JPH05276792A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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Publication number
JPH05276792A
JPH05276792A JP4063356A JP6335692A JPH05276792A JP H05276792 A JPH05276792 A JP H05276792A JP 4063356 A JP4063356 A JP 4063356A JP 6335692 A JP6335692 A JP 6335692A JP H05276792 A JPH05276792 A JP H05276792A
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JP
Japan
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signal
delay
dead time
motor
pwm
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Withdrawn
Application number
JP4063356A
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English (en)
Inventor
Makoto Inoue
誠 井上
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PWM信号を生成する際の誤差要因を排除す
るとともに、制御条件に最適なデッドタイムに基づきモ
ータ駆動素子をスイッチング駆動する。 【構成】 第1クロック11からのクロック信号を分周
器12から送信されるカウンタ制御信号の命令に従って
アップダウンカウンタ13が逐一カウントしてデジタル
キャリア信号を生成する。このデジタルキャリア信号と
制御データを表わしたデジタル波形信号とを比較器14
が比較してPWM信号を生成するとともに、このPWM
信号より一定時間遅れた複数の遅延信号を遅延信号生成
部21が生成する。この遅延信号の中から最適デッドタ
イムとなる一つの遅延信号を遅延信号選択部22が選択
するとともに、論理演算部23が最適デッドタイムを有
する駆動信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源回路のモータ
駆動素子をスイッチング駆動するためのPWM信号を生
成するモータ制御装置、および上記モータ駆動素子同士
の短絡を防止するためのデッドタイムを生成するモータ
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータ制御装置には、交
流モータに接続された交流電源回路のモータ駆動素子を
スイッチング駆動するため、アナログ信号に基づいてP
WM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成回
路(以下、PWM回路)を備えたものが知られており、
このPWM回路はモータの制御量を表わしたアナログの
正弦波信号を受け取るとともに、この正弦波信号と一定
の基準周波数に基づいて発生するアナログのキャリア信
号とを比較し、この正弦波信号がキャリア信号より大き
い場合にハイレベル、小さい場合にローレベルとなるデ
ジタルのPWM信号を生成するよう構成されている。
【0003】このアナログ系のPWM回路により生成さ
れたPWM信号に基づいて上記モータ駆動素子をスイッ
チング駆動することにより、交流電源回路からモータに
交流電流が供給される。
【0004】一方、交流電源回路のモータ駆動素子をP
WM信号に基づいてスイッチング駆動する際に、このモ
ータ駆動素子同士が同時駆動することのないようデッド
タイムを生成するデッドタイム生成回路(以下、DT回
路)を備えたモータ制御装置が知られており、このDT
回路は上記モータ駆動素子同士が雰囲気温度の上昇等に
よる最悪条件下においても短絡することがないように予
め長く設定された一定のデッドタイムを生成するよう構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のPWM回路を備えたモータ制御装置では、アナログ
系のPWM回路で構成されているため、この回路内の素
子におけるオフセット、温度によるドリフト影響または
リニア特性等によりアナログ信号を伝達する際の誤差要
因が多数存在するという問題点がある。
【0006】また、上記問題点に起因してPWM回路に
おいて発生するアナログのキャリア信号の周波数を任意
に変更することができないため、任意の周波数からなる
PWM信号を生成することができないという問題点もあ
る。
【0007】一方、従来のDT回路を備えたモータ制御
装置では、モータ駆動素子が温度等の普通条件下におい
て駆動する際であっても必要以上に長いデッドタイムが
DT回路により生成されるため、このようなデッドタイ
ムに基づいてモータ駆動素子をスイッチング駆動すると
モータの性能に悪影響を及ぼしてしまうという問題点が
ある。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に着目してな
されたもので、誤差要因を排除してPWM信号を生成す
るとともに、キャリア信号の周波数を任意に変更可能な
モータ制御装置、またはモータ駆動素子同士を最適なデ
ッドタイムに基づいてスイッチング駆動することにより
モータの性能を向上するモータ制御装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、モータに供給する交流電流をP
WM信号に基づいて制御するモータ制御装置において、
基準周波数に基づいてデジタルのクロック信号を発生す
るクロック信号発生手段と、上記クロック信号発生手段
から発生するクロック信号に基づき上記基準周波数を分
周するとともに、分周された周波数からなるデジタルの
カウンタ制御信号を生成するカウンタ制御信号生成手段
と、上記カウンタ制御信号生成手段により生成されたカ
ウンタ制御信号に基づき上記クロック信号発生手段から
発生するクロック信号を逐一カウントするとともに、カ
ウント結果を表わしたデジタルのキャリア信号を生成す
るキャリア信号生成手段と、上記キャリア信号生成手段
により生成されたキャリア信号と上記モータの制御量を
表わしたデジタルの波形信号とを比較するとともに、比
較結果を表わした上記PWM信号を生成するPWM信号
生成手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成するため請求項2記
載の発明は、交流電源回路のモータ駆動素子をPWM信
号に基づいてスイッチング駆動するモータ制御装置にお
いて、入力されたPWM信号を基準信号とし、この基準
信号より一定時間遅延した複数の遅延信号を生成する遅
延信号生成手段と、上記遅延信号生成手段により生成さ
れた遅延信号の中から所定の遅延信号を選択する遅延信
号選択手段と、上記基準信号と上記遅延信号選択手段に
より選択された遅延信号を論理演算するとともに、論理
演算の結果生成された所定のデッドタイムに基づいて上
記モータ駆動素子を駆動する素子駆動手段と、を具備す
ることを特徴とする。
【0011】また、上記目的を達成するため請求項3記
載の発明は、請求項2記載のモータ制御装置において、
モータ駆動素子の種別特性情報および/または雰囲気温
度情報に基づき最適デッドタイムを算出する最適デッド
タイム算出手段を具備するとともに、上記最適デッドタ
イム算出手段により算出された最適デッドタイムに基づ
く遅延信号を素子駆動手段に出力することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、カウンタ制御信号生
成手段がクロック信号発生手段から発生するデジタルの
クロック信号を受信して基準周波数を分周するととも
に、分周された周波数からなるデジタルのカウンタ制御
信号を生成する。
【0013】このカウンタ制御信号生成手段により生成
されたカウンタ制御信号に基づいてキャリア信号生成手
段がクロック信号発生手段から発生したクロック信号を
逐一カウントすることによりデジタルのキャリア信号を
生成するとともに、生成されたキャリア信号とモータの
制御量を表わしたデジタルの波形信号とをPWM信号生
成手段が比較することによりPWM信号を生成する。
【0014】以上のデジタル系の各手段を介して生成さ
れたPWM信号に基づいてモータに交流電流が供給され
る。
【0015】また、請求項2記載の発明では、入力され
たPWM信号を基準信号とする遅延信号生成手段がこの
基準信号より一定時間遅延した複数の遅延信号を生成す
るとともに、これら遅延信号を受信した遅延信号選択手
段が所定の遅延信号を選択する。
【0016】次に、上記基準信号と遅延信号選択手段に
より選択された遅延信号を素子駆動手段が論理演算する
ことにより所定のデッドタイムに基づいてモータ駆動素
子を駆動する。
【0017】以上のデジタル系の各手段を介して生成さ
れたデッドタイムに基づいてモータ駆動素子がスイッチ
ング駆動される。
【0018】また、請求項3記載の発明では、モータ駆
動素子の種別特性情報および/または雰囲気温度情報を
取り込んだ最適デッドタイム算出手段が最適デッドタイ
ムを算出するとともに、算出された最適デッドタイムに
基づく遅延信号を遅延信号選手段が選択した後、選択さ
れた遅延信号を素子駆動手段に出力する。
【0019】この遅延信号を受信した素子駆動手段が遅
延信号と基準信号を論理演算することにより最適デッド
タイムに基づいてモータ駆動素子を駆動する。
【0020】以上の各手段を介して生成された最適デッ
ドタイムに基づいてモータ駆動素子が最適にスイッチン
グ駆動される。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係るモータ制御装置の一実施
例を図1ないし図4に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は本実施例の構成を示したブロック図
である。
【0023】本実施例のモータ制御装置は、交流モータ
に交流電流を供給するインバータをPWM信号に基づい
て制御することによりモータ回転速度等を制御する装置
であり、図1に示すようにPWM信号を生成するPWM
信号生成部10と、上記インバータ(図示省略)のモー
タ駆動素子をスイッチング駆動する際の短絡防止時間
(以下、デッドタイムという)を生成するデッドタイム
生成部20とから概略構成されている。ここで、上記モ
ータ駆動素子とは、インバータのアームに設けられたパ
ワートランジスタ等のスイッチング素子のことをいい、
1つのアームには2つのモータ駆動素子が設けられてい
る。
【0024】さらに、PWM信号生成部10は、第1ク
ロック11、分周器12、アップダウンカウンタ13、
および比較器14から構成されているとともに、デッド
タイム生成部20は、遅延信号生成部21、遅延信号選
択部22、論理演算部23、第2クロック24、最適デ
ッドタイム算出部25、およびテーブル26から構成さ
れている。
【0025】第1クロック11は、基準周波数に基づい
てデジタルのクロック信号を発生する。この基準周波数
は任意に変更して設定することができる。
【0026】分周器12は、第1クロック11から発生
するクロック信号を受信するとともに、このクロック信
号の基準周波数を分周比に基づいて分周する。さらに、
分周器12は、分周により得られた周波数に基づいて後
述するアップダウンカウンタ13にカウント動作を命令
するデジタルのカウンタ制御信号を生成する。ここで、
上記分周比は任意に変更して設定することができる。
【0027】アップダウンカウンタ13は、上記分周器
12から送信されるカウンタ制御信号のカウント動作命
令に従いながら上記第1クロック11から送信されるク
ロック信号の数を逐一アップダウンカウントするととも
に、カウント結果をデジタル表現したデジタルキャリア
信号を生成する。
【0028】比較器14は、上記アップダウンカウンタ
13により生成されたデジタルキャリア信号とモータ回
転速度等の制御データをデジタル表現したデジタル波形
信号とをデータバス15を介して受信するとともに、こ
のデジタルキャリア信号とデジタル波形信号とを比較
し、この比較して得られた結果に基づきPWM信号を生
成する。
【0029】次に、図2を参照しながら、デッドタイム
生成部20の部分構成を詳しく説明する。
【0030】図2は、遅延信号生成部21、遅延信号選
択部22、論理演算部23、および第2クロック24の
接続関係を示した回路図である。
【0031】遅延信号生成部21は、直列接続された4
つのシフトレジスタ21a〜22dから構成されてお
り、各シフトレジスタ21a〜21dは、第2クロック
24から発生したクロック信号を受信して、このクロッ
ク信号の周波数に従いながら入力された信号より一定時
間遅延した遅延信号を生成する。
【0032】なお、本実施例においては4つのシフトレ
ジスタにより遅延信号生成部21が構成されているが、
4つに限定するものではない。
【0033】シフトレジスタ21aは、上記比較器14
により生成されたPWM信号を受信するとともに、この
PWM信号を基準信号としてポートQAから後述する論
理演算部23に送信する。
【0034】この基準信号はPWM信号より一定時間遅
延したものであり、この基準信号を基準として一定時間
遅延した複数の遅延信号が生成される。
【0035】一方、シフトレジスタ21aのポートQH
からは上記基準信号より一定時間遅延した遅延信号がシ
フトレジスタ21bに送信される。
【0036】シフトレジスタ21bは、シフトレジスタ
21aから受信した遅延信号よりさらに一定時間遅延し
た遅延信号をポートQHからシフトレジスタ21cに送
信する。
【0037】シフトレジスタ21cは、シフトレジスタ
21bから受信した遅延信号よりさらに複数の一定時間
遅延した遅延信号それぞれをポートQA〜QHから後述
するマルチプレクサ22aに送信する。一方、ポートQ
Hから送信される遅延信号はシフトレジスタ21dにも
送信される。
【0038】シフトレジスタ21dは、シフトレジスタ
21cから受信した遅延信号よりさらに複数の一定時間
遅延した遅延信号それぞれをポートQA〜QHから後述
するマルチプレクサ22aに送信する。
【0039】遅延信号選択部22は、上記シフトレジス
タ21c、21dにより送信された複数の遅延信号の中
から1つの遅延信号を選択するマルチプレクサ22aか
ら構成されており、このマルチプレクサ22aは、後述
する最適デッドタイム算出部25から送信される信号に
基づいて1つの遅延信号を選択するとともに、選択した
遅延信号を論理演算部23に送信する。
【0040】論理演算部23は、ORゲート23aとN
ANDゲート23bによる論理回路から構成されてお
り、このORゲート23aは、上記シフトレジスタ21
aから送信された基準信号とマルチプレクサ22aから
送信された遅延信号とを論理演算することによりデジタ
ルの駆動信号を生成するとともに、この駆動信号をイン
バータの1つのアームに設けられた一方のモータ駆動素
子に送信する。
【0041】一方、NANDゲート23bは、上記OR
ゲート23aと同様に基準信号と遅延信号とを論理演算
するが、この論理演算の結果、NANDゲート23bか
らはORゲート23aの送信する駆動信号に対し反転状
態でかつデッドタイムの生成されたデジタルの駆動信号
が他方のモータ駆動素子に送信される。
【0042】すなわち、ORゲート23aからの駆動信
号は、インバータの1つのアームに設けられた一方のモ
ータ駆動素子に対して送信されるとともに、NANDゲ
ート23bからの駆動信号は、他方のモータ駆動素子に
対して送信され、この2つの駆動信号は互いにデッドタ
イムを有する反転状態でそれぞれのモータ駆動素子に送
信されるものである。
【0043】ここで、上記デッドタイムとは、1つのア
ームに設けられたモータ駆動素子同士が同時に駆動する
ことがないように互いに反転状態の駆動信号に設けられ
る時間差のことをいう。
【0044】再び、図1を参照して最適デッドタイム算
出部25について説明する。
【0045】最適デッドタイム算出部25は、モータ制
御状態時におけるモータ駆動素子の電流容量等を表わし
た種別特性情報とモータ駆動素子の雰囲気温度を表わし
た雰囲気温度情報を取り込むとともに、これら情報をパ
ラメータとしてこのパラメータに適合するデッドタイム
をテーブル26から読み出す。
【0046】このテーブル26には、予め上記パラメー
タとデッドタイムとの関係を表わしたデータが記憶され
ており、テーブル26から読み出されたデッドタイムが
最適デッドタイムとして最適デッドタイム算出部25に
よりリアルタイムで算出される。
【0047】さらに、最適デッドタイム算出部25は算
出した最適デッドタイムに対応する信号を図2に示すP
SEL0〜PSEL3から上記マルチプレクサ22aの
ポートS0〜S3に送信する。
【0048】この最適デッドタイム算出部25からの信
号を受信したマルチプレクサ22aが最適デッドタイム
となる遅延信号を選択するとともに、選択した遅延信号
をORゲート23aとNANDゲート23bに送信す
る。
【0049】以上の構成からなる本実施例の動作を図3
ないし図4に基づき説明する。
【0050】図3は、PWM信号生成部10における信
号流れを表わしたタイムチャートである。なお、この図
においては、第1クロック11から発生するクロック信
号は省略されている。
【0051】まず、この図に基づいてPWM信号生成部
10の動作を説明すると、第1クロック11から発生す
るクロック信号を受信した分周器12がこのクロック信
号の基準周波数fを予め設定された分周比1:xに基
づいて分周するとともに、分周して得られた周波数fに
基づき周期Tのカウンタ制御信号aをアップダウンカウ
ンタ13に送信する。
【0052】このカウンタ制御信号aは、ハイレベルの
時アップダウンカウンタ13に対してアップカウントを
命令するものであるとともに、ローレベルの時アップダ
ウンカウンタ13に対してダウンカウントを命令するも
のである。
【0053】このカウンタ制御信号aを受信したアップ
ダウンカウンタ13は、このカウンタ制御信号aの命令
に従いアップダウンを繰り返しながら第1クロック11
から発生するクロック信号の数を逐一カウントするとと
もに、カウントして得られた結果をビット数nのビット
信号で表わされるデジタルキャリア信号bとして比較器
14に送信する。
【0054】すなわち、クロック信号の基準周波数
、分周器12に設定される分周比1:x、およびデ
ジタルキャリア信号bの周波数f,周期T,ビット数n
関係が以下の式(1)〜(3)で表わされる。
【0055】
【数1】 例えば、デジタルキャリア信号の周波数fを5kHz、
ビット数nを10とする場合には、クロック信号の基準
周波数fが式(3)により、f=210×2×500
0、すなわち略10MHzとして第1クロック11に設
定されるとともに、分周比1:xが式(1)により、x
=107 ÷5000、すなわち略2000として分周器
15に設定される。
【0056】次に、比較器14は、アップダウンカウン
タ13からデジタルキャリア信号bを受信するに伴って
制御データを表わしたデジタル波形信号cを受信し、こ
れら両信号b,cを比較する。
【0057】この比較の結果、比較器14はデジタル波
形信号c≧デジタルキャリア信号bの時ハイレベル、デ
ジタル波形信号c<デジタルキャリア信号bの時ローレ
ベルとなるPWM信号dを生成するとともに、このPW
M信号dをシフトレジスタ21aに送信する。
【0058】次に、図4は、デッドタイム生成部20に
おける信号流れの一例を表わしたタイムチャートであ
る。
【0059】この図に基づいてデッドタイム生成部20
の動作を説明すると、シフトレジスタ21aは、第2ク
ロック24から発生するクロック信号の周波数1MHz
に基づき比較器14から送信されたPWM信号dより1
μs遅れた基準信号eを論理演算部23に送信するとと
もに、PWM信号dより8μs遅れた遅延信号をシフト
レジスタ21bに送信する。すなわち、シフトレジスタ
21bは基準信号eより7μs遅れた遅延信号を受信す
る。
【0060】上記シフトレジスタ21aの動作と同様
に、シフトレジスタ21bは基準信号eより15μs遅
れた遅延信号をシフトレジスタ21cに送信するととも
に、シフトレジスタ21c,21dは基準信号eより1
6μs〜31μs遅れた複数の遅延信号D0〜D15を
マルチプレクサ22aに送信する。
【0061】このマルチプレクサ22aは、受信した複
数の遅延信号D0〜D15の中から最適デッドタイム算
出部25によりリアルタイムで算出された最適デッドタ
イムと同一の遅れ時間からなる遅延信号を選択するとと
もに、選択した遅延信号を論理演算部23に送信する。
【0062】この論理演算部23においてシフトレジス
タ21aからの基準信号eと、この基準信号eより一定
時間遅れた遅延信号が論理演算された結果、互いに反転
状態の最適デッドタイムを有する駆動信号g,g´が生
成されてこの駆動信号g,g´がインバータのモータ駆
動素子に送信される。
【0063】すなわち、上記駆動信号gが1つのアーム
に設けられた一方のモータ駆動素子に送信されるととも
に、駆動信号g´が他方のモータ駆動素子に送信され、
1つのアームに設けられた2つのモータ駆動素子が短絡
することなくスイッチング駆動する。
【0064】具体的には、例えば図4に示すように基準
信号eより16μs遅れた遅延信号DOをマルチプレク
サ22aが選択した場合、この遅延信号DOと基準信号
eがORゲート23aにより論理演算された結果、駆動
信号go が生成されるとともに、NANDゲート23b
により論理演算された結果、上記駆動信号gに対し反
転状態の16μsのデッドタイムを有する駆動信号g´
が生成される。
【0065】また、31μs遅れた遅延信号D15をマ
ルチプレクサ22aが選択した場合、この遅延信号D1
5と基準信号eがORゲート23aにより論理演算され
た結果、駆動信号g15が生成されるとともに、NAND
ゲート23bにより論理演算された結果、上記駆動信号
15に対し反転状態の31μsのデッドタイムを有する
駆動信号g´15が生成される。
【0066】なお、図4に示した駆動信号では、ローレ
ベルの時モータ駆動素子がアクティブとなるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、駆動信号がハイレベ
ルのときモータ駆動素子がアクティブとなるものあって
も良い。
【0067】以上の構成、動作からなる本実施例のモー
タ制御装置によれば、全てデジタル化された信号に基づ
いてPWM信号を生成しているため、デジタル信号を伝
達する素子におけるオフセット、温度によるドリフト影
響、またはリニア特性等の誤差要因が無くなり、誤差の
ないPWM信号に基づいて交流電力を制御することによ
りモータの性能が向上するとともに、オフセット調整等
が不要となる。
【0068】以上のデジタル信号に基づいてPWM信号
を生成することに起因して、クロック信号の基準周波数
fc、および分周器12に設定される分周比1:xを任
意に変更することが可能となり、これに伴いキャリア信
号の周波数も任意に変更可能となる。
【0069】また、遅れ時間の異なる複数の遅延信号の
中から制御条件に適した遅延信号を選択することにより
制御条件に適したデッドタイムを有する駆動信号g,g
´が生成されるので、この駆動信号g,g´に基づいて
モータ駆動素子がスイッチング駆動してモータの性能に
好影響を与える。
【0070】さらに、最適デッドタイムはモータ駆動素
子の種別特性情報および雰囲気温度情報に基づいてリア
ルタイムで算出され、この算出された最適デッドタイム
を有する駆動信号g,g´に基づいてモータ駆動素子が
スイッチング駆動するので、制御時の条件に左右される
ことなく最適にモータを制御することができる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、全てデジタル化された信号に基
づいてPWM信号を生成しているため、このデジタル信
号を伝達する素子におけるオフセット、温度によるドリ
フト影響、またはリニア特性等の誤差要因が無くなり、
誤差のないPWM信号に基づいて交流電力を制御するこ
とによりモータの性能が向上するとともに、オフセット
調整等が不要となる。
【0072】以上デジタル信号に基づいてPWM信号を
生成することに起因して、クロック信号の基準周波数お
よびこの基準周波数を分周する比を任意に変更すること
が可能となり、これに伴いキャリア信号の周波数も任意
に変更可能となる。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、遅れ
時間の異なる複数の遅延信号の中から所定の遅延信号を
選択することにより所定のデッドタイムが生成され、こ
のデッドタイムに基づいてモータ駆動素子がスイッチン
グ駆動されるので、制御条件に適したデッドタイムを選
択してモータ駆動素子をスイッチング駆動することによ
りモータの制御性能が向上する。
【0074】また、請求項3記載の発明によれば、制御
条件に最適なデッドタイムがモータ駆動素子の種別特性
情報および/または雰囲気温度情報に基づいてリアルタ
イムで算出されるので、この算出された最適デッドタイ
ムに基づいてモータ駆動素子がスイッチング駆動するこ
とにより、刻時変化する制御条件に対しても最適にモー
タを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ制御装置の一実施例の構成
を示したブロック図。
【図2】この実施例のデッドタイム生成部一部分の回路
構成を示した回路図。
【図3】この実施例のPWM信号生成部における信号流
れを表わしたタイムチャート。
【図4】この実施例のデッドタイム生成部における信号
流れの一例を表わしたタイムチャート。
【符号の説明】
10 PWM信号生成部 11 第1クロック(クロック信号発生手段) 12 分周器(カウンタ制御信号生成手段) 13 アップダウンカウンタ(キャリア信号生成手段) 14 比較器(PWM信号生成手段) 15 データバス 20 デッドタイム生成部 21 遅延信号生成部(遅延信号生成手段) 21a シフトレジスタ 21b シフトレジスタ 21c シフトレジスタ 21d シフトレジスタ 22 遅延信号選択部(遅延信号選択手段) 22a マルチプレクサ 23 論理演算部(素子駆動手段) 23a ORゲート 23b NANDゲート 24 第2クロック 25 最適デッドタイム算出部(最適デッドタイム算出
手段) 26 テーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに供給する交流電流をPWM信号
    に基づいて制御するモータ制御装置において、 基準周波数に基づいてデジタルのクロック信号を発生す
    るクロック信号発生手段と、 上記クロック信号発生手段から発生するクロック信号に
    基づき上記基準周波数を分周するとともに、分周された
    周波数からなるデジタルのカウンタ制御信号を生成する
    カウンタ制御信号生成手段と、 上記カウンタ制御信号生成手段により生成されたカウン
    タ制御信号に基づき上記クロック信号発生手段から発生
    するクロック信号を逐一カウントするとともに、カウン
    ト結果を表わしたデジタルのキャリア信号を生成するキ
    ャリア信号生成手段と、 上記キャリア信号生成手段により生成されたキャリア信
    号と上記モータの制御量を表わしたデジタルの波形信号
    とを比較するとともに、比較結果を表わした上記PWM
    信号を生成するPWM信号生成手段と、 を具備することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 交流電源回路のモータ駆動素子をPWM
    信号に基づいてスイッチング駆動するモータ制御装置に
    おいて、 入力されたPWM信号を基準信号とし、この基準信号よ
    り一定時間遅延した複数の遅延信号を生成する遅延信号
    生成手段と、 上記遅延信号生成手段により生成された遅延信号の中か
    ら所定の遅延信号を選択する遅延信号選択手段と、 上記基準信号と上記遅延信号選択手段により選択された
    遅延信号を論理演算するとともに、論理演算の結果生成
    された所定のデッドタイムに基づいて上記モータ駆動素
    子をスイッチング駆動する素子駆動手段と、 を具備することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のモータ制御装置におい
    て、 モータ駆動素子の種別特性情報および/または雰囲気温
    度情報に基づき最適デッドタイムを算出する最適デッド
    タイム算出手段を具備するとともに、上記最適デッドタ
    イム算出手段により算出された最適デッドタイムに基づ
    く遅延信号を素子駆動手段に出力することを特徴とする
    モータ制御装置。
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