JP2003158710A - 映像オブジェクト編集装置及び映像オブジェクト編集プログラム - Google Patents

映像オブジェクト編集装置及び映像オブジェクト編集プログラム

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JP2003158710A
JP2003158710A JP2001355215A JP2001355215A JP2003158710A JP 2003158710 A JP2003158710 A JP 2003158710A JP 2001355215 A JP2001355215 A JP 2001355215A JP 2001355215 A JP2001355215 A JP 2001355215A JP 2003158710 A JP2003158710 A JP 2003158710A
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像をオブジェクト単位で扱う際の映像オブ
ジェクトの時空間形状及びメタデータを編集することが
できる映像オブジェクト編集装置及び映像オブジェクト
編集プログラムを提供する。 【解決手段】 映像オブジェクト編集装置10は、入力
手段1と、オブジェクト編集制御手段2と、オブジェク
ト情報蓄積媒体12にアクセスしてオブジェクト情報や
メタデータの読み出し及び書き込みを行なうオブジェク
ト情報蓄積媒体アクセス手段3と、映像蓄積媒体13に
蓄積されている映像を読み込む映像蓄積媒体アクセス手
段4と、タイムライン生成手段5と、映像合成手段6と
を備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像コンテンツの
制作支援に係わり、例えば映像の見た目を編集したり、
映像にメタデータを付加したり、映像を検索したり、映
像を管理したり、あるいは映像を表示する映像オブジェ
クト編集装置及び映像オブジェクト編集プログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像コンテンツの制作は、カメ
ラ、文字スーパー、コンピュータグラフィクス等の時系
列情報を、映像のプレビューワ及びタイムライン表示を
参照しつつ、編集する手法が行なわれている(参考文献
1:ソニー株式会杜、編集システム、特開平10−16
2556号公報)。前記の手法は、タイムラインによる
時間軸表示と、プレビューワによる映像表示の連携によ
り、効率的な映像編集を実現する手法である。また、映
像検索手法は、色や動きといった映像特徴量やメタデー
タに基づいて、類似画像を検索する手法などがMPEG
−7標準化の過程において数多く提案されている(参考
文献2:宮崎等、MPEG−7を用いた番組情報検索シ
ステムの開発2001年映像情報メデイア学会年次大
会、16−5、2001年、p.233)(参考文献
3:宮原等、MPEG−7利用画像部分検索システムの
試作、2001年映像情報メデイア学会年次大会、5−
7、2001年、p.67)。
【0003】図15は従来の映像編集装置70の構成例
を示したブロック図である。映像編集装置70は、外部
に接続されたマウス等の入力装置11から入力信号が入
力され、映像編集装置70内で処理する入力情報(マウ
スの位置情報等)に変換する入力手段71と、入力手段
71から入力される入力情報に基づいて映像フレーム単
位の映像編集を行なう映像編集制御手段72と、映像を
蓄積する映像蓄積媒体13にアクセスして映像を蓄積し
たり、あるいは、映像を読み出す映像蓄積媒体アクセス
手段73と、単数乃至複数の映像シーケンスの映像存在
時刻範囲情報に基づいて、映像シーケンス間の演算を可
視化するタイムライン描画信号を生成するタイムライン
生成手段74と、映像蓄積媒体アクセス手段73により
読み出された映像信号と映像編集制御手段72により編
集された映像信号を合成した表示信号を生成する映像合
成手段75と、を備えて構成されている。また、前記タ
イムライン描画信号は、外部に接続されたタイムライン
表示装置14(CRT等)によって表示することができ
る。また、前記表示信号は、外部に接続された映像表示
装置15(CRT等)によって表示することができる。
【0004】前記のような従来の映像編集装置70で
は、映像編集制御手段72が、映像蓄積媒体アクセス手
段73を通じて映像蓄槓媒体13から読み出した単独乃
至複数の映像フレーム(映像信号)に対して入力装置1
1からの所定の情報に基づいて、カット、ディゾルブ、
ワイプ等の演算や操作を行なって、映像の見た目を編集
する作業が行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における映像
の編集は、図15に示した例のように映像フレーム単位
で実行されるものが主流である。すなわち、編集の最小
単位は映像フレームであり、実現されるカット、ワイ
プ、フェード、ディゾルブ等の映像編集効果は、ある映
像シーケンスの映像フレームと、別の映像シーケンスの
映像フレームとの間の演算処理によるものであった。し
かも、映像オブジェクトに対する関連データであるメタ
データの付与や、複数映像オブジェクトの存在時刻の論
理演算によるシーン検索を行なう手法は考えられていな
い。
【0006】また、映像検索手法も、色や動きといった
映像特徴量やメタデータに基づいて最適なカットあるい
は映像フレームを検索するものが主流であり、映像オブ
ジェクト毎のタイムライン間の論理演算によって該当映
像フレームや該当映像オブジェクトを検索し、可視化
し、頭出しする手法はなかった。さらに、前記した参考
文献3で述べられているような手法は、映像フレーム内
の映像オブジェクトを検索するものであるが、これは映
像の局所的な特徴量とメタデータとに基づいた手法であ
り、タイムライン上で論理演算を行なって視覚的にオブ
ジェクト存在時刻範囲を検索する手法ではない。
【0007】本発明は、従来の映像編集手法における問
題点に鑑みてなされたものであり、映像をオブジェクト
単位で扱う際の映像オブジェクトの時空間形状及びメタ
データを編集することができる映像オブジェクト編集装
置及び映像オブジェクト編集プログラムを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では前記課題を解
決するために以下の構成に係るものとした。まず、請求
項1に記載の映像オブジェクト編集装置は、蓄積媒体に
蓄積された映像の読み込みを行なう映像蓄積媒体アクセ
ス手段と、蓄積媒体に蓄積された少なくともその映像に
存在する映像オブジェクトの時刻及び映像オブジェクト
形状を含んだオブジェクト情報の読み込み及び書き出し
を行なうオブジェクト情報蓄積媒体アクセス手段と、外
部入力信号を、映像オブジェクトの編集動作を示す入力
情報に変換する入力手段と、この入力情報に基づいて、
映像オブジェクト単位の編集制御を行なうオブジェクト
編集制御手段と、前記オブジェクト情報に基づいて、前
記映像内における前記映像オブジェクトが存在する時刻
範囲を表示するタイムラインを生成するタイムライン生
成手段と、前記オブジェクト情報に基づいて、前記映像
内における前記映像オブジェクトの形状を生成して、前
記映像蓄積媒体アクセス手段で読み出された映像と合成
する映像合成手段と、を備える構成とした。
【0009】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、映像蓄積媒体アクセス手段によって、蓄積媒
体に蓄積された映像の読み込みを行ない、オブジェクト
情報蓄積媒体アクセス手段によって、蓄積媒体に蓄積さ
れた少なくともその映像に存在する映像オブジェクトの
時刻及び映像オブジェクト形状を含んだオブジェクト情
報の読み込み及び書き出しを行なうことができる。そし
て、映像オブジェクト編集装置は、入力手段によって、
外部入力信号を、映像オブジェクトの編集動作を示す入
力情報に変換することで、オブジェクト編集制御手段に
よって、前記読み込まれたオブジェクト情報に基づいて
映像オブジェクト単位の編集制御を行なうことができ
る。また、映像オブジェクト編集装置は、その編集時
に、前記オブジェクト情報に基づいて、タイムライン生
成手段によって、前記映像内における前記映像オブジェ
クトが存在する時刻範囲を表示するタイムラインを生成
し、映像合成手段によって、前記映像内における前記映
像オブジェクトの形状と前記映像とを合成することがで
きる。
【0010】また、請求項2に記載の映像オブジェクト
編集装置は、請求項1に記載の映像オブジェクト編集装
置において、映像オブジェクト形状を新たに描画するこ
とにより作成する、またはオブジェクト情報に基づい
て、既存の映像オブジェクト形状の一部を消去も含めて
変更する形状描画処理手段を備える構成とした。
【0011】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、形状描画処理手段によって、映像オブジェク
ト形状を、新たに描画することにより、新規に映像オブ
ジェクトを作成したり、オブジェクト情報に基づいて、
既存の映像オブジェクト形状の変更を行ない、前記オブ
ジェクト情報を更新する。
【0012】さらに、請求項3に記載の映像オブジェク
ト編集装置は、請求項1または請求項2に記載の映像オ
ブジェクト編集装置において、オブジェクト情報に基づ
いて、既存の映像オブジェクトの映像オブジェクト形状
を分割して複数の映像オブジェクトに再編成する、また
は既存の複数の映像オブジェクトの映像オブジェクト形
状を単一映像オブジェクトの映像オブジェクト形状に併
合する空間分割・併合処理手段を備える構成とした。
【0013】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、空間分割・併合処理手段によって、オブジェ
クト情報を変更することで、既存の映像オブジェクトの
映像オブジェクト形状を分割して複数の映像オブジェク
トに再編成したり、既存の複数の映像オブジェクトの映
像オブジェクト形状を単一映像オブジェクトの映像オブ
ジェクト形状に併合し、前記オブジェクト情報を更新す
る。
【0014】また、請求項4に記載の映像オブジェクト
編集装置は、請求項1または請求項3のいずれか1項に
記載の映像オブジェクト編集装置において、オブジェク
ト情報に基づいて、既存の映像オブジェクトを指定時刻
範囲の内外で分割し、それぞれ別の映像オブジェクトと
して再編成する、または複数の時間軸に沿って存在する
複数の映像オブジェクトを単一の時間軸に沿って存在す
るように併合する時間分割・併合処理手段を備える構成
とした。
【0015】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、時間分割・併合処理手段によって、オブジェ
クト情報を変更することで、既存の映像オブジェクトを
指定時刻範囲の内外で分割し、それぞれ別の映像オブジ
ェクトとして再編成したり、複数の時間軸に沿って存在
する複数の映像オブジェクトを単一の時間軸に沿って存
在するように併合し、前記オブジェクト情報を更新す
る。
【0016】また、請求項5に記載の映像オブジェクト
編集装置は、請求項1または請求項4のいずれか1項に
記載の映像オブジェクト編集装置において、オブジェク
ト情報に、映像オブジェクトの関連情報であるメタデー
タを付与し、あるいは既存のメタデータの内容を修正す
るメタデータ処理手段を備える構成とした。
【0017】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、メタデータ処理手段によって、入力手段から
入力される入力情報に基づいて、オブジェクト情報に新
たにメタデータを付与し、あるいは、すでに映像オブジ
ェクト毎に付与されているメタデータの内容を変更す
る。
【0018】さらにまた、請求項6に記載の映像オブジ
ェクト編集装置は、請求項1または請求項5のいずれか
1項に記載の映像オブジェクト編集装置において、オブ
ジェクト編集制御手段が、オブジェクト情報の時刻に基
づいて、指定された映像オブジェクトの存在する時刻範
囲を検索し、または処理対象時刻を前記指定された映像
オブジェクトの存在する時刻へ移動する機能を備える構
成とした。
【0019】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、オブジェクト編集制御手段によって、オブジ
ェクト情報の時刻に基づいて、指定された映像オブジェ
クトの存在する時刻範囲を検索し、前記時刻範囲内の代
表時刻を一つ選択することで、処理対象時刻を前記代表
時刻へ変更する。
【0020】さらに、請求項7に記載の映像オブジェク
ト編集装置は、請求項1または請求項6のいずれか1項
に記載の映像オブジェクト編集装置において、オブジェ
クト編集制御手段が、オブジェクト情報に基づいて、映
像オブジェクト形状の集合演算、または映像オブジェク
トの存在時刻範囲に関する論理演算を行なうことによっ
て、映像オブジェクト単位の編集を行なう構成とした。
【0021】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、オブジェクト編集制御手段によって、映像オ
ブジェクト形状毎の和集合や積集合といった集合演算を
行ない新たな映像オブジェクト形状を生成したり、前記
オブジェクト情報の時刻に基づいて、時間方向の論理和
や論理積といった論理演算を行なうことで、映像オブジ
ェクトを時間方向に編集したり、前記論理演算結果に基
づいて、該当する時刻に存在する映像オブジェクトを検
索する。
【0022】また、請求項8に記載の映像オブジェクト
編集装置は、請求項1または請求項7のいずれか1項に
記載の映像オブジェクト編集装置において、タイムライ
ン生成手段が、平面内の一軸を時間軸の帯としたタイム
ラインを生成し、前記映像内における前記映像オブジェ
クトが存在する時刻範囲を前記時間軸の帯の有無、色ま
たは模様によって表わす構成とした。
【0023】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、タイムライン生成手段によって、指定した時
間内の映像内に存在する映像オブジェクトを、その映像
オブジェクト単位のタイムラインとして視覚化した、タ
イムライン描画信号を生成する。
【0024】さらに、請求項9に記載の映像オブジェク
ト編集装置は、請求項1または請求項8のいずれか1項
に記載の映像オブジェクト編集装置において、映像合成
手段が、オブジェクト形状情報に基づいて、多角形また
は曲線形状を映像オブジェクトの形状として、映像オブ
ジェクトが存在する映像と合成する構成とした。
【0025】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、映像合成手段によって、映像内における映像
オブジェクトのオブジェクト形状情報に基づいて、映像
オブジェクトの存在領域を視覚化した表示信号を生成す
る。
【0026】さらにまた、請求項10に記載の映像オブ
ジェクト編集装置は、請求項1または請求項9のいずれ
か1項に記載の映像オブジェクト編集装置において、外
部のハードウェア、ネットワークまたはソフトウェアと
の制御信号を送受信するインタフェース手段を備え、こ
の制御信号に基づいて、前記オブジェクト編集制御手段
が、映像オブジェクトの編集を行なう構成とした。
【0027】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集装置は、インタフェース手段によって、外部のハード
ウェア、ネットワークまたはソフトウェアとの制御信号
を送受信することで、入力手段を介さずに直接外部から
の制御信号をオブジェクト編集制御手段に通知し、映像
オブジェクトの編集を行なう。
【0028】また、請求項11に記載の映像オブジェク
ト編集プログラムは、蓄積媒体に蓄積された、映像と少
なくともその映像に存在する映像オブジェクトの時刻及
び映像オブジェクト形状を含んだオブジェクト情報とに
基づいて、映像オブジェクトを編集するためにコンピュ
ータを以下の手段により機能させるように構成した。
【0029】すなわち、前記映像の読み込みを行なう映
像蓄積媒体アクセス手段、前記オブジェクト情報の読み
込み及び書き出しを行なうオブジェクト情報蓄積媒体ア
クセス手段、外部入力信号を、映像オブジェクトの編集
動作を示す入力情報に変換する入力手段、この入力情報
に基づいて、映像オブジェクト単位の編集制御を行なう
オブジェクト編集制御手段、前記オブジェクト情報に基
づいて、前記映像内における前記映像オブジェクトが存
在する時刻範囲を表示するタイムラインを生成するタイ
ムライン生成手段、前記オブジェクト情報に基づいて、
前記映像内における前記映像オブジェクトの形状を生成
して、前記映像蓄積媒体アクセス手段で読み出された映
像と合成する映像合成手段とした。
【0030】かかる構成によれば、映像オブジェクト編
集プログラムは、映像蓄積媒体アクセス手段によって、
蓄積媒体に蓄積された映像の読み込みを行ない、オブジ
ェクト情報蓄積媒体アクセス手段によって、蓄積媒体に
蓄積された少なくともその映像に存在する映像オブジェ
クトの時刻及び映像オブジェクト形状を含んだオブジェ
クト情報の読み込み及び書き出しを行なうことができ
る。そして、映像オブジェクト編集装置は、入力手段に
よって、外部入力信号を、映像オブジェクトの編集動作
を示す入力情報に変換することで、オブジェクト編集制
御手段によって、前記読み込まれたオブジェクト情報に
基づいて映像オブジェクト単位の編集制御を行なうこと
ができる。また、映像オブジェクト編集装置は、その編
集時に、前記オブジェクト情報に基づいて、タイムライ
ン生成手段によって、前記映像内における前記映像オブ
ジェクトが存在する時刻範囲を表示するタイムラインを
生成し、映像合成手段によって、前記映像内における前
記映像オブジェクトの形状と前記映像とを合成すること
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 (第一の実施の形態:映像オブジェクト編集装置の構
成)図1は、本発明の第一の実施の形態に係る映像オブ
ジェクト編集装置の全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、映像オブジェクト編集装置10は、
入力手段1と、オブジェクト編集制御手段2と、オブジ
ェクト情報蓄積媒体アクセス手段3と、映像蓄積媒体ア
クセス手段4と、タイムライン生成手段5と、映像合成
手段6とを備えている。
【0032】また、映像オブジェクト編集装置10は、
外部に入力装置11と、オブジェクト情報を蓄積したオ
ブジェクト情報蓄積媒体12と、映像を蓄積した映像蓄
積媒体13と、タイムラインの表示を行なうタイムライ
ン表示装置14と、映像を表示する映像表示装置15と
を接続しているものとする。この入力装置11は、例え
ば、キーボード、マウス、タブレット、デジタイザ、タ
ッチパネル、トラックボール、ジョイスティック、ダイ
ヤル、ボタン等の入力デバイスの1つ以上により構成さ
れたものである。
【0033】入力手段1は、外部に接続された入力装置
11から入力される入力信号を、映像オブジェクト編集
装置10内で処理される入力情報に変換するものであ
る。この入力情報には、指示情報、座標情報、時刻情報
等がある。例えば、キーボード、ボタン等の各キーある
いはボタンに対応させて、どの動作を行なうか(映像再
生、映像オブジェクト編集等)を定義しておいて、定義
されたキーまたはボタンが押下されたときに、その動作
を指示情報として出力する。また、例えば、マウスボタ
ン押下(クリック)時に、マウスカーソルが指し示す画
面上の座標を座標情報として出力する。また、例えば、
ダイヤルによって表示させる映像フレームの出現時刻を
指定する場合、そのダイヤルによって入力される入力信
号を時刻情報として出力する。
【0034】オブジェクト編集制御手段2は、入力手段
1からの入力情報に基づいて、映像オブジェクト、映像
オブジェクトの存在時刻範囲及び位置を認識し、その認
識した情報に基づいて映像オブジェクト及びメタデータ
の編集を行なうものである。ここで、オブジェクト編集
制御手段2は、オブジェクト情報蓄積媒体アクセス手段
3に映像の時刻情報を通知することで、オブジェクト情
報蓄積媒体アクセス手段3を介してオブジェクト情報蓄
積媒体12からオブジェクト形状等のオブジェクト情報
を取得したり、オブジェクト情報の書き換えを行なう。
また、オブジェクト編集制御手段2は、映像蓄積媒体ア
クセス手段4に映像の時刻情報を通知することで、映像
蓄積媒体アクセス手段4を介して映像蓄積媒体13から
映像信号を出力させる。
【0035】さらに、オブジェクト編集制御手段2は、
映像中の映像オブジェクトが存在する時刻範囲等を示す
オブジェクト存在時刻範囲情報をタイムライン生成手段
5へ通知する。また、映像オブジェクトの形状や、位置
座標等を示すオブジェクト形状情報を映像合成手段6へ
通知する。
【0036】オブジェクト情報蓄積媒体アクセス手段3
は、オブジェクト情報蓄積媒体12にアクセスしてオブ
ジェクト情報やメタデータの読み出し及び書き込みを行
なうものである。なお、オブジェクト情報蓄積媒体12
は映像オブジェクトの時々刻々と変化する位置、形状情
報及びメタデータを時系列形式、時刻情報を付与した表
形式、あるいは前記各形式の圧縮形式で蓄積したもの
で、例えば、固定デイスク、半導体メモリ、磁気テー
プ、磁気ディスク、光磁気ディスク、及び光ディスク
(CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−R
W)のいずれか、またはその組み合わせにより構成され
たものである。
【0037】映像蓄積媒体アクセス手段4は、映像蓄積
媒体13にアクセスして、映像蓄積媒体13に蓄積され
ている映像フレームの画素データあるいは圧縮データを
映像信号として読み出し、映像合成手段6へ通知するも
のである。例えば、前記映像フレームがMPEG2等で
圧縮されている場合は、その映像フレームの伸張を行な
う。なお、映像蓄積媒体13は、前記映像フレームの画
素データあるいは圧縮データを蓄積したもので、オブジ
ェクト情報蓄積媒体12と同様の媒体(ROM、CD−
ROM等の読み出し専用メモリを含む)で構成されてい
【0038】タイムライン生成手段5は、オブジェクト
編集制御手段2から出力されるオブジェクト存在時刻範
囲情報に基づいて、各映像オブジェクトの存在時刻範囲
を解析して、現在表示されている映像内に存在する映像
オブジェクトの存在時刻範囲を帯グラフとして表示する
タイムライン描画信号を生成するものである。またこの
とき、マウス等の移動に応じて動作するカーソルをタイ
ムライン描画信号に重畳する。このタイムライン描画信
号は、外部に接続されたタイムライン表示装置14に表
示される。このタイムライン表示装置14は、例えば、
CRT、LCD、PDP、LED、EL、電光表示板、
機械式ディスプレイ等の表示デバイスとすることができ
る。
【0039】映像合成手段6は、映像蓄積媒体アクセス
手段4から読み出された映像信号と、オブジェクト編集
制御手段2から出力されたオブジェクト形状情報とに基
づいて、映像蓄積媒体アクセス手段4から読み出された
映像信号上に映像オブジェクトの空間存在範囲(映像オ
ブジェクトの形状)を合成した表示信号を生成するもの
である。この表示信号は、外部に接続された映像表示装
置15に表示される。
【0040】また、映像合成手段6は、オブジェクト編
集制御手段2からの指示に基づいて画面上に、矢印、十
字印、またはアイコンを重畳することで、カーソル表示
を行なったり、ボタン、スライダ、ダイヤル、エディッ
トボックス、プルダウンメニュー等の仮想的なコントロ
ールの表示を行なったり、タイムコードをビットマップ
化して表示することも可能である。この映像表示装置1
5は、タイムライン表示装置14と同様の表示デバイス
を用いることができる。
【0041】なお、本実施の形態では、タイムライン生
成手段5及び映像合成手段6には、それぞれ別の表示装
置(タイムライン表示装置14及び映像表示装置15)
を接続する形態であるが、1つの表示装置を共有させ
て、タイムライン生成手段5及び映像合成手段6の出力
をそれぞれ別のウィンドウとして表示させることも可能
である。
【0042】次に、図1及び図2に基づいて、オブジェ
クト編集制御手段2について詳細に説明する。図2は図
1に示したオブジェクト編集制御手段2の詳細構成例を
示したブロック図である。オブジェクト編集制御手段2
は、解析手段20、RAM21、集合演算処理部22
(集合演算処理手段)、形状描画処理部23(形状描画
処理手段)、空間分割・併合処理部24(空間分割・併
合処理手段)、時間分割・併合処理部25(時間分割・
併合処理手段)、論理演算処理部26、メタデータ処理
部27(メタデータ処理手段)及び時刻カウンタ28を
含む構成とした。
【0043】解析手段20は、入力手段1からの入力情
報を解析して映像、タイムライン、ツールボックス(後
記する)のいずれが選択されたかの判定を行なうもので
ある。そして、その選択領域に基づいて、ユーザが指定
した各情報(ユーザ指定画像座標、ユーザ指定オブジェ
クトID、メタデータ情報、ユーザ指定ツールID、ユ
ーザ指定時刻、ユーザ指定時刻範囲)をRAM21に記
憶させる。
【0044】RAM21は、各種データを一時的に記憶
する形状RAM(ランダムアクセスメモリ)21a、画
像座標レジスタ21b、オブジェクトIDレジスタ21
c、メタデータレジスタ21d、ツールIDレジスタ2
1e、時刻レジスタ21f、IN点/OUT点レジスタ
21g、タイムテーブル21hを内部に形成している。
【0045】ここで、形状RAM21aは、ある指定時
刻における各オブジェクトの形状(ビットマップ等)を
一時的に記憶するメモリ領域で、画像座標レジスタ21
bは、ユーザの指定する画像座標を一時的に記憶するメ
モリ領域で、オブジェクトIDレジスタ21cは、ユー
ザの指定する映像オブジェクトのIDを一時的に記憶す
るメモリ領域である。
【0046】また、メタデータレジスタ21dは、映像
オブジェクトに設定するメタデータ情報を一時的に記憶
するメモリ領域であり、ツールIDレジスタ21eは、
ユーザの指定する編集ツールのIDを一時的に記憶する
メモリ領域でツールを切り替える切り替え信号として使
用される。
【0047】また、時刻レジスタ21fは、ユーザの指
定する時刻または、時刻カウンタ28により自動的にカ
ウントアップ/カウントダウンされる処理対象時刻を一
時的に記憶するメモリ領域で、IN点/OUT点レジス
タ21gは、ユーザの指定する時刻範囲を一時的に記憶
するメモリ領域で、タイムテーブル21hは、オブジェ
クト蓄積媒体アクセス手段5を通じて取得された映像オ
ブジェクト毎の時々刻々の存在/非存在を時刻対映像オ
ブジェクトの表形式で一時的に記憶するメモリ領域であ
る。
【0048】集合演算処理部22は、指定された時刻の
映像フレーム内での映像オブジェクト形状に対して、和
集合、積集合、またはこれらを組み合わせた集合演算を
行なう処理部である。また、形状描画処理部23は、指
定された時刻の映像フレーム内での映像オブジェクト形
状の作成や変更等を行なう処理部である。また、空間分
割・併合処理部24は、指定された時刻の映像フレーム
内での映像オブジェクト形状を分割あるいは併合する処
理部である。
【0049】この集合演算処理部22、形状描画処理部
23及び空間分割・併合処理部24は、ツールIDレジ
スタ21eに記憶されたユーザ指定ツールID(ツール
切り替え信号)に基づいて、各処理部が切り替えられて
起動される。そして前記各処理部で生成される映像オブ
ジェクト(編集後オブジェクト形状)は形状RAM21
aに記憶され、映像合成手段6へオブジェクト形状とし
て通知される。
【0050】時間分割・併合処理部25は、IN点/O
UT点レジスタに記憶されている指定時刻範囲に基づい
て、映像オブジェクトの時間方向の分割あるいは併合を
行なう処理部である。また、論理演算処理部26は、前
記指定時刻範囲に基づいて、映像オブジェクトの時間方
向の否定、論理和等の論理演算を行なう処理部である。
この時間分割・併合処理部25及び論理演算処理部26
は、ツールIDレジスタ21eに記憶されたユーザ指定
ツールID(ツール切り替え信号)に基づいて、各処理
部が切り替えられて起動される。
【0051】メタデータ処理部27は、ユーザが指定し
た映像オブジェクトに付加するメタデータレジスタ21
dに基づいて、オブジェクト蓄積媒体アクセス手段3へ
メタデータを通知する。ここで、メタデータとは、映像
オブジェクトの属性、特性、関連データ等を表わすデー
タで、例えば、識別子、名前、画像特徴量、関連する画
像データ等をいう。
【0052】時刻カウンタ28は、IN点/OUT点レ
ジスタ21gで指定される指定時刻範囲において、自動
的に時刻をカウントアップまたはカウントダウンし、時
刻レジスタ21f内の時刻情報を更新するものである。
【0053】ここで、図3及び図4に基づいて、映像オ
ブジェクト及び映像オブジェクト形状について説明す
る。図3は、映像オブジェクトを時空間領域において視
覚的に表わした図である。また、図4は、映像オブジェ
クト形状の表現の例を視覚的に表わした図である。
【0054】図3に示すように、映像オブジェクト30
は、映像シーンに含まれる特定の物体に対応した空間及
び時間方向に拡がりを有する領域である。また、映像オ
ブジェクト形状31とは、ある特定の時刻の映像フレー
ム内における映像オブジェクト領域の2次元形状であ
る。
【0055】図4の例では、映像オブジェクト形状は、
図4(1)に示すような映像信号により表現された映像
オブジェクト40に対して、図4(2)に示すような2
次元のビットマップ表現41、あるいは、図4(3)に
示すような輪郭の頂点42aを結んで形成される多角形
表現42、輪郭の曲線表現(図示せず)、またはこれら
の組み合わせにより表現される。なお、映像オブジェク
ト形状は単連結である必要はなく、複数の連結領域の集
合で構成されてもよい。
【0056】このビットマップ表現41は、映像オブジ
ェクトのマスクデータとして映像合成手段6によって、
映像信号に重畳されて表示信号として出力される。この
マスクデータの重畳方法では、例えば、マスクデータ内
外によって映像信号の輝度、色相、彩度を変化させ、マ
スクデータ内外のいずれか一方を単色またはパターンで
塗りつぶし、またはマスク境界線を描画することで実現
することができる。
【0057】次に、図10に基づいて、タイムラインに
ついて説明する。図10は、タイムライン表示装置14
に表示されたタイムラインの一例を視覚的に表わした図
である。図10に示すように、タイムラインとは、各映
像オブジェクトが各時刻において存在するか否かを帯グ
ラフにより可視化した図表をいう。この帯グラフの有無
によって、タイムコード52で指定された時間内にどの
映像オブジェクトが存在しているかを判断することがで
きる。また、この帯グラフは、色や模様を変えることで
映像オブジェクトの時間的重なりや、映像オブジェクト
の種類を区別して表示することができる。
【0058】図10の例では、人物名A、人物名B等の
オブジェクト名51で特定される映像オブジェクトが、
映像上のどの時刻(タイムコード52)に存在するかを
帯グラフで表わしている(オブジェクト存在時刻範囲5
3)。このように映像オブジェクトは、1つの映像の同
じ時刻(タイムコード52)に複数存在する場合もあ
る。
【0059】次に、図13に基づいて、オブジェクト情
報について説明する。図13は、オブジェクト情報のデ
ータ形式の一例である。図13(1)は、オブジェクト
情報の実体である時刻41と、その時刻41の映像フレ
ームに存在する映像オブジェクトを特定する識別子であ
る映像オブジェクト識別子42及び映像オブジェクトの
形状情報を示す映像オブジェクト形状43を、時系列の
表形式で表わしたものである。
【0060】また、図13(2)は、映像オブジェクト
の映像オブジェクト識別子42ごとに、対応するメタデ
ータである映像オブジェクト名44とURI(Uniform
Resource Identifiers)45とを表形式で表わしたもの
である。これによって、ある時刻41の映像オブジェク
ト識別子42から、間接的にメタデータである映像オブ
ジェクト名44やURI45を参照することができる。
【0061】(第一の実施の形態:映像オブジェクト編
集装置の動作)次に、図1、図2、図5乃至図7に基づ
いて、本発明の第一の実施の形態に係る映像オブジェク
ト編集装置10の動作について説明する。図5及び図6
は、オブジェクト編集制御手段2の動作を示すフローチ
ャートである。図7は映像オブジェクト編集装置10で
どの種類の編集を行なうかを指定するために画面上に表
示されるツールボックスの例を示している。
【0062】映像オブジェクト編集装置10、入力装置
1としてマウスを用いた場合、ユーザはタイムライン表
示装置14または映像表示装置15の画面上に表示され
ているカーソルをマウス操作で移動して、表示画面をク
リックすることにより動作を行なう。
【0063】ユーザによりマウスが移動されたり、クリ
ックされると、マウス移動、押下信号などのマウスの操
作信号が入力信号として入力手段1に入力され、映像オ
ブジェクト編集装置10で処理を行なう入力情報に変換
されて、オブジェクト編集制御手段2へ通知される。
【0064】そして、オブジェクト編集制御手段2は、
解析手段20で前記入力信号がマウスクリックかどうか
を判断し(ステップS1)、クリックされた場合(Ye
s)はマウス押下座標を取得し(ステップS2)、押下
された場所はがタイムライン表示装置14に表示された
タイムライン上かどうかを判断し(ステップS3)、タ
イムライン上である場合(Yes)は、取得したマウス
座標に該当するタイムラインのオブジェクトIDと時刻
に変換し(ステップS4)、得られたオブジェクトID
をオブジェクトIDレジスタ21cへ書き込み(ステッ
プS5)、得られた時刻を時刻レジスタ21fへ書き込
んで(ステップS6)、終了する。これにより、タイム
ライン表示装置14に表示されたタイムライン上にある
映像オブジェクトと、その映像オブジェクトが存在する
時刻情報がオブジェクト編集制御手段2内に記憶され
る。
【0065】また、ステップS3で、マウスの押下がタ
イムライン上でないと判断された場合(No)、ステッ
プS7に進み、マウスの押下が映像表示装置15に表示
された映像表示上かどうかを判断し(ステップS7)、
映像表示上である場合(Yes)は、マウス座標を画像
座標に変換し、これを画像座標レジスタ21bに書き込
む(ステップS8)。そして、ツールIDレジスタ21
eから、すでにユーザにより選択されたツールIDを読
み込み(ステップS9)、そのツールIDに対応したツ
ールを用いて、映像オブジェクトの編集(空間編集)を
行ない、その編集結果であるオブジェクト形状に基づい
て、形状RAM21aの画像座標の書き換えを行なう
(ステップS10)。
【0066】例えば、ツールIDレジスタ21eに図7
に示したツールボックス16にある消しゴムのツールI
D(4)が記憶され、マウスの形状が消しゴム形状にな
っていたとすると、消しゴムツール(既存のペイントソ
フトウェア)により、マウスを移動させることで該当す
るオブジェクトの形状RAM21aの内容を書き換える
ことができる。この形状RAM21aの内容は、映像合
成手段6に通知することで映像表示装置15の画面上に
表示される。なお、この消しゴムによるオブジェクトの
消去動作は、マウスボタンがクリックされている状態
で、マウスの移動(ドラッグ)信号を占有し、マウスボ
タンが離された段階で処理を終了する。なお、このステ
ップS10のオブジェクト空間編集動作の詳細について
は後記する。
【0067】一方、ステップS7でマウスの押下が映像
表示上でない場合(No)は、図6のステップS19へ
進み、マウスの押下がツールボックス上かどうかを判断
し、ツールボックス上でない場合(No)は処理を終了
する。また、マウスの押下がツールボックス上である場
合(Yes)は、マウスの押下部分が図7に示すような
ツールボックス上のブラシツールかどうかを判断し(ス
テップS20)、マウスの押下部がブラシツールでない
場合(No)はステップS22に進み、マウスの押下部
分がブラシツールである場合(Yes)はステップS2
1に進んで、ツールIDレジスタ21eに「1」を設定
して処理を終了する。
【0068】また、ステップS22に進んだ場合、マウ
スの押下部分が前記ツールボックス上の塗りつぶしツー
ルかどうかを判断し、マウスの押下部分が塗りつぶしツ
ールでない場合(No)はステップS24に進み、マウ
スの押下部分が塗りつぶしツールである場合(Yes)
は、ツールIDレジスタ21eを「2」に設定して(ス
テップS23)、処理を終了する。
【0069】さらに、ステップS24に進んだ場合、マ
ウスの押下部分が前記ツールボックス上の併合ツールか
どうかを判断し、マウスの押下部分が併合ツールでない
場合(No)はステップS26に進み、マウスの押下部
分が併合ツールである場合(Yes)は、ツールIDレ
ジスタ21eを「9」に設定して(ステップS25)、
処理を終了する。
【0070】また、ステップS26に進んだ場合、マウ
スの押下部分が前記ツールボックス上のANDツールか
どうかを判断し、マウスの押下部分がANDツールでな
い場合(No)は処理を終了する。また、マウスの押下
部分がANDツールである場合(Yes)は、ツールI
Dレジスタ21eを「16」に設定して(ステップS2
7)、処理を終了する。
【0071】一方、図5のステップS1でマウスが押下
されたと判断されない場合(No)は、マウスがドラッ
グ(マウスボタンを押下しながらのマウス移動)された
かどうかを判断し(ステップS11)、ドラッグされな
い場合(No)は処理を終了し、ドラッグされた場合
(Yes)、そのドラッグがタイムライン表示装置14
に表示されたタイムライン上であるかどうかを判断し
(ステップS12)、タイムライン上でない場合(N
o)は処理を終了する。
【0072】また、ドラッグがタイムライン上である場
合(Yes)は、ドラッグの方向を判断し(ステップS
13)、前記方向が横(時刻軸)方向である場合は、マ
ウス座標をタイムライン上の時刻に変換した後(ステッ
プS14)、ドラッグの開始・終了の各点に対応した時
刻であるIN点とOUT点をIN/OUT点レジスタ2
1gに設定して(ステップS15)処理を終了する。
【0073】また、ステップS13でドラッグの方向
が、縦(オブジェクトID)方向と判断された場合はド
ラッグ開始・終了のマウス座標をドラッグ開始のオブジ
ェクトIDと、ドラッグ終了のオブジェクトIDとの2
つのID対(オブジェクトID対)に変換し(ステップ
S16)、IN/OUT点レジスタ21gからIN点と
OUT点を読み込み(ステップS17)、前記したオブ
ジェクトID対の各タイムラインのIN点/OUT点内
を統合、交換あるいは分割して(ステップS18)処理
を終了する。なお、このステップS18のオブジェクト
時間編集動作の詳細については後記する。
【0074】以上の動作によって、映像オブジェクトの
作成、修正、追加、削除、空間分割、空間併合、時間分
割、時間併合、並びに映像オブジェクトの検索を、ツー
ルボックスの空間編集ツール16a、時間編集ツール1
6bの各ツールを起動することで実現することができ
る。また、メタデータの付与及び修正は、編集された映
像オブジェクトに対して、例えばキーボード等からメタ
データを入力するものであり、フローチャートとしては
図示していない。
【0075】なお、本フローチャートでは、代表的なツ
ールが選択された場合について説明を行なったが、実際
にはツールボックス16上の空間編集ツール16a、時
間編集ツール16b、論理、集合演算ツール16cの全
てのツールについて、同様に動作させることができる。
【0076】また、映像オブジェクト編集装置10は、
コンピュータにおいて、入力手段1、オブジェクト編集
制御手段2、オブジェクト情報蓄積媒体アクセス手段
3、映像蓄積媒体アクセス手段4、タイムライン生成手
段5、及び映像合成手段6の各機能を、プログラムで実
現することも可能であり、各機能プログラムを結合して
映像オブジェクト編集プログラムとして動作させること
も可能である。
【0077】(映像オブジェクト編集装置の動作例:空
間編集)次に、映像オブジェクトの空間編集の動作につ
いて詳細に説明する。なお、この動作は、図5のステッ
プS10の動作に該当する。また、映像オブジェクトの
空間編集とは、ある時刻の映像フレーム内における映像
オブジェクトを編集することをいう。
【0078】まず、映像オブジェクトの作成及び修正
は、映像オブジェクト形状のビットマップ表現を、既存
のぺイントソフトウェアであるブラシツールや消しゴム
ツールによって、描画し、修正し、または消去すること
で実現することができる。また、映像オブジェクト形状
の作成及び修正は、多角形または曲線による映像オブジ
ェクト形状の輪郭表現の頂点または制御点を、追加し、
移動し、または削除することでも実現することができ
る。
【0079】また、映像オブジェクトの追加及び削除
は、映像に対して、新規に映像オブジェクトを設定した
り、すでに存在する映像オブジェクトを削除したりす
る。例えば、映像オブジェクトの追加は、映像オブジェ
クト形状として、空の新規ビットマップや空の新規頂点
・制御点集合を割り当てることで実現することができ
る。また、映像オブジェクトの削除は、すでに存在する
映像オブジェクト形状のビットマップまたは頂点・制御
点集合を破棄することで実現することができる。
【0080】さらに、映像オブジェクトの空間分割及び
併合は、すでに存在する複数の映像オブジェクトを1つ
の映像オブジェクト形状に併合し、1つの映像オブジェ
クトの映像オブジェクト形状として再編成したり、すで
に存在する映像オブジェクトをある指定時刻範囲の内外
で分割し、それぞれ別の映像オブジェクトとして再編成
することによって実現することができる。
【0081】ここで、図1、図2及び図8に基づいて、
映像オブジェクトの空間分割について説明する。図8
は、映像オブジェクトの空間分割の一例を視覚的に表わ
した図である。また、図8(1)は、映像表示装置15
上に表示されたある時刻での映像オブジェクト形状をビ
ットマップ表現した内容を表わしており、図8(2)
は、映像オブジェクトを分割した状態を表わしている。
この例では、図8(1)の映像オブジェクトAは「人」
と「車」が一体化したオブジェクトとなっているが、
「人」と「車」の境に、例えば既存の描画ツールを用い
て、線描画を行なうことで、領域を分割する。
【0082】このように、映像オブジェクトを分割後、
映像オブジェクト形状に基づいて、複数のビットマップ
に再編成することができる。また、分割後の各映像オブ
ジェクト形状は、互いに交わりをもつこともできるし、
分割前に映像オブジェクト形状内に含まれていた部分領
域が、分割後のいずれの映像オブジェクトにも含まれな
い場合も許される。
【0083】次に、図9に基づいて、映像オブジェクト
の空間併合について説明する。図9は、映像オブジェク
トの空間分割の一例を視覚的に表わした図である。そし
て、図9(1)は、映像表示装置15上に表示されたあ
る時刻での映像フレームの内容をビットマップ表現した
内容を表わしており、図9(2)は、映像オブジェクト
を併合した状態を表わしている。この例では、図10
(1)の「車」が2つの映像オブジェクトA及び映像オ
ブジェクトBに分割されたオブジェクトとなっている
が、図9(2)では、映像オブジェクトA及び映像オブ
ジェクトBを併合して映像オブジェクトCとしている。
【0084】この映像オブジェクトの空間併合は、集合
演算処理部22において行なわれる。すなわち、映像オ
ブジェクト形状間の和集合を求めることで、映像オブジ
ェクトの併合を行なう。なお、併合後の映像オブジェク
ト形状は、必ずしも単連結となる必要はなく、複数の連
結領域の集合となってもよい。
【0085】以上説明した映像オブジェクトの空間編集
は、オブジェクト編集制御手段2によって、ユーザが指
定した映像オブジェクトのオブジェクトID(オブジェ
クトIDレジスタ21cに一時記憶)と、ユーザが指定
し、変更を行なった映像オブジェクトの画像座標(画像
座標レジスタ21bに一時記憶)に基づいて、形状RA
M21aに記憶されているオブジェクト形状が変更さ
れ、このオブジェクト形状が映像合成手段6に通知され
る。
【0086】そして、映像合成手段6が、オブジェクト
編集制御手段2から通知されるオブジェクト形状と、映
像蓄積媒体アクセス手段4から通知される映像情報とに
基づいて、映像オブジェクトの空間存在範囲を合成した
表示信号を生成する。
【0087】(映像オブジェクト編集装置の動作例:時
間編集)次に、映像オブジェクトの時間編集の動作につ
いて詳細に説明する。なお、この動作は図5のステップ
S18の動作に該当する。また、映像オブジェクトの時
間編集とは、時系列の映像フレームに出現する映像オブ
ジェクトを時刻によって編集することをいう。
【0088】まず、映像オブジェクトの時間分割及び併
合は、すでに存在する映像オブジェクトをある指定時刻
範囲の内外で分割し、それぞれ別の映像オブジェクトと
して再編成したり、すでに存在する複数の映像オブジェ
クトを指定時刻範囲で1つの映像オブジェクトヘ統合す
ることで実現することができる。
【0089】ここで、図1、図2及び図11に基づい
て、映像オブジェクトの時間分割について説明する。図
11は、映像オブジェクトの時間分割の一例を視覚的に
表わした図である。また、図11(1)は、タイムライ
ン表示装置14上に表示されたある時刻範囲における映
像オブジェクトのタイムラインを表わしており、図11
(2)は、映像オブジェクトを時間分割した後のタイム
ラインを表わしている。この例では、ユーザが入力装置
11によって、時間分割を行なう対象映像オブジェクト
である小道具Aと分割時刻範囲55とを指定する。そし
て、対象映像オブジェクトである小道具Aのオブジェク
ト存在時刻範囲(分割前)53aを分割時刻範囲55の
内外で分割し、図11(2)に示すように、オブジェク
ト存在時刻範囲(分割後)53bを有する小道具B、オ
ブジェクト存在時刻範囲(分割後)53cを有する小道
具Cの2つの異なる映像オブジェクトとして再編成す
る。
【0090】また、例えば、対象映像オブジェクト(小
道具A)のオブジェクト存在時刻範囲(分割前)53a
を分割時刻範囲55の内外で分割し、一方を小道具Aと
して残し、他方を新規に生成した別の映像オブジェクト
として再編成してもよい。
【0091】次に、図12に基づいて、映像オブジェク
トの時間併合について説明する。図12は、映像オブジ
ェクトの時間併合の一例を視覚的に表わした図である。
また、図12(1)は、タイムライン表示装置14上に
表示されたある時刻範囲における映像オブジェクトのタ
イムラインを表わしており、図12(2)は、映像オブ
ジェクトを時間併合した後のタイムラインを表わしてい
る。この例では、ユーザが入力装置11によって、時間
併合を行ないたい対象オブジェクトである小道具Bと、
小道具Cを指定する。そして、対象映像オブジェクトで
ある小道具Bのオブジェクト存在時刻範囲(併合前)5
3dと、小道具Cのオブジェクト存在時刻範囲(併合
前)53eとを併合し、図12(2)に示すように、オ
ブジェクト存在時刻範囲(併合後)53fとなる小道具
Aを映像オブジェクトとして再編成する。
【0092】この映像オブジェクトの時間併合は、論理
演算処理部26において行なわれる。すなわち、映像オ
ブジェクトの時空間存在領域の和集合を求めることで、
映像オブジェクトの時間併合を行なう。あるいは、時間
併合前の対象映像オブジェクトである小道具B、小道具
Cに対して同一の識別子を付与し、これらを同一視する
ことによって仮想的に時間併合を行ない、小道具Aとし
て映像オブジェクトを再編成する形態であっても構わな
い。
【0093】また、映像オブジェクトの検索は、ユーザ
が指定する映像オブジェクトの存在する時刻を表示した
り、指定時刻に存在する映像オブジェクトのタイムライ
ンを表示させる。
【0094】ここで、図1、図2及び図10に基づい
て、映像オブジェクトの検索について説明する。図10
は、タイムラインによる映像オブジェクトの検索例を示
した図である。この例では、まず、ユーザが入力装置1
1によって、検索を行ないたい映像オブジェクトのオブ
ジェクト名51(例えば人物Aと人物B)をチェックボ
ックス54によって指定し、検索を実行する。そして、
オブジェクト編集制御手段2内の論理演算処理部26
が、映像オブジェクトの存在時刻範囲に関する論理積演
算(例えば論理積)を行ない、人物Aと人物Bとのオブ
ジェクト存在時刻範囲53が共通となる時刻範囲を知
る。そして、そのオブジェクト存在時刻範囲53をタイ
ムラインとして表示させることで、処理対象時刻を移動
することができる。これによって、複数映像オブジェク
トが同時に出現する時刻を検索することができる。
【0095】以上説明した映像オブジェクトの時間編集
は、オブジェクト編集制御手段2によって、時刻レジス
タ21fに記憶されている処理対象となる時刻情報と、
IN点/OUT点レジスタ21gに記憶されているユー
ザが指定した時刻範囲と、タイムテーブル21hに記憶
されているオブジェクト存在時刻範囲とが、タイムライ
ン生成手段5に通知される。
【0096】そして、タイムライン生成手段5が、オブ
ジェクト編集制御手段2から通知されるオブジェクト存
在時刻範囲等に基づいて、映像オブジェクトの存在時刻
範囲を図表形式に変換したタイムライン描画信号を生成
する
【0097】(映像オブジェクト編集装置の動作例:メ
タデータ編集)次に、図1、図2及び図13に基づい
て、映像オブジェクトのメタデータ編集の動作について
詳細に説明する。ここで、映像オブジェクトのメタデー
タ編集とは、すでに存在する映像オブジェクトに対し、
メタデータを付与し、またその内容を編集することい
う。
【0098】このメタデータの付与及び修正は、メタデ
ータ編集ウィンドウを生成して各種メタデータのユーザ
入力を促すことで編集を行なう。なお、このメタデータ
編集ウィンドウは、図13(2)に示したオブジェクト
情報蓄積媒体12に蓄積されたオブジェクト情報のメタ
データに基づいて生成され、映像合成手段6を介して映
像表示手段15に表示される。
【0099】例えば、ユーザは、キーボード(入力装置
11)から映像オブジェクトの映像オブジェクト識別子
42、映像オブジェクト名44、またはURI45等の
メタデータのうち必要な情報を入力する。入力されたメ
タデータは、オブジェクト編集制御手段2のメタデータ
レジスタ21dに一時記憶される。そして、オブジェク
ト編集制御手段2は、メタデータレジスタ21dのメタ
データの情報に基づいて、オブジェクト情報蓄積媒体ア
クセス手段3を介してオブジェクト情報蓄積媒体12へ
の書き込み、追加・修正、または削除を行なう。
【0100】(第二の実施の形態:映像オブジェクト編
集装置の構成)図14は、本発明の第二の実施の形態に
係る映像オブジェクト編集装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。図14に示すように、映像オブジェクト編
集装置10Bは、図1に示した映像オブジェクト編集装
置10にインタフェース手段7が付与されて構成されて
いる。インタフェース手段7以外の構成は図1に示した
ものと同一の符号を付し、その説明は省略する。また、
外部にプラグイン16を接続しているものとする。
【0101】インタフェース手段7(71,72,…,7
n)は、外部システムであるプラグイン16との接続口
である。例えば、インタフェース手段7の一部あるいは
全部をコネクタ、プラグ等の物理的な接続口とすること
ができる。この場合、物理的な接続口であるインタフェ
ース手段7には、ハードウェア機器のプラグイン16を
接続することができる。
【0102】また、例えば、インタフェース手段7の一
部あるいは全部をアプリケーションブログラムインタフ
ェースとすることができる。この場合、該アプリケーシ
ョンプログラムインタフェースに接続されるプラグイン
16は、ソフトウェアプラグインとすることができる。
【0103】プラグイン16(161,162,…,16
n)は、映像オブジェクト編集装置10Bに接続される
外部のハードウェア、またはソフトウェアである。例え
ば、プラグイン16は、映像オブジェクト編集における
映像オブジェクト描画を自動化するためのハードウェア
またはソフトウェアとすることができる。この場合、例
えば、映像オブジェクトの自動抽出手法や自動追跡手法
をプラグインすることができる。
【0104】前記映像オブジェクトの自動抽出手法また
は自動追跡手法であるプラグイン16は、入力装置11
からの入力信号に基づいて、オブジェクト編集制御手段
2及びインタフェース手段7を介して、起動される。そ
して、映像オブジェクトの自動抽出手法または自動追跡
手法であるプラグイン16は、映像蓄積媒体13から、
映像蓄積媒体アクセス手段4、オブジェクト編集制御手
段2、及びインタフェース手段7を介して、映像情報を
読み出し、その映像情報(色情報、輝度情報等)に基づ
いて映像オブジェクト領域を抽出または追跡し、その抽
出または追跡の結果を、インタフェース手段7を介して
オブジェクト編集制御手段2へ返す。
【0105】以上の一連の動作により、図1に示した第
一の実施の形態である映像オブジェクト編集装置10に
おいては、手動によって実行される映像オブジェクト形
状の描画を、図14に示した第二の実施の形態である映
像オブジェクト編集装置10Bでは,自動的に実行する
ことができる。
【0106】なお、前記映像オブジェクトの自動抽出手
法または自動追跡手法であるプラグイン16は、例え
ば、情報融合による抽出・追跡手法(三須等、複数情報
の融合によるサッカー選手のロバストな追跡法、信学技
報、IE2001-47、pp.23-30、2001)を利用することが
できる。
【0107】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、インタフェース手段7(71,72,…,7n)をネ
ットワークに接続するためのポートとし、プラグイン1
6はネットワークに接続された外部機器と接続し、例え
ばTCP/IP等による、通信によってリモート運転を
行なうことができる。また、例えば、ルータ等を介し
て、遠隔地からの制御を行なうことも可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る映像
オブジェクト編集装置及びプログラムでは、以下に示す
優れた効果を奏する。
【0109】請求項1に記載の発明によれば、映像オブ
ジェクト編集装置は、映像表示と、その映像内に存在す
る映像オブジェクトの存在時間を表示したタイムライン
表示を参照することができるので、効率的に映像オブジ
ェクトの編集や検索を行なうことができる。これによっ
て、今までは実現されていなかった映像オブジェクト単
位での編集を行なうことができ、例えば、デジタル放送
における映像コンテンツ制作を効率的に行なうことがで
きる。
【0110】請求項2乃至請求項4に記載の発明によれ
ば、映像オブジェクト編集装置は、映像内における映像
オブジェクトを個々に作成、変更、映像オブジェクトの
分割・併合、並びに時間軸に沿った映像オブジェクトの
分割・併合を行ない、その領域を映像オブジェクトとし
て設定することができるので、例えば、映像コンテンツ
製作者の意図する領域を自由に映像コンテンツとするこ
とができる。
【0111】請求項5に記載の発明によれば、映像オブ
ジェクト編集装置は、映像オブジェクト毎のメタデータ
の付与、あるいはメタデータの変更を行なうことができ
るので、映像オブジェクトに対して必要な情報を関連付
けて記憶させることができる。これによって、映像オブ
ジェクトを指定する方法が容易になり、映像コンテンツ
の編集及び検索の作業効率を高めることができる。
【0112】請求項6に記載の発明によれば、映像オブ
ジェクト編集装置は、指定した時刻範囲によって、映像
オブジェクトを検索することができ、また、その映像オ
ブジェクトの存在時刻へ処理対象時刻を移動させること
ができる。また、効率的に短時間で映像オブジェクトの
編集作業を行なうことができる。
【0113】請求項7に記載の発明によれば、映像オブ
ジェクト編集装置は、映像オブジェクト形状を複数の集
合演算によって、編集することができる。また、時間軸
上の映像オブジェクトの検索において、複数の論理演算
によって映像オブジェクトの検索を行なうことができ
る。これによって、映像オブジェクトの編集作業を効率
的に行なうことができる。
【0114】請求項8に記載の発明によれば、映像オブ
ジェクト編集装置は、映像内における映像オブジェクト
の存在時間をタイムラインで視覚化することができるの
で、映像オブジェクトの編集時にそのタイムラインを参
照することで、映像オブジェクトの存在時間を容易に把
握することができる。
【0115】請求項9に記載の発明によれば、映像オブ
ジェクト編集装置は、映像と映像オブジェクト形状とを
合成して表示するので、映像内における映像オブジェク
トの存在領域を視覚的に確認することができる。これに
よって、映像オブジェクトの編集において、映像コンテ
ンツ製作者は、実際の映像オブジェクトを参照すること
で、正確に編集を行なうことができる。
【0116】請求項10に記載の発明によれば、映像オ
ブジェクト編集装置は、外部のハードウェア、ネットワ
ークまたはソフトウェアとの制御信号を送受信すること
ができるので、例えば、外部の映像オブジェクト検出装
置や、映像オブジェクト検出プログラムとの間で制御信
号を送受信することで、映像オブジェクトの編集作業を
自動化させることができる。
【0117】請求項11に記載の発明によれば、映像オ
ブジェクト編集プログラムは、映像表示と、その映像内
に存在する映像オブジェクトの存在時間を表示したタイ
ムライン表示を参照することができるので、効率的に映
像オブジェクトの編集や検索を行なうことができる。こ
れによって、今までは実現されていなかった映像オブジ
ェクト単位での編集を行なうことができ、例えば、デジ
タル放送における映像コンテンツ制作を効率的に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る映像オブジェ
クト編集装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したオブジェクト編集制御手段の詳細
例を示したブロック図である。
【図3】映像オブジェクトを時空間領域において視覚的
に表わした模式図である。
【図4】映像オブジェクト形状の表現の例を視覚的に表
わした模式図である。
【図5】本発明の第一の実施形態の映像オブジェクト編
集装置の編集動作(1/2)を示したフローチャートで
ある。
【図6】本発明の第一の実施形態の映像オブジェクト編
集装置の編集動作(2/2)を示したフローチャートで
ある。
【図7】編集情報を入力するためのツールボックスの構
成例を示した模式図である。
【図8】映像オブジェクトの空間分割の一例を視覚的に
表わした模式図である。
【図9】映像オブジェクトの空間併合の一例を視覚的に
表わした模式図である。
【図10】タイムライン表示の一例を視覚的に表わした
模式図である。
【図11】タイムラインの時間分割の一例を視覚的に表
わした模式図である。
【図12】タイムラインの時間併合の一例を視覚的に表
わした模式図である。
【図13】オブジェクト情報蓄積媒体に蓄積する映像オ
ブジェクト情報の形式を視覚的に表わした模式図であ
る。
【図14】本発明の第二の実施の形態に係る映像オブジ
ェクト編集装置の構成例を示したブロック図である。
【図15】従来の映像編集装置の構成例を示したブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…入力手段 2…オブジェクト編集制御手段 3…オブジェクト情報蓄積媒体アクセス手段 4…映像蓄積媒体アクセス手段 5…タイムライン生成手段 6…映像合成手段 7…インタフェース手段 10…映像オブジェクト編集装置 11…入力装置 12…オブジェクト情報蓄積媒体 13…映像蓄積媒体 14…タイムライン表示装置 15…映像表示装置 16…プラグイン 20…解析手段 21…RAM 22…集合演算処理部 23…形状描画処理部 24…空間分割・併合処理部 25…時間分割・併合処理部 26…論理演算処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鄭 文濤 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C052 AA01 AA16 AC08 DD10 5C053 FA14 GB37 LA11 LA14 5C059 KK36 MB16 MB18 MB21 RB18 RC04 SS11 UA39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積媒体に蓄積された、映像と少なくと
    もその映像に存在する映像オブジェクトの時刻及び映像
    オブジェクト形状を含んだオブジェクト情報とに基づい
    て、映像オブジェクトを編集する映像オブジェクト編集
    装置であって、 前記蓄積媒体の映像の読み込みを行なう映像蓄積媒体ア
    クセス手段と、 前記蓄積媒体のオブジェクト情報の読み込み及び書き出
    しを行なうオブジェクト情報蓄積媒体アクセス手段と、 外部入力信号を、映像オブジェクトの編集動作を示す入
    力情報に変換する入力手段と、 この入力情報に基づいて、映像オブジェクト単位の編集
    制御を行なうオブジェクト編集制御手段と、 前記オブジェクト情報に基づいて、前記映像内における
    前記映像オブジェクトが存在する時刻範囲を表示するタ
    イムラインを生成するタイムライン生成手段と、 前記オブジェクト情報に基づいて、前記映像内における
    前記映像オブジェクトの領域形状を生成して、前記映像
    蓄積媒体アクセス手段で読み出された映像と合成する映
    像合成手段と、 を備えたことを特徴とする映像オブジェクト編集装置。
  2. 【請求項2】 映像オブジェクト形状を新たに描画する
    ことにより作成する、または前記オブジェクト情報に基
    づいて、既存の映像オブジェクト形状の一部を消去も含
    めて変更する形状描画処理手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の映像オブジェクト編集装置。
  3. 【請求項3】 前記オブジェクト情報に基づいて、既存
    の映像オブジェクトの映像オブジェクト形状を分割して
    複数の映像オブジェクトに再編成する、または既存の複
    数の映像オブジェクトの映像オブジェクト形状を単一映
    像オブジェクトの映像オブジェクト形状に併合する空間
    分割・併合処理手段を備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の映像オブジェクト編集装置。
  4. 【請求項4】 前記オブジェクト情報に基づいて、既存
    の映像オブジェクトを指定時刻範囲の内外で分割し、そ
    れぞれ別の映像オブジェクトとして再編成する、または
    複数の時間軸に沿って存在する複数の映像オブジェクト
    を単一の時間軸に沿って存在するように併合する時間分
    割・併合処理手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載の映像オブジェクト編
    集装置。
  5. 【請求項5】 前記オブジェクト情報に、映像オブジェ
    クトの関連情報であるメタデータを付与し、あるいは既
    存のメタデータの内容を修正するメタデータ処理手段を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1項に記載の映像オブジェクト編集装置。
  6. 【請求項6】 前記オブジェクト編集制御手段は、前記
    オブジェクト情報の時刻に基づいて、指定された映像オ
    ブジェクトの存在する時刻範囲を検索し、または処理対
    象時刻を前記指定された映像オブジェクトの存在する時
    刻へ移動する機能を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれか1項に記載の映像オブジェクト編
    集装置。
  7. 【請求項7】 前記オブジェクト編集制御手段は、前記
    オブジェクト情報に基づいて、映像オブジェクト形状の
    集合演算、または映像オブジェクトの存在時刻範囲に関
    する論理演算を行なうことによって、映像オブジェクト
    単位の編集を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれか1項に記載の映像オブジェクト編集装
    置。
  8. 【請求項8】 前記タイムライン生成手段は、平面内の
    一軸を時間軸の帯としたタイムラインを生成し、前記映
    像内における前記映像オブジェクトが存在する時刻範囲
    を前記時間軸の帯の有無、色または模様によって表わす
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項
    に記載の映像オブジェクト編集装置。
  9. 【請求項9】 前記映像合成手段は、前記オブジェクト
    形状情報に基づいて、多角形または曲線形状を映像オブ
    ジェクトの形状として、前記映像オブジェクトが存在す
    る前記映像と合成することを特徴とする請求項1乃至請
    求項8のいずれか1項に記載の映像オブジェクト編集装
    置。
  10. 【請求項10】 外部のハードウェア、ネットワークま
    たはソフトウェアとの制御信号を送受信するインタフェ
    ース手段を備え、 この制御信号に基づいて、前記オブジェクト編集制御手
    段が、映像オブジェクトの編集を行なうことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の映像オ
    ブジェクト編集装置。
  11. 【請求項11】 蓄積媒体に蓄積された、映像と少なく
    ともその映像に存在する映像オブジェクトの時刻及び映
    像オブジェクト形状を含んだオブジェクト情報とに基づ
    いて、映像オブジェクトを編集するためにコンピュータ
    を、 前記蓄積媒体の映像の読み込みを行なう映像蓄積媒体ア
    クセス手段、 前記蓄積媒体のオブジェクト情報の読み込み及び書き出
    しを行なうオブジェクト情報蓄積媒体アクセス手段、 外部入力信号を、映像オブジェクトの編集動作を示す入
    力情報に変換する入力手段、 この入力情報に基づいて、映像オブジェクト単位の編集
    制御を行なうオブジェクト編集制御手段、 前記オブジェクト情報に基づいて、前記映像内における
    前記映像オブジェクトが存在する時刻範囲を表示するタ
    イムラインを生成するタイムライン生成手段、 前記オブジェクト情報に基づいて、前記映像内における
    前記映像オブジェクトの領域形状を生成して、前記映像
    蓄積媒体アクセス手段で読み出された映像と合成する映
    像合成手段、 として機能させることを特徴とする映像オブジェクト編
    集プログラム。
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