JPH05275239A - 積層型コイル - Google Patents

積層型コイル

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Publication number
JPH05275239A
JPH05275239A JP4098633A JP9863392A JPH05275239A JP H05275239 A JPH05275239 A JP H05275239A JP 4098633 A JP4098633 A JP 4098633A JP 9863392 A JP9863392 A JP 9863392A JP H05275239 A JPH05275239 A JP H05275239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
coil
insulating sheet
terminal
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP4098633A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Saito
藤 彰 斎
Masato Fujino
野 正 人 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP4098633A priority Critical patent/JPH05275239A/ja
Publication of JPH05275239A publication Critical patent/JPH05275239A/ja
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造にあまり手間がかからず、コイル用導体
および端子の接続が確実に行え、しかも磁性体コアによ
る損失が小さい積層型コイルを提供する。 【構成】 積層型コイル10は積層体12を含む。積層
体12は、磁性体コア48,56を挿通するための孔1
6を有する絶縁シート14およびコイル用導体を交互に
積み重ねて形成される。積層体12は、コイル用導体が
電気的に接続される端子38を有する端子台26で保持
される。また、コイル用導体の引出し部20が、積層体
12の外側にかつ絶縁シート14の主面に交差する方向
に折り曲げられる。さらに、端子38が絶縁シート14
の主面に交差する方向に設けられる。引出し部20の重
なる部分が電気的に接続され、さらに引出し部20およ
び端子38の重なる部分が電気的に接続される。そし
て、孔16の一端側に形成された引出し部20が、孔1
6の他端側に形成された引出し部20と逆方向に折り曲
げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は積層型コイルに関し、
特にたとえばスイッチングトランスなどの各種電子回路
に使用される積層型コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積層型コイルは、渦巻き状のコイ
ル用導体を表面に形成した絶縁シートを複数枚積層し、
絶縁シートに設けたスルーホールを介して各コイル用導
体相互間を直列に接続することにより製造されていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、絶縁シートにスルーホール
を設ける作業は手間がかかり、コストアップの1つの要
因であった。特に、大電流用の積層型コイルは絶縁シー
トの枚数が増加するため、各コイル用導体相互間の接続
作業は大変な手間であった。また、コイル用導体と端子
との接続もスルーホールを介して行なっていたが、スル
ーホールによる接続は不確実で、接続部分で抵抗値が増
加しやすいという問題があった。
【0004】これに対して、特願平3−240108号
において開示されている積層型コイルでは、スルーホー
ルを使用しないでコイル用導体の引出し部を作製し、引
出し部を重ねて接続することで上記問題の解決を図っ
た。しかしながら、この積層型コイルでは、磁性体コア
にネック部分ができ、磁路断面積が著しく小さくなり、
磁性体コアによる損失が大きくなるという問題が新たに
発生していた。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、製
造にあまり手間がかからず、コイル用導体および端子の
接続が確実に行え、しかも磁性体コアによる損失が小さ
い積層型コイルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、磁性体コア
を挿通するための孔を有する絶縁シートおよびコイル用
導体を交互に積み重ねた積層体と、コイル用導体が電気
的に接続される端子を有する端子台とを含み、コイル用
導体の引出し部が、積層体の外側にかつ絶縁シートの主
面に交差する方向に折り曲げられ、端子が絶縁シートの
主面に交差する方向に設けられ、引出し部の重なる部分
が電気的に接続され、さらに引出し部および端子の重な
る部分が電気的に接続された積層型コイルであって、孔
の一端側に形成された引出し部が、孔の他端側に形成さ
れた引出し部と逆方向に折り曲げられた、積層型コイル
である。
【0007】
【作用】コイル用導体の引出し部が積層体の外側に突出
するため、コイル用導体の接続が容易に行える。しか
も、引出し部相互が直接電気的に接続され、かつ、引出
し部と端子とが直接電気的に接続されるので、接続によ
る抵抗値の増加が少ない。そのため、コイル用導体およ
び端子の接続信頼性が高い。
【0008】さらに、磁性体コアを挿通するための孔の
一端側に形成された引出し部が、その孔の他端側に形成
された引出し部と逆方向に折り曲げられるため、それら
の引出し部を避けるために磁性体コアに形成する切欠部
を、積層体の上下に振り分けることができるようにな
る。そのため、磁性体コアにおいて、磁路断面積が著し
く小さくなる部分を除去することができる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、コイル用導体の引出
し部や端子の接続が容易に行えるので、製造にあまり手
間がかからない積層型コイルが得られる。さらに、この
発明にかかる積層型コイルでは、コイル用導体および端
子の接続信頼性が高い。しかも、この発明にかかる積層
型コイルでは、磁性体コアにおいて磁路断面積が著しく
小さくなる部分を除去できるため、磁性体コアによる損
失が小さい。
【0010】また、この発明にかかる積層型コイルで
は、コイル用導体の引出し部が絶縁シートの主面と交差
する方向に折り曲げられ、かつ、端子が絶縁シートの主
面に交差する方向に設けられるので、引出し部相互の接
続スペースや引出し部と端子との接続スペースが小さく
てすみ、大型化が避けられる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す分解斜視図
である。積層型コイル10は積層体12を含む。積層体
12は、絶縁体としてのたとえば複数の矩形の絶縁シー
ト14などを積み重ねることによって形成される。絶縁
シート14としては、たとえば厚みが25μmのポリイ
ミド基板などが使用される。各絶縁シート14の中央に
は、それぞれ、たとえば矩形の孔16が形成される。
【0013】1枚の絶縁シート14上には、特に図2に
示すように、孔16の周囲に、たとえば渦巻き状のコイ
ル用導体18が形成される。さらに、その絶縁シート1
4上には、多数の引出し部20が形成される。
【0014】引出し部20は、コイル用導体18の両端
部から延びる導体引出し部22aおよび22bと、たと
えば、5つのダミー引出し部24aと、9つのダミー引
出し部24bとを含む。一方の導体引出し部22aおよ
び5つのダミー引出し部24aは、絶縁シート14の孔
16の端縁から内側に突出する。また、他方の導体引出
し部22bおよび9つのダミー引出し部24bは、絶縁
シート14の端縁から外側に突出する。この実施例で
は、2つのダミー引出し部24aが、孔16の一端側に
おいて一方の導体引出し部22aと並んで形成され、そ
れらの引出し部に対向する孔16の他端側において、他
の3つのダミー引出し部24aが形成される。また、4
つのダミー引出し部24bが、絶縁シート14の外側の
一端部において他方の導体引出し部22bと並んで形成
され、他の5つのダミー引出し部24bが、絶縁シート
14の外側の他端部において並んで形成される。この場
合、導体引出し部22aは、ダミー引出し部24aと並
ぶ列において端に形成される。また、導体引出し部22
bは、ダミー引出し部24bと並ぶ列において端に形成
される。なお、コイル用導体18およびこれらの引出し
部20は、絶縁シート14上に、たとえばエッチングま
たは印刷などの方法によって形成される。
【0015】同様にして、1枚を除く他の絶縁シート1
4上にも、それぞれ、たとえば渦巻き状などの所定形状
のコイル用導体18と、たとえば16個の引出し部20
とが形成される。この場合、コイル用導体18の形状
と、導体引出し部22a,22bおよびダミー引出し部
24a,24bの位置とは、積層コイル10の使用目的
などに応じて、図2に示す絶縁シート14上のものと同
一になるようにまたは異なるように選ばれる。なお、残
りの1枚の絶縁シート14上には、コイル用導体や引出
し部は形成されない。
【0016】上述の各絶縁シート14上のダミー引出し
部24aおよび24bは、各絶縁シート14上のコイル
用導体18を直列や並列に接続する際、または各絶縁シ
ート14上のコイル用導体18を後述の端子38に接続
する際、一定の作業条件でスポット溶接などを行いやす
くするためのものである。
【0017】上述の各絶縁シート14は、特に図3に示
すように、各引出し部20が重なるように積層される。
この場合、各絶縁シート14の孔16によって、1つの
孔17が構成される。なお、引出し部20などを有しな
い絶縁シート14が一番上に積層される。
【0018】そして、重なり合った引出し部20は、特
に図4に示すように、絶縁シート14の主面に直交する
方向に折り曲げられる。この場合、絶縁シート14の孔
16の他端側に形成された引出し部20は、他の引出し
部20と逆方向に折り曲げられる。この実施例では、特
に図1および図5に示すように、絶縁シート14の孔1
6の他端側に形成された引出し部20が下方に折り曲げ
られ、他の引出し部20が上方に折り曲げられる。した
がって、これらの引出し部20は、積層体12から外側
に突出することになる。
【0019】さらに、各絶縁シート14上の各コイル用
導体18は、引出し部20の先端部21をスポット溶
接,はんだ付けあるいはかしめなどによって、並列ある
いは直列に電気的に接続される。この場合、引出し部2
0が積層体12の外側に突出しているので、スポット溶
接,はんだ付けあるいはかしめなどによって、各コイル
用導体18を並列あるいは直列に接続しやすい。
【0020】上述の積層体12は、端子台26で保持さ
れる。端子台26は、積層体12に対応するたとえば矩
形の平板28を含む。この平板28の中央には、積層体
12の孔17に対応するたとえば矩形の孔30が形成さ
れる。また、平板28の長手方向における一端部および
他端部には、たとえば矩形の切欠部32aおよび32b
がそれぞれ形成される。さらに、平板28の幅方向にお
ける両端部には、それぞれ、たとえば6つずつの保持片
34が、積層体12の両側の引出し部20の幅とほぼ同
じ間隔を隔てて上向きに形成される。これらの保持片3
4は、積層体12の両側の引出し部20を保持するため
のものである。なお、これらの保持片34は、たとえば
合成樹脂などの絶縁材料で平板28と一体的に形成され
る。さらに、平板28の一端側において両端の保持片3
4の下部には、凹部36aがそれぞれ形成され、平板2
8の他端側においても両端の保持片34の下部に、凹部
36bがそれぞれ形成される。
【0021】また、端子台26の平板28の両端部にお
いて、各保持片34間には、端子38がそれぞれ形成さ
れる。この場合、これらの端子38は、保持片34より
も外側に形成される。
【0022】そして、積層体12は、端子台26の平板
28上に配置される。この場合、積層体12の両側の引
出し部20は、保持片34間でそれぞれ保持される。さ
らに、それらの引出し部20は、たとえばスポット溶
接,はんだ付けあるいはかしめなどによって、各端子3
8にそれぞれ電気的に接続される。
【0023】また、端子台26の2つの凹部36aに
は、たとえばコ字状の係止部材40aの両端の爪部42
aがそれぞれ係止される。同様に、端子台26の他の2
つの凹部36bにも、たとえばコ字状の係止部材40b
の両端の爪部42bがそれぞれ係止される。この場合、
一方の係止部材40aの中央下部に足部44が形成され
ていて、この足部44と平板28とで、積層体12が挟
まれる。そのため、積層体12を端子台26に簡単に固
定することができる。なお、一方の係止部材40aの側
部には、他方の係止部材40b側に突出する凸部46が
形成されている。
【0024】さらに、係止部材40aおよび40b間に
は、磁性体コア48が嵌め込まれる。この磁性体コア4
8には、その中央部に、下方に延びる中足部50が形成
され、その両端部に、下方に延びる外足部52aおよび
52bが形成されている。この中足部50は、積層体1
2の孔17および端子台26の孔30に挿通される。ま
た、外足部52aおよび52bは、端子台26の切欠部
32aおよび32bにそれぞれ嵌め込まれる。また、磁
性体コア48の中央の側部には、切欠部54が形成され
ていて、この切欠部54と係止部材40aの凸部46と
の間に、積層体12の孔17の一端側の上向きの引出し
部20が配置される。さらに、磁性体コア48の中足部
50と外足部52aおよび52bとの下面は、平板状の
別の磁性体コア56の上面に突き合わされる。この磁性
体コア56の中央の側部には、切欠部58が形成されて
いて、この切欠部58内に、積層体12の下向きの引出
し部20が配置される。なお、これらの磁性体コア48
および56は、フェライト粉末を焼成して形成される。
【0025】この積層型コイル10では、コイル用導体
18の引出し部が積層体12の外側に突出しているの
で、コイル用導体18の接続作業が容易にできる。しか
も、引出し部20相互間や引出し部20と端子26と
が、直接、スポット溶接,はんだ付けあるいはかしめな
どによって接続されるので、接続による抵抗値の増加を
少なくできる。また、スルーホールを用いないので、接
続信頼性も高い。さらに、積層体12の内側において、
一方の列の引出し部20を他方の列の引出し部20と反
対方向に折り曲げているので、磁性体コア48および5
6においてネック部分すなわち磁路断面積が著しく小さ
くなる部分を除去でき、磁性体コアによる損失を低減で
きる。
【0026】また、この積層コイル10は、引出し部2
0が絶縁シート14の主面に交差する方向に折り曲げら
れ、かつ、端子38が絶縁シート14の主面に交差する
方向に設けられているので、引出し部20や端子38の
接続スペースが小さくてすみ、たとえば印刷配線板など
に実装する際、その専有面積が小さい。
【0027】なお、この発明にかかる積層コイルは上述
の実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内
で種々に変更することができる。たとえば、ダミー引出
し部24aおよび24bは必ずしも形成する必要がな
く、その数を任意に変更してもよい。また、絶縁シート
14,コイル用導体18,端子台26,磁性体コア48
および56などの形状も任意に変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す実施例に用いられる絶縁シートを示
す平面図である。
【図3】図1に示す実施例において引出し部を折り曲げ
る前の状態を示す要部斜視図である。
【図4】図1に示す実施例において引出し部を折り曲げ
た後の状態を示す要部斜視図である。
【図5】図1に示す実施例を示す分解図解図である。
【符号の説明】
10 積層型コイル 12 積層体 14 絶縁シート 17 孔 18 コイル用導体 20 引出し部 26 端子台 38 端子 48,56 磁性体コア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体コアを挿通するための孔を有する
    絶縁シートおよびコイル用導体を交互に積み重ねた積層
    体と、 前記コイル用導体が電気的に接続される端子を有する端
    子台とを含み、 前記コイル用導体の引出し部が、前記積層体の外側にか
    つ前記絶縁シートの主面に交差する方向に折り曲げら
    れ、 前記端子が前記絶縁シートの主面に交差する方向に設け
    られ、 前記引出し部の重なる部分が電気的に接続され、さらに
    前記引出し部および前記端子の重なる部分が電気的に接
    続された積層型コイルであって、 前記孔の一端側に形成された前記引出し部が、前記孔の
    他端側に形成された前記引出し部と逆方向に折り曲げら
    れた、積層型コイル。
JP4098633A 1992-03-24 1992-03-24 積層型コイル Pending JPH05275239A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996042095A1 (fr) * 1995-06-13 1996-12-27 Nihon Shingo Kabushiki Kaisha Transformateur plat
CN112017851A (zh) * 2019-05-30 2020-12-01 Tdk株式会社 线圈部件和具备其的非接触电力输送装置

Cited By (3)

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