JPH0528286B2 - - Google Patents
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- JPH0528286B2 JPH0528286B2 JP29599087A JP29599087A JPH0528286B2 JP H0528286 B2 JPH0528286 B2 JP H0528286B2 JP 29599087 A JP29599087 A JP 29599087A JP 29599087 A JP29599087 A JP 29599087A JP H0528286 B2 JPH0528286 B2 JP H0528286B2
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- cement
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Links
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、特に軟弱地盤に盛土を造成するに好
適な軽量盛土工法に関する。 (従来の技術) 従来、軟弱な地盤上に道路や堤防等の盛土を造
成するに際し、盛土自体及びその上の車両や建造
物等の載荷物の荷重を支持させるための方法とし
て、軟弱土中の水をドレーン材等によつて排出し
て圧密させる方法や、軟弱土中にセメント系硬化
剤を注入混合して硬化させる方法があり、また近
年においては発泡スチロール版を盛土下に敷設
し、盛土全体の軽量化を図ることによつて沈下を
防止せんとした工法がある。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、軟弱土を圧密して改良する方法やセメ
ント系硬化剤による地盤改良方法では、軟弱地盤
が深い場合には、深部に至るまで地盤改良を施さ
ないと上部の荷重によつて沈下が起きることとな
るため、工事が大がかりとなり、工期も長期化し
工費が膨大になるという問題がある。 一方発泡スチロール版を使用する方法は、全体
が軽量化されるためある程度の支持力がある軟弱
地盤上に盛土を形成する場合には、上記の地盤改
良工法に比べて有利である。 しかし、この方法では、使用する発泡スチロー
ル版を工場にて製造する必要があり高価である。
しかも軽量で嵩張るものであるため運搬に多くの
経費を要し、また、発泡スチロールは強度が1〜
3Kg/cm2程度であり、その適用に限界がある。更
に、現地土砂が盛土に使用できないため依然とし
て盛土取付部や法部に使用するための多くの盛土
用土砂を他所から搬入せざるを得ない等の問題が
あつた。 本発明は、このような従来の問題に鑑み、軟弱
地盤の上に軽量の盛土を施工するに好適であり、
現地の軟弱土を使用でき、軽量でしかも強度の高
い軽量の盛土が造成できる軽量盛土工法の提供を
目的としたものである。 (問題点を解決するための手段) このような従来の問題点を解決し、所期の目的
を達成するための本発明の軽量盛土工法は、現地
採取土砂に加水しして撹拌したスラリー土に発泡
剤もしくは起泡剤等の空隙形成剤及びセメント系
固化剤を加えた混合土をもつて成形した軽量土ブ
ロツクを、造成しようとする盛土の両側に積み上
げて外側面が盛土の法面を構成する擁壁を形成
し、該擁壁間に合成樹脂補強網を張設するととも
に該擁壁間に、現地採取土砂に加水し撹拌してス
ラリー状となすとともにこれに前記と同じ空隙形
成剤及びとセメント系固化剤を加えた盛土材料を
充填して固化させることを特徴としている。 (作用) この軽量盛土工法は、法面を構成する擁壁自体
が土砂に空隙形成剤を添加してコンクリート系固
化剤にて固化させた軽量土ブロツクを積み上げて
形成しているため、それ自体が軽量であると同時
に強度が高く、また、この両側の擁壁が合成樹脂
補強網によつて互いに連結された状態で盛土材料
が充填されるため、流動性がある盛土材料が充填
されてもその圧力によつて崩れることなく盛土が
造成される。更に、盛土材料の充填後、経時的に
盛土が固化され、これによつて合成樹脂補強網を
筋材として埋設させた一種の鉄筋コンクリート様
の構造体となり、圧縮及び引張荷重に強い軽量の
盛土が造成される。 (実施例) 次に、本発明の実施例を図面について説明す
る。 一般に地盤強度の小さい軟弱な地盤は高含水比
のシルト・粘度・有機質土等の細粒土からなつて
いる。 このような現場土砂を使用して軽量土ブロツク
1を現場にて形成する。この軽量土ブロツク1の
成形は、まず、現場土砂を掘削し、粉砕するとと
もに夾雑物を除去し、これが液性限界以上の含水
比となるように加水し、混合撹拌してスラリー土
となす。 また、これとは別に流動性があり水分を少なく
して強度を確保する範囲のセメント系固化剤のス
ラリー(水セメント比W/C=0.6〜0.7)を用意
し、これに空隙形成剤としての発泡剤を添加して
30〜60分放置して発泡させ、気泡セメントペース
トを造る。 この気泡セメントペーストと前述したスラリー
土とを混合撹拌し、これを成形型内に充填して固
化させ所定の形状に成形する。成形に際しては、
第1図に示すように成形型2内に合成樹脂製補強
網を予め所定の配置に位置決めして収容し、軽量
土ブロツク1内に埋設する。合成樹脂補強網とし
ては、軽量土ブロツク1の底部にポリマーグリツ
ド3を水平配置に設置するとともに、そのポリマ
ーグリツド3の上方に台形配置にプラスチツクネ
ツト4を配置する。また、軽量土ブロツク1の上
面にはポリマーグリツド3に下端を連結させた吊
り輪5が突出されている。 ポリマーグリツド3はポリプロピレン又は高密
度ポリエチレンを原料とする厚手のシートに孔を
あけ、加熱しながら1軸又は2軸方向に延伸して
シートの分子を配向させた格子状の網であり、伸
び率ε=7〜10%程度のものを使用する。 このようにして成形した軽量土ブロツク1を、
第2図に示すように造成しようとする盛土の量側
部の法面を形成するように積み上げて一対の擁壁
6を形成する。この擁壁6の積み上げ形成に際
し、両擁壁6,6間に前述した軽量土ブロツク1
内に埋設したものと同材料のポリマーグリツド
7,7……を多段配置に張設する。 然る後、両擁壁6,6間に盛土材料8を充填す
る。この盛土材料8は前述した軽量土ブロツク1
の材料と同じく、採取した現場土砂をスラリー状
となし、これに空隙形成剤及びセメント系固化剤
を混合させたものを使用する。 尚、盛土材料8の充填は、各段の軽量土ブロツ
ク1の積み上げ毎に行つてもよいものである。 このようにして所定の高さの盛土を造成し、こ
れを道路用として使用する場合には上面に適宜厚
さの舗装9をなす。 なお、本発明は、軽量土ブロツク材料及び盛土
材料を調整するに際し、上述の如き発泡剤を使用
する代りに、予め水と起泡剤とを混合して形成さ
せた気泡又は発泡スチレンビーズを空隙形成剤と
して使用できる。 また現場土砂に対して、上述した空隙形成剤、
セメント系固化剤の他に、必要に応じて増粘剤を
添加する。 増粘剤は使用する現場土砂が、砂分を約40%以
上含有している場合に、スラリー土の中から砂分
が沈殿分離することを防止するために使用するも
のであり、高分子系のものを水分量の0.5〜1.0%
程度使用する。 また、使用する現場土砂が酸性の場合は、PH調
製剤を添加してPH調製するか、酸性土用の固化剤
を使用する。 発泡剤は、別名ガス発生剤とも称されるもので
あり、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛等の粉
末が使用できる。 また起泡剤は通常コンクリート中に多量の泡を
発生させる場合に使用されている混和剤であり、
タンパク質、サポニン、樹脂系表面活性剤等が使
用できる。 次に、本発明に使用する軽量土ブロツクの配合
と試験データを第1表に示す。
適な軽量盛土工法に関する。 (従来の技術) 従来、軟弱な地盤上に道路や堤防等の盛土を造
成するに際し、盛土自体及びその上の車両や建造
物等の載荷物の荷重を支持させるための方法とし
て、軟弱土中の水をドレーン材等によつて排出し
て圧密させる方法や、軟弱土中にセメント系硬化
剤を注入混合して硬化させる方法があり、また近
年においては発泡スチロール版を盛土下に敷設
し、盛土全体の軽量化を図ることによつて沈下を
防止せんとした工法がある。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、軟弱土を圧密して改良する方法やセメ
ント系硬化剤による地盤改良方法では、軟弱地盤
が深い場合には、深部に至るまで地盤改良を施さ
ないと上部の荷重によつて沈下が起きることとな
るため、工事が大がかりとなり、工期も長期化し
工費が膨大になるという問題がある。 一方発泡スチロール版を使用する方法は、全体
が軽量化されるためある程度の支持力がある軟弱
地盤上に盛土を形成する場合には、上記の地盤改
良工法に比べて有利である。 しかし、この方法では、使用する発泡スチロー
ル版を工場にて製造する必要があり高価である。
しかも軽量で嵩張るものであるため運搬に多くの
経費を要し、また、発泡スチロールは強度が1〜
3Kg/cm2程度であり、その適用に限界がある。更
に、現地土砂が盛土に使用できないため依然とし
て盛土取付部や法部に使用するための多くの盛土
用土砂を他所から搬入せざるを得ない等の問題が
あつた。 本発明は、このような従来の問題に鑑み、軟弱
地盤の上に軽量の盛土を施工するに好適であり、
現地の軟弱土を使用でき、軽量でしかも強度の高
い軽量の盛土が造成できる軽量盛土工法の提供を
目的としたものである。 (問題点を解決するための手段) このような従来の問題点を解決し、所期の目的
を達成するための本発明の軽量盛土工法は、現地
採取土砂に加水しして撹拌したスラリー土に発泡
剤もしくは起泡剤等の空隙形成剤及びセメント系
固化剤を加えた混合土をもつて成形した軽量土ブ
ロツクを、造成しようとする盛土の両側に積み上
げて外側面が盛土の法面を構成する擁壁を形成
し、該擁壁間に合成樹脂補強網を張設するととも
に該擁壁間に、現地採取土砂に加水し撹拌してス
ラリー状となすとともにこれに前記と同じ空隙形
成剤及びとセメント系固化剤を加えた盛土材料を
充填して固化させることを特徴としている。 (作用) この軽量盛土工法は、法面を構成する擁壁自体
が土砂に空隙形成剤を添加してコンクリート系固
化剤にて固化させた軽量土ブロツクを積み上げて
形成しているため、それ自体が軽量であると同時
に強度が高く、また、この両側の擁壁が合成樹脂
補強網によつて互いに連結された状態で盛土材料
が充填されるため、流動性がある盛土材料が充填
されてもその圧力によつて崩れることなく盛土が
造成される。更に、盛土材料の充填後、経時的に
盛土が固化され、これによつて合成樹脂補強網を
筋材として埋設させた一種の鉄筋コンクリート様
の構造体となり、圧縮及び引張荷重に強い軽量の
盛土が造成される。 (実施例) 次に、本発明の実施例を図面について説明す
る。 一般に地盤強度の小さい軟弱な地盤は高含水比
のシルト・粘度・有機質土等の細粒土からなつて
いる。 このような現場土砂を使用して軽量土ブロツク
1を現場にて形成する。この軽量土ブロツク1の
成形は、まず、現場土砂を掘削し、粉砕するとと
もに夾雑物を除去し、これが液性限界以上の含水
比となるように加水し、混合撹拌してスラリー土
となす。 また、これとは別に流動性があり水分を少なく
して強度を確保する範囲のセメント系固化剤のス
ラリー(水セメント比W/C=0.6〜0.7)を用意
し、これに空隙形成剤としての発泡剤を添加して
30〜60分放置して発泡させ、気泡セメントペース
トを造る。 この気泡セメントペーストと前述したスラリー
土とを混合撹拌し、これを成形型内に充填して固
化させ所定の形状に成形する。成形に際しては、
第1図に示すように成形型2内に合成樹脂製補強
網を予め所定の配置に位置決めして収容し、軽量
土ブロツク1内に埋設する。合成樹脂補強網とし
ては、軽量土ブロツク1の底部にポリマーグリツ
ド3を水平配置に設置するとともに、そのポリマ
ーグリツド3の上方に台形配置にプラスチツクネ
ツト4を配置する。また、軽量土ブロツク1の上
面にはポリマーグリツド3に下端を連結させた吊
り輪5が突出されている。 ポリマーグリツド3はポリプロピレン又は高密
度ポリエチレンを原料とする厚手のシートに孔を
あけ、加熱しながら1軸又は2軸方向に延伸して
シートの分子を配向させた格子状の網であり、伸
び率ε=7〜10%程度のものを使用する。 このようにして成形した軽量土ブロツク1を、
第2図に示すように造成しようとする盛土の量側
部の法面を形成するように積み上げて一対の擁壁
6を形成する。この擁壁6の積み上げ形成に際
し、両擁壁6,6間に前述した軽量土ブロツク1
内に埋設したものと同材料のポリマーグリツド
7,7……を多段配置に張設する。 然る後、両擁壁6,6間に盛土材料8を充填す
る。この盛土材料8は前述した軽量土ブロツク1
の材料と同じく、採取した現場土砂をスラリー状
となし、これに空隙形成剤及びセメント系固化剤
を混合させたものを使用する。 尚、盛土材料8の充填は、各段の軽量土ブロツ
ク1の積み上げ毎に行つてもよいものである。 このようにして所定の高さの盛土を造成し、こ
れを道路用として使用する場合には上面に適宜厚
さの舗装9をなす。 なお、本発明は、軽量土ブロツク材料及び盛土
材料を調整するに際し、上述の如き発泡剤を使用
する代りに、予め水と起泡剤とを混合して形成さ
せた気泡又は発泡スチレンビーズを空隙形成剤と
して使用できる。 また現場土砂に対して、上述した空隙形成剤、
セメント系固化剤の他に、必要に応じて増粘剤を
添加する。 増粘剤は使用する現場土砂が、砂分を約40%以
上含有している場合に、スラリー土の中から砂分
が沈殿分離することを防止するために使用するも
のであり、高分子系のものを水分量の0.5〜1.0%
程度使用する。 また、使用する現場土砂が酸性の場合は、PH調
製剤を添加してPH調製するか、酸性土用の固化剤
を使用する。 発泡剤は、別名ガス発生剤とも称されるもので
あり、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛等の粉
末が使用できる。 また起泡剤は通常コンクリート中に多量の泡を
発生させる場合に使用されている混和剤であり、
タンパク質、サポニン、樹脂系表面活性剤等が使
用できる。 次に、本発明に使用する軽量土ブロツクの配合
と試験データを第1表に示す。
【表】
また第3図は第1表の各ケースのもののひずみ
と圧縮強度との関係を示したグラフであり、第4
図は、第1表のケース3の配合において、合成樹
脂補強網の使用に関する荷重と変形量との関係を
示しており、Aは合成樹脂補強網を使用していな
い場合、Bはポリマーグリツドのみを使用した場
合、Cはポリマーグリツド及びプラスチツクネツ
トをともに使用している場合をそれぞれ示してい
る。 次に本発明に使用する盛土材料の配合例とその
試験データを第2表及び第3表に示す。
と圧縮強度との関係を示したグラフであり、第4
図は、第1表のケース3の配合において、合成樹
脂補強網の使用に関する荷重と変形量との関係を
示しており、Aは合成樹脂補強網を使用していな
い場合、Bはポリマーグリツドのみを使用した場
合、Cはポリマーグリツド及びプラスチツクネツ
トをともに使用している場合をそれぞれ示してい
る。 次に本発明に使用する盛土材料の配合例とその
試験データを第2表及び第3表に示す。
【表】
【表】
(発明の効果)
本発明の軽量盛土工法は上述の如く構成され、
間隙形成剤及びセメント系固化剤を土砂に混合し
て軽量土ブロツク材料及び盛土材料とするもので
あるため、特に軟弱な地盤であつても、その施工
現場の土砂を使用できるために大量の盛土用土砂
を他所から搬入する必要がなく、また、従来の発
泡スチロールを使用する工法に比べても搬入土砂
量が著しく少なくなり、しかも、大型構造材を工
場生産する必要がなく、材料の運搬が作業が極め
て少なくなつて経済的に施工されることとなつた
ものであり、また、盛土はスラリー状の盛土材料
がセメント系固化剤によつて全体が一体的に固化
されるため、耐力の大きい盛土が造成されること
となり、しかも、その盛土は空隙形成剤によつて
軽量化されているため、軟弱の度合が大きく低強
度の地盤上にも実施できることとなり、しかも、
軟弱地盤の強度等の性質に応じて、空隙形成剤や
セメント系固化剤の添加量を調節することができ
るため、施工現場の軟弱地盤に対応して盛土の比
重や強度を調節することができ、施工が広範に亘
つて経済的に実施できる。 更に、施工に際し、法面を構成する擁壁を軽量
土ブロツクを積み上げて造成し、その間に盛土材
料を充填するものであるために、流動性の高い盛
土材料を容易に所定高さにまで盛り上げることが
でき、しかも、盛土材料が固化すると全体が合成
樹脂補強網によつて補強された一体の盛土とな
り、耐力が大きく全体が著しく軽量の盛土が造成
される。
間隙形成剤及びセメント系固化剤を土砂に混合し
て軽量土ブロツク材料及び盛土材料とするもので
あるため、特に軟弱な地盤であつても、その施工
現場の土砂を使用できるために大量の盛土用土砂
を他所から搬入する必要がなく、また、従来の発
泡スチロールを使用する工法に比べても搬入土砂
量が著しく少なくなり、しかも、大型構造材を工
場生産する必要がなく、材料の運搬が作業が極め
て少なくなつて経済的に施工されることとなつた
ものであり、また、盛土はスラリー状の盛土材料
がセメント系固化剤によつて全体が一体的に固化
されるため、耐力の大きい盛土が造成されること
となり、しかも、その盛土は空隙形成剤によつて
軽量化されているため、軟弱の度合が大きく低強
度の地盤上にも実施できることとなり、しかも、
軟弱地盤の強度等の性質に応じて、空隙形成剤や
セメント系固化剤の添加量を調節することができ
るため、施工現場の軟弱地盤に対応して盛土の比
重や強度を調節することができ、施工が広範に亘
つて経済的に実施できる。 更に、施工に際し、法面を構成する擁壁を軽量
土ブロツクを積み上げて造成し、その間に盛土材
料を充填するものであるために、流動性の高い盛
土材料を容易に所定高さにまで盛り上げることが
でき、しかも、盛土材料が固化すると全体が合成
樹脂補強網によつて補強された一体の盛土とな
り、耐力が大きく全体が著しく軽量の盛土が造成
される。
第1図は本発明に使用する軽量土ブロツクの一
例の成形を示す断面図、第2図は本発明によつて
造成される盛土の断面図、第3図は本発明におい
て使用する軽量土ブロツクの圧縮強度とひずみの
関係を示すグラフ、第4図は同軽量土ブロツクの
荷重と変形量との関係を示すグラフである。 1……軽量土ブロツク、3,7……ポリマーグ
リツド、4……プラスチツクネツト、6……擁
壁、8……盛土材料。
例の成形を示す断面図、第2図は本発明によつて
造成される盛土の断面図、第3図は本発明におい
て使用する軽量土ブロツクの圧縮強度とひずみの
関係を示すグラフ、第4図は同軽量土ブロツクの
荷重と変形量との関係を示すグラフである。 1……軽量土ブロツク、3,7……ポリマーグ
リツド、4……プラスチツクネツト、6……擁
壁、8……盛土材料。
Claims (1)
- 1 現地採取土砂に加水しして撹拌したスラリー
土に発泡剤もしくは起泡剤等の空隙形成剤及びセ
メント系固化剤を加えた混合土をもつて成形した
軽量土ブロツクを、造成しようとする盛土の両側
に積み上げて外側面が盛土の法面を構成する擁壁
を形成し、該擁壁間に合成樹脂補強網を張設する
とともに該擁壁間に、現地採取土砂に加水し撹拌
してスラリー状となすとともにこれに前記と同じ
空隙形成剤及びとセメント系固化剤を加えた盛土
材料を充填して固化させることを特徴とする軽量
盛土工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29599087A JPH01142117A (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 軽量盛土工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29599087A JPH01142117A (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 軽量盛土工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH01142117A JPH01142117A (ja) | 1989-06-05 |
JPH0528286B2 true JPH0528286B2 (ja) | 1993-04-23 |
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ID=17827708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29599087A Granted JPH01142117A (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 軽量盛土工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH01142117A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008070913A1 (en) * | 2006-12-13 | 2008-06-19 | Modalco Pty Ltd | Stabilised embankment |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH04293821A (ja) * | 1991-03-22 | 1992-10-19 | Toda Constr Co Ltd | 盛土材 |
KR102484636B1 (ko) * | 2021-09-08 | 2023-01-03 | 이계일 | 옹벽구조 |
-
1987
- 1987-11-26 JP JP29599087A patent/JPH01142117A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008070913A1 (en) * | 2006-12-13 | 2008-06-19 | Modalco Pty Ltd | Stabilised embankment |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH01142117A (ja) | 1989-06-05 |
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