものからなる。イットリウム安定化ジルコ
ニアの結晶において、2〜3モル%のY23を含むもの
は、一部斜方晶の結晶を含むようになるので、その後に
形成される酸化物超電導層の結晶軸のa軸とb軸を配向
させる意味からは好ましくない。更に3モル%以上のY
23を含むものは正方晶と立方晶の混合組織となるが、
本発明において用いるものは、立方晶の割合が大きく、
中間層Bの形成時に高温加熱されても後に形成される酸
化物超電導層の臨界電流密度を高くする必要性があるこ
とから、特に5.8モル%以上のY23を含むものを用
いる必要がある。
【0021】次に前記中間層Bを製造する装置について
図3を基に以下に説明する。図3は中間層Bを製造する
ための装置の一例を示すものであり、この例の装置は、
レーザ蒸着装置にイオンビームアシスト用のイオンガン
を設けた構成となっている。この例の装置は、基材Aを
保持するための基材ホルダ11と、この基材ホルダ11
の斜め下方に所定間隔をもって対向配置された板状のタ
ーゲット12と、前記基材ホルダ11の側方に所定間隔
をもって対向配置されたイオンガン13と、前記ターゲ
ット12の側方においてターゲット12の上面に向けて
レーザビームを照射するためのレーザ発光装置14を主
体として構成されている。
【0022】また、この実施例の装置の一部は真空容器
15に収納されていて、基材ホルダ11とターゲット1
2の周囲を真空雰囲気に保持できるようになっている。
更に前記真空容器15には、ガスボンベなどの雰囲気ガ
ス供給源が接続されていて、真空容器の内部を真空など
の低圧状態で、かつ、アルゴンガスあるいはその他の不
活性ガス雰囲気または酸素を含む不活性ガス雰囲気に調
整することができるようになっている。なお、前記のレ
ーザ発光装置14から出されたレーザビームは、第1反
射鏡14aと第2反射鏡14bと集光レンズ14cと真
空容器15の側壁に取り付けられた窓部15aとを介し
てターゲット12の上面に集光照射されるようになって
いる。
【0023】一方、基材Aとしてこの例では、長尺の金
属テープ(ハステロイ製あるいはステンレス製などのテ
ープ)状の基材Aを用いるので、真空容器15の内部に
金属テープの送出装置8と巻取装置9を設け、送出装置
8から連続的に基材ホルダ11にテープ基材Aを送り出
し、続いて巻取装置9で巻き取ることでテープ状の基材
A上に中間層を連続成膜することができるように構され
ている。前記基材ホルダ11は、内部に加熱ヒータを備
え、基材ホルダ11に支持された基材Aを所用の温度に
加熱できるようになっている。また、基材ホルダ11に
は、図示略のヒンジピン回動式の角度調整機構が付設さ
れ、基材ホルダ11を首振り回動させて水平面に対する
基材ホルダ11の傾斜角度を所望の角度に調整できるよ
うに構成されている。
【0024】前記ターゲット12は、目的とするイット
リウム安定化ジルコニアの中間層を形成するためのもの
であり、目的の組成の中間層と同一組成あるいは近似組
成のものを用いる。ターゲット12として具体的には、
5.8モル%以上のY23で安定化したイットリウム安
定化ジルコニアを用いる。
【0025】前記イオンガン13は、容器の内部に、蒸
発源を収納し、蒸発源の近傍に引き出し電極を備えて構
成されている。そして、前記蒸発源から発生した原子ま
たは分子の一部をイオン化し、そのイオン化した粒子を
引き出し電極で発生させた電界で制御してイオンビーム
として照射する装置である。粒子をイオン化するには直
流放電方式、高周波励起方式、フィラメント式、クラス
タイオンビーム方式などの種々のものがある。フィラメ
ント式はタングステン製のフィラメントに通電加熱して
熱電子を発生させ、高真空中で蒸発粒子と衝突させてイ
オン化する方法である。また、クラスタイオンビーム方
式は、原料を入れたるつぼの開口部に設けられたノズル
から真空中に出てくる集合分子のクラスタを熱電子で衝
撃してイオン化して放射するものである。本実施例にお
いては、図4に示す構成の内部構造のイオンガン13を
用いる。このイオンガン13は、筒状の容器16の内部
に、引出電極17とフィラメント18とArガスなどの
導入管19とを備えて構成され、容器16の先端からイ
オンをビーム状に平行に照射できるものである。
【0026】前記イオンガン13は、図3に示すように
その中心軸Sを基材Aの上面(成膜面)に対して入射角
度θ(基材Aの垂線(法線)Hと中心線Sとのなす角
度)でもって傾斜させて対向されている。この入射角度
θは50〜60度の範囲が好ましいが、55〜60度の
範囲が最も好ましい。従ってイオンガン13は基材Aの
成膜面に対して傾斜角θでもってイオンビームを入射で
きるように配置されている。なお、前記イオンガン13
によって基材Aに照射するイオンビームは、He+、N
+、Ar+、Xe+、Kr+などの希ガスのイオンビー
ム、あるいは、それらと酸素イオンの混合ビームなどを
用いる。ただし、中間層Bの結晶構造を整えるために
は、ある程度の原子量が必要であり、あまりに軽量のイ
オンでは効果が薄くなることを考慮すると、Ar+、K
+などのイオンを用いることが好ましい。前記レーザ
発光装置14は、真空容器15の側壁に取り付けられた
透明窓15aを介してレーザビームをターゲット12に
集光照射し、ターゲット12の構成粒子をえぐり出して
基材A側に噴出させることができるものである。レーザ
発光装置14はターゲット12から粒子を出すことがで
きるものであれば、YAGレーザ、CO2レーザ、エキ
シマレーザなどのいずれのものを用いても良い。
【0027】次に前記構成の装置を用いて基材A上にイ
ットリウム安定化ジルコニアの中間層Bを形成する場合
について説明する。基材A上に中間層Bを形成するに
は、5.8モル%以上のY23を含むイットリウム安定
化ジルコニアのターゲットを用いるとともに、基材ホル
ダ11に付属の角度調整機構を調節してイオンガン13
から照射されるイオンビームを基材ホルダ11の上面に
50〜60度の範囲の角度、例えば55度で照射できる
ようにする。次に基材Aを収納している容器の内部を真
空引きして減圧雰囲気とするとともに、送出装置8から
巻取装置9側に基材Aを所定の速度で移動させる。そし
て、イオンガン13とレーザ発光装置14を作動させ
る。
【0028】レーザ発光装置14からターゲット12に
レーザビームを照射すると、ターゲット12の粒子がえ
ぐり出されて基材A上に飛来する。そして、基材A上
に、ターゲット12から叩き出した粒子を堆積させると
同時に、イオンガン13からイオンのイオンビームを照
射する。このイオンビーム照射する際の入射角度θは、
50〜60度の範囲が最も好ましい。ここで、θを90
度とすると、中間層のc軸は基材Aの成膜面に対して直
角に配向するものの、基材Aの成膜面上に(111)面
が立つので好ましくない。また、θを30度とすると、
中間層はc軸配向すらしなくなる。前記のような好まし
い範囲の角度でイオンビーム照射するならば中間層の結
晶の(100)面が立つようになる。
【0029】このような入射角度でイオンビーム照射を
行ないながらレーザ蒸着を行なうことで、基材A上に形
成されるイットリウム安定化ジルコニアの中間層の結晶
軸のa軸とb軸とを配向させることができるが、これ
は、堆積されている途中のレーザ蒸着粒子に対して適切
な角度でイオンビーム照射されたる結果によるものと思
われる。
【0030】なお、このイットリウム安定化ジルコニア
の中間層Bの結晶配向性が整う要因として本発明らは、
以下のことを想定している。イットリウム安定化ジルコ
ニアの中間層Bの結晶の単位格子は、図5に示すように
立方晶であり、この結晶格子においては、基板法線方向
が<100>軸であり、他の<010>軸と<001>
軸はいずれも図5に示す方向となる。これらの方向に対
し、基板法線に対して斜め方向から入射するイオンビー
ムを考慮すると、図5の原点Oに対して単位格子の対角
線方向、即ち、<111>軸に沿って入射する場合は、
54.7度の入射角度となる。
【0031】ここで前記のように入射角度50〜60度
の範囲で良好な結晶配向性を示すことは、イオンビーム
の入射角度が前記54.7度と一致するかその前後にな
った場合、イオンチャンネリングが最も効果的に起こ
り、基材A上に堆積している結晶において、基材Aの上
面で前記角度に一致する配置関係になった原子のみが選
択的に残り易くなり、その他の乱れた原子配列のものは
イオンビームのスパッタ効果によりスパッタされて除去
される結果、配向性の良好な原子の集合した結晶のみが
選択的に残って堆積してゆくものと推定している。
【0032】ここで、前記のようなレーザ蒸着法を適用
するならば、本発明者らが先に特許出願している方法に
おいて用いたスパッタリング法を応用した斜めイオンビ
ーム照射方法に比較し、より早い成膜速度で中間層を製
造できる。具体的には、斜めイオンビーム照射するスパ
ッタリング法において、0.01〜0.02μm/分程度
の成膜速度であるものを、本発明方法においては、斜め
イオンビーム照射するレーザ蒸着法により、0.05〜
0.07μm/分程度の高速で成膜することができる。
【0033】図1と図2に、前記の方法でイットリウム
安定化ジルコニアの中間層Bが堆積された基材Aの断面
構造を示す。なお、図1では、結晶粒20が1層のみ形
成された状態を示しているが、結晶粒20の多層構造で
も差し支えないのは勿論である。
【0034】次に、図6と図7は、本発明に係る酸化物
超電導導体の一実施例を示すものであり、本実施例の酸
化物超電導導体22は、テープ状の基材Aと、この基材
Aの上面に形成された中間層Bと、中間層Bの上面に形
成された酸化物超電導層Cとからなっている。前記基材
Aと中間層Bは、先の例において説明した材料と同等の
材料から構成され、中間層Bの結晶粒20は、図1と図
2に示すように粒界傾角30度以内になるように結晶配
向されている。
【0035】次に、酸化物超電導層Cは、中間層Bの上
面に被覆されたものであり、その結晶粒23のc軸は中
間層Bの上面に対して直角に配向され、その結晶粒23
…のa軸とb軸は先に説明した中間層Bと同様に基材上
面と平行な面に沿って面内配向し、結晶粒23どうしが
形成する粒界傾角K’が小さな値にされている。この酸
化物超電導層を構成する酸化物超電導体は、Y1Ba2
37-x、Y2Ba4Cu8x、Y3Ba3Cu6xなる組
などに代表される臨界温度の高いイットリウム系の酸化
物超電導体からなる。
【0036】次に前記中間層Bの上に酸化物超電導層C
を形成するためには、図3に示す構成のレーザ蒸着装置
と同等のレーザ蒸着装置を用い、ターゲットを酸化物超
電導層形成用のものに交換して成膜すれば良い。このタ
ーゲットは、形成しようとする酸化物超電導層Cと同等
または近似した組成、あるいは、成膜中に逃避しやすい
成分を多く含有させた複合酸化物の焼結体あるいは酸化
物超電導体などの板体を用いれば良い。
【0037】具体的には、中間層Bが形成された基材A
をレーザ蒸着装置の基台に設置し、蒸着処理室を真空ポ
ンプで減圧する。ここで必要に応じて蒸着処理室に酸素
ガスを導入して蒸着処理室を酸素雰囲気としても良い。
また、基台の加熱ヒータを作動させて基材Aを750〜
800℃の間の所定の温度に管理する。この場合に、定
めた温度から±20℃の範囲内になるように温度管理す
る必要がある。
【0038】次にレーザ発光装置から発生させたレーザ
ビームを蒸着処理室のターゲットに集光照射するととも
に、基材Aを供給装置から基台上に順次供給し、巻取装
置で巻き取る。これによってターゲットの粒子がえぐり
出されるか蒸発されてその粒子が移動中の基材A上の中
間層B上に順次堆積する。ここで粒子の堆積の際に中間
層Bが予めc軸配向し、a軸とb軸でも配向しているの
で、中間層B上に形成される酸化物超電導層Cの結晶の
c軸とa軸とb軸も中間層Bに整合するようにエピタキ
シャル成長し結晶化する。これによって結晶配向性の良
好な酸化物超電導層Cが得られる。
【0039】前記中間層B上に形成された酸化物超電導
層Cは、多結晶状態となるが、この酸化物超電導層Cの
結晶粒の1つ1つにおいては、図6に示すように基材A
の厚さ方向に電気を流しにくいc軸が配向し、基材Aの
長手方向にa軸どうしあるいはb軸どうしが配向してい
る。従って得られた酸化物超電導層は結晶粒界における
量子的結合性に優れ、結晶粒界における超電導特性の劣
化が少ないので、基材Aの面方向に電気を流し易く、臨
界電流密度の優れたものが得られる。また、酸化物超電
導層Cを形成する場合にレーザ蒸着法を用いるので、ス
パッタリングによる成膜に比べて成膜速度を向上でき
る。更に、5.8モル%以上のY23を含む立方晶が中
心のイットリウム安定化ジルコニアの中間層20を用い
ているので、酸化物超電導層Cの成膜時に750〜80
0℃の高温に加熱しても安定した立方晶の中間層20と
なっていて、この中間層20上に酸化物超電導層Cを積
層するので、酸化物超電導層Cの結晶構造の配向性も良
好になり、結果的に臨界電流密度の高いものが得られ
る。
【0040】(製造例1)図3に示す構成の装置を使用
し、イオンビーム照射を伴うレーザ蒸着を行ってイット
リウム安定化ジルコニアの中間層を高速成膜した。図3
に示す装置を収納した真空容器内を真空ポンプで真空引
きして6.2×10-4トールに減圧した。基材として、
幅5.0mm、厚さ0.1mm、長さ数mのハステロイC
276テープを使用した。ターゲットは、Y23含有量
を3モル%としたイットリウム安定化ジルコニア製のも
のを用い、波長248nmのKr-Fエキシマレーザを
用い、イオン源からのイオンビームの入射角度を55度
に設定し、Ar++O2のイオンビームのエネルギーを3
00〜350eV、イオン電流密度を500〜600μ
A/cm2に設定して基材上にレーザ蒸着と同時にイオ
ンビーム照射を行なって厚さ0.5〜0.7μmのイット
リウム安定化ジルコニア製の中間層を形成した。このレ
ーザ蒸着の際の基材テープの移動速度を1時間あたり2
0〜30cmとし、成膜レートを0.05〜0.07μm
/分とした。次に、Y23含有量を5.8モル%とした
イットリウム安定化ジルコニア製のターゲットに交換し
て前記と同等の条件で中間層を形成するとともに、その
後に更にY23含有量を8モル%としたイットリウム安
定化ジルコニア製のターゲットに交換して前記と同等の
条件で中間層を形成し、中間層付きの基材を複数作製し
た。
【0041】次に、前記中間層上にレーザ蒸着装置を用
いて酸化物超電導層を形成した。ターゲットとして、Y
0.7Ba1.7Cu3.07-xなる組成の酸化物超電導体から
なるターゲットを用いた。また、蒸着処理室の内部を1
-6トールに減圧した後、純酸素ガスを導入し、0.2
トールに調圧した。そして、基材を770±20℃に管
理しながらレーザ蒸着を行なった。ターゲット蒸発用の
レーザとして波長193nmのArFレーザを用いた。
その後、500゜Cで60分間、酸素雰囲気中において
熱処理した。得られた酸化物超電導体は、幅5.0m
m、長さ10cmのものである。
【0042】得られた酸化物超電導導体を冷却し、臨界
温度と臨界電流密度の測定を行なった結果を図8と図9
に示す。図8は、得られた酸化物超電導導体試料におい
て、酸化物超電導層を成膜する際の基材温度と臨界温度
の関係を示す。この図に示す結果から、5.8モル%の
イットリウム安定化ジルコニア中間層を備えた酸化物超
電導導体の方が、3モル%のイットリウム安定化ジルコ
ニア中間層を備えた酸化物超電導層よりも若干高い臨界
温度を示すことがわかる。
【0043】図9は、得られた酸化物超電導導体におい
て、酸化物超電導層を成膜する際の基材温度を変えて成
膜した場合に得られた各酸化物超電導導体の臨界電流密
度を示す。この図9に示す結果から、3モル%のY23
を含むイットリウム安定化ジルコニア中間層を用いた試
料は、770℃を中心として±10℃の温度範囲に温度
管理しなければ臨界電流密度が著しく低下することが明
らかになった。それに対し、5.8モル%あるいは8モ
ル%のY23を含むイットリウム安定化ジルコニア中間
層を備えた酸化物超電導層は、750〜790℃の広い
温度範囲のどの温度に温度設定しても、3モル%の試料
よりも高い臨界電流密度であって、しかもほぼ一定の臨
界電流密度が得られることが明らかになった。これは、
酸化物超電導層を成膜する際の温度管理を±20℃にし
ても優れた酸化物超電導導体を製造できることを意味し
ている。
【0044】なお、3モル%のY23を含むイットリウ
ム安定化ジルコニア中間層を用いた試料でもって温度管
理を770±20℃として製造した試料の臨界電流密度
は5000A/cm2であったが、8モル%のY23
含むイットリウム安定化ジルコニア中間層を用いた試料
でもって温度管理を770±20℃として製造した試料
の臨界電流密度は12000A/cm2であり、本発明
に係る試料の方が優秀な値を示した。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製造方法に
よれば、イットリウム安定化ジルコニアに含有させるY
23量を5.8モル%以上とするので、750〜790
℃に高温加熱しながら中間層上に酸化物超電導層を形成
する場合であっても中間層の結晶構造を安定化できる結
果、その上に形成されるイットリウム系の酸化物超電導
層の結晶構造をより良く整えることができ、臨界電流密
度の高い酸化物超電導導体を得ることができる。また、
結晶粒の粒界傾角が30度以下のイットリウム安定化ジ
ルコニアの中間層を用いるならば、その上に形成される
イットリウム系の酸化物超電導層の結晶構造が整い、臨
界電流密度の高いものが得られる。
【0046】次に、5.8モル%以上のY23を含むイ
ットリウム安定化ジルコニアのターゲットを用いて基材
上に中間層を形成し、その中間層上に750〜790℃
の範囲内の所定の温度を中心として±20℃の範囲内に
納まるように温度管理しながらイットリウム系の酸化物
超電導層を形成することで、中間層上に、結晶配向性に
優れたイットリウム系の酸化物超電導層を形成すること
ができ、これにより、臨界電流密度の高い酸化物超電導
導体を製造することができる。
【0047】更に、イットリウム安定化ジルコニアのタ
ーゲットから発生させたイットリウム安定化ジルコニア
の粒子を基材に堆積させる際に、基材成膜面の法線に対
して斜め方向50度〜60度の角度でイオンビームを照
射すると、基材の成膜面に対してc軸配向性に加えてa
軸配向性とb軸配向性をも向上させた粒界傾角30度以
下のイットリウム安定化ジルコニアの中間層を得ること
ができる。これは、基材上に堆積するイットリウム安定
化ジルコニアの構成原子において、規定の向きから外れ
た向きに配置された不安定な原子をイオンビームのイオ
ンがスパッタ効果を発揮させて効率よく除去するので、
規定の位置に配置された安定性の高い原子のみが選択的
に残り易くなり、この結果として配向性の良好な粒子の
堆積が主体的になされて配向性の良好な中間層が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基材上に形成されたイットリウム安定化ジル
コニアの中間層を示す断面図である。
【図2】 図1に示すイットリウム安定化ジルコニア中
間層の結晶粒とその結晶軸方向および粒界傾角を示す拡
大平面図である。
【図3】 本発明方法を実施して基材上に中間層と酸化
物超電導層を形成するためのレーザ蒸着装置の一例を示
す構成図である。
【図4】 図3に示すレーザ蒸着装置に設けられるイオ
ンガンの一構造例を示す断面図である。
【図5】 図1に示すイットリウム安定化ジルコニア中
間層の結晶格子を示す斜視図である。
【図6】 図1に示すイットリウム安定化ジルコニア中
間層上に酸化物超電導層を形成してなる酸化物超電導導
体を示す断面図である。
【図7】 図6に示す酸化物超電導層の結晶粒とその結
晶軸方向および粒界傾角を示す拡大平面図である。
【図8】 実施例で製造された3種類のY23モル%の
酸化物超電導導体の試料において、酸化物超電導層を中
間層上に形成する際の加熱温度と得られた酸化物超電導
導体の臨界温度の関係を示す図である。
【図9】 同試料において、酸化物超電導層を中間層上
に形成する際の加熱温度と得られた酸化物超電導導体の
臨界電流密度の関係を示す図である。
【図10】 従来方法で基材上に成膜された中間層と酸
化物超電導層とその結晶軸の方向を示す説明図である。
【符号の説明】
A…基材、B…中間層、C…酸化物超電導層、K、K’
…粒界傾角、θ…入射角度、11…基材ホルダ、12…
ターゲット、13…イオンガン、14…レーザ発光装
置、15…真空容器、20…結晶粒、22…酸化物超電
導導体、23…結晶粒。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 隆 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式 会社フジクラ内 (72)発明者 河野 宰 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式 会社フジクラ内 (56)参考文献 特開 平1−27116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 12/00 - 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材上に形成された中間層
    と、この中間層上に形成された酸化物超電導層とを具備
    してなる酸化物超電導導体において、 前記基材が耐熱金属からなる多結晶構造であって、前記
    中間層がY23で安定化されたイットリウム安定化ジル
    コニアからなり、前記中間層を構成するイットリウム安
    定化ジルコニア内にY23が、5.8モル%以上含有さ
    れてなり、前記酸化物超電導層がイットリウム系の酸化
    物超電導層であることを特徴とする酸化物超電導導体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中間層の結晶粒が、粒界
    傾角を30度以下にして配向されたものであることを特
    徴とする酸化物超電導導体。
  3. 【請求項3】 イットリウム安定化ジルコニアのターゲ
    ットから発生させた粒子を基材上に堆積させ、基材上に
    イットリウム安定化ジルコニアの中間層を形成し、その
    後に中間層上にイットリウム系の酸化物超電導層を形成
    して酸化物超電導導体を製造する方法において、 前記ターゲットとしてY23を5.8モル%以上含有す
    るイットリウム安定化ジルコニアからなるものを用いる
    とともに、イットリウム系の酸化物超電導層を中間層上
    に形成する際に、基材を750〜790℃の範囲内の所
    定の温度を中心として±20℃の範囲内に納まるように
    温度管理しながらイットリウム系の酸化物超電導層を形
    成することを特徴とする酸化物超電導導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のイットリウム安定化ジル
    コニアの粒子を基材上に堆積させる際に、イオン源が発
    生させたイオンビームを基材の成膜面の法線に対して斜
    め方向から50〜60度の範囲の入射角度で照射しつつ
    前記粒子を堆積させて中間層を形成することを特徴とす
    る酸化物超電導導体の製造方法。
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