JPH05279505A - 真珠様光沢性を有する2軸延伸ポリプロピレン系フィ ルム - Google Patents
真珠様光沢性を有する2軸延伸ポリプロピレン系フィ ルムInfo
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- JPH05279505A JPH05279505A JP12404792A JP12404792A JPH05279505A JP H05279505 A JPH05279505 A JP H05279505A JP 12404792 A JP12404792 A JP 12404792A JP 12404792 A JP12404792 A JP 12404792A JP H05279505 A JPH05279505 A JP H05279505A
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Abstract
度、隠蔽性が優れた真珠様光沢性2軸延伸ポリプロピレ
ン系フィルムを提供する。 【構成】 結晶性ポリプロピレン系樹脂、プロピレンを
主成分とするポリオレフィン共重合体、無機質フィラー
の組成物からなる空洞含有率40%以下の真珠様光沢性
2軸延伸ポリプロピレン系フィルムであって、こうする
ことによって面ピークシール強度、溶断シール強度、隠
蔽性が優れたものになる。
Description
ークシール強度、溶断シール強度、隠蔽性(低全光線透
過率)が優れた真珠様光沢性を有する2軸延伸ポリプロ
ピレン系フィルム(以下「真珠様光沢性2軸延伸ポリプ
ロピレン系フィルム」と称す。)の提供に関する。
与える目的で光沢、光輝性を有する紙様、真珠様光沢性
2軸延伸フィルム包材が散見される。一般に斯るフィル
ムは空洞含有2軸延伸ポリプロピレン系フィルムであっ
た。
真珠様光沢性2軸延伸ポリプロピレン系フィルムは、光
沢感を重視するために空洞含有率が高いものであった。
そのため、フィルムのシール強度、特に、面ピークシー
ル強度、溶断シール強度や隠蔽性が低下する傾向にあっ
た。
に面ピークシール強度、溶断シール強度、隠蔽性が優れ
た真珠様光沢性2軸延伸ポリプロピレン系フィルムが望
まれていた。斯る現状に鑑み本発明者らは鋭意検討を続
けた結果本発明に到達した。
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対してポリプロピ
レンを主成分とする共重合体1〜300重量部、無機質
系フィラー1〜150重量部を混合してなる組成物から
作成され、その空洞有率が40%以下である真珠様光沢
性2軸延伸ポリプロピレン系フィルムを提供せんとする
点にある。
としては、沸騰n−ヘプタン抽出残分90%以上のポリ
プロピレン単独重合体、α−オレフィン含有量2モル%
以下のプロピレン−α−オレフィン共重合体、あるいは
トータルのプロピレン含有量が95モル%以上となるよ
うな配合のプロピレン単独重合体とプロピレン−α−オ
レフィン共重合体の混合物等を例示できる。
しては、上記に著した結晶性ポリプロピレン系樹脂以外
の共重合体ならば、特に制限はないが、例えば、上記結
晶性ポリプロピレン系樹脂より融点が低くいポリプロピ
レン成分を50モル%以上、98モル%以下含有した樹
脂であって、この樹脂としては、プロピレン・エチレン
・ランダム共重合体、プロピレン・ブテン共重合体、エ
チレン・プロピレン・ブロック共重合体、エチレン・プ
ロピレン・ブテン3元共重合体、プロピレン・エチレン
・ジェン3元共重合体等を例示できる。この際、ポリプ
ロピレン系樹脂や、ポリプロピレンを主成分とする共重
合体には、熱安定剤、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、帯電
防止剤、顔料等の通常添加することが知られている添加
剤を添加してもよく、このことに特に制限はない。
0重量部に対して、ポリプロピレンを主成分とする共重
合体が1重量部未満であると、フィルムの機械的強度は
強くなる反面ヒートシールが困難になり、しかも無機質
フィラーを添加しても分散が不充分にながちで空洞が発
生し難く、優れた真珠様光沢性を得ることができない場
合が多い。一方、ポリプロピレンを主成分とする共重合
体が300重量部を越えると、均一な厚みのフィルムが
得がたく、更に、空洞含有率も40%以上となり、空洞
の径も大きくなり過ぎ、優れた真珠様光沢性を示さなく
なる傾向があり好ましくない場合が多い。
は、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、シリカ、酸化チ
タン、アルミナ、硫酸アルミニウム等が例示でき、特に
炭酸カルシウムが好ましいが、特に制限はない。用途に
よっては、有機質系フィラーでもよい場合もある。
響する。空洞含有率を40%以下にするための粒径とし
ては0.1μ以上、10μ以下、特には0.2〜3.0
μが望ましい。粒径が0.1μ未満であると表面から内
部にかけて均一に分散され難く、空洞が発生しない場合
が多く、またフィルム表面に不必要なボイド、ムラなど
が発生する場合もある。10μを越えると空洞含有率が
40%以上となり、しかも2軸延伸性が悪くなり好まし
くない場合が多い。また、形状についても特に制限はな
く粒形だけでなく粉体、鱗片状等でもよい。
響し、空洞含有率を40%以下にするための混合量とし
ては、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て1重量部以上、150重量部以下が好ましい。この添
加量が1重量部未満ではフィルムに空洞が殆んど発生せ
ず、単なる半透明もしくは、不透明のフィルムになるだ
けであり、真珠様光沢性2軸延伸プラスチックフィルム
が得られない場合が多い。150重量部を越えると空洞
含有率40%以上になり、しかも延伸性が著しく悪くな
る場合が多く好ましくない。
ポリプロピレン系フィルムを製膜する方法は、特に制限
はなく、通常の適宜な押出機で、例えばTダイ法等で原
反を製膜し、その後適宜な延伸法、例えば遂次2軸延伸
法、同時2軸延伸法等で2軸延伸して成膜すればよく特
に、制限はない。インフレーション法で原反を製膜し、
チューブ延伸方法で2軸延伸してもよい。
機質フィラーの粒径、含有量とあいまって空洞含有率を
決定するものである。空洞含有率を40%以下にするに
は延伸温度約100〜150℃で延伸倍率は縦方向に
2,5〜6.0倍、面方向に25〜60倍を好ましいも
のとして例示できる。こうすることにより、空洞含有率
が40%以下になり面ピークシール強度、隠蔽性の優れ
た真珠光沢性2軸延伸ポリプロピレン系フィルムを製膜
できるのである。また、延伸後、必要ならば適宜な方
法,条件で熱固定、熱処理を施してもよく、特に制限は
ない。更に、必要ならば、真珠様光沢性2軸延伸ポリプ
ロピレン系フィルムの少なくとも一面に、特に制限はな
いが、例えばポリオレフィンを成分とする樹脂層等を積
層してもよいが、特にこのことに限定されない。本発明
のフィルムにコロナ放電処理、火焔処理等の表面活性化
処理を施してもよいのは当然である。
は空洞含有率が40%以下になり、真珠様光沢性、ヒー
トシール性、隠蔽性等の機能を生し、各種の包装材、ラ
ミネート用材料、金属蒸着用材料、ラベル等に好適に使
用できる。更にこれ以外の広範囲分野での使用も期待で
きるものである。
りである。 空洞含有率・・・フィルムの見掛け密度dを測定し、次
式より算出した。 空洞含有率=100×(1−d/D) 但し、 (式中 ρ1はポリプロピレン重合体の密度。ρ2は
プロピレンを主成分とする共重合体の密度。ρ3は無機
質フィラーの密度を示す。M1はポリプロピレン重合体
の混合重量割合。M2はプロピレンを主成分とする共重
合体の混合重量割合。M3は無機フィラーの混合重量割
合を示す。) 面ピークシール強度・・・熱傾斜式ヒートシール試験機
で、120〜140℃まで10℃おきに圧力1kg/c
m2、シール時間0.5秒でヒートシール(熱板)を行
い各シール温度ごとにシール巾15mm巾の試験片20
枚を作り180度剥離で剥離強度を測定する。各シール
温度での20枚の試験片の最高値を求め、それの平均値
をいう。 溶断シール強度・・・サイドシール機(熱シール刃(刃
角90度)ピッチ150cm、速度110秒/分)で製
袋された袋のシール部からシール巾15cmの試験片1
0枚を作り、それらの180度剥離強度(引っ張り速度
200mm/分)を測定し、その平均値をいう。 全光線透過率・・・JIS−K6714号による。 表面光沢度・・・・JIS−Z8741号による。
いて説明するが本発明はこれのみに限定されるものでは
ない。
96%)100重量部に対し、エチレン・プロピレンラ
ンダム共重合体(エチレン含有3.7モル%)50重量
部と炭酸カルシウム25重量部、酸化チタン5重量部と
をミキサーでブレンドし、組成物を得た。この組成物を
Tダイを取り付けた抽出機に供給し240℃で溶融させ
Tダイス口金からシート状溶融フィルムを押し出した
後、冷却固化した。 このシート厚みは1350μであ
った。次いで、このシートを遂次2軸延伸機に導入し、
140℃で縦方向に4.5倍延伸後、テンターによっ
て、140℃で横方向に10倍延伸した後、150℃の
熱処理後室へ導き幅方向に8%リラックスし、次いでゆ
るやかに室温まで冷却し、厚さ30μの真珠様光沢性2
軸延伸ポリプロピレンフィルムを得た。このフィルムの
空洞含有率は25.0%であった。 得られたフィルム
の面ピークシール強度、溶断シール強度、全光線透過度
及び表面光沢度について、市販の真珠様光沢性フィルム
と比較し、表1に示す。
光沢性2軸延伸ポリプロピレン系フィルムは、従来の市
販品の真珠様光沢性フィルムよりヒートシール強度が強
く、かつ光線透過率が小さく内容品の隠蔽性が良いため
包装フィルムとした場合、被包装物の印刷色等の影響を
受けない優れた均一な表面光沢性を示すものが得られ
た。
様光沢性フィルムのヒートシール性を改良し、しかも優
れた隠蔽性を有する光面光沢性が優れたものである。本
発明のフィルムは、例えば包装用フイルム、ラミネート
用フィルム、金属蒸着用フィルム、ラベル等に好適に使
用でき、更に広範囲の用途が期待できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量
部に対してポリプロピレンを主成分する共重合体1〜3
00重量部、無機質系フィラー1〜150重量部を混合
してなる組成物から作成され、その空洞含有率が40%
以下であることを特徴とする真珠様光沢性を有する2軸
延伸ポリプロピレン系フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12404792A JP3281410B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 真珠様光沢性を有する2軸延伸ポリプロピレン系フィ ルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12404792A JP3281410B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 真珠様光沢性を有する2軸延伸ポリプロピレン系フィ ルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05279505A true JPH05279505A (ja) | 1993-10-26 |
JP3281410B2 JP3281410B2 (ja) | 2002-05-13 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12404792A Expired - Fee Related JP3281410B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 真珠様光沢性を有する2軸延伸ポリプロピレン系フィ ルム |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH115852A (ja) * | 1997-06-17 | 1999-01-12 | Grand Polymer:Kk | パール光沢を有するポリプロピレン二軸延伸フィルム |
EP0947542A4 (en) * | 1996-12-17 | 2000-02-23 | Chisso Corp | BIAXIAL-ORIENTED POLYPROPYLENE SUPPORT FILM |
JP2002307548A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-23 | Sumitomo Chem Co Ltd | 延伸フィルムの製造方法 |
JP2009035740A (ja) * | 2008-09-09 | 2009-02-19 | Tohcello Co Ltd | 二軸延伸ポリプロピレンフィルム及び多層フィルム |
JP2009040928A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Japan Polypropylene Corp | プロピレン系重合体組成物 |
JP2014169359A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Hirano Giken Kogyo Kk | ポリプロピレン系微多孔質フィルム及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP12404792A patent/JP3281410B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP0947542A4 (en) * | 1996-12-17 | 2000-02-23 | Chisso Corp | BIAXIAL-ORIENTED POLYPROPYLENE SUPPORT FILM |
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