JPH05281883A - ホログラム記録フィルム - Google Patents

ホログラム記録フィルム

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Publication number
JPH05281883A
JPH05281883A JP7665292A JP7665292A JPH05281883A JP H05281883 A JPH05281883 A JP H05281883A JP 7665292 A JP7665292 A JP 7665292A JP 7665292 A JP7665292 A JP 7665292A JP H05281883 A JPH05281883 A JP H05281883A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
light
material layer
colored
photosensitive material
Prior art date
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Pending
Application number
JP7665292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Ishikawa
石川俊治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム裏面反射に伴う不要な干渉縞を除去
し、ノイズの少ないホログラムを得る。 【構成】 感光材料層の少なくとも一方の面に着色フィ
ルムをラミネートし、または無反射コート層を被覆する
ことにより、フィルム裏面反射を吸収、または空気界面
での反射を抑制することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホログラム記録フィルム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のホログラム記録フィルムの
層構成を示す図である。感光材料像20aとしては、フ
ォトポリマー等の粘着性のある記録材料が使われてお
り、その両側をPET等の透明フィルム20b,20c
でサンドイッチし、所定位置にセットしたホログラム記
録用光学系に順次供給して量産化に対応できるようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す
従来のフィルムは空気とフィルムとの界面での反射を1
0%、感材層での吸収を20%と仮定すると、図10に
示すように入射強度100の光は空気フィルム界面で1
0%反射され、感材層で20%吸収されるため、裏面側
では7.2%程の光が反射して再度感材層に入射され、
フィルムから透過されていく光は65%程になる。この
裏面で反射された7.2%の光と入射光とにより干渉が
生じ、この強度比は90:7の干渉となり、迷光となっ
て干渉縞を乱してしまうことになる。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、フィルム裏面反射に伴う不要な干渉縞を除去し、ノ
イズの少ないホログラムが得られるホログラム記録フィ
ルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の記録フィ
ルムを示す図である。本発明の記録フィルム1はフォト
ポリマー等からなる感光材料層1aの両面を着色フィル
ム1b,1cでサンドイッチした構造になっている。例
えば着色フィルムの光吸収率を70%、感光材料層の光
吸収率を20%とすると、例えば上側から入射する強度
100の光は空気と着色フィルムとの界面で10%が反
射され、着色フィルム1bでさらに70%が吸収され、
感光材料層1aでさらに20%が吸収され、着色フィル
ム1cでさらに70%が吸収されると共に、空気との界
面で10%程が反射された後、さらに着色フィルム1c
で70%が吸収され、結果的に0.2%程の光が感光材
料層1aへ再入射してくる。この光と空気との界面で1
0%が反射され、着色フィルム1cで70%が吸収され
た強度27の光との干渉は、27:0.2=100:
0.8となり、従来のものに比して大幅に減少し、ほと
んど干渉縞としては記録されないものとなる。
【0006】このように、特に裏面の着色フィルム1c
において、再入射光は光路が2倍となるため激減し、迷
光による不要な干渉縞を除去することが可能である。な
お、図2に示すように、一方の面側にのみ着色フィルム
1bをラミネートし、他方の面は透明フィルム1dとす
るようにしてもノイズの低減効果は極めて大きい。ま
た、図3に示すように、感光材料層1aの一方にのみ着
色フィルム1bをラミネートするようにしても質の良い
ホログラムが得られる。
【0007】図4〜図6はフィルムの上面に無反射コー
ト層を設けたものである。図4は感光材料層2aの両面
に透明フィルムあるいは着色フィルム2b,2cをラミ
ネートして、その上側の面に無反射コート層2dを設け
たもので、界面での反射が抑えられるため、入射光強度
が改善されると共に、再入射する反射光を抑えることが
できるので、不要な干渉縞を除去することができる。も
ちろん裏面側にも無反射コート層を設けようにしても良
い。
【0008】図5は感光材料層の一方の面に透明フィル
ムまたは着色フィルム2b、他方の面に透明フィルム2
cを設けたものであり、図6は感光材料層2aの一方の
面にのみ透明フィルムまたは着色フィルム2bを設けた
もので、同様にノイズの少ないホログラム記録を行うこ
とが可能である。なお、図4〜図6において裏面にも無
反射コート層を設けるようにしてもよいことは言うまで
もない。
【0009】
【作用】本発明は感光材料層に着色フィルムをラミネー
トすることにより、裏面反射に伴う不要な干渉縞を除去
し、ノイズの少ないホログラムが得られ、また無反射コ
ート層を被覆することにより同様に裏面反射に伴う干渉
縞を除去したノイズの少ないホログラムが得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0011】
【実施例1】 感光液として ポリビニルカルバゾール(分子量50万〜80万) ……50部 トリブロモフェノールメタクリレート ……40部 3,3´,4,4´−テトラ (t−ブチルパーオキシカルボニルベンゾフェノン) ……4部 3,3´−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)……0.99部 エチレングリコール ……………5部 ハイドロキノン ……0.01部 をメチルエチルケトンに溶解したものを用いて色素スピ
ロンレッド(保土ヶ谷化学製)で染色した50μm厚P
ETフィルム(帝人HP−7:514.5nmでの透過
率30%)上にスライドコートし,最終膜厚が15μm
となるように塗布した。温風を当てて乾燥した後、同様
に染色した25μmPET(HP−7)をラミネートし
てフィルム化した。こうして作成した記録フィルムを図
7示す光学系でリップマンホログラムを記録した。
【0012】すなわちレーザ10からのビームをハーフ
ミラーHMで2分割し、ミラーMで反射させた後、一方
は光学系11を通して記録フィルムの一方の面に、他方
は光学系12を通して支持体であるガラス基板3を通し
て照射した。なお、記録フィルムはインデックスマッチ
ング液を介してガラス基板3で支持するようにしてあ
る。こうしてUV光で約20mJ/cm2 前面露光した
後、PETを片面だけ剥離し、トリメチルプロパンアク
リレート10%アセト溶液中に3分浸漬し、取り出した
後キセノンランプで十分照明してホログラムを得るとノ
イズの少ないクリアなものが得られた。
【0013】
【実施例2】実施例1と同様の材料で、図2に示す構成
のフィルムを用い、図8に示すような光学系でホログラ
ムの複製を行った。すなわち反射型ホログラム原版5に
インデックスマッチング液4を介して記録フィルムを密
着させ、レーザ10、光学系13を介して露光し、反射
型ホログラム原版からの反射光と干渉させて記録を行っ
たところ、ノイズの少ないクリアなホログラムのコピー
が得られた。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、裏面反射
による不要な干渉縞が除去され、ノイズの少ない質のよ
いホログラムを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 両面に着色フィルムを設けた記録フィルムを
示す図である。
【図2】 一方の面に着色フィルム、他方の面に透明フ
ィルムを設けた記録フィルムを示す図である。
【図3】 一面に着色フィルムを設けた記録フィルムを
示す図である。
【図4】 両面に透明フィルムまたは着色フィルムを設
け、その上に無反射コート層を被服した記録フィルムを
示す図である。
【図5】 一面に透明フィルムまたは着色フィルムを設
けてその上に無反射コート層を被覆し、他方の面に透明
フィルムを設けた記録フィルムを示す図である。
【図6】 一面に透明フィルムまたは着色フィルムを設
けてその上に無反射コート層を被覆した記録フィルムを
示す図である。
【図7】 本発明の一実施例の光学系を示す図である。
【図8】 原版複製の実施例の光学系を示す図である。
【図9】 従来のホログラム記録フルムを示す図であ
る。
【図10】 裏面反射によるノイズの発生を説明する図
である。
【符号の説明】
1、2…記録フィルム、1a、2a…感光材料層、1
b、1c…着色フィルム、1d…透明フィルム、2b、
2c…透明フィルム又は着色フィルム、2d…透明フィ
ルム、2e…無反射コート層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料層の少なくとも一方の面に着色
    フィルムをラミネートしたホログラム記録フィルム。
  2. 【請求項2】 感光材料層の一方の面に着色フィルム
    を、他方の面に透明フィルムをラミネートしたホログラ
    ム記録フィルム。
  3. 【請求項3】 感光材料層の少なくとも一方の面に透明
    フィルムまたは着色フィルムをラミネートし、さらに無
    反射コート層を被覆したことを特徴とするホログラム記
    録フィルム。
JP7665292A 1992-03-31 1992-03-31 ホログラム記録フィルム Pending JPH05281883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7665292A JPH05281883A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 ホログラム記録フィルム

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JP7665292A JPH05281883A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 ホログラム記録フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05281883A true JPH05281883A (ja) 1993-10-29

Family

ID=13611339

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7665292A Pending JPH05281883A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 ホログラム記録フィルム

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JP (1) JPH05281883A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7244532B2 (en) * 2002-10-07 2007-07-17 Tdk Corporation Holographic recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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