JPH0527487A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電装系の構成を簡略化することによって信頼
性を高めると共に、装置のスペース効率を向上させ（即
ち机上占有面積の減少を図り、）、ローコストに抑え、
サービス性に於いても取扱処理が容易に成し得る画像形
成装置を提供せんとするものである。 【構成】 電子写真プロセスに従って画像を形成する画
像形成装置に於いて、ＡＣ電力を装置本体に取り入れる
為のＡＣ電源，前記ＡＣ電源から低圧ＤＣ出力を得るＤ
Ｃ電源，電子写真プロセスにより画像形成を行う為の高
圧電源，装置本体の各信号を制御するＤＣコントローラ
および各種センサを１枚の基板上に納めた複合電源基板
を備え、前記ＡＣ電源，前記ＤＣ電源，前記高圧電源を
それぞれ独立に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いた
画像形成装置に関するものである。更に詳述すれば、本
発明は電源装置の配置構成を配慮した画像形成装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像形成装置に於いて、
電源部，コントローラ部等の電装ユニットは装置によっ
て種々雑多な配置例があり、例えば図７に示す様な物が
あった。

【０００３】図７は、従来の装置構成例を示す斜視図で
ある。

【０００４】装置本体１において、ＡＣ電源を入力する
為のＡＣ電源部２は本体右側後方に、ＡＣ電源を１２Ｖ
と５Ｖの低圧電源に変換するＤＣ電源部３は本体右側
に、電子写真プロセスにより画像を形成するための高圧
電源４は本体左側に、装置本体の信号制御を行うＤＣコ
ントローラ５（不図示）は本体下面に配置されており、
各電装系の接続は束線（ハーネス）（不図示）とコネク
タ（不図示）によって行われていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は以下の様な欠点を有していた。

【０００６】従来、図７に示した様にＡＣ電源，ＤＣ電
源，高圧電源，ＤＣコントローラ，各種センサー（各セ
ンサーを有するセンサー子基板）はそれぞれ独立に構成
配置されていた。

【０００７】以上の様な構成を取っていた為に、各ユニ
ットの配置がバラバラになってしまい、接続配線はコネ
クタを持った束線（ハーネス）により接続されていた。

【０００８】このために、接触不良を起こしたり、ケー
ブルからのノイズに弱いためシールドが各々独立に設け
られていた。

【０００９】また、全部の独立ユニットを合わせたユニ
ット設置面積は大きくなり、装置本体の体積（サイズ）
が大きく成っていた。

【００１０】更に、必要以上の構成材料を使用していた
のでコストが高くなるという欠点がみられた。しかも、
各ユニットがバラバラに配置されていたので、装置本体
の組立性も悪いという欠点がみられた。

【００１１】よって本発明の目的は、この様な問題点に
鑑みて、電装系の構成を簡略化することによって信頼性
を高めると共に、装置のスペース効率を向上させ（即ち
机上占有面積の減少を図り）ローコストに抑え、サービ
ス性に於いても取扱処理が容易に成し得る画像形成装置
を提供せんとするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、電子写真プロ
セスに従って画像を形成する画像形成装置に於いて、Ａ
Ｃ電力を装置本体に取り入れる為のＡＣ電源，前記ＡＣ
電源から低圧ＤＣ出力を得るＤＣ電源，電子写真プロセ
スにより画像形成を行う為の高圧電源，装置本体の各信
号を制御するＤＣコントローラおよび各種センサを１枚
の基板上に納めた複合電源基板を備え、前記ＡＣ電源，
前記ＤＣ電源，前記高圧電源をそれぞれ独立に配置した
ものである。

【００１３】より具体的に述べれば、ＡＣ電源，ＤＣ電
源，高圧電源，ＤＣコントローラ，各種センサーを１枚
の基板上に納めるに際して、ＡＣ電源の１次側，ＤＣ電
源の２次側，高圧電源をノイズの干渉から防ぐ為に、そ
れぞれ独立して１枚の基板上に配置構成した。これを複
合電源基板と称する。

【００１４】この複合電源基板の端部近傍に、少なくと
も定着器用のＡＣ（１次）電源コネクタとＤＣ（２次）
電源・制御信号用コネクタ、そして（フォーマッター基
板）インターフェース基板との接続用ビデオ信号コネク
タを設ける。

【００１５】他の接続コネクタ，接続接点，各センサ
は、前記複合電源基板上の任意の位置に配置する。

【００１６】

【作用】本発明は前記の構成により、電装系の構成を簡
略化でき、ＤＣコントローラが含まれる１枚の複合電源
基板を装置本体の中央部に配置することより、この１枚
の基板の周りに電装部品を配置することが出来る。

【００１７】また、本構成により電装装置の配設位置を
装置本体の紙搬送面の下部に配置でき、従来のデッドス
ペースも生まれる事なく、装置本体のスペース効率を向
上させ、より机上占有面積を減少する事が可能となる。

【００１８】更に、複合電源基板とすることにより、１
次側，２次側，高圧電源側をはっきりと分ける事がで
き、更に、基板同志の接続接点と成るコネクタやケーブ
ルがなくなる事により、従来非常に弱かったノイズに対
して強くなり、且つ、接続接点の接触不良も無くなる。

【００１９】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図を用いて詳細に
説明する。

【００２０】図１は、本発明の一実施例による小型レー
ザービームプリンタの主断面概略を示したものである。

【００２１】本図において、給紙カセット２０に積載さ
れた記録紙Ｐはピックアップローラ２１の回転により給
紙され、分離爪により１枚ずつ分離搬送される。そし
て、搬送コロ、斜送コロによって記録紙Ｐを基準面に合
わせながら斜行を取り除き、不図示のレジストセンサー
を作動させて、転写部２９へ搬送される。

【００２２】前記レジストセンサーの信号動作と同時に
レーザースキャナユニット２５から照射がなされ、反射
ミラー２７を経て特公昭６１−４８１５２号公報等に開
示のあるプロセスカートリッジ２６の感光ドラム２８に
照射され、画像情報と同期どりがなされる。

【００２３】感光ドラムに照射されたレーザ光は、公知
の電子写真プロセスにより、トナーによって現像され、
転写ローラ２９によりトナー像は記録紙に転写される。

【００２４】トナー像が転写された記録紙は感光ドラム
から分離され、搬送ガイド板３０を通って定着器３１に
搬送される。

【００２５】定着器３１によって記録紙上のトナー像は
定着され、用紙はＵターン形状の搬送ガイドを通り、排
紙ローラ対３５によって、本体上部の排紙トレイ３７上
に画像面を下（フェイスダウンと言う）にして排出積載
されるものである。

【００２６】次に、本実施例の根幹をなすところの装置
本体に於ける複合電源基板の構成配置関係について、図
２および図３を用いて詳述する。

【００２７】図２は、本体を上から見た断面図であり、
図３は複合電源基板を上から見た図てある。

【００２８】図２に示した複合電源基板６は、紙搬送面
の下部に全て配置され、周りに他の電源基板は存在しな
い。ここで紙搬送部とは、紙搬送ガイドの事である。

【００２９】この紙搬送ガイドは、例えばｔ＝１．０ｍ
ｍ程度の鉄板を曲げ、絞り加工等を施した物からなる。
そして装置本体にビスまたはスナップインにて固定され
る。

【００３０】前述の１枚の複合電源基板６上には装置本
体の信号を制御するコントローラ（ＤＣコントローラ）
を含む事より、フォーマッター基板７がボード・ボード
コネクタにより直結され、スキャナとの接続は不図示の
立体配線により接続される。

【００３１】図４に示す様に、モータ側面より剛体にな
る配線板を設け、この先にコネクタを備えたメインモー
タ構成とし、このメインモータより直に基板上のコネク
タにモータ側のコネクタを落し込む構成とする。

【００３２】この複合電源基板６にはコントローラ、Ａ
Ｃ，ＤＣ電源が含まれているので、定着器へのＡＣ電源
供給の為のコネクタ９ａと定着器の制御信号のためのコ
ネクタ９ｂはこの１枚の基板上に設けられている。更に
プロセスカートリッジと転写ローラへの高圧接点１０
も、この基板上の高圧電源部から直に設けられている。

【００３３】図３に示した複合電源基板６上には、ＡＣ
電源，ＤＣ電源，高圧電源，コントローラ，各種センサ
ーが積載されている。これを実現する為に、従来１つに
ユニット化されていたコントローラを１チップＩＣ化
し、また高圧電源内の各電源系をそれぞれ１チップＩＣ
化すると共に、ＡＣ電源の１次電源，ＤＣ電源の２次電
源，高圧電源を完全に分けて構成配置する事により、ノ
イズの影響や干渉が無く容易に１枚の基板に納めるよう
にした。

【００３４】以上説明した様な構成をとることで、以下
の様な種々のメリットが挙げられる。

【００３５】従来、故障率の高かったＤＣコントロー
ラユニット等を１チップＩＣ化する事により部品点数が
一挙に減り、故障信頼性が向上する。

【００３６】１枚の基板に各電源からコントローラま
でを納めた構成により、他のＡＣ電源を供給する電装部
品から信号コントロールを行う電装部品に至るまで全て
の電装部品が前記１枚の複合基板に束線（ハーネス）を
使わずにコネクタ同士にて結合され、即ち他の電装部品
は前記１枚の複合基板の周囲に配置され、装置本体のス
ペース効率が向上する。

【００３７】電源部の真上が板金の搬送ガイドで覆わ
れているので、コンデンサ発火等万一の場合の火災安全
性が非常に高い。

【００３８】上記と同様の理由で、放射ノイズ，静
電ノイズ等に対する耐ノイズ性，電磁シールド性が高
い。

【００３９】上記と同様の理由で、特に搬送ガイド
板と一体になっている場合には、搬送ガイド板が放熱板
としても機能する。

【００４０】本実施例のメインモータの構成により、
装置本体上方より落し込みで組み込め、作業性が向上す
る。

【００４１】次に、他の実施例について説明する。

【００４２】前述した実施例では、搬送ガイド板をわざ
わざ１つの部品として設定してきたか、必ずしもその必
要はなく、下部に設置された電装ユニット（複合電源ユ
ニット）の１部、例えば放熱板を搬送の為のガイドとし
ても良い。また搬送手段と前記電装ユニットを１本化し
ても良い。

【００４３】なお、前述の各電源とＤＣコントローラが
納まっている１枚の複合電源基板内にフォーマッター部
までも１チップＩＣ化して納める事が可能である。

【００４４】更に、図５の断面上視図、図６のＡＣイン
レットユニット詳細図の様に、ＡＣ電力を入力するため
のＡＣインレット，ヒューズ，メインスイッチ等を有す
るＡＣインレットユニット８なるものをコネクタにて前
記複合電源に接続することができる。

【００４５】このインレットユニットは、図６に示した
様にインレットのフレームグランド接続端子を直接、フ
レームグラントに接続する構成である。

【００４６】よって、従来に比べ、インレットのフレー
ムグランドの接続を簡略化することが出来る。

【００４７】この実施例の場合も、電装部周りの構成が
より一層簡略化してまとめられ、スペース効率が向上さ
れる。また、接続コネクタの数が減るので信号接続の信
頼性向上とコスト低減の効果が得られるものである。

【００４８】しかも、１枚の基板上にて１次側電源，２
次側電源，高圧電源がそれぞれ独立した配置構成とされ
ている。

【００４９】更に、ＡＣインレットユニットを設けた事
により、インレットユニット内にフューズを納め、電源
電圧の変化に対しても対応が取り易くなる。

【００５０】

【発明の効果】以上説明してきた様に、本発明では複合
電源基板を配置することで、以下に示す様な効果が得ら
れる。

【００５１】１）複合電源基板上にはＤＣコントローラ
までも含まれているので、このユニットから放射状に電
装部品を配置することが容易に可能となり、スペース効
率の向上が図れる。

【００５２】２）この様な構成により、従来よりも非常
に接続接点が減り、よって信号接続の信頼性が向上した
のと同時に、接続コネクタの数が減少した事によりコス
トを抑える事が出来る ３）搬送手段の主要部分を金属製にした場合には、他の
特別な手段を設けることなく、火災安全性，耐電気的ノ
イズ性，電磁シールド性等を高める事が可能である。ま
た、放熱板としての機能も期待できる。

【００５３】４）またサーヒス性に於いては、電装部品
および電装回路が１枚の基板上に集中しているので、こ
の１枚の基板を処理（交換）する事で取扱処理が容易に
成し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例全体を示す詳細な断面構成図
である。

【図２】本実施例の上面からみた断面図である。

【図３】本実施例の電装基板上面図である。

【図４】本実施例におけるメインモータの構成図であ
る。

【図５】他の実施例を示す上面からみた断面図である。

【図６】他の実施例におけるＡＣインレットユニット構
成の詳細図である。

【図７】従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置 ２ ＡＣ電源部 ３ ＤＣコントローラ ４ 高圧電源 ５ ＤＣコントローラ ６ 複合電源基板 ７ フォーマッター基板 ８ ＡＣインレットユニット ９ａ 定着器ＡＣコネクタ ９ｂ 定着器ＤＣコネクタ １０ 高圧接点 ５０ メインモータコネクタ ５２ スキャナコネクタ ５４ ビデオ信号コネクタ ５６ センサー ６０ メインモータ ６２ 装置本体 ６４ 剛体 ６６ 配線板 ６８ オス側コネクタ ７０ メス側コネクタ ７２ 複合電源基板 ８０ 止めビス ８２ インレット ８４ ヒューズ ８６ メインスイッチ ８８ プリント基板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子写真プロセスに従って画像を形成す
   る画像形成装置において、 ＡＣ電力を装置本体に取り入れる為のＡＣ電源，前記Ａ
   Ｃ電源から低圧ＤＣ出力を得るＤＣ電源，電子写真プロ
   セスにより画像形成を行う為の高圧電源，装置本体の各
   信号を制御するＤＣコントローラおよび各種センサを１
   枚の基板上に納めた複合電源基板を備え、前記ＡＣ電
   源，前記ＤＣ電源，前記高圧電源をそれぞれ独立に配置
   したことを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、装置本体内に記録紙
   を搬送する為の搬送手段を有し、当該紙搬送面の下部に
   前記複合電源基板を配置したことを特徴とする画像形成
   装置。
3. 【請求項３】 請求項２において、定着器とビデオ信号
   の接続用コネクタを前記複合電源基板上の端部近傍に配
   置し、他の接続用コネクタおよび各種センサを該基板上
   の任意の位置に配置したことを特徴とする画像形成装
   置。