JPH05272454A - ピストン式流体ポンプ - Google Patents

ピストン式流体ポンプ

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JPH05272454A
JPH05272454A JP6793692A JP6793692A JPH05272454A JP H05272454 A JPH05272454 A JP H05272454A JP 6793692 A JP6793692 A JP 6793692A JP 6793692 A JP6793692 A JP 6793692A JP H05272454 A JPH05272454 A JP H05272454A
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JP
Japan
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pump
piston rod
piston
stop pin
whirl
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JP6793692A
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JP3027474B2 (ja
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Tadashi Furusawa
正 古沢
Hiroshi Okano
弘 岡野
Hideo Nagayama
秀雄 永山
Kazuya Ando
一也 安藤
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンロッド10と、このピストンロッド
の回動を制限する回り止めピン40の潤滑を良くして両
者の摺動部の焼付や摩耗をなくし、長期間にわたり安定
したポンプ性能を維持する。 【構成】 ピストンロッド10の下端に形成されたフラ
ンジ26の外周部に切欠状の係合部26aが形成されて
いる。ロワーカバー2に圧入された回り止めピン40の
下端に係合部26aにゆるく嵌入している。係合部26
aと回り止めピン40は、ポンプ駆動部であるローラ2
3を駆動するエンジンカム25の半径方向に配置されて
いる。オイル供給手段29からローラ23に供給された
潤滑オイルは、エンジンカム25の遠心力で回り止めピ
ン40の摺動部に飛散して潤滑する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車に装備され、エン
ジン等により駆動されてバキュームポンプ等として機能
するピストン式流体ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のポンプとして、ディーゼルエン
ジンのブレーキブースタに用いるバキュームポンプがあ
る。
【0003】このバキュームポンプは、作動ピストンの
上下に形成されたポンプ上室とポンプ下室とを有し、ピ
ストンの外周に設けた環状溝に嵌合したシール部材がピ
ストンとシリンダとの間の摺動部として機能する。そし
て車両エンジンによってこのポンプが駆動されるよう
に、前記ピストンのロッドの一端に設けたローラが、エ
ンジンに連動するカムによって駆動されて、作動ピスト
ンが上下動する。
【0004】又、ロッドは、前記カムで駆動されて上下
に移動するが、固定の回り止めピンに案内されて、回転
しないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
ロッドの回転を制限する回り止めピンと、この回り止め
ピンに係合するロッドの係合部分である回り止めピン摺
動部の潤滑性が悪く、焼付摩耗が発生し、ピストンロッ
ドの上下往復作動が円滑でなくなり、長期間に亘り安定
したポンプ性能を維持できないという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、ポンプ駆動部へ潤滑オ
イルを供給することによりピストンロッドと回り止めピ
ンとの摺動部にも潤滑オイルが供給されるようにして、
上記従来技術の問題点を解消できるピストン式流体ポン
プを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のピストン式流体ポンプは、ピストンロッド
とこのピストンロッドの回転を制限する回り止めピンと
の摺動部を、ポンプ駆動用のエンジンカムの半径方向に
配置すると共に、ポンプ駆動部に潤滑油を供給するオイ
ル供給手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】オイル供給手段からポンプ駆動部に供給された
潤滑オイルは、ポンプ駆動用のエンジンカムに付着し、
エンジンカムの回転による遠心力でカムの半径方向に飛
散して、ピストンロッドと回り止めピンとの摺動部を潤
滑する。
【0009】
【実施例】図1〜図4に示す実施例において、1はバキ
ュームポンプで、ロワーケーシング2とアッパーケーシ
ング3とを備え、ロワーケーシング2の下部においてエ
ンジンのシリンダヘッドカバー4に固定されている。
【0010】5はロワーケーシング2に固定されたシリ
ンダ、6はシリンダ5内を上下動するピストンで、その
外周に設けた環状溝7にはOリング8とテフロンのピス
トンリング9が嵌合されている。Oリング8はその弾力
でピストンリング9をシリンダ5の内周面に押圧すると
ともに、温度変化によるピストンリング9の寸法変化を
吸収する。
【0011】10はピストンロッドで、ロワーケーシン
グ2に設けた軸受11により上下に摺動可能に軸承さ
れ、その上端はピストン6の中央に固着されている。1
2はロッド10に嵌合するようロワーケーシング2に設
けられたテフロンのシールリングで、特に図2、3に拡
大図示するように、その内周4箇所にオイル通路12a
が形成されている。
【0012】13はシールリング12の周りに設けたO
リングで、その弾力によってシールリング12をピスト
ンロッド10の外周に押圧するとともに温度変化による
シールリング12の寸法変化を吸収する。
【0013】14と15はそれぞれピストン6の上下に
形成されたポンプ上室とポンプ下室、16はロワーケー
シング2に固定したパイプで、図示されてないブレーキ
ブースタに連通される。
【0014】17、18は吸入弁で、夫々パイプ16と
ポンプ上室14との間と、パイプ16とポンプ下室15
との間に配設されている。ポンプ上室14とポンプ下室
15は、夫々吐出弁19、20を経てヘッドカバー4内
の空間に連通している。
【0015】21はピストンロッド10の下端部に固定
されたピン、22はピン21に回動可能に嵌合された小
径ローラ、23は小径ローラ22の外周に嵌合する大径
ローラで、ローラ23はエンジンのカムシャフトに形成
されたカム25に当接している。
【0016】26はピストンロッド10の下端近くに形
成されたフランジ、27はフランジ26とロワーケーシ
ング2との間に配設された圧縮スプリングで、ピストン
ロッド10を下方に付勢してローラ23をカム25に押
圧当接している。
【0017】このように構成されたローラ23は、カム
25に従動するポンプ駆動部として機能する。24は軸
受11の下方に位置する軸受開口部、28はフランジ2
6に設けた連通孔である。29はオイル供給手段で、軸
受開口部24とポンプ駆動部であるローラ23の外周面
へ潤滑オイルを供給するオイルノズル29aと29bを
有する。
【0018】40は、ロワーケーシング2に圧入固定し
て、ロワーケーシング2から下方に下がるように装着さ
れた棒状の回り止めピンで、その下端が、ピストンロッ
ド10のフランジ26の外周係合部26aにゆるく嵌入
している。
【0019】この係合部26aと回り止めピン40との
摺動部、つまりピストンロッド10と回り止めピン40
との摺動部は、特に図1と図2で明らかなように、カム
25の半径方向に配置されている。
【0020】オイル供給手段としてのオイルノズル29
aから噴出する潤滑オイルは、フランジ26の連通孔2
8を通過し、直接軸受開口部24に達し、さらに軸受1
1とピストンロッド10の隙間を通り、オイル通路12
aを経てポンプ下室15へ吸入される。
【0021】又、オイルノズル29bから噴出してポン
プ駆動部であるローラ23へ供給された潤滑オイルはカ
ム25に付着し、その遠心力で飛散して係合部26aと
回り止めピン40との摺動部を潤滑する。
【0022】上記実施例で、エンジンに連動してカム2
5が回転すると、カム25がポンプ駆動部であるローラ
23を駆動して、ポンプロッド10とピストン6を上下
動させる。
【0023】ピストン6が上昇すると、ポンプ上室14
内の空気が吐出弁19を経てヘッドカバー4内の空間に
吐出され、ポンプ下室15には図示されてないブレーキ
ブースタからパイプ16、吸入弁18を経て空気が吸入
される。同時に、オイル供給手段としてのオイルノズル
29aから連通孔28を通って直接軸受開口部24に供
給された潤滑オイルが、ポンプ下室15の負圧によっ
て、軸受11とピストンロッド10との隙間、及びオイ
ル通路12aを経てポンプ下室15内に吸入され、ポン
プ下室15内に拡散する。
【0024】ピストンが上下に往復動を繰り返すことに
より、ポンプ下室15内に十分の潤滑オイルが流入し、
ピストンリング9とシリンダ5との摺動面に付着し、良
好な摺動状態を維持する。
【0025】ピストン6の下降時には、ポンプ下室15
内の空気は吐出弁20を経てヘッドカバー4内の空間へ
吐出され、ポンプ上室14には、ブレーキブースタから
パイプ16と吸入弁17を経て空気が吸入される。又、
ポンプ下室15側のシリンダ5とピストンリング9付近
に付着した潤滑オイルは、ポンプ上室14の負圧により
ポンプ下室15からポンプ上室14側へ流入し、ポンプ
上室14内に拡散する。
【0026】そしてピストン6が往復動を繰り返すこと
により、さらにポンプ上室14に潤滑オイルが流入し
て、ピストンリング9とシリンダ5の摺動面に付着し、
良好な摺動状態を維持する。このようにして、ピストン
摺動面の潤滑が良好に行なわれる。
【0027】ポンプ下室15に連通するオイル通路12
aは流入する潤滑オイルが付着して、このオイル通路1
2aからポンプ下室15への不要な空気の吸い込みを防
止する。
【0028】上記実施例では、オイル供給源として二つ
のオイルノズル29a、29bを有するオイル供給手段
29を設けているが、一方のオイルノズル29bを廃止
して、オイルノズル29aから軸受開口部24周辺へ噴
出した潤滑オイルが、連通孔28からポンプ駆動部へ自
然落下してローラ23を潤滑するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明のピストン式流体ポンプは上述の
ように構成されているので、ピストンロッドと回り止め
ピンとの摺動部への潤滑オイルの供給が良好に行なわれ
るため、同摺動部の焼付摩耗が解消し、ピストンロッド
の円滑な往復動を可能にする。そのため、長期間に亘り
安定したポンプ性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の縦断面図。
【図2】 同下面図。
【図3】 図1の要部拡大図。
【図4】 図3のシールリングの水平断面図。
【符号の説明】
10 ピストンロッド 23 ポンプ駆動部(ローラ) 25 エンジンカム(カム) 29 オイル供給手段 40 回り止めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 一也 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドとこのピストンロッドの
    回転を制限する回り止めピンとの摺動部を、ポンプ駆動
    用のエンジンカムの半径方向に配置すると共に、ポンプ
    駆動部に潤滑油を供給するオイル供給手段を備えたこと
    を特徴とするピストン式流体ポンプ。
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