JPH05280049A - 平行フランジ型アンカ−用鋼矢板およびアンカ−施工法 - Google Patents

平行フランジ型アンカ−用鋼矢板およびアンカ−施工法

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JPH05280049A
JPH05280049A JP4103477A JP10347792A JPH05280049A JP H05280049 A JPH05280049 A JP H05280049A JP 4103477 A JP4103477 A JP 4103477A JP 10347792 A JP10347792 A JP 10347792A JP H05280049 A JPH05280049 A JP H05280049A
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Yoshikazu Yamada
芳和 山田
Shunichi Kida
俊一 木田
Yasuki Makita
安樹 牧田
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Nippon Steel Corp
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KOUZOU KOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い施工効率、一定の品質のもとでアンカ−
の施工を行う。 【構成】 アンカ−予定位置に貫通孔22を設け貫通孔を
液密用キャップで塞いだ平行フランジ型鋼矢板12で、山
留壁を構築する。第一段アンカ−位置に合わせて一次根
切りを行い、第一段アンカ−のためのアンカ−孔を鋼矢
板背後の地盤に削孔する。そして、アンカ−材料32を挿
入し、固定し、緊張し、定着して第一段アンカ−を施工
し、第二段以降のアンカ−についても、根切り、削孔、
緊張、定着を繰り返して多段のアンカ−を施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平行フランジ型鋼矢
板で構築した山留壁に、PC鋼撚り線のようなアンカ−材
料を緊張、定着するアンカ−施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】土砂の崩壊を防止するために、山留壁
(土留壁ともいう)が設けられている。山留壁は、土圧
や背面の地盤に含まれる湧水(地下水)の水圧を負担す
るように、止水性に優れた構造とされ、山留壁は、鋼矢
板、ソイルセメント連壁、コンクリ−ト連壁等によって
構築されている。
【0003】このような土留壁へのアンカ−の施工は、
通常、以下の手順で行われている。 (1) 山留壁の構築 (1-1) たとえば、鋼矢板を使用する場合は、多数の鋼矢
板を打設したり、溝を掘削し、溝に鋼矢板を埋設して山
留壁が構築される。ソイルセメントやコンクリ−トのよ
うないわゆる経時性固化材を利用する場合は、経時性固
化材を地中に充填し、連壁を成形して山留壁が構築され
る。
【0004】(2) 第一段アンカ−孔の穿孔 (2-1) 第一段アンカ−位置のレベルまで、鋼矢板、ソイ
ルセメント連壁、コンクリ−ト連壁の内側を根切り(掘
削)する。 (2-2) 第一段アンカ−位置、口径に合わせて、鋼矢板を
熔断して孔を設ける。ソイルセメント連壁、コンクリ−
ト連壁については、予め孔を設けた形状に成形したり、
現場で、孔を設けている。 (2-3) 鋼矢板、ソイルセメント連壁、コンクリ−ト連壁
の孔に連通するアンカ−孔を山留壁背後の地盤に削孔す
る。
【0005】(3) 第一段アンカ−の緊張、定着 (3-1) PC鋼撚り線のようなアンカ−材料をアンカ−孔に
挿入し、グラウト材を流し込んでアンカ−材料を地盤に
固定する。 (3-2) 孔の上下で山留壁前面に山型鋼よりなる腹起を取
付ける。 (3-3) 腹起にアンカ−用台座を熔着する。 (3-4) アンカ−材料をジャッキで緊張し、アンカ−プレ
−ト、アンカ−ヘッドによって定着する。
【0006】さらに、第二段以降のアンカ−について、
(第二段)アンカ−孔の削孔、(第二段)アンカ−の緊
張、定着を繰り返して、多段のアンカ−が土留壁に設け
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鋼矢板、ソイルセメント連壁、コンクリ−ト連壁からな
る山留壁にアンカ−を施工する場合、以下のような問題
点がある。 (1) 鋼矢板で山留壁を構築する場合、鋼矢板として、U
形断面の鋼矢板が広く知られており、アンカ−用にも、
この鋼矢板が利用されている。しかし、鋼矢板の端を相
互に連結して波形の連結壁を形成しているため、山留壁
の表面が不均一となり、腹起が均等に荷重を受けず、鋼
矢板を変形、破損させる虞れがある。
【0008】(2) 以下の煩雑な作業が現場で必要とさ
れ、施工効率、品質管理上で問題がある。 (2-1) アンカ−位置、口径に合わせた孔を穿設するため
に、鋼矢板を熔断したり、(孔なしの)ソイルセメント
連壁、コンクリ−ト連壁に孔を形成しなければならな
い。 (2-2) 腹起、アンカ−用台座を鋼矢板に順次熔着した
り、ソイルセメント連壁、コンクリ−ト連壁に固定しな
ければならない。
【0009】(2-3) 現場での熔断、熔着であるため(鋼
矢板の場合)、または、穿孔、固定であるため(ソイル
セメント連壁、コンクリ−ト連壁の場合)、一定の加工
品質が確保し難い。
【0010】(2-4) アンカ−孔の口元の液密(シ−ル)
が難しく、被圧水の流出が容易に防止できない。特に、
ソイルセメント連壁、コンクリ−ト連壁の穿孔のとき、
ひび割れが生じ易く、ひびから被圧水が流出する。ま
た、ソイルセメント連壁、コンクリ−ト連壁の表面は凹
凸面となり、液密が難しい。
【0011】この発明は、高い施工効率、一定の品質を
確保可能なアンカ−施工法およびアンカ−用鋼矢板の提
供を目的としている
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、U形断面の鋼矢板でなく、平行
フランジ型と称する鋼矢板(たとえば、NS-BOX(商品
名))をアンカ−用鋼矢板として採用し、現場での作業を
少なくするために、アンカ−予定位置で、鋼矢板に貫通
孔を予め設け、貫通孔を液密用キャップで塞いでいる。
平行フランジ型鋼矢板は、たとえば、アンカ−ヘッド付
のアンカ−用台座を熔着等で予め固着して出荷されてい
る。
【0013】そして、平行フランジ型アンカ−用鋼矢板
で山留壁を構築して、アンカ−が施工されている。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0015】この発明では、アンカ−用鋼矢板として、
図1(A)、(B)に示すように、平坦な鋼矢板12を採用してい
る。この鋼矢板12は、たとえば、NS-BOXの商品名で市販
されている。このような鋼矢板12は、たとえば、角形鋼
管12a の左右に半割の直線形鋼矢板12b をサブマ−ジア
−ク溶接して成形される。直線形鋼矢板12b は、連結用
の係合部13を持ち、この係合部を連結して連続した地中
壁が構築される。
【0016】左右の直線形鋼矢板12b がフランジのよう
に機能するため、この種の鋼矢板12は、平行フランジ型
鋼矢板と称されている。
【0017】実施例では、角形鋼管12a の左右の前後に
直線形鋼矢板12b をそれぞれ設けて強固に連結している
が、側圧の比較的小さな地盤については、図1(C)に示す
ように、前後の一方にのみ直線形鋼矢板12b を設けた構
成としてもよい。
【0018】また、図1(D)に示すように、H 形状の鋼材
のフランジ部に略円弧形の継手13を持つ構造体を連結係
合子であるH 形鋼15で連結する構成としてもよい。
【0019】この発明では、平行フランジ型鋼矢板12
に、アンカ−のための予備加工が予め施される。つま
り、図2に示すように、たとえば、アンカ−位置、口径
に合わせた貫通孔22が鋼矢板12に形成され、液密用キャ
ップ24が、貫通孔を覆って鋼矢板12に熔着され、貫通孔
を塞いでシ−ルしている。
【0020】鋼矢板12は、その前面にアンカ−用台座26
を熔着して形成され、アンカ−用台座26は、背面に当て
板26a を、前面にアンカ−プレ−ト26b をそれぞれ有し
た形状となっている。
【0021】実施例では、背面に当て板26a を設けてい
るため、負荷が台座26から鋼矢板12に均等に伝達でき、
台座、鋼矢板の変形、破壊が防止される。しかし、負荷
が小さく、十分な強度が確保できれば、当て板26a のな
い台座26を利用しても支障ない。
【0022】このように、工場において、平行フランジ
型鋼矢板12に必要な加工、つまり、アンカ−予定位置で
の孔開け加工、台座26の熔着加工が施され、鋼矢板は加
工済の状態で出荷される。そのため、現場では、孔開け
のための熔断、台座26の熔着等の煩雑な作業が不要とな
る。また、工場での熔断、熔着作業であるため、一定の
品質が容易に得られる。
【0023】上記のような加工済の平行フランジ型鋼矢
板12の使用を前提として、この発明では、以下の手順で
アンカ−の施工が行われる。 (1-1) 鋼矢板12を地盤に打設し(図3(A)参照)、連結し
て山留壁(連続壁)を構築する。打設せず、溝を掘削し
て鋼矢板12を溝に配設して山留壁を構築してもよい。こ
こで、キャップ24で貫通孔22に塞いでいるため、鋼矢板
12の内部への土砂等の混入が防止される。
【0024】(2-1) 第一段アンカ−位置のレベルまで、
山留壁(鋼矢板12)の内側を根切り(掘削)する(図3
(B)参照)。 (2-2) 台座26、キャップ24を介して、鋼矢板背後で土留
壁にアンカ−孔30を削孔する。 (2-3) PC鋼撚り線のようなアンカ−材料32をアンカ−孔
30に挿入し、グラウト材34を流し込んでアンカ−材料を
地盤に固定する(図3(C)参照)。
【0025】(2-4) アンカ−プレ−ト26b 上にアンカ−
ヘッド28をのせ、アンカ−材料をジャッキで緊張してア
ンカ−ヘッドで定着する(図3(D)参照)。
【0026】さらに、第二段以降のアンカ−について、
(第二段)根切り、アンカ−孔の掘削を行い、(第二
段)アンカ−の緊張、定着を繰り返して、多段のアンカ
−を土留壁に設ける(図3(D)、(E)参照)。
【0027】このようにこの発明では、事前に加工した
平行フランジ型鋼矢板12を用いて山留壁を構築している
ため、現場での作業が省略化され、アンカ−の施工に直
ちに着手できる。そのため、高い施工効率でアンカ−の
施工が行え、工期が短縮できる。
【0028】なお、スペ−ス的に余裕がなければ、アン
カ−ヘッド等の定着金具を楕円形として、出っ張り(高
さ)を少なくするとよい。
【0029】U形断面の従来の鋼矢板は、十分な強度が
確保できないため、腹起と称する山形鋼を連続壁の横方
向に架設し、腹起上に台座を設けて、アンカ−を施工し
ている。この構成では、腹起の高さ相当分のスペ−スが
余分に必要となる。また、アンカ−位置が鋼矢板の表面
から遠くなり、大きなモ−メントが山留壁に負荷として
作用するため、このモ−メントに対抗して、山留壁の強
度を補強する必要がある。
【0030】これに対して、NS-BOXのような平行フラン
ジ型鋼矢板12はそれ自体剛体であり、十分な強度が連続
壁の横方向で得られる。そのため、腹起が不要となり、
スペ−スが有効に利用できる。また、山留壁に不要なモ
−メントが作用することもない。
【0031】そして、図4に示すように、同一段の隣接
するアンカ−のアンカ−材料を引き出し、鋼矢板12の前
面で同時に定着する工法が採用できる。ここで、隣接す
るアンカ−のアンカ−材料では、相反する方向の引張力
が定着治具36に作用する。そのため、隣接するアンカ−
材料をペアで同時に定着することにより、アンカ−材料
の引張力が釣り合い、負荷が山留壁に均等に作用して、
山留壁、つまりは、鋼矢板12の変形、破壊が防止され
る。また、定着治具36を鋼矢板12に強固に取付ける必要
もない。
【0032】図5(A)、(B) に示すように、定着治具36
は、ハウジング38の側壁38a をアンカ−プレ−トとした
形状とされ、ハウジング基部38b の孔39を介して引き出
されたアンカ−材料32は、ノズルヘッド28を利用して隣
接する定着治具にそれぞれ定着される。円弧形状のガイ
ドを孔39の付近に設けて、孔から引き出されるときのア
ンカ−材料32の急激な変形を防止するとよい。無論、定
着治具36の構成は、図示のものに限定されない。
【0033】この工法を採用すれば、鋼矢板12は、貫通
孔22をキャップ24で塞いだ形状で足り、台座26が不要と
なり、鋼矢板の構成が簡単化され、アンカ−用鋼矢板が
安価に生産できる。また、鋼矢板12が台座26の高さ相当
分だけ薄く形成でき、鋼矢板による山留壁の構築が容易
に行える。
【0034】図6に別実施例を示す。この実施例では、
貫通孔22をキャップ24で塞いだ平行フランジ型鋼矢板12
に、台座用ポケット40を予め熔着しており、ポケットは
アンカ−用台座26の着座可能な形状に形成されている。
図示のように、ポケット40の上面を開口させ、この開口
面から台座26を落とし込む形状とすれば、台座の取付け
が、ワンタッチで行え、アンカ−用台座の熔着が不要と
なる。無論、着座方向は真上に限定されず、他の方向、
たとえば、斜め上から着座させてもよい。
【0035】このように、アンカ−用台座26を鋼矢板12
に当初から取付けない形成とすれば、台座に邪魔されな
いため、鋼矢板の打設等が容易に行え、山留壁が迅速に
構築できる。
【0036】図7に第3実施例を示す。この実施例で
は、アンカ−プレ−ト126 は、アンカ−用台座26から分
離されている。そして、アンカ−プレ−ト126 は、キャ
ップ24に挿通可能なスリ−ブ126aを有して形成され、ア
ンカ−用台座26を介在してこのスリ−ブをキャップに挿
通させている。
【0037】この構成では、アンカ−ヘッド126 は、平
行フランジ型鋼矢板12に、アンカ−用台座26とともに、
ワンタッチで装着できる。また、鋼矢板12へのアンカ−
用台座26の熔着が省略されるとともに、鋼矢板の打設等
が容易に行え、山留壁が迅速に構築できる。
【0038】平行フランジ型鋼矢板12は凹凸のない表面
を持つため、Oリングのようなシ−ル部材42をアンカ−
用台座26、アンカ−プレ−ト126 の内面に設ければ、液
密性に優れた構成が得られ、口元からの被圧水の流出を
確実に防止したアンカ−が容易に施工できる。
【0039】この実施例だけでなく、他の実施例におい
ても、Oリングのようなシ−ル部材42を、アンカ−用台
座26、ポケット36に設けて、口元からの被圧水の流出を
防止するとよい。
【0040】上述した実施例は、この発明を説明するも
のであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発
明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の発明に含まれることはいうまでもない。
【0041】たとえば、熔着によるアンカ−用台座の固
着に代えて、ボルト止めや接着剤でアンカ−用台座を固
着してもよい。
【0042】
【発明の効果】上記のように、この発明のアンカ−施工
法によれば、必要な加工を施した平行フランジ型鋼矢板
を利用しているため、現場では、孔開けのための熔断、
アンカ−用台座の熔着等の煩雑な作業が不要となる。そ
のため、アンカ−の施工に直ちに着手でき、高い施工効
率が確保され、工期が短縮できる。
【0043】そして、工場での熔断、熔着加工であるた
め、平行フランジ型鋼矢板について、一定の品質が容易
に得られる。
【0044】平行フランジ型鋼矢板では、十分な強度が
連続壁の横方向で得られるため、腹起が不要となり、ス
ペ−スが有効に利用できる。また、山留壁に不要なモ−
メントが作用しない。
【0045】さらに、アンカ−用台座等へのシ−ル部材
の配設によって気密性に優れた平行フランジ型鋼矢板が
得られ、口元からの被圧水の流出を確実に防止したアン
カ−が容易に施工できる。
【0046】アンカ−用台座の着座可能なポケットを平
行フランジ型鋼矢板に設け、このポケットに台座を着座
させる構成とすれば、台座の取付けがワンタッチで行え
る。また、台座に邪魔されることなく、鋼矢板の打設等
が容易に行え、山留壁が迅速に構築できる。
【0047】アンカ−プレ−トをスリ−ブ付とし、液密
用キャップにスリ−ブを挿通させて、アンカ−用台座と
ともにアンカ−プレ−トを平行フランジ型鋼矢板に装着
させる構成としても、台座がワンタッチで取付けられる
とともに、鋼矢板の打設等が容易に行え、山留壁が迅速
に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B) はこの発明で採用される平行フランジ
型鋼矢板の平面図、正面図、(C)、(D) は平行フランジ型
鋼矢板の変形例の平面図である。
【図2】アンカ−用台座の熔着された平行フランジ型鋼
矢板の縦断面図、正面図である。
【図3】この発明のアンカ−施工法の工程図である。
【図4】隣接するアンカ−を同時に定着した平行フラン
ジ型鋼矢板の連続壁の概略平面図、概略正面図である。
【図5】隣接するアンカ−を同時に定着する定着治具の
正面図、左側面図である。
【図6】台座用ポケットを設けた平行フランジ型鋼矢板
の斜視図である。
【図7】スリ−ブ付アンカ−プレ−トでアンカ−用台座
を装着した平行フランジ型鋼矢板の縦断面図である。
【符号の説明】
12 平行フランジ型鋼矢板(NS-BOX) 12a 角形鋼管 12b 半割直線形鋼矢板 22 貫通孔 24 液密用キャップ 26 アンカ−用台座 26a 当て板 26b アンカ−プレ−ト 32 アンカ−材料(PC鋼撚り線) 34 グラウト材 36 定着治具 40 ポケット 42 シ−ル材(オ−リング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木田 俊一 東京都千代田区猿楽町2丁目1番16号 構 造工事株式会社内 (72)発明者 牧田 安樹 東京都千代田区猿楽町2丁目1番16号 構 造工事株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔がアンカ−予定位置に穿設され、
    液密用キャップで貫通孔を塞ぎ、アンカ−ヘッド付のア
    ンカ−用台座が貫通孔の外端に隣接して固着された平行
    フランジ型アンカ−用鋼矢板。
  2. 【請求項2】 貫通孔がアンカ−予定位置に穿設され、
    液密用キャップで貫通孔を塞ぎ、背面に当て板、前面に
    アンカ−ヘッドの設けられたアンカ−用台座が貫通孔の
    外端に隣接して固着された平行フランジ型アンカ−用鋼
    矢板。
  3. 【請求項3】 貫通孔がアンカ−予定位置に穿設され、
    液密用キャップで貫通孔を塞ぎ、スリ−ブ付のアンカ−
    ヘッドが、アンカ−用台座を介在して液密用キャップに
    スリ−ブを挿通させて、アンカ−用台座とともに装着さ
    れた平行フランジ型アンカ−用鋼矢板。
  4. 【請求項4】 貫通孔がアンカ−予定位置に穿設され、
    液密用キャップで貫通孔を塞ぎ、アンカ−用台座の着座
    可能なポケットが、貫通孔の外端に隣接して固着された
    平行フランジ型アンカ−用鋼矢板。
  5. 【請求項5】 アンカ−予定位置に貫通孔を設け、液密
    用キャップで貫通孔を塞ぐとともにアンカ−用台座を固
    着した平行フランジ型鋼矢板によって、山留壁を構築
    し、 第一段アンカ−位置に合わせて一次根切りを行った後、
    第一段アンカ−のためのアンカ−孔を鋼矢板背後の地盤
    に削孔し、 アンカ−材料を挿入し、セメントペ−スト等によって固
    定し、緊張金具でアンカ−材料を緊張し、アンカ−ヘッ
    ド等で定着して第一段アンカ−を施工し、 第二段以降のアンカ−についても、根切り、削孔、緊
    張、定着を繰り返して多段のアンカ−を施工するアンカ
    −施工法。
  6. 【請求項6】 アンカ−予定位置に貫通孔を設け、液密
    用キャップで貫通孔を塞ぐとともに、貫通孔に挿通され
    たスリ−ブを持つアンカ−用台座を固着した平行フラン
    ジ型鋼矢板によって、山留壁を構築し、 第一段アンカ−位置に合わせて一次根切りを行った後、
    第一段アンカ−のためのアンカ−孔を鋼矢板背後の地盤
    に削孔し、 アンカ−材料を挿入し、セメントペ−スト等によって固
    定し、緊張金具でアンカ−材料を緊張し、アンカ−プレ
    −ト等で定着して第一段アンカ−を施工し、 第二段以降のアンカ−についても、根切り、削孔、緊
    張、定着を繰り返して多段のアンカ−を施工するアンカ
    −施工法。
  7. 【請求項7】 アンカ−予定位置に貫通孔を設け、液密
    用キャップで貫通孔を塞ぐとともに、台座用ポケットの
    固着された平行フランジ型鋼矢板によって、山留壁を構
    築し、 アンカ−プレ−トのスリ−ブを貫通孔に挿通させて台座
    とともにアンカ−プレ−トを鋼矢板に装着し、 第一段アンカ−位置に合わせて一次根切りを行った後、
    第一段アンカ−のためのアンカ−孔を鋼矢板背後の地盤
    に削孔し、 ポケットにアンカ−用台座を着座させ、 アンカ−材料を挿入し、セメントペ−スト等によって固
    定し、緊張金具でアンカ−材料を緊張し、アンカ−プレ
    −ト等で定着して第一段アンカ−を施工し、 第二段以降のアンカ−についても、根切り、削孔、着
    座、緊張、定着を繰り返して多段のアンカ−を施工する
    アンカ−施工法。
  8. 【請求項8】 同一段の隣接するアンカ−のアンカ−材
    料を引き出し、鋼矢板前面で、相反する方向の引張力を
    釣り合わせながら同一段のアンカ−の定着を同時に行っ
    ている請求項5ないし7のいずれか記載のアンカ−施工
    法。
JP4103477A 1992-03-30 1992-03-30 平行フランジ型アンカ−用鋼矢板およびアンカ−施工法 Expired - Lifetime JPH0742699B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10240315B2 (en) * 2016-01-29 2019-03-26 McMillen Jacobs Associates, Inc. Tieback anchor alignment and access device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10240315B2 (en) * 2016-01-29 2019-03-26 McMillen Jacobs Associates, Inc. Tieback anchor alignment and access device

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