JPH05278132A - 転写成形品のバリ取り装置 - Google Patents
転写成形品のバリ取り装置Info
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- JPH05278132A JPH05278132A JP11228392A JP11228392A JPH05278132A JP H05278132 A JPH05278132 A JP H05278132A JP 11228392 A JP11228392 A JP 11228392A JP 11228392 A JP11228392 A JP 11228392A JP H05278132 A JPH05278132 A JP H05278132A
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形品表面に転写フィルムから転写箔を転写
したときに生じる転写箔のバリを手作業にたよることな
く自動的に、しかも効率良く取り除くことのできる転写
成形品のバリ取り装置を提供することを目的とする。 【構成】 表面に転写フィルムから転写箔が転写された
転写成形品1が載置され、且つ回転自在とされて該転写
成形品1をセット位置(イ)からバリ取り位置(ロ)に
供給するテーブル装置12と、バリ取り位置(ロ)に設
けられて転写成形品1の表面に接触して回転する回転ブ
ラシ30,30と、上記バリ取り位置(ロ)に供給され
た転写成形品1の表面に向けて圧縮エアを吹付けるブロ
ア装置50とを設けると共に、上記転写成形品1の表面
より除去された転写箔のバリを吸引して取り除く集塵装
置60を設ける。
したときに生じる転写箔のバリを手作業にたよることな
く自動的に、しかも効率良く取り除くことのできる転写
成形品のバリ取り装置を提供することを目的とする。 【構成】 表面に転写フィルムから転写箔が転写された
転写成形品1が載置され、且つ回転自在とされて該転写
成形品1をセット位置(イ)からバリ取り位置(ロ)に
供給するテーブル装置12と、バリ取り位置(ロ)に設
けられて転写成形品1の表面に接触して回転する回転ブ
ラシ30,30と、上記バリ取り位置(ロ)に供給され
た転写成形品1の表面に向けて圧縮エアを吹付けるブロ
ア装置50とを設けると共に、上記転写成形品1の表面
より除去された転写箔のバリを吸引して取り除く集塵装
置60を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品表面に転写フィ
ルムから転写箔を転写したときに生じる転写箔のバリを
除去する転写成形品のバリ取り装置に関する。
ルムから転写箔を転写したときに生じる転写箔のバリを
除去する転写成形品のバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】転写フィルムを用いて合成樹脂等でなる
成形品の表面に所定の図柄が転写印刷された転写成形品
を得る方法として、上記転写フィルムを成形品上に供給
し、該転写フィルムを間に介在させた状態で転写ロール
を成形品の表面に押し付けることにより、該成形品の表
面に上記転写フィルムから所定の図柄の転写箔でなる転
写層を転写する熱転写方法や、一対の金型間に転写フィ
ルムを供給すると共に、該フィルムを挟み込んだ状態で
一対の金型を型締めしたのち、これらの金型により構成
されるキャビティ内に溶融樹脂を射出、注入して該キャ
ビティ内で樹脂成形品を成形すると同時に、その表面に
上記転写フィルムから所定の図柄の転写箔でなる転写層
を転写する同時成形転写方法が知られている。そして、
上記の各転写方法に用いられる転写フィルムとしては、
ベースフィルムの一方の面に、該ベースフィルムを成形
品の表面より剥離させるための剥離層と、所定の図柄の
転写箔でなる転写層と、該転写層を樹脂成形品の表面に
接着させるための接着層とが順次積層されてなるフィル
ムが使用されている。
成形品の表面に所定の図柄が転写印刷された転写成形品
を得る方法として、上記転写フィルムを成形品上に供給
し、該転写フィルムを間に介在させた状態で転写ロール
を成形品の表面に押し付けることにより、該成形品の表
面に上記転写フィルムから所定の図柄の転写箔でなる転
写層を転写する熱転写方法や、一対の金型間に転写フィ
ルムを供給すると共に、該フィルムを挟み込んだ状態で
一対の金型を型締めしたのち、これらの金型により構成
されるキャビティ内に溶融樹脂を射出、注入して該キャ
ビティ内で樹脂成形品を成形すると同時に、その表面に
上記転写フィルムから所定の図柄の転写箔でなる転写層
を転写する同時成形転写方法が知られている。そして、
上記の各転写方法に用いられる転写フィルムとしては、
ベースフィルムの一方の面に、該ベースフィルムを成形
品の表面より剥離させるための剥離層と、所定の図柄の
転写箔でなる転写層と、該転写層を樹脂成形品の表面に
接着させるための接着層とが順次積層されてなるフィル
ムが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ような
転写フィルムより所定の図柄が転写される転写成形品の
表面には、接着層を介して転写層が転写されることにな
るのであるが、上記転写フィルムを構成するベースフィ
ルムを成形品の表面より剥離する場合に、該成形品の表
面に接着層を介して転写された転写箔でなる転写層が余
分にベースフィルム側より剥離され、このため、転写後
において転写成形品表面の縁部に転写箔のバリが生じる
場合がある。このバリが生じた場合には、見栄えが低下
し、これを取り除く必要があるが、現状においては、上
記転写箔のバリ取り作業が手作業で行われており、この
ため、その作業性が低下することになっていた。
転写フィルムより所定の図柄が転写される転写成形品の
表面には、接着層を介して転写層が転写されることにな
るのであるが、上記転写フィルムを構成するベースフィ
ルムを成形品の表面より剥離する場合に、該成形品の表
面に接着層を介して転写された転写箔でなる転写層が余
分にベースフィルム側より剥離され、このため、転写後
において転写成形品表面の縁部に転写箔のバリが生じる
場合がある。このバリが生じた場合には、見栄えが低下
し、これを取り除く必要があるが、現状においては、上
記転写箔のバリ取り作業が手作業で行われており、この
ため、その作業性が低下することになっていた。
【0004】特に、上記転写成形品の表面に孔が形成さ
れている場合には、該孔の周縁に沿って転写箔のバリが
生じ、このバリを手作業で除去することが極めて面倒で
あり、手間を要することになって、作業性が著しく悪化
することになっていた。
れている場合には、該孔の周縁に沿って転写箔のバリが
生じ、このバリを手作業で除去することが極めて面倒で
あり、手間を要することになって、作業性が著しく悪化
することになっていた。
【0005】なお、一般に、鋳物等の成形品の表面の回
転ブラシを接触させることにより、該成形品表面の不純
物等を除去する技術が知られており、この技術を上記転
写成形品の表面に生じた転写箔のバリ取りに転用するこ
とが考えられるが、上記のように転写成形品における孔
の周縁に回転ブラシを接触させて該周縁に生じたバリを
除去する場合に、例えば、上記孔の直径が回転ブラシの
直径に比べて小さいときには、該回転ブラシが孔内に十
分入り込むことができず、そのため、孔の周縁の生じた
転写箔のバリを除去することが困難であった。
転ブラシを接触させることにより、該成形品表面の不純
物等を除去する技術が知られており、この技術を上記転
写成形品の表面に生じた転写箔のバリ取りに転用するこ
とが考えられるが、上記のように転写成形品における孔
の周縁に回転ブラシを接触させて該周縁に生じたバリを
除去する場合に、例えば、上記孔の直径が回転ブラシの
直径に比べて小さいときには、該回転ブラシが孔内に十
分入り込むことができず、そのため、孔の周縁の生じた
転写箔のバリを除去することが困難であった。
【0006】そこで本発明は、熱転写または同時成形転
写方法等により、転写フィルムから所定の図柄の転写箔
が転写される転写成形品の表面に生じる転写箔のバリを
手作業にたよることなく自動的に、しかも効率良く除去
することのできる転写成形品のバリ取り装置を提供し、
バリ取り作業の作業性を向上させることを目的とする。
写方法等により、転写フィルムから所定の図柄の転写箔
が転写される転写成形品の表面に生じる転写箔のバリを
手作業にたよることなく自動的に、しかも効率良く除去
することのできる転写成形品のバリ取り装置を提供し、
バリ取り作業の作業性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、成形品表面に転写フィルムから転
写箔を転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転
写成形品のバリ取り装置において、上記転写成形品をバ
リ取り位置に供給する供給手段と、上記バリ取り位置に
設けられて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブ
ラシと、上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアを吹付
けるブロア装置とを設けたことを特徴とする。
第1発明という)は、成形品表面に転写フィルムから転
写箔を転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転
写成形品のバリ取り装置において、上記転写成形品をバ
リ取り位置に供給する供給手段と、上記バリ取り位置に
設けられて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブ
ラシと、上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアを吹付
けるブロア装置とを設けたことを特徴とする。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、回
転ブラシを転写成形品の表面に対して離接する方向に移
動させる移動手段と、該回転ブラシをその軸線方向に往
復移動させる往復駆動手段とを設けたことを特徴とす
る。
第2発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、回
転ブラシを転写成形品の表面に対して離接する方向に移
動させる移動手段と、該回転ブラシをその軸線方向に往
復移動させる往復駆動手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0010】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、転
写成形品の表面より除去されたバリを吸引して取り除く
集塵装置を設けたことを特徴とする。
第3発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、転
写成形品の表面より除去されたバリを吸引して取り除く
集塵装置を設けたことを特徴とする。
【0011】更にまた、本願の請求項4に係る発明(以
下、第4発明という)は、上記第1発明の構成に加え
て、ブロア装置により転写成形品の表面に吹付けられる
圧縮エアに電荷を与える帯電装置を設けたことを特徴と
する。
下、第4発明という)は、上記第1発明の構成に加え
て、ブロア装置により転写成形品の表面に吹付けられる
圧縮エアに電荷を与える帯電装置を設けたことを特徴と
する。
【0012】また、本願の請求項5に係る発明(以下、
第5発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、ブ
ロア装置により転写成形品の表面に吹付けられる圧縮エ
アに電荷を与える帯電装置を設けると共に、転写成形品
の表面より除去されたバリを吸引して取り除く集塵装置
を設けたことを特徴とする。
第5発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、ブ
ロア装置により転写成形品の表面に吹付けられる圧縮エ
アに電荷を与える帯電装置を設けると共に、転写成形品
の表面より除去されたバリを吸引して取り除く集塵装置
を設けたことを特徴とする。
【0013】更に、本願の請求項6に係る発明(以下、
第6発明という)は、上記第1発明と同様に、成形品表
面に転写フィルムから転写箔を転写したときに生じる転
写箔のバリを除去する転写成形品のバリ取り装置におい
て、上記転写成形品が載置され、且つ回転自在とされて
該転写成形品をバリ取り位置に供給する回転テーブル
と、上記バリ取り位置に設けられて転写成形品の表面に
接触して回転する回転ブラシと、上記転写成形品の表面
に向けて圧縮エアを吹付けるブロア装置と、上記回転テ
ーブルを正、逆転もしくは所定の揺動範囲で反復揺動さ
せるテーブル駆動手段とを設けたことを特徴とする。
第6発明という)は、上記第1発明と同様に、成形品表
面に転写フィルムから転写箔を転写したときに生じる転
写箔のバリを除去する転写成形品のバリ取り装置におい
て、上記転写成形品が載置され、且つ回転自在とされて
該転写成形品をバリ取り位置に供給する回転テーブル
と、上記バリ取り位置に設けられて転写成形品の表面に
接触して回転する回転ブラシと、上記転写成形品の表面
に向けて圧縮エアを吹付けるブロア装置と、上記回転テ
ーブルを正、逆転もしくは所定の揺動範囲で反復揺動さ
せるテーブル駆動手段とを設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】第1ないし第5発明によれば、供給手段によ
り、転写フィルムから表面に転写箔が転写された転写成
形品がバリ取り位置に供給され、この転写成形品の表面
にバリ取り位置に設けられた回転ブラシが接触して回転
することにより、該転写成形品表面の縁部もしくは孔部
の周縁に生じた転写箔のバリが自動的に除去されると共
に、ブロア装置により上記転写成形品の表面に向けて圧
縮エアが吹き付けられることにより、該転写成形品表面
に生じた転写箔のバリが一層効果的に除去されることに
なって、バリ取り作業の作業性が向上することになる。
り、転写フィルムから表面に転写箔が転写された転写成
形品がバリ取り位置に供給され、この転写成形品の表面
にバリ取り位置に設けられた回転ブラシが接触して回転
することにより、該転写成形品表面の縁部もしくは孔部
の周縁に生じた転写箔のバリが自動的に除去されると共
に、ブロア装置により上記転写成形品の表面に向けて圧
縮エアが吹き付けられることにより、該転写成形品表面
に生じた転写箔のバリが一層効果的に除去されることに
なって、バリ取り作業の作業性が向上することになる。
【0015】特に、第2発明によれば、回転ブラシが転
写成形品表面に対して離接する方向に移動可能とされて
いることにより、その両者の接触状態を転写成形品の表
面形状等に応じて適切に調整することができると共に、
上記回転ブラシがその軸線方向に往復動可能とされてい
るので、該回転ブラシと転写成形品表面との接触が促進
され、これにより、より効果的に転写成形品の表面に生
じた転写箔のバリが除去されることになる。
写成形品表面に対して離接する方向に移動可能とされて
いることにより、その両者の接触状態を転写成形品の表
面形状等に応じて適切に調整することができると共に、
上記回転ブラシがその軸線方向に往復動可能とされてい
るので、該回転ブラシと転写成形品表面との接触が促進
され、これにより、より効果的に転写成形品の表面に生
じた転写箔のバリが除去されることになる。
【0016】また、第3発明によれば、転写成形品の表
面から除去されたバリが、集塵装置により吸引されて取
り除かれることになるので、このバリが転写成形品の表
面や回転ブラシに付着することが防止されることにな
る。
面から除去されたバリが、集塵装置により吸引されて取
り除かれることになるので、このバリが転写成形品の表
面や回転ブラシに付着することが防止されることにな
る。
【0017】更に、第4発明によれば、ブロア装置より
転写成形品の表面に向けて吹付けられる圧縮エアに電荷
が与えられ、この電荷が与えられた圧縮エアが転写成形
品表面に吹付けられることになるので、回転ブラシと接
触することにより静電気を帯びた状態で転写成形品の表
面より除去された転写箔のバリが除電されることになっ
て、この除去された転写箔のバリが静電気の影響により
転写成形品の表面や回転ブラシに付着することが効果的
に防止されることになる。
転写成形品の表面に向けて吹付けられる圧縮エアに電荷
が与えられ、この電荷が与えられた圧縮エアが転写成形
品表面に吹付けられることになるので、回転ブラシと接
触することにより静電気を帯びた状態で転写成形品の表
面より除去された転写箔のバリが除電されることになっ
て、この除去された転写箔のバリが静電気の影響により
転写成形品の表面や回転ブラシに付着することが効果的
に防止されることになる。
【0018】また、第5発明によれば、上記第4発明と
同様に、帯電装置による除電効果に加えて、第3発明と
同様の集塵装置により転写成形品の表面から除去された
転写箔のバリが吸引されて取り除かれることになるの
で、このバリが転写成形品の表面や回転ブラシに付着す
ることが一層効果的に防止されることになる。
同様に、帯電装置による除電効果に加えて、第3発明と
同様の集塵装置により転写成形品の表面から除去された
転写箔のバリが吸引されて取り除かれることになるの
で、このバリが転写成形品の表面や回転ブラシに付着す
ることが一層効果的に防止されることになる。
【0019】一方、第6発明によれば、上記転写成形品
をバリ取り位置に供給する手段が、該転写成形品が載置
され、且つ回転自在とされた回転テーブルとされている
と共に、該回転テーブルがテーブル駆動手段により正、
逆転もしくは所定の揺動範囲で反復揺動されるようにな
っているので、該回転テーブル上に載置された転写成形
品と回転ブラシとの接触が一層高められることになっ
て、より効果的に転写成形品表面に生じた転写箔のバリ
が除去されることになる。
をバリ取り位置に供給する手段が、該転写成形品が載置
され、且つ回転自在とされた回転テーブルとされている
と共に、該回転テーブルがテーブル駆動手段により正、
逆転もしくは所定の揺動範囲で反復揺動されるようにな
っているので、該回転テーブル上に載置された転写成形
品と回転ブラシとの接触が一層高められることになっ
て、より効果的に転写成形品表面に生じた転写箔のバリ
が除去されることになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る転写成形品のバリ取り装
置の一実施例を図面に基づいて説明する。
置の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】まず、本実施例のバリ取り装置によりバリ
が除去される転写成形品の構成について簡単に説明する
と、図1に示すように、上記転写成形品1は、合成樹脂
等により所定形状に形成された成形品1′の表面に、従
来周知の構成とされた転写フィルム(図示せず)から接
着層aと共に転写箔bが転写されるのであるが、上記転
写フィルムを構成するベースフィルムを成形品1′の表
面より剥離する場合に、該ベースフィルムより転写箔b
が余分に剥離されることになって、該転写箔bのバリ
b′…b′が転写成形品1の縁部や孔1aの周縁に生じ
ることになる。
が除去される転写成形品の構成について簡単に説明する
と、図1に示すように、上記転写成形品1は、合成樹脂
等により所定形状に形成された成形品1′の表面に、従
来周知の構成とされた転写フィルム(図示せず)から接
着層aと共に転写箔bが転写されるのであるが、上記転
写フィルムを構成するベースフィルムを成形品1′の表
面より剥離する場合に、該ベースフィルムより転写箔b
が余分に剥離されることになって、該転写箔bのバリ
b′…b′が転写成形品1の縁部や孔1aの周縁に生じ
ることになる。
【0022】そして、上記のような転写箔bのバリb′
が本実施例に係る転写成形品のバリ取り装置により除去
されることになるのであるが、このバリ取り装置の構成
を図2ないし図6に基づいて詳しく説明すると、図2に
示すように、上記バリ取り装置10は、フレーム11上
に設けられてセット位置(イ)においてセットされた転
写成形品1をバリ取り位置(ロ)に供給するテーブル装
置12と、上記バリ取り位置(ロ)に設けられて転写成
形品1の表面に接触して回転する一対の回転ブラシ3
0,30と、上記バリ取り位置(ロ)に供給された転写
成形品1の表面に向けて圧縮エアを吹付けるブロア装置
50と、上記転写成形品1の表面より除去された転写箔
のバリを吸引して取り除く集塵装置60とを有する。
が本実施例に係る転写成形品のバリ取り装置により除去
されることになるのであるが、このバリ取り装置の構成
を図2ないし図6に基づいて詳しく説明すると、図2に
示すように、上記バリ取り装置10は、フレーム11上
に設けられてセット位置(イ)においてセットされた転
写成形品1をバリ取り位置(ロ)に供給するテーブル装
置12と、上記バリ取り位置(ロ)に設けられて転写成
形品1の表面に接触して回転する一対の回転ブラシ3
0,30と、上記バリ取り位置(ロ)に供給された転写
成形品1の表面に向けて圧縮エアを吹付けるブロア装置
50と、上記転写成形品1の表面より除去された転写箔
のバリを吸引して取り除く集塵装置60とを有する。
【0023】上記テーブル装置12は、図2ないし図4
に示すように、フレーム11内に設けられた複数のガイ
ドローラ11a…11aに案内されて該フレーム11に
沿って上記セット位置(イ)とバリ取り位置(ロ)との
間で移動可能なベース13と、該ベース13に固設され
た筒状の支持部材13aに回転軸14を介して回転自在
に設けられたターンテーブル15とを有し、上記ベース
13には後端部が回転自在に連結されたエアまたは油圧
シリンダ16が設けられており、このシリンダ16のピ
ストンロッド16aが上記ターンテーブル15の下面に
回転自在に連結されていることにより、該ピストンロッ
ド16aを伸縮させることにより、ターンテーブル15
が回転軸14を中心に所定の揺動範囲で反復揺動される
ようになっている。更に、上記ベース13の側方におい
てセット位置(イ)とバリ取り位置(ロ)とに設けられ
た一対のプーリ17,17間に伝動ベルト18が架設さ
れており、このベルト18に連結部材19を介して上記
ベース13の側部が固定されている。従って、上記プー
リ17,17が正逆転可能な駆動モータ20により所定
方向に回転されることにより、上記ベース13と共にタ
ーンテーブル15がセット位置(イ)とバリ取り位置
(ロ)との間で往復駆動されるようになっている。
に示すように、フレーム11内に設けられた複数のガイ
ドローラ11a…11aに案内されて該フレーム11に
沿って上記セット位置(イ)とバリ取り位置(ロ)との
間で移動可能なベース13と、該ベース13に固設され
た筒状の支持部材13aに回転軸14を介して回転自在
に設けられたターンテーブル15とを有し、上記ベース
13には後端部が回転自在に連結されたエアまたは油圧
シリンダ16が設けられており、このシリンダ16のピ
ストンロッド16aが上記ターンテーブル15の下面に
回転自在に連結されていることにより、該ピストンロッ
ド16aを伸縮させることにより、ターンテーブル15
が回転軸14を中心に所定の揺動範囲で反復揺動される
ようになっている。更に、上記ベース13の側方におい
てセット位置(イ)とバリ取り位置(ロ)とに設けられ
た一対のプーリ17,17間に伝動ベルト18が架設さ
れており、このベルト18に連結部材19を介して上記
ベース13の側部が固定されている。従って、上記プー
リ17,17が正逆転可能な駆動モータ20により所定
方向に回転されることにより、上記ベース13と共にタ
ーンテーブル15がセット位置(イ)とバリ取り位置
(ロ)との間で往復駆動されるようになっている。
【0024】一方、上記バリ取り位置(ロ)には、図
5,6に示すように、ターンテーブル15上に載置され
て該バリ取り位置(ロ)に供給された転写成形品1の表
面に接触して回転することにより、その表面に生じた転
写箔のバリを除去する一対の回転ブラシ30,30がケ
ース31内に並設されており、各回転ブラシ30,30
の回転軸30a,30aの一端が、駆動モータ32の回
転軸32aと一体回転する駆動ギヤ33および該駆動ギ
ヤ33に連動される複数アイドルギヤ34…34により
回転される回転軸受部材35,35にスプライン嵌合さ
れていることにより、上記駆動モータ32により各回転
ブラシ30,30が回転されるようになっている。
5,6に示すように、ターンテーブル15上に載置され
て該バリ取り位置(ロ)に供給された転写成形品1の表
面に接触して回転することにより、その表面に生じた転
写箔のバリを除去する一対の回転ブラシ30,30がケ
ース31内に並設されており、各回転ブラシ30,30
の回転軸30a,30aの一端が、駆動モータ32の回
転軸32aと一体回転する駆動ギヤ33および該駆動ギ
ヤ33に連動される複数アイドルギヤ34…34により
回転される回転軸受部材35,35にスプライン嵌合さ
れていることにより、上記駆動モータ32により各回転
ブラシ30,30が回転されるようになっている。
【0025】また、本実施例においては、図6に示すよ
うに、上記各回転ブラシ30,30がその軸線方向に往
復移動可能とされている。即ち、各回転ブラシ30,3
0の回転軸30a,30aの他端を回転可能に支持する
支持部材36,36がピン37,37により伝動部材3
8に連結されていると共に、上記ケース31内には駆動
モータ39が取り付けられており、このモータ39によ
り駆動されるクランク機構40の運動が、例えば従来周
知の構成とされたベルクランク機構(図示せず)等を介
して回転ブラシ30の軸線方向の往復運動に変換されて
上記伝動部材38に伝導され、これにより、上記各回転
ブラシ30,30がその軸線方向に往復動されるように
なっている。
うに、上記各回転ブラシ30,30がその軸線方向に往
復移動可能とされている。即ち、各回転ブラシ30,3
0の回転軸30a,30aの他端を回転可能に支持する
支持部材36,36がピン37,37により伝動部材3
8に連結されていると共に、上記ケース31内には駆動
モータ39が取り付けられており、このモータ39によ
り駆動されるクランク機構40の運動が、例えば従来周
知の構成とされたベルクランク機構(図示せず)等を介
して回転ブラシ30の軸線方向の往復運動に変換されて
上記伝動部材38に伝導され、これにより、上記各回転
ブラシ30,30がその軸線方向に往復動されるように
なっている。
【0026】更に、ケース31の角部に位置するフレー
ム11上にはシリンダ41…41がそれぞれ配置されて
おり、上記ケース31の角部にそれぞれ固設されたブラ
ケット31a…31aが上記各シリンダ41のピストン
ロッド41aの先端に当接していることにより、このシ
リンダ41によりケース31の全体を昇降させて転写成
形品表面1と回転ブラシ30,30との接触状態を調整
するように構成されている。
ム11上にはシリンダ41…41がそれぞれ配置されて
おり、上記ケース31の角部にそれぞれ固設されたブラ
ケット31a…31aが上記各シリンダ41のピストン
ロッド41aの先端に当接していることにより、このシ
リンダ41によりケース31の全体を昇降させて転写成
形品表面1と回転ブラシ30,30との接触状態を調整
するように構成されている。
【0027】また、図5に示すように、上記回転ブラシ
30,30の両側部上方にはノズル51,51が配置さ
れており、このノズル51,51と上記ブロア装置50
内に設けられたコンプレッサ(図示せず)とが一対のパ
イプ52,52により接続されており、上記ブロア装置
50からの圧縮エアがパイプ52,52を介して各ノズ
ル51,51に供給され、該ノズル51,51から圧縮
エアが転写成形品1の表面に向けて吹付けられるように
なっている。更に、上記各ノズル51,51内には、圧
縮エアに電荷を与えて該エアを帯電させるための帯電装
置53,53が設けられており、この帯電装置は、従来
周知の構成とされ、例えば針状の放電電極54,54ま
たは相対向する一対の放電電極を有し、上記放電電極5
4より放電することにより圧縮エアをイオン化させるよ
うになっている。
30,30の両側部上方にはノズル51,51が配置さ
れており、このノズル51,51と上記ブロア装置50
内に設けられたコンプレッサ(図示せず)とが一対のパ
イプ52,52により接続されており、上記ブロア装置
50からの圧縮エアがパイプ52,52を介して各ノズ
ル51,51に供給され、該ノズル51,51から圧縮
エアが転写成形品1の表面に向けて吹付けられるように
なっている。更に、上記各ノズル51,51内には、圧
縮エアに電荷を与えて該エアを帯電させるための帯電装
置53,53が設けられており、この帯電装置は、従来
周知の構成とされ、例えば針状の放電電極54,54ま
たは相対向する一対の放電電極を有し、上記放電電極5
4より放電することにより圧縮エアをイオン化させるよ
うになっている。
【0028】一方、上記フレーム11の後部には集塵装
置60内に設けられたバキュームポンプ(図示せず)に
連結された吸引部61が形成されており、該吸引部61
と上記回転ブラシ30,30間に設けられた吸引ノズル
62とがパイプ63により接続されていると共に、上記
ターンテーブル15に固設された複数の吸引ノズル64
…64およびベース13における支持部材13aに固設
された吸引ノズル65と上記吸引部61とが複数の接続
パイプ66…66によりそれぞれ接続されている。更
に、上記吸引部61の近傍には、集塵装置60側に連通
された吸引口61aが開設され、この吸引口61aによ
り上記フレーム11およびケース31内の空気が吸引さ
れるようになっている。
置60内に設けられたバキュームポンプ(図示せず)に
連結された吸引部61が形成されており、該吸引部61
と上記回転ブラシ30,30間に設けられた吸引ノズル
62とがパイプ63により接続されていると共に、上記
ターンテーブル15に固設された複数の吸引ノズル64
…64およびベース13における支持部材13aに固設
された吸引ノズル65と上記吸引部61とが複数の接続
パイプ66…66によりそれぞれ接続されている。更
に、上記吸引部61の近傍には、集塵装置60側に連通
された吸引口61aが開設され、この吸引口61aによ
り上記フレーム11およびケース31内の空気が吸引さ
れるようになっている。
【0029】なお、上記ターンテーブル15およびベー
ス13側に接続された各パイプ66は十分に余裕のある
長さに設定されており、これにより、ターンテーブル1
5の移動時ならびに該ターンテーブル15のシリンダ1
6による揺動時にその動きに支障を来すことのないよう
になっている。
ス13側に接続された各パイプ66は十分に余裕のある
長さに設定されており、これにより、ターンテーブル1
5の移動時ならびに該ターンテーブル15のシリンダ1
6による揺動時にその動きに支障を来すことのないよう
になっている。
【0030】次に、本実施例のバリ取り装置10による
バリ取り作業を説明すると、図1に示すような所定の図
柄の転写箔b′が表面に転写された転写成形品1を上記
ターンテーブル15上に載置したのち、駆動モータ20
を作動させて該ターンテーブル15に載置された転写成
形品1を、図5に鎖線で示すように、バリ取り位置
(イ)に供給すると、この転写成形品1の表面に回転ブ
ラシ30,30が接触して回転することにより、該転写
成形品表面1の縁部もしくは孔部1aの周縁に生じた転
写箔のバリb′(図1参照)が自動的に除去されると共
に、ブロア装置50により上記転写成形品1の表面に向
けて圧縮エアが吹き付けられることにより、該転写成形
品表面1に生じた転写箔のバリが一層効果的に除去され
ることになって、バリ取り作業の作業性が向上すること
になる。
バリ取り作業を説明すると、図1に示すような所定の図
柄の転写箔b′が表面に転写された転写成形品1を上記
ターンテーブル15上に載置したのち、駆動モータ20
を作動させて該ターンテーブル15に載置された転写成
形品1を、図5に鎖線で示すように、バリ取り位置
(イ)に供給すると、この転写成形品1の表面に回転ブ
ラシ30,30が接触して回転することにより、該転写
成形品表面1の縁部もしくは孔部1aの周縁に生じた転
写箔のバリb′(図1参照)が自動的に除去されると共
に、ブロア装置50により上記転写成形品1の表面に向
けて圧縮エアが吹き付けられることにより、該転写成形
品表面1に生じた転写箔のバリが一層効果的に除去され
ることになって、バリ取り作業の作業性が向上すること
になる。
【0031】特に、本実施例においては、回転ブラシ3
0,30が転写成形品1の表面に対して離接する方向に
移動可能とされていることにより、その両者の接触状態
を転写成形品の表面形状等に応じて適切に調整すること
ができると共に、上記回転ブラシ30,30がその軸線
方向に往復移動可能とされているので、該回転ブラシ3
0,30と転写成形品1の表面との接触が促進され、こ
れにより、より効果的に転写成形品の表面に生じた転写
箔のバリが除去されることになる。
0,30が転写成形品1の表面に対して離接する方向に
移動可能とされていることにより、その両者の接触状態
を転写成形品の表面形状等に応じて適切に調整すること
ができると共に、上記回転ブラシ30,30がその軸線
方向に往復移動可能とされているので、該回転ブラシ3
0,30と転写成形品1の表面との接触が促進され、こ
れにより、より効果的に転写成形品の表面に生じた転写
箔のバリが除去されることになる。
【0032】更に加えて、ブロア装置50より転写成形
品1の表面に向けて吹付けられる圧縮エアに対して帯電
装置53,53により電荷が与えられ、この電荷が与え
られた圧縮エアが転写成形品1の表面に吹付けられるこ
とになるので、回転ブラシ30,30と接触することに
より静電気を帯びた状態で転写成形品1の表面より除去
された転写箔のバリが除電されることになって、この除
去された転写箔のバリが静電気の影響により転写成形品
1の表面や回転ブラシ30,30に付着することが防止
されることになると共に、集塵装置60が設けられてい
るので、該集塵装置60により転写成形品1の表面から
除去された転写箔のバリが吸引されて取り除かれること
になるので、このバリが転写成形品1の表面や回転ブラ
シ30,30に付着することが一層効果的に防止される
ことになる。
品1の表面に向けて吹付けられる圧縮エアに対して帯電
装置53,53により電荷が与えられ、この電荷が与え
られた圧縮エアが転写成形品1の表面に吹付けられるこ
とになるので、回転ブラシ30,30と接触することに
より静電気を帯びた状態で転写成形品1の表面より除去
された転写箔のバリが除電されることになって、この除
去された転写箔のバリが静電気の影響により転写成形品
1の表面や回転ブラシ30,30に付着することが防止
されることになると共に、集塵装置60が設けられてい
るので、該集塵装置60により転写成形品1の表面から
除去された転写箔のバリが吸引されて取り除かれること
になるので、このバリが転写成形品1の表面や回転ブラ
シ30,30に付着することが一層効果的に防止される
ことになる。
【0033】なお、本実施例においては、上記ターンテ
ーブル15をシリンダ16により所定の揺動範囲で反復
揺動させるように構成したけれども、該ターンテーブル
15の回転軸14を正、逆転可能な駆動モータにより駆
動することにより、ターンテーブル15を正、逆転させ
て該テーブル15上に載置された転写成形品1と回転ブ
ラシ30,30との接触を高めるように構成しても良
い。
ーブル15をシリンダ16により所定の揺動範囲で反復
揺動させるように構成したけれども、該ターンテーブル
15の回転軸14を正、逆転可能な駆動モータにより駆
動することにより、ターンテーブル15を正、逆転させ
て該テーブル15上に載置された転写成形品1と回転ブ
ラシ30,30との接触を高めるように構成しても良
い。
【0034】また、図7および図8は上記回転ブラシ3
0,30の第2実施例を示すもので、この実施例におい
ては、図示のように、転写成形品1が上記第1実施例と
同様構成とされたターンテーブル(図示せず)により供
給される供給位置の上方に複数のブラシ70…70が配
置されており、各ブラシ70の回転軸70aがケース7
1側に固定された取付ブラケット72に回転自在に支持
されていることにより、各ブラシ70が所定の間隔で配
置されている。そして、各ブラシ70の回転軸70aに
はリンク部材73の一端がそれぞれ固定されており、各
リンク部材73の他端が上記取付ブラケット72の上方
に配置された枠体74に支軸75を介してそれぞれ枢着
されていると共に、各リンク73のうちの1つには、上
方に延びる縦壁部73aが一体的に形成されており、該
縦壁部73aが形成されたリンク部材73がケース71
側にブラケット76を介して固設された駆動モータ77
により駆動されるようになっている。即ち、駆動モータ
77の回転軸77aにより回転される回転板78の周縁
部にコネクティングロッド79の一端79aが球面ジョ
イント80aを介して連結されていると共に、該コネク
ティングロッド79の他端79bがリンク部材73の縦
壁部73aに球面ジョイント80bを介して連結されて
いる。これにより、上記駆動モータ77による回転板7
8の回転に伴ってコネクティングロッド79が往復駆動
されることになって、該ロッド79の他端79bが連結
された従壁部73aを有するリンク73が、図8に鎖線
で示すように、矢印方向に所定の揺動範囲で揺動され、
これに伴って、枠体74が鎖線で示す範囲内で移動し、
この枠体74により各リンク部材73が揺動されること
になって、各ブラシ70が反複揺動されるようになって
いる。
0,30の第2実施例を示すもので、この実施例におい
ては、図示のように、転写成形品1が上記第1実施例と
同様構成とされたターンテーブル(図示せず)により供
給される供給位置の上方に複数のブラシ70…70が配
置されており、各ブラシ70の回転軸70aがケース7
1側に固定された取付ブラケット72に回転自在に支持
されていることにより、各ブラシ70が所定の間隔で配
置されている。そして、各ブラシ70の回転軸70aに
はリンク部材73の一端がそれぞれ固定されており、各
リンク部材73の他端が上記取付ブラケット72の上方
に配置された枠体74に支軸75を介してそれぞれ枢着
されていると共に、各リンク73のうちの1つには、上
方に延びる縦壁部73aが一体的に形成されており、該
縦壁部73aが形成されたリンク部材73がケース71
側にブラケット76を介して固設された駆動モータ77
により駆動されるようになっている。即ち、駆動モータ
77の回転軸77aにより回転される回転板78の周縁
部にコネクティングロッド79の一端79aが球面ジョ
イント80aを介して連結されていると共に、該コネク
ティングロッド79の他端79bがリンク部材73の縦
壁部73aに球面ジョイント80bを介して連結されて
いる。これにより、上記駆動モータ77による回転板7
8の回転に伴ってコネクティングロッド79が往復駆動
されることになって、該ロッド79の他端79bが連結
された従壁部73aを有するリンク73が、図8に鎖線
で示すように、矢印方向に所定の揺動範囲で揺動され、
これに伴って、枠体74が鎖線で示す範囲内で移動し、
この枠体74により各リンク部材73が揺動されること
になって、各ブラシ70が反複揺動されるようになって
いる。
【0035】この第2実施例のブラシ70…70によれ
ば、上記第1実施例の場合と同様に、各ブラシ70が転
写成形品1の表面の接触して反複揺動されることによ
り、転写成形品1の表面に生じた転写箔のバリが自動的
に除去されることになる。
ば、上記第1実施例の場合と同様に、各ブラシ70が転
写成形品1の表面の接触して反複揺動されることによ
り、転写成形品1の表面に生じた転写箔のバリが自動的
に除去されることになる。
【0036】なお、この第2実施例においても、上記第
1実施例と同様に転写成形品1の表面に圧縮エアを吹付
けるノズル51、51や転写成形品1の表面より取り除
かれた転写箔のバリを吸引除去する吸引ノズル62を設
けるように構成しても良い。また、上記各ブラシ70を
駆動モータ等により回転させるように構成しても良い。
1実施例と同様に転写成形品1の表面に圧縮エアを吹付
けるノズル51、51や転写成形品1の表面より取り除
かれた転写箔のバリを吸引除去する吸引ノズル62を設
けるように構成しても良い。また、上記各ブラシ70を
駆動モータ等により回転させるように構成しても良い。
【0037】
【発明の効果】以上のように、第1ないし第5発明によ
れば、供給手段によりバリ取り位置に供給された転写成
形品の表面に回転ブラシが接触して回転することによ
り、該転写成形品表面の縁部もしくは孔部の周縁に生じ
た転写箔のバリが自動的に除去されると共に、ブロア装
置により上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアが吹き
付けられることにより、該転写成形品の表面に生じた転
写箔のバリが一層効果的に除去されることになって、バ
リ取り作業の作業性を向上させることができる。
れば、供給手段によりバリ取り位置に供給された転写成
形品の表面に回転ブラシが接触して回転することによ
り、該転写成形品表面の縁部もしくは孔部の周縁に生じ
た転写箔のバリが自動的に除去されると共に、ブロア装
置により上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアが吹き
付けられることにより、該転写成形品の表面に生じた転
写箔のバリが一層効果的に除去されることになって、バ
リ取り作業の作業性を向上させることができる。
【0038】特に、第2発明によれば、回転ブラシが転
写成形品表面に対して離接する方向に移動可能とされて
いることにより、その両者の接触状態を転写成形品の表
面形状等に応じて適切に調整することができると共に、
上記回転ブラシがその軸線方向に往復移動可能とされて
いるので、該回転ブラシと転写成形品表面との接触が促
進され、これにより、より効果的に転写成形品の表面に
生じた転写箔のバリを除去することができる。
写成形品表面に対して離接する方向に移動可能とされて
いることにより、その両者の接触状態を転写成形品の表
面形状等に応じて適切に調整することができると共に、
上記回転ブラシがその軸線方向に往復移動可能とされて
いるので、該回転ブラシと転写成形品表面との接触が促
進され、これにより、より効果的に転写成形品の表面に
生じた転写箔のバリを除去することができる。
【0039】また、第3発明によれば、転写成形品の表
面から除去されたバリが、集塵装置により吸引されて取
り除かれることになるので、このバリが転写成形品の表
面や回転ブラシに付着することが効果的に防止されるこ
とになる。
面から除去されたバリが、集塵装置により吸引されて取
り除かれることになるので、このバリが転写成形品の表
面や回転ブラシに付着することが効果的に防止されるこ
とになる。
【0040】更に、第4発明によれば、帯電装置により
電荷が与えられた圧縮エアが転写成形品表面に吹付けら
れることになるので、回転ブラシと接触することにより
静電気を帯びた状態で転写成形品の表面より除去された
転写箔のバリが除電されることになって、この除去され
た転写箔のバリが静電気の影響により転写成形品の表面
や回転ブラシに付着することが効果的に防止されること
になる。
電荷が与えられた圧縮エアが転写成形品表面に吹付けら
れることになるので、回転ブラシと接触することにより
静電気を帯びた状態で転写成形品の表面より除去された
転写箔のバリが除電されることになって、この除去され
た転写箔のバリが静電気の影響により転写成形品の表面
や回転ブラシに付着することが効果的に防止されること
になる。
【0041】また、第5発明によれば、帯電装置による
除電効果に加えて、集塵装置により転写成形品の表面か
ら除去された転写箔のバリが吸引されて取り除かれるこ
とになるので、このバリが転写成形品の表面や回転ブラ
シに付着することが一層効果的に防止されることにな
る。
除電効果に加えて、集塵装置により転写成形品の表面か
ら除去された転写箔のバリが吸引されて取り除かれるこ
とになるので、このバリが転写成形品の表面や回転ブラ
シに付着することが一層効果的に防止されることにな
る。
【0042】また、第6発明によれば、上記転写成形品
をバリ取り位置に供給する手段が、該転写成形品が載置
され、且つ回転自在とされた回転テーブルとされている
と共に、該回転テーブルがテーブル駆動手段により正、
逆転もしくは所定の揺動範囲で反復揺動されるようにな
っているので、該回転テーブル上に載置された転写成形
品と回転ブラシとの接触が高められることになって、よ
り効果的に転写成形品表面に生じた転写箔のバリを除去
することができる。
をバリ取り位置に供給する手段が、該転写成形品が載置
され、且つ回転自在とされた回転テーブルとされている
と共に、該回転テーブルがテーブル駆動手段により正、
逆転もしくは所定の揺動範囲で反復揺動されるようにな
っているので、該回転テーブル上に載置された転写成形
品と回転ブラシとの接触が高められることになって、よ
り効果的に転写成形品表面に生じた転写箔のバリを除去
することができる。
【図1】 本発明に係るバリ取り装置によりバリが除去
される転写成形品の断面図。
される転写成形品の断面図。
【図2】 本発明に係るバリ取り装置の全体概略平面
図。
図。
【図3】 バリ取り装置を構成するテーブル装置の平面
図。
図。
【図4】 図3におけるA−A線断面図。
【図5】 回転ブラシの構成を示すバリ取り位置周辺の
断面図。
断面図。
【図6】 図5におけるB−B線断面図。
【図7】 第2実施例の回転ブラシの構成を示す要部拡
大断面図。
大断面図。
【図8】 図7におけるC−C線断面図。
1 転写成形品 10 バリ取り装置 12 テーブル装置 13 ベース 15 ターンテーブル 16 シリンダ 30 回転ブラシ 32 駆動モータ 39 駆動モータ 50 ブロア装置 53 帯電装置 60 集塵装置 70 ブラシ 77 駆動モータ
Claims (6)
- 【請求項1】 成形品表面に転写フィルムから転写箔を
転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転写成形
品のバリ取り装置であって、上記転写成形品をバリ取り
位置に供給する供給手段と、上記バリ取り位置に設けら
れて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブラシ
と、上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアを吹付ける
ブロア装置とが備えられていることを特徴とする転写成
形品のバリ取り装置。 - 【請求項2】 成形品表面に転写フィルムから転写箔を
転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転写成形
品のバリ取り装置であって、上記転写成形品をバリ取り
位置に供給する供給手段と、上記バリ取り位置に設けら
れて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブラシ
と、該回転ブラシを転写成形品表面に対して離接する方
向に移動させる移動手段と、上記回転ブラシをその軸線
方向に往復動させる往復駆動手段と、上記転写成形品の
表面に向けて圧縮エアを吹付けるブロア装置とが備えら
れていることを特徴とする転写成形品のバリ取り装置。 - 【請求項3】 成形品表面に転写フィルムから転写箔を
転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転写成形
品のバリ取り装置であって、上記転写成形品をバリ取り
位置に供給する供給手段と、上記バリ取り位置に設けら
れて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブラシ
と、上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアを吹付ける
ブロア装置と、上記転写成形品の表面より除去されたバ
リを吸引して取り除く集塵装置とが備えられていること
を特徴とする転写成形品のバリ取り装置。 - 【請求項4】 成形品表面に転写フィルムから転写箔を
転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転写成形
品のバリ取り装置であって、上記転写成形品をバリ取り
位置に供給する供給手段と、上記バリ取り位置に設けら
れて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブラシ
と、上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアを吹付ける
ブロア装置と、該ブロア装置により転写成形品の表面に
吹付けられる圧縮エアに電荷を与える帯電装置とが備え
られていることを特徴とする転写成形品のバリ取り装
置。 - 【請求項5】 成形品表面に転写フィルムから転写箔を
転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転写成形
品のバリ取り装置であって、上記転写成形品をバリ取り
位置に供給する供給手段と、上記バリ取り位置に設けら
れて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブラシ
と、上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアを吹付ける
ブロア装置と、該ブロア装置により転写成形品の表面に
吹付けられる圧縮エアに電荷を与える帯電装置と、上記
転写成形品の表面より除去されたバリを吸引して取り除
く集塵装置とが備えられていることを特徴とする転写成
形品のバリ取り装置。 - 【請求項6】 成形品表面に転写フィルムから転写箔を
転写したときに生じる転写箔のバリを除去する転写成形
品のバリ取り装置であって、上記転写成形品が載置さ
れ、且つ回転自在とされて該転写成形品をバリ取り位置
に供給する回転テーブルと、上記バリ取り位置に設けら
れて転写成形品の表面に接触して回転する回転ブラシ
と、上記転写成形品の表面に向けて圧縮エアを吹付ける
ブロア装置と、上記回転テーブルを正、逆転もしくは所
定の揺動範囲で反復揺動させるテーブル駆動手段とが備
えられていることを特徴とする転写成形品のバリ取り装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11228392A JPH05278132A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 転写成形品のバリ取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11228392A JPH05278132A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 転写成形品のバリ取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05278132A true JPH05278132A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14582821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11228392A Pending JPH05278132A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 転写成形品のバリ取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05278132A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022180923A1 (ja) * | 2021-02-25 | 2022-09-01 | Towa株式会社 | 樹脂成形装置および樹脂成形品の製造方法 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP11228392A patent/JPH05278132A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022180923A1 (ja) * | 2021-02-25 | 2022-09-01 | Towa株式会社 | 樹脂成形装置および樹脂成形品の製造方法 |
JP2022129467A (ja) * | 2021-02-25 | 2022-09-06 | Towa株式会社 | 樹脂成形装置および樹脂成形品の製造方法 |
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