JPH06322115A - ポリアミノアゾナフタレンおよびその製造方法 - Google Patents

ポリアミノアゾナフタレンおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH06322115A
JPH06322115A JP5112824A JP11282493A JPH06322115A JP H06322115 A JPH06322115 A JP H06322115A JP 5112824 A JP5112824 A JP 5112824A JP 11282493 A JP11282493 A JP 11282493A JP H06322115 A JPH06322115 A JP H06322115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyaminoazonaphthalene
anion
formula
general formula
pellet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5112824A
Other languages
English (en)
Inventor
Taisuke Yokomichi
泰典 横道
Shinichi Tada
進一 多田
Kenji Seki
建司 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP5112824A priority Critical patent/JPH06322115A/ja
Publication of JPH06322115A publication Critical patent/JPH06322115A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 主鎖にアゾ基を有しており、安定性および導
電性に優れた新規なP型の導電性高分子を提供するこ
と、およびこの様な新規な導電性高分子を用いた、軽量
で優れた特性を発揮する電池を提供する。 【構成】1. 一般式(I)で示されるポリアミノアゾ
ナフタレン。 2. 一般式(II)で示されるポリアミノアゾナフタ
レン。 3. 一般式(III)で示される陰イオンをドーピン
グしたポリアミノアゾナフタレン。 4. 一般式(IV)で示される陰イオンをドーピング
したポリアミノアゾナフタレン。 (各式中、nは5〜10000の整数を示す;mは0.
001〜2である;aは1,2または3である;Xa-
陰イオンを示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なポリアミノアゾ
ナフタレン、その製造方法および該ポリアミノアゾナフ
タレンを用いる二次電池に関する。
【0002】本発明によるポリアミノアゾナフタレンお
よび陰イオンをドーピングしたポリアミノアゾナフタレ
ンは、アゾ基を有しているので、このアゾ基の部分でシ
ス−トランス異性の存在があり得るが、シス型とトラン
ス型は、相互に変換可能である。従って、本発明は、こ
れら両者を包含するものである。
【0003】
【従来技術とその問題点】近年、エレクトロニクス機器
の小型化が進み、これに伴って、軽量で優れた特性を示
す電池の開発が求められている。導電性高分子は、この
様な電池の電極活物質として注目されており、これまで
にポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなど多
くの導電性高分子が開発されている。これらの高分子
は、一般的に、単量体から電解酸化重合または化学酸化
重合により合成されている。現在までのところ、導電性
高分子材料の出発原料となる単量体は、アニリン、ピロ
ール、チオフェンおよびその誘導体がほとんどであるた
め、窒素原子が含まれるポリアニリン以外の高分子で
は、高分子主鎖の共役構造は炭素−炭素二重結合から構
成されている。このような炭素−炭素二重結合からなる
主鎖共役系に新たな構造成分としてアゾ基を導入するこ
とにより、安定性および導電性を向上させることが考え
られており、その一具体例としてポリアゾフェニレンが
合成されているが、炭素−炭素二重結合系材料に優る性
能を発揮するには至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主鎖にアゾ
基を有しており、安定性および導電性に優れた新規なP
型の導電性高分子を提供することを主な目的とする。
【0005】本発明は、さらにこの様な新規な導電性高
分子を用いた、軽量で優れた特性を発揮する電池を提供
することをも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の目的
を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、新規な構造
のポリアミノアゾナフタレンの合成に成功し、これがP
型の導電性高分子であって、二次電池の正極活物質とし
て有用であることを見出した。
【0007】即ち、本発明は、下記の発明を提供するも
のである; 1. 一般式(I)
【0008】
【化7】
【0009】(式中、nは5〜10000の整数を示
す。)で示されるポリアミノアゾナフタレン。
【0010】2. 一般式(II)
【0011】
【化8】
【0012】(式中、nは5〜10000の整数を示
す。)で示されるポリアミノアゾナフタレン。
【0013】3. 一般式(III)
【0014】
【化9】
【0015】(式中、nは5〜10000の整数を示
す;mは0.001〜2である;aは1、2または3で
ある;Xa-は陰イオンを示す。)で示される陰イオンを
ドーピングしたポリアミノアゾナフタレン。
【0016】4. 一般式(IV)
【0017】
【化10】
【0018】(式中、nは5〜10000の整数を示
す;mは0.001〜2である;aは1、2または3で
ある;Xa-は陰イオンを示す。)で示される陰イオンを
ドーピングしたポリアミノアゾナフタレン。
【0019】5. 1,4−ジアミノナフタレンおよび
/またはその塩酸塩を酸化剤の存在下に酸化することを
特徴とする一般式(I)
【0020】
【化11】
【0021】(式中、nは5〜10000の整数を示
す。)で示されるポリアミノアゾナフタレンの製造方
法。
【0022】6. 2,6−ジアミノナフタレンおよび
/またはその塩酸塩を酸化剤の存在下に酸化することを
特徴とする一般式(II)
【0023】
【化12】
【0024】(式中、nは5〜10000の整数を示
す。)で示されるポリアミノアゾナフタレンの製造方
法。
【0025】7. 上記項1乃至4のいずれかに記載の
ポリアミノアゾナフタレンを電極活物質として使用する
ことを特徴とする二次電池。
【0026】一般式(I)および一般式(II)で表さ
れるポリアミノアゾナフタレンにおいて、nの値は、通
常5〜10000の範囲の数であり、より好ましくは1
0〜1000の範囲の数である。
【0027】一般式(III)および一般式(IV)で
表される陰イオンをドーピングしたポリアミノアゾナフ
タレンにおいても、nは、通常5〜10000の範囲の
数であり、より好ましくは10〜1000の範囲の数で
ある。mは、0.001〜2であり、より好ましくは
0.01〜1である。aは1、2または3であり、より
好ましくは1である。Xa-は陰イオンを示す。
【0028】陰イオンをドーピングした一般式(II
I)および一般式(IV)で表される本発明のポリアミ
ノアゾナフタレンにおいて、Xa-で示される陰イオンと
しては、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ
メタンスルホン酸イオンなどの有機酸イオン;フッ素イ
オン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンなどのハ
ロゲンイオン;過塩素酸イオン、テトラフルオロほう酸
イオン、フッ化ヒ素酸イオン、硫酸イオン、塩化鉄イオ
ンなどの無機酸イオンなどが挙げられる。
【0029】化学重合の溶媒としては、一般式(I)で
表されるポリアミノアゾナフタレンの原料となる1,4
−ジアミノナフタレンおよびその塩酸塩ならびに一般式
(II)で表されるポリアミノアゾナフタレンの原料と
なる2,6−ジアミノナフタレンおよびその塩酸塩を溶
解するものが使用される。この様な溶剤としては、より
具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルなどのアルコール類;ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、ピリジン、ピロリドン、N−メチルピ
ロリドンなどの非プロトン性極性溶媒;酢酸、蟻酸、プ
ロピオン酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸;塩酸、硫
酸などの無機酸;水などが挙げられる。これらは、2種
以上を混合して使用しても良い。これらの中では、メタ
ノールおよびジメチルスルホキシドがより好ましい。
【0030】重合に際しては、原料であるジアミノナフ
タレンの濃度を0.01〜1モル/リットル程度、より
好ましくは0.1〜0.5モル/リットル程度とした溶
液を使用する。
【0031】この化学酸化重合に際しては、酸化剤とし
て、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムとホウ酸
との混合物などを使用する。過ホウ酸ナトリウムの使用
量は、通常ジアミノナフタレンの2〜10倍程度(モル
比)であり、より好ましくは2〜5倍程度である。ホウ
酸を併用する場合には、過ホウ酸ナトリウムの0.5〜
2倍程度(モル比)、より好ましくは0.5〜1倍程度
の割合で使用する。
【0032】重合反応は、特に限定されるものではない
が、通常温度30〜80℃(より好ましくは50〜70
℃程度)で0.5〜16時間程度(より好ましくは4〜
7時間程度)の条件下に行なう。
【0033】上記の反応により、一般式(I)または
(II)で示されるポリアミノアゾナフタレンが黒色の
粉末として得られ、これは、必要に応じ溶媒洗浄により
精製される。
【0034】一般式(III)または一般式(IV)で
表される陰イオンをドーピングしたポリアミノアゾナフ
タレンは、例えば、上記の様にして得られた一般式
(I)または一般式(II)で示されるポリアミノアゾ
ナフタレン粉末をペレット状に成形し、リード線を取付
けて、電極を作製した後、この電極を支持電解質として
の陰イオン源を含む溶液中でドーピング処理することに
より、得られる。
【0035】支持電解質としての陰イオン源としては、
前述の陰イオンを生成し得る公知の化合物を使用すれば
良い。
【0036】このドーピングのための電解酸化処理にお
いて使用する溶媒は、陰イオン源としての支持電解質を
よく溶解するものが好ましく、具体的にはメタノール、
エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;テ
トラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;プロ
ピレンカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレ
ンカーボネートなどのカーボネート類;ニトロメタン、
ニトロベンゼンなどのニトロ化合物;アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジ
ン、ピロリドンなどの非プロトン性極性溶媒などが挙げ
られる。これらの溶媒の中では、テトラヒドロフランお
よびアセトニトリルがより好ましい。溶媒中の支持電解
質の濃度は、通常0.01〜1モル/リットル程度であ
り、より好ましくは0.05〜0.5モル/リットル程
度である。
【0037】陰イオンのドーピングのための電解酸化処
理は、定電流法、定電位法、電位走査法などのいずれの
方法により行なっても良い。例えば、定電流法の場合の
電流密度は、0.01〜10mA/cm2 程度であり、
より好ましくは0.1〜1mA/cm2 程度である。ま
た、定電位法の場合の電位は、通常0.3〜1V程度、
より好ましくは0.5〜0.8V程度(vs.Ag/A
gCl)である。
【0038】逆に、一般式(I)または(II)で示さ
れるポリアミノアゾナフタレンは、一般式(III)ま
たは(IV)で示される陰イオンをドーピングしたポリ
アミノアゾナフタレンを電解還元することによっても、
得られる。この還元反応は、例えば、電流密度−0.1
〜−0.01mA/cm2 程度で、電位が0〜−1V
(vs.Ag/AgCl)、より好ましくは0〜−0.
5V(vs.Ag/AgCl)程度の値を示すまで、行
えば良い。
【0039】本発明のポリアミノアゾナフタレンを正極
活物質として使用する電池としては、各種の二次電池な
どが挙げられる。この様な電池における負極活物質、電
解液などのその他の構成材料は、公知の電池における構
成材料と同様で良い。高分子二次電池における負極極活
物質としては、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、
ポリピリジン、炭素材などの導電性高分子が挙げられ
る。リチウム二次電池における負極活物質としては、L
i或いはLiとAl、Mg、Pb、Si、Ga、Inな
どとの合金が挙げられる。また、電解液としては、公知
の電解質を有機溶媒に溶解した溶液が使用される。電解
質としては、金属の陰イオン、有機カチオンなどの陰イ
オンおよび陰イオンとの塩などが挙げられる。陰イオン
としては、4級アンモニウムイオンなどが挙げられる。
また、陰イオンとしては、BF4 -、ClO4 -、PF6 -
As6 -、CF3SO3 -、I-、Br-、Cl-、F-などが
ある。このような電解質の具体例としては、テトラフル
オロホウ酸リチウム、過塩素酸リチウム、ヘキサフルオ
ロリン酸リチウム、テトラフルオロホウ酸テトラエチル
アンモニウム、過塩素酸テトラn−ブチルアンモニウ
ム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、ヨウ化リ
チウム、臭化リチウムなどが例示される。但し、電解質
は、これらに限定されず、他のものを使用することも可
能である。
【0040】電解質を溶解する有機溶媒としては、高導
電率で非プロトン性のものが好ましく、ニトリル類、カ
ーボネート類、エーテル類、ニトロ化合物類、アミド
類、含硫黄化合物類、塩素化炭素化合物類、ケトン類、
エステル類などを使用することができる。これらの有機
溶媒は、2種以上を混合して使用しても良い。有機溶媒
のより好ましい具体例としては、アセトニトリル、プロ
ピレンカーボネート、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ニトロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、1,2−ジクロロエタン、γ−ブ
チロラクトンなどが例示される。但し、電解質を溶解す
る有機溶媒は、これらに限定されず、他のものを使用す
ることも可能である。
【0041】また、電解質としては、無機および有機の
固体電解質を使用することもできる。無機固体電解質と
しては、AgCl、AgBr、AgI、LiIなどの金
属ハロゲン化物、RbAg45、RbAg44Nなどが
例示される。有機固体電解質としては、ポリエチレンオ
キサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリアクリルアミドなどのポリマーマトリクス
に先述の電解塩を溶解させた複合体、或いはこれら複合
体の架橋体などの高分子電解質が例示される。
【0042】
【発明の効果】本発明のポリアミノアゾナフタレンは、
電気化学的に活性であり、且つ安定性が高いので、これ
を用いることにより、軽量で、優れた特性を示す二次電
池を得ることができる。
【0043】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。
【0044】実施例1 攪拌装置、冷却管および温度計を備えた3つ口フラスコ
に1,4−ジアミノナフタレン二塩酸塩0.34g、過
ホウ酸ナトリウム四水和物0.70g、ホウ酸0.18
gおよびメタノール4ccを加え、溶液を調製した後、
攪拌下に70℃で7時間反応させた。反応終了後、反応
溶液を吸引濾過し、黒色の固体を得た。この固体を沸騰
水で十分に洗浄し、さらにメタノールで洗浄した。生成
物を100℃で5時間減圧乾燥することにより、ポリア
ミノアゾナフタレン0.13gを得た。
【0045】上記で得られた生成物のFT−IRデータ
を以下に示す。
【0046】FT−IR(KBr)ν(cm-1):16
36,1599,1579,1516,1453,14
20,1339,1315,1212,762 また、得られた生成物の元素分析値を以下に示す。
【0047】 H C N 理論値(%) 4.07 80.23 15.71 測定値(%) 4.23 80.18 15.59 なお、分析機器としては、以下のものを用いた。
【0048】IR:Nicolet 20SXC型 元素分析:PERKIN ELMER 2400 上記の元素分析値からは、炭素/窒素(モル比)=6.
0(理論値6.0)という結果が得られている。また、
ESCAのN1sの結果から、アミノ基の窒素に由来する
398.9eVのピークおよびアゾ基に由来する40
0.2eVのピークが観測された。これらの結果から、
この生成物がポリアミノアゾナフタレンポリマーである
ことが確認された。
【0049】実施例2 溶媒としてジメチルスルホキシドを用いる以外は実施例
1と同様にして、ポリアミノアゾナフタレン0.08g
を得た。
【0050】実施例3 モノマーとして2,6−ジアミノナフタレンを使用する
以外は実施例1と同様の手法により、ポリアミノアゾナ
フタレン0.15gを得た。
【0051】上記で得られた生成物のFT−IRデータ
を以下に示す。
【0052】FT−IR(KBr)ν(cm-1):16
18,1602,1587,1527,1432,13
88,1342,1245,1143,755,83
6,810 また、得られた生成物の元素分析値を以下に示す。
【0053】 H C N 理論値(%) 4.33 79.53 16.13 測定値(%) 4.15 79.60 16.25 上記の元素分析値からは、炭素/窒素(モル比)=5.
7(理論値5.7)という結果が得られている。また、
ESCAのN1sの結果から、アミノ基の窒素に由来する
398.9eVのピークおよびアゾ基に由来する39
9.90eVのピークが観測された。これらの結果か
ら、この生成物がポリアミノアゾナフタレンポリマーで
あることが確認された。
【0054】実施例4 導電助剤としてカーボン系電極材料(商品名グラホイ
ル、ユニオンカーバイド社製)を用いて、上記実施例1
で得られたポリアミノアゾナフタレンをペレット状に成
形した後、2枚のステンレススチール製メッシュに挟み
込んで、電極を作製した。
【0055】この様にして作成した電極を0.1MLi
ClO4 を含むアセトニトリル溶液中に浸漬し、0.5
V(vs.Ag/Ag+)で定電位酸化することによ
り、X=ClO4 -である一般式(III)で表される
ポリマーを得た。
【0056】実施例5 実施例4と同様の方法によって作製した電極を0.1M
p−トルエンスルホン酸を含むメタノール溶液中に浸
漬し、0.5V(vs.Ag/Ag+)で定電位酸化す
ることにより、X=TsO-である一般式(III)で
表されるポリマーを得た。
【0057】実施例6 実施例4と同様の方法によって作製した電極を塩酸溶液
中に浸漬することにより、X=Cl- である一般式(I
II)で表されるポリマーを得た。
【0058】実施例7 実施例4と同様の方法によって作製した電極を0.1M
LiClO4 を含むアセトニトリル溶液中に浸漬し、−
1.5〜1.0V(vs.Ag/AgCl)、0.1V
/Sで電位を走査した結果、0.1V付近にレドックス
ピークが観測された。このことから、本発明によるポリ
アミノアゾナフタレンが、二次電池の電極活物質として
の有用性を有していることが明らかである。
【0059】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、nは5〜10000の整数を示す。)で示され
    るポリアミノアゾナフタレン。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 (式中、nは5〜10000の整数を示す。)で示され
    るポリアミノアゾナフタレン。
  3. 【請求項3】 一般式(III) 【化3】 (式中、nは5〜10000の整数を示す;mは0.0
    01〜2である;aは1、2または3である;Xa-は陰
    イオンを示す。)で示される陰イオンをドーピングした
    ポリアミノアゾナフタレン。
  4. 【請求項4】 一般式(IV) 【化4】 (式中、nは5〜10000の整数を示す;mは0.0
    01〜2である;aは1、2または3である;Xa-は陰
    イオンを示す。)で示される陰イオンをドーピングした
    ポリアミノアゾナフタレン。
  5. 【請求項5】 1,4−ジアミノナフタレンおよび/ま
    たはその塩酸塩を酸化剤の存在下に酸化することを特徴
    とする一般式(I) 【化5】 (式中、nは5〜10000の整数を示す。)で示され
    るポリアミノアゾナフタレンの製造方法。
  6. 【請求項6】 2,6−ジアミノナフタレンおよび/ま
    たはその塩酸塩を酸化剤の存在下に酸化することを特徴
    とする一般式(II) 【化6】 (式中、nは5〜10000の整数を示す。)で示され
    るポリアミノアゾナフタレンの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載のポリ
    アミノアゾナフタレンを電極活物質として使用すること
    を特徴とする二次電池。
JP5112824A 1993-05-14 1993-05-14 ポリアミノアゾナフタレンおよびその製造方法 Pending JPH06322115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5112824A JPH06322115A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 ポリアミノアゾナフタレンおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5112824A JPH06322115A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 ポリアミノアゾナフタレンおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06322115A true JPH06322115A (ja) 1994-11-22

Family

ID=14596457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5112824A Pending JPH06322115A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 ポリアミノアゾナフタレンおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06322115A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100395278C (zh) * 2005-01-26 2008-06-18 同济大学 聚1,8-萘二胺的制备方法
CN112661960A (zh) * 2020-12-01 2021-04-16 中国科学技术大学 聚(1,8-二氨基萘)纳米片材料、其制备方法、电极材料及超级电容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100395278C (zh) * 2005-01-26 2008-06-18 同济大学 聚1,8-萘二胺的制备方法
CN112661960A (zh) * 2020-12-01 2021-04-16 中国科学技术大学 聚(1,8-二氨基萘)纳米片材料、其制备方法、电极材料及超级电容器
CN112661960B (zh) * 2020-12-01 2023-03-07 中国科学技术大学 聚(1,8-二氨基萘)纳米片材料、其制备方法、电极材料及超级电容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4615829A (en) Electroconductive organic polymer and method for producing the same
JPH0138808B2 (ja)
JPH06124708A (ja) ポリフッ化ビニリデン含有導電性組成物及びそれを用いた電池
JPH02240163A (ja) 高分子導電性溶液
JPH06322115A (ja) ポリアミノアゾナフタレンおよびその製造方法
JP3079291B2 (ja) 電気化学的に活性な電極およびそれを用いた電気化学的セル
JPS612728A (ja) ピロ−ル系重合体粉末
JPH0574467A (ja) 高分子固体電解質
JPH06200018A (ja) ポリアミノアゾチオフェンおよびその製造方法
JPH06271668A (ja) 陰イオンをドーピングしたp型ポリアミノアゾピリジンおよびその製造方法
JPH0138411B2 (ja)
JPH0558227B2 (ja)
JPH06207009A (ja) ポリアミノアゾピリジンおよびその製造方法
US5331072A (en) Polyazopyrroles and electric cells based thereon
JPH06211836A (ja) アゾチオフェンおよびその製造方法ならびにポリアゾチオフェンおよびその製造方法
JPS5942784A (ja) 電池
JPH06239996A (ja) 電導性高分子及びその製造方法
JPH06203835A (ja) ポリアゾピリジンおよびその製造方法
JPH0555533B2 (ja)
JP3058735B2 (ja) ポリピロール誘導体およびその製造方法
JPS61258831A (ja) 導電性有機重合体の製造方法
KR910005773B1 (ko) 고도전성 티오펜계 중합체의 제조방법
JPH0328443B2 (ja)
JP3088525B2 (ja) ポリピロール誘導体およびその製造方法
JPH029621B2 (ja)