JPH05277062A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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Publication number
JPH05277062A
JPH05277062A JP4074146A JP7414692A JPH05277062A JP H05277062 A JPH05277062 A JP H05277062A JP 4074146 A JP4074146 A JP 4074146A JP 7414692 A JP7414692 A JP 7414692A JP H05277062 A JPH05277062 A JP H05277062A
Authority
JP
Japan
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bending
roller
driven roller
motor
control unit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4074146A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Nagayama
義勝 永山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4074146A priority Critical patent/JPH05277062A/ja
Publication of JPH05277062A publication Critical patent/JPH05277062A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低騒音で十分な駆動力が得られる内視鏡装置
を提供すること。 【構成】 操作ワイヤ11、11を介して湾曲部を遠隔
的に湾曲操作する電動湾曲操作機構は磁石を用いて構成
されたアイドラ21と、磁性体を用いて構成された駆動
ローラ22及び被動ローラ18を有し、かつアイドラ2
1、駆動ローラ22及び被動ローラ18の各側周面には
滑り防止部材25、23、19を設けて摩擦車対を形成
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作ワイヤによって遠
隔的に湾曲操作する電動湾曲操作機構を備えた内視鏡装
置に関する。
【0002】
【従来技術】内視鏡の湾曲操作を電動モータの動力を利
用して行うものが各種提案されている。例えば、特公昭
57ー22574では内視鏡本体外部の外部装置にモー
タを設置し、このモータに連結されたギヤを内視鏡のコ
ネクタに設けたギヤとがコネクタを外部装置に接続する
ことにより、同時に連結され、駆動されるようにしたも
のが開示されている。
【0003】この場合、モータは内視鏡本体に設けない
ので、操作部が小型、軽量化できるという特徴がある。
一方、小型化のためにモータに減速ギヤ列を連結し、モ
ータを小型にすると共に、駆動トルクを得る方法が特開
平2ー167128号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】ギヤ列を用いると、
その作動ノイズが大きく、術者の疲労の一因となる虞れ
がある。又、ギヤの代わりにローラを用いる方法が特開
昭61ー122619号に提案されているが、滑ってし
まい、十分な駆動力がえられないという虞れがあった。
【0005】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、低騒音で十分な駆動力が得られる内視鏡装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決する手段及び作用】挿入部の先端側に湾
曲部を有し、操作ワイヤを介して遠隔的に湾曲操作する
電動湾曲操作機構を備えた内視鏡装置において、前記電
動湾曲操作機構は磁石と磁性体で構成された摩擦車対を
一対以上設けることにより、簡単な構成で、磁石と磁性
体に働く磁気的力により滑りを生じることなく駆動力を
伝達できるようにしている。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例の内視鏡を示し、図2は湾曲制
御ユニット内部の構成を示し、図3は第1実施例の変形
例における駆動方法を示す。
【0008】図1に示すように本発明の第1実施例にお
ける電子内視鏡1は細長の挿入部2と、この挿入部2の
後端に形成された操作部3と、この操作部3から延出さ
れたユニバーサルケーブル4と、このユニバーサルケー
ブル4の先端に形成されたコネクタ5とから構成され、
例えばコネクタ5内部には湾曲制御ユニット6が収納さ
れている。
【0009】上記挿入部2は、図示しない対物レンズ及
びCCDが配置された先端構成部7と、この先端構成部
7に隣接して形成された湾曲部8と、この湾曲部8の後
端から操作部3に至る長尺の可撓管部9とから構成され
る。この挿入部2内には湾曲ワイヤ11、11が挿通さ
れ、湾曲部8の先端構成部7側で一方の端部が固定され
ている。又、この湾曲ワイヤ11、11は操作部3及び
ユニバーサルケーブル4内を挿通され、コネクタ5内に
設けた湾曲制御ユニット6に導かれる。
【0010】上記操作部3内部には湾曲ワイヤ11、1
1の移動を滑らかにすると共に、その導出方向を変えら
れるようにするためのガイドプーリ12、12が設けら
れ、湾曲ワイヤ11、11が巻き付けてある。
【0011】上記操作部3には湾曲部8を遠隔的に湾曲
操作を行うためのジョイスティックタイプの湾曲用スイ
ッチ13と、フリー/ロックするフリー/ロックスイッ
チ14とが設けられている。これらスイッチ13、14
は信号線13a,14aを介して湾曲制御ユニット6と
接続されている。
【0012】上記挿入部2、操作部3及びユニバーサル
ケーブル4内にはライトガイドが挿通され、このライト
ガイドの手元側の端部はコネクタ5から突出し、図示し
ない光源装置に接続することができる。又、CCDと接
続された図示しない信号線はコネクタ5でコネクタピン
と接続されている。このコネクタピンは湾曲制御ユニッ
ト6とも接続されており、光源装置内部の電源部から電
力が供給されるようになっている。
【0013】上記ユニバーサルケーブル4内を挿通され
た各湾曲ワイヤ11は図2に示すように湾曲制御ユニッ
ト6内部において(操作部3の内部のガイドプーリ12
と同様に機能させるための)ガイドプーリ16が設けて
あり、この湾曲制御ユニット6内部に導入された湾曲ワ
イヤ11はガイドプーリ16を介して駆動プーリ17に
巻回されている。
【0014】この駆動プーリ17は被動ローラ18が同
軸で一体的に回転するようになっている。この被動ロー
ラ18は磁性体で形成されており、磁性体で形成された
被動ローラ18における円周側面(側面面)には、例え
ばゴムなどの摩擦係数が大きく、滑り止めの機能の大き
な滑り止め部材19がリング状に取り付けてある。尚、
この滑り止め部材19に磁性体を添加しても良い。
【0015】上記被動ローラ18はアイドラ21を介し
て駆動ローラ22と動力的に連結できるようになってい
る。この駆動ローラ22は磁性体で形成され、その側周
面には、例えばゴムなどの摩擦係数が大きく、滑り止め
の機能の大きな滑り止め部材23がリング状に取り付け
てある。
【0016】この駆動ローラ22は湾曲モータ24の出
力軸に一体的に取り付けられ、湾曲モータ24と共に、
回転される。
【0017】上記アイドラ21は駆動ローラ22及び被
動ローラ18と接触するようになっている。このアイド
ラ21は永久磁石で形成されており、その側周面には、
例えばゴムなどの摩擦係数が大きく、滑り止めの機能の
大きな滑り止め部材25がリング状に取り付けてある。
【0018】又、このアイドラ21はアーム26に回転
自在に支持されている。このアーム26には雌ネジが形
成してあり、この雌ネジにはクラッチ用モータ27の出
力軸28となる雄ネジが螺合し、雌ネジから突出する先
端にクラッチ用モータ27が取り付けられている。
【0019】上記アーム26は回転せず、図2において
上下方向、つまり雄ネジの軸方向にのみ移動するように
図示しない保持機構で保持されている。従って、クラッ
チ用モータ27が回転することによって、上下に移動す
る。
【0020】上記被動ローラ18にはエンコーダ用ロー
ラ29が接触し、この被動ローラ18の回転によりエン
コーダ用ローラ29も回転するようになっている。この
エンコーダ用ローラ29の側面面には例えばゴムなどの
摩擦係数が大きく、滑り止めの機能の大きな滑り止め部
材30がリング状に取り付けてある。
【0021】このエンコーダ用ローラ29にはエンコー
ダ31の入力軸が一体的に取り付けてあり、エンコーダ
用ローラ29の回転角を検出する。このエンコーダ31
の信号出力は回転角検出部32に入力される。
【0022】上記操作部3に設けられた湾曲スイッチ1
3は信号線13aを介して湾曲モータ制御部33と接続
され、この湾曲スイッチ13を傾けることによってその
傾き方向と傾き角に応じて湾曲用の駆動モータ24が回
転するように制御される。上記操作部3に設けられたフ
リー/ロックスイッチ14は信号線14aを介してクラ
ッチ制御部34と接続され、フリー/ロックスイッチ1
4を押すことによってクラッチ用モータ27の出力軸2
8が回転し、アーム26を上下させ、アイドラ21を駆
動ローラ22と被動ローラ18に接触させたり、離した
りの制御を行う。
【0023】エンコーダ用ローラ29の回転角を検出す
るエンコーダ31の信号出力は回転角検出部32に入力
され、この回転角検出部32は湾曲部8の湾曲角度に変
換する演算を行い、このこの回転角検出部32の出力は
湾曲モータ制御部33に入力されると共に、クラッチ制
御部34に入力される。又、湾曲モータ制御部33はク
ラッチ制御部34と電気的に接続され、それぞれで発生
された信号によって制御されるようになっている。
【0024】又、湾曲モータ制御部33では湾曲モータ
24への駆動電力をモニタ及び記憶できるようになって
いる。
【0025】尚、図2では例えば左右または上下の2方
向に湾曲する機構を示しており、上下及び左右の4方向
の湾曲を行う場合には湾曲制御ユニット6内の装置及び
湾曲ワイヤ11、11がさらに1セット必要になる。こ
の実施例では湾曲制御ユニット6内に設けた電動タイプ
の湾曲駆動機構が磁力を利用して結合された摩擦車対で
構成されていることが特徴となっている。このように構
成された第1実施例の作用を以下に説明する。
【0026】術者が上方向へ湾曲させる場合、操作部3
の湾曲スイッチ13を上方向に傾ける。これにより、湾
曲制御ユニット6内の湾曲モータ制御部33は湾曲モー
タ24へ駆動電力を供給し、湾曲モータ24の出力軸及
び駆動ローラ22が回転する。
【0027】駆動ローラ22の回転はアイドラ21を介
して被動ローラ18へ伝えられ、被動ローラ18と一体
であるプーリ17が回転する。従って、プーリ17に巻
き付けられた湾曲ワイヤ11、11の一方を牽引する。
この牽引により、湾曲部8が湾曲する。
【0028】ここで、被動ローラ18、駆動ローラ22
とアイドラ21において、被動ローラ18と駆動ローラ
22が磁性体であり、アイドラ21が永久磁石で構成さ
れているので、それらの間に発生する磁力により強固に
結合され、滑りが発生しないようにできる。さらにそれ
ぞれゴム等で形成された滑り止め部材19、23、30
が設けてあるので、さらに滑りを確実に防止できる。
【0029】被動ローラ18の回転はエンコーダ用ロー
ラ29に伝えられ、エンコーダ31にその回転が入力さ
れる。エンコーダ31からの回転信号は回転角検出部3
2に入力され、湾曲部8の湾曲角になるよう演算され
る。演算された湾曲角データは湾曲モータ制御部33に
入力され、湾曲部8が規定湾曲角度になったら湾曲モー
タ24への駆動電力の供給を停止する。
【0030】ここで、操作部3のフリー/ロックスイッ
チ14を押すと、クラッチ制御部34からクラッチ用モ
ータ27へ電力が供給され、クラッチ用モータ27の出
力軸28が回転する。これによって、アーム26はアイ
ドラ21とともに、アイドラ21と駆動ローラ22と被
動ローラ18とを離す方向に移動し、被動ローラ18及
びプーリ17はフリー状態となる。この状態となること
で、術者は安全に挿入部を抜去できる。
【0031】又、さらにフリー/ロックスイッチ14を
押すことで、逆の動きとなり、ロック状態、すなわちモ
ータ24により駆動できる状態となる。尚、アイドラ2
1はそも軸方向へ移動させてクラッチとしても良い。こ
の第1実施例によれば被動ローラ18、駆動ローラ22
とアイドラ21において、被動ローラ18と駆動ローラ
22が磁性体であり、アイドラ21が永久磁石で構成さ
れているので、それらの間に発生する磁力により強固に
結合され、滑りが発生しないようにでき、駆動力を確実
に伝達できる。つまり、湾曲駆動に対し、十分な駆動力
を得られる。
【0032】さらにそれぞれゴム等で形成された滑り止
め部材19、23、30が設けてあるので、さらに滑り
を確実に防止できる。又、ギヤを用いていないので、騒
音の発生も少なくできる。又、湾曲制御ユニット6をコ
ネクタ6に設けてあるので、操作部3に設けた場合より
も小型化及び軽量化でき、操作性を向上できる。
【0033】尚、例えばアイドラ21及びエンコーダ用
ローラ29を磁性体で、被動ローラ18及び駆動ローラ
22を永久磁石で構成しても良い。
【0034】図3は第1実施例の変形例における駆動方
法を示す。この変形例はクラッチの制御方法を変更した
ものであり、この構成は第1実施例と同じである。術者
が湾曲部8が湾曲したままで、湾曲部8をフリー状態に
しようとする場合、操作部3のフリー/ロックスイッチ
14を押す。すると、図3のステップS1でフリースイ
ッチ状態に設定されたと判断され、ステップS2で示す
ようにクラッチ用モータ27が回転駆動する。
【0035】クラッチ用モータ27が回転駆動すると、
この出力軸28が回転し、アーム26を図2で下げる方
向、つまりアーム26を該アーム26に取り付けられて
いるアイドラ21が被動ローラ18及び駆動ローラ22
から離れる方向に移動させる。これにより被動ローラ1
8及びこの被動ローラ18と一体であるプーリ17はフ
リー状態になり、湾曲部8が湾曲していることから湾曲
ワイヤ11の張力により、湾曲部8がストレート状態に
戻ろうとし、プーリ17が回転し始める。このプーリ1
7の回転は被動ローラ18の回転となり、この被動ロー
ラ18と接触しているエンコーダ用ローラ29を回転さ
せ、エンコーダ31から回転信号が出力される。
【0036】回転角検出部32では、この回転信号の周
波数(回転速度)を検出し、ステップS3で示すように
0であるか否かの判断を行い、0でないと判断した場合
にはステップS4で示すように予め設定された周波数
(ここではYで表す)以上の周波数であるか否かの判断
を行う。そして、Y未満の周波数であることを検出した
場合にはステップS3に戻り、一方Y以上の周波数であ
ることを検出した場合、湾曲部8の戻り速度が速いと判
断し、クラッチ制御部34へ信号を送る。
【0037】クラッチ制御部34はこの信号を受ける
と、ステップS5で示すようにクラッチ用モータ27を
逆駆動させ、アイドラ21を被動ローラ18及び駆動ロ
ーラ22に接触させ、被動ローラ18と一体のプーリ1
7の回転を防ぐようにする。これにより、湾曲部8は湾
曲状態からフリー状態にしても、急にストレート状態に
戻らないで、ゆっくりと戻る。
【0038】尚、ステップS1において、ロックスイッ
チに設定された場合にはステップS6に示すようにクラ
ッチ用モータを逆駆動する。この変形例によれば、例え
ば体腔内において、挿入部2を抜去しようとして湾曲部
8を湾曲状態からフリー状態にした場合でも、湾曲部8
は急にストレート状態に復帰しないで、ゆっくりと戻る
ので、安全性を確保できる。
【0039】図4ないし図6は本発明の第2実施例に係
り、図4は第2実施例における内視鏡の主要部の構成を
示し、図5は湾曲制御ユニットの主要部の構成を示し、
図6は動作説明のフローを示す。
【0040】図4に示すようにこの電子内視鏡41は図
1に示す電子内視鏡1において、操作部3に電源スイッ
チ42とストレートスイッチ43を設けると共に、湾曲
スイッチとして十字状のパッドスイッチ44にしてい
る。又、湾曲制御ユニット6内のモータ、ローラ等で構
成されるドライブ系を変更して図5に示すような構成に
している。
【0041】図5に示すように、湾曲駆動モータ45の
出力軸46には永久磁石で形成された駆動ローラ47
が、出力軸46と一体的に回転するように設けられてい
る。駆動ローラ47と接触し、回転する磁性体の被動ロ
ーラ48は回転軸49と一体的に形成されている。
【0042】回転軸49には湾曲ワイヤ11が巻回され
るプーリ51も一体的に固定されている。従って、被動
ローラ48の回転はそのままプーリ51の回転になる。
なお、回転軸49の両端は固定軸受け52、53によ
り、回転自在に支持されている。
【0043】又、大きな駆動トルクを得るため、駆動ロ
ーラ47の径を被動ローラ48よりも小さくなってい
る。又、より滑りを防止する為、駆動ローラ47は長円
筒形とし、被動ローラ48との接触面積を増やし、より
強く磁力的な結合が得られるようになっている。
【0044】湾曲駆動モータ45はステージ54に固定
されている。このステージ54には固定された湾曲駆動
モータ45の径方向に図示しない雌ネジが螺刻されてお
り、その雌ネジに雄ネジが螺刻されたクラッチ用モータ
55の出力軸56が貫通している。
【0045】この出力軸56の回転により、ステージ5
4は駆動ローラ47と被動ローラ48の動力的接続を制
御するようになっている。被動ローラ48にはさらに永
久磁石で形成されたエンコーダ用ローラ57が接触し、
被動ローラ48の回転に伴い、このエンコーダ用ローラ
57も回転する。このエンコーダ用ローラ57はエンコ
ーダ58の入力軸59と一体的に固定されている。この
エンコーダ58はインクリメントタイプで、回転角に応
じたパルスが出力され、図2に示す湾曲角検出部32で
カウントして角度に換算される。
【0046】一方、操作部3上に設けられた電源スイッ
チ42は押すことにより電源のON/OFFを行うよう
になっている。同じく、操作部3上に設けられたストレ
ートスイッチ43は図2に示した湾曲モータ制御部33
と電気的に接続されており、押すことにより湾曲角検出
部32で検出される湾曲角が0(即ち湾曲部8がストレ
ート状態)になるまで、湾曲用モータを駆動するように
なっている。
【0047】次にこの作用を説明する。術者は検査前に
電源スイッチ42を押し、ON状態にスタンバイしてお
く。次に術者が例えば湾曲部8をUp方向に湾曲させよ
うとアングルスイッチである十字型パッドスイッチ44
をUp方向へONすると、湾曲制御ユニット6内の湾曲
モータ制御部を通して湾曲駆動モータ45の出力軸46
及びこの出力軸46と一体的に固定されている駆動ロー
ラ47が回転する。
【0048】駆動ローラ47の回転により、被動ローラ
48が回転する。ここで、駆動ローラ47と被動ローラ
48は摩擦力に加えて磁力によっても結合しているの
で、滑りを防止することができる。被動ローラ48の回
転により、この被動ローラ48と一体的に固定された回
転軸49及びプーリ51が回転し、この結果プーリ51
に巻回された湾曲ワイヤ11、11の一方が牽引され、
湾曲部8はUp方向に湾曲される。
【0049】ここから、術者が湾曲部8をフリー状態に
しようとする場合は、操作部3に設けられたフリー/ロ
ックスイッチ14を押す。これにより、湾曲制御ユニッ
ト6内に設けたクラッチ制御部34を通してクラッチ用
モータ55の出力軸56が回転する。
【0050】この回転で湾曲駆動モータ45が固定され
ているステージ54が駆動ローラ47と被動ローラ48
とを切り離す方向(図5では左方向)に移動し、被動ロ
ーラ48及びプーリ51は自由回転状態になる。
【0051】又、湾曲状態から湾曲部8をストレート状
態に素速く戻したい場合は、操作部3のストレートスイ
ッチ43を押すすると、湾曲モータ制御部33では湾曲
角検出部31でカウント値がストレート状態に対応する
値となるまで湾曲させ、ストレート状態となる。(検査
前に予め湾曲部8をストレートにして、回転角検出部3
1でのカウント値をリセットしておく。)。
【0052】ここで誤って、電源スイッチ42を押して
OFF状態としたり、一時的な停電時の事故によって電
源が切られた状態となった場合、電源スイッチ42を押
すことによりストレート状態に自動的に設定するフロー
を図6に示す。ここでは、簡単化のため、Up−Dow
n方向に限定して説明する。
【0053】即ち、電源がONされてストレート設定動
作が開始すると、湾曲モータ制御部33は湾曲部8をス
テップS1に示すようにまずUp方向に湾曲させ、ステ
ップS2に示すようにこの時の駆動電力値を記憶する。
【0054】次に湾曲モータ制御部33は湾曲部8をス
テップS3に示すようにDown方向に湾曲させ、ステ
ップS4に示すようにこの時の駆動電力値を記憶する。
次にステップS5に示すように2つの電力値を比較し、
もしUp方向への湾曲に対する電力値が大きい場合には
ステップS6aに示すようにDown方向に湾曲させ、
さらにステップS7aに示すようにその電力値を記憶し
た後、ステップS5に戻る。
【0055】一方、ステップS5に示す2つの電力値の
比較において、Down方向への湾曲に対する電力値が
大きい場合にはステップS6bに示すようにUp方向に
湾曲させ、さらにステップS7bに示すようにその電力
値を記憶した後、ステップS5に戻る。これを繰り返す
ことにより、2つの電力値が等しくなる。つまり2つの
駆動電力値が最小になるストレート状態になるので、こ
のストレート設定動作を終了する。
【0056】この実施例によればアイドラが不要にな
り、小型化できる。又、駆動ローラ47を長円筒型にす
ることにより磁力による被動ローラ48との結合力を大
きくできるので、滑りをより確実に防ぐことができる。
さらにストレートスイッチ43を操作することにより、
素速くストレート状態にできる。
【0057】図7及び図8は本発明の第3実施例に係
り、図7は第3実施例におけるドライブ系の構成を正面
図で示し、図8は平面図で示す。第1実施例が湾曲部8
を2方向へ湾曲させるものであったが、この第3実施例
は4方向に湾曲させる構成になっている。
【0058】つまり、湾曲部8を4方向に湾曲させるた
めに2組のプーリ60及び61、湾曲モータ62及び6
3、駆動ローラ64及び65、被動ローラ66及び6
7、アイドラ68及び69を設けてある。
【0059】但し、2つのアイドラ68及び69は図7
に示すように1つの支持アーム70に設けられていると
共に、この支持アーム70には雌ネジが螺刻されてお
り、1つのクラッチ用モータ71の出力軸72に形成し
た雄ネジが貫通し、出力軸72の回転により支持アーム
70が移動し、クラッチ機構を形成している。
【0060】又、湾曲モータ62及び63はそれぞれプ
ーリ60及び61の両側に設けられ、他方のプーリ61
及び60側の近くに配置されている。又、プーリ60、
被動ローラ66並びにプーリ61、被動ローラ67は1
つの回転軸に貫通され、それぞれ回転自在となってい
る。又、プーリ60及び61と一体的に回転するよう軸
74及び75を通じてエンコーダ76及び77が設けて
ある。
【0061】第1実施例と同様に、被動ローラ66、6
7と駆動ローラ64、65は磁性体で形成され、アイド
ラ68、69は永久磁石で構成されている。又、被動ロ
ーラ66、67の側周面にはゴム等で形成された滑り防
止リング68a、69aがそれぞれ取り付けてあり、駆
動ローラ64、65の側周面にはゴム等で形成された滑
り防止リング64a、65aがそれぞれ取り付けてあ
り、アイドラ68、69の側周面にはゴム等で形成され
た滑り防止リング68a、69aがそれぞれ取り付けて
ある。従って、それらの間に発生する磁力により強固に
結合され、滑りが発生しないようにできる。
【0062】この実施例の作用は第1実施例とほぼ同じ
である。また、この実施例の効果としてはクラッチ用モ
ータ71を1つで済むようにしてあるので、4方向の湾
曲機構を小型化できる。又、湾曲モータ62、63を他
方のプーリ61、60側に配置し、デッドスペースを少
なくできるので、小型化できる。その他は第1実施例と
ほぼ同じ効果である。
【0063】図9は本発明の第4実施例におけるドライ
ブ系を示す。この実施例は第3実施例において、2つの
アイドラ68及び69を1つの回転軸81で回転自在に
支持し、1つの支持アーム82で保持するようになって
いる。支持アーム82には雌ネジが螺刻されており、こ
の雌ネジにはクラッチ用モータ83の出力軸84に形成
した雄ネジが貫通し、出力軸84の回転により支持アー
ム82が移動し、クラッチ機構を形成している。
【0064】この第4実施例の作用は第1実施例とほぼ
同じであり、その効果は第3実施例とほぼ同じである。
図10は本発明の第5実施例を示す。
【0065】この第5実施例の内視鏡装置91は図1に
示す第1実施例において、湾曲制御ユニット6をコネク
タ5と接続される外部制御装置92の内部に設けた構成
になっている。又、この実施例では外部制御装置92の
内部に電源回路も備えている。その他は第1実施例と同
じ構成である。その作用及び効果は第1実施例とほぼ同
じである。
【0066】なお、上述した各実施例を部分的に組み合
わせて異なる実施例を形成することもできる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の先端側に湾曲部を有し、操作ワイヤを介して遠隔
的に湾曲操作する電動湾曲操作機構を備え、前記電動湾
曲操作機構を磁石と磁性体で構成された摩擦車対を一対
以上設けて構成してあるので、簡単な構成で、磁石と磁
性体に働く磁気的力により滑りを生じることなく駆動力
を確実に伝達でき、且つ騒音の発生の少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の内視鏡を示す構成図。
【図2】湾曲制御ユニット内部の湾曲駆動機構の構成を
示す構成図。
【図3】第1実施例の変形例における駆動方法を示すフ
ローチャート図。
【図4】本発明の第2実施例の内視鏡を示す側面図。
【図5】湾曲制御ユニット内部の湾曲駆動機構のドライ
ブ系の構成を示す構成図。
【図6】第2実施例におけるストレート動作を示すフロ
ーチャート図。
【図7】本発明の第3実施例における湾曲駆動機構のド
ライブ系の構成を示す正面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】本発明の第4実施例における湾曲駆動機構のド
ライブ系の構成図。
【図10】本発明の第5実施例の内視鏡装置の構成図。
【符号の説明】
1…電子内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…ユニバーサルケーブル 5…コネクタ 6…湾曲制御ユニット 7…先端構成部 8…湾曲部 9…可撓管部 11…湾曲ワイヤ 12…ガイドプーリ 13…湾曲スイッチ 14…フリー/ロックスイッチ 17…プーリ 18…被動ローラ 19、23、25、30…滑り止め部材 21…アイドラ 22…駆動ローラ 24…駆動モータ 26…アーム 27…クラッチ用モータ 28…出力軸 29…エンコーダ用ローラ 31…エンコーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端側に湾曲部を有し、操作ワ
    イヤを介して遠隔的に湾曲操作する電動湾曲操作機構を
    備えた内視鏡装置において、 前記電動湾曲操作機構は磁石と磁性体で構成された摩擦
    車対を一対以上有することを特徴とする内視鏡装置。
JP4074146A 1992-03-30 1992-03-30 内視鏡装置 Withdrawn JPH05277062A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6886651B1 (en) * 2002-01-07 2005-05-03 Massachusetts Institute Of Technology Material transportation system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6886651B1 (en) * 2002-01-07 2005-05-03 Massachusetts Institute Of Technology Material transportation system

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