JPH0527973U - キヤリアテープ付ゴムコネクター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ゴムコネクターを自動組立機に連続的に供給
できるようにする。 【構成】 導電性ゴム部材と絶縁性ゴム部材とを交互に
積層一体化してなる複数のゴムコネクター１を、それら
の配線基板の端子電極に圧接しない一つの側面２が隣接
して平行に並ぶよう、粘着性キャリアテープ８に貼付し
てなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子装置の組立機に自動的に供給できるよう改良されたキャリアテ ープ付ゴムコネクターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年電子装置が複雑化するにつれ、内蔵されるＩＣ基板が激増したため、その 小型化に拍車がかかった。この小型ＩＣ基板の端子電極の接続には、例えば導電 性ゴム部材と絶縁性ゴム部材とを交互かつ多重に積層一体化したゼブラ型ゴムコ ネクターが使用される。このゴムコネクターはバラでビニール袋に収納されるか 、例えば図３に示すように、ゴムコネクター１の、配線基板の端子電極に圧接し ない一つの側面２を離型剤で表面処理した台紙３に感圧接着剤４により貼付し、 該側面の反対面５に保持フィルム６を貼付し、必要に応じ袋より取り出すか、台 紙３よりはがして使用している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら前者は受け渡しの数量確認に手間取るほか、ゴムコネクターが小 型で弾性をもつため、端子電極間に導電方向を見定めて正しい方向に装着するの は作業者に相当の負担を強いる結果となる。これに対し後者は、これらの不利を ある程度解決したが、多数のゴムコネクターを正しくセットするための作業者の 負担はあまり解消されなかった。そこでゴムコネクターを組立機に自動的に供給 できる装置の出現がまたれているが、特に電卓用、時計用、リモコン用等の比較 的ドット寸法の大きい（０．４ｍｍ以上）モジュールにおいて、製造工程の自動 化に対する要求が大きい。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、これら従来の課題を解決するもので、これは導電性ゴム部材と絶縁 性ゴム部材とを交互に積層一体化してなる複数のゴムコネクターを、それらの配 線基板の端子電極に圧接しない一つの側面が隣接して平行に並ぶよう、粘着性キ ャリアテープに貼付してなることを特徴とするキャリアテープ付ゴムコネクター を要旨とするものである。

【０００５】 以下図によって本考案を説明する。 図１はリール７に巻取った本考案のキャリアテープ付ゴムコネクターの斜視図 で、ゴムコネクター１はキャリアテープ８に感圧接着剤４を介して平行に一列に 貼付されている。このときゴムコネクターの貼付面は、配線基板を接続するとき に端子電極に接する圧接面以外の一つの側面、換言すれば接続に関与しない面の うち一つの面とし、キャリアテープ８は離型処理をしたものとする。

【０００６】 これをリール７に巻取り組立機にセットすることにより、ゴムコネクター１の 供給がきわめて容易となる。リール７は、図２に示すように、紙管９に側板１０ を圧着し、側板押え１１により固定したもので、ゴムコネクター１のキャリアテ ープ８への粘着は、リールに巻き取る場合、外巻きすなわちゴムコネクター貼付 面が外向きになるようにしても、逆に内巻きになるようにしてもよい。キャリア テープ８はゴムコネクター１を貼付する面には感圧接着剤４を、裏面には離型剤 を塗布しておくのが好ましい。ゴムコネクター１相互の粘着を避けるには外巻き の方がよい。

【０００７】 キャリアテープ基材にはフッ素樹脂などのプラスチックフィルム、紙、天然繊 維布、合成繊維布、ガラス繊維布や、紙にプラスチックフィルムをラミネートし たもの、紙や布に合成樹脂を含浸またはコーティングしたものなどが例示される 。取扱い性を考慮するとクラフト紙、ポリエステルフィルムがよい。キャリアテ ープ基材の厚さは作業性、取扱い性を考慮すると０．１ｍｍ〜０．５ｍｍぐらい が望ましい。

【０００８】 感圧接着剤にはエポキシ樹脂系、アクリル樹脂系の接着剤、粘着剤など従来公 知のものが用いられる。なお感圧接着剤４とゴムコネクター１との接着力は、意 図的にはがすときにははがれ、移送時にははがれないよう適宜定める必要があり 、具体的には、ゴムコネクター１がシリコーンゴムからなる場合には、５ｍｍ幅 のもので粘着力は１００ｇ〜２００ｇとなるよう調整するのが好ましい。

【０００９】

【実施例】

キャリアテープとして、日東クラフトテープ Ｎｏ．７１８（日東電工社製、 商品名）およびポリエステルフィルムＮｏ．６４６Ｓ（寺岡製作所製、商品名） を用い、それぞれこれに各ゴムコネクターの長手方向を平行にして隣接させ、か つゴムコネクターの端子電極に圧接しない側面をキャリアテープに接着し、つい でリールに外巻きにして巻き取った。これらを自動組立機にセットしたが、ゴム コネクターの供給はきわめて円滑に行われた。

【００１０】

【考案の効果】

ゴムコネクターは、隣接して平行に、かつ端子電極に圧接されない面を貼付さ れているので、組立機に正しい方向で自動的に供給することができるので、能率 と歩留りの向上にいちじるしい効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のリールに巻かれたキャリアテープ付き
ゴムコネクターの斜視図である。

【図２】本考案のキャリアテープを巻取るリールの説明
図である。

【図３】（ａ）は従来の台紙付きゴムコネクターの平面
図、（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ線に沿う縦断面図である。

【符号の説明】

１ ゴムコネクター ２ 側面 ３ 台紙 ４ 感圧接着剤 ５ 反対面 ６ 保持フィルム ７ リール ８ キャリアテープ ９ 紙管 １０ 側板 １１ 側板押え

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 導電性ゴム部材と絶縁性ゴム部材とを交
   互に積層一体化してなる複数のゴムコネクターを、それ
   らの配線基板の端子電極に圧接しない一つの側面が隣接
   して平行に並ぶよう、粘着性キャリアテープに貼付して
   なることを特徴とするキャリアテープ付ゴムコネクタ
   ー。