JP2934344B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2934344B2
JP2934344B2 JP3247719A JP24771991A JP2934344B2 JP 2934344 B2 JP2934344 B2 JP 2934344B2 JP 3247719 A JP3247719 A JP 3247719A JP 24771991 A JP24771991 A JP 24771991A JP 2934344 B2 JP2934344 B2 JP 2934344B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手書き文字、記号等を
繰り返し表示可能な表示装置に係り、特に塵埃の発生量
を低減した表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、文字、記号等を手書きおよび
消去自在であって、このような手書き文字、数字、記号
等を繰り返し表示可能な装置として、白墨等で表示板上
に文字等を書く黒板あるいはフェルトペン等で表示板上
に文字等を書くいわゆるホワイトボード等が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た黒板あるいはホワイトボード等の表示装置では、白墨
あるいはフェルトペン等で表示板上に文字等を書くの
で、特にこれらの文字等を消去する際に、白墨あるいは
インク等が粉末状になって飛散する。このため、室内に
浮遊する塵埃量を大幅に低減し、塵埃のほとんど存在し
ない環境を実現したいわゆるクリーンルーム内では、実
質的に使用することができないという問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、文字等の手書き時および消去時に発生す
る塵埃の量を、従来に較べて大幅に低減することがで
き、クリーンルーム内等で使用することのできる表示装
置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の表示
装置は、温度の高い物体が接触した接触部分の光の透過
率あるいは色相が変化し、該接触部分を可視化する如く
構成された第1の層と、前記第1の層の温度変化または
光の透過率の変化に応じて、対応する部分の電気抵抗が
減少する如く構成された第2の層と、前記第2の層を挟
んで配設され、該第2の層の電気抵抗が減少した部分に
選択的に電流を生じさせ、対応する前記第1の層の部位
を選択的に加熱する電極とを具備したことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】上記構成の本発明の表示装置では、例えば熱ペ
ン等の温度の高い物体によって文字等を手書きすると、
第1の層の対応する部分の光の透過率あるいは色相が変
化しこれらの文字等が可視化される。このようにして可
視化された文字等は、温度の低下と共に消えてしまう
が、本発明の表示装置では、このような第1の層の変化
に対応して、第2の層の対応する部分の電気抵抗が減少
し、この部分に電流を生じさせる。これにより、第1の
層の可視化された部分を加熱し、光の透過率あるいは色
相の変化を持続させて、文字、記号等を表示し続ける。
【0007】したがって、従来の表示装置のように、白
墨、インク等を用いることなく、文字等を連続的に表示
することができる。このため、手書き時および消去時に
発生する塵埃の量を従来に較べて大幅に低減することが
でき、例えばクリーンルーム内等でも使用することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の表示装置の詳細を図面を参照
して実施例について説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例の表示装置の全
体構成を示すものである。同図に示すように、表示装置
1は、従来の黒板あるいはホワイトボード等と同様に、
所望形状、例えば矩形板状に形成されており、その一面
が表示面2とされている。そして、ペン型に形成され、
先端部分が抵抗加熱ヒータ等により所定温度、例えば、
40〜60℃程度に加熱可能に構成された熱ペン3によっ
て、表示面2に文字等を書くことにより、これらの文字
等を表示することができるよう構成されている。
【0010】上記表示装置1は、図2に示すように、複
数の層を積層して構成されており、これらの層は、表示
面2側から順に、保護層10、サーモクロミック層1
1、透明電極12、光導電体層13、電極14、基板1
5とされている。
【0011】保護層10は、上述した程度の熱ペン3の
温度に対して耐熱性を有し、かつ、摩擦が小さく対磨耗
性の高い透明な材料から構成されている。このような材
料としては、例えば、テフロン、FEPテフロン等の弗
素系高分子、マイラー等に代表されるポリエステル系樹
脂、その他の高分子膜が好適である。
【0012】サーモクロミック層11は、本実施例の場
合、温度により光の透過率が変化するよう構成されてお
り、室温では光を透過せず、保護層10を介して伝達さ
れる熱ペン3の熱によって光を透過するようになり、熱
ペン3の軌跡を可視化するよう構成されている。
【0013】透明電極12は、透明な導電体からなり、
例えばITO電極に代表される酸化物電極等から構成さ
れている。また、電極14は、例えばアルミニウムの蒸
着膜、プリント電極等から構成されている。
【0014】光導電体層13は、サーモクロミック層1
1の光の透過率が変化し、外側から光が入射すると、電
気的抵抗が減少し、透明電極12と電極14との間に電
流を生じさせるよう構成されている。このように、光に
感応して電気的抵抗が減少する材料としては、例えば、
CdSの多結晶体あるいは結晶、アモルファスシリコン
等の接合型半導体等が好適である。
【0015】基板15は、上述した各層を支持するもの
であり、光導電体層13による熱フィードバック作用を
保持することができるように熱伝導性が悪く、かつ、文
字等を消去する際に必要な冷却作用を持った基板であ
る。このような基板15としては、例えば高分子膜を積
層したもの等を用いることができる。なお、この基板1
5には、冷却用のフィンを設ける等して、熱の放出を促
進するよう構成することが好ましい。
【0016】上記構成のディスプレイ装置1では、表示
を行う場合、予め透明電極12と電極14との間に所定
の電圧を印加しておく。この状態では、サーモクロミッ
ク層11の全面が光を透過しない状態であり、光導電体
層13は高抵抗であって電流は生じない。そして、熱ペ
ン3によって表示面2に文字等を書くと、その部分の温
度が上昇してサーモクロミック層11の光透過率が上昇
し、熱ペン3の軌跡が可視化される。すると、これに対
応する光導電体層13の部分に外部から光が当たり、光
が当たった部分の電気抵抗が減少して透明電極12と電
極14との間に電流が生じる。この電流によってサーモ
クロミック層11の可視化された部分が加熱され、この
熱フィードバック作用によって、可視化された部分の文
字等が消えること無く、表示され続ける。
【0017】なお、このような熱が周囲に伝わると、時
間経過に伴って表示内容が滲んだようになる場合があ
る。このような場合は、図3に示すように、例えば光導
電体層13を縦横に配列した絶縁部材16によってます
状に仕切り、周囲に熱が伝わらないようにしたり、保護
層10に同様な形状の光遮蔽体17を配置することによ
って滲みを防止することができる。また、同様に、サー
モクロミック層11を仕切ることもできる。このような
場合、表示がデジタル的になるので、熱ペン3や表示装
置1の大きさによって、仕切りの大きさを適宜選択する
必要がある。
【0018】一方、表示された内容を消去する場合は、
全体的に消去する時は透明電極12と電極14との間の
電圧の印加を停止すれば良く、また、部分的に消去する
時は、例えば所望部分を黒板拭きのようなもので覆い、
光を遮ることによって消去することができる。
【0019】このように、本実施例の表示装置1では、
従来の表示装置のように、白墨、インク等を用いること
なく、文字等を連続的に表示することができるととも
に、表示面2を擦ることなく、簡単に表示内容を消去す
ることができる。したがって、手書き時および消去時に
発生する塵埃の量を従来に較べて大幅に低減することが
でき、例えばクリーンルーム内等でも使用することがで
きる。
【0020】図4は、他の実施例の表示装置1aの断面
構成を示すもので、この実施例の表示装置1aでは、上
述した実施例の光導電体層13に換えて、負温度係数抵
抗層13aが設けられている。この負温度係数抵抗層1
3aは、温度上昇に伴って電気抵抗が減少する物質、例
えば、サーミスターで代表される半導性多結晶体、接合
型半導体等から構成されている。
【0021】このように構成された表示装置1aでは、
通常負温度係数抵抗層13aが高抵抗であるため、透明
電極12と電極14との間には電流が生じない。そし
て、熱ペン3によって表示面2に文字等が書かれると、
その部分の温度が上昇してサーモクロミック層11の光
透過率が上昇し、熱ペン3の軌跡が可視化されるととも
に、この熱ペン3の熱が負温度係数抵抗層13aに伝達
することにより、負温度係数抵抗層13aの抵抗が減少
し、この部分に電流が生じる。そして、この電流に伴う
発熱によって、サーモクロミック層11および負温度係
数抵抗層13aが加熱され、可視化された部分の文字等
が消えること無く表示され続ける。なお、素子の抵抗が
高温で下がり過ぎ、温度が上がり過ぎる場合は、電流制
御用抵抗等を介挿する必要がある。また、前述したよう
に周囲に熱が伝わることによる滲みを防止するために
は、負温度係数抵抗層13aを、絶縁部材等によってま
す状に仕切ることが有効である。
【0022】このように構成された表示装置1aでも、
前述した実施例と同様な効果を得ることができる。ま
た、本実施例においては、必ずしもサーモクロミック層
11の光透過率が変化する必要がないので、サーモクロ
ミック層11として、色相が変化して可視化するもの、
例えばコレステリック液晶等を用いることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
文字、記号等の手書き時および消去時に発生する塵埃の
量を従来に較べて大幅に低減することができ、クリーン
ルーム内等で使用することのできる表示装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の表示装置の全体構成を示す
図。
【図2】図1の表示装置の断面構成を示す図。
【図3】図2の表示装置の変形例の断面構成を示す図。
【図4】本発明の他の実施例の表示装置の構成を示す
図。
【符号の説明】
1 表示装置 2 表示面 3 熱ペン 10 保護層 11 サーモクロミック層 12 透明電極 13 光導電体層 14 電極 15 基板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度の高い物体が接触した接触部分の光
    の透過率あるいは色相が変化し、該接触部分を可視化す
    る如く構成された第1の層と、 前記第1の層の温度変化または光の透過率の変化に応じ
    て、対応する部分の電気抵抗が減少する如く構成された
    第2の層と、 前記第2の層を挟んで配設され、該第2の層の電気抵抗
    が減少した部分に選択的に電流を生じさせ、対応する前
    記第1の層の部位を選択的に加熱する電極とを具備した
    ことを特徴とする表示装置。
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