JPH05281530A - 手書き液晶ボードセット - Google Patents

手書き液晶ボードセット

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JPH05281530A
JPH05281530A JP4108372A JP10837292A JPH05281530A JP H05281530 A JPH05281530 A JP H05281530A JP 4108372 A JP4108372 A JP 4108372A JP 10837292 A JP10837292 A JP 10837292A JP H05281530 A JPH05281530 A JP H05281530A
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Atsushi Takano
淳 鷹野
Koichi Ishii
弘一 石井
Yasuzo Murata
保三 村田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)少なくとも、液晶をポリマーマトリッ
クス中に微分散した気温20℃で相対湿度90%時にお
ける体積抵抗率が1013Ω・cm以上である液晶分散ポリ
マー層と導電層とからなる外部荷電型の液晶ボードと、
(B)前記液晶ボードのボード画面に記録画像を表示す
るための表示手段および前記記録画像を消去するための
消去手段と、(C)表示手段により表示ボードの表面と
導電層の間に50ボルト以上の表面電位を発生させる電
源とを具備してなる手書き液晶ボードセット。 【効果】 ボード画面の大型化が可能で、ボード画面の
外側から容易に繰り返し記録画像の表示と消去ができ
る。また、感電防止などの安全性にすぐれた手書き液晶
ボードセットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手書き液晶ボードセット
に関する。詳しくは、静電荷の印加または除去により液
晶の光散乱状態を変化させる電気光学効果を利用して画
像を表示、もしくは消去することのできる外部荷電型の
液晶ボードと、そのボード画面に記録画像を表示するた
めの表示手段、その記録画像を消去するための消去手
段、および該表示手段によりボード画面に表面電位を発
生させるための電源とを具備した手書き液晶ボードセッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶の電気光学効果を利用した液
晶表示素子を用いた表示装置が多数提案されている。中
でも、液晶をポリマーマトリックス中に微分散した液晶
分散ポリマー層による液晶表示素子は、構造が単純で大
型のボード画面が得られる液晶表示装置として提案され
ている。例えば、特開昭61−83521号、特開平3
−43715号の公報に、表示画面の外側から静電荷を
印加することにより液晶の相変化を起こしたり、配向状
態を変化させ表示を行う液晶表示装置が開示されてい
る。しかし、これらの液晶表示装置は、液晶表示素子の
外側から表示画面に手書きした画像を表示したり、消去
させることはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−8352
1号の公報に記載された液晶表示装置は、液晶表示素子
の表示画面の外側からコロナ流により静電荷を印加、除
去することにより記録画像の表示、消去を行うものであ
る。しかし、本発明者らがこの液晶表示装置について検
討したところ、表示画面へ静電荷を印加すると、コレス
テリック液晶が相変化を起こし記録画像となり得るが、
静電荷を除去しても相変化したコレステリック液晶は元
に戻らず記録画像が消去できなかった。記録画像を消去
するためには液晶の相転位温度以上に加温するか、新た
に導電性シートを用いて交流電場を加えなくてはなら
ず、更に繰り返し表示を行うためには最初に印加した静
電荷を除去してから表示するなど、繰り返して記録画像
の表示と消去を行うために煩雑な操作を必要とすること
が判明した。
【0004】特開平3−43715号の公報に記載され
た液晶表示装置は、表示画面の外側から各種帯電方法に
て静電荷を印加すると、液晶の配向が起こり、液晶表示
素子における光散乱状態が変化して記録画像が得られる
ものである。このようにして得られた記録画像を消去す
るためには、帯電している電荷量に等しい反対電荷を記
録画像部のみに印加する必要があるが、このような操作
は反対電荷量が帯電している電荷量より若干大きくなっ
たり小さくなったりしてしまうため難しく、簡単に消去
することができない。しかも記録画像のメモリー性は気
温20℃で相対湿度が90%の高湿時の環境下において
短いという欠点がある。
【0005】このような理由により、前述の液晶表示装
置を利用して手書き液晶ボードセットを得ようとして
も、前者では煩雑な表示、消去法を必要とし、ボード画
面の外側から容易に繰り返し表示、消去ができず操作面
と性能面での問題点があり、後者においては、実質的に
記録画像の消去ができず、しかも液晶ボードの耐久性や
高湿時の環境下での記録画像のメモリー性が短いという
性能面での問題点がある。そのため、操作面、液晶ボー
ドの耐久性や性能面で満足のいく手書き液晶ボードを得
ることはできなかった。
【0006】本発明の目的は、前記の問題点を解決し、
操作性、性能、安全性の高い手書き液晶ボードセットを
提供することである。例えば玩具用としてあるいは教育
用として利用できる手書き液晶ボードセットであり、手
書きで表示、消去を行っている際に、電源から電気的に
接続する部材(導線)の被覆部材が破れて導線が直接人
体に触れても安心して使用できる実用性、安全性の高い
手書き液晶ボードセットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために手書き液晶ボードセットについて鋭意検
討した。その結果、次の様な構成の手書き液晶ボードセ
ットが操作面、性能面など実用性に耐えうることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明の手書き液晶ボードセットは、
(A)少なくとも、液晶をポリマーマトリックス中に微
分散した気温20℃で相対湿度90%時における体積抵
抗率が1013Ω・cm以上である液晶分散ポリマー層と導
電層とからなる外部荷電型の液晶ボードと、(B)前記
液晶ボード画面に記録画像を表示するための表示手段お
よび前記液晶ボード画面の記録画像を消去するための消
去手段と、(C)表示手段により表示ボードの表面と導
電層の間に50ボルト以上の表面電位を発生させる電源
とを具備してなることを特徴とする。
【0009】本発明のボードセットに使用する外部荷電
型の液晶ボードとしては、主として、導電層、液晶をポ
リマーマトリックス中に微分散した気温20℃で相対湿
度90%時における体積抵抗率が1013Ω・cm以上であ
る液晶分散ポリマー層、および透明絶縁体層を順次積層
してなるもの、または主として、導電層、気温20℃で
相対湿度90%時における体積抵抗率が1013Ω・cm以
上である透明高電気抵抗層、液晶をポリマーマトリック
ス中に微分散した気温20℃で相対湿度90%時におけ
る体積抵抗率が1013Ω・cm以上である液晶分散ポリマ
ー層、および透明絶縁体層を順次積層してなるものなど
が示される。
【0010】この液晶ボードの導電層とは、透明または
不透明のどちらでも良く、表面抵抗が107 Ω/□以下
を示す層であればよい。実質的には、ガラスやポリエス
テル、ポリイミドなどのプラスチックフィルムを透明高
電気抵抗基板とし、その表面をアルミニウム、チタン、
クロム、スズ、ロジウム、金、ステンレス、窒化チタ
ン、ニッケル‐クロム、アルミニウム‐クロム又は酸化
インジウスムスズにて導電化したものである。
【0011】この液晶ボードの液晶分散ポリマー層は、
液晶をポリマーマトリックス中に独立液滴状態に分散し
たものがよく、液晶分散ポリマー層を構成するポリマー
が架橋構造を有するポリマーであってもよい。液晶を分
散させる方法としては高分子−液晶共通溶媒蒸発相分離
法(共通溶媒キャスティング法)、液晶−高分子前駆体
混合体より高分子前駆体を光もしくは熱により重合させ
る重合相分離法、液晶と高分子を加熱溶融状態より冷却
する溶融冷却相分離法、液晶をマイクロカプセル化しポ
リマーマトリックス中に分散する方法などがあり適宜用
いることができる。
【0012】この液晶分散ポリマー層に使用できるポリ
マーとしては、液晶と相溶し難いポリマーならよく、好
ましくは架橋反応で得られたポリマーが挙げられる。例
えば架橋剤がジおよびポリイソシアネート化合物で、該
架橋剤と反応し得る化合物としてポリビニルアルキラー
ル、エポキシ樹脂、カルボキシル基含有アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、フッ素樹脂などがあり、これらを反
応して得られる架橋ポリマーである。該架橋ポリマーは
前記両成分を配合し、必要に応じて溶媒を加えた後、乾
燥加温(20〜100℃)して得られる。
【0013】液晶分散ポリマー層に使用する液晶は、ネ
マチック液晶が好ましく、液晶相としてはボードセット
としての実用上から−10℃〜100℃の温度範囲を有
し、しかも記録画像を鮮明に表示させるために復屈折率
Δnが0.2以上のものが好ましい。液晶ボードの液晶
分散ポリマー層の体積抵抗率は、気温20℃で相対湿度
90%(以下90%RHと略す)において1013Ω・cm
以上であると、気温20℃で90%RHの環境下におい
ても記録画像の輪郭が鮮明で、メモリー性や、消去性、
耐久性などが向上する。その理由としては、印加した静
電荷が移動、減衰し難くなるため長時間保持され、時間
が経過しても記録画像の輪郭はぼやけずに鮮明な状態を
保つためである。また、印加した静電荷はボード画面の
上下においても移動、減衰し難くなったために消去性も
向上する。しかし体積抵抗率が1013Ω・cm未満のもの
は、印加した静電荷がボード画面の平面及び上下で移
動、減衰し易くなるため時間と共に静電荷が消滅、減衰
しボード画面の平面及び上下で静電荷が不均衡となり、
その結果記録画像の輪郭、メモリー性及び消去性が悪く
なる。
【0014】液晶ボードの透明絶縁体層は、透明な電気
抵抗の高いポリマーが使用できる。好ましくは体積抵抗
率が気温20℃、90%RHにて1013Ω・cm以上のも
ので、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサ
イド、アイオノマー、ポリカーボネート、ナイロン及び
フッ素樹脂等のフィルムを粘着剤、接着剤にて積層した
り、前記物性を有する材料の溶液を塗布、乾燥して得ら
れる。透明絶縁体層に体積抵抗率が気温20℃、90%
RHにて1013Ω・cm未満のものを用いると前記液晶分
散ポリマー層と同じ理由で性能面での問題を生じ、実用
的な液晶ボードにならない。
【0015】液晶ボードの透明高電気抵抗層は、導電層
と液晶分散ポリマー層との間に設けられる。その体積抵
抗率は気温20℃で90%RHにおいて1013Ω・cm以
上である。この層は、ボード画面に印加された静電荷の
移動、減衰をより確実に防止するため、記録画像の輪郭
の鮮明さ、メモリー性、消去性等の性能を向上させる。
体積抵抗率が気温20℃で90%RHにおいて1013Ω
・cm未満のものを用いると、前記液晶分散ポリマー層と
同じ理由で性能面での問題を生じ実用的でない。
【0016】液晶ボードは、液晶分散ポリマー層に液晶
と共に二色性染料を加えて用いるとボード画面の色調を
変化させたり、また導電層と基板を透明にして、基板の
外側に着色層として紙、プラスチックフィルムなどを設
けて用いると任意の色のボード画面および画像色が得ら
れ、明瞭なコントラストが得られる。
【0017】本発明のボードセットの記録画像の表示手
段は、液晶ボードの表面と導電層の間に50ボルト以上
の表面電位を発生させ得る電源の一方の端子を液晶ボー
ドの導電層と電気的に接続した上で、他方の端子を筆記
用部材に電気的に接続する。この筆記用部材を液晶ボー
ドのボード画面に接触することにより記録画像を得るこ
とができる。ボード画面に50ボルト以上の表面電位が
発生すると液晶分散ポリマー層中の液晶が静電界で配向
して透明化し、白濁したボード画面中に透明化したコン
トラストの高い記録画像が得られる。表面電位が50ボ
ルト未満であると液晶の配向が不十分であるため完全に
透明化せず、そのため記録画像のコントラストが低い。
【0018】本発明のボードセットの記録画像の消去手
段は、液晶ボードの導電層と消去用部材を電気的に接続
する。この消去用部材を液晶ボードのボード画面の記録
画像(実質的に透明絶縁体層の表面)に接触することに
より、記録画像と導電層が同電位となり、記録画像の静
電荷が容易に除去されて記録画像が消去される。
【0019】本発明のボードセットの電源の他方の端子
から筆記用部材までの表示手段と、導電層から消去用部
材までの消去手段は、体積抵抗率が気温23℃で50%
RHにおいて1012Ω・cm以下の導電体のものが使用で
き、好ましくは108 Ω・cm以下の導電体が好適であ
る。1012Ω・cm以下の導電体で表示、消去を行うとボ
ード画面へスムーズに静電荷を印加し液晶を配向した
り、静電荷を容易に除去して液晶の配向を元に戻せるた
めに、コントラストの高い表示とスムーズな消去が容易
に行われるが1012Ω・cmより高い体積抵抗率を有する
と記録画像のコントラストが低い、レスポンスが悪い、
消去が不十分なため何回も消去の操作を繰り返さないと
消え残るなどといった問題を生じるため、手書き液晶ボ
ードセットとしては不満足なものになってしまう。
【0020】また、本来本発明においては、例えば白濁
ボード画面中に透明な記録画像を得るのであるが、筆記
用部材でボード画面全面に静電荷を印加して液晶を配向
させておき、次に消去用部材を用いてボード画面の静電
荷を部分的に除去することにより、本来の表示とは逆
の、透明ボード画面中に白濁の記録画像を得ることもで
きる。
【0021】本発明のボードセットの表示手段、消去手
段に用いる筆記用部材、および消去用部材は必ずしも導
線で接続する必要はない。例えば表示手段の適当な個所
を手で触れ、他方の手自身、又は筆記用部材を持ってボ
ード画面を接触しても、前記表示手段と同じように表示
が得られ、更に消去手段の適当な個所を手で触れ、他方
の手自身、又は消去用部材を持ってボード画面の記録画
像部を接触すると、前記消去手段と同じように消去する
ことができる。このような場合は導線が不要となり、繰
り返し表示、消去を行っても導線が絡み付いたり断線の
恐れが無くなり、簡便で故障の起きにくい手書き液晶ボ
ードセットとなる。
【0022】本発明のボードセットに用いる筆記用部
材、消去用部材としては、銅、鉄、アルミニウム、ス
ズ、パラジウム、金、銀、真ちゅう、ステンレスなどの
金属や合金、スズ、インジウム、銀、亜鉛、マンガンな
どの金属の酸化物、ポリピロール、ポリチオフェン、ポ
リアニリンなどの導電性高分子、グラファイト、炭素繊
維などの導電材などが挙げられる。
【0023】これらの材料は、材料の特性に応じて、そ
のまま加工して針金(導線)、接点(端子)、導電性繊
維の形態にしたり、プラスチックフィルム、繊維、不織
布、ゴム、スポンジ、ガラス等の基材の表面を処理して
導電性フィルム、導電性繊維、導電性ゴム、導電性スポ
ンジ、導電性ガラスなどの形態としたり、微粒子又は繊
維状に加工してからプラスチック、ゴム等に練り込んで
導電性プラスチック、導電性ゴム、導電性多孔体などの
形態にすることができ、これらは使用目的に応じて組み
合わせたり、更に加工したりして筆記用部材、消去用部
材として使用することができる。
【0024】筆記用部材および/または消去用部材を導
電性弾性体などを使用したスタンプにして用いると、ボ
ード画面上にスタンプを接触させるだけで、任意の文字
や図形などを容易に表示することができる。また、フィ
ルム状、もしくはシート状の基材表面に、透明、不透明
の導電性インキや導電性樹脂などで導電パターンを施し
たものを用いることにより、複雑な図形やパターン、例
えば地図などをボード画面に一度に、しかも容易に表示
する事が可能となった。さらには、導電性繊維または導
電性弾性体を毛筆型にして使用することにより、記録画
像の筆跡を、太くしたり細くしたりといった毛筆で画い
たようなものとすることができる。
【0025】本発明のボードセットにおける電源とは、
導電層と筆記用部材の間に50ボルト以上の電位差を有
し、ボード画面に50ボルト以上の表面電位を発生させ
得る実質的には直流電源が好ましい。前記条件にかなう
ものであれば何でもよく、太陽電池を電源とすることも
できる。
【0026】液晶ボードのボード画面に50ボルト以上
の表面電位を発生させるための表示手段の一部と、消去
手段の一部を人体が同時に触れると感電の恐れがあり、
その点を考慮しなければならない。このような問題に対
して表示手段、消去手段が人体に触れても感電しない感
電防止用の安全装置(インタロック)を設けた手書き液
晶ボードセットを発明した。ここで用いるインタロック
は表示手段によりボード画面に表面電位を発生させ得る
電源の一方の端子を導電層に接続し、他方の端子をボー
ド画面に記録画像を表示するための表示手段とし、さら
に導電層と接続した端子を液晶ボード画面の記録画像を
消去するための消去手段とした手書き液晶ボードセット
に於いて表示手段と消去手段が同時に人体に接触して
も、少なくとも表示、消去の一方の端子が電気的に切断
するよう、電気的又は機械的に作動する安全機構であ
る。
【0027】前記電源の一方の端子と導電層の間、前記
電源の一方の端子と消去用部材の間、導電層と消去用部
材の間に200KΩ〜100MΩの電気抵抗を接続し、
前記表示手段や消去手段が人体に触れても感電しない安
全性の高い手書き液晶ボードセットとすることができ
る。ここで用いる電気抵抗は電源の発生電圧50〜10
00ボルトにおいて200KΩ〜100MΩの範囲で使
用できるが、好ましくは1MΩ〜40MΩの範囲が好適
である。理由としては、電源の発生電圧1000ボルト
のとき、200KΩ未満の電気抵抗を接続して、表示手
段や消去手段の部材が人体に接触すると、5mA以上の
電流が人体に流れて感電し、又、100MΩを越えた電
気抵抗を接続すると基板等、他の部分の絶縁抵抗との関
係でリークし、発生電圧が降下したり、表示、消去のた
めの応答性が悪くなるなどスムーズに表示、消去ができ
なくなるからである。また、前記インタロック機構と電
気抵抗の接続による感電防止機構を同時に設けた手書き
液晶ボードセットは、より安全性の高い、誰でも安心し
て使うことのできる手書き液晶ボードセットとなる。
【0028】さらに具体的にのべると、消去手段が、電
源の一方の端子と導電層との接続線、該端子と消去用ス
イッチの触手表面電極との接続線からなり、表示手段
が、電源の他方の端子と筆記用スイッチの触手表面電極
との接続線からなり、なおかつ、消去用スイッチと筆記
用スイッチがインタロックになっている。たとえば、電
源の一方の端子に筆記用スイッチのb接点と消去用スイ
ッチのa接点を直列接続し、また、電源の他方の端子に
筆記用スイッチのa接点と消去用スイッチのb接点を直
列接続してなる。(図6、図7、図9参照)
【0029】すなわち、筆記用スイッチを左手で押して
表面電極に接触し、右手自身または右手で筆記用部材を
持ってボード画面を接触して記録画像が得られる。ま
た、消去用スイッチを左手で押して表面電極に接触し、
右手自身または右手で消去用部材を持ってボード画面の
記録画像に接触すると記録画像を消去することができ
る。
【0030】本発明のボードセットにおいて、表示手段
のための電気回路にオートパワーオフ機構を設けること
により、電源のスイッチを入れたままの状態で放置して
も一定時間経過すると自動的にスイッチが切断されるた
め、電気を浪費することのない省電力型とすることがで
きる。
【0031】本発明のボードセットにおいて、ボード画
面や筆記用部材、消去用部材に油を含浸あるいは付着さ
せたり、ポリマー皮膜で被覆したりすることにより汚れ
難くなる。使用できる油としては、体積抵抗率が気温2
3℃で50%RHにおいて1013Ω・cm以上、沸点20
0℃以上、水と非相溶で表面張力の低いものが良く、例
えば絶縁油、シリコーン油、フッ素油等で、ポリマーと
しては表面張力の低いものが良く、例えばフッ素樹脂が
使用できる。ボードセットのボード画面を繰り返し表
示、消去を続けて行うと、ボード表面に手の油、汗、化
粧品等の汚染物質が徐々に付着し、その結果印加した静
電荷が移動、減衰し易くなり、記録画像の輪郭、メモリ
ー性、消去性が悪くなるが上記の手段で解消される。
【0032】
【作用】本発明の手書き液晶ボードセットは、液晶ボー
ドの液晶分散ポリマー層への静電界の有無により透明、
不透明状態となる原理で、記録画像の表示、消去を行う
ものである。即ち、液晶分散ポリマー層の液晶はポリマ
ーマトリックス中に微分散され、ポリマー壁に沿って配
向している。従って静電荷の無印加時にはポリマーと液
晶の屈折率の差により光散乱を生じ、液晶ボードは白濁
の不透明状態である。次に、表示手段により透明絶縁体
層を介して液晶分散ポリマー層に電界を印加すると電界
方向に液晶が配向し、ポリマーと液晶の屈折率がほぼ一
致し、その結果、光散乱が生じなくなり透明状態にな
り、ボード画面と記録画像の間にコントラストが生じて
表示状態となる。消去するには、消去手段により液晶分
散ポリマー層の電界を除去することにより、液晶が元の
静電荷の無印加状態になる。
【0033】本発明の手書き液晶ボードセットは、前述
の構成によって、複雑な装置や煩雑な操作を全く必要と
せずに、簡単な表示手段、消去手段で誰にでも、液晶ボ
ードの外側から容易に手書きで記録画像の表示、消去が
できるようになった。また、表示、消去を行う際、電荷
の印加、除去、即ち電気的な操作を行っているにも係わ
らず、人体に対して感電の恐れがない安全性のすぐれた
ボードセットである。
【0034】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。図面
中、同じ部材、部品には同じ番号を付す。図1〜図7
は、本発明の手書き液晶ボードセットの実施例の概略を
図示したものである。
【0035】実施例1 図1、図8に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:#125メタル
ミーTS(東洋メタライジング株式会社製:基板2がポ
リエチレンテレフタレートフィルムであるアルミ蒸着フ
ィルム)の蒸着アルミニウム層を導電層3とし、該導電
層3上に次の組成よりなる溶液を、乾燥膜厚が5μmと
なるように塗布、乾燥、硬化を行いポリマーマトリック
ス4に液晶滴5が微分散した液晶分散ポリマー層6を形
成した。 エスレック KS−1(積水化学工業株式会社製:ポリビニルアセタール樹脂) 10%酢酸エチル溶液 2.1g タケネート D110N(武田薬品工業株式会社製:ポリイソシアネート) 0.3g E44 (MERCK社製:ネマチック液晶) 0.2g さらに上記液晶分散ポリマー層6上に2μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム(ダイヤホイル株式会社
製:KX43−4.2.0W)からなる透明絶縁体層7
を粘着剤を用いて積層して、外部荷電型の液晶ボード1
を作成した。また、気温20℃で90%RHに調湿した
上記の液晶分散ポリマー層6について、直流電源(トリ
オ株式会社製:PR−630)、エレクトロメータ(タ
ケダ理研工業株式会社製:TR8651)、絶縁抵抗測
定試料箱(株式会社アドバンテスト製:TR42)を用
いて体積抵抗率を測定したところ、以下のような値を示
した。 液晶分散ポリマー層 1.3×1014Ω・cm
【0036】(b)外部荷電型の液晶ボードの筆記性
能:外部荷電型の液晶ボード1の導電層3に、端子間に
80ボルトの電圧を発生する直流電源10の一方の端子
14を導線15を介して接続し、もう一方の端子11に
導線12を介して、気温23℃で50%RHにおいて体
積抵抗率が5×104 Ω・cmである導電性スポンジ(藤
森工業株式会社製:モスパックP)からなる筆記用部材
13に接続した。筆記用部材13でボード画面18に記
録画像を描いた。記録画像の表面電位を表面電位計(川
口電機製作所製:S−211)を用いて測定したとこ
ろ、63ボルトの表面電位を発生していた。さらにこの
記録画像32と非画像部分の濃度差をマクベス濃度計
(RD−915型)で測定したところ、記録画像32と
非画像部とのO.D値の差が0.4であり、明瞭なコン
トラストが得られた。
【0037】(c)手書き液晶ボードセットの作製:前
記外部荷電型の液晶ボード1の導電層3に、1.5ボル
トの単三乾電池によって端子間に600ボルトの電圧を
発生する直流電源10の一方の端子14を導線15を介
して接続し、もう一方の端子11に導線12を介して、
気温23℃で50%RHにおいて体積抵抗率が5×10
4 Ω・cmである導電性スポンジ(藤森工業株式会社製:
モスパックP)からなる筆記用部材13に接続した。ま
た、気温23℃で50%RHにおいて体積抵抗率が4×
103 Ω・cmである導電性スポンジ(藤森工業株式会社
製:モスパックGS)を導線16を介して導線15と接
続して消去用部材17として、手書き液晶ボードセット
を作製した。 (d)筆記用部材と記録画像: 筆記用部材(ペン型):筆記用部材13で、液晶ボード
1のボード画面18に筆記した。ボード画面18のこの
筆記した部分に表面電位が発生し、液晶分散ポリマー層
6の液晶が静電界により配向し、その結果筆記した記録
画像32を得ることができた。
【0038】筆記用部材(スタンプ型):筆記用部材1
3として、気温23℃で50%RHにおいて体積抵抗率
が5×104 Ω・cmである導電性スポンジ(藤森工業株
式会社製:モスパックP)でスタンプを作製した。この
スタンプを用いて、文字や図形などをボード画面18に
一度に、しかも容易に記録画像として表示することがで
きる。 筆記用部材(パターンフィルム型):筆記用部材13と
して、50μmのテトロンフィルムH7W(帝人株式会
社製:ポリエチレンテレフタレートフィルム)表面に、
透明導電性インク(住友セメント株式会社製:I 20
1)で文字や図形など描いたパターンフィルムを作製し
た。このパターンフィルムを用いて、文字や図形などを
ボード画面18に一度に、しかも容易に記録画像として
表示することができた。 筆記用部材(毛筆型):筆記用部材13として、前記導
電性スポンジ(藤森工業株式会社製:モスパックP)を
円錘状に加工してなる毛筆型の筆記具を作製した。これ
を用いて記録画像の筆跡を太くしたり細くしたりといっ
た、毛筆で画いたようなものとすることができた。 (e) 記録画像の消去:ボード画面18の記録画像3
2の消去は、前記消去用部材17で記録画像をなぞるこ
とにより、記録画像の静電荷が除去され、記録画像の任
意の部分のみを容易に消去することができた。このよう
にして、ボード画面18の外側からの表示、消去が繰り
返し行える手書き液晶ボードセットを得た。
【0039】実施例2 図2に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:実施例1と同じ
導電層3上に、透明高電気抵抗層8として、次の組成よ
りなる溶液を、乾燥膜厚が3μmとなるように、塗布・
乾燥・硬化を行った。 デンカホルマール #20(電気化学工業株式会社製:ポリビニルホルマール) 10%テトラヒドロフラン溶液 9.0g タケネート D110N(武田薬品工業株式会社製:ポリイソシアネート) 0.4g 上記透明高電気抵抗層8上に、ポリマーマトリックス
4′に液晶滴5が微分散した液晶分散ポリマー層6′と
して、次の組成よりなる溶液を、乾燥膜厚が7μmとな
るように、塗布・乾燥・硬化を行った。 ビニレック K−624(チッソ株式会社製:ポリビニルホルマール) 10%テトラヒドロフラン溶液 4.2g タケネート D110N(武田薬品工業株式会社製:ポリイソシアネート) 0.56g E44 (MERCK社製:ネマチック液晶) 0.36g さらに上記液晶分散ポリマー層6′上に9μmのテトロ
ンフィルムF(帝人株式会社製:ポリエチレンテレフタ
レートフィルム)からなる透明絶縁体層7′を粘着剤を
用いて積層して、本実施例の液晶ボード51を作製し
た。また、実施例1と同様にして、下記の層の体積抵抗
率を測定した。 透明高電気抵抗層 1.5×1014Ω・cm 液晶分散ポリマー層 7.4×1014Ω・cm
【0040】(b)手書き液晶ボードセットの作製:液
晶ボード1を液晶ボード51にかえる以外は、実施例1
(c)と同様にして手書き液晶ボードセットを作製し
た。本実施例の液晶ボードセットは、外部荷電型の液晶
ボード51の透明高電気抵抗層8のために静電荷の移動
が防止され、気温20℃で90%RH下でも表示画像の
高いメモリー性、消去性を維持していた。実施例1
(c)と同様にして、前記筆記用部材13で種々の記録
画像を得ることができた。また、その記録画像32は消
去用部材17で容易に消去することができた。このよう
にして、ボード画面の外側からの表示、消去が繰り返し
簡便に行えるのみならず、高湿時の環境下においてもメ
モリー性、消去性などの性能の高い手書き液晶ボードセ
ットを得た。
【0041】実施例3 図3に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:セレックK−L
C(ダイセル化学工業株式会社製:基板2がポリエチレ
ンテレフタレートフィルムである透明導電フィルム)の
蒸着酸化インジウムスズ層を透明導電層3′とし、該透
明導電層3′上に、以下、実施例2の液晶ボード51と
同様にして透明高電気抵抗層8、液晶分散ポリマー層
6′および透明絶縁体層7′を積層し、さらに基板2の
外側に黒色着色シートによる着色層9を設け、本実施例
の液晶ボード61を作製した。本実施例の液晶ボード6
1は、着色層9のために黒色の表示色が得られた。
【0042】(b)手書き液晶ボードセットの作製:液
晶ボード1を液晶ボード61にかえる以外は、実施例1
(c)と同様にして手書き液晶ボードセットを作製し
た。実施例1(c)と同様にして、前記筆記用部材13
で種々の記録画像32を得ることができた。また、その
記録画像32は、消去用部材17で容易に消去すること
ができた。このようにして、ボード画面の外側からの表
示、消去が繰り返し簡便に行えるのみならず、任意の表
示色と、明瞭なコントラストが得られる、手書き液晶ボ
ードセットを得た。
【0043】実施例4 図2に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:実施例2と同様
に液晶ボード51を作製し、その透明絶縁体層7′の表
面に防汚皮膜として、次の組成よりなる溶液を乾燥膜厚
が3μmとなるように、塗布・乾燥・硬化を行った。 セフラルコートA−201TB(セントラル硝子株式会社製:ポリオール) 9.0g HDIイソシアヌレート(セントラル硝子株式会社製:ポリイソシアネート) 1.0g 酢酸エチル 16.0g
【0044】(b)手書き液晶ボードセットの作製:液
晶ボード51を前記の防汚処理を施した液晶ボードにか
える以外は、実施例2と同様にして手書き液晶ボードセ
ットを作製した。この防汚処理を施した液晶ボードで作
製した手書き液晶ボードセットを室内環境に約1ヶ月放
置し、防汚処理を施していない外部荷電型の液晶ボード
で作製した手書き液晶ボードセット(実施例2)と共に
筆記、消去を繰り返したところ、本実施例の手書き液晶
ボードセットは表面の汚れが防がれたため、実施例2の
ボードセットより、よりクリアーな記録画像および高い
メモリー性を維持できた。このようにして、ボード画面
の外側からの表示、消去が繰り返し簡便に行えるのみな
らず、繰り返しの使用に際しても、クリアーな記録画像
および高いメモリー性を維持した手書き液晶ボードセッ
トを得た。
【0045】実施例5 図4に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:実施例2と同様
の液晶ボード51を作製した。 (b)手書き液晶ボードセットの作製:実施例2と同様
の手書き液晶ボードセットの電源10の端子14と導線
15との間に10MΩの電気抵抗19を、導線15と導
電層3との間に10MΩの電気抵抗20を、さらに導線
15と導線16との間に10MΩの電気抵抗21を各々
接続して、本実施例の手書き液晶ボードセットを作製し
た。上記ボードセットにおいて、筆記用部材13と消去
用部材17を接続させても、消去用部材17と電源10
の間に電気抵抗19、21が介在するために、筆記用部
材13と消去用部材17の間に30μA以下の電流しか
流れず、これにより筆記用部材13と消去用部材17を
同時に人間が手で触ったとき感電しなかった。また、荷
電した外部荷電型の液晶ボード51のボード画面18と
消去用部材17を同時に手で触っても、消去用部材17
と導電層3の間に電気抵抗20、21が介在するため、
消去用部材17とボード画面18の間に30μA以下の
電流しか流れず、感電しなかった。また、液晶ボード5
1の導電層3が外部に露出した場合に、筆記用部材13
と露出した導電層3を同時に手で触っても、導電層3と
電源10の間に電気抵抗19、20が介在するため、筆
記用部材13と導電層3の間に30μA以下の電流しか
流れず、感電することはない。このようにして、表示、
消去が繰り返し簡便に行えるだけでなく、いかなる使用
状況においても感電する恐れのない安全性の高い手書き
液晶ボードセットを得た。
【0046】実施例6 図5に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:実施例2と同様
の液晶ボード51を作製した。 (b)手書き液晶ボードセットの作製:実施例5のボー
ドセット(図4)の手書き液晶ボードセットを基にし
て、つぎのような接続の変更を行った。 1)電源10の端子11と導線12との間に、導線2
2、筆記用スイッチ30のa接点23、導線24、消去
用スイッチ31のb接点25の順に導線及び接点を接続
し、導線15と電気抵抗21との間に、導線26、筆記
用スイッチ30のb接点27、導線28、消去用スイッ
チ31のa接点29の順に導線及び接点を接続する。 2)筆記用スイッチ30は、筆記用スイッチのa接点2
3および筆記用スイッチのb接点27と連動してインタ
ロックとなっている。消去用スイッチ31は消去用スイ
ッチのb接点25および消去用スイッチのa接点29と
連動してインタロックとなっている。また、通常、消去
用スイッチのb接点25と筆記用スイッチのb接点27
は接続しており、それに対応して筆記用スイッチのa接
点23と消去用スイッチのa接点29は離れている。以
上のようにして、本実施例の手書き液晶ボードセットを
作製した。 (c)筆記操作:筆記用スイッチ30を押しながら、筆
記用部材13でボード画面18に描線を描き、記録画像
32を得た。
【0047】(d)消去操作:消去用スイッチ31を押
しながら、消去用部材17で記録画像32をなぞって画
像を消去した。本実施例のボードセットにおいて、筆記
用スイッチ30を押すと筆記用スイッチのa接点23が
接続し、端子11と筆記用部材13が電気的に接続さ
れ、導電層3と筆記用部材13の間に電圧が発生して液
晶ボード51への筆記が可能となるが、この際、筆記用
スイッチのb接点27および消去用スイッチのa接点2
9が離れているために、消去用部材17と端子14は電
気的に接続されていない。そのため、筆記用スイッチを
押しながら筆記用部材13と消去用部材17を同時に手
で触っても、筆記用部材13と消去用部材17の間には
電圧が発生していないので、感電しなかった。また、消
去用スイッチ31を押すと、消去用スイッチのa接点2
9が接続し、導電層3と消去用部材17が電気的に接続
され、同電位となり、消去用部材17でボード画面18
をこする事により記録画像部の静電荷が除去され、記録
画像を消去することが可能となるが、この際筆記用スイ
ッチのa接点23および消去用スイッチのb接点25が
離れているために端子11と筆記用部材13は電気的に
接続されていない。そのため、消去用スイッチ31を押
しながら筆記用部材13と消去用部材17を同時に手で
触っても筆記用部材13と消去用部材17の間に電圧は
発生していないので、感電しなかった。また、筆記用ス
イッチ30と消去用スイッチ31を同時に押した場合、
消去用スイッチのb接点25と筆記用スイッチのb接点
27が離れるために、端子11と筆記用部材13、端子
14と消去用部材17はそれぞれ電気的に接続されな
い。そのため、筆記用スイッチ30と消去用スイッチ3
1を同時に押しながら、筆記用部材13と消去用部材1
7を同時に手で触っても筆記用部材13と消去用部材1
7の間に電圧は発生していないので感電しなかった。こ
のようにして、表示、消去が繰り返し簡便に行えるのみ
ならず、いかなる使用状況においても感電する恐れのな
い安全性の高い手書き液晶ボードセットを得た。
【0048】実施例7 図6、(図9を参考とする)に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:実施例2と同様
の液晶ボード51を作製した。 (b)手書き液晶ボードセットの作製:実施例2と同様
の手書き液晶ボードセットを基にして、つぎのような接
続の変更を行った。 1)導線12と筆記用部材13の接続を断ち、新たに筆
記用スイッチ30を配設する。その表面電極33(リン
青銅製)に導線12を接続し、また、導線16と消去用
部材17の接続を断ち、新たに消去用スイッチ31を配
設する。その表面電極34に導線16を接続する。 2)電源10の端子11と導線12との間に導線22、
筆記用スイッチのa接点23、導線24、消去用スイッ
チのb接点25の順に導線及び接点を接続し、導線15
と導線16との間に導線26、筆記用スイッチのb接点
27、導線28、消去用スイッチのa接点29の順に導
線及び接点を接続する。 3)筆記用スイッチ30は、筆記用スイッチのa接点2
3および筆記用スイッチのb接点27と連動してインタ
ロックを形成しており、消去用スイッチ31は、消去用
スイッチのb接点25および消去用スイッチのa接点2
9と連動してインタロックを形成している。 また、通常、消去用スイッチのb接点25と筆記用スイ
ッチのb接点27は接続しており、それに対応して筆記
用スイッチのa接点23と消去用スイッチのa接点29
は離れている。以上のようにして、本実施例の手書き液
晶ボードセットを作製した。
【0049】(c)筆記操作:筆記用スイッチ30を左
手で押しながら、(筆記用スイッチの表面電極33に接
触)右手で筆記用部材13をもちボード画面18に描線
を描き、記録画像32を得た。 (d)消去操作:左手で消去用スイッチ31を押しなが
ら(消去用スイッチの表面電極34に接触)、右手で消
去用部材17をもって記録画像32をなぞって画像を消
去した。この筆記操作および消去操作において筆記用ス
イッチ30の表面電極33と筆記用部材13の接続、消
去用スイッチ31の表面電極34と消去用部材17の接
続に人体がその役目を自然にはたすことになる。
【0050】本実施例のボードセットにおいて、筆記用
スイッチ30を押すと筆記用スイッチのa接点23が接
続し、端子11と筆記用部材13が電気的に接続され、
導電層3と筆記用部材13の間に電圧が発生して液晶ボ
ード51への筆記が可能となるが、この際、筆記用スイ
ッチのb接点27および消去用スイッチのa接点29が
離れているために、消去用スイッチ31の表面電極34
と端子14は電気的に接続されていない。そのため、筆
記用スイッチ30を押しながら消去用スイツチ31の表
面電極34を同時に手で触っても、筆記用スイッチ30
の表面電極33と消去用スイッチ31の表面電極34と
の間には電圧が発生していないので、感電しなかった。
【0051】また、消去用スイッチ31を押すと、消去
用スイッチのa接点29が接続し、導電層3と消去用部
材17が電気的に接続され、同電位となり、消去用部材
17でボード画面18をこすることにより記録画像部の
静電荷が除去され、記録画像を消去することが可能とな
るが、この際筆記用スイッチのa接点23および消去用
スイッチのb接点25が離れているために筆記用スイッ
チ30の表面電極33と端子11は電気的に接続されて
いない。そのため、消去用スイッチ31を押しながら筆
記用スイッチ30の表面電極33を同時に手で触って
も、消去用スイッチ31の表面電極34と筆記用スイッ
チ30の表面電極33との間には電圧が発生していない
ので、感電しなかった。
【0052】また筆記用スイッチ30と消去用スイッチ
31を同時にした押した場合、消去用スイッチのb接点
25と筆記用スイッチのb接点27が離れるために、端
子11と筆記用スイッチ30の表面電極33、端子14
と消去用スイッチ31の表面電極34はそれぞれ電気的
に接続されない。そのため、筆記用スイッチ30と消去
用スイッチ31を同時に押しても、筆記用スイッチ30
の表面電極33と消去用スイッチ31の表面電極34と
の間には電圧が発生していないので、感電しなかった。
このようにして、表示、消去が繰り返し簡便に行えるの
みならず、いかなる使用状況においても感電する恐れの
ない安全性を持ち、コードが介在しないために、絡んだ
り、断線したりする恐れのない、耐久性の高い手書き液
晶ボードセットを得た。
【0053】実施例8 図7に基づいて説明する。 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:実施例2と同様
の液晶ボード51を作製した。 (b)手書き液晶ボードセットの作製:実施例7のボー
ドセット(図6)の手書き液晶ボードセットを基にし
て、つぎのような接続の変更を行った。電源10の端子
14と導線15との間に10MΩの電気抵抗19を、導
線15と導電層3との間に10MΩの電気抵抗20を、
さらに消去用スイッチa接点29と導線16との間に1
0MΩの電気抵抗21を各々接続して、本実施例の手書
き液晶ボードセットを作製した。筆記操作、消去操作は
実施例7と同様に行なうことができた。本実施例におい
ては、電気抵抗およびインタロックを組み合わせること
により、実施例5と実施例7の両者の安全性を兼ね備え
るもので、二重の感電防止機構となり、いかなる使用状
況、操作においても感電する恐れがなくなった。このよ
うにして、表示、消去が繰り返し簡便に行えるのみなら
ず、いかなる使用状況においても感電する恐れのない安
全性の高い手書き液晶ボードセットを得た。
【0054】実施例9 約5分間位で出力が切れるタイマー回路を、1.5ボル
トの単三乾電池と電源10の間に組み、オートパワーオ
フ機構を設けた以外は、実施例7と同様にして手書き液
晶ボードセットを作製した。本実施例のボードセットに
おいては、電源のスイッチを入れたままの状態で手書き
液晶ボードセットを放置しても一定時間経過すると自動
的にスイッチが切断されるため電気を浪費することがな
い。このようにして、表示、消去が繰り返し簡便に行え
るのみならず、いかなる使用状況においても感電する恐
れのない安全性の高い、省電力型の手書き液晶ボードセ
ットを得た。
【0055】比較例1 (a)外部荷電型の液晶ボードの作製:実施例1と同じ
導電層上に、以下の組成よりなる混合物を塗布後、塗液
上に9μmのテトロンフィルムF(帝人株式会社製:ポ
リエチレンテレフタレートフィルム)を重ね合せて加圧
した後、該フィルム側から紫外線照射装置で1分間露光
することにより光硬化を生ぜしめ、液晶分散ポリマー層
を形成させ、液晶ボードを作製した。 アロニックス M210 (東亜合成化学工業株式会社製:エポキシアクリレート) 1.2g 2‐エチルヘキシルアクリレート 1.8g ベンゾインイソプロピルエーテル 0.06g E7(MERCK社製:ネマチック液晶) 7.0g MBX−12S(積水化成品工業株式会社製:12μmの球状粒子) 0.005g また、実施例1と同様にして、下記の層の体積抵抗率を
測定した。 液晶分散ポリマー層 5.6×109 Ω・cm
【0056】(b)手書き液晶ボードセットの作製:実
施例1の(c)と同様にして作製し、筆記を行った。こ
のボードセットに使用する外部荷電型の液晶ボードは、
液晶分散ポリマー層の体積抵抗率が低いために、印加し
た静電荷が移動、減衰し易く、記録画像が瞬時に消滅し
てしまい、手書き液晶ボードセットとして満足できるも
のは得られなかった。
【0057】比較例2 手書き液晶ボードセットの作製:電源10として、端子
間に40ボルトの電圧を発生する直流電源を用いた以外
は、実施例1と同様にして手書き液晶ボードセットを作
製した。筆記用部材13でボード画面18に記録画像を
描いた。記録画像の表面電位、および記録画像と非画像
部分の濃度差を実施例1と同様に測定したところ、25
ボルトの表面電位を発生していたが、記録画像と非画像
部分のO.D値の差が0.01しかなく、コントラスト
が不足し、また筆跡が判別できず、手書き液晶ボードセ
ットとして満足できるものは得られなかった。
【0058】比較例3 手書き液晶ボードセットの作製:気温23℃で50%R
Hにおいて体積抵抗率が1016Ω・cmであるスチレン‐
アクリロニトリル共重合樹脂製の筆記用部材および消去
用部材を用いた以外は、実施例2と同様にして手書き液
晶ボードセットを作製した。上記の、筆記用部材でボー
ド画面18に筆記を行ったところ、筆記用部材の体積抵
抗率が高いためボード画面に静電荷を印加できず、記録
画像を得ることができなかった。また、実施例2と同じ
筆記用部材13で筆記した記録画像を本比較例の消去用
部材で消去を行なったところ、消去用部材の体積抵抗率
が高いため、記録画像の静電荷を除去できず、記録画像
の消去もできなかった。そのため、ボード画面18の外
側からの表示、消去が行えず、手書き液晶ボードセット
として満足できるものは得られなかった。
【0059】
【発明の効果】本発明の手書き液晶ボードセットは、こ
のボードセットに用いる外部荷電型の液晶ボードの特性
からボード画面の大型化が可能で、ボード画面の外側か
ら容易に繰り返し表示と消去ができ、記録画像のメモリ
ー性、耐久性も良好な実用性に耐え得るボードセットで
ある。また、感電防止などの安全面も考慮したボードセ
ットであるため、児童にも安心して操作でき、事務用の
みならず、玩具用、教育用など、広い用途がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】手書き液晶ボードセットの概略図である。
【図2】図1のボードセットに透明高電気抵抗層を設け
た手書き液晶ボードセットの概略図である。
【図3】図1のボードセットに透明高電気抵抗層および
着色層を設けた手書き液晶ボードセットの概略図であ
る。
【図4】図1のボードセットに感電防止のための電気抵
抗を設けた手書き液晶ボードセットの概略図である。
【図5】図4のボードセットにさらにインタロックを設
けた手書き液晶ボードセットの概略図である。
【図6】図1のボードセットに感電防止のためのインタ
ロックを設け、筆記用部材と消去用部材が直接接続され
ていない手書き液晶ボードセットの概略図である。
【図7】図5のボードセットにさらに電気抵抗を設けた
手書き液晶ボードセットの概略図である。
【図8】図1〜4に示されるボードセットの実体斜視図
である。
【図9】図6〜7に示されるボードセットの実体斜視図
である。
【符号の説明】
1 液晶ボード 2 基板 3 導電層 3′ 透明導電層 4 ポリマーマトリックス 4′ ポリマーマトリックス 5 液晶滴 6 液晶分散ポリマー層 6′ 液晶分散ポリマー層 7 透明絶縁体層 7′ 透明絶縁体層 8 透明高電気抵抗層 9 着色層 10 電源 11 端子 12 導線 13 筆記用部材(ペン型) 13´ 筆記用部材(スタンプ型) 14 端子 15 導線 16 導線 17 消去用部材 18 ボード画面 19 電気抵抗 20 電気抵抗 21 電気抵抗 22 導線 23 筆記用スイッチa接点 24 導線 25 消去用スイッチb接点 26 導線 27 筆記用スイッチb接点 28 導線 29 消去用スイッチa接点 30 筆記用スイッチ 31 消去用スイッチ 32 記録画像 33 筆記用スイッチの触手表面電極 34 消去用スイッチの触手表面電極 51 液晶ボード 61 液晶ボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 弘一 神奈川県平塚市西八幡一丁目4番3号 株 式会社パイロット平塚工場内 (72)発明者 村田 保三 神奈川県平塚市西八幡一丁目4番3号 株 式会社パイロット平塚工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)少なくとも、液晶をポリマーマト
    リックス中に微分散した気温20℃で相対湿度90%時
    における体積抵抗率が1013Ω・cm以上である液晶分散
    ポリマー層と導電層とからなる外部荷電型の液晶ボード
    と、(B)前記液晶ボードのボード画面に記録画像を表
    示するための表示手段および前記記録画像を消去するた
    めの消去手段と、(C)表示手段により表示ボードの表
    面と導電層の間に50ボルト以上の表面電位を発生させ
    る電源とを具備してなる手書き液晶ボードセット。
  2. 【請求項2】 前記外部荷電型の液晶ボードが、主とし
    て、導電層、液晶をポリマーマトリックス中に微分散し
    た気温20℃で相対湿度90%時における体積抵抗率が
    1013Ω・cm以上である液晶分散ポリマー層、および透
    明絶縁体層を順次積層してなる請求項1に記載の手書き
    液晶ボードセット。
  3. 【請求項3】 前記外部荷電型の液晶ボードが、主とし
    て、導電層、気温20℃で相対湿度90%時における体
    積抵抗率が1013Ω・cm以上である透明高電気抵抗層、
    液晶をポリマーマトリックス中に微分散した気温20℃
    で相対湿度90%時における体積抵抗率が1013Ω・cm
    以上である液晶分散ポリマー層、および透明絶縁体層を
    順次積層してなる請求項1に記載の手書き液晶ボードセ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記導電層が透明基板上に設けられた透
    明導電層である請求項1、2もしくは3に記載の手書き
    液晶ボードセット。
  5. 【請求項5】 前記透明基板の外側に着色層を設けた請
    求項4に記載の手書き液晶ボードセット。
  6. 【請求項6】 前記電源の一方の端子を導電層と電気的
    に接続した上で、他方の端子と電気的に接続した筆記用
    部材を表示手段として用いる請求項1、2、3、4もし
    くは5に記載の手書き液晶ボードセット。
  7. 【請求項7】 前記導電層と電気的に接続した消去用部
    材を消去手段として用いる請求項1、2、3、4、5も
    しくは6に記載の手書き液晶ボードセット。
  8. 【請求項8】 前記電源の他方の端子と電気的に接続し
    た筆記用部材までの導線、筆記用部材自体、導電層と電
    気的に接続した消去用部材までの導線、および消去用部
    材自体のそれぞれの体積抵抗率が、気温23℃、相対湿
    度50%時で1012Ω・cm以下である請求項1、2、
    3、4、5、6もしくは7に記載の手書き液晶ボードセ
    ット。
  9. 【請求項9】 少くとも、前記電源の一方の端子と前記
    導電層との間、前記電源の一方の端子と前記消去用部材
    との間、および前記導電層と前記消去用部材との間に2
    00KΩ〜100MΩの電気抵抗を電気的に接続してな
    る請求項1、2、3、4、5、6、7もしくは8に記載
    の手書き液晶ボードセット。
  10. 【請求項10】 前記表示手段および前記消去手段を含
    む電気回路に感電防止用のインタロックを設けてなる請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8もしくは9に記載
    の手書き液晶ボードセット。
  11. 【請求項11】 消去手段が、電源の一方の端子と導電
    層との接続線、該端子と消去用スイッチの触手表面電極
    との接続線からなり、表示手段が、電源の他方の端子と
    筆記用スイッチの触手表面電極との接続線からなり、な
    おかつ、消去用スイッチと筆記用スイッチがインタロッ
    クになっている請求項1、2、3、4もしくは5記載の
    手書き液晶ボードセット。
  12. 【請求項12】 それぞれの体積抵抗率が、気温23
    ℃、相対湿度50%時で1012Ω・cm以下である筆記用
    部材および消去用部材が付設された請求項11記載の手
    書き液晶ボードセット。
  13. 【請求項13】 少くとも、前記電源の一方の端子と前
    記導電層の間に、前記電源の一方の端子と前記消去用ス
    イッチの表面電極との間に、および前記導電層と前記消
    去用スイッチの表面電極との間に200KΩ〜100M
    Ωの電気抵抗を電気的に接続してなる請求項11もしく
    は12に記載の手書き液晶ボードセット。
  14. 【請求項14】 前記表示手段および前記消去手段を含
    む電気回路にオートパワーオフ機構を設けてなる請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2もしくは13に記載の手書き液晶ボードセット。
  15. 【請求項15】 前記液晶ボードのボード画面または前
    記筆記用部材および前記消去用部材に防汚処理を施して
    なる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0、11、12、13もしくは14に記載の手書き液晶
    ボードセット。
  16. 【請求項16】 前記筆記用部材および/または前記消
    去用部材が、フィルム状、もしくはシート状の基材の表
    面に、導電性材料でパターン化されてなる請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、13、
    14もしくは15に記載の手書き液晶ボードセット。
  17. 【請求項17】 前記筆記用部材および/または前記消
    去用部材が、少なくとも前記液晶ボードの表示画面に接
    触する先端部分に導電性繊維、又は導電性弾性体を使用
    した毛筆型である請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、12、13、14、15もしくは16に
    記載の手書き液晶ボードセット。
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