JPH05273417A - 光導波路 - Google Patents

光導波路

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Publication number
JPH05273417A
JPH05273417A JP6720092A JP6720092A JPH05273417A JP H05273417 A JPH05273417 A JP H05273417A JP 6720092 A JP6720092 A JP 6720092A JP 6720092 A JP6720092 A JP 6720092A JP H05273417 A JPH05273417 A JP H05273417A
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JP
Japan
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refractive index
light
waveguide
layer
liquid crystal
Prior art date
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Pending
Application number
JP6720092A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Murata
明弘 村田
Yasuharu Nakagawa
康晴 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH05273417A publication Critical patent/JPH05273417A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は光導波路に関し、その目的は、比較
的簡単な構造で、光導波層の屈折率を部分的に変化させ
ることができる光導波路を提供することにある。 【構成】 光学的異方性を有する第1の部材と第2の部
材が、互いに異なる結晶方位で配置されたことを特徴と
するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光導波路に関し、更に詳
しくは、新しい構造の光導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路は光波を所望の経路に閉じ込め
て伝搬させる機能を持つものであり、レーザー発振器を
構成する光共振器の構成要素等として重要である。
【0003】従来の導波路は、クラッド層になる基板に
不純物をドープすることにより屈折率を上げて導波路と
したり、コアの回りに不純物を拡散して屈折率を下げク
ラッドにしていた。
【0004】例えばサファイア系の導波路には、サファ
イアをファイバ状にして空気をクラッドにしたり(Appl.
Phys.Lett.,Vol.55,No.21,20 November 1989,2170-217
2、J.Appl.Phys.,Vol.64,No.8,15 October 1988,4239-4
241) 、サファイア基板にHe 2+を打ち込み低屈折率
層を内部に作り導波路構造を形成すること(ELECTRONICS
LETTERS 20th July 1989 Vol.25 No.15,985-986) 等が
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の構造では、シングルモードが得られにくく、放射
線を扱っているため経時変化や損傷の点で問題があっ
た。
【0006】また、不純物を拡散して屈折率を変化させ
るためには複雑な工程や制御が必要になり、量産には不
向きである。本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、比較的簡単な構造で、光
導波層の屈折率を部分的に変化させることができる光導
波路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明は、光学的異方性を有する第1の部材と第2の
部材が、互いに異なる結晶方位で配置されたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】屈折率に異方性を有する2つの部材の結晶方位
を異ならせて配置することにより、光から見て光の通る
側の屈折率は他の部分に比べて高くなり、光は閉じ込め
られる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。例えばサファイアは、波長λが633n
mの光に対して、光学的主軸であるC軸方向の屈折率n
odは1.767で、これと垂直な方向の屈折率nex
は1.759になっており、光の偏波方向(電場方向)
と結晶軸との関係で屈折率に異方性がある。
【0010】いま、図1のようにC軸方向を直交させる
ようにして2枚の結晶1,2を重ね合わせる。このよう
な構造にした場合、例えば上側の結晶1のC軸方向に沿
って図のように水平に偏波した光を入射すれば、該入射
光に対して、上側の結晶1は、光の進行方向と結晶の主
軸(C軸)が平行で、電場方向(偏波方向)とは垂直に
なっている。このため、屈折率はnod=1.767に
なる。
【0011】一方、下側の結晶2は、上側の結晶1とは
逆に異常光線と見るため、屈折率はnex=1.759
になる。この場合の屈折率差は、 (nod-nex)/n ex=0.4(%) になることから、N.A.0.2程度の導波路となる。
【0012】よって、導波層1の屈折率が高く、クラッ
ド側2の屈折率が低くなっているため、光は導波層1内
に閉じ込められることになる。これらを図2,図3及び
図6により更に詳しく考察する。尚、図2,図3及び図
6は屈折率楕円体の断面図であり、実際の光線の進行方
向と、θ,θとは若干の違いがある。しかし、ここ
では理論をすっきりさせるために、屈折率楕円体で考察
を進めた。実際の光線の進行方向は、光学軸と屈折率楕
円体上の進行方向そして偏波方向で決定されるが、その
差は小さい。
【0013】図2はサファイアのA面同士を、その光学
主軸を互いに直交するように接合することで導波層を作
製した例、図3はサファイアのA面を導波層にC面をク
ラッド層にした場合の例、図6はサファイアのC面を導
波層にA面をクラッド層にした例である。この他にも導
波層を形づくる組合せは様々考えられる。
【0014】ここであえて一般的な場合の詳細な考察は
行わないが、導波層を形成する場合、接合する面はA
面、C面に限らず導波層側で光にとっての屈折率が高く
なるような偏波方向、光の進行方向、及び接合する面の
組合せを選ぶことができる。
【0015】導波層1とクラッド層2が前述の図2(図
1の実施例に対応する考察図で、図1を横から見た場合
に相当する図)のような関係にある場合、紙面に垂直な
偏波は導波層1側で常光、クラッド層2側で異常光とな
る。また、紙面に平行な偏波はその逆になっている。
【0016】境界にある入射角θで入射した光は、 nsinθ=nsinθ なる角度で屈折する。
【0017】紙面に垂直な偏波に対しては、 nsinθ=nsinθ になり、紙面に平行な偏波に対しては、 {(cos θ/n )+(sinθ/n )}−1/2
sinθ=nsinθとなる。
【0018】ここで、垂直な偏波は、 (n/n)sinθ>1 の条件で導波層1内を全反射する。
【0019】同様な考察により、導波層1とクラッド層
2が図3のような関係にある場合、紙面に垂直な偏波は
2つの領域1,2で常光となり屈折しないが、紙面に平
行な偏波は異常光となる。
【0020】そのため、 {(cos θ/n )+(sinθ/n )}−1/2sin
θ={(sinθ/n )+(cosθ/n )}−1/2
sinθ の屈折条件より、 sin θ=[1/{(2sinθ/n )+(cosθ/
n )-(sinθ/n )] (sinθ/n )>1 から、 sin θ>1/{2-(n /n )} の条件で全反射する。
【0021】いま、Al(サファイア)の場合を
考えると、n=1.767,n=1.759とし
て、図2ではθ>84.55°(実際の光線では8
4.50°より大)になって、図3ではθ>84.5
7°(実際の光線では84.52°より大)になり、θ
が5°程度(N.A.が0.2程度)の導波層(路)と
なる。
【0022】図6のような関係にある場合、紙面に垂直
な偏波に対しては、 nsinθ=nsinθ になり、紙面に平行な偏波に対しては、 {(cos θ/n )+(sinθ/n )}−1/2
sinθ=nsinθとなる。
【0023】このとき、Alの場合、θは5.4
5°以下となる。図4は本発明の他の実施例の構成図で
あり、導波層1をクラッド層2に埋め込んだ埋め込み形
導波路の例である。この場合、図2及び図3で考察した
通りの全反射条件を底面(図2に対応)及び側面(図3
の対応)の両方で満足している。
【0024】図5も本発明の他の実施例の構成図であ
り、導波層1の外周をクラッド層2で覆った例である。
この場合、図2及び図3で考察した通りの全反射条件を
底面(図2に対応)及び側面(図3の対応)の両方で満
足している。図7も本発明の他の実施例の構成図であ
り、この例においては導波層(凸状のコア層を有してい
る)1としてサファイア(若しくはチタンサファイア…
Ti:Al23の単結晶)を用い、クラッド層2として
サファイア(Al23の単結晶)を用い、直接接合によ
り接合する。この場合、導波層1とクラッド層2はA面
同士を合わせC軸方向が直角になるように配置する。3
は導波層1の表面に形成された屈折率の異なる例えばS
iO2層である。なお、図では省略するが入射面および
出射面には公知の方法によりミラーコーティングが施さ
れている。
【0025】上記の構成によれば、入射端面からポンピ
ング光を入射するとレーザ媒質として機能する導波路内
で発振光が発生し,その発振光が増幅されて出射端面か
ら出射する。次に、図8を参照して図7に示す光導波路
の製造方法について概略工程に従って説明する。 工程1(a図参照) 導波層1とクラッド層2(サファイア)の接合面を光学
研磨により滑らかに加工する(この場合、クラッド層2
は面積5×25mm、厚さ0.5mm程度、導波層1は
同面積で0.2mm程度の厚さのものを使用する)。
【0026】次に、硫酸過水で洗浄して十分に汚れを落
とした後結晶軸方向に注意して密着させる。この密着さ
せた導波層1とクラッド層2を1300℃の電気炉内で
5000Pa(0.5kgf/cm2)程度で加圧しな
がら60分間熱処理する(この場合、加熱温度が低い
(1100℃程度)と接合が不完全となり、高い(16
00℃程度)と面方位による膨張係数の違いにより破損
する恐れがある)。
【0027】工程2(b図参照) 接合した2枚の板のうち導波層1を研磨して5μm程度
の厚さ(t)に形成する(偏波光がシングルモードとな
るためにはこの程度の厚さにする必要がある)。この研
磨は例えばラップ盤で6μm程度のダイアモンド砥粒を
用いて粗削りを行い、次に1μm程度のダイアモンド砥
粒を用いて所望の厚さに鏡面仕上げを行うが、最終的に
光導波路の壁面となるため散乱損失の原因にならないよ
うに十分滑らかに加工する。ここまでの工程で2次元光
導波路が形成されるが、光を横方向に閉じ込める必要が
ない場合は、この上に例えばSiO2層を形成する。
【0028】工程3(c図参照) 次に、導波層1上にフォトリソグラフィによりマスクを
パターニングした後、RIE(リアクティブ・イオンエ
ッチング)にてエッチングを行う。マスク幅は5μm程
度とする。マスク材としては始めにTiを0.03μm
程度形成し、その上に0.5μm程度のPtを形成す
る。次に、RIE装置の電力を0.48W/cm2、反
応ガスとしてCCl4(四塩化炭素)を用い、装置内の
圧力を120mtorr程度として3μm(t1)程度
のエッチングを行う(この条件では0.03μm/分程
度のエッチングとなる)。 工程4(d図参照) 次にスパッタリングにより導波層1上にSiO2膜3を
2μm程度の厚さに形成する。
【0029】なお、上記実施例においては導波層1とク
ラッド層2としてサファイアを用いたが光学異方性を有
する材料であれば種類に制限はなく、ルチル,方解石,
LiNbO等、種々の物質に応用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、導波路の構成として、屈折率の異方性を利用してい
る。従って、不純物をドープする従来の構成と異なり、
同一材質のみで導波路が構成できる。これにより、不純
物に起因する光の散乱がなくなり、製造過程での不純物
濃度の制御等が不要になって工程を簡略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例の構成図である。
【図2】本発明に基づく構造の第1の考察図である。
【図3】本発明に基づく構造の第2の考察図である。
【図4】本発明に基づく他の実施例の構成図である。
【図5】本発明に基づく他の実施例の構成図である。
【図6】本発明に基づく構造の第3の考察図である。
【図7】本発明に基づく他の実施例の構成図である。
【図8】図7の光導波路の概略製作工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の部材(導波層) 2 第2の部材(クラッド層)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的異方性を有する第1の部材と第2
    の部材が、互いに異なる結晶方位で配置されたことを特
    徴とする光導波路。
JP6720092A 1992-01-31 1992-03-25 光導波路 Pending JPH05273417A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-16651 1992-01-31
JP1665192 1992-01-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05273417A true JPH05273417A (ja) 1993-10-22

Family

ID=11922251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6720092A Pending JPH05273417A (ja) 1992-01-31 1992-03-25 光導波路

Country Status (1)

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JP (1) JPH05273417A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003027736A1 (fr) * 2001-09-19 2003-04-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Guide d'onde optique et procede de fabrication associe
JP2014002198A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp 光導波路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003027736A1 (fr) * 2001-09-19 2003-04-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Guide d'onde optique et procede de fabrication associe
US6996324B2 (en) 2001-09-19 2006-02-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical waveguide and method for fabricating the same
JP2014002198A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp 光導波路

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