JPH05273413A - 偏光板のラミネートフィルム剥離方法 - Google Patents

偏光板のラミネートフィルム剥離方法

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JPH05273413A
JPH05273413A JP4101841A JP10184192A JPH05273413A JP H05273413 A JPH05273413 A JP H05273413A JP 4101841 A JP4101841 A JP 4101841A JP 10184192 A JP10184192 A JP 10184192A JP H05273413 A JPH05273413 A JP H05273413A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光板表面に添付した保護フィルムを該保護
フィルムに固着添付した剥離テープの引き起こし牽引に
よって確実に剥離して該偏光板で液晶を挟むようにす
る。 【構成】 偏光板1上の保護フィルムの一隅角部2aを
跨いで対角線方向に所定寸法の剥離テープ3を固着して
所定角度に引き起こし、所定初期速度で牽引するととも
に該偏光板1を該牽引方向の反対方向へ回転させて保護
フィルム2を該一隅角部2aから確実に引き起こし剥離
して異物や塵などの侵入を防止して該偏光板が液晶を挟
む次の工程へ送るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶を挟む偏光板に添
付した保護フィルムを効率良く自動的に剥離する偏光板
のラミネートフィルム剥離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、液晶を偏光板で挟み電
界による液晶の分子配向変化による光学的性質を利用し
てワードプロセッサ、その他液晶テレビなどのディスプ
レイとするものであるが、該偏光板には微細の異物が付
着して不良品が発生し易く、歩留まりが悪いので図5に
示すように、偏光板1には保護フィルム2を自動機によ
って添付して異物の侵入や汚れを防止し、同様に自動機
で予め該保護フィルム2の表面に横あるいは縦方向に偏
光板1より長尺の剥離テープ3を貼り渡して添付し、剥
離テープ3を図6に示すようにモータ4の駆動回転で該
進行方向と反対方向へ水平的に牽引して自動的に巻き取
ることによって保護フィルム2を剥離するようになって
いる。該保護フィルムを剥離した偏光板1を次工程へ搬
送し、該偏光板1に夫々の処理を施し、所定の作業手順
によって二枚の偏光板間に液晶表示素子を構成する。
尚、保護フィルムの添付は比較的接着性の弱い接着剤の
貼着によるものである。
【0003】ところが、図5に示す上記長尺の剥離テー
プ3の貼り渡し構成では、該剥離テープを剥離基部3a
から引き起こし該剥離テープ3とともに保護フィルム2
を偏光板2から剥離しようとしても、該剥離テープ3の
剥離基部3aはほぼ中央でしかもテープ幅は狭いので、
幅の広い保護フィルム2の端縁2aの両端までを同時に
剥離するには、粘着力が強力な剥離テープを必要とす
る。又、偏光板1と保護フィルム3を張り合わせる接着
剤はその材質、温度及び湿度等によって粘着力が異な
り、従って該保護フィルムの剥離の難易度も異なるので
巻き取るモータの力が常に一定では偏光板1と保護フィ
ルム2の粘着力が強力な場合には迅速、円滑に牽引でき
ない場合も生じた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】透明基板と保護フィル
ムとの粘着力や温度、湿度などの条件によって剥離の難
易の差を生じることと、該保護フィルムへの剥離テープ
の貼り渡しが偏光板全長より長いにも拘わらず該剥離テ
ープは幅が狭く、剥離の際、幅方向への力が全幅に加わ
らず、保護テープ端縁の全幅を一度に引き起こせない場
合があるという点である。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、偏光板表面に添
付した保護フィルムの一隅角部に、対角線方向に該隅角
部を跨いで外方へ突出させて所定長さの剥離テープを添
付して構成した該偏光板の該剥離テープの突出部をロボ
ットなどの自動機によって掴持し、対角線方向へ引き起
こし角度約30度、所定初期速度で牽引するのと同期さ
せて、該偏光板を該剥離テープの牽引方向と逆方向に回
転させて保護フィルムを偏光板から剥離するようにして
なる。
【0006】
【作用】偏光板表面を保護する保護フィルムの一隅角部
に剥離テープの一端を突出させて添付したことにより、
該突出部を自動機によって掴持し、引き起こすようにす
るとともに該偏光板を、自動機で反対方向に回転可能に
セットして自動的に保護フィルムと偏光板とのなす引き
起こし角を一定(30°)に保つと共に互いの半分の作
動範囲で剥離させ得る。
【0007】
【実施例】図1、図2、図3は本発明の要部である偏光
板1とその剥離テープ引き起こし状態を示す簡略図で、
図1は偏光板1の平面図、図2は同上側面図である。該
偏光板1は表面上に保護フィルム2を添付し、その一隅
角部上に、一端が外方へ突出した短寸の剥離テープ3を
対角線方向に固着した構成である。図3は、該偏光板1
の剥離テープ3の突出部3aをロボットBなどの掴持部
5で掴持して引き起こした状態を示し、その引き起こし
角度は約30°である。
【0008】上記構成の偏光板1の保護フィルム剥離動
作手順を詳細に説明すると、保護フィルム2を添付した
偏光板1を図4の自動操作装置Aの偏光板位置決め台C
上にセットし、該保護フィルム2の一隅角部2a上に、
オートテープカッタDで所定短寸にカットした剥離テー
プ3をその一端を外方へ突出させて該装置の図示しない
機構で貼着し、該突出部3aをロボットBの掴持部5で
掴持し、約30°の引き起こし角度、初期速度毎秒0.
5〜1.0cmの条件でロボットBを作動させると同時に
前記偏光板位置決め台Cを、該ロボットの作動方向と反
対の下方矢印方向へ回転させる。これらの動作、工程は
コンピュータにインプットしたプログラムにより自動的
に制御される。
【0009】該剥離テープの引き起こし角度と初期速度
が剥離の重要条件であり、該剥離テープのロボットBに
よる掴持と、対角2b方向への牽引及び偏光板位置決め
台Cの下方回転の機構とが相まって、偏光板1と保護フ
ィルム2の各添付の粘着力のばらつきや温度、湿度の影
響にかかわりなく、該剥離テープ3の貼着が堅牢でさえ
あれば、まず保護フィルム2の一隅角部2aを確実に引
き起こし、同時に偏光板の広い面を確実に剥離すること
ができる。保護フィルム2を剥離した偏光板1は次工程
へ搬送されて一対の偏光板の処理その他所定の作業が終
了した時点で順次に両偏光板間に液晶を注入して液晶表
示素子を構成する。剥離した保護フィルムや剥離テープ
は、自動的に所定部位Eに回収される。
【0010】
【発明の効果】上記本発明の液晶表示素子の製造方法
は、偏光板表面に添付した保護フィルムの一隅角部に所
定短寸に切断した剥離テープを対角線方向に固着し、自
動機によって該剥離テープの突出部を掴持して該偏光板
の対角線方向へ引き起こし、牽引させると共に偏光板を
反対に下方へ回転させるようにしたので、(1)従来の
偏光板上の保護フィルム中央部に全長にわたり剥離テー
プを添付したものでは、引き起こし牽引しても幅の狭い
該剥離テープが保護フィルムの全端縁を引き起こせず、
このことによって不良偏光板ができたような欠点は改善
され、添付の粘着力の差や温度、湿度など種々の条件の
異なる剥離テープでもその剥離初期にはまず小面積の保
護フィルムの一隅角部を引き起こせば良いので強い力を
必要としないで確実に引き起こすことができるようにな
り、(2)不良偏光板の発生が極めて少なくなり偏光板
の歩留まりが良好になった。(3)剥離テープの選定が
容易、簡単になった。(4)剥離テープによる保護フィ
ルムの引き起こし、牽引と同時に偏光板を反対の方向へ
回転させるので剥離テープの牽引動作及び時間は、偏光
板を定置させたままで牽引する場合の半分で済み、しか
も剥離が確実であるとともに偏光板位置決め台を保護フ
ィルムの剥離位置に応じて自動的に回転速度を制御しな
がら回動するようにしたことにより、最も剥離し易い最
適角度(30°)が常に維持され、剥離動作が円滑であ
る。(5)該剥離テープの初期引き起こし剥離が確実で
あるから従来のように長寸のものを必要としなくなった
ので、該テープの材料、添付工程が軽減できコストダウ
ンできる。(6)剥離不良の偏光板の発生が抑制されて
保護フィルムの発生と液晶を挟む工程が安定的に直結組
織化して制御、操作されるようになり液晶への異物や塵
埃などの侵入を防止できるようになった。(7)剥離時
間が安定するので静電気発生が低減されるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離テープを保護フィルム上の対角線方向に貼
着した偏光板の平面図である。
【図2】偏光板の剥離テープをロボットが掴持した状態
の側面図である。
【図3】ロボットが剥離テープを引き起こした状態の側
面図である。
【図4】ロボットを装備した自動操作装置の簡略図であ
る。
【図5】従来の偏光板の拡大平面図である。
【図6】従来の方向フィルム剥離機構を示す拡大簡略図
である。
【符号の説明】
1 偏光板 2 保護フィルム 2a 一隅角部 2b 対角 3 剥離テープ 3a 突出部 5 掴持部 C 偏光板位置決め台

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示素子の偏光板表面に添付した保
    護フィルムの一隅角部に、該隅角部を跨いで保護フィル
    ムの対角線方向に固着添付した剥離用テープの外方突出
    部をロボットなどの自動機によって所定引き起こし角
    度、所定初期速度で前記対角線方向へ牽引するとともに
    該偏光板を該牽引方向の反対方向へ回動させて保護フィ
    ルムを剥離するようにしたことを特徴とする偏光板のラ
    ミネートフィルム剥離方法。
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