JPH0682Y2 - 内視鏡の湾曲操作装置 - Google Patents

内視鏡の湾曲操作装置

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JPH0682Y2
JPH0682Y2 JP16098488U JP16098488U JPH0682Y2 JP H0682 Y2 JPH0682 Y2 JP H0682Y2 JP 16098488 U JP16098488 U JP 16098488U JP 16098488 U JP16098488 U JP 16098488U JP H0682 Y2 JPH0682 Y2 JP H0682Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は挿入部の湾曲部を強制的に湾曲する内視鏡の湾
曲操作装置に関する。
[従来の技術] 最近、内視鏡の挿入部における湾曲部を強制的に湾曲す
るためにその内視鏡の操作部に電動モータを組み込み、
この電動モータの動力を利用して湾曲操作用牽引部材を
押引き操作して上記挿入部における湾曲部を遠隔的に湾
曲操作するようにしたものが提案されている(例えば特
開昭58−78635号公報を参照)。この方式によれ
ば、従前の手動式のものに比べてその操作性が格段に向
上する。
[考案が解決しようとする課題] ところが、従来の電動式のものは操作部内にその電動モ
ータを収納することから、その操作部が大形化する傾向
が大きく、この点では内視鏡の操作性を阻害するという
問題点が残っていた。この問題点を解決するために外形
の小さい電動モータを使用するとすれば、駆動力が低下
し、かなり大きな駆動力を必要とする湾曲操作装置を直
接的に駆動しきれない。
そこで、独実7503328号や独特2504663号
で提案されているようにその間に減速歯車機構を介装し
て必要な駆動力を得るものが提案されている。
一方、内視鏡における挿入部の湾曲部の湾曲方向は上下
と左右の4方向あり、このため、2つの電動モータを操
作部に組み込んでその上下方向と左右方向の湾曲駆動操
作をそれぞれ別々に行なうようになっている。そして、
この2つの電動モータ1,1を操作部2内に組み込む場
合、通常、第14図で示すように軸方向に直交する左右
に対称的に配置するものと、第15図で示すように軸方
向に平行に前後に並べて配置するものとが考えられる。
第14図で示すように軸方向に直交する左右に対称的に
2つの電動モータ1,1を配置されるものは操作部2が
太く大径化することになり、その操作性をきわめて損
う。また、第15図で示すように軸方向に平行に前後に
並べて2つの電動モータ1,1を配置するものは操作部
2が細くなるが、操作部2が軸方向に長くなり、これも
操作上不都合であった。
本考案は上記課題に着目してなされたもので、その目的
とするところは複数の湾曲操作装置部を内視鏡の操作部
内に配置する場合、その複数の駆動用モータを減速歯車
機構とともにコンパクトに配置できて操作部の細径化が
図られ、かつ操作部の長大化を防ぐことができる内視鏡
の湾曲操作装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段および作用] 上記課題を解決するために本考案は内視鏡の操作部に収
容される湾曲駆動用モータと、この湾曲駆動用モータに
よって回転駆動される伝達歯車機構と、この伝達歯車機
構を介して上記モータにより回転駆動される牽引操作用
回転体と、この回転体によって操作され内視鏡の挿入部
を通じて先端側に挿通されるとともにその回転体の回転
に伴って牽引操作されたときその挿入部の湾曲部を湾曲
操作する牽引部材とから、それぞれ構成される複数の湾
曲操作装置部を有した内視鏡の湾曲操作装置において、
上記各湾曲操作装置部はこれらの各モータ部を同じ向き
で平行に並べて配置するとともに、一方の湾曲駆動用モ
ータにより回転駆動される牽引操作用回転体と、隣合う
他方の湾曲操作装置部の湾曲駆動用モータによって回転
駆動される駆動伝達歯車機構とを同じ平面上に配置した
ものである。
このような配置構成であるから、湾曲駆動用モータをそ
の減速歯車機構とともに操作部に対してコンパクトに組
み込むことができて操作部の細径化を図り、かつ長大化
を防ぐことができる。
[実施例] 第1図ないし第5図は本考案の第1の実施例を示すもの
である。第5図でその全体を示す内視鏡11は挿入部1
2、操作部13、およびライトガイド用ユニバーサルコ
ード14とからなる。挿入部12は先端構成部15、湾
曲部16、および可撓管部17とから構成されている。
挿入部12の先端構成部15には湾曲部16を湾曲した
ときに当る挿入対象部位から受ける機械的な抵抗を検出
する感知部(図示しない。)が設けられている。また、
挿入部12の湾曲部16内にはその湾曲部16の湾曲量
を検出する感知部(図示しない。)が組み込まれてい
る。これらの感知部はそれぞれ対応する後述する湾曲角
度検出装置Bと湾曲抵抗検出装置Cに対してそれぞれ接
続されるようになっている。
また、操作部13には接眼部18の他に、送気送水スイ
ッチ釦19、吸引スイッチ釦20、および湾曲操作スイ
ッチ部21が設けられている。湾曲操作スイッチ部21
には後述するように湾曲部16を湾曲操作するときに使
用するための上方向スイッチ釦21a、下方向スイッチ
釦21b、左方向スイッチ釦21c、および右方向スイ
ッチ釦21dが配設されている。また、ライトガイド用
ユニバーサルコード14の延出先端には照明用光源22
に接続するためのコネクタ23か取着されている。ま
た、このコネクタ23には超音波モータ制御装置A,湾
曲角度検出装置B,および湾曲抵抗検出装置Cに対して
それぞれ接続するためのサブコネクタ24a,24b,
24cが導出して設けられている。
第1図および第2図は内視鏡11の操作部13に組み込
んだ湾曲操作装置の構造を示している。この操作部13
のケース25内には一定の間隔を置いてそれぞれ平行に
対向させた一対のメインフレーム26a,26bとサブ
フレーム27からなる1組みのフレーム28が操作部1
3の前後軸方向に沿って長く配置されている。そして、
このフレーム28には後述する上下湾曲操作用の湾曲操
作装置部29aと左右湾曲操作用の湾曲操作装置部29
bが組み付けられている。そして、これらは同様な構成
であるが、操作部13の前後に後述するような特定な配
置で設置される。
まず、その一方の湾曲操作装置29aについて具体的に
説明する。すなわち、サブフレーム27には超音波モー
タユニット31が組み込まれている。この超音波モータ
ユニット31における超音波モータ32は円板状のステ
ータ33と、このステータ33の周部におけるケース2
5側に対向する面に密接するロータ34とからなり、ロ
ータ34とは反対側に位置するステータ33の周部にお
ける面には圧電体35が接着固定されている。ロータ3
4は回転軸36の先端部に被嵌して固定されている。回
転軸36はスラストベアリング37と第1のラジアルベ
アリング38とにより軸支されている。スラストベアリ
ング37と第1のラジアルベアリング38はベアリング
ボックス39内に収納して支持されている。このベアリ
ングボックス39は上記サブフレーム27に対して接合
するとともにねじ41により固着されている。また、ベ
アリングボックス39の外周には上記ステータ33が被
嵌しており、このステータ33はベアリングボックス3
9の外周に形成したねじ42に螺合するナット43によ
り締め付けられて固定されている。つまり、ステータ3
3は固定され、回転できない。
また、上記スラストベアリング37はワッシャ45を介
し、回転軸36の周囲に設けられた溝46にはめ込まれ
たスナップリング47によって支持されている。また、
回転軸36の内端側部分は一方のメインフレーム26a
に取着された第2のラジアルベアリング48によって支
持されている。この第2のラジアルベアリング48はベ
アリングボックス48aによって支持されている。
一方、このように支持される回転軸36の外端部には皿
ばね49がかしめ等により取着され、この皿ばね49は
上記ロータ34をステータ33に押し当てる向きに強く
付勢している。なお、ロータ34と皿ばね49との間に
はロータ34を傷から守るため、および回転軸36とロ
ータ34のすべりを防ぐためのゴムシート44が設けら
れている。
また、この超音波モータユニット31の回転軸36には
第1のラジアルベアリング38と第2のラジアルベアリ
ング48との中間に位置して伝達歯車機構、例えば伝達
歯車列50の駆動ギア51が焼ばめ等の手段で固着され
ている。この駆動ギア51は従動ギア52に噛み合って
いる。従動ギア52はメインフレーム26bとサブフレ
ーム27との間に架設されたシャフト53に対して自由
に回転できるように支持されている。この従動ギア52
とサブフレーム27との間にはその回転が滑らかになる
ように例えば樹脂製のワッシャ54が介挿されている。
また、従動ギア52とメインフレーム26bとの間には
そのシャフト53に対して自由に回転できるように牽引
操作用回転体としてのスプロケット55が支持されてい
る。この従動ギア52とスプロケット55は図示しない
例えばビスで結合され、一体的に回転するようになって
いる。
さらに、このスプロケット55には第3図(および第4
図)で示すようにチェーン56が巻装され、このチェー
ン56の各端には連結片57,57を介して湾曲操作ワ
イヤ58,58が連結されている。そして、このチェー
ン56と湾曲操作ワイヤ58,58は牽引部材を構成し
ている。また、各湾曲操作部ワイヤ58,58は挿入部
12内を通じて湾曲部16の先端または先端構成部15
の後端に連結されている。そして、後述するようにスプ
ロケット55が回転すれば、その回転する向きに応じて
各湾曲操作ワイヤ58,58を逆向きに押し引きして湾
曲部16を湾曲するようになっている。なお、第1図お
よび第2図で示すように伝達歯車列50とチェーン56
側との間にはこの両者の接触を防止する仕切り板59が
設置されている。なお、60はチェーンガイドである。
なお、第1図で示すように駆動ギア51とスプロケット
55は操作部13の軸方向にずれて配置される。そし
て、第3図で示すようにスプロケット55の外径に対応
したチェーン56間の幅aはラジアルベアリング48の
軸受部材48aの外径dよりも大きい。したがって、ラ
ジアルベアリング48の軸受部材48aはチェーン56
の間に余裕をもって配置されるため、その軸受部材48
aがチェーン56に接触することがない。
一方、この上下湾曲操作用の湾曲操作装置部29aの手
前側(接眼部18側)に配置される左右湾曲操作用の湾
曲操作装置部29bも、その上下湾曲操作用の湾曲操作
装置部29aと同様に構成される。ただし、駆動ギア5
1を支持するシャフト53は一対のメインフレーム26
a,26bにサブフレーム27とにわたって貫通して支
持されている。そして、この左右湾曲操作用の湾曲操作
装置部29bにおける伝達歯車列50は上下湾曲操作用
の湾曲操作装置部29aにおけるスプロケット55と操
作部13の軸方向に沿う同じ平面上に配置される。ま
た、左右湾曲操作用の湾曲操作装置部29bにおけるス
プロケット55は一対のメインフレーム26a,26b
の間に位置してそのシャフト53に軸支されるとともに
従動ギア52に対して一体的に連結されている。しかし
て、このスプロケット55はメインフレーム26a,2
6bの間の空間に位置し、これには牽引部材のチェーン
56が巻装されている。チェーン56の各端には第4図
で示すように湾曲操作ワイヤ58,58が連結され、こ
れはメインフレーム26a,26bの間の空間を通じて
挿入部12側に導かれている。なお、この上下湾曲操作
用の湾曲操作装置部29bにおいては伝達歯車列50と
チェーン56側との間には一方のメインフレーム26b
が介在し、これが上述した仕切り板59と同じ機能を発
揮してその両者が接触を防止するようになっている。
なお、第1図および第2図において示すように操作部1
3のケース25の内部空間にはイメージガイド61、ラ
イトガイド62、送気チューブ63、送水チューブ6
4、吸引チューブ65、および電気信号用ケーブル66
が内挿され、イメージガイド61を除く他のものは操作
部13からユニットユニバーサルコード14側に導びか
れている。また、イメージガイド61は操作部13の接
眼部18に導かれている。
次に、上記湾曲操作装置部29a,29bの作用につい
て説明する。まず、内視鏡11の挿入部12を体腔内に
挿入し、このとき例えば湾曲部16を上向きに湾曲した
いとき、術者は湾曲操作スイッチ部21における上方向
スイッチ釦21aを押す。これによりステータ33にお
ける圧電体35には制御された駆動電圧が印加され、そ
のステータ33には所定の向きの進行波が発生する。こ
の結果、ロータ34はその進行波によって所定の向きに
回転する。このロータ34の回転は回転軸36に伝達さ
れ、回転軸36に取着された駆動ギア51を回転する。
さらに、駆動ギア51の回転は従動ギア52に伝達さ
れ、これと一体的なスプロケット55を回転駆動する。
しかして、チェーン56を回転してその一端に連結した
上側の湾曲操作ワイヤ58を引き、下側の湾曲操作ワイ
ヤ58を繰り出す。これにより湾曲部16は上側に強制
的に湾曲される。
この伝達歯車列50はその駆動ギア51の径に対して従
動ギア52の径を充分に大きくしてあるので、駆動力を
高めることができる。
また、湾曲部16を下向きに湾曲したいときには湾曲操
作スイッチ部21における下方向スイッチ釦21bを押
す。
また、湾曲部16を左向きに湾曲したいときには湾曲操
作スイッチ部21における左方向スイッチ釦21cを押
し、湾曲部16を右向きに湾曲したいときには湾曲操作
スイッチ部21における右方向スイッチ釦21dを押す
ことにより上記同様に今度は左右湾曲操作用の湾曲操作
装置部29bを駆動して所望の向きに湾曲される。
そして、上記各湾曲操作装置29a,29bはこれらの
各モータ部たる超音波モータユニット31,31は同じ
向きで平行に並べて配置するとともに、一方の湾曲操作
装置部29aの超音波モータ32により回転駆動される
牽引操作用回転体たるスプロケット55と、隣合う他方
の湾曲操作装置部29bの超音波モータ32によって回
転駆動される駆動伝達歯車機構たる伝達歯車列50とが
操作部13の軸方向に沿う同じ平面上に配置されてい
る。
このような配置構成であるから、2つの湾曲操作装置部
29a,29bを操作部13に対してコンパクトに組み
込むことができて操作部13の細径化を図り、かつ長大
化を防ぐことができる。
なお、上記実施例において、上下湾曲操作用の湾曲操作
装置部29aと左右湾曲操作用の湾曲操作装置部39b
の配置を逆にしてもかまわない。しかし、一般に、上下
方向の湾曲角度は左右方向の湾曲角度のそれよりも大き
いことが要求されるから、挿入部12に近い方を上下湾
曲操作用のものにするとよい。これにより上下方向の湾
曲角を大きくしてもその牽引部材が短くて済み、操作追
従性がよくなるという作用効果を奏する。
第6図および第7図は本考案の第2の実施例を示すもの
である。この実施例は上記内視鏡11を電子式のもの
(電子スコープ)に構成したものである。このため、挿
入部12の先端構成部15には観察視野の像を撮像す
る、CCDなどからなる固体撮像素子71を組み込み、
これに接続される撮像信号用ケーブル72を上記イメー
ジガイド61の代りに内装する。また、この撮像信号用
ケーブル72は操作部13からユニバーサルコード14
内を通じてコネクタ23に導びかれ、このコネクタ23
に設けた接点を通じて照明用光源22内に組み込まれた
ビデオプロセッサ73に接続されるようになっている。
ビデオプロセッサ73で画像処理した信号はTVモニタ
74に伝送され、像として映し出されるようになってい
る。その他の構成や作用は上記第1の実施例のものと同
様であるので、その説明は省略する。
第8図は本考案の第3の実施例を示すものである。この
実施例は上記第2の実施例のものと同様に電子スコープ
として構成した。また、挿入部12の湾曲部16を上下
方向に湾曲操作する上下方向用湾曲操作装置部29aに
おいて、その伝達歯車列50の伝達回転比を小さくし
て、大きな湾曲操作角が得られるに充分な程度の駆動力
をスプロケット55側に与えるようにしたものである。
また、挿入部12の湾曲部16を左右方向に湾曲操作す
る左右方向用湾曲操作装置部29bの伝達歯車列50の
伝達回転比は相対的に大きくしてある。すなわち、より
具体的には上記各湾曲操作装置部29a,29bにおけ
る伝達歯車列50の駆動ギア51のピッチ円直径は略同
じであるが、従動ギア52のピッチ円直径は上下方向用
湾曲操作装置部29aのものの方が左右方向用湾曲操作
装置部29bのものの方より大きい。
したがって、上下方向用湾曲操作装置部29aの駆動力
を確保しながら、前後に配列する各湾曲操作装置部29
a,29bの全体長さを短かくできるとともに、その重
量を軽くできる。このため、内視鏡11の操作部12の
操作性を向上できる。なお、その他の構成および作用は
上記第2の実施例のものと同様である。
第9図は本考案の第4の実施例を示すものである。この
第4の実施例は上下方向用湾曲操作装置部29aの超音
波モータユニット31のステータ33とロータ34の直
径と、左右方向用湾曲操作装置部29bの超音波モータ
ユニット31のステータ33とロータ34の直径よりも
大きくして相対的に駆動力を大きくした。各湾曲操作装
置部29a,29bにおける伝達歯車列50については
上記第1の実施例のものと同じ関係に設定してある。
したがって、この実施例の構成によれば、上下方向用湾
曲操作装置部29aの駆動力を確保しながら、前後に配
列する各湾曲操作装置部29a,29bの全体長さを短
かくできるとともに、その重量を軽くできる。このた
め、内視鏡11の操作部12の操作性を向上できる。な
お、その他の構成および作用は上記第1の実施例のもの
と同様である。
第10図および第11図は本考案の第5の実施例を示す
ものである。この第5の実施例は上下方向用湾曲操作装
置部29aにおける超音波モータユニット31と伝達歯
車列50の配列方向と、左右方向用湾曲操作装置部29
bにおける超音波モータユニット31と伝達歯車列50
の配列方向とが操作部13の軸方向に対して平行ではな
く、それ以外の任意の向きに配置したものである。さら
に、各湾曲操作装置部29a,29bにおけるスプロケ
ット55の代りにプーリ81を設け、このプーリ81に
は牽引部材としての湾曲操作ワイヤ72を巻送したもの
である。
この実施例の構成によれば、複数の湾曲操作装置部29
a,29bを操作部13に対してコンパクトに組み込む
ことができる。また、操作部13の軸方向の長さを短く
できる。しかも、湾曲操作装置部29a,29bの配置
方向を選択できるので、操作部13の形状等に応じて配
置し、コンパクトに組み込むことができる。
第12図および第13図は本考案の第6の実施例を示す
ものである。この実施例は上記第5の実施例において、
一方の上下方向用湾曲操作装置部29a,29b、例え
ば左右方向用湾曲操作装置部29bにおけるプーリ81
をその超音波モータユニット31と伝達歯車列50の従
動ギア52との間に配設したものである。
この実施例の構成によれば、上記第5の実施例のものと
同じ作用効果を奏し得るとともに、超音波モータユニッ
ト31としてそれ自身の軸方向の高さを低くできる。こ
のため、操作部13をより細径化できる。
なお、本考案は上記実施例のものに限定されるものでは
なく、その要旨を変更しない範囲で種々の変形が考えら
れるものである。なお、上記各実施例では超音波モータ
として超音波モータを例に挙げて説明したが、これ以外
の方式の振動波モータを用いてもいとともに、他の電動
モータを採用してもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、その各湾曲操作装
置部の湾曲駆動用モータをその減速歯車機構とともに操
作部に対してコンパクトに組み込むことができて操作部
の細径化を図り、かつ長大化を防ぐことができる。ま
た、各湾曲操作装置部の各モータ部は同じ向きで平行に
並べて配置するから、この湾曲操作装置部の組み立てが
容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の第1の実施例を示し、第
1図はその湾曲操作装置部の側断面図、第2図は第1図
中A−A線に沿う断面図、第3図は第1図中B−B線に
沿う向きからの牽引部材部分の配置説明図、第4図は第
1図中C−C線に沿う向きからの牽引部材部分の配置説
明図、第5図はこの第1の実施例における内視鏡の全体
のシステムを示す構成図、第6図および第7図は本考案
の第2の実施例を示し、第6図はその内視鏡の全体のシ
ステムを示す構成図、第7図は湾曲操作装置部の側断面
図、第8図は本考案の第3の実施例における湾曲操作装
置部の側断面図、第9図は本考案の第4の実施例におけ
る湾曲操作装置部の側断面図、第10図および第11図
は本考案の第5の実施例を示し、第10図はその操作部
における湾曲操作装置部の配置構成を示す側面図、第1
1図はその操作部における湾曲操作装置部の配置構成を
示す平面図、第12図および第13図は本考案の第6の
実施例を示し、第12図はその操作部における湾曲操作
装置部の配置構成を示す側面図、第13図はその操作部
における湾曲操作装置部の配置構成を示す平面図、第1
4図および第15図はそれぞれ先行例の内視鏡における
操作部での湾曲操作装置部の配置構成を示す側面図であ
る。 11…内視鏡、12…挿入部、16…湾曲部、21…湾
曲操作スイッチ部、29…湾曲操作装置部、31……超
音波モータユニット、32…超音波モータ、36…回転
軸、50……伝達歯車列、51…駆動ギア、52…従動
ギア、53…シャフト、55…スプロケット、56…チ
ェーン、58…湾曲操作ワイヤ、61…プーリ、62…
牽引ワイヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の操作部に収容される湾曲駆動用モ
    ータと、この湾曲駆動用モータによって回転駆動される
    伝達歯車機構と、この伝達歯車機構を介して上記モータ
    により回転駆動される牽引操作用回転体と、この回転体
    によって操作され内視鏡の挿入部を通じて先端側に挿通
    されるとともにその回転体の回転に伴って牽引操作され
    たときその挿入部の湾曲部を湾曲操作する牽引部材とか
    ら、それぞれ構成される複数の湾曲操作装置部を有した
    内視鏡の湾曲操作装置において、上記各湾曲操作装置部
    はこれらの各モータ部を同じ向きで平行に並べて配置す
    るとともに、一方の湾曲操作装置部の湾曲駆動用モータ
    により回転駆動される牽引操作用回転体と、隣合う他方
    の湾曲操作装置部の湾曲駆動用モータによって回転駆動
    される駆動伝達歯車機構とを同じ平面上に配置したこと
    を特徴とする内視鏡の湾曲操作装置。
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