JPH0527049A - 時計用文字板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】二体からなる文字板基板を、時刻表示片により
固定する事により、固定強度及び文字板の保証品質精度
を向上させ、かつ加工方法の効率化を計る。 【構成】図１に示す別体で加工した時刻表示片１０２Ａ
を文字板基板上板１０１及び下板１００を組合せた状態
で、時刻表示片のダボ１０３により固定する。又、図２
に示す固定方法は、文字板基板上下板を組合せた状態で
プレス加工によりエンボス加工を行ない、時刻表示片１
０２Ｂの形成と同時に、上下基板１００、１０１を固定
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、時計用文字板に関す
る。本発明は時計用文字板において文字板基板を二体で
形成し、固定において時刻表示片で固定した事を特徴と
する時計用文字板及び前記固定方法において、時刻表示
片の形成をエンボス加工により時刻表示片の形成と同時
に固定を行なう事を特徴とする時計用文字板に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の時計用文字板は、一枚の基板に時
刻表示片を別体又は基板と一体で形成し作成するのが一
般的である。また近年、装飾的要素にバラエティー感を
持たせるため、基板を二体で形成し模様又は色彩を豊か
にした時計用文字板が流行しつつある。二体にした場
合、上下の基板の固定は接着剤又は両面テープ等により
固定するのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の二体形成の時計
用文字板は、上下の基板の固定方法が接着又は両面テー
プにて固定しているため、回転方向の力に対する固定強
度がないという欠点がある。また振動によるズレ等が発
生するという欠点もある。二体形成の時計用文字板はま
た、板厚が厚くなるという欠点もあり、時計として総厚
さが厚くなるという欠点もある。又前記欠点を防止する
ためには、凸形のダボを形成し固定する方法も一部用い
られているが、薄板にダボを形成する加工方法は、高価
になるという欠点もある。

【０００４】本発明は、上記欠点を解決するために二体
形成した状態で時刻表示片の凸状のダボを複数個利用
し、上下基板を固定する方法である。又別の実施例で
は、上下基板を形成した状態で、エンボス加工により上
下基板を同時にエンボス加工し時刻表示片を形成する事
により固定する方法である。

【０００５】その目的とする所は、前記欠点を解決する
とともに、効率的に二体形成された時計用文字板を製造
提供する事にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は時計用文字板に
おいて、文字板基板を二体で形成し、その固定において
時刻表示片で固定した事を特徴とする時計文字板に関す
る。又前記固定方法において時刻表示片の形成を、エン
ボス加工により時刻表示片の形成と同時に固定を行なう
事を特徴とする。

【０００７】

【実施例】本発明の一実施例の拡大断面図を図１に示
す。本実施例は文字板基板を二体で形成し、時刻表示片
で固定した状態を示す。時刻表示片１０２Ａは別体で形
成され、時刻表示片１０２Ａの加工と同時にダボ１０３
を形成する。特にダボの長さは、文字板基板上板１０１
と文字板基板下板１００の合せた厚さより、０．１ｍｍ
より０．３ｍｍ長くした寸法に設定する事が望ましい。
時刻表示片は一般的に複数個で形成するのが一般的であ
り、ダボ１０３は１ヶ以上を有する事となるため、固定
方法及び上下方向の文字板基板の固定が可能となる。

【０００８】別の実施例の拡大断面図を図２に示す。本
実施例は固定方法において、時刻表示片の形成をエンボ
ス加工により時刻表示片の形成と同時に文字板基板上板
１０１と、文字板基板下板１００の固定を同時に行なっ
た状態を示す。時刻表示片は１２ヶ所で形成されている
のが一般的である。本実施例では文字板基板上板１０
１、下板１００の表面を装飾的加工をした後、上下基板
を合せて加工するものである。

【０００９】

【発明の効果】本発明の一実施例は、文字板基板上板１
０１と、文字板基板下板１００を合せた上で時刻表示片
１０２Ａのダボ１０３で機械的に固定されるため、前記
欠点である回転方向の力に対し確実に固定する事が出来
る。又機械的な固定方法のため、安定性が高く振動によ
るズレが発生する事もない。また時刻表示片１０２Ａに
対する文字板上下基板の位置精度良く固定する事が出来
る。

【００１０】また別の実施例では時刻表示片１０２Ｂの
形成を同時に行なうため、従来の欠点である回転ズレ、
固定強度とも確実になる。同時形成の特に良い所は、エ
ンボス加工によるプレス加工にある。プレス加工は自動
化が容易であり、又加工品質のバラツキが少なくなると
言う利点もある。

【００１１】実施例では、両面テープ又は接着剤等を使
用しないため、文字板の耐久性においても確実となり、
時計としての品質保証精度を高める結果ともなる。又加
工工程で仮加工的に接着剤又は両面テープ及びインキ等
を使用する事も可能であり従来の機械設備も利用出来る
等の利点もある。

【００１２】本発明の時計用文字板は、本来の目的であ
るデザインバラエティーを損わず、かつ確実に一体文字
板と同等の固定強度及び品質で時計用文字板を提供する
事が可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す拡大断面図。

【図２】本発明の別の一実施例を示す拡大断面図。

【符号の説明】

１００ 文字板基板下板 １０１ 文字板基板上板 １０２Ａ 時刻表示片（別体形式） １０２Ｂ 時刻表示片 １０３ 時刻表示片ダボ １０４ 文字板の支足

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】時計用文字板において、文字板基板を二体
   で形成し、その固定において時刻表示片で固定した事を
   特徴とする時計用文字板。
2. 【請求項２】前記請求項１の固定方法において、時刻表
   示片の形成をエンボス加工により時刻表示片の形成と同
   時に固定を行なう事を特徴とする時計用文字板。