JPH0527547A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

Info

Publication number
JPH0527547A
JPH0527547A JP3202320A JP20232091A JPH0527547A JP H0527547 A JPH0527547 A JP H0527547A JP 3202320 A JP3202320 A JP 3202320A JP 20232091 A JP20232091 A JP 20232091A JP H0527547 A JPH0527547 A JP H0527547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
magnetic
developer
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3202320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3058204B2 (ja
Inventor
Shigeru Inaba
繁 稲葉
Masaaki Fukuhara
政昭 福原
Makoto Hirota
真 廣田
Tetsuya Fujita
徹也 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP3202320A priority Critical patent/JP3058204B2/ja
Publication of JPH0527547A publication Critical patent/JPH0527547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3058204B2 publication Critical patent/JP3058204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ブラック用を含む複数の現像器を備え、画情報
に応じて静電潜像担持体上に形成された静電潜像を相応
する現像器で現像してトナー像を形成し、これを記録シ
ートに転写して記録画像を形成する多色画像形成装置に
おいて、ブラック現像器に改良を施し、混色がないのは
勿論のこと画像定着性及び光沢性の良好な画像を形成す
ることが可能な多色画像形成装置を提供する。 【構成】ブラック現像器が、所定の間隙を保って静電潜
像担持体に対向すると共に磁力によって周囲に現像剤を
吸着して回動する現像剤担持体と、この現像剤担持体に
圧接して現像剤を薄層化する現像剤規制部材とを備え、
且つ、磁性粉含有率が30〜50重量%の磁性トナーを現像
剤として用いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、カラー複写機
やプラスワンカラー複写機等の多色画像形成装置に係
り、特に、黒色を含む複数の色によって画像を形成する
多色画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラー複写機ではシアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー像を記録シー
ト上で重ね合わせてカラー画像を再現するため、その機
内の静電潜像担持体の周囲にはこの担持体上に形成され
た静電潜像を上記各色に現像する4組の現像器がセット
されている。一般に、PPCにおける現像器は使用する現
像剤が磁性トナーを主成分とするか、あるいは非磁性ト
ナーを主成分とするかで二つの現像方式に大別すること
ができるが、上記磁性トナーはこれに含有される磁性粉
がトナー像の発色性を損なうので、磁性トナーを使用す
る現像方式は画像の鮮明さが要求されるカラー画像の形
成には不向きとされている。
【0003】このため、従来のカラー複写機においてシ
アン、マゼンタあるいはイエローのトナー像を形成する
各色現像器では非磁性トナーを使用する一成分現像方式
あるいは二成分現像方式が採用されている。また、ブラ
ックのトナー像は発色性が問題とならないため、このト
ナー像を形成するブラック現像器は磁性トナーを使用す
る現像方式であっても差し支えないが、他色の現像器と
部品を共通化してコストダウンを図るといった観点から
この現像器でも非磁性トナーを用いた一成分現像方式あ
るいは二成分現像方式が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カラー複写
機の現像器に要求される性能としては、静電潜像を現像
して形成したトナー像の画質の良さは勿論のこと、現像
器からトナーが霧状に放出されるトナークラウドの発生
が少ないことが挙げられる。トナークラウドが発生する
と雰囲気中を漂うトナーが他色の現像器に入り込んで混
色を引起し、カラー画像の画質を劣化させることになる
からである。特にブラックトナーによる混色は極少量で
もカラー画像の発色性を著しく損なうことになるので、
ブラック現像器によるトナークラウドの発生はカラー複
写機において大きな問題点となる。
【0005】一般に、非磁性トナーを使用する現像方式
では、摩擦帯電されたトナーが自己の電荷に基づく静電
誘引力のみによって現像剤担持体に保持されているの
で、摩擦帯電が充分でない場合にはトナーが現像剤担持
体から遊離してトナークラウドが発生し易いといった欠
点がある。従って、上記観点からすれば、非磁性トナー
を使用する現像方式は少なくともカラー複写機のブラッ
ク現像器に適さず、実際に適用するに当たっては、ブラ
ックのトナークラウドが他の現像器に入り込んで混色を
生じないようにするため、ブラック現像器を4組の現像
器の最下方に配置するといった対策を採ることが要求さ
れ、装置レイアウトの自由が著しく制約を受けることに
なる
【0006】従来提案され使用されている既存の現像方
式において、トナークラウドの発生が比較的少ないもの
としては磁性トナーを使用する一成分現像方式(以下、
磁性一成分現像方式)が挙げられる。この現像方式にお
いては静電誘引力と磁力との相互作用によってトナーを
現像剤担持体に保持しているので、トナーが現像剤担持
体から遊離し難くその分トナークラウドの発生が少ない
のである。それ故、ブラックトナーが他色のトナーと混
色するのを有効に防止するという観点からすれば、カラ
ー複写機のブラック現像器には磁性一成分現像方式を適
用することが望まれる。
【0007】また、磁性一成分現像方式は、静電潜像を
担持する感光体と現像剤担持体とが非接触の状態で現像
を行うので高画質を期待できる他、二成分現像方式のよ
うに定期的に現像剤を交換する必要がなく、頻繁な使用
状況における信頼性では他の現像方式を上回っている。
従って、カラー複写機であっても白黒原稿を複写する頻
度がカラー原稿を複写する頻度よりも遥かに大きいこと
を考慮すれば、ブラック現像器に磁性一成分現像方式を
適用するのが望ましい。
【0008】以上の事実に基づけば、カラー複写機では
ブラック現像器を磁性一成分現像方式とする一方、その
他の現像器は非磁性現像方式とするのが理想的である
が、磁性トナーと非磁性トナーとを混在させて画像を形
成するには以下に示すような問題点が存在する。すなわ
ち、磁性トナーは磁性粉を含有することから非磁性トナ
ーと比較して温度-粘度特性が大きく異なり、最適な定
着温度が非磁性トナーと合致しないのである。このた
め、磁性トナーと非磁性トナーとが混在するトナー像を
一度の工程で記録シートに定着しようとすると、どちら
かのトナーの定着性が犠牲になるといった問題点が生じ
てくる。また、磁性トナーは定着後の画像の光沢度が非
磁性トナーのそれに比して低いので、磁性トナーと非磁
性トナーとを混在させて形成した画像は光沢にムラが生
じ、画質が悪化するといった問題点も有している。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、多色画像形成装
置におけるブラック現像器に改良を施し、混色がないの
は勿論のこと画像定着性及び光沢性の良好な画像を形成
することが可能な多色画像形成装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは上記目的
を達成すべく、磁性一成分現像方式をブラック現像器に
適用した際のトナー像の定着性及び光沢に関する問題点
を如何にして解決するか検討を重ねた。その結果、磁性
トナーに含まれる磁性粉の含有率を通常の磁性トナーに
比較して抑えることで、磁性トナーの定着性及び光沢度
を非磁性トナーのそれに近似させることとした。しか
し、磁性粉の含有率を低下させた場合には現像剤担持体
からトナーに作用する磁力が弱くなるので、トナークラ
ウドの発生を抑えるという点に関しては逆効果である。
そのため、本願発明者らは現像剤担持体からトナーに作
用する静電誘引力を向上させるべく、トナーを現像剤規
制部材で現像剤担持体に押圧してその帯電量を向上させ
る構成を採用することとした。
【0011】すなわち、本発明の多色画像形成装置は、
ブラック用を含む複数の現像器を備え、画情報に応じて
静電潜像担持体上に形成された静電潜像を相応する現像
器で現像してトナー像を形成し、これを記録シートに転
写して記録画像を形成する多色画像形成装置において、
上記ブラック現像器が、所定の間隙を保って静電潜像担
持体に対向すると共に磁力によって周囲に現像剤を吸着
して回動する現像剤担持体と、この現像剤担持体に圧接
して現像剤を薄層化する現像剤規制部材とを備え、且
つ、磁性粉含有率が30〜50重量%の磁性トナーを現像剤
として用いることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記技術的手段によれば、ブラック現像器には
磁性トナーが使用されており、記録シート上に形成され
た多色トナー像にはブラック色に対応する磁性トナーと
その他の色に対応する非磁性トナーとが混在することと
なるが、上記磁性トナーにおける磁性粉の含有率は低め
に抑えられているので、混在する磁性トナーの定着温度
と非磁性トナーの定着温度は略近似したものとなり、記
録シート上に転写された多色のトナー像を一の定着工程
で良好に定着することが可能となる。また、定着された
トナー像の光沢度に関しても磁性トナーからなるブラッ
ク部分と非磁性トナーからなる多色部分とでの差がなく
なり、記録画像にムラのない良好な光沢を得ることがで
きる。更に、ブラック現像器では現像剤規制部材を現像
剤担持体に圧接させることにより現像剤を薄層化してお
り、これによって磁性トナーの帯電量が大きくなるよう
にしているので、磁性粉の含有率の少ない磁性トナーで
あってもこれを確実に現像剤担持体に保持してトナーク
ラウドが発生するのを抑えることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の多色画像
形成装置を詳細に説明する。図1は本発明を適用したカ
ラーレーザープリンタの概略構成を示すものである。こ
のプリンタは光導電層を有する静電潜像担持体1(以下、
感光体ドラム)の一回転毎に形成される単色トナー像を
転写ドラム2に担持された記録シート3に転写し、これを
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色について
繰り返すことでフルカラー記録画像を得るよう構成され
ている。
【0014】このプリンタにおけるカラー画像の形成は
具体的に以下のようにして行われる。先ず、スキャナ等
の光学走査系(図示せず)によって読み込まれたカラー画
像の画情報は画像処理手段(図示せず)によって上記4色
のうちの一つの色成分に関する画情報のみが取り出さ
れ、半導体レーザー、ポリゴンミラー、レンズ等を内装
したレーザー書き込み手段4に供給される。レーザー書
き込み手段4は供給された画情報に基づいて感光体ドラ
ム1を露光するが、感光体ドラム1の表面は帯電器5によ
って予め-450Vに帯電されており、レーザー書き込み手
段4で露光された領域の電位が-150Vに上昇することによ
り静電潜像が形成される。上記感光体ドラム1の周囲に
はブラック現像器6k、シアン現像器6c、マゼンタ現像器
6m、イエロー現像器6yが感光体ドラム1の回転方向に沿
って順に配設されており、感光体ドラム1上に形成され
た静電潜像は画情報の色成分に対応したいずれか一つの
現像器によって現像されトナー像となる。すなわち、上
記レーザー書き込み手段4に供給された画情報がブラッ
クの画情報であるとすれば、静電潜像はブラック現像器
6kによって現像されてブラックトナー像が形成されるの
である。尚、各現像器の詳細な構成については後述す
る。
【0015】一方、記録シート3はレジローラ7によって
上記トナー像の形成に同期した所定のタイミングで転写
ドラム2への吸着位置へ送り込まれた後、吸着コロトロ
ン8の放電に伴い生じた静電誘引力によって転写ドラム2
に巻き付く誘電体シートに吸着される。このようにして
転写ドラム2に保持された記録シート3は上記感光体ドラ
ム1との対向位置すなわち転写部へと送り込まれ、転写
コロトロン9の放電に伴って感光体ドラム1からブラック
トナー像が転写される。
【0016】次に、上記感光体ドラム1は、記録シート3
に転写されなかった残留トナーをクリーニング装置10で
除去された後に再度帯電器5で一様に帯電され、ブラッ
クのトナー像と同様の行程を経てシアンのトナー像が感
光体ドラム1上に形成される。このとき、転写ドラム2
は、ブラックトナー像の転写がなされた記録シート3を
保持したまま回動を続けており、再度転写部に送り込ま
れた記録シート3にはブラックトナー像に重ねてシアン
トナー像が転写される。そして、同様の行程をマゼン
タ、イエローについて繰り返すことで、記録シート3上
には上記4色のトナー像が多重転写されたカラー画像が
完成する。
【0017】イエロートナー像の転写が終了した記録シ
ート3は剥離コロトロン11によって転写ドラム2との間に
作用していた静電誘引力を消去され、剥離爪12によって
転写ドラム2から解放される。記録シート3が剥離された
転写ドラム2は、除電コロトロン13によって誘電体シー
トの除電が行われ、且つ、ブラシクリーナ14によって紙
粉等の清掃が行われて次の記録シートの吸着が準備され
る。また、解放された記録シート3は定着器15でトナー
像の定着が施され、排出ローラ16によって排出トレイ17
上に排出される。これでカラー画像を形成する一連の記
録動作が終了する。
【0018】次に、静電潜像を現像する各現像器の構成
について説明する。上記ブラック現像器6kでは、トナー
クラウドの発生を積極的に防止する観点から磁性一成分
現像方式が採用されている。具体的構成は図2に示す通
りであり、感光体ドラム1に対向配置された現像剤担持
体18(以下、現像ロール)と、先端部が上記現像ロール18
に圧接するよう配設された現像剤規制部材19とから構成
され、これらが磁性トナーTを収容するホッパー20内に
配設されている。又、現像ロール18には現像バイアス電
圧を印加するための交流高圧電源21と直流電源22が接続
されている。
【0019】上記現像ロール18は、極性及び磁力の異な
る複数の磁極(N…,S…)が着磁され、ケーシング(図示せ
ず)に固定支持されたマグネットロール18aと、このマグ
ネットロール18aの周囲を回動する円筒状スリーブ18bと
からなり、スリーブ18bの回動に伴って磁性トナーTの吸
着、搬送、及びスリーブ18bからの解放がマグネットロ
ール18aの磁気パターンに応じて行われるようになって
いる。尚、この実施例において上記スリーブ18bは、非
抵抗値4.2×107Ω・cmのフェノール樹脂を肉厚1.0mmの
円筒状に成形し、その表面をJISの10点平均粗さでRZ=4.
3μmとなるよう長手方向に研磨した半導電性スリーブを
用いた。
【0020】又、上記ホッパー20は、現像ロール18の下
方から側方を覆うように配設されており、収容した磁性
トナーTが現像ロール18の背面側に堆積して、現像領域
通過後のスリーブ18b表面に対し連続的に磁性トナーTを
供給できる構造となっている。
【0021】一方、上記現像剤規制部材19は、厚さ0.1m
mの非磁性ステンレス(SUS304 3/4H材)からなるバネ板
部材19aの先端に、ゴム硬度50°厚さ1mmのシリコンゴム
からなる軟弾性部材19bを加流接着して構成されてい
る。そして、当該規制部材19は自由端の方向が上記スリ
ーブ18bの回転方向と対向するように、且つ、軟弾性部
材19bがスリーブ18bに100g/cmの線圧で当接するように
ホルダー23に支持されている。
【0022】また、このブラック現像器6kで使用する磁
性トナーTは、温度100°Cの時にみかけ粘度が105poise
のポリエステル系バインダーに磁性粉を40重量%含んだ
低融点トナーであり、上記現像剤規制部材19との摺擦に
よって負電荷に摩擦帯電する。従って、負電位に帯電し
ている感光体ドラム1との関係からすれば、ブラックの
トナー像は反転現像により形成されることになる。
【0023】そして、このように構成されるブラック現
像器6kは、感光体ドラム1に突き当たる間隔保持ローラ
(図示せず)によって上記現像ロール18が感光体ドラム1
と300μmの間隔を保持するように配設されており、静電
潜像24の現像時には図3に波形を示すところの現像バイ
アス電圧、すなわち周波数f=2.4kHz、ピーク・ツー・ピ
ーク電圧VPP=2kV、直流成分-250V、最大電圧から最小電
圧に変化するまでの時間tAが周期Tに対して1/6に設定さ
れた電圧をスリーブ18bに印加することにより、現像ロ
ール18に保持されたトナーTが感光体ドラム1側へ飛翔し
て静電潜像24の現像がなされる。また、ブラック現像器
6kを使用しない状態においては、現像ロール18は回転さ
せず、また現像バイアス電圧の印加も停止され、現像ロ
ール18は高抵抗接地と同じ状態となる。
【0024】一方、シアン、マゼンタ、イエローの各現
像器6c,6m,6yでは、非磁性トナーとキャリアとが混合さ
れた現像剤を用いる二成分磁気ブラシ現像方式が適用さ
れている。磁気ブラシ現像方式及びこれを実施するため
の現像器に関しては、例えば、特開昭57-177171号公
報、特開昭58-140766号公報、特開昭53-106052号公報あ
るいは特開昭59-170013号公報等に記載があるので、こ
こではこれら現像器の構成に関する詳細な説明は省略す
る。
【0025】また、これら3色の現像器6c,6m,6yの背部
にはリトラクト機構(図示せず)が設けられており、各現
像器は感光体ドラム1に対して接離可能に配設されてい
る。従って、これら現像器は対応色の静電潜像を現像す
るときにのみ感光体ドラム1に近接する位置に進出し、
他色の現像器による現像時には感光体ドラム1から離間
した状態にある。
【0026】本願発明者らは以上のように構成された本
実施例のカラーレーザープリンタで実際にカラー画像を
形成し、ブラック現像器6kから発生するトナークラウド
の量を調べる一方、他の現像器6c,6m,6yへの混色の発生
の有無を観察した。また、本実施例の有効性を確認する
ため、本実施例で用いた以外の他の現像方式によるブラ
ック現像器を使用して本実施例と同様なカラーレーザー
プリンタを構成し、これについてトナークラウドの量及
び混色の発生について調べた。他の現像方式によるブラ
ック現像器とは以下の3種類ある。 図4に示すように、現像ロール18と所定の間隔
をおいて配置された磁性トリマーバー25により現像ロー
ル18上に磁性トナーTの薄層を形成する一成分現像器(以
下、比較例1)。 ブラック以外の他の現像器6c,6m,6yと同様に非
磁性トナーとキャリアとからなる現像剤を用いる二成分
磁気ブラシ現像器(以下、比較例2)。 特開昭60-233669号に示される非磁性トナーを
使用した一成分現像器(以下、比較例3)。
【0027】そして、これら比較例と本実施例のカラー
レーザープリンタとの夫々で1000枚のコピーを採取し、
各例について相対的にトナークラウドの量及び混色の発
生を評価した。トナークラウドは1000枚コピーを採取し
た後のブラック現像器の回りに付着しているトナー量か
ら、混色はブラック現像器の下方に配置されているシア
ン現像器の現像ロールの目視観察により評価した。以下
の表1にはトナークラウドの評価を、表2には混色の評価
を示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】上記結果によれば、本実施例は各比較例に
対してトナークラウドの量、混色の発生が共に少ないこ
とが確認され、良好なカラー画像の形成を期待できるも
のとなっている。
【0031】既に述べたように、トナークラウドを防止
するためには感光体ドラム1の表面に付着する以外のト
ナーが現像ロール18に確実に保持されていることが必要
である。この保持力に大きな影響を与える要因としては
トナー1個当たりの電荷量があり、また、磁性トナーで
あればトナー中の磁性粉含有率も大きな影響を与える。
そして、トナー1個当たり電荷量及びトナー中の磁性粉
含有率が大きい程、トナークラウドの発生を抑えること
ができる。以下に示す表3は、本実施例及び各比較例の
トナーについて磁性粉含有率及びトナー1個当たりの電
荷量をまとめたものである。
【0032】
【表3】
【0033】比較例2及び比較例3ではトナーが磁性粉を
含有しておらず、トナーは自己の電荷量に応じた静電誘
引力のみで現像ロールに保持されているので、磁力と静
電誘引力との相互作用によりトナーを現像ロールに保持
する本実施例及び比較例1に比してトナークラウドが発
生し易いものと考えられる。また、本実施例と比較例1
とを比べた場合、本実施例ではトナーの電荷量が比較例
1より大きく、その分だけトナーに大きな静電誘引力が
作用してトナークラウドを発生させ難くしていると言え
る。
【0034】本実施例のブラック現像器6kにおいてトナ
ーTの電荷量が大きくなる理由としては、現像ロール18
に圧接した現像剤規制部材19によってトナーTの摩擦帯
電がより効果的に行われるからである。尚、このように
摩擦帯電を効果的に行い得る現像剤規制部材としては、
本実施例で示すようにバネ板部材19aによって現像ロー
ル18との圧接力を得るものに限らず、コイルスプリング
等によって剛体ブレードの端部を現像ロールに向けて付
勢するものが挙げられる。
【0035】次に、本願発明者らは、本実施例のカラー
プリンタにおいてブラック現像器6kの磁性粉含有率がカ
ラー画像の定着性及び光沢度にどのような影響を与える
かを調べた。図5は定着性を、また図6は光沢度を示すも
のであり、いずれもブラック現像器6kの磁性トナーTの
磁性粉含有率を20〜70重量%の範囲で10%づつ変化させて
カラー画像を形成し、更に個々の磁性粉含有率に対して
カラー画像の定着温度を数段階に変化させたものであ
る。また、参考のために定着温度の変化に伴う非磁性ト
ナーの定着性及び光沢度も同一図内に示した。
【0036】この図5及び図6から明らかなように、ブラ
ックトナーの磁性粉含有率が50%以内であれば如何なる
定着温度によってもカラー画像は非磁性トナーによる画
像と略近似した定着性及び光沢度を示したが、磁性粉含
有率が50重量%を越えると定着温度によっては非磁性ト
ナーのそれと大きくずれた定着性及び光沢度を示してし
まう。この結果からすれば、本実施例ではブラック現像
器6kにおける磁性トナーTの磁性粉含有率が50重量%以内
であれば、一度の定着工程によって非磁性トナーと磁性
トナーとが混在するカラー画像を一様な定着性で定着さ
せることができ、且つ、ムラのない光沢度をえることが
できると言える。
【0037】また、図7は本実施例のブラック現像器6k
において、磁性トナーTの磁性粉含有率の変化に伴うト
ナークラウドの発生量を評価したものである。この図か
ら明らかなように、磁性粉の含有率が20重量%より少な
くなるとトナークラウドの発生量は多くなり、他の現像
器6c,6m,6yと混色を起こすことが懸念される。
【0038】従って、以上の結果から総合すれば、本実
施例においてカラー画像の良好な定着性及び光沢度を得
るためにはブラック現像器6kにおけるトナーTの磁性粉
含有率を20〜50重量%に制御することが要求される。従
来、複写機等において使用される磁性トナーの磁性粉含
有率が約55重量%であることを考慮すれば、この値はト
ナーを磁力によって現像ロール18に保持するに十分であ
るかどうか疑われるが、本実施例では上述のように現像
材規制部材19の作用によってトナー1個当たりの電荷量
が大きいので、静電誘引力との相互作用によってトナー
Tを確実に現像ロール18に保持することができ、上記磁
性粉含有率であってもトナークラウドの発生を効果的に
防止することができる。
【0039】また、同一定着温度における磁性トナーと
非磁性トナーとの定着性及び光沢度をより近似させる手
段としては、磁性トナーの磁性粉含有量を減じるばかり
ではなく、磁性粉を含有する樹脂バインダーの改質が挙
げられる。本願発明者らが確認したところ、温度100°C
の時のみかけ粘度が105poise以下の樹脂バインダーを用
いれば、磁性トナーの定着性及び光沢度を非磁性トナー
のそれに一層近づけることができた。
【0040】このように本発明を適用した多色画像形成
装置ではブラック現像器6kからのトナークラウドの発生
が極めて少ないため、感光体ドラム1周囲の複数の現像
器に関してレイアウトの制限がなくなるので、図8乃至
図10に示すような多色画像形成装置を構成することもで
きる。
【0041】図8は、4色の現像器6k,6c,6m,6yが放射状
に配置されたロータリー現像ユニット6を感光体ドラム1
に隣接配置したカラー画像形成装置の要部を示してい
る。この画像形成装置では上記ロータリー現像ユニット
6が回転し、感光体トラム1に対向するいずれかの現像器
によって静電潜像が所定の単色に現像される。
【0042】又、図9は、ブラック現像器6kとその他3色
の現像器6c,6m,6yが放射状に配置されたロータリー現像
ユニット6′とを感光体ドラム1に隣接配置し、上記ブラ
ック現像器6kをロータリー現像ユニット6′より上方に
配置した多色画像形成装置を示すものである。この画像
形成装置では、図8と同様に4色のトナー像を記録シート
に多重転写することによってカラー画像を形成すること
もできるが、第二露光手段を設けてブラック現像器6kと
ロータリー現像ユニット6′との間で再度感光体ドラム1
を露光すれば、感光体ドラム上に一度にブラックトナー
像とその他の色のトナー像を形成することができる。
【0043】更に、図10はブラック現像器6kと例えばレ
ッド等の他色の現像器6rとを感光体ドラム1に隣接配置
し、上記ブラック現像器6kをレッド現像器6rより上方に
配置した二色画像形成装置を示すものである。この装置
おいても第二露光手段を設けてブラック現像器6kをレッ
ド現像器6rとの間で再度感光体ドラム1を露光すれば、
感光体ドラム1上に一度にブラックトナー像とその他の
色のトナー像を形成することができる。
【0044】一般に、複数の現像器を感光体ドラムの周
囲に配置する場合、後段の現像位置ほど暗減衰による感
光体ドラムの表面電位の低下が大きくなるので、その分
だけ帯電器による初期帯電の電位を高めに設定する必要
がある。しかし、長期使用においてはこのことが感光体
ドラムの電気的な欠損を引起し易く、コピー上に黒点、
白点といった画質欠陥が現れる原因となる。従って、ブ
ラック現像器のように他色の現像器に比べて頻繁な使用
が予測される現像器は一色目に配置し、感光体ドラムの
初期帯電の電位を低く抑えてその負荷を軽減することが
望ましい。この点に関し上記各実施例の多色画像形成装
置では、ブラック現像器6kを磁性一成分現像方式とした
ことにより当該現像器6kを第一色目とすることができる
ので、感光体ドラム1に対する電気的負荷が軽減されて
長期使用における画質欠陥の発生を防止することが可能
となるといった利点を有している。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の多色
形成装置によれば、ブラック現像器の磁性トナーに含ま
れる磁性粉含有率を20〜50重量%に抑えているので、カ
ラー画像中に混在する磁性トナーの定着温度と非磁性ト
ナーの定着温度は略近似したものとなり、記録シート上
に転写された多色のトナー像を一の定着工程で良好に定
着することが可能となるほか、定着されたトナー像の光
沢度も磁性トナー部分と非磁性トナー部分とでの差がな
くなり、記録画像にムラのない良好な光沢を得ることが
できる。
【0046】また、ブラック現像器では現像剤規制部材
の作用により磁性トナーに大きな帯電量を与えることが
でき、磁性粉の含有率の少ない磁性トナーであってもこ
れを確実に現像剤担持体に保持することができるので、
トナークラウドの発生を効果的に抑えて混色の発生を防
止することかできる。
【0047】更に、本発明ではブラック現像器を第一色
目に配置することができるので、静電潜像担持体の初期
帯電の電位を高めに設定する必要がなく、静電潜像担持
体の電気的負荷が軽減されて長期にわたり高画質を維持
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多色画像形成装置の第一実施例を示
す概略図である。
【図2】 第一実施例に係るブラック現像器を示す断面
図である。
【図3】 ブラック現像器に印加する現像バイアス電圧
の波形を示すグラフ図である。
【図4】 比較例1に係る磁性一成分現像器を示す断面
図である。
【図5】 トナー中の磁性粉含有率の変化に伴うトナー
像の定着性を示すグラフ図である。
【図6】 トナー中の磁性粉含有率の変化に伴うトナー
像の光沢度を示すグラフ図である。
【図7】 トナー中の磁性粉含有率の変化に伴うトナー
クラウドの発生量を示すグラフ図である。
【図8】 本発明の多色形成装置の他の実施例を示す概
略図である。
【図9】 本発明の多色形成装置の他の実施例を示す概
略図である。
【図10】 本発明の多色形成装置の他の実施例を示す
概略図である。
【符号の説明】
1…静電潜像担持体(感光体ドラム)、2…転写ドラム、6k
…ブラック現像器、6c…シアン現像器、6m…マゼンタ現
像器、6y…イエロー現像器、18…現像剤担持体(現像ロ
ール)、19…現像剤規制部材、T…磁性トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 徹也 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ツクス株式会社海老名事業所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ブラック用を含む複数の現像器を備え、
    画情報に応じて静電潜像担持体上に形成された静電潜像
    を相応する現像器で現像してトナー像を形成し、これを
    記録シートに転写して記録画像を形成する多色画像形成
    装置において、上記ブラック現像器は、所定の間隙を保
    って静電潜像担持体に対向すると共に磁力によって周囲
    に現像剤を吸着して回動する現像剤担持体と、この現像
    剤担持体に圧接して現像剤を薄層化する現像剤規制部材
    とを備え、且つ、磁性粉含有率が30〜50重量%の磁性ト
    ナーを現像剤として用いることを特徴とする多色画像形
    成装置。
JP3202320A 1991-07-18 1991-07-18 多色画像形成装置 Expired - Fee Related JP3058204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202320A JP3058204B2 (ja) 1991-07-18 1991-07-18 多色画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202320A JP3058204B2 (ja) 1991-07-18 1991-07-18 多色画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0527547A true JPH0527547A (ja) 1993-02-05
JP3058204B2 JP3058204B2 (ja) 2000-07-04

Family

ID=16455597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3202320A Expired - Fee Related JP3058204B2 (ja) 1991-07-18 1991-07-18 多色画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3058204B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003066715A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003066715A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3058204B2 (ja) 2000-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3516551B2 (ja) 静電画像形成装置
US20030215269A1 (en) Method and apparatus for image forming performing improved cleaning and discharging operation on image forming associated members
US6456806B2 (en) Developing method, device, and image forming apparatus with magnet brush
US6950620B2 (en) Image forming apparatus with settable peak to peak voltages applied to image bearing member
JP3441587B2 (ja) 画像形成装置
JPH11133747A (ja) 現像装置
JP3466956B2 (ja) 画像形成装置
US6975828B2 (en) Image forming apparatus
US5140373A (en) Electrostatic latent image developing apparatus with bristle height adjusting member
JP3058204B2 (ja) 多色画像形成装置
JPH10207186A (ja) 画像形成装置
JP3007845B2 (ja) カラー電子写真装置
JPH07121081A (ja) 画像形成装置
JPH0822161A (ja) カラー画像形成装置
JP3528069B2 (ja) 現像装置
JPH0374388B2 (ja)
JPH02262688A (ja) 像形成装置
JP3026644B2 (ja) 画像形成装置
JPH11265117A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3758433B2 (ja) 現像装置およびこれを用いた画像形成装置
JP3587955B2 (ja) 静電画像形成方法
JP3054885B2 (ja) 導電ブラシ帯電器
JPH11161030A (ja) 現像方法、現像装置及び画像形成装置
JP2000047504A (ja) 画像形成装置
JPS625270A (ja) カラ−画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080421

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees