JPH08304758A - 手書き液晶ボード - Google Patents

手書き液晶ボード

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JPH08304758A
JPH08304758A JP11652495A JP11652495A JPH08304758A JP H08304758 A JPH08304758 A JP H08304758A JP 11652495 A JP11652495 A JP 11652495A JP 11652495 A JP11652495 A JP 11652495A JP H08304758 A JPH08304758 A JP H08304758A
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liquid crystal
sheet
conductive layer
handwritten
crystal sheet
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JP11652495A
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English (en)
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Masahiko Ikeda
真砂彦 池田
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Original Assignee
Pilot Corp
Pilot Pen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手書き液晶ボードの構造を、簡単なものとし
て簡単に組み立てることができるようにして、製造コス
トを低減する。 【構成】 液晶シートは、少なくとも導電層と、液晶を
ポリマーマトリックス中に微分散した液晶ポリマー層を
有する。その液晶シートの露出した導電層を被覆材で隠
蔽し、その被覆材を液晶シートに固着した構造の手書き
液晶ボードとする。または、前記液晶シートの露出した
導電層を被覆材で隠蔽し、その被覆材により液晶シート
を基板に固定した構造の手書き液晶ボードとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、静電界の存在の有無により液晶
の光散乱状態を変化させる電気光学効果を利用して光の
透過、散乱を選択的に行う、導電層上に液晶分散ポリマ
ー層を有した液晶シート用いて、手書きにより画像を表
示もしくは消去することのできる手書き液晶ボードに関
する。
【0002】
【従来の技術】本出願人の先の出願である特開平5−2
81530号の公報により、基材上に、導電層と、液晶
をポリマーマトリックス中に微分散した液晶分散ポリマ
ー層を有した液晶シートを用いて、液晶シートの表面
に、外側から静電荷を印加するための筆記手段と、画面
上の静電荷を除去するための消去手段と、前記静電荷を
発生させるための電源とを具備し、前記筆記手段および
消去手段により液晶ボードの画面上に手書きにより、繰
り返し画像を筆記または消去できる、外部荷電型の「手
書き液晶ボードセット」なるものを提案した。
【0003】手書き液晶ボードは、液晶シートの表面に
静電荷を印加させるための電源の一方の端子を、液晶シ
ートの導電層と電気的に接続(電気的に接続とは、人体
を介して導通させることも含む。)した上で、他方の端
子を筆記手段に電気的に接続し、この筆記手段を液晶シ
ートの表面に接触することにより、液晶分散ポリマー層
中の液晶が静電界で配向して透明化し、白濁した液晶シ
ートの画面中に透明化したコントラストの高い画像を得
ることができるものである。また、液晶シートの導電層
と消去手段を電気的に接続し、前記画像に接触すること
により、液晶シート表面と導電層が同電位となり、画像
の静電荷が除去されて画像が消去されるものである。
【0004】手書き液晶ボードに画像を表示するため
に、現実問題として、液晶シートの表面に50〜200
0Vの電圧が架かるようになっている。そのために、手
書き液晶ボードにおいては、導電層に触れて電気ショッ
クを受けないように、液晶シートの周りを被覆して導電
層に容易に触れないようにしてやる必要がある。
【0005】従来の手書き液晶ボード100は、図11
を用いて説明すると、液晶シート1と、基板101と、
枠材102とからなる。枠材102は、前記液晶シート
1と基板101を収納する収納部103を有する本体1
04と、表示画面用の窓孔105を設けた上蓋106と
で構成されている。製造工程は、 先ず、液晶シート1と基板101を接着剤により接着
し、 基板101の裏面に接着剤を塗布し、 そうしたものを、枠材102の収納部103に嵌入
し、 基板101を収納部103に接着し、 上蓋106で本体部104を閉塞して、 手書き液晶ボード100を得ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】手書き液晶ボードを製
造するにあたっての実際問題として、そもそも液晶自体
が高価なものであるために、液晶シート自体の製造コス
トが高いものになってしまうという問題がある。かつ、
前記したように従来の手書き液晶ボードでは、液晶シー
トの縁を被覆して導電層を隠蔽するために、先ず、基板
に液晶シートを接着し、それらを枠材に嵌入して基板を
接着剤により固定したものであって、製造工程が多いも
のであった。また、筆記手段を導電層と、例えば人体を
介して導通させるようにして電気的に接続するために触
手表面電極等を設けることが必要であり、手書き液晶ボ
ードセットをできるだけ安価に提供しようとすると、材
料費を下げることは難しく、従って、手書き液晶ボード
を極力簡単な構造で、かつ簡単に組み立てられるようし
て、製造コストを下げることが課題となっていた。
【0007】本発明者は、種々検討した結果、手書き液
晶ボードにおいて、液晶シートにおける基材が剛体であ
る場合には、液晶シート上に筆記する際の下敷き代わり
の役目を持つ基板を必要とせずに、手書き液晶ボードを
製造できることを知った。また、前述した従来の手書き
液晶ボードにおける枠材を検討することにより、手書き
液晶ボードを製造するにあたっての製造工程数を低減す
ることを知って、本発明に至った。
【0008】本発明は、こうした事実に鑑みてなされた
もので、手書き液晶ボードを製造するにあたって、極力
簡単に組み立てることができる手書き液晶ボードを得る
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、手書き液晶ボードの構造を、少なくとも導
電層と、液晶をポリマーマトリックス中に微分散した液
晶分散ポリマー層を有した液晶シートの露出した導電層
を、被覆材で隠蔽し、該被覆材を液晶シートに固着した
構造とする。
【0010】または、少なくとも導電層と、液晶をポリ
マーマトリックス中に微分散した液晶分散ポリマー層を
有した液晶シートの露出した導電層を、被覆材により隠
蔽するとともに、前記被覆材で液晶シートを基板に固定
した構造とする。
【0011】さらに、前記被覆材を、裏面に粘着性また
は接着性を有した(最初から、粘着性または接着性を有
したものであっても良いし、後に粘着剤または接着剤を
塗布して作製したものであっても良い。)シート状であ
れば、組み立てはいたって簡単なものとなる。
【0012】前記被覆材は、液晶シートより大きめなサ
イズのシート状のものを、表示画面用の窓孔を切欠いて
できたものであっても良いし、透明であるならば液晶シ
ートの表面の全体を被覆するような大きさのシート状で
あっても良い。または、細幅のテープ状のもので、液晶
シートの縁と基板を順次貼着または接着していくもので
も良い。本手書き液晶ボードにおいては、被覆材で液晶
シートの縁を包むように被覆するが、基板を有さない場
合は液晶シートの表面と裏面を、基板を有する場合は液
晶シートの表面と基材の裏面を、または液晶シートの表
面と基材の表面を貼着または接着して、液晶シートの導
電層を隠蔽することができる。
【0013】さらに、前記被覆材を、液晶シートの縁を
係合する係合溝を有した枠状に形成し、該係合溝に液晶
シートの縁を係合してなる構造としても、組み立てはい
たって簡単なものとなる。
【0014】さらに、手書き液晶ボードにおいては、前
述したよに、筆記時または消去時に筆記手段や消去手段
を液晶シートの導電層と電気的に導通してやらなければ
ならなく、そのために導電層に接続した指等が触れるた
めの触手表面電極等を設けてやる必要があるが、前記被
覆材において、一部または全体を、そこを流れる電流値
が5mA以下となるような導電性に施し、その部分を液
晶シートの導電層に導通するようにしてやると、その部
分が前記した触手表面電極となり、わざわざ触手表面電
極を設けてやる必要がなく、さらに構造が簡単になり組
み立ても簡単なものとなる。
【0015】手書き液晶ボードにおいては、液晶シート
の導電層に触れて電気ショックを受けないように、液晶
シートの縁を被覆して導電層が外方に露出しないように
する必要があると前述したが、被覆材を導電性を有する
材質で形成すると、導電層を外方に露出したことと同じ
になり、何ら被覆材の機能を果たさないことになってし
まうように思われるが、通常、電気ショックを感じる際
の電流値は、5mA以上であり、導電性の被覆材、被覆
材あるいは枠体でも、そこを流れる電流値が5mA以下
となるような抵抗値を有しておれば問題がない。また、
導電率が高い場合でも、前記のものよりは構造が簡単と
は言えないが、導電層とそれに当接する被覆材の部分と
の間に、その導電性の被覆材の部分との間にそこを流れ
る電流値が5mA以下となるような抵抗またはそのよう
な抵抗値を有する部材を介在してやれば、電気ショック
に対する問題はない。
【0016】被覆材の一部が導電性を有するようにする
には、その部分を他の部分と別体の導電性を有するもの
で形成するようにしても良いし、あるいは導電材を液晶
シートの導電層と接続するようにして被覆材の表面に貼
着することでも良い。
【0017】前記被覆材や基板における材質は、合成樹
脂、紙、布、木、導電材あるいは金属でも良く、特に限
定されない。しかし、基板については、液晶シートの導
電層と接続しているならば、前述したような理由から、
絶縁性またはをそこを流れる電流値が5mA以下となる
ような導電性の材質のものを使用することが望ましい。
【0018】手書き液晶ボードは、液晶を配向させて光
散乱状態を変化させる電気光学効果を利用したものであ
るが、液晶自体の性能として、紫外線の影響により寿命
の短命化現象の問題がある。従って、手書き液晶ボード
を室内で使用している分には問題はないが、液晶が長時
間、紫外線に照射されるような状態で使用または放置さ
れることは好ましくない。また、手書き液晶ボードの表
示画面を汚したり傷をつけたりすると、手書き液晶ボー
ドの表示性能のトラブルの原因となる。そこで、こうし
た問題が発生しないように、前記液晶や表示画面を保護
するために、露出した液晶シートの部分を隠蔽するため
の保護カバーを開閉自在に配設してやると良い。
【0019】基板を、一辺方向を液晶シートより延長し
て形成し、その一片を折曲して手書き液晶ボードの表示
画面上を被覆するようにして保護カバーとすると、あえ
て保護カバー材を必要とせず、組み立て工数も増加せ
ず、簡単に組み立てられる。
【0020】本発明の手書き液晶ボードにおいては、画
面上に静電荷を発生させるための電源装置を、手書き液
晶ボード自体に備えたものであっても良いし、あるい
は、手書き液晶ボード外の他の部材にまたは他の部材と
して設けたものでも良い。
【0021】本発明で言う液晶シートにおける導電層
は、金属、金属合金の板箔か、プラスチック、ガラス基
材の表面又は全体を金属、金属合金、金属酸化物、黒
鉛、導電性高分子などの導電材料で導電化して得ること
ができる。
【0022】液晶分散ポリマー層は、液晶をポリマーマ
トリックス中に独立液滴状に分散したものが良く、液晶
分散ポリマー層を構成するポリマーが架橋構造を有する
ポリマーであっても良い。液晶を分散させる方法として
は高分子−液晶共通溶媒蒸発相分離法(共通溶媒キャス
ティング法)、液晶−高分子前駆体混合体より高分子前
駆体を光もしくは熱により重合させる重合相分離法、液
晶と高分子を加熱溶融状態より冷却する溶融冷却相分離
法、液晶をマイクロカプセル化しポリマーマトリックス
中に分散する方法などがあり適宜用いることができる。
【0023】液晶分散ポリマー層に使用できるポリマー
としては、液晶と相溶し難いポリマーなら良く、塩素化
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリ
ル樹脂などのビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビ
ニルアセタール樹脂、セルロース樹脂、アイオノマー、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリスルフォン、フッ素樹脂、けい素樹脂、ブタ
ジエン、スチレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、ポリエステル、エポキシ樹脂などがあげられる。こ
こでポリビニルアセタール樹脂とは、ポリビニルホルマ
ール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラールな
どである。
【0024】また、液晶分散ポリマー層を構成するポリ
マーマトリックスに架橋構造を有するポリマー(以下架
橋ポリマーという)を用いても良く、架橋ポリマーとし
ては、例えば二重結合、ニトリル、メルカプト、ヒドロ
キシ、カルボキシ、エポキシ、塩素、フッ素、イソシア
ネート、メトキシ、アミノ、クロロスルフォンなどの官
能基を有するポリマー、シリコンポリマーなどのポリマ
ーに官能基と反応する架橋剤を混入し反応して得られた
架橋ポリマー、または、上記の官能基を有するポリマー
に反応性のポリマーを混入し反応して得られた架橋ポリ
マーなどがあげられる。
【0025】上記の反応に用いる架橋剤としては、有機
過酸化物、アミン化合物、アジリジン化合物、エポキシ
化合物、ジカルボン酸またはカルボン酸無水物、ホルム
アルデヒド、ジアルデヒド、ジオール、ビスフェノー
ル、シラノール化合物、金属酸化物、金属ハロゲン化
物、光架橋剤(光重合開始剤)などがあり、反応性ポリ
マーとしてフェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリイソシア
ネート、ポリオール、エポキシ樹脂などがある。
【0026】好ましい架橋ポリマーとしては、ジもしく
はポリイソシアネートとポリビニルアセタール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ヒドロキシ基、カルボキシ基などの官能基
を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂
などのポリマーとが反応した架橋ポリマーをあげること
ができる。より好ましい架橋ポリマーは、ジもしくはポ
リイソシアネートとポリビニルアセタール樹脂とが反応
した架橋ポリマーである。ここでポリビニルアセタール
樹脂とは、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルブチラールなどである。
【0027】手書き液晶ボードとしての液晶シートに使
用する液晶は、誘電異方性が正のネマチック液晶が好適
であり、液晶相としては、液晶シートとしての実用上か
ら−10〜100℃程度の温度範囲を有し、しかも、O
FF時の白濁性を良くするために複屈折率△nが0.2
以上のものが好ましい。用途に応じて二色性染料を添加
して使用しても良い。
【0028】手書き液晶ボードの液晶シートとして、透
明高電気抵抗層を導電層と液晶分散ポリマー層との間に
介在して順次積層しても良い。電極からの液晶分散ポリ
マー層への電荷の移動が防止され、手書き液晶ボードと
しての表示した画像のメモリー性を向上させる事ができ
る。透明高電気抵抗層とは、気温20℃で相対湿度90
%時における体積抵抗率が1013Ω・cm以上のものをい
う。
【0029】透明高電気抵抗層は、コーティングして設
けるか、あるいは、高電気抵抗のフイルムを粘着剤や接
着剤を用いて積層するなどしても得ることができる。透
明高電気抵抗層の厚さは、0.4〜10μmの範囲が好
適である。
【0030】透明高電気抵抗層に用いるポリマーとして
は、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂などのビニル樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、セルロース樹脂、アイ
オノマー、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオレフ
ィンオキサイド、ポリスルホン、フッ素樹脂、けい素樹
脂、ブタジエン、スチレンゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレン、ポリエステル、エポキシ樹脂などがあげられ
る。ここでポリビニルアセタール樹脂とは、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラ
ールなどである。
【0031】また、次に示すような架橋ポリマーも用い
ることができ、例えば二重結合、ニトリル、メルカプ
ト、ヒドロキシ、カルボキシ、エポキシ、塩素、フッ
素、イソシアネート、メトキシ、アミノ、クロロスルフ
ォンなどの官能基を有するポリマー、シリコンポリマー
などのポリマーに官能基と反応する架橋剤を混入し反応
して得られた架橋ポリマー、または、上記の官能基を有
するポリマーに反応性のポリマーを混入し反応して得ら
れた架橋ポリマーなどがあげられる。
【0032】上記の反応に用いる架橋剤としては、有機
過酸化物、アミン化合物、アジリジン化合物、エポキシ
化合物、ジカルボン酸またはカルボン酸無水物、ホルム
アルデヒド、ジアルデヒド、シオール、ビスフェノー
ル、シラノール化合物、金属酸化物、金属ハロゲン化
物、光架橋剤(光重合開始剤)など、反応性ポリマーと
してフェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリイソシアネー
ト、ポリオール、エポキシ樹脂などがある。
【0033】好ましい架橋ポリマーとしては、ジもしく
はポリイソシアネートとポリビニルアセタール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ヒドロキシ基、カルボキシ基などの官能基
を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂
などのポリマーとが反応した架橋ポリマーを示すことが
できる。より好ましい架橋ポリマーは、ジもしくはポリ
イソシアネートとポリビニルアセタール樹脂とが反応し
た架橋ポリマーである。ここでポリビニルアセタール樹
脂とは、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルブチラールなどである。
【0034】反応性材料の例としては、例えば架橋剤が
ジおよびポリイソシアネート化合物で、該架橋剤と反応
する化合物がポリビニルアルキラール、エポキシ樹脂、
カルボキシル基含有アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
フッ素樹脂などがある。
【0035】また、透明高電気抵抗層として高電気抵抗
のフィルムを粘着剤や接着剤を用いて積層するなどして
得る事もできる。 高電気抵抗のフィルムとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、アイオノマ
ー、ポリカーボネート、ナイロンおよびフッ素樹脂、二
酸化ケイ素膜などのフィルムである。
【0036】また、手書き液晶ボードの液晶シートとし
て、透明絶縁体層を液晶分散ポリマー層を保護するため
に、液晶分散ポリマー層上に積層しても良い。透明絶縁
体層を設けると、その表面からの静電荷の減衰が抑制さ
れるため、表示された画像の輪郭が時間と共に滲んでく
ることがなく、クリアーでしかもメモリー性も向上す
る。透明絶縁体層とは、気温20℃で相対湿度90%時
にける層の体積抵抗率が1013Ω・cm以上であるものを
言い、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイ
ド、アイオノマー、ポリカーボネート、ナイロン及びフ
ッ素樹脂等の種々のポリマーのフイルムを粘着剤、接着
剤にて積層したり、種々のポリマーの溶液を塗布、乾燥
することにより得ることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。本実施例の手書き液晶ボードにおいては、画面上に
静電荷を発生させるための電源装置を、手書き液晶ボー
ド外の他の部材に設けたものであるので、電源装置につ
いて説明を省く。
【0038】本実施例における手書き液晶ボードにおけ
る液晶シート1は、図1に示すように、先ず、#125
メタルミーTS(東洋メタライジング株式会社製:基材
2がポリエチレンテレフタレートフイルムであるアルミ
蒸着フイルム)の蒸着アルミ層を導電層3とし、該導電
層3上に、次の組成よりなる溶液を、乾燥膜厚が3μm
となるように塗布、乾燥、硬化して得られた透明高電気
抵抗層4を積層し、 デンカホルマール #20(電気化学工業株式会社製:ポリビニルホルマール ) 10%テトラヒドロフラン溶液 9.0g タケネート D110N(武田薬品工業株式会社製:ポリイソシアネート) 0.4g
【0039】上記透明高電気抵抗層4上に、液晶5をポ
リマーマトリックス6中に微分散した液晶分散ポリマー
層7を、次の組成よりなる溶液を、乾燥膜厚が7μmと
なるように塗布、乾燥、硬化して得た。 ビニレック K−624(チッソ株式会社製:ポリビニルホルマール) 10 %テトラヒドロフラン溶液 4.2g タケネート D110N(武田薬品工業株式会社製:ポリイソシアネート) 0.56g E44 (MERCK社製:ネマチック液晶) 0.36g
【0040】さらに、上記液晶分散ポリマー層7上に、
9μmのテトロンフイルムF(帝人株式会社製:ポリエ
チレンテレフタレートフイルム)からなる透明絶縁体層
8を粘着剤を用いて積層して、液晶シート1を作製し
た。手書き液晶ボードにおいては、筆記時または消去時
に筆記手段や消去手段を液晶シートの導電層と電気的に
導通してやらねければならなく、そのために、本発明の
実施例に用いる液晶シート1として、長手方向の一端に
おいて、導電層3’を外方へ露出してある。
【0041】図2〜図3に示す、本発明の第1の実施例
の手書き液晶ボード10は、前記液晶シート1の基材2
が、例えばガラス等の剛体である場合などは、手書き液
晶ボードを構成する材料として基板を必要とせず、その
場合の実施例である。本実施例における被覆材11は、
そこを流れる電流値が5mA以下となるような導電性を
有するシート状の不織布(東レ株式会社製)に、表示画
面用の窓孔12を形成したものであって、裏面に接着剤
を塗布してある。被覆材11を液晶シート1’の縁13
の表面と裏面に接着して、液晶シート1’の導電層3の
縁および導電層3’を隠蔽することにより手書き液晶ボ
ード20を製造してある。
【0042】手書き液晶ボードは、画像を表示や消去す
るために筆記手段や消去手段を握った際に、指等で触れ
ることにより導電層と電気的に接続させるため、導電層
と接続した触手表面電極を設けたりするが、本実施例で
は、導電性の被覆材11が前記導電層3’と接続してい
るので、被覆材11は前記触手表面電極と同様の作用も
有している。
【0043】図4〜図5に示す、本発明の第2の実施例
の手書き液晶ボード20は、手書き液晶ボードにおける
筆記手段の筆記ペン(図示せず)等を保持するホルダー
部21を有した、前記液晶シート1より大きなサイズの
絶縁性の合成樹脂からなる基板22に、前記液晶シート
1を載置し、裏面に粘着剤を有した絶縁性で紙製のシー
トに示画面用の窓孔23を形成してなる被覆材24を、
前記液晶シート1の縁13と前記基板22の表面25に
貼着して、液晶シート1の導電層3の縁および導電層
3’を隠蔽するとともに液晶シート1を基板22に固定
して手書き液晶ボードを製造した。
【0044】図面中26は、前述した触手表面電極で、
導電性スポンジで構成されており、被覆材24に形成し
た切欠部27により液晶シート1の導電層3’と接続し
ている。
【0045】図6〜図7に示す、本発明の第3の実施例
の手書き液晶ボード30は、基板31を前記液晶シート
1より大きなサイズの合成樹脂からなる薄板状としてあ
る。本実施例における被覆材32は、第1の実施例と同
様の材質で、表示画面用の窓孔33を形成して、裏面に
接着剤を塗布してある。前記基板31に液晶シート1を
載置したものに、前記被覆材32を液晶シート1の縁1
3と前記基板31の表面34に接着して、液晶シート1
の導電層3の縁および導電層3’を隠蔽するとともに液
晶シート1を基板31に固定して手書き液晶ボード30
を製造してある。
【0046】前記被覆材32は、第1の実施例の場合と
同様に触手表面電極と同様の作用を有している。本実施
例の手書き液晶ボード30は、被覆材32と基板31と
の間には、ゴム磁石シート35を介在してあり、金属板
等に貼りつけてメモボードとして使用できるようにして
ある。
【0047】図8〜図10における、本発明の第4の実
施例の手書き液晶ボード40は、基板41を前記液晶シ
ート1と同サイズの絶縁性の合成樹脂からなる薄板状と
してある。本実施例における被覆材42は、図9に示す
よに、絶縁性の合成樹脂で形成し、前記液晶シート1お
よび基板41の縁13、43に沿った形状の枠状に形成
してある。被覆材42の一部には切断部44を設けてあ
り、外側に拡開するようにしてある。また、内側壁面4
5には、液晶シート1および基板41の縁13、43を
係合する係合溝46を形成してある。
【0048】被覆材42を切断部44を外側に拡開する
ようにして広げ、基板41に液晶シート1を載置したも
のを被覆材42内に挿入して、液晶シート1および基板
41の縁13、43を前記係合溝46に係合し、液晶シ
ート1を基板41に固定して手書き液晶ボード40を製
造してある。
【0049】前記被覆材42だけでは、被覆材42が容
易に外側に拡開してしまい、しっかりと液晶シート1を
基板41に固定できないときは、図10に示すような、
被覆材42、液晶シート1および基板41を同時に挾持
するクリップ状の被覆材42の補助部材47を、前記切
断部44に該切断部44を被覆するように嵌着して、被
覆材42が外側に拡開しないようにしてやれば良い。
【0050】図11に示す、本発明の第5の実施例の手
書き液晶ボード50は、基板51を前記液晶シート1よ
り大きなサイズの合成樹脂からなる薄板状で、長手方向
の一方を延長して一片51aを形成してある。該一片5
1aには、折曲部52を形成してある。本実施例におけ
る被覆材53は、第1の実施例と同様の材質で、表示画
面用の窓孔54を形成して、裏面に接着剤を塗布してあ
る。前記基板51に液晶シート1を載置したものに、前
記被覆材53を、第2の実施例と同様にして前記基板3
1に接着して、液晶シート1を基板31に固定して手書
き液晶ボード50を製造してある。
【0051】前記基板51の一片51aは、折曲部52
を介して矢印方向に折り曲げることにより、手書き液晶
ボード50の表示画面側55上を開閉自在な保護カバー
56としてとしてあり、露出した液晶シート1の部分を
隠蔽可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の手書き液晶ボードは、前述した
ような構造なので、従来の手書き液晶ボードより製造工
程が少なく、簡単な構造で、簡単に組み立てることがで
きるので、製造コストを低減することができる。また、
手書き液晶ボードを薄板状に設計できるので、広い保管
場所を必要とせず、本棚や机の引出しの中などにしまう
ことのできる薄型の手書き液晶ボードを提供することも
できる。
【0053】手書き液晶ボードに、前述したような保護
カバーを設けたことにより、紫外線による液晶の寿命の
短命化を防止するとともに、手書き液晶ボードの液晶シ
ートを汚れや傷から守り、表示性能のトラブルの発生が
し難い手書き液晶ボードを得ることができる。また、保
護カバーを設けることにより、持ち運びや保管時におい
て、液晶シートへの汚れや傷をつける心配がないので、
持ち運びや保管時に傷をつけないようにとか保管場所に
注意するとかの気苦労を要さないですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】手書き液晶ボードにおける液晶シートの一実施
例を示した、その断面図である。
【図2】本発明の被覆材と液晶シートとで構成された手
書き液晶ボードの第1の実施例における、被覆材と液晶
シートとの組み立て状態を示した手書き液晶ボードの、
斜視図である。
【図3】その第1の実施例における手書き液晶ボード
の、拡大断面図である。
【図4】本発明の手書き液晶ボードの第2の実施例にお
ける、被覆材、液晶シートおよび基板との組み立て状態
を示した手書き液晶ボードの、斜視図である。
【図5】その第2の実施例における手書き液晶ボード
の、平面図である。
【図6】本発明の手書き液晶ボードの第3の実施例にお
ける、被覆材、液晶シートおよび基板との組み立て状態
を示した手書き液晶ボード、の斜視図である。
【図7】その第3の実施例における手書き液晶ボード
の、平面図である。
【図8】本発明の手書き液晶ボードの第4の実施例にお
ける被覆材の、斜視図である。
【図9】第4の実施例における手書き液晶ボードの、断
面図である。
【図10】第4の実施例における被覆材の補助部材の、
斜視図である。
【図11】本発明の手書き液晶ボードの第5の実施例
で、液晶シートを保護する保護カバーを有した手書き液
晶ボードの斜視図である。
【図12】従来の手書き液晶ボードの、断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 液晶シート 2 基材 3、3’ 導電層 5 液晶 6 ポリマーマトリックス 7 液晶分散ポリマー層 10 手書き液晶ボード 11 被覆材 20 手書き液晶ボード 22 基板 24 被覆材 30 手書き液晶ボード 31 基板 32 被覆材 40 手書き液晶ボード 41 基板 42 被覆材 50 手書き液晶ボード 51 基板 43 被覆材 56 保護カバー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも導電層と、液晶をポリマーマ
    トリックス中に微分散した液晶分散ポリマー層を有した
    液晶シートの露出した導電層を、被覆材で隠蔽し、該被
    覆材を液晶シートに固着してなる手書き液晶ボード。
  2. 【請求項2】 少なくとも導電層と、液晶をポリマーマ
    トリックス中に微分散した液晶分散ポリマー層を有した
    液晶シートの露出した導電層を、被覆材で隠蔽するとと
    もに、前記被覆材により液晶シートを基板に固定してな
    る手書き液晶ボード。
  3. 【請求項3】 前記被覆材が、裏面に粘着性または接着
    性を有したシート状である請求項1または2に記載の手
    書き液晶ボード。
  4. 【請求項4】 前記被覆材が、液晶シートの縁を係合す
    る係合溝を有した枠状であって、該係合溝に液晶シート
    の縁を係合してなる請求項1または2に記載の手書き液
    晶ボード。
  5. 【請求項5】 前記被覆材の一部または全体を、そこを
    流れる電流値が5mA以下となる導電性に施し、その部
    分を液晶シートの導電層に接続してなる請求項1、2、
    3または4に記載の手書き液晶ボード。
  6. 【請求項6】 前記被覆材上に、露出した液晶シートの
    部分を隠蔽するための保護カバーを開閉自在に配設し
    た、請求項1、2、3、4、または5に記載の手書き液
    晶ボード。
  7. 【請求項7】 前記保護カバーを、基板の延長した一片
    を折曲して形成してなる、請求項6に記載の手書き液晶
    ボード。
JP11652495A 1995-04-18 1995-04-18 手書き液晶ボード Pending JPH08304758A (ja)

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