JPH05276952A - ヒトプロテインc発現ベクター - Google Patents

ヒトプロテインc発現ベクター

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JPH05276952A
JPH05276952A JP4013129A JP1312992A JPH05276952A JP H05276952 A JPH05276952 A JP H05276952A JP 4013129 A JP4013129 A JP 4013129A JP 1312992 A JP1312992 A JP 1312992A JP H05276952 A JPH05276952 A JP H05276952A
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human protein
dna
gene
dna fragment
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Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Yoshihiko Washimi
芳彦 鷲見
Kenji Wakabayashi
健司 若林
Miharu Takazawa
美治 高沢
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Original Assignee
Teijin Ltd
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    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
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    • C12N9/6421Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue from mammals
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    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
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    • C12N15/67General methods for enhancing the expression
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    • C12Y304/21Serine endopeptidases (3.4.21)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ヒトプロテインCをコード
するDNA断片および該断片を用いたヒトプロテインC
発現ベクターを提供することにある。 【構成】 ヒトプロテインC遺伝子の有する8個のエキ
ソンの間に存在する7個のイントロンのうち、任意のN
個(N=1〜6)のイントロン部分を除去し、その前後
の配列を接続してヒトプロテインCをコードする新規な
DNA断片、断片を含有する発現ベクターおよび該ベク
ターで形質転換した動物細胞を作成した。また、そのD
NA断片に残存するイントロン中に有用なDNA断片を
組み込むことで発現効率を向上させたヒトプロテインC
をコードするDNA断片も提供される。これらはヒトプ
ロテインC蛋白の産生に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトプロテインCをコ
ードするDNA断片およびそれを用いたヒトプロテイン
C発現ベクターに関するものである。本発明の発現ベク
ターを用いて得たヒトプロテインCまたはそれを活性化
して得られる活性化ヒトプロテインCは、抗凝固剤また
は線溶促進剤として使用することができる。
【0002】ここで、本明細書において、DNAの配列
はそれを構成する核デオキシリボヌクレオチドに含まれ
る塩基の種類で略記するものとし、たとえば下記の略号
を用いる。
【0003】 A アデニン(デオキシアデニル酸を示す。) C シトシン(デオキシシチジル酸を示す。) G グアニン(デオキシグアニル酸を示す。) T チミン(デオキシチミジル酸を示す。)
【0004】
【従来の技術】プロテインCは血漿セリンプロテアーゼ
前駆体の一種であって、血小板や血管内皮細胞の表面
で、トロンビンとそのレセプターであるトロンボモジュ
リンとの複合体による限定分解を受けて活性化され、セ
リンプロテアーゼである活性化プロテインC(以下AP
Cという)に変換される。
【0005】APCは血液凝固系の活性化第5因子およ
び活性化第8因子を選択的に分解することによって抗凝
固活性を発揮する。この活性はプロテインSによって増
強されることが知られている。また、APCは組織プラ
スミノーゲンアクチベータの阻害剤であるPAI―1を
切断することにより、線溶促進活性をもつと考えられて
いる。
【0006】ヒトプロテインC遺伝子の塩基配列につい
ては、既にFosler DC Proc. Natl.Acad. Sci. USA,
,4673―4677(1985)に、ヒトプロテイ
ンCcDNAの塩基配列については、Nucleic Acids Re
s., 13,5233―5247(1985)に示されて
いる。
【0007】ヒトプロテインCのアミノ酸配列は既に、
Proc. Natl. Acad. Sci. USA,82,4673―467
7(1985)等で明らかなように、Glaドメインお
よびエピダーマルグロースファクター(EGF)様ドメ
インをアミノ末端側に有する軽鎖(分子量約21,00
0)と活性化ペプチドおよび触媒ドメインからなる重鎖
(分子量約41,000)とがジスルフィド結合したも
の(2本鎖型)である。
【0008】ヒトプロテインCの軽鎖は、アミノ末端A
laからカルボキシル末端のLeuまで155個のアミ
ノ酸からなり、重鎖はアミノ末端のAspからカルボキ
シル末端のProまで262個のアミノ酸からなってお
り、軽鎖と重鎖は細胞中で(H2 N―)軽鎖―Lys―
Arg―重鎖(―COOH)の形で生合成され、細胞か
ら分泌される過程でLys―Argが切断され、2本鎖
化される。
【0009】軽鎖と重鎖とは、軽鎖のアミノ末端から1
41番目のCysと重鎖のアミノ末端から120番目の
Cysとの間でジスルフィド結合で結合している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はヒトプロテイ
ンCの発現に有用なDNA断片、該断片を用いた発現ベ
クター、該発現ベクターにより形質転換された動物細胞
および動物細胞を用いたヒトプロテインCの製造方法を
提供することを目的とする。本発明はまた、効率的に発
現することのできるヒトプロテインCをコードするDN
A断片の提供も目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はヒトプロテイン
C遺伝子の有する8個のエキソンの間に存在する7個の
イントロンのうち、N個(N=1〜6)のイントロン部
分を除去し、その前後の配列を接続してなるヒトプロテ
インCをコードするDNA断片である。
【0012】ヒトプロテインC遺伝子のエキソン6と
7、およびエキソン7と8との間に存在する2個のイン
トロンを除去してなる上記のDNA断片が好適である。
また、ヒトプロテインC遺伝子のエキソン3と4、エキ
ソン4と5、エキソン5と6、エキソン6と7およびエ
キソン7と8との間に存在する5個のイントロンを除去
してなる、上記のDNA断片が好適である。
【0013】また本発明は、ヒトプロテインC遺伝子ま
たは上記のDNA断片が有するN個(N=1〜7)のイ
ントロン部分のうち、いずれか一つまたは複数個のイン
トロン部分に、またはその一部を欠失させたイントロン
部分に、次に示すDNA断片; a.動物細胞において転写活性を促進するDNA断片、 b.動物細胞においてDNAの複製開始点となり得るD
NA断片、 c.アデノウイルスのVA遺伝子断片、 からなる群より選ばれた少なくとも一つを挿入したヒト
プロテインCをコードするDNA断片を包含する。
【0014】また本発明は、上記のDNA断片を動物細
胞中で発現させることを特徴とするヒトプロテインCの
製造方法を包含する。
【0015】また、本発明は、動物細胞へ導入し得る発
現ベクターであって、プロモーター、上記のDNA断
片、並びに必要に応じポリアデニレーションシグナルを
含有し、上記DNA断片のDNA配列の転写が前記プロ
モーターにより指令されるヒトプロテインC発現ベクタ
ーを包含する。
【0016】本発明はさらに、上記の発現ベクターによ
り形質転換されているヒトプロテインC産生動物細胞を
包含する。細胞はBHK細胞、CHO細胞、HeLa細
胞、C127細胞および293細胞からなる群から選ば
れたものが好適である。
【0017】形質転換される細胞は、本発明の発現ベク
ターによる形質転換の前後に他の発現ベクターにより、
他の形質転換がなされることもある。例えばヒトプロテ
インC発現ベクターを導入後、後述するpKEX2―g
ptあるいはpVA―gptを導入することができる。
【0018】本発明の、ヒトプロテインC遺伝子は、特
開昭62―111690号公報のFig.4に記載され
た塩基配列(Proc. Natl. Acad. Sc; USA,82,198
5の4674ページに示された塩基配列と同じ)の塩基
番号+1番から8975番までの8975個塩基配列と
ほぼ同じものであるが、一部の塩基配列が異なってい
る。
【0019】かかる遺伝子は8個のエキソン(エキソン
1〜8と呼ぶ)および7個のイントロン(イントロン1
〜7)とからなる。
【0020】エキソン1は上記公報Fig.4の塩基配
列において、1番のAから70番のGまでの70個の塩
基配列である。
【0021】イントロン1は上記公報Fig.4の塩基
配列において、71番のGから1333番のGまでの1
263個の塩基配列において、次の点で異なるものであ
るが他の塩基は同じである。すなわち、 (1)127番のGと128番のCの間にGがある。 (2)532番のGと533番のCの間にAがある。 (3)733番のCと734番のAの間にCがある。 (4)761番はCではなくGである。 (5)981番のGと982番のCの間にG,Aがこの
順にある。 (6)1300番のTと1301番のCの間にCがあ
る。 (7)1318番のCと1319番のTの間にCがあ
る。
【0022】エキソン2は上記公報Fig.4の塩基配
列において、1334番のAから1500番のAまでの
167個の塩基配列である。
【0023】イントロン2は上記公報Fig.4の塩基
配列において、1501番のGから2962番のGまで
の1462個の塩基配列において、次の点で異なるもの
であるが他の塩基は同じである。すなわち、 (1)1739番のCと1740番のAの間にCがあ
る。 (2)2141番のGと2142番のCの間にGがあ
る。 (3)2398番のGと2399番のCの間にGがあ
る。 (4)2672番のGと2673番のCの間にCがあ
る。 (5)2927番のGはない。
【0024】エキソン3は上記公報Fig.4の塩基配
列において、2963番のCから2987番のGまでの
25個の塩基配列である。
【0025】イントロン3は上記公報Fig.4の塩基
配列において、2988番のGから3079番のGまで
の92個の塩基配列である。
【0026】エキソン4は上記公報Fig.4の塩基配
列において、3080番のAから3217番のGまでの
138個の塩基配列である。
【0027】イントロン4は上記公報Fig.4の塩基
配列において、3218番のGから3319番のGまで
の102個の塩基配列である。
【0028】エキソン5は上記公報Fig.4の塩基配
列において、3320番のAから3454番のGまでの
135個の塩基配列において、3342番のTがGとな
ったものである。
【0029】イントロン5は上記公報Fig.4の塩基
配列において、3455番のGから6122番のGまで
の2668個の塩基配列である。
【0030】エキソン6は上記公報Fig.4の塩基配
列において、6123番のTから6265番のGまでの
143個の塩基配列である。
【0031】イントロン6は上記公報Fig.4の塩基
配列において、6266番のGから7138番のGまで
の873個の塩基配列である。
【0032】エキソン7は上記公報Fig.4の塩基配
列において、7139番のGから7256番のGまでの
118個の塩基配列である。
【0033】イントロン7は上記公報Fig.4の塩基
配列において、7257番のGから8385番のGまで
の1129個の塩基配列である。
【0034】エキソン8は上記公報Fig.4の塩基配
列において、8386番のGから8975番のGまでの
590個の塩基配列である。
【0035】本発明のDNA配列はヒトプロテインC遺
伝子から組み立てることができる。任意のイントロンを
除去することはサイトディレクテッド・ミュータジェネ
シス(site-directed mulagenesis )法またはいわゆる
カセット変異法を用いて該イントロン部分に対する欠失
改変を行なうことで達成される。
【0036】さらには実施例において示すように、ゲノ
ム型ヒトプロテインC遺伝子と、ヒトプロテインC c
DNAの対応する部分に存在する、共通の制限酵素サイ
トを利用して、ゲノム型ヒトプロテインC遺伝子の一部
をヒトプロテインC cDNAの一部と入れ替えること
によっても達成される。
【0037】本発明のDNA配列の具体例としては、実
施例において示すように、エキソン6と7および7と8
の間にある2個のイントロンを除去したDNA配列、あ
るいはエキソン3と4、4と5、5と6、6と7および
7と8の間にある計5個のイントロンを除去したDNA
配列が挙げられる。
【0038】なお一般に、イントロンの塩基配列は、そ
の一部分の変異がタンパクレベルでの変異につながらな
いため、タンパクをコードする領域の変異に比べてそう
した変異を有する固体が排除される可能性が少ない。従
ってイントロンの配列中には、人種、個体などの間で若
干の相違があることが考えられる。本発明のDNA断片
は、こうしたイントロンの配列の一部の相違を許容する
ものであり、前述のイントロンの配列に限定されると考
えてはならない。
【0039】本発明のヒトプロテインCをコードするD
NA断片には少なくとも一つのイントロンが存在する。
このイントロンの中には動物細胞の核内で何らかの作用
・効果を有するDNA断片を組み込むことができる。本
発明はかかる組換えを行なったDNA断片も包含する。
【0040】動物細胞の核内で何らかの作用・効果を有
するDNA断片とは、例えばエンハンサー等の転写活性
を促進するDNA断片、動物ウイルス由来の複製開始
点、アデノウイルスVA遺伝子が挙げられる。
【0041】しかしながら、こうした組み込みにより、
イントロン中に存在するスプライシングのシグナルとな
るDNA配列に影響を与えてはならない。従って、こう
した組み込みは、イントロン中のスプライシングのシグ
ナルとなる配列以外の部分に対して行なわなければなら
ない。また、組み込むDNA断片は、スプライスアクセ
プタとなる配列を有していてはならない。
【0042】この一方で、イントロン中のスプライシン
グのシグナルとなる配列以外の部分であれば、この組み
込みの前に、組換えの便宜などのため、一部の配列を除
去しておくことは許容する。また、特に機能を持たない
DNA断片を同時に組み込むことも許容する。
【0043】この組み込みは、イントロン中にある適当
な制限酵素サイトを利用して行われるほか、必要に応じ
てサイトディレクテッド ミュータジェネシス(site-d
irected mutagenesis )法により適当な制限酵素サイト
を作り出してから行なうこともできる。その他合成DN
Aをアダプタとして利用するなど一般的な遺伝子組換え
技術により達成される。
【0044】動物細胞において転写活性を促進するDN
A断片とは例えばSV40、ヒトサイトメガロウイル
ス、BKウイルス、EBウイルス、単純ヘルペスウイル
ス、HIVなどの動物ウイルスが有するエンハンサー、
抗体の遺伝子が有するエンハンサーなど動物遺伝子由来
のエンハンサーが挙げられるが、必ずしも「エンハンサ
ー」の語に拘泥することはなく、こうした活性を有する
DNA断片は全て含まれる。例えば、HTLV―1のP
40Xに応答して転写活性を促進するHTLV―1 L
TR中のDNA断片、メタロチオネイン―1遺伝子のプ
ロモーター領域に存在する、重金属イオンやグルココル
チコイドホルモンに応答して転写活性を促進するDNA
断片なども含まれる。
【0045】動物細胞においてDNAの複製開始点とな
り得るDNA断片としては、例えばSV40、BKウイ
ルスといった動物ウイルスDNA中の複製開始点が挙げ
られる。
【0046】アデノウイルスVA遺伝子は、VAI、V
AIIの2種類があり、このいずれかまたは両方を用いる
ことができる。VA遺伝子は転写されてVA RNAと
なり、それが発現効率向上に資すると考えられている。
【0047】本発明のDNA断片を用いてヒトプロテイ
ンC蛋白を得るために、上記のDNA断片は、宿主ベク
ター系に応じて適当に選ばれた発現用ベクターに組み込
まれる。そのような発現ベクターの具体例としては、バ
クテリア由来のプラスミド、バクテリオファージ由来の
DNA、動物ウイルスのDNA等に適当な制御領域を組
み込んだベクター、たとえばアデノウイルス主要後期プ
ロモーター、SV40初期プロモーター、SV40後期
プロモーター、マウスメタオロチオネイン―1プロモー
ター、MMTV(マウス乳頭腫ウイルス)のプロモータ
ー、RSV(ラウス肉腫ウイルス)のプロモーター、ヒ
トβ―アクチンプロモーター、チキンβ―アクチンプロ
モーター等を組み込んだプラスミドベクターあるいはウ
シパピローマウイルス等のウイルス由来のベクター等が
用いられる。
【0048】本発明のポリアデニレーションシグナルと
しては動物細胞中で機能するものであればよい。したが
って動物ウイルス由来のもの、動物の(class2)
遺伝子由来のポリアデニレーションシグナルであればよ
い。たとえばSV40の初期遺伝子領域に存在するポリ
アデニレーションシグナルが挙げられる。またヒトプロ
テインC遺伝子自体に存在するものを用いてもよい。
【0049】前記DNA断片のかかるベクターへの組み
込みはそれ自体既知の方法で行なうことができ、たとえ
ばMiura O. et al., J. Clin. Invest. 83, 1958-1604
(1989)等の文献に記載の方法によって行なうことができ
る。
【0050】一方、宿主用の動物細胞としてはヒトまた
はヒト以外の動物細胞のいずれであってもよく、例えば
CHO,C127,BHK,Cos1,Cos7,L
M,NIH3T3,293,HeLa等があげられ、中
でもCHO,BHK,293が好ましい。
【0051】上記発現型ベクターのこれら細胞へのトラ
ンスフェクションも、また当該分野でよく知られたそれ
自体公知の方法によって行なうことができ、例えばSpan
didos D.A. and Wilkie N.M., Expression of Exogenou
s DNA in Mammalian Cells,Ed. Hames B.D. and Higgin
s S.J. Transcription and Translation, IRL Press, O
xford, ppl-48等の文献記載の方法によって行なうこと
ができる。
【0052】かくして得られる形質転換細胞を、それぞ
れの細胞に適合した条件下に常法で培養することにより
その培養液から目的とする蛋白を回収することができ
る。
【0053】本発明によって得られるヒトプロテインC
の定量法は特開昭61―283868号公報によって示
された方法を用いることができる。この方法によれば、
GlaをもつヒトプロテインCのみを測定することもで
きる。
【0054】本発明によって得られるヒトプロテインC
の精製には、バリウム吸着法、イオン交換クロマトグラ
フィー法を利用することができるが、カルシウムイオン
によるGlaドメインのコンホメーション変化を認識す
る抗ヒトプロテインCモノクローナル抗体を使用したア
フィニティカラムクロマトグラフィーを用いるのが特に
好ましい(特開昭64―85091号公報参照)。
【0055】この方法は、Glaを有するヒトプロテイ
ンCのみを精製できる点と、EDTAという温和な溶離
剤が使える点で優れた方法である。
【0056】ヒトプロテインCからAPCへの変換は、
プロテインC活性化酵素によりヒトプロテインCの重鎖
のアミノ末端(以下N末という)から12番目のアミノ
酸から重鎖のN末のアミノ酸までの活性化ペプチドが除
去されることによっておこなわれる。
【0057】ここでプロテインC活性化酵素としては、
トロンビン、トロンビン―トロンボモジュリン複合体、
蛇毒等が挙げられる。
【0058】
【発明の効果】本発明のヒトプロテインC発現ベクター
を用いることにより、血漿由来のヒトプロテインCでは
問題となり得るウイルス混入の問題が解消される。また
原料を人血に求める必要がなくなり、安定的な供給を達
成することができる。
【0059】一般に、cDNAを動物細胞において発現
させる際には、その5′側または3′側の非コード領域
にスプライスドナー(splice doner)およびアクセプタ
(acceptor)を人工的に付加することが行なわれるが、
本発明のDNA断片を用いる場合にはその必要がない。
【0060】これまで、ヒトプロテインCのcDNAを
動物細胞で発現させる系においてcDNAの配列の一部
を改変することにより、種々の改変ヒトプロテインCタ
ンパクを製造することが行なわれている。
【0061】例えば、2本鎖化率を向上させる目的で、
コネクティングペプチド(Lys(156)Arg(1
57))の部分を改変したもの(特開昭64―8508
4号公報)、活性化プロテインCを直接発現させるため
に、活性化ペプチド部分を欠失させたもの、またはさら
にその近傍を改変したもの(特開平2―2338号公
報、特開平2―2372号公報)が挙げられる。
【0062】これらのものは、エキソン6の配列の一部
を改変したものに相当することから、本発明のDNA断
片において、エキソン6の部分を天然型のDNA断片に
かえて、上記の改変に対応する改変を行なったDNA断
片とすることで、これらのものと同一の改変ヒトプロテ
インCを得ることができる。すなわち、2本鎖化率の向
上したヒトプロテインCや、活性化ヒトプロテインCの
直接発現が可能である。
【0063】このほか、ヒトプロテインC cDNAに
おいて上記の例以外の改変を行なって得られる改変ヒト
プロテインCも、本発明のDNA断片において、対応す
る改変を行なったものを用いることで製造することがで
きる。
【0064】動物細胞の各遺伝子は、常に一定のレベル
で発現しているわけではない。ある特定の組織に分化し
た細胞においてのみ発現する遺伝子もあれば、特定の分
化段階でのみ、あるいは分化開始前においてのみ発現す
るものもある。
【0065】また細胞の外部の環境によりその発現が変
化する遺伝子もある。例えば、グルコース濃度などの栄
養状態、温度、金属イオンの濃度、あるいはホルモン、
サイトカインといった生体内の情報伝達物質によって、
その発現量が増大または減少するものがある。生体は生
命活動の維持のため、こうした遺伝子発現の調節を通じ
て自己の置かれた環境に対応しているのである。
【0066】このような、動物細胞における遺伝子発現
の制御には、多段階の精緻なメカニズムが関与してい
る。そのひとつは転写段階での調節である。その遺伝子
のプロモーター/エンハンサー領域と核内のDNA結合
タンパクとの相互作用を通じて、転写が制御されるので
ある。
【0067】この場合、こうしたDNA結合タンパクの
種類や量が、細胞の外部環境、分化の方向や程度を反映
して変化するのである。あるいはまた、mRNAの半減
期を変化させることによっても発現量が調節されてい
る。例えば、エストロジェンの存在で半減期が大きく延
びるmRNAが知られている。
【0068】そのほか、mRNAの核内から細胞質への
移行、翻訳、生成したタンパクの細胞内輸送の段階など
でも制御を受けていると考えられる。
【0069】ところで、動物細胞の遺伝子のほとんどは
イントロンを有している。この配列は転写後核内におい
て除去されるのであるが、この段階はまた、動物細胞に
対し、その遺伝子発現を制御しうる機会を与えていると
考えられる。
【0070】こうしたことから、動物細胞における物質
生産において、genomic DNAを用いることは、スプラ
イシングの効率あるいはそれに関係するmRNAの核内
から細胞質中への移行の効率の調節を通じて発現量を制
御できるという意味で、cDNAを用いた発現に比べて
有利である。
【0071】ここで、発現量を制御できることは、例え
ば細胞の数を増やす段階など目的のタンパクを合成する
ことが不要なときは、その生産を抑制することでタンパ
ク合成のメカニズムを細胞分裂など他の方に向けてお
き、必要となったら目的のタンパクの合成に向わせるこ
となどに応用できる。しかしながら一般にgenomic DN
Aの発現効率はcDNAのそれに比べて低いことが多
い。本発明のDNA断片は実用レベルの発現量を確保し
つつ、発現量を細胞外からコントロールできるようにし
たものである。
【0072】本発明のDNA断片はまた、転写制御に関
係する配列の「置き場所」を提供するものである。エン
ハンサー等の転写を調節するDNA配列は、それをプロ
モーターの近辺に置くことにより、効果を発揮するので
あるが、その位置はプロモーターの上流側のほか、転写
開始点の下流側でも効果のあるものが知られている。抗
体のエンハンサーが一例として挙げられる。
【0073】ここで、cDNAを用いた発現の場合に
は、タンパクの一次構造を変えないため、こうしたDN
A配列は、転写開始点から翻訳開始点までの間に置く必
要がある。しかしながら、この場合には、転写開始点か
ら翻訳開始点までの距離が長くなるため、翻訳の効率が
低下する恐れがある。
【0074】これに対して本発明のDNA断片において
は、そのイントロン中の配列であれば一部を置換、挿入
により改変してもタンパクの一次構造を変化させないこ
とから、こうしたエンハンサー等の転写を調節する配列
を組み込んでも問題がない。
【0075】この場合には、転写開始点から翻訳開始点
までの配列は、翻訳効率にとって最も好ましい長さ、配
列とすることができる。
【0076】一方、genomic DNAを用いる場合にも同
様なことが可能であるが、前述のように発現効率がもと
もと低いという問題がある。本発明のDNA断片を用い
た場合には実用的な発現レベルを確保しつつ、エンハン
サー等の配列を組み込むことが可能である。
【0077】同様な「DNA配列の置き場所」という考
え方は例えばアデノウイルスのVA遺伝子、SV40な
どのポリオーマウイルス等の複製開始点を組み込む場合
にも適用できる。VA遺伝子は、プロモーターとしてア
デノウイルスの主要後期プロモーターを用いる場合に産
生量を上昇させ得る配列である。
【0078】本発明のDNA断片のイントロン中にこの
配列を組み込んだ発現ベクターを動物細胞にトランスフ
ェクトし、目的のタンパクの発現を指標としてスクリー
ニングした場合、目的のタンパクを発現している細胞の
染色体DNAには事実上必ずVA遺伝子が含まれている
と考えてよい。
【0079】これに対し、あるタンパクの転写ユニット
の外部にVA遺伝子を挿入した発現ベクターを用いた場
合には、VA遺伝子が同一ベクター上にあった場合で
も、目的のタンパクを産生している細胞がVA遺伝子を
含んでいるとは限らない。発現ベクターが染色体DNA
に組み込まれる過程で複雑な組み換えが起こる場合があ
るからである。
【0080】当然のことながら、目的のタンパクの転写
ユニットを有する発現ベクターと、VA遺伝子を有する
プラスミドとをコトランスフェクション(cotransfecti
on)する場合にも、目的のタンパクが発現しているから
といって、VA遺伝子がそのタンパクを発現している細
胞の染色体に組み込まれているとはいえない。
【0081】なお、ある細胞にVA遺伝子が組み込まれ
ているか否かの判定は、サザンハイブリダイゼーション
法などによってすることができる。しかし、本発明のD
NA断片のイントロン中にVA遺伝子を挿入した発現ベ
クターを用いる場合には、目的のタンパクの発現の有無
を指標として調べることができるため、ELISA等
の、より簡便で同時に多検体が調べられる方法が使える
ので有利である。
【0082】特に目的のタンパクが分泌タンパクである
場合には、サザンハイブリダイゼーション法では必ず細
胞を破壊してそのDNAを抽出しなければならないのに
対し、その細胞の培養上清を採取するだけで足りるので
有利である。
【0083】なお、イントロン中に挿入したVA遺伝子
が細胞の染色体DNAに組み込まれた場合でも、それが
転写されてVA RNAを生ずるのは当然であって、目
的のタンパクをコードするmRNAがスプライシングを
受けることとは関係しない。
【0084】同様なことは、複製開始点を本発明のDN
A断片のイントロン中に組み込む場合にもあてはまる。
例えばSV40の複製開始点をなすDNA断片を組み込
んだ発現ベクターを、動物細胞の染色体DNAにインテ
グレーションさせたうえで、その細胞中でSV40のT
抗原を発現させると、その複製開始点からDNAの複製
を起こさせることができ、近傍においた目的のタンパク
の転写ユニットのコピー数を増大せしめ、その結果発現
量を増すことができる。
【0085】この場合において、本発明のDNA断片の
イントロン中にこうした複製開始点をなすDNA断片を
挿入した発現ベクターを用いる場合には、目的のタンパ
クが発現していることをもって、複製開始点も動物細胞
の染色体DNAに組み込まれていると考えてよいこと
は、VA遺伝子の場合と同様である。
【0086】なお、VA遺伝子の場合には、動物細胞の
染色体のどこかに組み込まれれば機能すると考えてよい
が、この複製開始点の場合には、それが機能するには、
目的のタンパクの転写ユニット(プロモーター領域、タ
ンパクのコード領域、ポリA付加シグナルなどの一連の
DNA配列のセット)の近傍に位置している必要があ
る。
【0087】しかしながら、サザンハイブリダイゼーシ
ョン法などの方法では、複製開始点が動物細胞の染色体
のどこかにあるという情報しか得られない。これに対
し、本発明のDNA断片を用いた場合には、目的のタン
パクの発現をもって、複製開始点が事実上必ず、目的の
タンパクの転写ユニットの中にあるといえるのである。
【0088】本発明のDNA断片を用いる場合にはさら
に、複製開始点の位置を目的のタンパクの転写ユニット
の中央付近にもってくることができるため、より効率的
に遺伝子増幅が行なえることが期待できる。なお、イン
トロン中に挿入した複製開始点が細胞の染色体DNAに
組み込まれた場合でも、その染色体中で複製開始点とし
て機能するのは当然であって、目的のタンパクをコード
するmRNAがスプライシングを受けることとは関係し
ない。
【0089】これらアデノウイルスのVA遺伝子、ポリ
オーマウイルス等の複製開始点をgenomic DNAのイン
トロン中に組み込んだ場合でも上述の効果は期待できる
のであるが、その場合には目的のタンパクの発現効率が
低くなるという問題点を有する。しかし、本発明のDN
A断片を用いた場合には、実用的な発現レベルを確保し
たうえで、上述のことが可能なのである。
【0090】次に実施例を掲げて本発明を詳述するが、
本発明はそれらに何等限定されない。
【0091】
【実施例】本発明の実施例では、次の方法を用いた。
【0092】DNAの切断 1μgのプラスミドDNAまたはM13ファージのレプ
リカティブ・フォーム(RF)DNAまたはDNA断片
の切断は、10μlの緩衝液中、4〜10単位の制限酵
素を用い、メーカーにより指定された温度で2時間保つ
ことにより行なった。緩衝液は、制限酵素に付属のもの
を用いた。
【0093】DNA断片の分離および回収 制限酵素で切断したDNA断片は、サブマリン型電気泳
動槽を用いたアガロースゲル電気泳動で分離した。目的
のDNA断片を含むアガロースゲルを切り出し、GENECL
EAN II(商標登録)(Bio 101社)を用いて回収
した。方法は添付の説明書に従った。なお、特にことわ
らない限り、アガロースゲルは0.8%のものを用い
た。
【0094】DNA断片の結合 DNAライゲーションキット(宝酒造)を用いて行なっ
た。方法は、添付の説明書に従った。
【0095】DNA断片の平滑末端化 DNAブランティング(Blunting)キット(宝酒造)を
用いて行なった。方法は添付の説明書に従った。
【0096】大腸菌の形質転換 大腸菌HB101株のコンピテントセル(宝酒造)に、
20μl以下のDNA溶液を加え、1時間氷上に置い
た。次に42℃の水浴に1分間つけたあと、再び氷上に
5分間置いた。これを1mlのL―ブロスに加え、1時間
振盪培養した後、その一部(50〜300μl)を、ア
ンピシリンプレート(L―ブロス、寒天15g/リット
ル、アンピシリン50μg/ml)にまいて一晩37℃で
培養し、コロニーを作らせた。
【0097】プラスミドDNAの小スケール調製 アルカリ溶菌法(『Molecular Cloning 』(T. Maniati
s, Cold Spring Harbor Laboratory, 1982)P368参
照)による調製を行った。必要に応じて前述の『GENECL
EAN II(商標登録)』による精製を行った。
【0098】プラスミドDNAの大スケール調製 アルカリ溶菌法(『Transcription and Translation 』
(B.D. Hames, IRL press, 1984 )P8参照)およびC
sCl平衡密度勾配遠心法によって行った。ここで、超
遠心用ローターは日立製RP―67VFバーチカルロー
ターを用いた。またCsClの除去は透析によらず、T
E(10mM Tris―HCl pH8.0,1mM ED
TA)で4倍に希釈後、エタノール沈澱を2回すること
で代えた。
【0099】DNAの塩基配列の決定 塩基配列決定をすべきDNA断片をバクテリオファージ
M13に組み込むことにより、一本鎖DNAを得た。
【0100】この方法はアマシャム社「M13クローニ
ングキット」に添付の説明書に記されている。また一本
鎖DNAの大量調製法は同社「Oligonucleotide-direct
ed in vitro mutagenesis system)に添付の説明書に記
載の方法によった。こうして得た一本鎖DNAをテンペ
レートとし、後述の方法で調製した調べたい領域の近傍
の合成DNA20merをプライマーとして、アプライ
ド バイオシステムズ社「Dye Deoxy TM Terminator Ta
q Sequencing kit」を用い、シークエンシング反応を行
った。
【0101】この反応で得られたサンプルを、アプライ
ド バイオシステムズ社373A型DNAシーケンサー
を用いて解析することにより、塩基配列を決定した。
【0102】DNA断片の化学合成およびその精製 アプライド・バイオシステムズ社380A型DNA合成
装置で『Tr ON,AUTO』の条件で合成した。そ
の精製には同社製『オリゴヌクレオチド精製カートリッ
ジ』を添付の説明書に従って使用した。
【0103】本発明のDNA断片、発現ベクターを作製
するにあたり、以下のプラスミドまたはDNA断片を用
いた。
【0104】pDX/PC Foster, D.C. et al., Biochemistry 26, 7003-7011 (1
987)あるいは特開昭62―111690号公報に記載さ
れているもので、アデノウイルス2型主要後期プロモー
ターおよびその下流に完全長ヒトプロテインC cDN
Aを有するヒトプロテインC発現ベクターである。
【0105】なお、この発現ベクターを構成する機能部
分については、Busby, S. et al.,Nature, 316, 271-27
3 (1985) およびBerkner, K.L. et al., Nuc. Acids Re
s.,13, 841-857 (1985) において述べられている。
【0106】ヒトプロテインC genomicDNA ヒトプロテインC genomicDNAは特開昭62―111
690号公報において示されている。
【0107】このうち、以下の実施例においては、エキ
ソン2とエキソン3との間にあるイントロン中のEco
RIサイトから、その上流側約4.4kbpの所に位置
するEcoRIサイトまでのDNA断片(以下R4.4
―1と称する)、およびエキソン2とエキソン3との間
のイントロン中のEcoRIサイトから、エキソン7と
エキソン8との間のイントロン中にあるEcoRIサイ
トまでの約6.2dbpのDNA断片(以下R2―14
と称する)を、PUC9のEcoRIサイトにサブクロ
ーニングしたうえで用いている。
【0108】Zem228,Zem229 これらの発現ベクターは、特開平2―2338号公報に
おいて示されているもので、マウスメタロチオネインI
遺伝子のプロモーターを用いている。さらに、これらの
発現ベクターはそれぞれネオマイシン耐性遺伝子、ジヒ
ドロ葉酸リダクターゼ遺伝子を選択マーカーとして有し
ている。
【0109】pSV2―dhfr アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(AT
CC)にNo.37146で登録されているものであ
る。
【0110】228/PC594 前述のZem228のBamHIサイトにヒトプロテイ
ンC cDNAを挿入したヒトプロテインC発現ベクタ
ーである。このヒトプロテインC cDNAは前述のP
DX/PCの中のものと同一である。
【0111】229/PC962 前述のZem229のBamHIサイトに、改変ヒトプ
ロテインC cDNAPC962を挿入した、改変ヒト
プロテインC発現ベクターである。PC962は、特開
昭64―85084号公報において示されている。
【0112】Rc/CMV インビトロジエン(Invitrogen)社から購入したもので
ある。
【0113】KEX2 KEX2遺伝子は特開平2―2338号公報においてK
EX2/Zem228として示されているプラスミド
中、KEX2と表示されている部分である。
【0114】pSV2―gpt アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(AT
CC)にNo.37145で登録されているものであ
る。
【0115】
【実施例1】 ヒトプロテインC発現ベクターの作製(1)228/AC―PC9001の作製 228/PC594のネオマイシン耐性遺伝子の中にあ
るBalIサイトを除去するために、228/PC59
4をAatIおよびClaIで消化し、生じたDNA断
片の末端を平滑末端化した。
【0116】大きい方の断片を分離し、分子内でライゲ
ーション後、大腸菌HB101に導入することによりこ
のプラスミドを増やした。次にこのプラスミドをBal
IおよびSacII(いずれの切断部位もプロテインC
cDNAの中にのみ存在する。)で消化し、大きい方の
BalI―SacII断片を回収した。
【0117】一方、前述のR4.4―1,R2―14を
PUC9にサブクローニングしたプラスミドをそれぞ
れ、BalIとPstIとEcoRI,SacIIとEc
oRIで消化したものから、それぞれ約1.65kbp
のBalI―EcoRI断片、約4.5kbpのEco
RI―SacII断片を回収した。
【0118】これらのDNA断片と、前述のBalI―
SacII断片とを3分子ライゲーションすることで、2
28/AC―PC9001を得た。従って、この発現ベ
クターは、ヒトプロテインC遺伝子のうち、エキソン6
とエキソン7およびエキソン7とエキソン8との間の2
つのイントロンを除いたものを有する。なお、この発現
ベクターはネオマイシン耐性遺伝子の大部分を失ってい
る。
【0119】(2)229―PC9002の作製 前述のR4.4―1をPUC9にサブクローニングした
プラスミドをBalIとEcoRIとPstIとで消化
し、約1.65kbpのBalI―EcoRIDNA断
片を回収した(これをA断片とする)。
【0120】一方、前述のR2―14をPUC9にサブ
クローニングしたプラスミドをXcyIで消化後、アル
カリ性ホスファターゼで脱リン酸化し、さらにEcoR
Iで消化後、約1.22kbpのEcoRI―XcyI
DNA断片を回収した(これをB断片とする)。
【0121】次に、A断片とB断片とをライゲーション
したものをBalIで消化し、約2.87kbpのBa
lI―XcyI DNA断片を回収後、それをT4ポリ
ヌクレオチドキナーゼ(宝酒造)でリン酸化した(これ
をC断片とする)。また、前述の特開昭62―1116
90号公報(あるいはProc. Natl. Acad.Sci, USA, 82,
1985の4674ページ)に示されたヒトプロテインC
遺伝子の配列のうち、XcyI(2902残基目)から
BstEII(3082残基目)までの配列であって、エ
キソン3とエキソン4との間のイントロンを除去した形
のものを化学合成した。
【0122】正、逆両ストランドのうち、逆ストランド
のDNA断片のみをT4ポリヌクレオチドキナーゼでリ
ン酸化した後、両ストランドをアニーリングした(これ
をD断片とする)。一方、前述の228/PC594
を、SacIIとBstEIIとで消化したものから、2%
アガロースゲル電気泳動法で、約0.36kbpのBs
tEII―SacII DNA断片を分離した(これをE断
片とする)。
【0123】D断片とE断片とをライゲーションしたも
のをSacIIで消化し、2%アガロースゲル電気泳動法
で、約0.45kbpのXcyI―SacII DNA断
片を回収した後、それをT4ポリヌクレオチドキナーゼ
でリン酸化した(これをF断片とする)。
【0124】さらに、前述の229/PC962をBa
lIとSacIIとで消化したものから、大きい方の断片
を回収した(これをG断片とする)。最後に、C断片、
F断片およびG断片を3分子ライゲーションすることに
より229―PC9002を得た。この発現ベクター
は、ヒトプロテインC遺伝子のうち、エキソン1とエキ
ソン2、エキソン2とエキソン3との間の2つのイント
ロン以外のイントロンを除去したものを、マウスメタロ
チオネインIプロモーターによって発現させるもので、
dhfrの転写ユニットを同一プラスミド上に有するも
のである。
【0125】(3)TZm1―9002の作製 前述のZem228は2ケ所のEcoRIサイトを有す
るが、EcoRIでの部分消化により、そのうちの1ケ
所のみ切断を受けたものをアガロースゲル電気泳動法に
より回収した。
【0126】このDNA断片を平滑末端化したのち、セ
ルフライゲーションさせた。これを大腸菌に導入して増
殖させた後回収し、EcoRIで完全消化後、再び平滑
末端化し、さらにセルフライゲーションさせ、大腸菌に
導入することでこのプラスミドを増やした。こうして2
ケ所のEcoRIサイトを消失させた。
【0127】次に、このプラスミドの中の1ケ所のBa
mHIサイトに、BamHI切断末端を両端に有し、内
部にEcoRIサイトを有する短い2本鎖合成DNA
(アダプター)を挿入することにより、EcoRI切断
部位をマウスメタロチネインIプロモーターの直下流側
に有する発現ベクターZem228Rを作製した。
【0128】次に、このZem228RをEcoRIと
HindIII とで消化し、アガロースゲル電気泳動法に
より大きい方の断片を回収した。また前述のpDX/P
Cの中の1.03kbpのHindIII ―EcoRI断
片を回収し、両断片をライゲーションすることでZmB
3を得た。この発現ベクターは、ネオマイシン耐性遺伝
子の転写ユニットと共に、アデノウイルス主要後期プロ
モーターを有する。このZmB3をEcoRI及びCl
aIで消化し、ネオマイシン耐性遺伝子を有する大きい
方の断片を分離した(これをH断片とする)。また、2
29―PC9002をBalI及びClaIで消化し、
大きい方の断片を回収した(これをI断片とする)。
【0129】さらに、前述の229/PC962をEc
oRI及びBalIで消化し、2%アガロースゲル電気
泳動法により小断片を回収した(これをJ断片とす
る)。H断片とI断片とJ断片とを3分子ライゲーショ
ンすることでTZm1―9002を得た。
【0130】この発現ベクターは、ヒトプロテインC遺
伝子のうち、エキソン1とエキソン2、エキソン2とエ
キソン3との間の2つのイントロン以外のイントロンを
除去したものを、アデノウイルス主要後期プロモーター
によって発現させるもので、ネオマイシン耐性遺伝子の
転写ユニットを同一プラスミド上に有するものである。
【0131】(4)228―PC9001の作製 228/AC―PC9001をKpnIとSacIIで消
化して得た小断片、229―PC9002をSfiIと
KpnIで消化して得た小断片、および228/PC5
94をSfiIとSacIIで消化して得た大断片とを3
分子ライゲーションすることで228―PC9001を
得た。
【0132】この発現ベクターは、ヒトプロテインC遺
伝子のうち、エキソン6とエキソン7およびエキソン7
とエキソン8の間にある2つのイントロンを除去したも
のを、マウスメタロチオネインIプロモーターによって
発現させるもので、ネオマイシン耐性遺伝子の転写ユニ
ットを同一プラスミド上に有するものである。
【0133】(5)228―PC9002の作製 229―PC9002をSfiIとSacIIで消化して
得た小断片と、228/PC594をSfiIとSac
IIで消化して得た大断片とをライゲーションすること
で、228―PC9002を得た。
【0134】この発現ベクターは、ヒトプロテインC遺
伝子のうち、エキソン1とエキソン2、エキソン2とエ
キソン3との間の2つのイントロン以外のイントロンを
除去したものを、マウスメタロチオネイン1プロモータ
ーによって発現させるもので、ネオマイシン耐性遺伝子
の転写ユニットを同一プラスミド上に有するものであ
る。
【0135】(6)TZm4―PC9002の作製 TZm4―PC9002は、前記のTZm1―PC90
02の配列中、アデノウイルス由来の三分節リーダー配
列のうち、第2番目の分節の初めから、ヒトプロテイン
Cの翻訳開始点の上流側37残基目までの配列を欠失さ
せたものである。ここで、ヒトプロテインCの翻訳開始
点の上流側の配列は、Beckmann等、Nuc.Acids Res., 1
3, 5233 (1985)に示されたものである。
【0136】すなわち、TZm4―PC9002は、こ
の三分節リーダー配列のうち第一分節のみを有し、第
二、第三分節の配列、およびその下流にあるスプライス
ドナー(splice doner)を含む配列、およびスプライス
アクセプター(splice acceptor )を含む配列、さらに
はヒトプロテインC cDNAの5′側非翻訳領域の一
部の配列が除かれたものである。
【0137】この欠失改変は、転写開始点から翻訳開始
点までの距離を短くすることで、翻訳効率を上昇させる
こと、およびイントロンを除去することで、スプライシ
ングの負荷を減少させることにより、ヒトプロテインC
の発現効率を上昇させることを企図したものである。
【0138】ここで、本発明のヒトプロテインCをコー
ドするDNA配列には、イントロンが含まれているた
め、非翻訳領域に新たにイントロンを挿入する必要がな
いことに留意すべきである。この欠失改変は以下に述べ
るいわゆるカセット変異法によって行った。
【0139】TZm1―PC9002をSacII、続い
てPmaCIで消化し、大きいDNA断片を分離した
(これをK断片とする)。一方、TZm1―PC900
2の有するアデノウイルス主要後期プロモーター配列中
のPmaCIサイトからヒトプロテインCをコードする
DNA配列の中のBalIサイトまでの配列から、欠失
させるべき部分を除いた配列である2本鎖DNA断片を
化学合成した。
【0140】この合成は3つの部分に分けて行ない、
5′側末端のリン酸化、アニーリング、ライゲーション
を常法により行なうことで、一本のDNA断片とした。
【0141】なお、上流側の末端は、PmaCIで切断
を受けた形で作製したのであるが、下流側はBalIで
切断を受けた形ではなく、BalIの認識部位の6残
基、およびその下流に2残基のスペーサー配列(G,
C)を介してSalIIで切断を受けた形の配列を有する
形で作製した。
【0142】この合成したPmaCI―SacII断片
と、K断片とをライゲーション後、大腸菌HB101に
導入した。こうして得られたプラスミドを、BalIで
消化し、生成した小さい方の断片を回収した(これをL
断片とする)。
【0143】なお、このプラスミドの有する2つのBa
lIサイトは、ネオマイシン耐性遺伝子中、および前述
の合成DNA中のものである。次にTZm1―PC90
02をBalIで消化し、続いてアルカリ性ホスファタ
ーゼで脱リン酸化後、大きい方のDNA断片を回収し
た。このDNA断片とL断片とをライゲーションするこ
とによりTZm4―PC9002を得た。
【0144】(7)TZm5―PC9002の作製 TZm1―PC9002をBalIとXbaIとCla
Iとで消化し、4.66kbpのDNA断片を分離した
(これをM断片とする)。一方TZm1―PC9002
に置けるヒトプロテインCの開始コドンの下流約30b
pの所のBalI切断部位から上流側103bpの部分
を有し、かつその上流側末端にHindIIIで切断さ
れた形のDNA部分を有する形のDNA断片を2つの部
分に分けて合成した。4本の合成DNAは5′末端をリ
ン酸化後、アニーリングし続いてライゲーションを行な
った。BalIおよびHindIII で消化後、2%アガ
ロースゲル電気泳動法で0.11kbpのDNA断片を
回収した(これをN断片とする)。
【0145】Rc/CMVをHindIII とXbaIと
で消化し、得られた大断片と、M断片、N断片とを3分
子ライゲーションすることでTZm5―PC9002を
得た。これはヒトサイトメガロウイルスのIEエンハン
サー、プロモーターにより転写が指令される発現ベクタ
ーである。
【0146】(8)TZm9―PC9002の作製 TZm5―PC9002をHindIII とMluIとで
消化し、アルカリ性ホスファターゼで末端を脱リン酸化
後、大断片を回収し、さらにこれを平滑末端化した(こ
れをO断片とする)。
【0147】TZm1―PC9002をKpnIとXh
oIで消化後、2%アガロースゲル電気泳動法で0.4
2kbpのDNA断片を回収し平滑末端化した。これと
O断片とをライゲーションし、アデノウイルス主要後期
プロモーターがヒトプロテインCの発現を指令する向き
に挿入されたものを制限酵素切断による解析で選別する
ことでTZm9―PC9002を得た。
【0148】(9)TZm16―PC9002の作製 TZm5―PC9002をAsp700とHindIII
とで消化し、大断片を回収した(これをP断片とす
る)。また、TZm9―PC9002をNruIとHi
ndIII とで消化し、小断片を回収した(これをQ断片
とする)。
【0149】さらに、Rc/CMVをBanIで消化
し、1.69kbpのDNA断片を回収後、Asp70
0で消化し、大断片を回収した。
【0150】このDNA断片と、P断片、Q断片とを3
分子ライゲーションすることで、ヒトサイトメガロウイ
ルスIEエンハンサーおよびアデノウイルス主要後期プ
ロモーターを有する発現ベクターTZm16―PC90
02を得た。
【0151】(10)TZm20―PC9002の作製 TZm5―PC9002をSfuIで消化後平滑末端化
し、さらにSfiIで消化後大断片を回収した。このD
NA断片と、pSV2―gptをBamHIで消化後平
滑末端化し、さらにSfiIで消化して得られる小断片
とをライゲーションすることでTZm20―PC900
2を得た。
【0152】これは、転写ユニット部分はTZm5―P
C9002と同一であるが、Eco―gpt遺伝子を選
択マーカーとして有するものである。
【0153】(11)TZm31―PC9002の作製 TZm1―PC9002におけるアデノウイルス3分節
リーダー配列部分から、ヒトプロテインC遺伝子の開始
コドンの下流約30bpの所にあるBalI切断部位ま
でに相当するDNA断片を4つの部分に分けて化学合成
した。ただし上流側の末端は、HindIII で切断され
た形のDNA部分を付加した形とした。その5′側末端
がこのDNA部分の両末端となる2本の合成DNA以外
の6本の合成DNAにつき、末端をリン酸化した。相補
鎖をアニーリング後ライゲーションし、2%アガロース
ゲル電気泳動法で0.53kbpのDNA断片を回収し
た。このHindIII 〜BalI断片をR断片とする。
【0154】TZm5―PC9002をBalIとSf
iIとで消化し、小断片を回収した(これをS断片とす
る)。またTZm5―PC9002をHindIII とS
fiIとで消化し、小断片を回収した。このDNA断片
とR断片、S断片とを3分子ライゲーションすることで
TZm31―PC9002を得た。これは、基本的な構
成はTZm5―PC9002と同一であるが、その5′
側非翻訳領域にアデノウイルス3分節リーダーを有する
ものである。
【0155】(12)TZm5―PC9004の作製 ヒトアデノウイルス2型DNA(約36kbp)をHi
ndIII で消化し、5.32kbpのDNA断片を回収
し、HpaIで消化後、1.33kbpのDNA断片を
回収した。このDNA断片をPUC8のHindIII 〜
HincIIサイトにサブクローニングすることでPUC
―VAを得た。PUC―VAをEcoRIとNruIと
で消化し、小断片を回収した(これをT断片とする)。
【0156】また、TZm5―PC9002をNruI
とSfiIとで消化し、小断片を回収した(これをU断
片とする)。
【0157】さらに、TZm5―PC9002をSfi
IとEcoRIとで消化し、大断片を回収した。このD
NA断片と、T断片、U断片とを3分子ライゲーション
することで、TZm5―PC9004を得た。
【0158】これは、基本的な構成はTZm5―PC9
002と同一であるが、そのヒトプロテインCの第二イ
ントロン(イントロン2)中にアデノウイルスのVAI
およびVAII遺伝子を有するものである。
【0159】(13)TZm31―PC9004の作製 TZm5―PC9002をHindIII とSfiIとで
消化して得られる小断片と、TZm5―PC9004を
SfiIとBglIIとで消化して得られる大断片と、T
Zm31―PC9002をHindIII とBglIIとで
消化して得られる中断片とを3分子ライゲーションする
ことでTZm31―PC9004を得た。
【0160】これは、基本的な構成はTZm31―PC
9002と同一であるが、そのヒトプロテインCの第二
イントロン中にアデノウイルスのVAIおよびVAII遺
伝子を有するものである。
【0161】(14)TZm5―PC9005の作製 TZm5―PC9002をBstXIで消化し、大断片
を回収後、ヒトプロテインC遺伝子の第一イントロン中
最上流側にあるBstXIサイトの上流側の末端をMl
uIの対合末端に変換する一本鎖の合成アダプターDN
Aをライゲーションし、その末端をT4ポリヌクレオチ
ドキナーゼを用いてリン酸化した。次にこれをSfiI
で消化し、大断片を回収した(これをV断片とする)。
またTZm5―PC9002をSfiIとScaIとで
消化し、大断片を回収した(これをW断片とする)。一
方Rc/CMVをBanIで消化し、1.69kbpの
DNA断片を回収し、さらにMluIで消化し、0.4
9kbpのDNA断片を得た。
【0162】このDNA断片と、V断片、W断片とを3
分子ライゲーションすることで、ヒトプロテインC遺伝
子の第一イントロン(イントロン1)中にヒトサイトメ
ガロウイルスのIEエンハンサーを有する発現ベクター
TZm5―PC9005を得た。
【0163】(15)TZm5―PC9006の作製 Rc/CMVをBanIで消化し、1.69kbpのD
NA断片を回収後、NruIで消化し、0.51kbp
のDNA断片を回収した(これをX断片とする)。
【0164】またTZm5―PC9002をBstXI
で消化し、大断片を回収後、ヒトプロテインC遺伝子の
第一イントロン中最上流側にあるBstXIサイトの上
流側の末端をX断片のBanI末端との対合末端に変換
する一本鎖の合成アダプターDNAをライゲーション
し、その末端をT4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて
リン酸化した。
【0165】次にこれをSfiIで消化し、大断片を回
収した(これをY断片とする)。一方、TZm5―PC
9002をScaIとSfiIとで消化し、大断片を回
収した。
【0166】このDNA断片と、X断片、Y断片とを3
分子ライゲーションすることで、ヒトプロテインC遺伝
子の第一イントロン中にヒトサイトメガロウイルスのI
Eエンハンサーを有する発現ベクターTZm5―PC9
006を得た。TZm5―PC9005とは、ヒトサイ
トメガロウイルスIEエンハンサーの向きが異なる。
【0167】(16)TZm1―PC9005,TZm
1―PC9006の作製 TZm5―PC9005をTthIII Iで消化して得ら
れる大断片をApaIで消化し、小断片を回収した。こ
のDNA断片と、TZm1―PC9002をClaIと
ApaIとで消化して得られる小断片、およびTZm1
―PC9002をTthIII IとClaIとで消化して
得られる大断片とを3分子ライゲーションすることで、
TZm1―PC9005を得た。
【0168】これは、基本的な構成はTZm1―PC9
002と同一であるが、そのヒトプロテインC遺伝子の
第一イントロン中にヒトサイトメガロウイルスのIEエ
ンハンサーを有するものである。TZm5―PC900
5に代えてTZm5―PC9006を用いることで、同
様な方法によりTZm5―PC9006を得た。
【0169】(17)TZm9―PC9005,TZm
9―PC9006の作製 TZm5―PC9005またはTZm5―PC9006
をHindIII とSfiIとで消化して得られる大断片
と、TZm9―PC9002をHindIII とSfiI
とで消化して得られる小断片とをライゲーションするこ
とでそれぞれTZm9―PC9005、TZm9―PC
9006を得た。
【0170】これらは、基本的な構成はTZm9―PC
9002と同一であるが、そのヒトプロテインC遺伝子
の第一イントロン中に、ヒトサイトメガロウイルスのI
Eエンハンサーを有するものである。
【0171】(18)228―PC9005、228―
PC9006の作製 TZm5―PC9005またはTZm5―PC9006
をBalIとSacIIとで消化して得られる中断片と、
228―PC9002をSacIIとSfiIとで消化し
て得られる大断片、および228―PC9002をBa
lIとSfiIとで消化して得られる小断片とを3分子
ライゲーションすることでそれぞれ228―PC900
5、228―PC9006を得た。
【0172】これらは、基本的な構成は228―PC9
002と同一であるが、そのヒトプロテインC遺伝子の
第一イントロン中に、ヒトサイトメガロウイルスのIE
エンハンサーを有するものである。
【0173】(19)pKEX2―gptの作製 KEX2/Zem228をBamHIで消化することで
KEX2遺伝子部分を切り出し、前述のZmB3のBa
mHIサイトにクローニングした。KEX2遺伝子の転
写がアデノウイルスのプロモーターにより指令される向
きに挿入されたものを選択し、これをZmB3―KEX
2とした。
【0174】ZmB3―KEX2をKpnIとAatII
とで消化して得られる小断片を平滑末端化した(これを
Z断片とする)。またpSV2―gptをEcoRIで
消化後、脱リン酸化し、さらに平滑末端化した。これと
Z断片とをライゲーションし、pKEX2―gptを得
た。
【0175】(20)pVA―gptの作製 前述のPUC―VAをSmaIとNruIとで消化して
得られる小断片を、pSV2―gptをEcoRI消化
後、脱リン酸化し、平滑末端化したものとライゲーショ
ンすることでpVA―gptを得た。
【0176】
【実施例2】ヒトプロテインCの動物細胞における発現 BHK―21細胞(ATCC CCL―10)、または
293細胞(ATCCCRL1573)は、ファルコン
社3003シャーレを用い、非働化した10%FCS―
eRDF(極東製薬)−5μg/mlビタミンK1にスト
レプトマイシンおよびペニシリンGをそれぞれ100μ
g/ml、100単位/mlとなるように加えた培地10ml
中で培養した。
【0177】発現ベクターはシャーレ1枚あたり10μ
g用いた。ただし228/AC―PC9001について
は、この発現ベクター8μgにpSV2―dhfr2μ
gを混合したものを用いた。この発現ベクターに、10
μgのサケ精子DNA、25μリットルの2MCaCl
2 を加え、さらにTE(1mM Tris・HCl、0.
05mM EDTA、pH7.5)を加えて全容を200μ
リットルとした。
【0178】この溶液に、攪拌をしながら200μリッ
トルの2xHBS(280mMNaCl、50mMHepe
s,1.5mMNaH2 PO4 、pH7.12)を滴下して
加えたのち、室温で30分間放置した。細胞のコンフル
エンシーが60%ないし80%になったシャーレから培
地を除き、100μMのクロロキンを含む3mlの上記培
地を加えた。
【0179】これに上記のDNAを含む混合液を滴下
し、5%CO2 インキューベーター中37℃で4時間保
った。次に培地を除き、1mlのグリセロール溶液(eR
DF培地にグリセロールを15%加えたもの)を加え、
1分間室温で放置したのち、グリセロール溶液を除き、
3mlのPBS(−)(日水製薬)で2回洗浄し、10ml
の上記培地を加えて5%CO2 インキュベーター中37
℃で培養を続けた。
【0180】ここで述べた方法はリン酸カルシウム共沈
法として知られるもので、基本的には、Wigler等、Cel
l., 14, 725 (1978) 、およびVan der Eb等、Virology,
52,456 (1973)において示されたものである。翌日、こ
の細胞をトリプシンを用いてはがし、30倍ないし90
倍に希釈し、ファルコン3025ディッシュを用いて上
記培地中で培養を続けた。その際、ネオマイシン耐性遺
伝子をマーカーとして用いたものは、1mg/mlのG41
8(ギブコ)を、dhfr遺伝子をマーカーとして用い
たものは1μg/mlのメトトレキセート(シグマ)を、
Eco―gpt遺伝子をマーカーとして用いたものは、
6μg/mlのミコフェノール酸、15μg/mlのヒポキ
サンチン、10μg/mlのチミジン、および250μg
/mlのキサンチンを加えた。以後は、この選択培地を用
いて培養を行なった。
【0181】12日(BHK細胞)、または18日(2
93細胞)ほどでコロニーを生じるので、これをクロー
ニングシリンダーを用いて、コースター3424ディッ
シュに移した。さらにファルコン3003ディッシュに
移し、コンフルエントになった所で液換えし、24時間
培養後、その培養上清を回収した。
【0182】また、必要に応じ限界希釈法による細胞株
のクローニングを行なった。すなわち、コースター35
99ディッシュ(96ウエル)を用い、1ウエル当り2
00μlの選択培地を加え、1ウエル当り1個の細胞の
割合で播き込み、4日に一度液換えをしつつ培養を続け
た。1個のコロニーを生じたウエルにつき、細胞をコー
スター3424ディッシュに移して培養を続け、さらに
ファルコン3003ディッシュに移し、コンフルエント
になった所で液換えし、24時間培養後、その培養上清
を回収した。
【0183】さらに、このクローニングされた細胞株に
pVA―gptを導入した。方法は、ヒトプロテインC
発現ベクターの導入方法と同一であるが、選択培地とし
て、500μg/mlG418、6μg/mlミコフェノー
ル酸、15μg/mlヒポキサンチン、10μg/mlチミ
ジン、250μg/mlキサンチン、5μg/mlビタミン
K1、100μg/mlストレプトマイシン、100単位
/mlペニシリンG、10%FCSを含むeRDF培地を
用いた点のみ異なる。また同じ方法でpKEX2―gp
tの導入も行なった。
【0184】次いで、この中に含まれる、全ヒトプロテ
インC濃度およびGlaを正常に有するヒトプロテイン
C濃度をELISA法により測定した。このELISA
系においては、プレート側に重鎖認識の抗ヒトプロテイ
ンCモノクローナル抗体JTC―4を、西洋わさびペル
オキシダーゼ(HRPO)標識抗体として、JTC―5
(活性化ペプチド認識、全ヒトプロテインC測定用)ま
たはJTC―1(Ca 2+に依存してGlaドメインを認
識、Glaを正常に有するヒトプロテインC測定用)を
用いた。
【0185】これらのモノクローナル抗体はWakabayash
i 等、J. Biol. Chem., 261, 11097(1986) に記載のも
のである。この結果のうち最も高値を示したものを次の
表1に示す。
【0186】
【表1】
【0187】さらに、別のシリーズの発現実験で表2の
結果を得た。
【0188】
【表2】
【0189】
【実施例3】ヒトプロテインCの2本鎖化率の向上 293細胞にTZm5―PC9002を導入して得られ
た株を前述の方法でクローニングし、それに前述の方法
でpKEX2―gptを導入した。
【0190】pKEX2―gptを導入する前後の細胞
をファルコン3003ディッシュで培養し、コンフルエ
ントになった後、PBS(−)で2回洗浄し、無血清培
地(5μg/mlビタミンK1―eRDF)を10ml加え
た。2日後培養上清を回収し、メンブレンフィルター
(ミリポア社、ポアサイズ0.22μm)を通した後、
セントリコン10(アミコン社、登録商標)で約20倍
に濃縮した。
【0191】このサンプルを還元条件でSDSポリアク
リルアミドゲル電気泳動(10〜20%)し、抗ヒトプ
ロテインC抗血清(アメリカンダイアグノスチカ社)を
用いたイムノブロッティング法で2本鎖化率を調べた。
【0192】pKEX2―gpt導入前には約80%の
2本鎖化率であったが、導入後では大部分のクローンで
ほぼ100%の2本鎖化率であった。なおpKEX2―
gptの導入によるヒトプロテインCの発現効率の低下
は認められなかった。
【0193】
【実施例4】ヒトプロテインCの精製およびその活性測定 TZm1―PC9002を用いて作製したヒトプロテイ
ンC産生株を、実施例2で述べた選択培地中、ファルコ
ン3025シャーレを用いて培養し、約600mlの培養
上清を得た。
【0194】これをポアサイズ0.45μmのフィルタ
ーを用いて濾過後、終濃度5mMとなるようにCaCl2
を添加し、抗ヒトプロテインCモノクローナル抗体を固
定化したカラムを用いて、ヒトプロテインCの精製を行
なった。
【0195】ここで用いた抗体は、特開昭61―134
399号公報に6H2として記載されているものであ
る。またこの精製法は、特開平2―163085号公報
において示されているものである。ヒトプロテインC
は、シングルピークとして溶出され、吸光度から求めた
蛋白量は約300μgであった。
【0196】この精製ヒトプロテインCは非還元のSD
Sポリアクリルアミドゲル電気泳動上単一バンドであっ
た。また還元下のSDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動では、重鎖のバンド、軽鎖のバンドのほか、一本鎖の
バンドが認められた。デンシトメーターにより測定した
一本鎖のヒトプロテインCの割合は約20%であった。
【0197】精製したヒトプロテインC3μgを、0.
3μgのウシトロンビン(持田製薬)を用いて37℃で
活性化し、5、15、30、60分後に9倍容のアンチ
トロンビンIII (150μg/ml)―ヘパリン(2un
it/ml)を加えて反応を停止した。
【0198】この反応液50μリットルと2mM S―
2366(カビ社)50μリットルを96wellのマ
イクロプレートのウエルに加え、波長405nmにおけ
る吸光度変化を東洋測器社製ETY―96アナライザー
を用いて測定した。
【0199】表3に示したごとく、経時的に合成基質S
―2366の分解活性の増加が認められた。
【0200】
【表3】
【0201】また、前述の活性化したヒトプロテインC
を希釈して10〜200ngサンプル/50μl 0.
1%BSA―TBS(pH7.4)とした。37℃に2
分間保った100μlのシスメックス・コントロール血
漿Iにこのサンプルと、50μlのシスメックスAPT
T試薬とを加えて攪拌し、37℃に2分間保ったのち、
100μlの25mM CaCl2 を加えて攪拌し、シ
スメックスCA―100型血液凝固分析器でAPTTを
測定した。
【0202】ヒト血漿から前述のアフィニティカラムを
用いて精製したヒトプロテインCを同様な方法で活性化
して得られるヒト活性化プロテインCと比較して、同等
以上の比活性を有することがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高沢 美治 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトプロテインC遺伝子の有する8個の
    エキソンの間に存在する7個のイントロンのうち、N個
    (N=1〜6)のイントロン部分を除去し、その前後の
    配列を接続してなるヒトプロテインCをコードするDN
    A断片。
  2. 【請求項2】 ヒトプロテインC遺伝子のエキソン6と
    7、およびエキソン7と8との間の存在する2個のイン
    トロンを除去してなる請求項1に記載のDNA断片。
  3. 【請求項3】 ヒトプロテインC遺伝子のエキソン3と
    4、エキソン4と5、エキソン5と6、エキソン6と7
    およびエキソン7と8との間に存在する5個のイントロ
    ンを除去してなる請求項1に記載のDNA断片。
  4. 【請求項4】 ヒトプロテインC遺伝子または請求項
    1,2または3に記載のDNA断片が有するN個(N=
    1〜7)のイントロン部分のうち、いずれかひとつまた
    は複数個のイントロン部分に、またはその一部を欠失さ
    せたイントロン部分に、次に示すDNA断片; a.動物細胞において転写活性を促進するDNA断片、 b.動物細胞においてDNAの複製開始点となり得るD
    NA断片、 c.アデノウイルスのVA遺伝子断片、 からなる群より選ばれた少なくとも一つを挿入したヒト
    プロテインCをコードするDNA断片。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4に記載のDN
    A断片を動物細胞中で発現させることを特徴とするヒト
    プロテインCの製造方法。
  6. 【請求項6】 動物細胞へ導入し得る発現ベクターであ
    って、プロモーター、請求項1,2,3または4に記載
    のDNA断片、並びに必要に応じポリアデニレーション
    シグナルを含有し、該DNA断片のDNA配列の転写が
    該プロモーターによる指令されるヒトプロテインC発現
    ベクター。
  7. 【請求項7】 請求項6の発現ベクターにより形質転換
    されているヒトプロテインC産生動物細胞。
  8. 【請求項8】 細胞がBHK細胞、CHO細胞、HeL
    a細胞、C127細胞および293細胞からなる群から
    選ばれたものである請求項7に記載の動物細胞。
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