JPH05282422A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH05282422A
JPH05282422A JP8207592A JP8207592A JPH05282422A JP H05282422 A JPH05282422 A JP H05282422A JP 8207592 A JP8207592 A JP 8207592A JP 8207592 A JP8207592 A JP 8207592A JP H05282422 A JPH05282422 A JP H05282422A
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JP
Japan
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roi
image
dimensional
image data
polygon
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Application number
JP8207592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takada
博 高田
Mikio Hagiwara
幹雄 萩原
Hideaki Hayashi
英昭 林
Katsutomo Shibuya
克智 渋谷
Hirofumi Nishimura
裕文 西村
Ippei Tanaka
逸平 田中
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ROI(関心領域)作画作業において、任意
の参照画像ウィンドウを新たに設定し、表示されている
複数の原画像から任意の画像を指定して参照画像ウィン
ドウにコピーする。このウィンドウの参照画像にフィル
タリング処理やカラーテーブル変更を加えることを可能
にする。新たな2次元ROI情報および3次元ROI情
報を簡単な指定によって作成できる手段を用いることに
より、複数のポリゴンおよびROIを作画したり、既に
作成されているポリゴンおよびROI情報を組み合わせ
て、新たなROI情報を容易に作成できるようにする。 【効果】 多数の2次元ROI情報をまとめて一つのR
OI情報を生成することができるので、複数スライス面
にわたる一まとまりのROIや、ボクセルデータに対し
て適用することができる3次元ROIを扱うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CT(Compute
d Tomography)装置等から得られる画像を
処理し、解析する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置においては、処理対象とな
る画像データが多量である。このため、実際の処理に入
る前に、装置に読み込んだデータを予め目視検査し、処
理対象とすべきデータか、あるいは処理対象の範囲を定
めるべきデータかを決める必要がある。このような場
合、従来は、すべての画像をメモリに読み込んでいたの
で、不要のメモリを専有し、また余分の読み込み時間を
要していた。
【0003】一方、従来の画像処理装置で関心領域(以
下、ROIという)を作画する場合には、適用画像上で
種々試行錯誤して作画している。このため、原画像上で
この作業を行うと、原画像が変更加工され、元に復帰さ
せる必要が生じた場合は、その復旧作業が面倒であっ
た。また、とびとびに存在する原画像上で作業する場
合、そのたびに原画像を切り替え表示しなければなら
ず、作業がスムーズに運ばないという不都合があった。
【0004】さらに、従来技術では、2次元画面上で作
画した簡単な2次元ROIのみしか取り扱えず、また、
既に作成してあるROIを組み合わせて新たなROIを
作成することは、簡単な操作では行えなかった。さら
に、3次元の対象物の複数スライス面にわたる一まとま
りのROI、あるいはボクセルデータに適用できる3次
元ROIを扱うことができなかった。
【0005】また、医療画像処理においては、原画像の
ピクセル値に対応して色表示をすることが行われるが、
使用するカラーマップはフルカラーであることが要求さ
れることが多い。色表示を種々変更して原画像の検討を
する場合、フルカラーそのままで種々変更して表示する
場合には、少なからず時間がかかっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの不
都合を解消するために、以下の目的を達成できる画像処
理装置を提供するものである。
【0007】(1)データ量が多い画像の表示および処
理において、不必要なメモリー専有と読み込み時間の浪
費とを避けること。
【0008】(2)ROI作画作業の効率を上げるこ
と。
【0009】(3)既存のROI情報を活用して新たな
ROIを生成すること。
【0010】(4)3次元ROIを取り扱えるようにす
ること。
【0011】(5)3次元ROIを簡単かつ適切に3次
元対象物の複数スライス画像に設定すること。
【0012】(6)医療画像の表示における色表示の検
討操作の効率を上げること。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、ファイルに格納された複数の原画像デ
ータの中から所望の原画像データを選択し、選択された
原画像データを前記ファイルからメモリーに読み込んで
処理し、2次元または3次元画像を作成し、これを表示
する画像処理装置において、前記原画像データに対応す
るアイデンティファイアを表示する手段と、原画像デー
タを前記メモリーに実際に読み込む前に、前記アイデン
ティファイアを選択することによって、表示に関するス
クロール範囲および処理に関する適用範囲を設定する設
定手段と、該設定手段によって設定された原画像データ
のみを前記ファイルから読み出す手段とを具備すること
を特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0015】原画像データを実際にメモリーに読み込む
前に、データを実際に表示するスクロール範囲およびデ
ータを実際に処理する適用範囲を画面上で指定する。ス
クロール範囲で指定されたデータのみ実際にメモリーに
読み込み、適用範囲で指定されたデータは、実際に処理
が必要になった時点で、初めてメモリーに読み込む。こ
れによって、必要なデータのみメモリ上に読み込むこと
ができる。
【0016】また、ROI(関心領域)作画作業におい
て、任意の参照画像ウィンドウを新たに設定し、表示さ
れている複数の原画像から任意の画像を指定して参照画
像ウィンドウにコピーする。このウィンドウの参照画像
にフィルタリング処理やカラーテーブル変更を加えるこ
とを可能にする。また、ROI作画を行う手段を用いる
ことにより、作画作業中に参照画像を元に復旧する場合
や、とびとびの原画像参照してROIを作画する場合の
作業効率を高めることができる。
【0017】さらに、新たな2次元ROI情報および3
次元ROI情報を簡単な指定によって作成できる手段を
用いることにより、複数のポリゴンおよびROIを作画
したり、既に作成されているポリゴンおよびROI情報
を組み合わせて、新たなROI情報を容易に作成できる
ようにする。多数の2次元ROI情報をまとめて一つの
ROI情報を生成することができるので、複数スライス
面にわたる一まとまりのROIや、ボクセルデータに対
して適用することができる3次元ROIを扱うことがで
きる。
【0018】また、作成した3次元ROI情報から定ま
る3次元ROIを、適用画像上に適切に設定するため、
適用画像と3次元ROIを水平断,冠状断,矢状断の3
面表示できる。3次元ROIを適用画像上で移動する手
段により、2次元ROI情報の組み合わせからなる3次
元ROIを扱える。さらに、球,楕円体,多面体等の3
次元ROIを実用的に扱うことができる。
【0019】さらに、医療画像処理において、疑似カラ
ーとフルカラーのルックアップテーブルを切替えて画像
の色付を変更し、その変化をリアルタイム表示すること
によって、効率的な画像の色付け変更を可能にする。
【0020】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明するが、それに先だって、一例としてのPET(Po
sitron Emission Tomograph
y)における画像処理の概要を説明する。
【0021】PET(陽電子放射断層撮影)は、非常に
短命な陽電子放出核種で標識した医薬品を静脈に注入
し、これを断層写真として、空間的ひろがりおよび時間
的変化を調べるものである。PET画像は、多層のスラ
イス断面図を時間方向に数十フレームとったものであ
る。これが1つのファイルに格納され、ファイル名を指
定すると読み込まれる。読み込まれた画像は、モニタス
クリーンに多数(たとえば、5×4枚)表示されるが、
一時に表示しきれないときには、スクロールによって任
意の部分をうつし出せる。
【0022】PET画像の処理は、次のように行われ
る。
【0023】(1) 画質調整 数スライス×数十フレームの画像の中から、任意の1枚
を選び出し、エッジ描出、ノイズ除去、2値化、色調調
整等の処理を施す。これによって、希望の画質が出せた
ら、ファイル中の全画像に対して同じ処理を行う。処理
内容は自動的に記録されているので、ボタン操作一つで
同じ処理が実行される。処理した画像は、必要に応じて
ファイルに格納する。
【0024】(2) 関心領域(ROI)の設定 画質調整で必要なコントラストが得られたら、ROIを
設定する。ROIの設定には、定型、手動の2つの方法
がある。定型法は、直方体、球、楕円柱などで3次元R
OIを設定するものである。手動法は、マウスを使っ
て、画像上に任意の形をつくる方法である。スライス毎
に所望の形状を描き、全スライスをまとめて一つの3次
元ROIとする。ROIが設定されると、その体積、R
OI中の全放射量(カウント値)、平均値などがただち
に計算される。これは、全フレーム(全時間軸)につい
て行われる。
【0025】ROIは、必要に応じてファイルに格納
し、後の使用に備えることができる。たとえば、わずか
に異なるROIをつくりたい場合は、格納されたROI
から出発すれば便利である。
【0026】(3) 時間解析 ROIにおける放射能量は時間によって変化する。この
変化の様子を調べるのが時間解析である。時間変化曲線
の最大値、最大値に達するまでの時間、一定時間までの
積分値、カーブフィティングによる定数決定などによっ
て、酸素摂取量、糖代謝量等が算出される。
【0027】以上が、医療画像処理の一例である。以下
に本発明の実施例を説明する。
【0028】実施例1 図1は、この発明による画像処理装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。図において、1は制御部であ
る。制御部1は、本体制御装置(CPU)1Aと、メモ
リ1Bと、I/Oプロセッサ1Cとから構成されてい
る。CRT3は、画像プロセッサ2A,フレームバッフ
ァ2Bおよびカラールックアップテーブル2Cからなる
画像出力装置2を通して制御部1に接続されている。一
方、I/Oプロセッサ1Cには、ディスク制御装置4A
を介して、ディスク装置4Bが接続されるとともに、カ
ートリッジMT制御装置5Aを介して、カートリッジM
T5Bが接続されている。さらに、マウス6A、キーボ
ード6B、イーサネット接続装置7が、I/Oプロセッ
サ1Cに接続されている。
【0029】このような画像処理装置において、図2に
示すように、スライス(Z軸方向)枚数が10枚、フレ
ーム(時間軸方向)枚数が8枚の画像ファイルに対し、
スライスID(アイデンティファイア)が(1,2,
4,5,6,10)、フレームIDが(3,4,5,
6,7)の画像をスクロール範囲として設定するととも
に、全てのスライスおよびフレームの画像を適用範囲と
して設定する操作方法について説明する。
【0030】図2において、画像表示ウィンドウ10の
情報機能ボックス11から、機能Window Reg
ion12を選択すると、図3に示すスクロール・適用
対象設定メニューが現れる。ここで、Scrollボタ
ン13をマウスによりクリックすれば、スクロール範囲
の設定内容が表示され、Applyボタン14をクリッ
クすれば適用範囲の設定内容が表示される。すなわち、
スライス軸、フレーム軸で区切られた各コマの色が、設
定,非設定の色にモザイク状に塗りつぶされる。これに
よって、設定内容を確認することができる。
【0031】スクロール範囲の設定は次のようにして行
う。Scrollボタン13をクリックし、スクロール
範囲を表示する。デフォルトの状態では、全てのスライ
スおよびフレームがスクロール範囲になっている。スク
ロール範囲から除外したいスライスID(3,7,8,
9)、フレームID(1,2,8)に対応する範囲切替
えボタン15の該当箇所をクリックすると、スクロール
範囲から除外される。一方、適用範囲の設定は次のよう
に行う。Applyボタン14をクリックし、適用範囲
を表示する。デフォルトの状態では、全てのスライスお
よびフレームが適用範囲になっている。適用範囲から除
外したいスライスID,フレームIDに対応する範囲切
替えボタン15の該当部をクリックすると、それらが適
用範囲から除外される。この例では、適用範囲の変更は
必要ない。
【0032】最後に、OKボタン16をクリックし、ス
クロール・適用対象設定メニューを閉じると、画像表示
ウィンドウ10には、図4のように、スクロール範囲と
して指定された、スライスIDおよびフレームIDの画
像のみが、詰めて表示される。
【0033】図5は、計算処理を必要としない時点での
メモリ状況を示す概念図である。ディスク4B上には、
画像ファイル(原ファイル)26が格納されている。こ
のうち、スクロール範囲として指定された、スライスI
DおよびフレームIDの画像データのみが、スクロール
画像データ27として、メモリ1B上に格納され、スク
ロール表示される。
【0034】一方、図6は、計算処理が必要な時点での
メモリ状況を示す概念図である。メモリ1B上には、適
用範囲の画像データ29が配置されている。適用範囲画
像データ29は、スクロール範囲の画像データ27A
と、ワークファイル28の画像データ28Aと、原画像
ファイル26からの画像データ26Aとを含んでいる。
つまり、適用範囲の画像データ29は、スクロール範囲
27,ワークファイル28,原画像ファイル26の順で
検索され、メモリ上に配置される。ここで、ワークファ
イル28は、すでに計算のほどこされた適用範囲の画像
であって、スクロール範囲からはずれている画像を、原
ファイルとして画像ファイル26にセーブされるまで、
保存するためのファイルである。
【0035】このような構成において、次のような処理
が行われる。
【0036】(1)利用者による、各画像に対するスク
ロール設定および表示処理 図7は、この処理を示すフローチャートである。画像フ
ァイル26内に存在する画像データを最初に選択した時
点では、画像データのヘッダ情報のみが、メモリ1Bに
読み込まれる。このとき、画像データはメモリ1B内に
は読み込まれていない。
【0037】ステップS1において、上述したようにし
て、Window Regionにより、スクロール範
囲および適用範囲が設定されると、ステップS2におい
て、メモリ1B内のヘッダ情報のみを更新する。そし
て、ステップS3において、利用者からの画像表示要求
があった時点で、初めてデータの読み込みを行う。すな
わち、ステップS4において、全スライス/フレームの
画像について、スクロール範囲内か範囲外かを判断す
る。スクロール範囲内に設定されている場合には、ステ
ップS5において、表示要求された画像データが、スク
ロール範囲データ領域27内にすでに存在するか否かを
判定する。すでに存在すれば、次の画像に進む。一方、
存在しなければ、ステップS6において、ディスク4B
からメモリ1B上のスクロール範囲データ領域27への
読み込みを行う。すなわち、ディスク4B上のワークフ
ァイル28(図6参照)内に存在すれば、そこから読み
込み、存在しなければ、ディスク4B上の画像ファイル
26から読み込む。読み込まれたデータは、スライス/
フレームの順で整列され、スクロールデータとしてメモ
リ1B上のスクロール範囲データ領域27内に確保され
る。
【0038】一方、スクロール範囲設定によって、今ま
でスクロール範囲にあったものがスクロール範囲外とな
った画像データについては、次の処理が行われる。すな
わち、ステップS4において、スクロール範囲外と判断
された画像データについては、ステップS7において、
メモリ1B上のスクロール範囲データ領域27に存在す
るか否かが判定される。データ領域27に存在しない場
合は、次の画像に進む。存在する場合、すなわち、スク
ロール範囲から新たに削除されたものについては、ステ
ップS8において、ワークファイル28に保存する。最
後に、ステップS9にて、上記処理が全画像について終
了したか否かを調べ、上記処理を対象の全画像について
行う。
【0039】(2)適用範囲データ(計算処理の対象と
なるデータ)の作成 利用者による計算処理要求があった場合には、図8のフ
ローチャートに従って、計算処理データの作成処理が行
われる。すなわち、適用範囲に設定されたスライス/フ
レームの画像について、メモリ1B上のスクロール範囲
データ領域27、ディスク上のワークファイル28、デ
ィスク上の画像ファイル26の順に、存在場所を検索
し、メモリ1B内に確保した適用範囲データ領域29
に、計算処理用のデータを読み込む。
【0040】まず、ステップS11において、計算処理
の対象となる画像データが、スクロール範囲データ領域
27内に存在するか否かを検索して調べる。スクロール
範囲データ領域27内に存在する場合には、ステップS
12で、スクロール範囲データ領域27から適用範囲デ
ータ領域に、画像データをコピーする(図6の矢印
(1)参照)。スクロール範囲データ領域27内に存在
しない場合には、計算処理の対象となる画像データが、
ワークファイル28内に存在するか否かを検索して調べ
る。ワークファイル28内に存在する場合は、ステップ
S14でワークファイル28から適用範囲データ領域に
画像データを読み込む(図6の矢印(2)参照)。ワー
クファイル28内に存在しない場合は、計算処理の対象
となる画像データが、原画像ファイル26内に存在する
か否かを検索して調べる。原ファイル26内に存在する
場合は、ステップS16で、原ファイル26から適用範
囲データ領域にその画像データを読み込む(図6の矢印
(3)参照)。原ファイル28内に存在しない場合に
は、ステップS17で異常処理を行う。
【0041】こうして、全画像について計算処理データ
の読み込みが終了すると(ステップS18)、ステップ
S19にて計算処理を実行する。また、計算処理終了時
には、ステップS20において、計算処理後の画像がス
クロール範囲内の画像データかどうかを判断する。スク
ロール範囲内の画像データであれば、ステップS21で
スクロール範囲データ領域27内の対応画像データを更
新し、そうでなければ、ステップS22で、ワークファ
イル28内の対応画像データを更新する。最後にステッ
プS23で、計算処理済みの全データについてステップ
S20〜S22の処理が終了したか否かを調べ、全デー
タについて、この処理を行う。
【0042】ワークファイルの管理構造は、図9のよう
になっている。メモリ内に、画像のサイズ,ワークファ
イル格納画像数,格納インデックス配列18を保持して
おり、ファイル内には、格納インデックス配列18の順
番にしたがって画像が保存される。格納インデックス配
列18には、スライスIDとフレームIDが保持されて
いる。ワークファイルへの書き込み要求が発生した場合
には、書き込むべき画像の(スライスID,フレームI
D)が、格納インデックス配列18内にあるかどうかを
検索し、有れば画像の更新を行い、無ければファイルの
最後に画像の追加書き込みを行う。すなわち、格納イン
デックス配列18の最後に(スライスID,フレームI
D)からなるインデックスを追加する。読み込み要求
は、(スライスID,フレームID)を指定して行われ
る。この場合には、格納インデックス配列18を検索
し、合致したインデックスにしたがい、その画像のみを
読み込む。このようにして、処理に必要な画像データの
みをメモリに読み込み保持することにより、必要最適な
メモリ領域を使用することができる。
【0043】実施例2 次に、本発明による画像処理装置の実施例2としてのR
OIの作画処理について、図10〜図12を参照して説
明する。
【0044】図10に示すように、原画像データを読み
込み、ウィンドウ21A,21Bに表示後,ROI機能
ルーチンを起動する。表示されている複数の原画像中、
任意の画像上にマウスなどのポインティング・デバイス
のカーソル22を移動させ、ポインティング・デバイス
のボタン入力を用いて参照画像を指定する。指定された
参照画像をもとに、参照画像ウィンドウ23を作成す
る。そのウィンドウ23に拡大表示された参照画像24
上でROIの作画作業を行う。すなわち、ポインティン
グ・デバイスのボタン入力、およびカーソル移動を用い
てROIの作画作業を行う。なお、ここでは、2つの原
画像21A,21Bのみを示したが、一般には、多数
(たとえば、5×4枚)の原画像が一度に表示される。
【0045】参照画像24の更新方法には2つの方法が
ある。第1の方法は、上と同様であり、原画像データが
表示されているウィンドウ21A,21Bの画像上で、
ポインティング・デバイスのボタン入力を用いて、再指
定する方法である。第2の方法は、参照画像24上にポ
インタを移動し、キーボードのキー(矢印キー〔→←↑
↓〕)を用いて参照画像24を移動させて行う方法であ
る。この移動は、先に格納されている参照画像に対応す
る原画像のスクロール範囲内で行われる。このとき、原
画像と適用対象画像についても、スクロール範囲内で移
動を行う。
【0046】図11は、複数の参照画像を指定する場合
の操作を示すものである。参照画像ウィンドウ31の右
肩にあるオプションボックス32で、ポインティング・
デバイスのボタン入力を用いて、プルダウンメニューを
表示する。このメニュー内で「Option」を選択
し、オプションウィンドウ33を表示する。オプション
ウィンドウ33内の「Number of Refer
ence」の欄34に、ポインティング・デバイスのカ
ーソルを移動し、キー(数字キー)入力または、ポイン
ティング・デバイスのボタン入力により枚数を指定す
る。指定された枚数により、参照画像ウィンドウを左右
に拡大し、複数枚の参照画像を表示する。複数の参照画
像上で作成したROIを、1枚目(一番左)の参照画像
のスライス番号とフレーム番号をリンク情報として格納
する。任意の画像を参照画像として表示する手順は、上
述と同様である。
【0047】図12は、上述した原画像の参照画像ウィ
ンドウへの転写とROIの作成動作を示すフローチャー
トである。
【0048】原画像データを表示したウィンドウ21
A,21Bの画像上で、ポインティング・デバイスのボ
タン入力を用いて参照画像の指定を行う(ステップS3
0)。指定された参照画像のサイズに基づいて、参照画
像ウィンドウ23を作成する(ステップS31,S3
2)。この参照画像ウィンドウ23は、以後参照画像の
変更が行われても消去されず、参照画像の描き換えが行
われるだけとなる(ステップS33)。画像描き換え方
法には、前述の通り大きく分けて2つの方法がある。第
1の方法は、ウィンドウ21A,21Bに表示された原
画像の中から選択された所望の画像を、参照画像ウィン
ドウ23に転写する方法である。すなわち、ROI機能
ルーチンが起動されると、原画像が表示されている全て
のウィンドウ21に対して、ポインティング・デバイス
のイベントハンドリング・ルーチンを登録し、そのウィ
ンドウ上でボタンが押されると、参照画像の再指定が行
われたと判断し、先の参照画像を消去し、ボタンクリッ
クされた画像を新たな参照画像として、参照画像ウィン
ドウ23上に表示するものである。第2の方法は、参照
画像ウィンドウ23に対してキーボードに関するイベン
トハンドリング・ルーチンを登録し、このウィンドウ2
3上にポインティング・デバイスのカーソルを移動し、
キー(矢印キー〔→←↑↓〕)入力を用いて指定された
矢印キーの方向に原画像をスクロールし、そのスクロー
ル範囲内で参照画像を変更して、再表示する方法であ
る。参照画像が参照画像ウィンドウ23上に表示されて
いる間、ポインティング・デバイスを用いてROI作画
作業を行う(ステップS34,S35,S36)。普通
は参照画像の枚数は1枚だが、必要に応じて複数枚の参
照画像を参照画像ウィンドウ23に表示することができ
る(ステップS38,S39)。複数枚の参照画像を表
示したい場合の操作方法は前述した通りである。
【0049】実施例3 従来のROIは、2次元座標空間でビットマップデータ
として表現されていた。しかしながら、この表現方法で
は、3次元ROIを表現することは困難であった。本発
明では、ROIをビットマップデータとしてではなく、
ポリゴンと呼ばれる頂点座標データの集合として表現す
ることにより3次元ROIを表現している。
【0050】ポリゴンは、図13に示すように、2次元
座標空間での頂点データ(X,Y)で表現され、3次元
目の座標の位置情報(スライス位置)は持たない。本発
明でいうROIは、図14に示すように、ポリゴンを1
個以上リンクした集合体として表現されている。各ポリ
ゴン情報には、Z方向たるスライス位置、時間軸T方向
たるフレーム位置、ポリゴン間の関係を規定する論理関
数といった情報を付加している。これによって、2次元
座標空間で作成されたポリゴンに空間的/時間的位置情
報を持たせ、3次元または4次元ROIを表現する。
【0051】また、図14に示すような論理演算によ
り、ドーナッツ型の形状をしたROIの作成を可能にし
ている。論理演算とは、そのポリゴンの内外のどちらの
領域が有効か、また、他のポリゴンとAND演算を行う
か、OR演算を行うか、の情報の組み合わせを規定する
ものである。このように、ポリゴンとROIを分けて管
理することにより、同一ROI内で、1つのポリゴン
(2次元形状)をスライス位置を変えて扱い、円柱形や
直方体の3次元ROIを作成したり、複数のROI間で
同じポリゴンを共有したりすることが容易にできるよう
になる。
【0052】ポリゴンは、作成されると、必ず1つのR
OI(ユニットROI)に属するようになっている。3
次元ROIやドーナッツ型のROI等を作画する場合に
は、ポリゴンを組み合わせる操作が必要となる。操作方
法は2通りである。第1の方法は、あらかじめ必要なだ
けのポリゴンを作成しておき、これらのポリゴンを組み
合わせて3次元ROIとして構成し直す方法である。第
2の方法は、はじめから3次元ROIを作成するつもり
でポリゴンを作成していく方法である。
【0053】これら2通りの3次元ROI作成方法のオ
ペレーションを、図15を参照して説明する。
【0054】ROIの作成は、図15に示すROI編集
メニュー41でポリゴンの形状、すなわち、Ellip
se, Rectangle, Free Polyg
onのいずれかを選択し、参照画像42A,42B,…
等上でマウス等のポインティング・デバイスを用いて描
画を行う。
【0055】第1の方法では、スライス位置Ziの原画
像を参照画像ウィンドウ42に移し、その上の適当な位
置(X,Y)に、ポリゴン(ユニットROI)を作成す
る。作成されたユニットROIはすべて、ROIリスト
と呼ばれるROI名を一覧するウィンドウに登録されて
いく。
【0056】このような操作を、異なるスライス位置Z
jで繰り返し、必要なポリゴンをすべて作成する。その
後、適用ROIとして選択されたROIと、マウスによ
って選択されたポリゴンとを順次リンクして、3次元R
OIを作成する。すなわち、まず、ROIリストの中か
ら1つだけを適用ROIとして選択し、また、ROI編
集メニュー41で論理関数L1,L2,L3,L4のい
ずれかを選択する。そして、参照画像42上に描き出さ
れているポリゴンを、マウスにより順次クリックし、R
OIリスト上に表示されている適用ROIとの間で論理
演算を行う。各ポリゴンについて論理関数を変更したい
場合には、論理関数を選択し直してポリゴンをクリック
する。以上の操作で、適用ROIとして選択されたRO
Iと、マウスによって選択されたポリゴンとが順次リン
クされてゆき、3次元ROIとなる。選択されたポリゴ
ンは、ユニットROIと3次元ROIとで共有される。
つまり、各ポリゴンは、それぞれ、個々のROIとして
の役割と、3次元ROIを構成するポリゴンとしての役
割の両面を持つことになる。
【0057】第2の方法では、まず1つのポリゴン(ユ
ニットROI)を作成し、そのユニットROIをROI
リスト上で適用データにする。その後、第1の方法と同
様に参照画像ウィンドウ上での適当な位置(X,Y)お
よびスライス位置(Z)にポリゴンを作成していく。作
成されたポリゴンは、すべて最初に作られたROIに属
するポリゴンとなり、3次元ROIを形成していく。
【0058】以上の機能を実現するアルゴリズムを図1
6に示す。図16(a)は、ポリゴン作成時のフローを
示している。ポリゴンの形状が選択され、参照画像42
A上にポリゴンが描かれると(ステップS41)、既に
適用ROIが存在すれば(ステップS42)、作成され
たポリゴンをその適用ROIにリンクする(ステップS
43)。リンクした後、リンクカウントをインクリメン
トする(ステップS44)。存在しなければ、新たにユ
ニットROIを作成する(ステップS45)。
【0059】図16(b)は、2次元ROIを3次元R
OIに構築する場合のフローを示している。論理関数が
選択され、ポリゴンが選択されると(ステップS5
1)、既に適用ROIが存在する場合には、そのROI
に、選択されたポリゴンをリンクし(ステップS5
3)、存在しなければ、新たにROIを作成し(ステッ
プS55)、そのROIを適用ROIとして(ステップ
S56)、リンク情報を更新する(ステップS53)。
その後、リンクカウントをインクリメントする(ステッ
プS54)。
【0060】図17はポリゴン構造体の構成を示し、図
18はROI構造体の概要を示す。ポリゴン構造体は、
ヘッダ部51と、インデックス部52と、頂点データ配
列部53の3部から構成される。ヘッダ部51には、頂
点数が格納されており、ポリゴンを構成する頂点の数を
示している。頂点データ配列部53は、頂点(X,Y)
座標を要素とする構造体の配列になっている。インデッ
クス部52は、頂点有効インデックスと頂点空インデッ
クスから構成され、頂点データ配列部52のどの要素番
号が有効か、どの要素番号が空(無効)かを示す。これ
らのインデックスにより、ある頂点が削除されるような
場合、インデックス部52において、要素番号を有効か
ら空へ移動するだけで済み、頂点データ配列部53の要
素を整列し直す手間を省くことができる。
【0061】一方、ROI構造体は、ヘッダ部61と、
インデックス部62と、リンク情報配列部63とから構
成される。ヘッダ部61には、ROI名,リンク数など
の情報が格納されている。リンク情報配列部63は、リ
ンク情報構造体64へのポインタ配列になっている。リ
ンク情報構造体64は、ポリゴン構造体へのポインタ,
スライス番号,フレーム番号,論理関数を格納してお
り、ポリゴンと1対1対応する。つまり、リンク情報構
造体64は、ポリゴンに3次元または4次元の位置情報
と論理関数を付加したデータになっている。
【0062】実施例4 実施例3で作成した3次元ROIを医療画像処理に適用
して表示する場合、従来の方式、すなわち、ある1枚の
原画像上のみに作成したROIを重畳表示する方式で
は、作成した3次元ROIと適用画像との関係を把握で
きない。
【0063】本実施例では、任意の直交断面画像上にR
OIを重畳表示し、かつ移動・回転・拡大縮小行うこと
により、複数スライスの適用画像上に3次元ROIを適
切に設定する方法を提供する。
【0064】(1)ROIの重畳表示 例として、図19に示すように、撮影された画像データ
に対して、直交断面画像を生成して表示する場合、以下
の処理を行う。
【0065】(a) 与えられている1ピクセルあたり
の距離から当該スライス間のピクセル数を計算する。
【0066】(b) 直交断面と各スライス平面との交
線、および(a)のデータを用いて、スライスデータの
補間を行い、直交断面画像を生成表示する。
【0067】(c) 実施例3に述べた方法で作成した
3次元ROI71と、第1スライス平面72および直交
断面73との交点(図19ではP1,P2)を計算す
る。
【0068】(d) (a)で計算したピクセル数と
(c)で求めた交点から、直交断面上に長方形を排他的
論理和で描画する。
【0069】(e) 次のスライス74・・・で
(c),(d)の操作を繰り返す。
【0070】このように、長方形を排他的論理和で描画
すると、図20に描かれるように長方形が重なる線分
(点線部)を描画しないため、図21のようなROIの
輪郭線71a,71b,71cのみの表示が可能にな
る。
【0071】上記アルゴリズムにより、3次元ROIを
冠状断・矢状断・水平断画像上に重畳表示した場合を図
21の符号71a−71cで示す。
【0072】(2)3次元ROIの移動・回転・拡大縮
小 コントロールダイヤル等の座標変換指示デバイス、また
はソフトウェアによりディスプレイ上に表示された疑似
ダイヤル77からの指示により、任意の直交断面画像上
で3次元ROI71a−71cを移動させることができ
る。座標変換デバイスの移動量から、もとの3次元RO
Iに座標変換マトリクスを掛け、移動後の3次元ROI
座標を計算し、(1)で示した方法によりROIを描画
する。図22は、Y軸方向に移動した場合を示す。点線
がもとの3次元ROIで、実線が移動後の3次元ROI
を示している。
【0073】また、マウス等ポインティング・デバイス
により指定した点Oに対して、座標変換指示デバイス7
8により得られる回転量から、座標変換マトリクスの係
数を計算し、得られたマトリクスをもとの3次元ROI
データに掛けて、回転後の座標を計算し、(1)で示し
たように指定した断面画像上でROIを描画することに
より、3次元ROIを回転させることができる。図23
は、Z=cの断面画像上で回転させた例を示す。点線の
ROIは回転操作前を、実線のROIは回転操作後を示
す。
【0074】同様にポインティング・デバイス等で指定
した断面上のROIについて、拡大マトリクスをROI
データに掛けることで、表示画面の横方向・縦方向それ
ぞれについて3次元ROIを拡大表示することができ
る。図24は、z=c上の断面でROIを1.5倍に拡
大した例を示す。点線のROIは拡大操作前、実線は操
作後を示す。
【0075】移動・回転・拡大縮小についての処理の流
れを図25に示す。この処理内容は、上述の説明から明
らかなので、その説明を省略する。
【0076】実施例5 一般に、医療画像は1ピクセル当たり16ビット程度の
情報を持つ。医療画像表示装置はこのデータの値に応じ
て適当な色付けを行い表示する。この時、表示のコント
ラストを調整し、診断などがしやすい表示を得ることが
重要である。このため、複数の医療画像を同一の画面上
に同時に表示する場合には、それぞれの医療画像の特性
に従った、別々のカラールックアップテーブルを用意す
る必要がある。任意個の画像を表示することを考える
と、ハードウェア的なカラールックアップテーブルを用
いてこれを実現することは困難である。
【0077】本実施例では、図26に示すように、2の
16乗=65536エントリを持つカラールックアップ
テーブル81をソフトウェア的に用意し、画像データ8
2をフレームバッファ83上に転送する際に、ルックア
ップテーブル81をサーチをして、色データに置き換え
る。カラールックアップテーブル81は、ハードウェア
の制約を受けずに任意の個数作成できるので、ピクセル
の持つデータ85と色情報86の対応が異なる複数の医
療画像を同時に画面上に描画することができる。
【0078】表示上のコントラスト調整は、図27に示
すように行われる。すなわち、カラールックアップテー
ブル81の書き換えと画像の再転送により行われる。も
ととなるカラールックアップテーブル84を、6553
6エントリのカラールックアップテーブル81の一部分
に当てはめ、この位置を変化させることにより、任意の
コントラストを実現するカラールックアップテーブル8
1を作成することができる。
【0079】例えば、全体を暗くしたい場合には、図2
8に示すように、図27中のupper,lowerの
位置をそれぞれ上げればよい。また、濃淡を強調したい
場合には、図29に示すように、upper,lowe
rの差を小さくすればよい。
【0080】ユーザは、このような調整を、例えば次の
ようなインターフェイスで行うことができる。図30に
示すように、画面上の医療画像91の脇に、予め色付け
の対応を示すカラーバー92を表示する。ユーザがこの
カラーバーをマウスなどのポインティング・デバイスを
用いて指示すると、図31に示すようなコントラスト調
整用のメニューが画面上に現れる。このメニュー内のu
pper,lower位置を示す横線をポインティング
・デバイスで指示し、上下への移動を指定すると(図3
2)、それに応じて、もとのカラールックアップテーブ
ル84がカラールックアップテーブル81のように書き
換えられる。最適な表示が得られたならば、図33に示
すように、コントラスト調整の終了を指定するボタン表
示をポインティング・デバイスで指示すると、コントラ
スト調整用のメニューが消える。
【0081】このような処理をスムーズに行うために、
図34のフローチャートに示す手法が用いられる。この
図において、ステップS81−S86は、コントラスト
調整中の動作であり、ステップS87およびS88は、
コントラスト調整終了後の動作である。
【0082】まず、ステップS80において、カラール
ックアップテーブル81を参照しながら、医療画像デー
タ82がフレームバッファ83に転送されて、描画され
る。ここで、オペレータが、マウスなどのポインティン
グ・デバイスを用いて、カラーバー92をクリックしコ
ントラスト調整の開始を指示すると、表示画像は、フル
カラー表示から疑似カラー表示に切り替えられ、応答速
度のスピードアップが図られる。すなわち、ステップS
81において、16ビットの画像データ85が、8ビッ
トデータ86に変換され、ステップS82において、こ
の8ビットデータ86がフレームバッファ83に転送さ
れる。転送位置は、16ビットのフルカラーシステムで
描画を行うときと同一の位置にする。ここで、16ビッ
トから8ビットへの変換は、16ビットの医療画像デー
タ85の最も小さい値が0に、最も大きい値が255に
なるようにし、その間を256等分して実行される。こ
うして、8ビットの疑似カラー画像データ86を作成す
る(図35参照)。
【0083】次いで、ステップS83で、図36に示す
ハードウェアカラールックアップテーブル97をセット
する。具体的には、ハードウェアカラールックアップテ
ーブル97の0−255番地の内容を、指定したカラー
バーに対応したフルカラーデータを用いて書き換える。
これによって、コントラスト調整中は、疑似カラーで画
像表示されるようになる。
【0084】オペレータによって、UPPER/LOW
ERの変更操作が行われ、これがステップS84で検出
されると、ステップS85で、ハードウェアカラールッ
クアップテーブル97を変更する。具体的には、UPP
ER/LOWERで指定される値が256等分されるよ
うにして、ハードウェアカラールックアップテーブル9
7の0−255番地を書き換える。こうして、疑似カラ
ーで表示された画面上で、コントラスト調整が行われ
る。オペレータがコントラスト調整操作の終了を指示す
ると、ステップS81において、変更されたUPPER
/LOWERにしたがって、カラールックアップテーブ
ル81を変更する。最後に、カラールックアップテーブ
ル81を参照しながら、医療画像データ82をフレーム
バッファ83に転送し、フルカラー表示に切り替える。
【0085】このように、コントラスト調整中の画面へ
の描画は、図36に示すように、8ビットデータに対応
する2の8乗=256エントリのハードウェアカラール
ックアップテーブル97を用いる疑似カラーシステムで
行われる。この場合、upper,lowerの値変更
に対応するコントラスト変更は、ハードウェアのカラー
ルックアップテーブル97を書き換えるだけで済み、画
像の再転送が不必要なため、極めて高速に行うことがで
きる。
【0086】一方、オペレータがコントラスト調整の終
了を指示したときには、最終的に設定されたuppe
r,lowerの値に従って、65536エントリのカ
ラールックアップテーブル81を作り直し、ソフトウェ
ア的な方法で色付けを行い、フレームバッファ81に再
転送する。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次のよう
な効果をあげることができる。
【0088】(1)データ量が多い画像の表示および処
理において、不必要なメモリー専有と読み込み時間の浪
費とを避けることができる。
【0089】(2)ROI作画作業の効率を上げること
ができる。
【0090】(3)既存のROI情報を活用して新たな
ROIを生成することができる。
【0091】(4)3次元ROIを取り扱うことができ
る。
【0092】(5)3次元ROIを簡単かつ適切に3次
元対象物の複数スライス画像に設定することができる。
【0093】(6)医療画像の表示における色表示の検
討操作の効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の実施例1の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明による画像処理装置の実施例1における
画像表示ウィンドウを示す正面図である。
【図3】実施例1におけるスクロール・適用対象設定メ
ニューの一例を示す正面図である。
【図4】実施例1において、スクロール範囲として指定
された画像の画像表示ウィンドウを示す正面図である。
【図5】実施例1において、計算処理を必要とせず、ス
クロール範囲のデータを表示する場合のメモリの状況を
示す概念図である。
【図6】実施例1において、計算処理が必要となった場
合のメモリ状況を示す概念図である。
【図7】実施例1において、スクロール範囲および適用
範囲設定後に、画像表示要求があった場合、または画像
表示中にスクロール範囲を変更するときの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図8】実施例1において、スクロール範囲および適用
範囲設定後に、計算処理要求があった時の適用範囲デー
タの作成動作および上記計算処理終了時の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図9】実施例1におけるワークファイルの管理構造を
示す概念図である。
【図10】本発明による画像処理装置の実施例2におけ
るROI(関心領域)作成動作を説明するための図であ
る。
【図11】実施例2において、複数の参照画像を指定し
てROIを作成する場合の動作を説明するための図であ
る。
【図12】実施例2において、参照画像上でROIを作
成するときの動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明による画像処理装置の実施例3におけ
るポリゴンの一例を示す図である。
【図14】実施例3において、ポリゴンの集合体として
表現された3次元ROIの一例と、ポリゴン間の論理演
算を例示する図である。
【図15】実施例3においてROIの作成に使用するR
OI編集メニューと参照画像ウィンドウを示す図であ
る。
【図16】実施例3におけるポリゴンの作成処理と3次
元ROIの作成処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図17】実施例3におけるポリゴン構造体の構成を示
す概念図である。
【図18】実施例3におけるROI構造体の構成を示す
概念図である。
【図19】本発明による画像処理装置の実施例4におけ
る3次元画像データの一例を示す立体図である。
【図20】実施例4において、直交断面上に形成された
ROI断面の一例を示す図である。
【図21】実施例4において、3次元ROIを冠状断・
矢状断画像上に重畳表示した場合の一例を示す図であ
る。
【図22】実施例4において、3次元ROIをX軸方向
に移動した例を示す図である。
【図23】実施例4において、3次元ROIをZ=cの
断面画像上で回転した例を示す図である。
【図24】実施例4において、3次元ROIをZ=cの
断面画像上で1.5倍に拡大した例を示す図である。
【図25】実施例4における移動、回転、拡大縮小の処
理の流れを示すフローチャートである。
【図26】本発明による画像処理装置の実施例5におけ
るカラールックアップテーブルの使用法を説明するため
の概念図である。
【図27】実施例5におけるコントラスト調整動作を説
明するための概念図である。
【図28】実施例5において画面全体を暗くする動作を
説明するための概念図である。
【図29】実施例5において濃淡を強調する動作を説明
するための概念図である。
【図30】実施例5において画面上に表示されたカラー
バーの一例を示す図である。
【図31】実施例5において、コントラスト調整用メニ
ューを表示させるための操作と、表示されたメニューの
一例とを示す図である。
【図32】実施例5においてコントラストを調整するた
めのカラールックアップテーブルの書換えを示す図であ
る。
【図33】実施例5におけるコントラスト調整処理の終
了操作を示す図である。
【図34】実施例5におけるコントラスト調整処理の動
作を示すフローチャートである。
【図35】実施例5におけるコントラスト調整動作での
画像データ作成を説明するための概念図である。
【図36】実施例5におけるハードウェアカラールック
アップテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1A CPU 1B メモリ 1C I/Oプロセッサ 2A カラールックアップテーブル 2B フレームバッファ 3 CRT 4A ディスク制御装置 4B ディスク装置 5A カートリッジMT制御装置 5B カートリッジMT 6A マウス 6B キーボード 7 イーサネット接続装置 10 画像表示ウィドウ 11 情報機能ボックス 13 scrollボタン 14 applyボタン 15 範囲切り替えボタン 16 OKボタン 18 ワークファイル格納インデックス 19 ワークファイルデータ 21A,21B 原画像 22 ポインティング・デバイス 23 参照画像ウィンドウ 24 参照画像 26 画像ファイル 27 スクロール範囲データ領域 28 ワークファイル 29 適用範囲データ領域 26A 画像ファイルの画像データ 27A スクロール範囲データの画像データ 28A 適用範囲データの画像データ 32 情報機能ボックス 33 ROI作画メニュー 34 参照画像枚数指定部 35 ポリゴン 41 ポリゴン作画メニュー 42 参照画像ウィンドウ 42A 参照画像 51 ポリゴンヘッダ情報 52 ポリゴンインデックス部 53 ポリゴン頂点データ配列部 61 ROIヘッダ情報 62 ROIインデックス部 63 ROIリンク情報配列部 64 ROIリンク情報 71 3次元ROI 71a 3次元ROIのYZ断面 71b 3次元ROIのXZ断面 71c 3次元ROIのXY断面 72 第1スライス平面 73 直交平面 74 第2スライス平面 81 65536エントリのカラールックアップテーブ
ル 82 医療画像データ 83 フレームバッファ 84 もとのカラールックアップテーブル 91 医療画像 92 カラーバー 92A 変更後のカラーバー 97 ハードウェアカラールックアップテーブル 99 画面 L1,L2,L3,L4 論理関数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 克智 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内 (72)発明者 西村 裕文 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内 (72)発明者 田中 逸平 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイルに格納された複数の原画像デー
    タの中から所望の原画像データを選択し、選択された原
    画像データを前記ファイルからメモリーに読み込んで処
    理し、2次元または3次元画像を作成し、これを表示す
    る画像処理装置において、 前記原画像データに対応するアイデンティファイアを表
    示する手段と、 原画像データを前記メモリーに実際に読み込む前に、前
    記アイデンティファイアを選択することによって、表示
    に関するスクロール範囲および処理に関する適用範囲を
    設定する設定手段と、 該設定手段によって設定された原画像データのみを前記
    ファイルから読み出す手段とを具備することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 ファイルに格納された複数の原画像デー
    タを前記ファイルから読み出して処理し、2次元または
    3次元画像を作成し、これを表示する画像処理装置にお
    いて、 前記原画像データを表示する表示手段と、 参照画像ウィンドウを前記表示手段に設定するウィンド
    ウ設定手段と、 表示されている原画像データの中から選択された原画像
    データを前記参照画像ウィンドウに転写する参照画像表
    示手段と、 転写された参照画像上に関心領域を設定するための関心
    領域作画手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置において、
    前記関心領域作画手段は、 前記参照画像上に任意のポリゴンを作画するためのポリ
    ゴン作画手段と、 任意の関心領域を設定するための設定手段と、 既に作成されている関心領域を組み合わせて、前記参照
    画像上に新たな2次元関心領域または3次元関心領域を
    作成する合成手段とを具備することを特徴とする画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像処理装置において、
    前記関心領域作画手段は、前記参照画像上に表示された
    3次元関心領域を、前記参照画像上で移動する手段を具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 カラールックアップテーブルを参照し
    て、画像の色付けを行う画像処理装置において、 疑似カラールックアップテーブルと、 フルカラールックアップテーブルと、 これら2つのルックアップテーブルを切替えて、色付け
    変更による変化をリアルタイム表示する表示手段とを具
    備することを特徴とする画像処理装置。
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