JPH05279458A - ポリアゾピロールおよびそれを用いた電池 - Google Patents

ポリアゾピロールおよびそれを用いた電池

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JPH05279458A
JPH05279458A JP5016308A JP1630893A JPH05279458A JP H05279458 A JPH05279458 A JP H05279458A JP 5016308 A JP5016308 A JP 5016308A JP 1630893 A JP1630893 A JP 1630893A JP H05279458 A JPH05279458 A JP H05279458A
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JP
Japan
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polyazopyrrole
anion
general formula
formula
doped
Prior art date
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Application number
JP5016308A
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English (en)
Inventor
Taisuke Yokomichi
泰典 横道
Shinichi Tada
進一 多田
Hitoshi Nishino
仁 西野
Kenji Seki
健司 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/12Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/122Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule derived from five- or six-membered heterocyclic compounds, other than imides
    • C08G61/123Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule derived from five- or six-membered heterocyclic compounds, other than imides derived from five-membered heterocyclic compounds
    • C08G61/124Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule derived from five- or six-membered heterocyclic compounds, other than imides derived from five-membered heterocyclic compounds with a five-membered ring containing one nitrogen atom in the ring

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主鎖にアゾ基を有しており、安定性および導電
性に優れた新規な導電性高分子を提供することを目的と
する。さらにこの様な新規な導電性高分子を用いた、軽
量で優れた特性を発揮する電池を提供する 【構成】1. 下記一般式(I): 【化11】 (式中、nは5〜10000の整数を示す)で示される
ポリアゾピロール。 2. 下記一般式(II): 【化12】 (式中、Xは陰イオンを示し、nは5〜10000、m
は0.001〜2、aは1、2又は3である。)で示さ
れる陰イオンをドーピングしたポリアゾピロール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規なポリアゾピロールおよび
該ポリアゾピロールを用いた電池に関する。
【0002】
【従来技術】近年、エレクトロニクス機器の小型化が進
み、これに伴って、軽量で優れた特性を示す電池の開発
が求められている。導電性高分子は、このような電池の
電極活物質として注目されており、これまでにポリアニ
リン、ポリピロール、ポリチオフェンなど多くの導電性
高分子が開発されている。これらの高分子は、一般的
に、単量体から電解酸化重合または化学酸化重合により
合成される。現在までのところ、導電性高分子材料の出
発原料となる単量体は、ポリアニリン、ピロール、チオ
フェンおよびその誘導体がほとんどであるため、窒素原
子が含まれるポリアニリン以外の高分子では、高分子主
鎖の共役構造は炭素−炭素二重結合から構成される。こ
のような炭素−炭素二重結合からなる主鎖共役系に新た
な構造成分としてアゾ基を導入することにより、安定性
および導電性を向上させることが考えられており、その
一具体例としてポリアゾフェニレンが合成されたが、炭
素−炭素二重結合系材料に優る性能を発揮するには至っ
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主鎖にアゾ
基を有しており、安定性および導電性に優れた新規な導
電性高分子を提供することを目的とする。
【0004】本発明は、さらにこの様な新規な導電性高
分子を用いた、軽量で優れた特性を発揮する電池を提供
することをも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために、鋭意研究を重ねた結果、新規な構造の
ポリアゾピロールの合成に成功し、これが電気化学的に
活性な導電性高分子であることを見出した。
【0006】即ち、本発明は、下記一般式(I):
【0007】
【化8】
【0008】(式中、nは5〜10000の整数を示
す)で示されるポリアゾピロールを提供するものであ
る。
【0009】また、本発明は、一般式(I)で示される
ポリアゾピロールに陰イオンをドーピングしてなる下記
一般式(II):
【0010】
【化9】
【0011】(式中、Xは陰イオンを示し、nは5〜1
0000の整数を示し、mは0.001〜2を示し、a
は1、2又は3である)で示されるポリアゾピロールを
提供するものである。
【0012】さらに、本発明は、上記一般式(I)また
は(II)で示されるポリアゾピロールを電極活物質と
して用いる電池を提供するものである。
【0013】一般式(I)で表される本発明のポリアゾ
ピロールにおいて、nの値は通常5〜10000の整数
であり、10〜1000の整数であることがより好まし
い。一般式(II)で表される陰イオンをドーピングし
たポリアゾピロールにおいても、nの値は通常5〜10
000程度であり、10〜1000程度であることがよ
り好ましい。また、一般式(II)で表される陰イオン
をドーピングしたポリアゾピロールにおいて、mの値は
通常0.001〜2の範囲にあり、0.01〜1の範囲
にあることがより好ましい。aの値は1〜3の整数であ
り、1であることがより好ましい。
【0014】陰イオンをドーピングした一般式(II)
で表される本発明のポリアゾピロールにおいて、Xで示
される陰イオンとしては、過塩素酸イオン、テトラフル
オロホウ酸イオン、フッ化砒素酸イオン、硫酸イオンな
どの無機酸イオン;塩素イオン、フッ素イオン、臭素イ
オン、ヨウ素イオンなどのハロゲンイオン;p−トルエ
ンスルホン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イ
オンなどの有機酸イオン;などが挙げられる。これらの
陰イオンの中では、過塩素酸イオン、テトラフルオロホ
ウ酸イオンおよび塩素イオンがより好ましい。
【0015】一般式(II)で表されるポリアゾピロー
ルは、例えば一般式(A):
【0016】
【化10】
【0017】で示されるアゾピロールを支持電解質とし
てのイオン性物質を含む電解溶液中で電解酸化重合する
ことにより得られる。本発明にいうイオン性物質とは、
電解酸化操作時に支持電解質としての機能を発揮すると
もに、生成したポリマー(II)に陰イオンをドーピン
グするための物質であり、例えば過塩素酸イオンを生成
する過塩素酸、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム
のような物質をいう。その他の陰イオンについても、同
様に陰イオンの源となる物質を意味する。
【0018】この電解酸化重合に際して用いる支持電解
質としては、溶媒に可溶でかつ陰イオンを解離し易い塩
を使用する。支持電解質としては、より具体的に過塩素
酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチルア
ンモニウム、過塩素酸リチウムなどの過塩素酸塩;テト
ラフルオロホウ酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸リ
チウム、テトラフルオロホウ酸テトラエチルアンモニウ
ム、テトラフルオロホウ酸テトラブチルアンモニウムな
どのテトラフルオロホウ酸塩;トルエンスルホン酸ナト
リウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムなどの
スルホン酸;塩ヨウ化リチウムなどのヨウ素酸塩;臭化
リチウムなどの臭化水素酸塩;塩化リチウムなどの塩酸
塩などが挙げられる。これらの中でも、過塩素酸テトラ
ブチルアンモニウム、テトラフルオロホウ酸テトラエチ
ルアンモニウム及びテトラフルオロホウ酸テトラブチル
アンモニウムがより好ましい。支持電解質に由来する陰
イオンは、一般式(II)で示されるポリアゾピロール
中のXで表わされる陰イオンとなる。
【0019】この電解酸化重合に使用する溶媒は、支持
電解質をよく溶解するものが好ましく、具体的にはメタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコー
ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルエチ
レングリコールなどのエーテル類;プロピレンカーボネ
ート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネートな
どのカーボネート類;ニトロベンゼン、ニトロメタンな
どのニトロ化合物;その他アセトニトリル、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホルアミド、水、水と水混和性の有機溶媒との
混合物などが挙げられる。これらの溶媒の中では、アセ
トニトリル、プロピレンカーボネートおよびテトラヒド
ロフランがより好ましい。
【0020】溶媒中のアゾピロールの濃度は、通常0.
01〜1モル/リットル程度であり、より好ましくは
0.05〜0.5モル/リットル程度である。
【0021】溶媒中の支持電解質の濃度は、通常0.0
1〜1モル/リットル程度であり、0.05〜0.5モ
ル/リットル程度がより好ましい。
【0022】電解は、定電流法、定電位法、、電位走査
法などのいずれの方法により行なっても良く、また、2
極法でも3極法でも行なうことができる。3極法で行な
う場合に用いる参照電極としては、SCEもしくは銀/
塩化銀電極が好ましい。また、電極としては、導電性ガ
ラス、Pt、カーボン電極などを用いることができる。
例えば、定電流法の場合の電流密度は、通常0.01〜
10mA/cm2 程度であり、より好ましくは0.1〜
1mA/cm2 程度である。
【0023】前記のような条件下で電解重合を行なうこ
とにより、陽極表面上に黒色フィルム状の一般式(I
I)で表される本発明のポリアゾピロールが次第に形成
される。
【0024】一般式(II)で表される本発明のポリア
ゾピロールは、アゾピロールを溶媒中で重合開始剤の存
在下に化学的に重合させることによっても得られる。
【0025】この重合反応における溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコー
ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルエチ
レングリコールなどのエーテル類;プロピレンカーボネ
ート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネートな
どのカーボネート類;ニトロベンゼン、ニトロメタンな
どのニトロ化合物;その他アセトニトリル、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホルアミド、水、水と水混和性の有機溶媒との
混合物などが挙げられる。化学的重合に際して使用する
これらの溶媒中では、アセトニトリル、プロピレンカー
ボネートおよびテトラヒドロフランがより好ましい。
【0026】化学的重合反応における溶媒中のアゾピロ
ール濃度は、通常0.01〜1モル/リットル程度であ
り、より好ましくは0.1〜0.5モル/リットル程度
である。
【0027】重合開始剤としては、一般的に用いられて
いる重合開始剤が広く使用でき、具体的には塩酸、硫酸
などの酸;塩化第二鉄、過塩素酸第二鉄、塩化銀、過塩
素酸銀、塩化第二銅などの遷移金属塩;過酸化水素、ベ
ンゾキノン、ナフトキノンなどのキノン類などが挙げら
れる。化学的な重合方法により一般式(II)のポリア
ゾピロールを製造する場合には、重合開始剤に由来する
陰イオンがドーピングされる。これら重合開始剤の中で
は、塩化第二鉄、過塩素酸第二鉄などの第二鉄化合物及
び塩化銀、過塩素酸銀などの銀化合物がより好ましい。
重合開始剤は、反応溶液中0.001〜1モル/リット
ル程度の濃度で使用される。化学的重合反応における反
応温度は−20〜80℃程度であり、反応時間は1〜2
4時間程度である。
【0028】一般式(I)で示されるポリアゾピロール
は、一般式(II)で示される陰イオンをドーピングし
たポリアゾピロールを電解還元することによって、得る
ことができる。この還元反応は、特に限定されるもので
はないが、例えば、0.1〜1mA/cm2 程度の定電
流下に作用極がAg/AgClに対して−0.5〜0V
を示すまで還元することにより、行なわれる。
【0029】得られた一般式(I)及び(II)のポリ
アゾピロールは、常法に従って溶媒洗浄などにより精製
される。
【0030】本発明のポリアゾピロールを使用する電池
としては、各種の二次電池などが挙げられる。この様な
電池におけるその他の構成材料は、公知の電池における
構成材料と同様で良い。例えば、本発明のポリアゾピロ
ールを正極活物質として使用し、リチウム金属を負極と
して使用するリチウム二次電池を製造する場合には、
3.5V以上の開回路電圧を示す電池が得られる。この
場合、電解液としては、リチウム塩を高濃度で溶解した
有機溶媒を使用することが好ましく、有機溶媒として
は、カーボネート類およびジメトキシエタンが好まし
い。
【0031】本発明のポリアゾピロールは、電気化学的
に活性であり且つ安定性が高いので、これを用いること
により軽量で優れた特性を示す電池を得ることができ
る。
【0032】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を挙げて具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0033】実施例1 過塩素酸テトラブチルアンモニウム1mmolおよびア
ゾピロール1mmolをアセトニトリル10mlに溶解
した溶液に作用極ITO板(1cm×2cm)および対
向極Pt板(2.5cm×2.5cm)を浸漬し、アル
ゴン雰囲気中0.2mA/cm2 の定電流で電解酸化を
行なった。24クーロン通電後、作用極を取り出したと
ころ、表面に黒色の析出物が堆積しており、これをメタ
ノールで洗浄した後、減圧乾燥して、一般式(II)で
表わされるポリアゾピロール24mgを得た。
【0034】生成物をペレット状に成形し、導電率を測
定したところ、2×10-2S/cmであった。また、こ
のペレット状成形体を2ケ月間、空気中に放置した後、
導電率を再度測定したが、導電率に変化はなかった。
【0035】上記で得られた生成物のFT−IRのデー
タを以下に示す。
【0036】FT−IR(KBr)ν(cm-1):15
78, 1479, 1033,897, 782 表1に得られた生成物の元素分析値を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1に示す元素分析値からは、炭素/窒素
(モル比)=2(理論値2)である結果が得られてお
り、この生成物が目的物質であるアゾピロールを繰り返
し単位とするポリマーであることが確認された。
【0039】また、表1の元素分析値から算出した一般
式(II)におけるmの値は、0.21であった。
【0040】実施例2 過塩素酸テトラブチルアンモニウム1mmolおよびア
ゾピロール1mmolをアセトニトリル10mlに溶解
した重合開始溶液に作用極Pt板(2cm×2cm)お
よび対向極Pt板(2.5cm×2.5cm)を浸漬
し、アルゴン雰囲気中0.2mA/cm2 の定電流で電
解酸化を行なった。
【0041】24クーロン通電した後、−0.1mA/
cm2 で生成物の電解還元を行ない、洗浄し、減圧乾燥
して、一般式(I)で示される中性状態のポリアゾピロ
ール21mgを得た。
【0042】上記の様にして得られたポリマーは、実施
例1と同様のパターンのFT−IRスペクトルを示し、
ESCA測定を行なったところ、Cl-1は観測されなか
った。
【0043】表2に、実施例2で得られたポリマーの元
素分析結果を示す。
【0044】
【表2】
【0045】実施例3 過塩素酸テトラブチルアンモニウム1mmolおよびア
ゾピロール1mmolをプロピレンカーボネート10m
lに溶解した重合出発溶液に作用極Pt線および対向極
Pt線を浸漬し、アルゴン雰囲気中−0.1〜+0.5
V(vs.Ag/Ag+ )、0.1V/sの条件で20
0回電位掃引することにより、電解重合を行なった。こ
の結果、作用電極上に黒色フィルムが生成した。この黒
色フィルムが生成した電極をそのままメタノールで洗浄
し、減圧乾燥した後、0.1M過塩素酸テトラブチルア
ンモニウム/プロピレンカーボネート溶液中に浸漬し、
20〜200mV/sの掃引速度範囲でサイクリックボ
ルタングラムを測定した。図1にその結果を示す。
【0046】図1から明らかな様に、0.2〜0.3V
(vs.Ag/Ag+ )付近にレドックスピークを示し
ており、このポリマーが電気化学的に活性であることを
示している。この結果から明らかな様に、本発明のポリ
アゾピロールは、電池の電極活物質として有用である。
【0047】なお、分析機器としては、以下のものを用
いた。
【0048】IR:Nicolet 20SXC型 導電率計:三菱油化 Loresta AP 元素分析:PERKIN ELMER 2400 ESCA:島津製作所 850 実施例4 アセトニトリル2ccにアゾピロール2mmolを溶解した
液を、アセトニトリル8ccにFe(ClO4 3 ・6
2 O 3.6mmolを溶解した液に滴下し、0℃で2時
間反応させた。
【0049】その結果得られた黒色沈殿をメタノール−
アセトニトリルで洗浄した後、減圧乾燥することによ
り、一般式(II)で示されるポリアゾピロール0.4
9gを得た。このポリアゾピロールは、2×10-5Sc
-1の導電性を示した。
【0050】実施例5 酸化剤としてFe(ClO4 3 ・6H2 Oに代えてC
u(ClO4 2 ・6H2 Oを使用する以外は実施例4
と同様にして一般式(II)で示されるポリアゾピロー
ルの合成を行なった。
【0051】この場合の収量は、0.50gであり、導
電率は、2×10-6Scm-1であった。
【0052】実施例6 酸化剤としてFeCl3 を使用する以外は実施例4と同
様の手法により、一般式(II)で示されるポリアゾピ
ロールの合成を行なった。
【0053】この場合の収量は、0.52gであり、導
電率は、6×10-6Scm-1であった。
【0054】実施例7 酸化剤としてCu(BF4 2 水溶液を使用する以外は
実施例4と同様にして一般式(II)で示されるポリア
ゾピロールの合成を行なった。
【0055】この場合の収量は、0.45gであり、導
電率は、6×10-3Scm-1であった。
【0056】実施例8 アセトニトリル中にアゾピロール0.1Mおよびテトラ
フルオロオウ酸テトラブチルアンモニウム0.1Mを溶
解した重合出発液に作用極としてのカーボン板(1cm
×2cm)および対向極としてのPt板(2.5cm×
2.5cm)を浸漬し、Ag/AgCl2 を参照極とし
てアルゴン雰囲気中で1mA/cm2 で2時間にわたり
定電流電解酸化重合を行なった。
【0057】作用極上に析出した一般式(II)のポリ
アゾピロール約4mgについて、その充放電特性を測定
したところ、図2に示す様な結果が得られた。また、容
量密度は、100mAh/gであった。
【0058】なお、充放電特性は、以下の条件で測定し
た。
【0059】電解質…LiClO4 濃度0.1Mのアセ
トニトリル溶液 対向極…Pt 参照極…Ag/AgCl2 −0.2〜1.2V ±0.3mA 実施例9 トルエンスルホン酸ナトリウム1mmolおよびアゾピ
ロール1mmolをアセトニトリル10mlに溶解した
溶液に作用極Pt板(2cm×2cm)および対向極P
t板(2.5cm×2.5cm)を浸漬し、アルゴン雰
囲気中1mA/cm2 の定電流で電解酸化を行なった。
7.2クーロン通電後、作用極を取り出したところ、表
面に黒色の析出物が堆積しており、これをアセトニトリ
ルで洗浄した後、減圧乾燥して、一般式(II)で表わ
されるポリアゾピロール6mgを得た。
【0060】作用極上に析出したポリアゾピロールにつ
いて、実施例8と同様にして充放電特性を測定したとこ
ろ、容量密度は、55mAh/gであった。
【0061】実施例10 支持電解質としてトリフルオロメタンスルホン酸リチウ
ムを使用する以外は実施例8と同様にして一般式(I
I)で表わされるポリアゾピロール5.8mgを得た。
【0062】作用極上に析出したポリアゾピロールにつ
いて、実施例8と同様にして充放電特性を測定したとこ
ろ、容量密度は、83mAh/gであった。
【0063】実施例11 過塩素酸酸リチウム1mmolおよびアゾピロール1m
molをテトラヒドロフラン10mlに溶解した溶液に
作用極Pt板(2cm×2cm)および対向極Pt板
(2.5cm×2.5cm)を浸漬し、アルゴン雰囲気
中2mA/cm2の定電流で電解酸化を行なった。7.
2クーロン通電後、作用極を取り出したところ、表面に
黒色の析出物が堆積しており、これをアセトニトリルで
洗浄した後、減圧乾燥して、一般式(II)で表わされ
るポリアゾピロール5.7mgを得た。
【0064】作用極上に析出したポリアゾピロールにつ
いて、実施例8と同様にして充放電特性を測定したとこ
ろ、容量密度は、55mAh/gであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例3で得られた本願発明のポリア
ゾピロールのサイクリックボルタングラムの結果を示す
グラフである。
【図2】図2は、実施例8で得られた本願発明のポリア
ゾピロールの電極活物質としての性能を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 健司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I): 【化1】 (式中、nは5〜10000の整数を示す)で示される
    ポリアゾピロール。
  2. 【請求項2】下記一般式(II): 【化2】 (式中、Xは陰イオンを示し、nは5〜10000、m
    は0.001〜2、aは1、2又は3である。)で示さ
    れる陰イオンをドーピングしたポリアゾピロール。
  3. 【請求項3】支持電解質を含むアゾピロールの有機溶媒
    溶液を電解酸化重合に供することを特徴とする一般式
    (II) 【化3】 (式中、Xは陰イオンを示し、nは5〜10000、m
    は0.001〜2、aは1、2又は3である。)で示さ
    れる陰イオンをドーピングしたポリアゾピロールの製造
    方法。
  4. 【請求項4】アゾピロールを有機溶媒中で重合開始剤の
    存在下に化学重合させることを特徴とする一般式(I
    I) 【化4】 (式中、Xは陰イオンを示し、nは5〜10000、m
    は0.001〜2、aは1、2又は3である。)で示さ
    れる陰イオンをドーピングしたポリアゾピロールの製造
    方法。
  5. 【請求項5】一般式(II) 【化5】 (式中、Xは陰イオンを示し、nは5〜10000、m
    は0.001〜2、aは1、2又は3である。)で示さ
    れる陰イオンをドーピングしたポリアゾピロールを電解
    還元することを特徴とする一般式(I) 【化6】 (式中、nは5〜10000の整数を示す)で示される
    ポリアゾピロールの製造方法。
  6. 【請求項6】一般式(II) 【化7】 (式中、Xは陰イオンを示し、nは5〜10000、m
    は0.001〜2、aは1、2又は3である。)で示さ
    れる陰イオンをドーピングしたポリアゾピロールを電極
    活物質として用いることを特徴とするリチウム二次電
    池。
JP5016308A 1992-02-06 1993-02-03 ポリアゾピロールおよびそれを用いた電池 Pending JPH05279458A (ja)

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JP4-20327 1992-02-06
JP2032792 1992-02-06

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US6248474B1 (en) 1997-11-04 2001-06-19 Nec Corporation Composite electrode for secondary battery and production method thereof

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